浮 き 世 の 諸 事 情 。
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#864 []
第二九章 【甘い、錯覚】
>>847-863
*。*。*。*。*
幸太郎さんと亡き父の姿が
重なってしまった香夜ちゃん
催眠術にかかったように
不思議と吸い込まれていく


あたしの居場所は‥此処?
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4676/

⏰:10/03/11 14:03 📱:D905i 🆔:dGcWPyzM


#865 []
【本編アンカー/1〜20】
>>699-700

【21〜】
>>631-651
>>654-674
>>676-697
>>703-725
>>728-744
>>763-783
>>810-827
>>831-845
>>847-863
最終更新*3月11日(28、9章)

⏰:10/03/11 14:05 📱:D905i 🆔:dGcWPyzM


#866 [笹]
 
【番外編アンカー】
>>809
最終更新*3月8日

⏰:10/03/11 14:06 📱:D905i 🆔:dGcWPyzM


#867 []



夜が明けた

幸太郎さんに抱かれたまま
いつの間にか寝ちゃった‥

「あ‥、」

「おはようございます
朝ですよ」

⏰:10/03/14 20:05 📱:D905i 🆔:ZQnjeNcY


#868 []
 
顔面が痛くない朝が
もう物足りなくなってる

壱助さん‥


「あの‥」

「あの方の元へ
帰ってしまいますか?」

少し寂しそうな幸太郎さんの表情
下がった眉に胸が痛む

⏰:10/03/14 20:05 📱:D905i 🆔:ZQnjeNcY


#869 []
 
『「‥香夜」』


絡まった腕が
ぎゅっと締め付けて
なぜか目の奥が熱くなった

幸太郎さんの声が
耳の奥を抜けて

記憶の隅のお父さんの声と重なる

⏰:10/03/14 20:06 📱:D905i 🆔:ZQnjeNcY


#870 []
 
‥どうしよう
やっぱりあたし、おかしい


混じり合った灰色が
あたしの中を蝕んで‥


「自分の元で‥暮らしませんか?」

例えばそれが
甘い嘘だとして‥

⏰:10/03/14 20:06 📱:D905i 🆔:ZQnjeNcY


#871 []



「はぁ‥」

なぜか妙に汗をかく
じわじわと熱を帯びる体を
ばしんと叩いて引き締めた


‥娘さんの下駄はない
もう帰ったのかな


「‥ただいまぁ」

⏰:10/03/14 20:07 📱:D905i 🆔:ZQnjeNcY


#872 []
 
ゆっくりと襖を開ければ
いつも通りの光景

胡座をかいた膝の上に
華奢な細い手で頬杖て
ただぼうっと外を眺める


少しだけ
心配しててほしくて
貴方の忙しない姿が見たかった


もう‥今日で、

⏰:10/03/14 20:07 📱:D905i 🆔:ZQnjeNcY


#873 []
 
「どう‥されたんで?」

立ちすくむあたしに
いつもの口調で問った

壱助さんが考えてること
‥今でもわからない


一緒にいた時間は
長いはずだったのになぁ

空っぽの時間、虚空

⏰:10/03/14 20:08 📱:D905i 🆔:ZQnjeNcY


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