記憶を売る本屋さん
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#480 [我輩は匿名である]
行くあてはない。どこに行けばいいのか、見当もつかない。
この広い町の中で捜し回ると考えると、早くも気が引けてくる。
「…とりあえず、ビルが多いとこでも行ってみるか。あいつも学校なんか行ってないだろうし」
直人は立ち上がり、走りだした。
直人の考えは当たっていた。
:10/04/10 09:46
:N08A3
:4t4VPhl2
#481 [我輩は匿名である]
飛鳥はジャージ姿のまま、フラフラと歩いている。
彼女も行くあてはなかった。
「…どうしようかな…」
暗い小さな声で呟く。
「飛び降りは…ダメだよな…。また誰かにぶつかったら…」
飛鳥はそう言いながら、ゆっくりと足を進める。
ポケットの中に、カッターナイフを隠して…。
:10/04/10 09:47
:N08A3
:4t4VPhl2
#482 [我輩は匿名である]
うあああぁあぁぁぁあ
:10/04/10 12:39
:SH904i
:AO.1JJ2w
#483 [我輩は匿名である]
:10/04/10 13:58
:N08A3
:4t4VPhl2
#484 [(´_ゝ`)]
すごい!
尊敬します(´・ω・`)
:10/04/10 14:28
:T003
:rXLHAmgI
#485 [我輩は匿名である]
>>484さん
そんなそんなっ


ありがとうございます(o>ω<o)
:10/04/10 18:21
:N08A3
:4t4VPhl2
#486 [我輩は匿名である]
「はぁ…はぁ…」
直人は息を切らして足を止める。
住宅街を抜け、駅前の賑やかな場所にやってきた。
ここなら、ビルもマンションもたくさんある。
「…全部見て回れってか…?」
直人が早くも疲れてため息をついた時、携帯電話が鳴った。
見ると、薫から電話がかかってきている。
「薫!?」
直人は慌てて電話に出る。
:10/04/10 18:22
:N08A3
:4t4VPhl2
#487 [我輩は匿名である]
「…電話した?」
薫の眠そうな声が返ってくる。
「てかお前…学校は…?」
「休んだ!」
「…そんなはっきり…」
「それより、お前に聞きたい事があんだよ!」
直人は無理矢理話を進める。
「何…?」
「お前の嫁が死んだの、どこのビルだ!?」
直人の切羽詰まった様子を感じ取ったのか、薫の声が変わる。
:10/04/10 18:22
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#488 [我輩は匿名である]
「近くの駅前の、吉川ビルだったけど…」
「吉川ビル…」
直人は辺りを見回す。
「でも、もうないぞ」
薫はそう補足した。
「何で?」
「知らねぇけど、俺が半年前行ったときは、もう空き地になってた」
「マジかよ…」
無駄足だったのか。直人は息を吐きながらしゃがみこむ。
:10/04/10 18:23
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#489 [我輩は匿名である]
「…それがどうかしたのか?」
薫にそう聞かれて、直人は少し口を閉じる。
言うべきか、言わないべきか、考える。
「…晶が…」
しばらく考えて、直人は話す事を決めた。
「晶が、また死ぬかもしれないんだ」
「…は?」
「晶も、俺たちみたいに生まれ変わってたんだよ。
おまけに本も持ってる」
直人は断言する。
:10/04/10 18:23
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