うまく言えない
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#320 [サな]
真人はY市といってうちの住むところから電車を乗り継いで2時間行ったところにある市に住んでいた。

Y市の噂なんてこの辺じゃ全く聞かないし、同じ県内だけどどんな場所かも知らなかった。

普通にうちは真人と連絡を取っていた。

普通におもろい人やと思ったし、馬鹿な話ばっかりしてた。

⏰:09/01/26 01:01 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#321 [サな]
「今度遊ぼうや!迎えに行くし」

「あんた免許持ってないやん」

「余裕余裕。普通に乗りよったらバレんのんやから〜」

「絶対嫌だ。」

「んなら会えんなあ」

「そーやねえ〜歩いておいで」

「あほやん!」

「まあそのうちな〜」

⏰:09/01/26 01:05 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#322 [あみ]
ずっと読んでますエZ
更新楽しみにしてるんで
あげさしてもらいますイ

⏰:09/01/26 19:06 📱:W61SH 🆔:dgYfRUI6


#323 [サな]
ありがとうございます!
更新遅いですが
これからもよろしくお願いします

⏰:09/02/02 01:03 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#324 [サな]
真人がまともな人間ではないってことはわかってた。

話しを聞く限りそんな人だったから。



そんなある日、美弥子(みやこ)と仲良くなった。

美弥子は元々Y市の人だけど、彼氏の凌斗(りょうと)がこっちの人だから同棲するために来た子で、うちと凌斗が友達で、美弥子と仲良くしてやってほしいって凌斗に頼まれた感じ。

⏰:09/02/02 01:19 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#325 [サな]
美弥子はうちの1つ上で、ギャルっぽい感じだけど可愛らしい子。

凌斗はうちの2つ上になる。


美弥子はすごく話しやすくてすぐに打ち解けた。

Y市だということで真人の話を美弥子にした。

⏰:09/02/02 01:22 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#326 [サな]
「その真人って奴うち知ってるで。駅によぉおる奴やろ。あいつやめといたほうがええで。てか関わらん方がええ」

「なんでなん?」



「あれらポン中、シン中の集まりやから」



うちは頭の中がハテナでいっぱいだった

⏰:09/02/02 01:25 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#327 [サな]
「は?真人ポン中なん?」

「うん。あのメンバーの中に元彼いてるからわかる。」

「…まじ?」

「あ…なんかごめんな。紗奈が真人君のこと好きやったらそんなん言われたら困るよな…ごめん」

「いや…好きとかじゃないけどさぁ」


好きとかじゃない。

だけど良い奴だと思い始めてたから、凄い衝撃的だった。

⏰:09/02/02 11:10 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#328 [サな]
うちは真人に電話を掛けた。


「真人〜何してんのー?」

「今駅〜」

「てかさぁ…真人ポン中てほんま?」

「は?」

「別に違うならええんやけどさ」

⏰:09/02/02 16:45 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#329 [我輩は匿名である]
もっともっと読みたーい

⏰:09/02/02 16:50 📱:F904i 🆔:0IbKxfrI


#330 [サな]
「それ誰が言いよった?」

「友達やけど」

「ちょお今からそっち行くわ」

「は?どんだけ時間かかる思ってんの」

「まあつきそうになったら連絡するわ」


真人は電話を切った。




…来てどーする気?

⏰:09/02/02 16:53 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#331 [サな]
暫くしてからメールが来た。

[駅来て]

うちは急いで駅に向かった。

駅には車が何台か止まっていた。

すぐにどれが真人かわかった。

「真人?」

窓越しに話しかける。

「紗奈。乗って」

「乗ってって馬鹿じゃない?あんた無免やん。しかも誰の車や」

⏰:09/02/02 21:29 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#332 [サな]
「先輩のシーマ借りてきた。まあ乗り」

「乗らん」

「ならええわ。俺が降りる」

「最初からそーせえ」


真人は車を降りた。

思ったより背がでかかった。

⏰:09/02/02 21:36 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#333 [サな]
「ちょいいろいろ話したいしどっか座ろか」

うちらは海岸沿いを歩いた。

そしてベンチに座った。


「はっきり言う。…俺はポン中や」

「…やっぱそうなんや」

「…嫌いになった?」

「そんなんやないけどさ…」

⏰:09/02/02 21:40 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#334 [サな]
「やめたくてもやめれん。ほんまに依存しとる」

「やめたいとか思ってんの?」

「思っとる。正確に言えば思っとった。やけど無理なんやって…。ほんま気持ち良くて、楽しくてやめれん」

「そんな話し聞きたくないよ。辞める努力だってしてないんやん。薬が悪いことだと思ってないやん。そんな奴やと思ってなかったわ」

⏰:09/02/02 21:44 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#335 [サな]
「紗奈聞いて…」

「何を?言い訳?」

「違う!!!俺紗奈のことが好きやから言えんやった。紗奈に言って嫌われるのが嫌やったんよ!!!やから言えんやったんやん。やけど紗奈が知ってしまったからわざわざ来たんやん!!」

「言い訳しに?」

「違う!!!」

「違くないやろが!お前が言いよることは言い訳以外のなにものでもないわ!」

⏰:09/02/02 21:48 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#336 [サな]
「聞いてや…ごめん紗奈…ごめん聞いて…」

真人は泣きながら喋った。

「俺が薬始めたのは、大失恋して寂しかったからやったんよ…。寂しくて仕方なかった。薬やってる時だけは忘れられた。やけど薬が切れたら今まで以上に寂しくなって、苦しくて仕方なかった。それでまたやるって繰り返しやった。…やけど紗奈と出会ってから薬の量がめっちゃ減ったんよ。薬がキレても紗奈と電話しやったら寂しくなかった。俺、紗奈とおったら薬やめれると思うんよ」

⏰:09/02/02 22:02 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#337 [サな]
なんだこのダメ男は…。

ダメすぎて笑える。

真人がうちといてやめれる?

そんなわけないやん。

馬鹿言うなよ。


「人に頼らんと自分でできんのか?犯罪犯して楽しいか?お前暴走やってしよんのやろ?人様に迷惑かけて何も思わんのか?もうこれ以上警察に世話になる人見たくない。うち、真人が薬やめてちゃんとした人間になるまで会わんから」

⏰:09/02/02 22:06 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#338 [サな]
なんやんやろ。

不良ぶっておもろいんかな?

薬やっておもろいんか?

グラム何万もするもんで…ただの粉で…わざわざ金かけてまで自分を壊す必要ないやん。

何考えとるんか知らんけど、真人みたいな人間、馬鹿としか思えない。

七瀬よりタチが悪い。

⏰:09/02/03 00:20 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#339 [サな]
腹が立って仕方なかった。

それと同時に悔しくて悲しかった。

うちは凌斗の家に行った。

すると美弥子が出てきてそっと抱きしめてくれた。

安心感からか涙があふれ出した。

うちなんだかんだ言って真人のこと好きだったんかもしれん。

このとき初めてそう思った。

⏰:09/02/03 00:25 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#340 [サな]
それから何日かして、また凌斗の家に行く機会があった。

「美弥子が実家に荷物取りに行く言うからついて行ってやってくれん?俺仕事やから」

凌斗にそう言われて、うちは美弥子の運転で美弥子の実家に行くことになった。

美弥子の実家=Y市

そのことはわかってた。

少しの不安と少しの期待があった。

⏰:09/02/03 00:30 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#341 [サな]
車で2時間ちょっとで美弥子の家についた。

美弥子の家は結構駅の近く。

内心ドキドキだったけど、そのとき駅には誰もいなかった。

「荷物取ったし帰ろっか」

美弥子がそう言って車に乗ったときだった。

5人くらいの集団がある家に入って行こうとした。

その中には真人の姿もあった。

⏰:09/02/03 10:49 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#342 [紗奈]
真人と目があった。

「紗奈」

真人がうちを呼ぶ。

うちは動けなかった。

「紗奈…俺…」

「ちょっと話せば?うちちょっと買い物してくるし」

美弥子はそう言ってうちを置いて車でどこかへ行った。

⏰:09/02/06 00:45 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#343 [紗奈]
「紗奈、話そう」

「…うん」

「中入ろうや。」

「真人んち?」

「違うけど…まあ部屋貸してもらうし中入ろ」

うちは真人に引っ張られて中に入った。


たまり場なんだろう。

雑誌や煙草やゴミで足の踏み場もないような部屋だった。

⏰:09/02/06 00:49 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#344 [紗奈]
「健哉くん奥の部屋借りるで」

健哉くんとはこの家の人で真人の先輩らしい。

たまり場の奥にあるドアを開けてはいると、結構きれいな部屋だった。

ベッドとソファーとテーブルと電気のみ。

多分寝室。


真人はベッドに座った。


「横来る?」

⏰:09/02/06 00:54 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#345 [紗奈]
「無理」

うちはそう言ってソファーに座った。

すると真人が隣に来て座った。


「真人まだやめてないやろ?」

「えっ…」

「ここ、薬するために溜まる所なんやないん?」


図星だったらしく真人は黙ってうつむいた。

⏰:09/02/06 00:57 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#346 [紗奈]
「やめる気ないん?」

「やめようと思った。やめて紗奈んとこにもう一回行こうって思っとったんやけど…ここに来れば誘惑に負けてしまう」

「来んかったらえーやん」

「そーゆー訳にはいかん。ここは俺の家みたいなもんやし。」

「自分ち帰ればええやんか」

「孤独やったらいろいろ考えてしまっておかしくなりそうなんやって…。紗奈と連絡取りよったときは電話するから何も考える暇なかったし」

⏰:09/02/06 01:03 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#347 [紗奈]
「うちがおればやめれるわけ?ほんまにそう言い切れる?」

「俺、紗奈がおればそれでええんやって。紗奈がおれば絶対頑張れる。言い切れる」


真剣な目で真人はそう言った。

信用していい?

こんな奴とうちが一緒にいていい?

一瞬のうちに沢山の不安や疑問が頭の中に浮かんできた。

⏰:09/02/06 01:09 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#348 [我輩は匿名である]
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400

⏰:09/02/07 14:26 📱:W52SH 🆔:egfVOuho


#349 [紗奈]
「まあとりあえずもう一回連絡取るようにしよっか。」

考えたあげく出た言葉はこれだった。

「俺絶対辞めるからな。」

真人は煙草を取り出して火をつけた。

「煙草は吸うんやな(笑)」

「それはしゃーなし許してや」

「まあそこまでは言わんけどさ」

⏰:09/02/08 01:38 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#350 [紗奈]
「そろそろ美弥子来る思うし外出るわ」

うちはそう言って立ち上がった。

「紗奈待って!!!」

「何?何かある?」



「……ちゅーしたい」

「はあー?」

⏰:09/02/08 01:40 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#351 [紗奈]
すると真人が近付いてきた。

「ちょい待て待て!!」

そのまま壁に張り付け状態にされてその瞬間後頭部を思いっきりガンッって打った。
「痛ーっ!!」

「あ、ごめん。」

「絶対もうせんからな」

「していい?」

「嫌や!!つか嫌やってゆーてもこの体制になったってことはする気満々やん!!」

⏰:09/02/08 01:48 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#352 [紗奈]
「当たり前やん」

真人はそう言って意地悪そうに笑ってキスをしてきた。

「あーあ。うちのファーストキスが…」

「うそぉっ!!!!!?????」

「嘘に決まっとるやん。アホか」

「…つまらん奴」

「どーせつまりませんよっ!ならうち帰りますんで」

⏰:09/02/08 01:53 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#353 [紗奈]
「やーだ」

「やーだじゃなーいっ」

「もっかーい」

真人は甘えた声で催促してくる。

「やだ」

「やーだー」

きりがない。

⏰:09/02/13 04:50 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#354 [紗奈]
「じゃあ次ちゅーしたら帰る」

「えーっ」

「どっちや!!」

「する」


今度はさっきとは違って舌が入ってきた。

深い深いキス。

どさくさに紛れて胸触ってきたけどそこは許してあげた。

⏰:09/02/13 04:54 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#355 [ひとみ]
おもしろいです
続き気になります★

⏰:09/02/14 01:46 📱:SO705i 🆔:KS.1QO/o


#356 [名無し]
更新せぇヘんの

⏰:09/02/21 21:40 📱:SH904i 🆔:Bp0Srx8U


#357 [サな]
すみません事情があってしばらく書けんと思います追々小説にも出てくると思いますがしばらく更新できません。
ほんまに申し訳ないです

⏰:09/02/23 17:51 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#358 [サな]
ちょい更新します

⏰:09/02/27 00:54 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#359 [サな]
「じゃあうち帰るからな?」

「帰ったら連絡して」

「わかった」

「ちゃんと連絡してな!?俺、ほんまに紗奈のこと好きやから!絶対薬やめるから!俺のこと嫌いにならんとってな…?」

真人は泣きそうな顔で必死に訴えてきた。

「大丈夫やから」

うちはそう言って家を出た。

⏰:09/02/27 01:01 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#360 [サな]
外にでると美弥子がいた。

うちは全部美弥子に話した。

「あんたこれから大変やと思うで?大丈夫なん?」

「わからん。でも頑張る。うち真人の良いところたくさん知っとる。悪いとこたくさんあるけど良いところもたくさんあるんやって。やから頑張れると思う」

「そか。応援するし何かあったら言いや?」

⏰:09/02/27 01:04 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#361 [サな]
家に帰ってからうちは真人にメールを入れた。

それから毎日何時間も電話したり、電話してないときはメールしたりした。

それから何週間か経って、久しぶりに真人と会うことになった。

⏰:09/02/27 01:15 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#362 [サな]
もうすでに7月が終わろうとしていた。

うちは夏休みに入ってから、志乃んちか稜斗んちに居座る生活を続けていた。

「俺んち来るか?」

電話で真人が言った。

「いや、いいわ。行かん」

「そか。なら俺が行くし遊ぼ!」



…ということで真人が来ることになった。

⏰:09/02/27 01:20 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#363 [サな]
うちは基本夜行性。
11時くらいかな。うちは駅に向かった。

その頃駅に監視カメラが付いた。

駅にたまり、悪さをするのを防ぐためだ。

そのため駅には人の気配がほとんどなかった。
少し前はすごく賑やかだったのに。



少しすると車がうちの前に止まった。

中を見ると真人。

前と車が違う。

⏰:09/02/27 20:13 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#364 [サな]

「車違うやん」

「色んな車乗りたいやん?今日はマジェ♪」

「あっそ。無免とか格好悪いけどな」

「そのうち取るて。乗らん?」

「えーわ。うちやっぱその辺真面目に行くし!!」

⏰:09/02/27 20:26 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#365 [サな]
タグつけてしまった笑
気にせんでなw

⏰:09/02/27 20:27 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#366 [サな]
「家出娘がよう言うわ!」

「黙れや〜関係ないし!つぅか駐車場でもどこでも置いてきーや。いつまで窓越しで話す気なん」

「置いて来ますよ。なら待っといてな」

「あいよ」

真人はどっかに車を置きに行った。

⏰:09/02/27 20:33 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#367 [サな]
少ししてから真人が歩いて来た。

「どこ行くんやしー」

「まあとりあえず歩くみたいな」


うちらはとりあえず海岸沿いを歩いた。


「会うの久々やなあ」

「やね〜。」

⏰:09/03/02 02:16 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#368 [紗奈]
「なぁ紗奈〜、俺じゃだめ?」

砂浜に座ってしばらくしてから真人が言った。

「…」

うちは何も言えなかった。


自分の気持ちを人に伝えるのは難しい。
自分では考えて言ったようでも、相手に伝わらないことだってある。

うちの気持ちは今、言葉にできない。

⏰:09/03/03 01:30 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#369 [紗奈]
「ごめん。まだやっぱ無理やよな…」

真人はうちの髪をクシャッとした。

「真人…うち真人のこと嫌いやないから」

「…ありがと。でも今そんなん言われても辛いだけやわ」

そう言って煙草に火をつけた。





やっぱり言葉って難しいね…。

⏰:09/03/03 02:09 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#370 [紗奈]
うちは煙草を吸う真人をずっと見てた。

辺りは真っ暗で、真人の煙草の火と沢山の星だけが見えた。


「もう薬やってないよ」

「ほんま?…よかった」

「心配かけてごめんな」

「うん。もうやったらいかんよ?」

「多分大丈夫」

⏰:09/03/03 02:20 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#371 [紗奈]
真人はうちを抱きしめた。

ごめんなって、何回も言ってきた。



うちは涙があふれた。

何でかはわからないけど…。



「愛しとるよ…紗奈」



真人はもっと強く、潰れてしまいそうなくらい抱きしめてきた。

⏰:09/03/03 02:25 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#372 [紗奈]
「もお俺ヤバい」

とかなんか言って真人は立ち上がった。

「え、何?」

「ヤバい。お前とおったら調子狂う。自分がキモい。」

「なんやそれッ!」

⏰:09/03/04 01:59 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#373 [紗奈]
「いい。帰る」

「は?何で?もお帰るん?」


真人はニヤっとした。


「そんなに帰ってほしくないん?」



…うわ、こいつウザい。笑

⏰:09/03/04 22:19 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#374 [ゆリ]
おもしろいです
曜さんと、また
戻らないかな

いつも楽しみに
してますっ★だから
更新頑張って下さい

⏰:09/03/05 01:26 📱:SH706i 🆔:☆☆☆


#375 [紗奈]
ゆりちゃん

ありがとうございます
更新ちょっとずつですが
完結させるんでみてください

⏰:09/03/05 02:09 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#376 [紗奈]
「別に帰ればいいやん」

「いやいや、そこはちょっと可愛らしく帰らんといて?とか言おうや!笑」

「うちにそれ求めちゃだめだってw」

「やな、求める人間違えたわ。他の女に求めます」

「そーしなさい」

「…ってそこも引きとめようや」

「面倒くさい奴やなw」

⏰:09/03/05 02:13 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#377 [紗奈]
「もおええ!まじで帰る!」

真人は元来た道を歩き始めた。

「真人待ってやッ」



数メートル先を歩く真人。
うちはそれを追った。



「真人!帰らんといてや…」


思わず出た言葉だった。
うちそんなキャラじゃない。

⏰:09/03/05 02:18 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#378 [紗奈]
「うわ〜、紗奈でもそんなこと言うんや」

意地悪そうに笑いながら真人はうちのほうに向かって歩いてきた。


「あんたとおったら調子狂う」

「それは俺も一緒。」


真人はうちの手を引いて歩き出した。


人と手を繋いだのっていつぶりだろう?

⏰:09/03/05 02:23 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#379 [紗奈]
曜と手、繋いだことあるっけ?



あるとは思う。



でも、こんな感覚初めてというか、懐かしいというか…。




真人といたらドキドキする。
多分、…好きって感覚。

⏰:09/03/05 02:26 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#380 [紗奈]
「車動かさんし乗れば?」

真人は車に乗り込んだ。

うちも続いて助手席に乗る。


「動かすなよ〜」

「大丈夫やって。でもやっぱ車ん中わいちゃつきにくいな」

「いちゃつかんくてええから」

⏰:09/03/05 17:53 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#381 [紗奈]
「素直になりなさい」

「ならんよ〜」

「てことは紗奈が言うたことは全部逆ってことやなあ?」

「あー?なんやそりゃ」

「いちゃつきたくない=いちゃつきたい!みたいなね」

「勝手に言うとけよ!笑」

⏰:09/03/05 20:07 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#382 [紗奈]
すでに時間は2時くらい。

眠たかったからそのまま座席を倒した。

すると真人も座席を倒してこっちを向いてきた。

「何や恥ずかしいやん。こっち見んなし」

「やだ。見たい」

「キモッ」

うちが反対を向くと後ろから思いっきし服を捲り上げてきた。

⏰:09/03/06 17:46 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#383 [紗奈]
「はッ!?調子乗んなボケ!!」

うちは真人の頭をひっぱたいた。

「冗談やん〜ごめん〜」

「あほやん。」

「紗奈の近く行きたい」

「普通に考えて無理やろ」

「じゃあ外出よ〜?」


そう言って真人は外に出た。
うちも仕方なく外へ。

⏰:09/03/06 17:52 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#384 [紗奈]
真人が普通に差し出す手。


うちなんでこんなことでこんなにドキドキしとんやろ。


「ここ何もなさすぎ」

「Y市も言えんやろ」


とか話しながら結局海岸へ。

⏰:09/03/06 18:07 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#385 [紗奈]
「…なんで俺紗奈なんか好きになったんやろー」

「紗奈"なんか"って何よ」

「ん〜…別に特別可愛いわけでもめっちゃ性格良いわけでもないやん?」

「失礼やなw」

「でもなあ〜、何か好きなんよ。何でなんやろな。」

「知らんけど。笑」

⏰:09/03/06 18:37 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#386 [紗奈]
「紗奈の前付き合っとった奴ってどんな人やったん?」




…前付き合っとった奴かぁ。





…曜のことやんね。

⏰:09/03/06 18:56 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#387 [紗奈]
「良い奴やった」




…良い奴やったよ。曜は。


うちのこと必死で守ろうとしてくれてた。

やけどうちは馬鹿でガキやったから、そんな曜を手放した。



別れてからわかるよね。その人の大切さって。

⏰:09/03/06 19:01 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#388 [紗奈]
「ええ奴やった。ええ奴やったけど、ええ奴すぎた。」

「紗奈まだそいつのこと好きなん?」

「は?好きやないよ!」

「そか。そいつってどこの奴?」

「それって言わんといかんの?」






七瀬みたいなことするんやないかって、一瞬でそのことが頭に浮かんだ。

⏰:09/03/06 19:35 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#389 [紗奈]
「聞いたらいけんやった?」

「いや…別に」

「明らか不機嫌やん。どした?」

「何もないって!!大丈夫」



態度に出てたのは自分でもわかった。

⏰:09/03/06 23:33 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#390 [紗奈]
うちは人を信じきれてないんだ。



信じれば傷付く。



人を想えば想うほど傷付く。




そんな考えだった。

⏰:09/03/06 23:35 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#391 [紗奈]
だから、一途な恋とか多分無理なんだ。

初めて付き合ったのが七瀬だったからかな?

…何でも七瀬のせいにしちゃだめだよね。

結局は自分の意識の問題だ。


七瀬と達也が捕まったって聞いたとき、絵美には"冷めとる"って言われた。


うん。確かにそう。

なんか…冷めとるって言うか、どーでもいい。

⏰:09/03/07 01:07 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#392 [紗奈]
本当に言葉って難しい。



だからうちは自分の気持ちを言葉に出さない。



好きとか、嫌だとか、辛いとか、寂しいとか、苦しい、嬉しい、楽しい…。





…ただ素直になれないだけ。

⏰:09/03/07 01:15 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#393 [紗奈]
実はちょっと羨ましい。

自分の気持ちを素直に言って甘えたりする人。



うん。うちはやっぱガキだ。




変なプライドが邪魔ばっかする。

⏰:09/03/07 01:18 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#394 [紗奈]
でもね、真人とおったらちょっとだけ…素直になれる。

ちょっとだけな。


なんか、言うつもりない感情が口からでる。


何でかな。真人が素直すぎるんかもな。

⏰:09/03/07 01:22 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#395 [紗奈]
帰り際、うちは真人に聞いた。


「ほんまにうちのこと好き?」


「は!?唐突やな。何やいきなり」


「何でもない。気ぃつけて帰ってな。事故ったら許さんで?」


「大丈夫やって」




そう言って真人はうちにキスをした。

⏰:09/03/07 01:27 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#396 [紗奈]
「本気で好きやから」


真人は真剣な顔で言った。


「なぁ、何かあったんか?さっきから泣きそうな顔やん。」

「そんなことないで!元気やから。あ、今度はうちがY市行くね!」

「おぉ、ほんまに?待っとくで家出少女」

「任せとき〜」

⏰:09/03/07 01:33 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#397 [紗奈]
「じゃあ帰るから。…何かあったらいつでも言えな?」

「うん。大丈夫やから」



真人はエンジンをかけて車を走らせた。


うちは1人、明け方の海を眺めた。






うち、また恋してもいいよね?

⏰:09/03/07 01:36 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#398 [紗奈]
うちはそのまま凌斗の家に行った。

数日前、凌斗がなぜかくれた合い鍵でドアを開ける。


この鍵…貰って良いものか?


うちがどれだけこの家に居座っているのかがわかる。

せっかくの同棲生活を邪魔しているのは紛れもなくこの私。笑

⏰:09/03/07 01:47 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#399 [紗奈]
「紗奈お帰り!」

美弥子が笑顔で迎えてくれるその奥には寝ぼけた凌斗の姿。


「ただいま。凌斗仕事は?」

「ん〜今日休み」

「そーなんや。うちお邪魔やし志乃んとこ行こうか?」

⏰:09/03/07 01:50 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#400 [紗奈]
「うち紗奈と話したいこといっぱいやからおってええよ!」

美弥子が言った。

「お〜。おればええやん。今更遠慮されてもキモイわ。俺尚君とこ行ってくるから」

※尚君=うちも仲良い先輩(多分当時21歳)


「尚君に今度ご飯連れてってって言うといてな!」

「どこまでも図々しい奴やなw」

⏰:09/03/07 01:55 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#401 [紗奈]
そんなことを話しながら凌斗は準備して尚君とこに行った。


「まあ座りいや」

美弥子が聞きたいことはわかる。

真人のこと。


うちは座ってから全部話した。


「次うちが会いに行ってそんな感じになったら付き合おうと思うんやけどどー思う?」

⏰:09/03/07 02:00 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#402 [紗奈]
これはうちの素直な気持ちだった。


真人が好き。

真人と一緒にいたい。


そう思った。



「ええんやない!紗奈は不器用やからうまくいかんこといっぱいやけど、真人くんとおって紗奈が幸せを感じることができるなら、それでいいと思うで!がんばりや♪Y市行くとき送ってってあげるから〜」

⏰:09/03/07 02:03 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#403 [沙奈]
よし、頑張ろう。


ちゃんと真人と向き合う。







なあ真人?

うちとおった時間は幸せだった?


うちは幸せだったよ。

⏰:09/03/07 23:09 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#404 [沙奈]
8月に入って少ししてから、うちはY市に行くことになった。

美弥子が連れて行ってくれる(美弥子はついでに実家に帰省する)わけで、凌斗の家を出たのは朝の10時くらいだった。


それからY市についたのが昼過ぎ。
美弥子に駅でおろしてもらい、真人を待った。

⏰:09/03/07 23:16 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#405 [沙奈]

今更やけど安価無かったら
読みにくいな〜思ったんで
安価置いときますねっ
引き続き宜しく御願いします
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>700-800
>>800-900
>>900-1000

⏰:09/03/07 23:25 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#406 []
見てるんで頑張ってくださいー

⏰:09/03/11 10:22 📱:N02A 🆔:☆☆☆


#407 [紗奈]
ありがとうございます
ちょっとドタバタというか…
この小説の終わりが
わからなくなりました

とりあえず書きますね

⏰:09/03/12 21:54 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#408 [紗奈]
真人は仕事の休憩の合間を縫って駅に来た。

作業着姿の真人は格好良かった。


2人で真人の家へ向かった。


「仕事終わるまでおってや」


真人はそう言うと仕事場に戻っていった。

⏰:09/03/12 21:57 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#409 [紗奈]
真人の部屋に初めて入った。

決して綺麗ではないけど全体的に黒で統一された部屋。


特に何もすることなく真人の帰宅を待った。

⏰:09/03/12 22:20 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#410 [紗奈]
しばらくしてから真人が帰ってきた。


真人が風呂から出てすぐに真人は抱きついてきた。


「髪乾かしてからにしいよ」

うちはそう言って真人をどかした。


「紗奈〜?」

「ん?」

⏰:09/03/12 23:41 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#411 [紗奈]
「来てくれてありがと」


真人は髪を乾かしながら笑顔で言った。




それから夕飯を食べて、テレビみながらゴロゴロして、うちも風呂に入ってまたゴロゴロした。

⏰:09/03/12 23:46 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#412 [みお]
死語と前に来てしまいましたぁ続きがとても気になりますぅ〜更新待ってますね!

⏰:09/03/13 07:58 📱:N906imyu 🆔:Wmf5h01g


#413 [みお]
間違えました
死語と ×
仕事  ○

⏰:09/03/13 10:38 📱:N906imyu 🆔:Wmf5h01g


#414 [紗奈]
ありがとうございます☆
更新遅くてすみません

⏰:09/03/13 23:34 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#415 [紗奈]
「真人〜」

「ん?」

「うちのこと好き?」

「は!?何お前いきなり」

「この前のこと考えよったんやけどさ、ほんまに真人が好きなら付き合いたいと思った。そんだけ」

「は!?まじで?」

「うん」

⏰:09/03/13 23:37 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#416 [紗奈]
「そんなん好きに決まっとるやん!!ほんまに付き合ってくれるん?」

「うん」




そんな感じでうちらは付き合った。

⏰:09/03/13 23:39 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#417 [みお]
更新ぅれしぃです
頑張ってくださぃ
読んでますよ

⏰:09/03/13 23:46 📱:N906imyu 🆔:Wmf5h01g


#418 [紗奈]
真人はずっとぎゅってしてきた。


「付き合ったらすぐHしようとしてくると思った」


だってそうじゃん?

付き合ってもないのにちゅうしてくるような奴なのに。


「こーしとるだけで幸せやからいーの」



うちも凄く幸せだった。

⏰:09/03/16 13:35 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#419 [紗奈]
真人との付き合いは順調だった。

別に真人の家に居座るわけでもない。

うちが地元に帰ればなかなか会えないけど、仕事が無い日は会いに来てくれる。

凌斗の家に一緒に行ったこともあった。

「お前俺の妹泣かすなよ」

とか凌斗が言って、そしたら真人

「え!お兄さんなんですか!?」

って(笑)


ちげーよw

⏰:09/03/16 15:19 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#420 [紗奈]
志乃にも真人を合わせた。

「中途半端なことしたらうちが許さんからな。紗奈はこう見えてもナイーブなんやから」

「そうでもないやろ」

「あんた自分で気付いてないだけやって。やから真人くんしっかりしてな」

「大丈夫。紗奈のこと大好きやから」



って。

⏰:09/03/16 15:25 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#421 [紗奈]
真人からの愛は本当にストレートに伝わってきた。

うちも真人が大好きだった。










今でも真人のこと思い出す。

真人は大切な人やったから。

⏰:09/03/16 15:28 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#422 [紗奈]
10月初め、うちは大学に合格した。

自己推薦だから早く決まった。








その頃から、真人の行動がおかしくなった。

⏰:09/03/16 15:35 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#423 [紗奈]
毎日してた連絡もなくなり、

3日に1回あれば良いほう。

「最近忙しいから」

真人はそれ以上何も話してくれなかった。


うちは何でも良いから話してほしかった。

何でも良いから力になりたかったよ。

何もできなかったかもしれないけど、何かできたかもしれんやん…

⏰:09/03/16 15:40 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#424 [紗奈]

>>405

⏰:09/03/16 15:40 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#425 [紗奈]
11月に入ってから、全く連絡が取れなくなった。


14日、いきなり掛かってきた電話。



知らない番号。






「もしもし?」

「もしもし、紗奈?」

⏰:09/03/16 15:45 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#426 [紗奈]
聞き覚えのある声。

少したってようやく気付く。






「曜?」

⏰:09/03/16 15:47 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#427 [紗奈]
「いきなりごめんな。あのさ、お前…真人って奴と付き合っとるよな?」

「曜、真人のこと知っとん?」

「いや、そんな知り合いやないんやけどさ。俺んとこにそいつの連れから連絡来て、紗奈探してほしいって」

「は?意味わからん。何で曜に?てか何?まじで何?」

「詳しくは聞いてない。今から行ったるから一緒にY市行こか」

⏰:09/03/16 15:52 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#428 [紗奈]
しばらくしてから曜が車で来た。

「免許取ったん?」

「おう。まあ乗れや」



久しぶりに会った曜。



ほんま久しぶりやった。

久しぶりの再会がこんなんなんてね。

⏰:09/03/16 15:59 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#429 [m]
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700


頑張って下さい

⏰:09/03/16 16:59 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#430 [紗奈]
ありがとうございます

⏰:09/03/16 23:10 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#431 [紗奈]
ちょいちょい曜と話しながら、うちらはY市についた。

「俺ここで待っとくから行ってこい」









うちは車を降りて真人の家に向かった。

⏰:09/03/16 23:20 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#432 [紗奈]
「紗奈ちゃんやんね?」

真人の家の前に立っていた男が問う。
うちは無言で頷いた。


「真人どこおるか知らん?」

「知らないです。真人と連絡取れないし。」





「やっぱな…。あんな、真人、飛んだみたいやわ」

⏰:09/03/17 00:32 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#433 [紗奈]
「…は?何で?」

「あいつちょっとやらかしてさ…。飛んだみたい」

「え、待って?意味わからん。」

「やからな、俺らもどこおるんかわからんくてさ。…どっか行った」

⏰:09/03/17 00:35 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#434 [紗奈]
「は?待って、ほんまに意味分からん。真人…何した?」

「いや、まあ…ヤクザ絡んどるから。何にせよもう真人はここには帰って来れん。どっかで生きとったらええなってくらいやわ。何か知らんかと思って紗奈ちゃん呼んだんやけど…なんかごめんな。こんな言い方冷たいかも知らんけど、真人のことは忘れ?」



男はそう言って去っていった。



うちは動くことができずに呆然と立ち尽くした。

⏰:09/03/17 17:24 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#435 [紗奈]
意味わからん。

真人…どこ行ったん?

うちに言わんとどこ行ったん?




なあ、何があったん?

うちに言えんようなことだったん?

真人にとってうちはなんだったん?

⏰:09/03/17 21:03 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#436 [紗奈]
なあ真人…




今、どこで、何しとるん?

元気しとる?



真人…うちは幸せだった。






真人…今幸せ?

⏰:09/03/17 21:05 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#437 [紗奈]
.








真人が姿を消してから、うちは今まで真人と会ってない。







.

⏰:09/03/17 21:06 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#438 [紗奈]
もし生きとるなら、何でも良いから連絡がほしい。

元気でやっとるなら、それでいいから。

こんな掲示板見とる可能性なんてかなり低いやろうけど、もし自分のことやって思ったら、連絡ください。

アドレスも番号も、ずっと変わってないから…。


生きとるよって




それだけでいいから。

⏰:09/03/17 21:10 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#439 [紗奈]
.





うちはそれから曜の車に戻った。

車に乗った瞬間、涙が溢れ出た。


曜は何も聞かなかった。

ただ、頭をポンと叩いて、車を走らせた。

⏰:09/03/17 21:13 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#440 [紗奈]
曜、相変わらず優しいんやね。

うちは酷いことしたのに、曜はそれでもこーやって優しくしてくれる。

曜は優しい。


優しすぎるんだよ。






.

⏰:09/03/18 02:27 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#441 [紗奈]
「また何かあったら連絡して」

「うん。ありがとう…」

「…あのさ、また俺からも連絡していい?」

「え?」

「いや、嫌ならええんやけどっ!!紗奈のことやっぱ心配やから…」

「…うん。良いよ」

「ありがとう」

⏰:09/03/18 02:29 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#442 [紗奈]
「曜…ごめんね」

「いいって〜」

「違くてっ…!!今日のことだけじゃなくて…今まで…ごめん。うち酷いことして…」



「気にすんなよ。あれで良かった。確かに別れるってなったとき、かなりメンタルくらったけど…でも、俺は俺で悪いとこいっぱいあったことわかったし」

「違うよ。全部うちのわがままだった。ほんまにごめん…」

⏰:09/03/18 02:34 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#443 [紗奈]
「大丈夫。な?今こうして話ができる。それだけで良いことだって。」

「ほんまに…ほんまにありがとう」

「もーいいって!あ、また遊びに来いな。気が向いたらまたみんなに会ってやって?」

「そんな気分やないけど…」

「気が向いたらでええよ。気持ちに整理がついたら、またいつでも遊びに来いな」

「うん」

⏰:09/03/18 02:37 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#444 [さや]
>>320-500

⏰:09/03/18 05:28 📱:F905i 🆔:Vhpp/6pQ


#445 [ゆうすけ]
頑張って下さい

⏰:09/03/19 12:08 📱:W61SH 🆔:d/ecFSws


#446 [紗奈]
ありがとうございます!

⏰:09/03/20 00:44 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#447 [紗奈]
地元に帰ってから、誰にも会う気になれずに自分の家に籠もった。

学校も行かなかった。

携帯の電源も切って、ただひたすらぼーっとしてた。

何も考えられなかった。

本当に"無"だった。

⏰:09/03/20 00:49 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#448 [紗奈]
志乃は何回も家に足を運んでくれたけど会う気になれなかった。


志乃に会ったところで何を話せばいいのかもわからなかった。


学校からも家に電話がかかってくる。

学校にも行かないと卒業できない。

大学にも行けなくなる。



なのにずっとぼーっとしたままだった。

⏰:09/03/20 00:52 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#449 [紗奈]
12月に入ってから、携帯の電源を付けた。

問い合わせをするとたくさんのメール。

一気に全て受信しきれなくて、結構時間がかかった。


志乃、凌斗、美弥子、曜…

その他にもいろんな人から何通もメールが来ていた。

⏰:09/03/20 00:56 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#450 [紗奈]
そして画面が変わり、表示される"志乃"の文字。

しばらく鳴ってから切れ、またすぐかかってきた。


うちは受話ボタンを押した。

⏰:09/03/20 00:58 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#451 [紗奈]
「紗奈!!!???もしもし!?」

「…志乃」

「あんた何してんや!!…今から家行くから」



志乃は電話を切ってしばらくして家に上がり込んできた。



「お前みんなどんだけ心配しとったと思いよんや!!何があったんか知らんけどいい加減にしいや!!!」

⏰:09/03/20 01:05 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#452 [紗奈]
「ごめん…」

「何があった?」

「真人がおらんくなった…どこにおるかわからんなったって…」

「…ほんまに?」

「うん。うちどーしたらいいん」

志乃は多分必死にかける言葉を考えたんだと思う。

でも、何を言ったらいいかなんてわかるわけない。

志乃は黙ったままうちを抱き締めてくれた。

⏰:09/03/20 01:13 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#453 []
最後まで頑張ってください

⏰:09/03/22 01:00 📱:N906imyu 🆔:LsECoCVM


#454 [紗奈]
ありがとうございます
更新遅くてすみません

⏰:09/03/25 14:23 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#455 [紗奈]
しばらくして少し落ち着いた。


「真人がおらんくなったよ‥」

「うん」

「嫌だよ…忘れるとか無理やよ‥」

「今すぐは無理かも知らん、でもな、ずっと真人君のことばっかり考えやっても仕方ないやん。冷たい言い方かもしらんけどさ‥真人君は帰って来んのやよ。あんた大学だって行くんやろ?もしかしたら、真人君○○県行ったかもしらんよ。卒業せないかんやろ?学校おいで」

⏰:09/03/25 14:36 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#456 [紗奈]
変な期待させんなやって思った。

でも、このままこうしてても意味ないんだよなって思った。

結局は前に進まないといけないんだから、ずっとうじうじしてても仕方ない。


うち自身もこんな性格で良かった。

忘れられたわけじゃない。まだ好きだった。でも、真人とは会えないんだから仕方ないんだ…。

⏰:09/03/27 05:03 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#457 [紗奈]
それからうちはしっかり学校に行き、できるだけちゃんと6時間授業を受けた。

そしてきちんと家に帰るようにもなった。



そんなある日、曜からの着信。


あれから曜とはちょいちょい連絡を取っていた。

良い友達としてだけど。

⏰:09/03/31 00:31 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#458 [紗奈]
「おい!何しよるか?」

「普通に学校やしな〜」

「真面目に行きよるか?」

「あたまえやーん」

「なら学校終わったら迎え行くから飯食い行こや!」

「ほんまに!?なら焼き肉なッ」

「少しは女の子らしくイタリアンレストラン♪とか言ってみろや!笑」

「焼き肉の気分なんやし!」

⏰:09/03/31 00:46 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#459 [紗奈]
「わかったわかった。じゃあまた後でな」


そんな感じであれ以来久しぶりの対面。

授業が終わって校門前に行くと曜の車。


うちは助手席に乗り込んだ。


「元気そーやん」

「空回りやよ(笑)」

⏰:09/03/31 00:54 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#460 [紗奈]
それから焼き肉食べてドライブ。

久しぶりの曜。

やっぱり曜といるのは楽しかった。







それから冬休みになり、3学期が始まり、あっと言う間に自由登校、そして卒業式が終わり、引っ越しの日が来た。

⏰:09/03/31 01:11 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#461 [紗奈]
引っ越しの日、曜から電話がかかってきた。

「お前そっちで良い恋しろよ?な。まあ何かあったらいつでも連絡して来いな!」

「ありがとう」


そんな会話をして電話を切った。



そして大学の入学式。

この時あんたに会ってなかったら、うちはあいつに出会ってなかった。

⏰:09/03/31 01:19 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#462 [紗奈]
入学式、受付をすませて中に入る。

同じ学部の人が沢山並んで座る中に、うちも混ざった。

「なあ!名前は!?」

茶髪の男が話しかけてきた。

「紗奈やけど」

「俺、あきまさってゆーんやけどアキって呼んで!あとアド教えてや」



うちはアキとアドを交換した。

⏰:09/03/31 01:35 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#463 [紗奈]
入学式が終わり、次の日からすぐに色々あった。

夏香(なつか)って言う、目が大きくてショートヘアの女の子と友達になり、好調なスタートだった。



入学式から何日か経ち、アキからメールが来た。


「今から連れんち行くんやけど来ん!?」

「は?なんでうちが?」

「えーやん!紗奈って○×県の人やろ?○×県の知り合いおるんやって!」

⏰:09/03/31 01:48 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#464 [紗奈]
「男?女?」

「男。ちなみに男4人と女2人おる」

「そーなん。まあ暇やし行ってもえーよ」









少し、真人かな?って期待した。

少しだけね。

⏰:09/03/31 01:50 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#465 [紗奈]
大学までアキに迎えに来てもらってから、みんながいるって言う家まで行った。


「お邪魔しまーす」

「お、紗奈ちゃんやんな!アキから聞いてるで〜!○×出身やって?俺もやし仲良くしてな!」









これが佑太との出会いだった。

⏰:09/03/31 01:54 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#466 [紗奈]

寝ます。


アンカー置いときます
>>405

⏰:09/03/31 01:55 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#467 [紗奈]
「じゃ、俺帰りますわー」

アキは帰ろうとした。

「は?あんた何しに来たん」

「ん?紹介」

「あっそ。じゃーね」

⏰:09/03/31 23:54 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#468 [紗奈]
「紗奈って呼ぶわ!俺は佑太って呼んでや。」

他には

ミチ君(当時32歳)
まじで32には見えないし、20代前半って言われても納得できる顔。

ミチ君の彼女の千尋(当時17歳)
かなりの歳の差カップル。しかもこの千尋、めっちゃ生意気。笑

⏰:09/04/01 00:01 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#469 [紗奈]
つぅくん(当時18歳でタメ)ヤンキーって言うよりギャル男に近い感じ。

つぅくんの彼女の結衣(当時16歳)こいつもまた生意気。

圭君(当時23歳)なんかパシリ気質な人。

⏰:09/04/01 00:08 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#470 [紗奈]
佑太はタメ。見た目はヤンキー。格好いいのと可愛いのが混ざった感じ。

話を聞いていれば元暴走族らしい。

しかもさらによく聞けば、真人と同じY市。

うちは、真人と比べるわけではなくて、佑太に惹かれた。


比べるつもりはなかった。

でもやっぱり、真人と比べてたから、好きになったんかもな…。

⏰:09/04/01 00:13 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#471 [紗奈]
うちは惚れやすいんかな。

でも、本当に惹かれたんだ、

今思えば、真人の影をどこかで探していたのかもしれない。

でもこれだけは言える。

うちは佑太が好きだった。







うちは、周りの人を傷付ける素質があるのかもしれない。

⏰:09/04/01 11:26 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#472 [紗奈]
「なあ、真人…知っとる?」

「あぁ?真人…真人……あぁ。わかるで。そいつがどーした?」

「いや、何でもないけど」

「俺、言っとくけどあいつより地位上やから〜」

「なんやその自慢(笑)」

「馬鹿馬鹿、大切なことやし!あいつより弱いとか思われたくないからな〜」

「わかったわかった。うちそーゆーの興味ないんやて」

⏰:09/04/01 11:33 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#473 [紗奈]
「珍しっ」

「はぁ?なんでや」

「俺の周りの奴今までそーゆーこと言ったらよってくるような奴ばっかやったからね〜」

「そらぁその女が馬鹿だわ」

「言うね〜」

「言うよ。うちは。そーゆー男いっぱい見てきたかんね。みんなさ、薬しとんやろ?」

⏰:09/04/01 11:43 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#474 [紗奈]
図星だった。

千尋と結衣はやってなかったけど。


「紗奈なんか頭良さそうやね」

「気のせいやろ」

「つか結構生意気やね、お前」

そう言ったのはミチ君。

「そうですかね?」

⏰:09/04/01 11:49 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#475 [紗奈]
「おい、紗奈やめとけ」

佑太とつぅくんが止めてくる。

「お前誰に口きいとんかわかっとんのか」

「ミチ君やろ。ミチ君が言ってきたんやないんすか?」

ミチ君は立ち上がってうちに向かって灰皿を投げつけた。

「…最悪」

うちは灰をはらって立ち上がった。

⏰:09/04/01 11:55 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#476 [紗奈]
「うちはミチ君と今日初めて会ったんやしどんな人かなんか知らんっすよ。どんだけ偉くてどんだけ強いかとかも知らん。やからうちには関係無いです。ただわかるのはミチ君が先輩やってことだけです」

「…」


しばらく沈黙が続いた。


「紗奈、服洗濯したるからこっち来い」


佑太はうちの腕を引っ張って脱衣場に連れて行った。

⏰:09/04/01 12:06 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#477 [紗奈]
「なんなん?別にこんくらいええわ」

「ごめんなぁ。ミチ君…」

「別にええよ。つか佑太に謝られる意味わからんしな」

「…あのさ、ミチ君この辺じゃ有名な人なんやて。平気で人だって殺す。何もしてない人でも気が向いたら殴るような人でな…」

「…そか。でもうち関係ないでな」

「怪我してからや遅いやろ!?やから忠告しとんやないかい」

⏰:09/04/01 15:42 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#478 [紗奈]
「わかったわ。でもうちもう関わりたくないでな」

「…ほんまごめんな。とりあえずこれ俺の服。着とき」

「ありがとう。」



うちは服を着て元の部屋に戻った。

⏰:09/04/01 15:44 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#479 [麗]
>>2-200
>>201-400
>>401-600

⏰:09/04/01 20:14 📱:SO905i 🆔:y29iz1MY


#480 [紗奈]
「ミチ君」

「…あ?」

「確かにミチ君は先輩で、それなのに気に障るようなこと言ってすんませんでした。さっき、佑太からミチ君がどんな人なんかってこと聞きました。でも、だから謝ってるんじゃないです。先輩に対して失礼なことをしたと思ったから謝ります。すみませんでした。…だけど、ミチ君がどんな人だからっつって、うちには関係ないし、他の先輩と態度は変わらないですよ」

⏰:09/04/01 20:27 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#481 [紗奈]
「…お前さぁ、なんかすげーな」

ミチ君はフッと笑った。

「は?」

「俺のこと聞いたんやんな?やのにそこまで言える女初めてみたわ。千尋でさえそこまで言うて来んでな。その度胸は気に入った。」

「はぁ…」

「なんかあったら連絡して来いや」

ミチ君はうちに名刺を渡してきた。

「いや、別にいいっすよ。」

⏰:09/04/01 20:37 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#482 [紗奈]
「なんやその言い方。素直に受け取れや」


「あー、はい。まあありがとうございます」



つうかうち普通のことしただけじゃないか?笑


…まあ気に入られて悪い気はしない。

⏰:09/04/01 20:42 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#483 [紗奈]
それからなぜかみんな仲良くなった。

さっきまでの気まずい空気が嘘みたいに話をした。


「つーか俺明日仕事やし」

「いや、うちだって大学あるし」

「いいよな〜ニートは」

(ニート=千尋・結衣)

「とりあえずうち帰らんといかん」

⏰:09/04/01 20:58 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#484 [紗奈]
「じゃあ大学終わったらまたここ集合な?」

ミチ君が言った。

「てかここ俺んちっすよ!?笑」

「関係ねーやろが」

「まあ…」

「つかうちこの場所覚えてないですし」

「俺明日仕事無いし行ったるわ」


ってことでつぅくんが迎えに来てくれることになった。

⏰:09/04/01 21:11 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#485 [紗奈]
大学が終わっていったん家に帰り、準備をしてつぅくんの携帯にメールを入れる。

10分ほどしてつぅくんの単車の音がして外を見ると、つぅくんが手招きをした。


「結衣に悪いね。ごめんね!」


そう言ってつぅくんの後ろに乗った。


「結衣に怒られるよりミチ君に怒られるほうが怖いかんね」


そうしてつぅくんは佑太の家に向かった

⏰:09/04/02 00:55 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#486 [紗奈]
家にはいると千尋と結衣。

うちはあんまり2人と話したくなかった。


「うち眠いから寝たいんやけどベッド使ってええ思う?」

「ええやろ。寝ときや」



うちは佑太のベッドに転がり、すぐに眠りについた。

⏰:09/04/02 01:02 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#487 [紗奈]
にぎやかな声で目が覚めた。

佑太とミチ君が帰ってきたらしい。

うちは寝ぼけたままボーっと転がっていた。


「翼〜、紗奈は?」

「そこで寝とる」


え、うちまだ寝とることになっとる?

うちは急いで目をつむった。

⏰:09/04/02 01:07 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#488 [紗奈]
ベッドに誰かがあがってくる音がした。

そしてほっぺたをつつかれた。

「紗奈〜起きて〜」

そう言ってうちを椅子がわりにして座る佑太。


「…重っ」

「起きた?」

「起きました」

⏰:09/04/02 01:10 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#489 [紗奈]

アンカー
>>405

⏰:09/04/02 01:11 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#490 [紗奈]
「飲む?」

佑太は飲みかけの水(ボル○ック)を差し出してきた。

うちはそれを取って全部飲みきった。


「お前ちょっとは残せよ!可愛くねーなあ(笑)」

「ぶりっこしてちょびちょびっと飲んだ方がよかった?w」

「それもキモいけど」

「やろ?ならえーやん」

⏰:09/04/02 23:21 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#491 [我輩は匿名である]
更新しないの

⏰:09/04/05 21:24 📱:830CA 🆔:G44y2ydI


#492 [紗奈]
すみません
今忙しいのでまた落ち着いたら更新します。
更新遅いですが最後までお付き合いください

⏰:09/04/07 01:00 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#493 [紗奈]
それからしばらく佑太と話してた。

するとミチくんが立ち上がってこっちに来た。


「ちょい出てくるけど佑太行くか?」

「どこっすか?」

「I市に決まっとるやん」

「…ですよね〜。今日は行きませんわ。」

⏰:09/04/09 07:25 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#494 [紗奈]
「じゃあ翼行くぞ」

「俺は強制っすか?」

「お前は俺の暇つぶしや」


そう言ってミチくんはつぅくんを連れて出て行った。

⏰:09/04/09 07:30 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#495 [紗奈]
「じゃあうちらも帰る!」

「じゃあ俺送ってくわあ」

佑太が立ち上がった。

「え、じゃあうちも帰るよ」

「紗奈は待っといて!」

「は?」

「すぐ戻ってくる」


そう言ってみんなで家の外へ出て行った。

⏰:09/04/09 23:19 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#496 [我輩は匿名である]
早く見たい
この小説大好きデス

⏰:09/04/11 17:27 📱:P903i 🆔:BEYTJOOU


#497 [紗奈]
ありがとうございます
最近忙しいのでなかなか更新できませんがよろしくお願いします

⏰:09/04/12 01:50 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#498 [紗奈]
しばらくして佑太が戻ってきた。

「どたばたでごめんなぁ」

「えーけど。ミチくんらどこ行ったん?」

「○○組の○×会(※ヤーサンの事務所)」

「あ〜、やっぱそっち系なんや」

「まあ気にすんなって」

「別に気にしてないけど」

⏰:09/04/12 02:04 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#499 [紗奈]
「てかうち眠いんやけど」

「寝たらえーやん」

「帰りたいんやけど」

「嫌やし」

「は〜?意味分からん」



こんなことを繰り返して

結局うちは泊まることになった。

⏰:09/04/12 02:09 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#500 [紗奈]
うちが布団で転がっていて、佑太が仕事の事をしてて、うちはそれをベッドからみていた。

「面倒くさそうやね〜」

「かなりね〜」


うちはそのままうとうとして寝かけてた。

⏰:09/04/12 02:15 📱:D905i 🆔:☆☆☆


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