その日が来る前に、
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#901 [愛華]





ラムネみたいなちっぽけなもの。
それがこんなにも嬉しいなんて。
あぁ……俺……

あいつの笑った顔、好きだな。

でも認めちゃいけない。

目的を達成するまでは。

俺の目的を……忘れちゃダメだ。

⏰:10/09/29 00:03 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#902 [愛華]





「………隆則!!誨さん!!」

「那佑!!よかったぁ……」

「いやーなんか勇気なくてさー
ここ入るの…那佑ちゃんが
来てくれてよかったよー」

「あはは、どーぞー」

あたしは奥の席に二人を誘導した

⏰:10/09/29 00:23 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#903 [愛華]
飲み物を持って戻ると、
誨さんの姿がなかった。

「あれ、誨さんは?」

「トイレだってよー」

「……魔法かけたほうがいい?」

あたしは飲み物を指さす。

隆則は一瞬迷って「いい」
と言った。

迷うのかよ、こら。

⏰:10/09/29 00:26 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#904 [愛華]
「うちのクラスよくわかったね」

「あー適当に回ってたらな。
……てゆか……短くね?」

隆則はあたしのスカートを指す。

「えー?長くしたんだけど…」

「よくないの!俺が嫌なの!」

隆則はそっぽを向いた。
その姿がかわいくて笑っちゃった

「……あとで長くするね!!」

⏰:10/09/29 00:29 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#905 [愛華]
学校の中で隆則と会う。
普段会わないからかな?
なんか変な感じするな。

「学校どんな感じなの?」

「んー普通かなぁ。
友達もいっぱいできたよー。
ひとり変な人いるけどね?」

「へ?なにそれ?」

「転校生なんだけど……」


あれ?あたし……あんま
直純くんのこと知らないや。

⏰:10/09/29 00:33 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#906 [愛華]
「……隆則。友達とさ、
もっと近づきたいって思うのって
変なことなのかなぁ?」

「……うーん……
俺は別に男女間の友情ってナシ
じゃないと思うけど……
それが男女間だったら
なんか変なかんじだよな。
同性だったら友情だけどさ。
………男なの?それ」

「え、あ、うん……でもね!
好きとかそんなんじゃ……」

⏰:10/09/29 00:37 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#907 [愛華]
「わかってるよ。そんなこと」

隆則はあたしの頭をなでた。

「…その人ね、両親亡くしてて…
なんかあたしと同じだったの」

「自分と同じものを感じると
共感しあいたくなるもんだよ。
同情にもとられるかもしれない。
俺は深入りするべきじゃないと
思うぞ。なにより……
俺が面白くねぇ」

隆則は下を向いた。

⏰:10/09/29 00:41 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#908 [愛華]
「……わがままでゴメン」

隆則は小さな声で言った。

「ぜーんぜん!!
ありがとう。嬉しかったよ」

あたしはニカッと笑った。


隆則は間違ってない。
でもきっとあたしの思いも
間違いじゃない。

人と人との想いが交差すると…
難しくなっちゃうのは世の常。

⏰:10/09/29 00:47 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#909 [愛華]
いつまで経っても誨さんは
戻ってこない。
どうやら気をつかわれたらしい。

あたしは丁度、休憩にはいる
ところだったので隆則と
回ることにした。


「梓ー!!回ってくるねー!」

「あれ、タカ来てたんだ!
わかったー!楽しんできてー!」

梓は裏でホットケーキを焼く係。
かなり忙しそうだ。

⏰:10/09/29 00:51 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#910 [愛華]
もう少ししたら、直純くんが
帰ってくるので、梓を
手伝ってくれるだろう。

あたしたちは教室から出た。


色んなクラスを回りながら
三年生にあいさつをする。
「お似合いですね」
と言われたのが嬉しかった。


久しぶりに隆則と歩いたので
ちょっと緊張したり……

⏰:10/09/29 00:54 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#911 [愛華]
「隆則ー!わたあめ食べたいー」

「どんだけ食うんだよ…」

そういいながら買ってきてくれる
隆則。ちゃんと自分の分も(笑)

隆則と回るお祭りは楽しかった。

でも『再会』は刻一刻と


迫っていた。

⏰:10/09/29 00:58 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#912 [愛華]
「なんか飲み物買ってくる」

急に隆則が言った。

「でも並んでるし、いーよ」

「いや、俺の喉が限界。那佑は
ここで待ってろ」

隆則はそう言って、列の中に
消えていった。
よほど喉が渇いてたんだろう。


あたしは一人ぽけーっと
わたあめを食べながら立っていた

⏰:10/09/29 01:02 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#913 [愛華]
「……なにしてんの白石」

「え、あ、直純くん!
休憩もう少しで終わるよ?」

「今、教室もどるとこ。
………彼氏ときてんの?」

「うん。今待ってるの」

「……ふーん」

……なぜかはわからない。
急に悪寒が走った。
なにかが起こる。
そんな気がしたんだ。

⏰:10/09/29 01:06 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#914 [愛華]
「……彼氏に、会いたいな」

「え………」

「ダメ?」

「いや別にいーよ?紹介するよ」

あたしは直純くんと二人で
隆則を待つ。

「……気になってたんだけど」

「ん?なに?」

⏰:10/09/29 01:09 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#915 [愛華]
「なんで隆則に会いたがるの?」

「……好きな人の彼氏だから」

「ほんとにそれだけ?」

ずっと気になってたこと。
隆則の話を直純くんにした時の…
違和感。まるで……


隆則を知っているみたいな。


「……今にわかるよ、全部」

⏰:10/09/29 01:11 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#916 [愛華]
わかる?なにが?

「直純くん。それって……」


ガシャン!!


あたしの言葉は遮られた。
隆則のジュースを落とした音で。


隆則は……固まっていた。





「…………なお……ず、み?」

⏰:10/09/29 01:14 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#917 [愛華]
今日の更新は終わりです

>>882-916

⏰:10/09/29 01:25 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#918 [愛華]






6年前の夏。

俺が13歳

直純が11歳。


ひとつの別れの始まりの物語。

⏰:10/09/29 23:02 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#919 [愛華]
SideStory-その日がきたあとに、-

⏰:10/09/30 22:06 📱:840SH 🆔:ZSLVI95U


#920 [愛華]
「……隆兄……」

……声がする。聞き慣れた声。



「………隆兄!!おきろよ!!」

「うぎゃあ!!」

頭に鈍い痛みが走る。
ベッドから落ちたと気づくのに
少し時間がかかった。


赤石隆則 13歳
いつもの朝をむかえている。

⏰:10/09/30 22:11 📱:840SH 🆔:ZSLVI95U


#921 [愛華]
「隆則、おはよう」

「おはよ母さん。父さんは?」

俺はトーストを食べながら聞く。

「父さん会議で早いんだって」

最近ずっとだな……
朝くらいしか顔見れないのに。

「隆兄、さみしいんだろ?」

「ちげーよばーか!」

俺は2つ下の弟、直純の頭を
軽く叩いた。

⏰:10/09/30 22:15 📱:840SH 🆔:ZSLVI95U


#922 [愛華]
直純は俺のことを『隆兄』と呼ぶ
最初は呼び捨てだったが、
そのうち『兄ちゃん』と呼ぶ
ようになり、いつからか
『隆兄』になっていた。

直純は人懐こく、小さい頃から
俺に懐いていた。
俺もそんな直純がかわいくて
仕方がなかった。

直純がいじめられていた時は
倍にして返してやった。

⏰:10/09/30 22:21 📱:840SH 🆔:ZSLVI95U


#923 [愛華]
「隆兄遅刻するよー!!」

「おー!!」

俺はリュックを背負って、
靴を靴箱から引っ張り出す。

「あ、母さん!!」

「なに?忘れ物?」

「父さんにさ、日曜日一緒に
キャッチボールしようって
言っといて!!」

「うん、言っておくね!」

俺はニカッと笑い、家を出た。

⏰:10/09/30 22:27 📱:840SH 🆔:ZSLVI95U


#924 [愛華]
「直純わりぃな!」

「遅いよー!俺が遅刻するよ!」

俺は直純と歩き始めた。

「宿泊研修土曜日までだっけ?」

「おぅ!土産買ってきてやるよ」

俺は今日から中学始めての行事
宿泊研修に二泊三日で行く。

ワクワクしないわけがない。

⏰:10/09/30 22:32 📱:840SH 🆔:ZSLVI95U


#925 [愛華]
「隆兄さーモテるのに好きな子
とかいないよねー なんで?」

直純が石を蹴飛ばしながら言う。

「……苦手なんだよ女子が」

いつからかはわからないけど
あまり女子と話さない俺。
目が合うと、黄色い声で騒がれる
それが耳障りで、気が付けば
女子は苦手の対象になっていた。

「ふぅん、もったいないのー」

⏰:10/09/30 22:37 📱:840SH 🆔:ZSLVI95U


#926 [愛華]
「べつにんなことねぇよ」

「隆兄らしいっちゃらしいけど」

兄としてのひいき目とかなしに、
直純はカッコイイと思う。
本人は全く思ってないみたいだ。


「じゃあ土産よろしくねー!」

「おーう!」

別れ道で直純と別れ学校へ向かう

いつもどおり。
どこにでもありそうな朝。

⏰:10/09/30 23:26 📱:840SH 🆔:ZSLVI95U


#927 [愛華]
しばらく歩くと、後ろから
ドンッとぶつかられた。

「いでっっ!!」

「おっはよタカ!!」

「おまえ背中いてぇよ……」

ぶつかってきたのは梓。
直純と同い年で、幼なじみ。
小さい頃から一緒にいるので
一部のやつからは、付き合ってる
と思われてるけど、実際
そんなことは全くない。

⏰:10/10/01 23:00 📱:840SH 🆔:8kcPpCes


#928 [愛華]
「直純もう行ったぞ?」

「今から追いかける!!
タカお土産よろしくね〜
ばいばーい」

そう言うと、梓は俺が歩いてきた
道を走っていった。
朝から騒がしいやつだな……


なんだかんだしてるうちに
学校へつき、宿へ出発。

⏰:10/10/01 23:03 📱:840SH 🆔:8kcPpCes


#929 [愛華]
バスの中では、友達である
達也(たつや)と話していた。

「俺、今回の研修で告るわ」

スルメを食べながら達也が言う。

「え、もう好きなやつできたの」

「うん。真理菜ちゃん。
めちゃかわいいだろ?」

かわいい?うーん。普通?
まぁ中の上くらい?
……って俺はどこの立場から
言ってんだ。ばかか俺。

⏰:10/10/01 23:08 📱:840SH 🆔:8kcPpCes


#930 [愛華]
「まぁ頑張れよ。」

「ムフフ。見とけ俺の勇姿」

べつにお前の勇姿に期待は
してないけど………。



一日目は登山やらなんやらを
やった。疲れたぁ……


「隆則ー風呂いくぞ風呂ー」

「おー行くかぁ」

⏰:10/10/01 23:15 📱:840SH 🆔:8kcPpCes


#931 [愛華]
ここの宿は温泉で有名。
かなり広い露天風呂があり
学年全員の男子が入れる。


「隆則……お前デカイな」

「え?普通じゃね?」

「イヤ、だって……(省略)」

……………お約束な話。


風呂からあがると廊下で女子
たちが固まっていた。

⏰:10/10/01 23:19 📱:840SH 🆔:8kcPpCes


#932 [愛華]
きゃっきゃしながらアイスを
食べていた。
お、なんか近づいてきた。


「あの、隆則くん……
ちょっと……いいかな?」

見たこともない女子。
違うクラスだな。知らないもん。


俺たちはテラスへ移動した。
ひんやりした風が心地よかった

⏰:10/10/01 23:23 📱:840SH 🆔:8kcPpCes


#933 [愛華]
なんとなーく雰囲気でわかった
けど……

「あのね……好きなの。」


えと……はい。
何回言われてもやっぱ慣れない。
なんて言えばいーのか詰まる。

「あのな……うれしんだけど…
名前も知らないしさ。俺あんま
女子好きじゃないし…わりぃな」

俺、こんなんでいいんだろうか

⏰:10/10/01 23:26 📱:840SH 🆔:8kcPpCes


#934 [愛華]
年頃の男子が、女子が苦手。
そりゃまぁ男だから
色々したい、て思ったりもする。
でも実際の女の子を見ると、
やっぱり無理だなって思う。


……こんなんで大丈夫か、俺。
将来、結婚とかできんのかな。
ちゃんと好きな人とかできんの?


結局この日は、知らない女子
3人に告られた。

⏰:10/10/01 23:31 📱:840SH 🆔:8kcPpCes


#935 [愛華]
なんとなーく将来に不安を覚え、
部屋に戻った。


「ただいまぁー」

「おー隆則!どーだった?」

「どーもこーもねぇよ。だって
知らねぇやつだし。断った」

「またかよ〜もったいねぇ〜」

達也はそういって、スルメを
リュックからドサッと出した。

どんだけ持ってきてんだ、スルメ

⏰:10/10/01 23:36 📱:840SH 🆔:8kcPpCes


#936 [愛華]
夜は部屋の男子たちで輪になり
先生が来るかもしれないスリル
の中で話したりする。
これ、鉄則。

んで怪談とかを……

「…でさ、俺が生まれたのは…」

……話さなかった。
え?違うの? 怪談は違うの?


達也は輪の中心で『命の神秘』
について話していた。

え、なにこの展開。

⏰:10/10/01 23:52 📱:840SH 🆔:8kcPpCes


#937 [愛華]
みんな、聞いたこともない話
だからか聴き入っていた。
かくいう俺も達也の話のおもしろさに引き込まれていった。

途中、「生まれてきてよかった」
と涙を流しそうになったりもした

ていうか話してる達也が泣いてた

なんだコレ。どういう状況?
泣きながら命について語る男子達

多分、俺達だけだろう。

⏰:10/10/01 23:56 📱:840SH 🆔:8kcPpCes


#938 [愛華]
「じゃあ俺達が生まれたのは
奇跡なんだよな……ズズッ」

スルメ食べながら鼻すするな。

「まぁな。親がいての、俺等
だからな。感謝だよな」

「俺達もいつか親になんのかぁ」

みんなでしみじみと想像する。
未来の自分。

俺はいつか……出会えるかな?
自分の全てを捧げられる
命をその人に懸けてもいいって
そう思えるような人に。

⏰:10/10/02 00:03 📱:840SH 🆔:RaeIpkp6


#939 [愛華]
「……てかさ、親になるためには
子供を作るだろ?
子供を作るためには……」

「あぁ……まぁそうなるよな…」

お?

「じ、実際どんなかんじ
なんだろうなぁ…そういうの」

なんか話が180度変わるぞ。
どこいった、命の神秘。

⏰:10/10/02 00:35 📱:840SH 🆔:RaeIpkp6


#940 [愛華]
「でも俺達の両親も、それを
やってるわけじゃん?」

「あぁ…………」

「……お前今、キモチワル…って思っただろ?」

「そりゃ、ちょっとは……」

まぁ所詮、中一の男子。
この辺の知識はあまりない。

俺の父さんと母さんも……
そう思うと急に恥ずかしくなった

⏰:10/10/02 00:39 📱:840SH 🆔:RaeIpkp6


#941 [愛華]
父さんと母さんは大学で出会い
すぐに恋に落ちた。
父さんがベタボレだったらしい。しかし、つきあい始めて3ヶ月で
俺を腹に授かってしまった。

父さんは母さんに結婚を
申しこんだ。
母さんはそれを受けて、母さんの
両親も納得したらしいが、
父さんの方の両親は納得しなかった。父さんには婚約者がいた。

⏰:10/10/02 00:44 📱:840SH 🆔:RaeIpkp6


#942 [愛華]
といっても漫画でよくあるような
親同士が決めた婚約者。
実際、父さんは一度も会ったことがなく顔も知らなかったらしい。

父さんと母さんは駆け落ちした。
今の土地で俺を産み、
直純も産んだ。母さんの方の
じいちゃん、ばあちゃんは
昔からよくしてくれたけど
父さんの方のじいちゃん、ばあちゃんには一度も会ったことはない。

⏰:10/10/02 00:50 📱:840SH 🆔:RaeIpkp6


#943 [愛華]
父さんはじいちゃんを憎み、
じいちゃんも父さんを憎んでいたからだ。

やがて、父さんの方のばあちゃんが亡くなったことを知った。
俺が7歳の時だった。

父さんと母さんは葬式に行ったが
じいちゃんに追い返されたらしい

それからも父さんはじいちゃんを憎み続けて、俺と直純もじいちゃんに会うことはなかった。

⏰:10/10/02 00:53 📱:840SH 🆔:RaeIpkp6


#944 [愛華]
今こそ、二人は当時のことを笑って話すが、本当はかなり
辛かったんだと思う。

それでも乗り越えられたのは
『二人』だったからだ。
互いに支えあっていたから
乗り越えられたんだと思う。

一度だけ、父さんに
「どれくらいじいちゃんが憎たらしい?」って聞いたことがある。父さんは笑顔で
「崖から突き落としたいくらい」
って言った。冗談か本気か
わからなくて怖かったのを
今でも覚えている。

⏰:10/10/02 01:28 📱:840SH 🆔:RaeIpkp6


#945 [愛華]
父さんとじいちゃんの間に
どんなことがあったのかは知らないけれど、父さんいわく
「あの男から俺が生まれたという事実を消してしまいたい」
らしい。相当憎んでるんだろう。

それでも俺は父さんを尊敬してる

いつか、父さんと母さんのような
夫婦になれたらいい。


俺はみんなが寝静まった部屋の
布団の中で思った。

⏰:10/10/02 01:33 📱:840SH 🆔:RaeIpkp6


#946 [愛華]
>>927-946

今日の更新分です
感想待ってます

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4782/

⏰:10/10/02 01:38 📱:840SH 🆔:RaeIpkp6


#947 [我輩は匿名である]
次の日も何事もなく終わり。
風呂から上がった俺は達也と
土産屋で土産を買うことにした


店が小さい割には品揃えは豊富。
手作り感あふれる木でできた
ペン立てやオルゴールは
ぬくもりが伝わってくるようだ。

「隆則、これよくね?」

達也の手にはネックレス。
しかも女物。

「え、これ誰にあげんの……」

⏰:10/10/03 20:02 📱:840SH 🆔:GxsBU8xE


#948 [我輩は匿名である]
「もち、真理菜ちゃん!」
自信たっぷり気に達也は言った。

えー……
真理菜ちゃんにお土産?
真理菜ちゃんもここ来てんのに?

「ばーか、プレゼントだよ!」

あ、心の中読まれた。

「ふーん。なんで?」

「これ渡して、告るんだ!」

「あ、今日告るんだっけね」

⏰:10/10/03 21:14 📱:840SH 🆔:GxsBU8xE


#949 [我輩は匿名である]
「うん。仲良くなれたしさー
けっこうイケると思うんだ♪」

「マジかー頑張れよ!」

「うん。でさーお願いが……」

「うん?」


その日の夜遅く。消灯直前。
俺は真理菜ちゃんの部屋の前に
いた。

ぴんぽーん。

「はーい、先生かなぁー」

がちゃ

⏰:10/10/03 22:42 📱:840SH 🆔:GxsBU8xE


#950 [我輩は匿名である]
「あー…サキちゃん…あのさ」
「たたた、隆則くん!!
どうしたの、なに、え、なんで
まさか、よ、よよよ」

「いや、違う、違うから
落ち着いてくんないかな?」

「え、あ、うん、はい!!」

だめだこりゃ。
なにを隠そう、クラスの人気者の
サキちゃん。
一週間前に俺が振った子なのだ。

⏰:10/10/03 22:45 📱:840SH 🆔:GxsBU8xE


#951 [愛華]
ったく。なんで真理菜ちゃんを
呼び出す役を俺がやらねば
ならんのだ。達也のやつ……

「それで……隆則くん何の用?」

目を輝かせながらサキちゃんが言う。うわ、なんか期待してる。何かを求めてる。

「あ…と。真理菜ちゃんいる?」

「え、ま、真理菜?」

「うん。真理菜ちゃん呼んで…
くれたりしちゃったり?」

⏰:10/10/03 22:52 📱:840SH 🆔:GxsBU8xE


#952 [愛華]
「うん………いい、よ?」

サキちゃん。声裏返ってるよ。
がっかりしてんのバレバレだよ。ごめんな、サキちゃん。

「ま、真理菜ー!」

「サキ呼んだー?って…わっ!
隆則くん!!なんで!?」

真理菜ちゃんはトランプの途中
だったみたいで片手にトランプ
片手にジュースを持っていた。

「……ちょっといい?」

⏰:10/10/03 22:57 📱:840SH 🆔:GxsBU8xE


#953 [愛華]
「え…うん、いいけど……」

真理菜ちゃんはパーカを羽織ると
急いで部屋を出てきた。
サキちゃんはその様子を
呪い殺しそうな目で見ていた。
あー…勘違いしてるな、多分。
まぁシチュエーション的に無理もない。告るのは
俺じゃねんだけどな………


俺は達也に言われた通りに
昨日、俺が告られたテラスに
真理菜ちゃんを連れて来た。

⏰:10/10/03 23:05 📱:840SH 🆔:GxsBU8xE


#954 [愛華]
風呂から上がって、かなり
時間が経っていたため、肌寒かった。達也はまだ来ていない。

…早くしないと先生が部屋に見回りに来ちまう。
なにやってんだよ、達也……

俺たちはとりあえず、
ベンチに座ることにした。

「……それで、何の用?」

「え、えーとね……」

真理菜ちゃんがいきなり本題に
入った。どーすりゃいんだ。

⏰:10/10/03 23:09 📱:840SH 🆔:GxsBU8xE


#955 [愛華]
まさかこんなとこに一人、
真理菜ちゃんを置いてくわけにもいかないしなぁ……
俺は本当の事を話すことにした。

「……真理菜ちゃん、ごめん。
俺さ、達也にここに真理菜ちゃんをつれてくるように言われたんだけどさ……」

「え、隆則くんが用があった
わけじゃないの?」

「うん。多分もう少しで
達也来ると思うんだけどさ…」

⏰:10/10/03 23:13 📱:840SH 🆔:GxsBU8xE


#956 [愛華]
「そっか…隆則くんじゃないんだ……」

「ごめんな?だから俺、
もう行くわ。達也呼んでくるから
ここで真理菜ちゃん待っ……」

そう言って、テラスから俺が
出ようとした時。
後ろからクンッと引っ張られる
感じがした。振り向くと真理菜ちゃんが俺の服のすそをつかんでいた。

「……隆則くん。あたしが好きなのは……」

嫌な予感がした。
なにかが壊れる。

⏰:10/10/03 23:19 📱:840SH 🆔:GxsBU8xE


#957 [愛華]
>>947-956

⏰:10/10/04 00:22 📱:840SH 🆔:Od1S5U.w


#958 [ゆん]
>>801-900
>>901-1000

失礼しました(´・ω・`)

⏰:10/10/04 07:25 📱:F906i 🆔:hxQZhwCE


#959 [我輩は匿名である]
更新楽しみ

毎日愛読してます

⏰:10/10/04 08:05 📱:P03A 🆔:gXULFW3I


#960 [愛華]
>>958 ゆん様
アンカーありがとうございます

⏰:10/10/04 17:49 📱:840SH 🆔:Od1S5U.w


#961 [愛華]
>>959

ありがとうございます
やる気めちゃ出てきます!!
がんばりますね

⏰:10/10/04 17:50 📱:840SH 🆔:Od1S5U.w


#962 [愛華]
「隆則くん。あたしね……」

「さ、さむくない!?」

俺はサキちゃんの言葉を消した。
なにやってんだ?
ただ、なんか嫌な予感がして。
自意識過剰かもしれないけど…

「え…さむくないよ…」

「そう!?なんか飲み物買って
くるから待っててな!」

俺はとにかく逃げたくて。
逃げたくて逃げたくて。

⏰:10/10/05 00:53 📱:840SH 🆔:I4HAW/vM


#963 [愛華]
「あ、隆則くん…待って!」

「達也もついでに呼んでくるか…」

俺は言葉を発せなかった。



……なに?
なんか唇にやわらかいもの…
湿ったシャンプーのにおい。
女の子ってこんなにおいするんだ
こんな近くに女の子がいる。



俺はサキちゃんにキスされた。
俺のファーストキスは中一だった

⏰:10/10/05 00:58 📱:840SH 🆔:I4HAW/vM


#964 [我輩は匿名である]
サキじゃなくて真理菜の間違いですよね?

⏰:10/10/05 02:45 📱:T001 🆔:iTiRbAGU


#965 [愛華]
>>964

ほ、ほんとですね!!G
>>962
>>963 は間違えてますね

大変申し訳ありませんでした!
教えて下さってありがとう
ございます

⏰:10/10/05 09:44 📱:840SH 🆔:I4HAW/vM


#966 [愛華]





なに、がどうなって……


その時間は一瞬にも数時間にも
感じられた。
心地好い、優しい時間。

唇が離れると淋しさを感じた。


俺、どうなっちゃったんだ?

⏰:10/10/05 19:50 📱:840SH 🆔:I4HAW/vM


#967 [愛華]
真理菜ちゃんの顔が見れなかった
俺今……どんな顔してる?


「…あの、隆則くん……ごめ…」

「………飲み物買ってくるよ」


俺はそれだけ言って、ドアの方へ歩きだした。


「……私!隆則くんが好き!」

⏰:10/10/05 20:27 📱:840SH 🆔:I4HAW/vM


#968 [愛華]
知ってるよ。
好きでもないやつにキスなんか
普通はしないだろ。
なんとなくわかってたよ。

俺は後ろからの声を無視して
テラスを出た。



俺は部屋に帰る気になれず
自動販売機の前に座り込んだ。



さっき俺は……なにを考えた?

⏰:10/10/05 20:38 📱:840SH 🆔:I4HAW/vM


#969 [愛華]
一瞬の出来事が心地好かった。

俺は………男なんだ。
女が苦手とかなんだかんだ言っても………男。



気持ち悪い。気持ち悪い。

達也はテラスに行ったんだろうか
どんな顔して会えばいいんだ
どうやって接すればいいんだ


頭の中は真っ白だ。

⏰:10/10/05 20:46 📱:840SH 🆔:I4HAW/vM


#970 [愛華]
俺は何も考えられないまま
部屋に戻った。


「……ただいま」

「隆則!おせぇよお前!!
先生ごまかすの大変だったし…
達也も帰ってこねぇし……」

達也……まだ帰ってないのか

「……わりぃな。寝るわ」

俺は布団に潜って目をつむる。

⏰:10/10/05 20:55 📱:840SH 🆔:I4HAW/vM


#971 [愛華]
離れない感触。心地好い。
そんな自分が気持ち悪い。

たかがキスだろ。
自分がこんなに女々しいなんて
知らなかったな。だせぇ。


眠れない夜。
結局、朝まで達也は戻っては
来なかった。



一睡もできなかった夜が明けた。

⏰:10/10/05 21:10 📱:840SH 🆔:I4HAW/vM


#972 [愛華]
「班員確認して移動しろー」

長い宿泊研修も終わる。
ふと真理菜ちゃんのほうを見ると目が合ったが、俺から反らした

「よっ!たーかのり!!」

後ろからの衝撃。

「た、達也……」

「おぃ、なんだその反応!」

⏰:10/10/05 23:33 📱:840SH 🆔:I4HAW/vM


#973 [愛華]
ちょうどバスにのるところ。

「お前今までどこに……」

「昨日見事にふられてさ!!
部屋に戻ろうとしたら先生いたから階段の後ろのスペースで寝てたんだ!ばれなくてさー!
今まで寝ちまってて……」

「ば、かじゃねぇの……」

フラれた。真理菜ちゃんに。
あのあと行ったんだ…テラスに。

⏰:10/10/05 23:41 📱:840SH 🆔:I4HAW/vM


#974 [愛華]
「スルメくせぇ部屋よりは全然
ねやすかったぜ!!」

「スルメはお前がもってきたんだろーがよ……」

達也の空元気は見ててもわかった
どう言えばいい?
わからない。わからない。


「……でさ、なんてフラれたんだと思う?」

「え………」

⏰:10/10/05 23:47 📱:840SH 🆔:I4HAW/vM


#975 [愛華]
達也は視線を真理菜ちゃんに
移して、言った。

「真理菜ちゃんさ……
お前が好きなんだってさ!」


ドクン


「でも俺、だからってお前に
遠慮なんかしねぇよ?壁なんかも作りたくねぇしさ。
でも……ちょっと考えてみろよ」

考える?なにを?

⏰:10/10/05 23:51 📱:840SH 🆔:I4HAW/vM


#976 [愛華]
「真理菜ちゃんとのこと……
好きじゃなくてもいーからさ
ちょっと考えてみてくれよ」


お前……ばかじゃねぇのか
フラれた相手気遣ったり
してんじゃねーよ。
最低なのは俺だ。この俺。

昨日のことを言うか、言わないか

罪を打ち明けるか打ち明けないか

「………ああ」

友情を信じることにも……
強い友情が必要だった。

⏰:10/10/05 23:55 📱:840SH 🆔:I4HAW/vM


#977 [愛華]
「おう!俺らの友情はそんな
簡単には壊れねぇからな!」


幼い俺は罪による罰を恐れた。
達也との関係が壊れるのが
怖くて怖くてたまらなかった。

俺にとっての初めての罪。


そんなものに気づくはずもなく
俺は胸に思いをしまったまま
宿泊研修を終えた。

⏰:10/10/06 00:00 📱:840SH 🆔:ZQKECwM.


#978 [愛華]
………だいじょうぶ。

ばれない。ばれていない。

黙ったままでいれば達也とは

友達のままでいられる

こんなにもイイヤツを

傷つけたくはない、これ以上。

だから黙っておくんだ。

達也のために黙っておくんだ。

達也のために……

⏰:10/10/06 00:03 📱:840SH 🆔:ZQKECwM.


#979 [愛華]





「………ただいま」

「隆兄!おかえりー!」

家に帰ると、直純が笑顔で
迎えてくれた。

「隆則、おかえりなさい」

「母さん……父さんは?」

「リビングにいるわよ!」

⏰:10/10/06 00:07 📱:840SH 🆔:ZQKECwM.


#980 [愛華]
リビングに行くと、父さんがソファに座っていた。

「お、隆則おかえり」

「ただいま父さん。久しぶり」

父さんと会うのは本当に
久しぶりだった。

「隆則、日曜日キャッチボールでもするか?直純と3人で」

「直純とじゃキャッチボールになんねぇからなぁ……」

「俺だって上手くなったよーだ」

⏰:10/10/06 00:25 📱:840SH 🆔:ZQKECwM.


#981 [愛華]
俺は久しぶりの父さんとの会話が
嬉しくて、その間だけは
達也のことを忘れていた。


その次の日に起こることなんて
これっぽっちも知らずに。



人は過去には戻れない。
未来を知ることもできない。
人間は『今』にのみ存在する
後悔することをやめない動物。
そんなもの望んでいないのに。

俺の運命が動き出す。

⏰:10/10/06 00:35 📱:840SH 🆔:ZQKECwM.


#982 [愛華]
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000

⏰:10/10/06 00:48 📱:840SH 🆔:ZQKECwM.


#983 [愛華]
新しいスレたてました

その日が来る前に、2
bbs1.ryne.jp/r.php/novel-f/11871/


次からはそこに更新します
よろしくお願いします!

⏰:10/10/06 00:50 📱:840SH 🆔:ZQKECwM.


#984 [我輩は匿名である]
あげます

⏰:11/04/19 18:54 📱:N08A3 🆔:8FIe8G8o


#985 [我輩は匿名である]
あげ〜

⏰:12/12/14 23:41 📱:iPhone 🆔:eDUlyS2U


#986 [ネタ民]
暇人必見(`・ω・)
 
こんにちはーネタ民です!
 
早速ですが、ネタ板にネタがないという非常事態!!!あなたの隠し持っている爆笑ネタを打ち明けてはどうですか!?内気な引っ込み思案な方でも、その独特な個性が魅力的☆ゲイもいるので仲間もできちゃう?!☆
ネタ板にはイケメンやセクシーな女ネタ民が勢揃いだよ・+(*゜∀゜*)+・
 
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bbs2.ryne.jp/t.php?b=zzz 

⏰:12/12/27 13:36 📱:SH003 🆔:UnG2ZYlM


#987 [○○&◆.x/9qDRof2]
↑(*゚∀゚*)↑

⏰:22/10/19 20:14 📱:Android 🆔:A4ZzuHng


#988 [○○&◆.x/9qDRof2]
>>1-30

⏰:22/10/19 20:14 📱:Android 🆔:A4ZzuHng


#989 [○○&◆.x/9qDRof2]
>>950-980

⏰:22/10/19 20:14 📱:Android 🆔:A4ZzuHng


#990 [○○&◆.x/9qDRof2]
>>30-60

⏰:22/10/19 20:22 📱:Android 🆔:A4ZzuHng


#991 [○○&◆.x/9qDRof2]
>>60-90

⏰:22/10/19 20:22 📱:Android 🆔:A4ZzuHng


#992 [○○&◆.x/9qDRof2]
 彼は洗面台に手をつき頭を垂れ、盛大にため息を吐き出す。ゆっくりと顔を上げ、目の前のやさぐれた顔の男に告げた。

⏰:22/10/20 06:35 📱:Android 🆔:nvDpRiyU


#993 [○○&◆.x/9qDRof2]
「まずは誕生日おめでとう。そして、早速だが本題に入る。お前が目指してきたのは小説家だったな? もう何年もありとあらゆる賞に送りまくっている。結果は……言わなくても分かるな。散々だ。お前が他の全てにおいて無能でも今まで生きてこれたのは、ひとえに小説があったおかげだ。しかしその小説が通じないとわかった今、お前の存在価値なんてどこにもありはしない。そうだろう?……とまぁ、以上の理由から」

⏰:22/10/20 06:35 📱:Android 🆔:nvDpRiyU


#994 [○○&◆.x/9qDRof2]
言葉を切り、再びため息をひとつ。


「お前の人生を失敗と認定する。おめでとう」


 目の前の男はうなだれていた。今まで何となくではあるが気付いていた事を、こうして真正面からはっきりと言われたのだから、当然と言えば当然だった。彼…太郎もまた、その事を告げるのには相当に悩み苦しんだことだろう。だが、もう誤魔化すことなどできなかった。

⏰:22/10/20 06:35 📱:Android 🆔:nvDpRiyU


#995 [○○&◆.x/9qDRof2]
「失敗だ。何もかも失敗だったんだよ」

目の前の男は、太郎だった。要するに太郎は洗面台で、鏡に写った自分自身に話しかけていたのだ。

「それじゃ、行くか」

⏰:22/10/20 06:36 📱:Android 🆔:nvDpRiyU


#996 [○○&◆.x/9qDRof2]
一次選考落選の通知をゴミ箱に捨てて、辺りを見回す。こういう時は、身の回りの整理をすればいいのだろうか。ぼんやりと色々考えた結果、太郎は1本の万年筆だけ持っていくことにした。とある賞の一次選考通過者全員にプレゼントされた品だ。それが唯一、太郎が一次選考を通過できた賞だった。

⏰:22/10/20 06:36 📱:Android 🆔:nvDpRiyU


#997 [○○&◆.x/9qDRof2]
安っぽい作りだが、太郎にとっては宝物だった。それをポケットに入れて、財布を持って家を出る。家の鍵はもう要らないし、かける必要もない。家を出ると、季節外れの涼しい風が顔を撫で上げた。半袖では少し肌寒いが、気にする程でもないし気にする必要もなかった。どこを見ても灰色しかない、コンクリートに塗り固められた住宅街に1歩踏み出す。

⏰:22/10/20 06:36 📱:Android 🆔:nvDpRiyU


#998 [○○&◆.x/9qDRof2]
足がやけに重く感じた。周囲の家を見渡すと、どこか物悲しくなった。カラッとよく晴れた過ごしやすい天気だったが、太郎の胸はコンクリートを詰め込んだように重かった。

「この風景も見納めか…」

⏰:22/10/20 06:36 📱:Android 🆔:nvDpRiyU


#999 [○○&◆.x/9qDRof2]
向かった先は、ショッピングモールにあるスポーツ用品店。
入ってすぐに、愛想のよい女性店員が笑顔を見せた。

「いらっしゃいませ」

「ロッククライミングをするんだ。命綱になるロープはあるかい?」

「それでしたらこちらに。何メーターほどご入用なさいますか?」

⏰:22/10/20 06:36 📱:Android 🆔:nvDpRiyU


#1000 [○○&◆.x/9qDRof2]
>>90-120

⏰:22/10/20 06:37 📱:Android 🆔:nvDpRiyU


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