記憶を売る本屋さん
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#477 [我輩は匿名である]
「(…薫…出てくれよ…)」

直人は携帯電話を耳に当て、祈るように目を閉じる。
しかし、何度呼び出し音が鳴っても出ない。

「(…晶が死ぬのは…今日か明日か…どっちかだったよな…)」

直人は諦めて電話を切る。

本当に同じ事を繰り返すなら、晶は…飛鳥はきっと、再びビルから飛び降りる。

しかし、それがどのビルだったのかわからない。

しかも今の時代、高い建物はあちこちにある。

⏰:10/04/10 09:44 📱:N08A3 🆔:4t4VPhl2


#478 [我輩は匿名である]
直人はいてもたってもあられなくなって、部屋を出ようとノブに手を当てる。

が、直人はドアを開ける前に、制服姿の自分を見つめた。

「…制服でうろうろして、警察とかに見つかったりしたらめんどくせぇな…」

直人はぶつぶつ言いながら、タンスを開け、適当に服を出す。

Tシャツに薄い上着を羽織り、ジーンズに履きかえる。

仕上げに、適当に鞄をぶら下げる。

「…これで大丈夫だな」

直人は今度こそ部屋を出て、玄関に向かう。

⏰:10/04/10 09:45 📱:N08A3 🆔:4t4VPhl2


#479 [我輩は匿名である]
「あっ、ちょっと直人!どこ行くのよ!?学校は!?」

家を出ようと思ったら、玄関先で母親に捕まった。

直人はどうしようかと目を泳がせる。

「ちょ、ちょっと熱っぽいから、病院行って来る」

驚く事に、口が勝手に動いた。

「あら、大丈夫?」

「あ、あぁ、まぁ、一応行っとこうと思って。じゃ」

直人はそう言って、そそくさと家を出た。

靴をちゃんと履きながら、直人はホッと一息つく。

⏰:10/04/10 09:46 📱:N08A3 🆔:4t4VPhl2


#480 [我輩は匿名である]
行くあてはない。どこに行けばいいのか、見当もつかない。

この広い町の中で捜し回ると考えると、早くも気が引けてくる。

「…とりあえず、ビルが多いとこでも行ってみるか。あいつも学校なんか行ってないだろうし」

直人は立ち上がり、走りだした。

直人の考えは当たっていた。

⏰:10/04/10 09:46 📱:N08A3 🆔:4t4VPhl2


#481 [我輩は匿名である]
飛鳥はジャージ姿のまま、フラフラと歩いている。

彼女も行くあてはなかった。

「…どうしようかな…」

暗い小さな声で呟く。

「飛び降りは…ダメだよな…。また誰かにぶつかったら…」

飛鳥はそう言いながら、ゆっくりと足を進める。

ポケットの中に、カッターナイフを隠して…。

⏰:10/04/10 09:47 📱:N08A3 🆔:4t4VPhl2


#482 [我輩は匿名である]
うあああぁあぁぁぁあ

⏰:10/04/10 12:39 📱:SH904i 🆔:AO.1JJ2w


#483 [我輩は匿名である]
アンカーだけ失礼します

>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400
>>401-450
>>451-500
>>501-550
>>551-600
>>601-650
>>651-700

⏰:10/04/10 13:58 📱:N08A3 🆔:4t4VPhl2


#484 [(´_ゝ`)]
すごい!

尊敬します(´・ω・`)

⏰:10/04/10 14:28 📱:T003 🆔:rXLHAmgI


#485 [我輩は匿名である]
>>484さん
そんなそんなっ
ありがとうございます(o>ω<o)

⏰:10/04/10 18:21 📱:N08A3 🆔:4t4VPhl2


#486 [我輩は匿名である]
「はぁ…はぁ…」

直人は息を切らして足を止める。

住宅街を抜け、駅前の賑やかな場所にやってきた。

ここなら、ビルもマンションもたくさんある。

「…全部見て回れってか…?」

直人が早くも疲れてため息をついた時、携帯電話が鳴った。

見ると、薫から電話がかかってきている。

「薫!?」

直人は慌てて電話に出る。

⏰:10/04/10 18:22 📱:N08A3 🆔:4t4VPhl2


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