゚*。+-想いの行方-+。*゚
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#501 [三ッ葉]
次に
新先輩は、私の唇についている血をみて、はっとした顔をする…
でも、新先輩はその血を親指で私の唇に優しく触れて拭う……
新「……無理すんなよ…」
梨『―…ッ…』
その言葉で私が堪えてきたものが破裂する
私は、新先輩の腕の下から自分の腕をのばした―…
:07/01/24 13:40 :N902i :☆☆☆
#502 [三ッ葉]
梨『私ッ……裏切っ…てなんかッ……ヒッ…ないの…に……グスッ』
ギュウ……
私は、新先輩の背中の服を両手でこれでもか!というぐらい握りしめた
新「うん」
新先輩に泣きながら全てを話す………
聞き取りにくい私の言葉に新先輩は、
新「うん」
と毎回うなずいてくれた
:07/01/24 18:03 :N902i :☆☆☆
#503 [三ッ葉]
私は、ずっと新先輩の体の中で声を押し殺して泣いた――……
新先輩の手が私の体を優しく包み込んでくれていて、その優しさに甘えてしまい長い時間このままの状態だった――…
それでも
新先輩は、ずっと私の体を包んでくれていた……
梨『先輩…本当にッあり……がと…うございます…』
私は擦れた声で言った
:07/01/24 18:12 :N902i :☆☆☆
#504 [三ッ葉]
━━━━━━━━………
━━━━━……
気付けば真っ暗な自分の部屋のベットの中――
私、泣き疲れて寝てしまったのかな……
ツゥ――…
目から涙がこぼれ私の頬に一筋の透明な道をつくる……
:07/01/24 18:17 :N902i :☆☆☆
#505 [三ッ葉]
……
涙なんて……
もぅ枯れちゃったくらい流したはずなのに…
まだ流れてくるんだ――…
私……
それだけ悲しかったんだ
:07/01/24 18:21 :N902i :☆☆☆
#506 [三ッ葉]
私……
信じてれば大丈夫だと思ってた――…
でも、
約束した想いでも変わってしまうものなんだね……
私の想いの先には
いつも
笙ちゃん……
笙ちゃんしかいなかった…
でも、笙ちゃんは違うんだ――…
:07/01/24 21:46 :N902i :☆☆☆
#507 [三ッ葉]
笙ちゃんには、
"亜梨沙先輩"
がいるんだ…………
私の想いは、届かない
私の想いの先は、途切れちゃったんだ
真っ暗で笙ちゃんがいないところで…………
叶わない想いは、どこに行ったらいいのかな……??
ねぇ………
:07/01/24 21:49 :N902i :☆☆☆
#508 [三ッ葉]
――――――……………
―――――……
私の想いの行方は
どうなっちゃうのかな……
―――――………
――――――……………
:07/01/24 22:00 :N902i :☆☆☆
#509 [x心愛x]
x主xサンゎ無理しなぃで頑張ッてさぃツ(シヌ肉ヌ)
勉強も頑張ってさぃ*゚~+~~゚*
x主xサンゎこんなにすごぃ小説w書ぃて居るので国語ゎ完璧ですねェ(シP¨q*笑)~N
楽∪みにしてますケ*.⌒+゜
:07/01/24 22:37 :W42K :☆☆☆
#510 [三ッ葉]
:07/01/25 07:59 :N902i :☆☆☆
#511 [三ッ葉]
━━━━━━…………
龍「お〜い!!!
早く支度しねぇと遅れるぞ〜〜〜!!」
龍也が私をくるんでいる布団をユサユサと揺らす
梨『嫌…今日は行きたくない…………』
私は、擦れた声だった
目蓋が重い……
:07/01/25 08:03 :N902i :☆☆☆
#512 [三ッ葉]
昨日…寝れなくて
ずっと泣いてたから
目が腫れて重かった…
龍「何でそんなこと言うんだよ………?」
そんな時――…
ピンポーン
誰かが来たみたいだ
龍也がドアを開けにバタバタと早歩きでいく…
:07/01/25 08:07 :N902i :☆☆☆
#513 [三ッ葉]
新「よぅ。…梨緒は??」
………
遠くの方から耳につく
新先輩の声――…
昨日の事が更に頭に浮かんできた
私は、どうしようもない気持ちを閉じ込めようと
自分の体を頭までスッポリと布団で隠した
二人の足音がこちらに近づいてくる
:07/01/25 17:05 :N902i :☆☆☆
#514 [三ッ葉]
新「早くしねえと遅れるぞ………」
梨「行きたくないんです!!」
つい声に力が入ってしまう
手にも力が入り、布団をきつく締め付けた
新「そっ。……なら、もう行くわ〜」
新先輩は、冷たい声でそういった
ドタドタ……
足音が遠のいてった…
:07/01/25 18:12 :N902i :☆☆☆
#515 [我輩は匿名である]
:07/01/25 18:13 :D902i :☆☆☆
#516 [三ッ葉]
私は、一時間は布団にくるまっていた……
モソ……
いい加減、頭を出してみた――…
え……?
梨『新先輩ッ……!?』
私の目に写ったのは、
龍也のベットにもたれている新先輩の姿…
:07/01/25 18:19 :N902i :☆☆☆
#517 [三ッ葉]
:07/01/25 18:21 :N902i :☆☆☆
#518 [三ッ葉]
でも……
静かな寝息が聞こえた
新先輩は寝ているようだ
私は、新先輩の隣に静かに体を下ろした
先輩が軽く動くと、綺麗な黒髪もさらさらと揺れた
梨『………』
男の寝顔を間近で見るのは初めてで少しどきどきする――…
:07/01/25 20:15 :N902i :☆☆☆
#519 [三ッ葉]
日頃、無表情で大人な
新先輩も少しあどけなくみえる――…
無愛想なとこもあるけど
先輩はやっぱり優しいな…………
新「顔にやけてるよ……
寝込み襲うつもり??」
梨『…!!』
新先輩が突然片目をぱっちりと開けた
:07/01/25 20:19 :N902i :☆☆☆
#520 [三ッ葉]
梨『せッ…先輩起きてたんですか…//??』
新「うん。寝たフリ。」
新先輩は、右手にピースサインをつくる
梨『いっときますけど、
変な事するつもりありませんでしたからッ!!』
新「そう?
俺、お前なら襲われてもいいよ?」
そう言いながら怪しい笑みを浮かべた
バサッ――…
:07/01/25 20:25 :N902i :☆☆☆
#521 [三ッ葉]
梨『何いってるんですかッ………!!』
私は、布団を新先輩に勢いよくかぶせた
新先輩は表情をかえず
新『冗談だって。
梨緒はガキだね…』
と言われる
梨『う……;;』
新先輩は、すくっと立ち上がって言う
新『さて、行こうか』
:07/01/25 20:29 :N902i :☆☆☆
#522 [三ッ葉]
:07/01/25 20:32 :N902i :☆☆☆
#523 [三ッ葉]
梨『嫌です!!』
私は、きっぱりといった!
新「行くんだよ!!」
このようなやりとりが何回も続いた
その結果……
新「行け」
無表情なようで睨み付ける新先輩の目と
いつもより低い声のトーンに押され負け……
梨『――ッ;』
授業に強制連行されることに;;泣
:07/01/25 20:41 :N902i :☆☆☆
#524 [三ッ葉]
━━━━━━……
渋々寮をでて、学園の玄関の前へ……
ヒュウ――
乾いた風が私の肌を撫で、髪を騒がせる…
私は、先へ進もうとする新先輩の制服の端をつかんだ
梨『やっぱり……やっぱり戻りますッ!!』
私は、足を素早く走らせた
:07/01/25 20:50 :N902i :☆☆☆
#525 [三ッ葉]
だが――――
ガシッー!!
ズルズル………
新先輩に引き戻され、無理矢理学園の中へ……
私は、もがいた
でも、さすが新先輩は男!!
叶うはずもない;;;
:07/01/25 20:53 :N902i :☆☆☆
#526 [三ッ葉]
廊下を引きずられる…
梨『今、授業の途中ですしッ………!;』
新「うん」
梨『私、目腫れちゃって顔不細工ですしッ……!;;;』
新「うん」
梨『うんっ……て;;それはそれで…ちょっとひどくないですかぁ!!!』
新「………
:07/01/25 20:58 :N902i :☆☆☆
#527 [三ッ葉]
新「十分可愛いんじゃねぇの………」
梨『え…?』
新先輩の口から出てきた以外な言葉に情けない声をもらしてしまう―…
新「いっ……今の嘘だからな!図に乗んなよ…//」
いつも冷静な新先輩の口調が慌ただしかった
:07/01/25 21:50 :N902i :☆☆☆
#528 [三ッ葉]
梨『それくらい分かってますよ!!』
私は、舌をべーっとだして言った
新「ならいい…//」
新先輩はこっちを向いてくれない
耳たぶが少し赤くなっているのは……
私の勘違い
かな??
ピタッ
:07/01/25 21:55 :N902i :☆☆☆
#529 [三ッ葉]
新先輩は足を止めた…
ある場所に目をやると
1-E
と書かれたものがあった
私のクラスだ……
ガラッ――
私が一息付く間もなく、新先輩が扉に手をかけてしまった;
:07/01/25 21:59 :N902i :☆☆☆
#530 [三ッ葉]
先生「お前…二年の滝川か。今は授業中だぞ!」
新「お届け"者"があるんで――…」
そう言ってる途中で私の腕を掴んで動きだす
新「お前の席ここ?」
開いてる席を指でさして私に聞いてきた…
梨『……』
私は、何も言わずに頷いた
:07/01/25 22:04 :N902i :☆☆☆
#531 [三ッ葉]
新先輩は、椅子を引いて私をそこに座らせた
そして………
新「いい子にな。
笑顔にしてろよ〜!!」
と一言いって、私の頭を撫でながら笑った……
あ……
新先輩のこんな優しくて明るい笑顔今までみたことない………
いつも
大人のように軽く笑うから――…
:07/01/25 22:10 :N902i :☆☆☆
#532 [三ッ葉]
太陽の光で余計に眩しい笑顔だった……
心が落ち着くような笑顔だった――…
私は
重い目蓋を動かして
笑った――…
新「よし!」
それだけ言うと何事も無いような余裕の表情で
スタスタと教室を去っていった……
:07/01/25 22:13 :N902i :☆☆☆
#533 [三ッ葉]
先生は、すぐに授業を再開した――…
………………
………………………
新先輩の笑顔
本当に落ち着く…
笙吾先輩なら
大きく口を開けて笑くぼをつくりながら
無邪気に笑うんだろうな……………
少し前まで辛さは少しずつ癒えていった――…
:07/01/25 22:18 :N902i :☆☆☆
#534 [三ッ葉]
いや……
そう感じただけ。
――――安らぎは、
一瞬のもの
長くは続かない……
そんなこと分かりきっていたのに――…
:07/01/25 22:21 :N902i :☆☆☆
#535 [三ッ葉]
受けとめなきゃいけないんだ――……
私の前に突き付けられてる
現実
受けとめなきゃ―…
泣いてはいけない―…
:07/01/25 22:23 :N902i :☆☆☆
#536 [三ッ葉]
〜♪
チャイムが学園内に鳴り響く―――…
その後
自分にふってくる女子や男子からの質問の群れから逃げ出した……
教室をでると
栞と龍也がいた
栞「今日はなんと派手な登場だったこと!笑」
栞は、お嬢様口調で言う
梨『あは…は』
:07/01/25 22:29 :N902i :☆☆☆
#537 [三ッ葉]
…………………
三人で食堂に足を運ぶと、新先輩と亜梨沙先輩が先に席についていた……
笙吾先輩の姿はない
私達が席につくと、少し離れたとこからざわつきだす――…
笙吾先輩が姿をみせたのだ
何人かの女子と一緒に――…
:07/01/25 22:33 :N902i :☆☆☆
#538 [三ッ葉]
「……」
私たちは黙りこんだ
亜梨沙先輩は、軽く笑っていた――…
でも、顔は引きつっていたのに私は気付いた
笙「よぉ!!」
笙吾先輩は笑顔で席についた………
皆は、まだ黙ったままだった――
:07/01/25 22:37 :N902i :☆☆☆
#539 [三ッ葉]
『こんにちは!!』
沈黙を破ったのは、私自身だった――…
自分でも驚いた
笙「あッ……!!
昨日はごめんなぁ〜」
昨日………
キスのこと??
その言葉に
新先輩と私だけが顔色を変える……
私達だけが昨日の夜の事を知っているから――…
:07/01/25 22:41 :N902i :☆☆☆
#540 [三ッ葉]
あとの三人に何か違和感をもたせるような事はしたくなかった……
だから
梨『全然ッ大丈夫です!!』
涙を奥へ……
奥へ奥へ閉じ込めながら答えた
泣いてはいけないから―…
笙「そっか…」
笙吾先輩は軽く答えた
:07/01/25 22:45 :N902i :☆☆☆
#541 [三ッ葉]
それから、いつものように会話をはずませた
でも皆何か違和感を抱えている…………
笙吾先輩が変わってしまったような気がする―…
これが、新先輩に聞いた
"女に軽かった時の
笙吾先輩"
なのか…………
なぜ変わってしまったの?
:07/01/25 22:49 :N902i :☆☆☆
#542 [三ッ葉]
原因は――……
一体何……???
誰なの??
…………
―――――私??
だとしたら――
亜梨沙先輩ごめんなさい……
:07/01/25 22:51 :N902i :☆☆☆
#543 [三ッ葉]
━━━━━━………
━━━━━………
誰も笙吾先輩の変化に触れないまま夜になる
私は、今――…
皆と一緒に笙吾先輩と新先輩の部屋にいる
いろんな話をして、笑った……
今は、表面だけでも
いつかは笙吾先輩への気持ちを忘れて
心から笑えるのかな――?
なんて、馬鹿な事を考えながら………
:07/01/25 22:55 :N902i :☆☆☆
#544 [三ッ葉]
.
《まだ部屋にであるいてる馬鹿者はいねぇか――!!》
ドアの外から
男のいかつい声が聞こえてきた
私達は、言葉をなくした
新「最悪……今日は"ハズレ"の日かよ;;」
新先輩は、ぼそりとつぶやいた……
ハズレっていえば――…
:07/01/25 23:31 :N902i :☆☆☆
#545 [三ッ葉]
梨『真山先生だッ!!』
私は、思い出して咄嗟に声をあげる
ガシッー
新先輩は片手で私の口を塞ぎ、もう一方の手で腕を掴んでいた……
それだけではなかった
笙吾先輩にも反対の腕を掴まれていた――…
:07/01/25 23:49 :N902i :☆☆☆
#546 [三ッ葉]
梨『……?』
新「早く隠れねぇと…」
まわりを見ると皆の姿はなかった――…
私だけ何も考えてなかったんだ――…;;
笙「早く隠れたら?」
笙吾先輩は、私の腕を離した――…
:07/01/25 23:53 :N902i :☆☆☆
#547 [三ッ葉]
その後に勢いよく私の体は、新先輩のベットの中へ引きずまりこまれる――!
梨『ちょ――んッ……!!』
私は、びっくりして声をあげたが新先輩の大きな手で再びふさがれた……
新「ごめん……ちょっと静かにしてて……」
新先輩が耳元で小さく言った
:07/01/25 23:57 :N902i :☆☆☆
#548 [三ッ葉]
梨『……//』
息が耳にかかって、体が反応してしまう……
私は新先輩が上にかぶさった状態でベットの中に隠れている
心臓の脈がスピードをあげていく………
息をすると、新先輩の手にかかってしまうのが恥ずかしくて息を止めた
ガチャッー
:07/01/26 00:02 :N902i :☆☆☆
#549 [三ッ葉]
真山「この部屋には、馬鹿者はいねぇみたいだな…」
真山の声がする
部屋の点検をするため、中に入ってきたんだ
真山「有馬―早く寝ろよ」
笙「うぃっス……。」
:07/01/26 00:05 :N902i :☆☆☆
#550 [三ッ葉]
息を止めているのが苦しくなる―……
梨『―――ッ!!』
今、息をしてしまったら
真山先生にばれてしまうのでなんとか耐えようとした!!
真山「次の部屋いくとするか――」
も……無理かも;;
パタ――ン…
梨『はぁッ……!!』
ドアが閉じた時にがまんしきれなくなり大きく息を吸い込んでしまう……
:07/01/26 00:12 :N902i :☆☆☆
#551 [三ッ葉]
皆姿を表した
私も上体を起こした
ぎりぎりセーフ☆
だと思ってたら――
ガチャッ
真山「やっぱり、馬鹿者がいたなッ!!」
ばれた;;
:07/01/26 00:14 :N902i :☆☆☆
#552 [三ッ葉]
その後、部屋から無理矢理追い出されて…
廊下で反省の旅へ……;;
真山先生の一時間にもわたる説教を聞かされ、
耳にタコができそうだった
真山先生が去っても、今日はは罰として
廊下で寝ることに
真山先生のハズレの意味を身に染みて感じた時だった――
:07/01/26 00:19 :N902i :☆☆☆
#553 [三ッ葉]
――――――………
数分たつと亜梨沙先輩、栞、龍也は睡魔に負けたらしく寝息をたてて寝ていた……
とり残される私……
寝れないないんだもん…
だって!!
笙吾先輩と新先輩に挟まれた場所に私はいるから――…
:07/01/26 00:31 :N902i :☆☆☆
#554 [三ッ葉]
…………
でも、
そんな私もいつしか
夢の世界へ…………
………………
:07/01/26 00:33 :N902i :☆☆☆
#555 [三ッ葉]
最終的に取り残された
新と笙吾
寝てしまった梨緒は、新の肩に顔をもたれさせていた
そんな光景をみて、笙吾が顔を一瞬しかめた
そんな笙吾を新は見逃さなかった――…
新「お前さ……梨緒のことどうなんだよ……」
新は、静かに無表情に言った
:07/01/26 00:41 :N902i :☆☆☆
#556 [三ッ葉]
笙「別に……」
笙吾は目を反らしてから俯いた
新「それなら…俺のものにしちゃうよ…?」
その言葉で笙吾は新の方に目線をゆっくり向ける
笙「は……?」
笙吾の睨みをきかせた視線 と
新の悪魔の笑みを浮かべた視線が重なりあった…
:07/01/26 00:51 :N902i :☆☆☆
#557 [三ッ葉]
笙「俺には亜梨沙がいるんだよ…
いちいち俺に言いにくんなよ……」
新「嘘つくな馬鹿。
何年お前と親友やってきたと思ってんだよ…
お前の本当の気持ちなんか見え見えなんだよ」
笙「それじゃあ……助けてくれんのかよ??」
新「まさか。
嫌だし……」
新は即答した……
:07/01/26 01:11 :N902i :☆☆☆
#558 [三ッ葉]
笙「今回は、新は本気の恋ってわけなんだ?
応援はしねえよ??」
皮肉っぽく言う
新「それがお前の本性だろ?
応援なんていらねーし。
つーか、好きなら何で亜梨沙と付き合ったんだよ…」
新は軽く笑いとばしながら言い返す
:07/01/26 01:22 :N902i :☆☆☆
#559 [三ッ葉]
笙「梨緒から約束を裏切ったから……」
新「何の約束?」
笙「言わねぇ。」
新「あっそ…ならいいわ」
笙「お前と梨緒がくっつこうが勝手だし。」
新「あんま余裕ぶっこいてると後悔するよ?」
新は笑顔のまま言った
:07/01/26 01:32 :N902i :☆☆☆
#560 [三ッ葉]
そんな二人の止まることのない言い合いを止めたのは―――――…
梨緒だった……
目を覚ましていないが
目から一筋の涙を流している梨緒だった――…
二人は、そんな梨緒をみて黙った
:07/01/26 01:36 :N902i :☆☆☆
#561 [三ッ葉]
━━━━━━………
━━━━………
梨『ん……?』
朝になったようで、私は眠りから目を覚ます
場所は廊下……
朝早くから学園へ迎う人が何人か通っていく
その人たちは、私をみて驚いたような顔をした
その理由がわかった
:07/01/26 01:55 :N902i :☆☆☆
#562 [三ッ葉]
やけに両肩が重かった……
左肩には、
笙吾先輩
右肩には、
新先輩
の頭が寄り添っていたからだ―――…
私は、唖然として体をぴくりとも動かせなくなる……
:07/01/26 02:07 :N902i :☆☆☆
#563 [三ッ葉]
梨『……///』
私が戸惑っていると
亜「梨緒ちゃんごめんね;;
笙吾ッ!起きろ〜」
と、言って私の左肩から笙吾先輩の頭をどけた
梨『………』
:07/01/26 02:14 :N902i :☆☆☆
#564 [なな]
:07/01/26 07:14 :P901iS :☆☆☆
#565 [三ッ葉]
:07/01/26 16:56 :N902i :☆☆☆
#566 [三ッ葉]
私が体を揺らすと
新先輩の頭もゆらゆらと揺れた
新「んん……?朝ぁ?」
目を覚ましたのか横から声がしたので
私はその方向にクルリと顔を傾けた………
梨『…………!!!』
:07/01/26 23:03 :N902i :☆☆☆
#567 [三ッ葉]
…………… 3p
………………
新先輩と私の顔との間が―――…
新先輩の目から目がそらせなくなる……
新先輩の目を見るとそこから薄らと見える私の顔…………
新先輩も私を見ているのだ
梨『…………』
:07/01/27 00:42 :N902i :☆☆☆
#568 [三ッ葉]
ピン――…
新「そんな見んなよ…」
新先輩は、平然とした表情で私のおでこにデコピンをした………
新(やべぇ―…///
ちけぇよ…;;
梨『はっ…はい!!』
私は、サッと立ち上がって部屋に戻った――…
笙(…………
:07/01/27 00:50 :N902i :☆☆☆
#569 [三ッ葉]
━━━━……
━━━━━━………‥
‥……━━━━━━
私はある道の上にたっていた――…
ペタ…ペタ…
一歩一歩先へと歩いていく
「……梨緒…」
そう呼ぶ誰かの悲しそうな声の元へと――…
:07/01/27 00:58 :N902i :☆☆☆
#570 [三ッ葉]
誰かの影が見えた
私はその人に向かって走りだした――…
そして抱きついたんだ……
「梨緒…約束だよ」
そう言う"笙ちゃん"に――…
ひまわりみたいな笑顔な笙ちゃんに……
:07/01/27 01:06 :N902i :☆☆☆
#571 [めーたん]
続きがきになる
更新楽しみに待ってます
:07/01/27 01:08 :SH902i :☆☆☆
#572 [三ッ葉]
私達はぎゅっと抱き締めあっていた
そんな私達は、まだ幼かった――…
約束を交わした時
小学5年生の姿だった――…
ブワッ……
急に真っ暗になり何も見えなくなった――…
:07/01/27 01:09 :N902i :☆☆☆
#573 [三ッ葉]
めーたんサン
見てくださって有難うございます
(・ロ・
)ノ
更新頑張ります
:07/01/27 01:11 :N902i :☆☆☆
#574 [三ッ葉]
ブワッ………
まわりが明るくなった
笙ちゃんは大きくなっていて――…
笙吾先輩だった
私の姿も今の姿になっていた…………
笙吾先輩は、笑った
ひまわりみたいな笑顔で………
でも―――……
:07/01/27 01:15 :N902i :☆☆☆
#575 [三ッ葉]
私が抱き締めている手に力を込めようとした時―…
笙吾先輩は、私から離れてしまう………
「約束……裏切ったのは…お前だろ……」
冷たく鋭い目で……
泣きそうな目を私に向けてそう言い放って私の腕の中から
突然消えてった……
私は、必死につかもうとしたが無理だった
:07/01/27 01:20 :N902i :☆☆☆
#576 [三ッ葉]
雨が降ってきた…
私――…
いつ、裏切っちゃったんだろ…………
知らないとこで傷つけたのだろうか――…?
どうして私の想いは彷徨い続けてるの??
どうして私の想いは届かないの????
ねぇ……神様?
:07/01/27 01:24 :N902i :☆☆☆
#577 [三ッ葉]
……………
恋愛は――…
こんなに辛くて苦しいものなの…………??
誰かを好きになることは
こんなにも
苦しいものなの―――?
ねぇ……?
………━━━━ ……………━━━━━━━━━━…………
:07/01/27 01:28 :N902i :☆☆☆
#578 [めーたん]
:07/01/27 01:30 :SH902i :☆☆☆
#579 [三ッ葉]
《バコッ!!!!》
頭に激しい衝撃が走った!!
梨『…いっ……!!』
顔をあげると先生が怒りのおびた笑みを浮かべて、
片手に教科書を丸めて筒状にした物を手にしていた
これで、殴られたんだ…;;
先「楠未……居眠りなんかせんと、真面目に授業聞け―――ッ!!」
先生が怒鳴った
:07/01/27 01:34 :N902i :☆☆☆
#580 [三ッ葉]
梨『すいまひぇん;;』
私は頭を擦りながら言った
まわりは、声を挙げて笑っていた………
恥ずかしい;;;
先「許してやろう!!
ただし――……」
いやな予感がした;;
:07/01/27 01:38 :N902i :☆☆☆
#581 [三ッ葉]
先「体育祭の種目でリレーでてくれる奴がいねぇから…………楠未ッ!!
お前がでろ!!!」
梨『えッ………!!!』
私は、それから懸命に嫌だと言い続けたが
その努力も虚しく
リレーにでることに;;
《はぁッ……;;》
私は、心の中で大きくため息をついた
:07/01/27 01:43 :N902i :☆☆☆
#582 [三ッ葉]
さっき……
見たものは夢だったんだ―――…
夢にでてきてしまうくらいに気にしていたのだろうか………??
ズキッ―…
どこかに痛み走った
:07/01/27 08:22 :N902i :☆☆☆
#583 [三ッ葉]
めーたんさん
昨日は、途中で寝てしまってすみません
何だか一気に切なさから抜けてしまいました
今から勉強なので、また暇があれば更新しますネ
上の文章を
【どこかに痛みが走った】にしてください
:07/01/27 08:27 :N902i :☆☆☆
#584 [三ッ葉]
それから体育の時間は、
体育祭の練習へ………
いろんな所で笙吾先輩と新先輩を見かけるけど
周りには女子がたくさんいた――…
正確にいうと
笙吾先輩の周りに――…
だった
:07/01/27 14:15 :N902i :☆☆☆
#585 [三ッ葉]
新先輩もすごくモテてるけど、女を寄せ付けようとしない人だから………
笙吾先輩も久しぶりに逢ったときは
周りに女子をはべらしたりしてなかったのに――…
今はいつ見ても周りには
亜梨沙先輩か、女子の先輩――…
見てて気持ちいいものではなかった………
:07/01/27 14:20 :N902i :☆☆☆
#586 [三ッ葉]
━━━━……………
━━━━━━…
《パァンッ………!!》
銃声が何かの始まりを告げようと青空の空間に大きく鳴り響いた!!
そぅ―……
水菜月学園の
体育祭
の始まりを告げるために……
.
:07/01/27 16:22 :N902i :☆☆☆
#587 [三ッ葉]
:07/01/27 16:24 :N902i :☆☆☆
#588 [三ッ葉]
競技をしてる間は、自分のクラスの場所にいとかなきゃならない
私は、仕方なしに座っていた……………
「楠未さんッ!!
俺…楠未さんの隣になれてラッキー☆
今日のリレー応援してるから頑張ってね」
隣の男子が私に話し掛けにきた………
梨『ぅ…うん……;;』
:07/01/28 09:14 :N902i :☆☆☆
#589 [ゅレ1]
:07/01/28 09:17 :N902i :☆☆☆
#590 [三ッ葉]
「いや〜俺たちこれがきっかけで仲良くなれそうじゃない〜〜??!」
男子は、私の片手を両手で握ってブンブンと振り回しにきた
ちょっと痛い;;
私が生返事を返そうとしたとき――――…
笙「それはねぇな!!!」
突然後ろから笙吾先輩が
私の隣の男子の肩をポンッと叩いて表れる
笑顔に殺気が入っているようだ………
笙(気やすく触ってんじゃねえよ……怒
:07/01/28 09:21 :N902i :☆☆☆
#591 [三ッ葉]
:07/01/28 09:24 :N902i :☆☆☆
#592 [三ッ葉]
「…そうですね;;泣」
男子は渋々そう言って私の手を離した
梨『しょ―――
女子「きゃ――ッ!!!
笙吾先輩と新先輩が近くにいる!!!!」
私が口を開こうとした時に、私の周りにいた女子がピンク色の声をあげた
うるさいな;;
笙「どぉも!!」
新「よってくんなよ…」
先輩達の女子に対する対応は、真逆だった……
:07/01/28 09:30 :N902i :☆☆☆
#593 [三ッ葉]
その対応の差から、
新先輩の周りの女子が退いていく………
笙吾先輩が周りの女子にチヤホヤされたまま手を伸ばしてきて
笙「一緒にみよ☆」
と言ってきた……
笙吾先輩は……
私の事
引き付けにきたり
遠ざけたり
退きついてきたり……
一体何を考えてるんだろ……
:07/01/28 09:35 :N902i :☆☆☆
#594 [三ッ葉]
まだ笙吾先輩の周りに女子がたくさん………
何かモヤモヤする;
私は、笙吾先輩を軽く睨み
梨『はい……』
と言った
笙吾先輩の手をとらずに新先輩の横までスタスタと歩いた……
笙「何で手とってくれないの〜??」
笙吾先輩が不機嫌そうな顔をして周りの女子から離れて近づいてくる…
ちょっと恐い;;
:07/01/28 09:41 :N902i :☆☆☆
#595 [三ッ葉]
"笙吾先輩には、亜梨沙先輩がいるのに……周りの女子と仲良くしてるのはおかしい!!!!"
な〜んて言ったら女子に反感を買われそうだから言えなかった
何よりも
笙吾先輩には、亜梨沙先輩がいるってことをまた口にするのは辛い――…
まだ現実を受けとめられてない私がいた………
心の奥は、嫉妬だらけだった………
汚い…………
自分が汚い…………
:07/01/28 09:45 :N902i :☆☆☆
#596 [三ッ葉]
私がいろんな事を考えてると、新先輩が私の体を抱き寄せて
新「俺の事好きだから、笙吾の手取らなかったんだよな〜??」
といつものように怪しい笑みを浮かべて言った
梨『え………えッ!!??』
私は、突然の事で驚いた
栞「新先輩!!
梨緒の事からかいすぎですよ〜〜〜〜」
龍「梨緒はまだガキなんですからぁ!!!笑」
と言ってでてきた
:07/01/28 09:50 :N902i :☆☆☆
#597 [三ッ葉]
新「そうだな……;」
新先輩が抱き寄せた私の体をそっと離した
新(ちょっと本気だったんだけどな;;
梨『ところで……亜梨沙先輩は??』
さっきから亜梨沙先輩の姿が見えないのだ…
笙「……亜梨沙なら今競技でてるよ!」
笙吾先輩が答えた…
:07/01/28 09:56 :N902i :☆☆☆
#598 [三ッ葉]
梨『そうですか……』
グイッ―
笙吾先輩が私のはちまきを引っ張った……
笙「結び目ぐしゃぐしゃになってるよ??」
と言って私の黄色いはちまきを結びだす―――…
……
バチッ―…
笙吾と新の目があう
笙吾は新にウインクをした
:07/01/28 10:00 :N902i :☆☆☆
#599 [三ッ葉]
新(あの野郎…;
亜梨沙がいない今に責めとこって訳か………
新は、笙吾を軽く睨んでから余裕な表情をみせた
そんな二人のやりとりに気づくものはいない――…
:07/01/28 10:03 :N902i :☆☆☆
#600 [三ッ葉]
……
はちまきを結んでいる間、私の背中に笙吾先輩の体が触れた………
笙吾先輩に亜梨沙先輩がいてることは分かっているけどドキドキしてしまう
早く終われ〜〜///
笙「はい、できた☆」
ようやく結び終えたようだ…………
梨(ホッ……
:07/01/28 10:08 :N902i :☆☆☆
#601 [三ッ葉]
《次は―…》
種目で呼び出しの放送がかかった―…
笙「あッ……行かないとダメじゃん!!」
新「……だな」
笙吾先輩と新先輩は、青色のはちまきを頭に結びはじめた
新「梨緒……タオルもっといて!!!」
新先輩が私の手にタオルを預けた……
新「俺頑張るからちゃんと、見といて…」
:07/01/28 10:15 :N902i :☆☆☆
#602 [三ッ葉]
梨『あ……はいッ!!』
そう答えると新先輩は笑って歩きだした
バサッ―…
笙「俺のもよろしくぅ!!」
笙吾先輩が私の頭にタオルを乗せて新先輩のところまで走っていった……
ほんと………
気持ちくるうな―…
:07/01/28 10:18 :N902i :☆☆☆
#603 [三ッ葉]
ぎゅ……
二人のタオルを両手で握りしめた
亜「皆ッ……!!!」
亜梨沙先輩は、競技を終えて私達の元へ駆け付けた
栞「お疲れさまです
亜梨沙先輩格好よかったですよ!!」
亜「照れちゃうなぁ〜///笑」
会話の後、亜梨沙先輩が私の手元をみた―…
タオル――…
:07/01/28 10:25 :N902i :☆☆☆
#604 [三ッ葉]
亜「梨緒ちゃん、それ笙吾のだよね?
あたしがもっとくよ!!
貸してくれる??」
亜梨沙先輩が笑顔で手差し出す…………
私は、その手に笙吾先輩のタオルをのせた
ぎゅ……
でも、のせただけで離せなかった―…
手に力が入る
だってこれは、笙吾先輩が私に渡したもの…………
:07/01/28 10:32 :N902i :☆☆☆
#605 [三ッ葉]
亜「梨緒ちゃん??」
亜梨沙先輩が首をかしげた
パッ――
梨「あ…すみません;」
私は、笙吾先輩のタオルから手を離した
龍「………」
栞「………」
龍也と栞がだまっていた
二人共私の気持ち知ってたもんね…………
:07/01/28 10:35 :N902i :☆☆☆
#606 [三ッ葉]
パンッ………
銃声の音に耳を傾けた
先輩達の競技…
リレーが始まったのだ――――…!!!
私は、先輩達の姿を目で探した………
あっ………いたッ!!!
新先輩がバトンを受け取ったのを発見した……
先輩達のクラスが最後なようだ……
一位はムリだろうと思った!!!
:07/01/28 10:41 :N902i :☆☆☆
#607 [♪]
毎日見てるょ
F
頑張ってね(・O・)
:07/01/28 10:45 :810SH :☆☆☆
#608 [三ッ葉]
新先輩が走りだす―…!!
周りから歓声があがる
それもそのはず
最後だった新先輩が凄いスピードで2番目まで追い抜いたからだ――ッ!!
梨『すごいッ――!!』
でも、一位の人との距離はかなり空いていて追い抜けないまま新先輩は、一周走り終えた
新先輩の手からバトンが渡る――――……
笙吾先輩に――…!!
:07/01/28 10:46 :N902i :☆☆☆
#609 [三ッ葉]
:07/01/28 10:47 :N902i :☆☆☆
#610 [三ッ葉]
笙吾先輩は、ぐんぐんとスピードをあげていく
一位の人もとても速い人だ
でも距離は、少しずつ縮まっていく
ゴール場所には白いテープ
その何メートル前に一位の人と笙吾先輩の姿が並んでいた………
パァン―――!!!
:07/01/28 10:52 :N902i :☆☆☆
#611 [三ッ葉]
私達は、歓声をあげた
一位は、もちろん青色!!
先輩達のクラスだった!
二人とも凄く格好よかった……………
《次の種目は――》
また放送が入り、私は足を動かした☆
皆にエールをもらって!!
:07/01/28 10:55 :N902i :☆☆☆
#612 [三ッ葉]
種目はリレー
チーム戦ではなく、個人戦のもの
龍也もでるので一緒に集合場所にいくと、
競技を終わらせた笙吾先輩と新先輩の姿があった
新「お前リレーできんの?見るからに遅そ;;」
一言目にでてきたのがこの言葉――…
軽く傷ついた;;笑
:07/01/28 11:00 :N902i :☆☆☆
#613 [三ッ葉]
新「龍也がでるのは納得だけど………梨緒は;;」
新先輩がやばいだろ
という感じの視線を向ける
笙「新……お前は知んねーかもしれねぇけど、梨緒まじ足速いぜ??
まぁ、俺には勝てねぇけどな!!!!!」
新「……まじ??」
梨『以外にやりますよ、私!!!!』
龍「小さい頃、俺ら駆けっこばっかやってたんで!!」
そぅ―――…
小さい時、三人でよく駆けっこをしていた……
:07/01/28 11:06 :N902i :☆☆☆
#614 [三ッ葉]
がんばれ
と、先輩の応援に見送られ足を進ませたとき
笙「一位とんね―とチューしちゃうからね??」
と、突然笙吾先輩が後ろから私の耳元に呟いた
梨『えッ…///?
何いってんですか!!亜梨沙先輩がいるのに……』
ズキン
先輩……あんまり私にそんなこと言わないでよ
壊れちゃいそうになるよ……………
:07/01/28 11:10 :N902i :☆☆☆
#615 [三ッ葉]
笙吾先輩は、悪魔の笑みを浮かべて手を振った
………………
競技が始まる――…
龍也はぶっちぎりで一位だった
私は、複雑な心境のままスタート地点についた
かならず一位をとる!!!
:07/01/28 11:14 :N902i :☆☆☆
#616 [三ッ葉]
結果は一位
亜梨沙先輩のものの笙吾先輩にキスなんかいらない――……
前みたいな強引なキスも……………
だから、一位になった
自分の気持ちを押さえて笙吾先輩と接することがそろそろ限界に近づいていた……………
先輩……私にあんまり近づいちゃやだよ…
気持ちおさえらんない
:07/01/28 11:20 :N902i :☆☆☆
#617 [三ッ葉]
うえの文章の二文目のを
【亜梨沙先輩がいる笙吾先輩のキスなんかいらない………】
にしてください
すみません
:07/01/28 11:23 :N902i :☆☆☆
#618 [三ッ葉]
栞と亜梨沙先輩のいる場所に皆で戻った……
栞「ほんと皆速かった!!凄かったです!!!」
と、一番興奮していた
新「梨緒……俺のタオルは?????」
梨『………え?
あッ!!!自分の席においてるんで』
私は、そう言って新先輩のタオルを席からとって渡した
新「さんきゅ」
:07/01/28 11:27 :N902i :☆☆☆
#619 [三ッ葉]
新先輩が頭を撫でた…
笙「梨緒……俺のは?」
梨『あ……』
亜「私がもってるよ!!
はいッ!!!」
亜梨沙先輩が笙吾先輩の前にきてタオルを渡した
笙「あ…ありがと」
チラッ……
そう言いながら笙吾先輩は私に視線を送ってきた
バッー
私は、すぐにその視線から目をそらしてしまう……
:07/01/28 11:33 :N902i :☆☆☆
#620 [三ッ葉]
新「一位とった記念にアイスおごってやるよ!!」
この体育祭では、アイスとジュースの販売がゆるされている……
梨『え??いいんですか?』
新「うん……だから、一緒に買いにいこ??」
新先輩が手を握ってきた……
梨『……ッ!あのッ……私トイレにいってきます!!』
ダダッ――…
私は、とっさに嘘をついて走ってしまった
:07/01/28 11:38 :N902i :☆☆☆
#621 [三ッ葉]
ジャ――…キュッ…
私は、水で火照った顔を冷やした
新先輩は、いつも私が困ってるときにフォローしてくれる………
優しさをくれるんだ…
でも、私の気持ちは中途半端で――…
優しさに甘えてばかりで――…
弱い……
鏡には弱い自分が映っていた―…
:07/01/28 11:55 :N902i :☆☆☆
#622 [三ッ葉]
ペチンッ――
私は、俯いてから軽く頬を両手で叩いた…………
梨『強くならないとダメ』
そう一言呟いて、鏡をもう一度見た………
そこには、笑顔な自分
多少弱さが見え隠れしているけど、笑顔な自分がいた――…
これで大丈夫……
私は、トイレから足を踏み出した――…
:07/01/28 11:59 :N902i :☆☆☆
#623 [三ッ葉]
外にでると
誰かが立っていた……
「……梨緒」
その声で、私の笑顔は一瞬にして消えた
再び弱い自分が表れてくるのを感じた――…
:07/01/28 12:01 :N902i :☆☆☆
#624 [三ッ葉]
:07/01/28 12:28 :N902i :☆☆☆
#625 [我輩は匿名である]
:07/01/28 18:45 :SH902i :☆☆☆
#626 [ヒトミ]
あげ(`・ω・)印x
:07/01/28 20:15 :W32SA :☆☆☆
#627 [三ッ葉]
匿名さん
ヒトミさん
あげてくださって有難うございます(。・ロ・
)
*
最近は読んでくださる人も増えたようで嬉しいです
:07/01/28 20:58 :N902i :☆☆☆
#628 [奈々x]
いつ頃書きますか[
それに合ゎせて来ようと思いますxx
あっ!!!!急かしてるつもりぢゃ無いのでホホ頑張ってください
:07/01/28 21:40 :W31K :☆☆☆
#629 [三ッ葉]
:07/01/29 01:15 :N902i :☆☆☆
#630 [三ッ葉]
>>623から
私は、胸をぎゅっと押さえた――…
前にいたのは
梨『笙……吾先輩ッ…』
私は、ジリジリと足を後退させた――…
やばい……
涙がでそう―…
先輩がいつになく真剣な目だった………
後退する私に笙吾が近づいてくる
:07/01/29 01:27 :N902i :☆☆☆
#631 [三ッ葉]
ドンッ――…
私の体はトイレの壁にぶつかり行き場がなくなった
梨『………ッ…』
私は、顔を見られないように俯いた
笙吾先輩は、私の目の前に来て、トイレの壁に腕をつけた
笙「なぁ……。なんでいつも俺といてると泣きそうな顔すんだよ………」
私の顎が笙吾先輩によってクイッと持ち上げられる―――…
:07/01/29 01:34 :N902i :☆☆☆
#632 [三ッ葉]
私の目に写る先輩の目は、触れてしまうと
すぐに割れてしまいそうなガラス玉みたいだった――…
私が先輩をこんな目にさせてしまってるのかな?
苦しめてるのかな??
先輩――…
私があなたといると泣きそうになるのは
大好きだからなんですょ…………
私の想いの所為……
あなたの所為――…
:07/01/29 01:42 :N902i :☆☆☆
#633 [三ッ葉]
でも、言わない
言えないよ……
梨『…………』
笙「黙んなよ……
なぁ、俺…お前に……ムカついてたはずなのに分かんねえよ―……」
梨『――…え…』
シャラン……
私の首元のネックレスが音を小さなたてた―…
潤にもらったもの……
笙「傷つけたくないのに……止めらんねぇッ…」
:07/01/29 01:49 :N902i :☆☆☆
#634 [三ッ葉]
梨『きゃッ……!』
ブチッ………
シャラン――…ッ
ネックレスの装飾のハートの部分が乾いた地面に落ちて輝いた………
パラパラ………
チェーンのビーズが私の体を伝って落ちていく―…
梨『しょ…笙吾先輩……?』
:07/01/29 01:53 :N902i :☆☆☆
#635 [めーたん]
:07/01/29 02:09 :SH902i :☆☆☆
#636 [我輩は匿名である]
<<315
:07/01/29 13:44 :SH902i :☆☆☆
#637 [x心愛x]
更新ヨ頑張ってさぃ~~~
:07/01/29 15:56 :W42K :☆☆☆
#638 [三ッ葉]
:07/01/29 17:34 :N902i :☆☆☆
#639 [三ッ葉]
笙「………」
スッー
笙吾先輩の顔が私の首元に―――……
梨『………ッ』
先輩の吐息が私の首元にかかる……
チュ………
梨『ひゃッ………!!!』
:07/01/29 22:22 :N902i :☆☆☆
#640 [三ッ葉]
ビクッ…………
思わぬ出来事に私の体は反応してしまう――…
先輩が私の首筋に唇を重ねたのだ
梨「ふッ……や…め―…ッ」
体が押さえつけられていて振り払えない
変な感覚に襲われて、手にも力が入らなくなる
目から涙がこぼれてきてしまう――…
:07/01/29 22:31 :N902i :☆☆☆
#641 [三ッ葉]
ツゥ――…
私の涙が頬から首筋を伝って肌を濡らした
笙「………俺のもん…の…証――…」
笙吾先輩は、首筋に強くキスをしてきた――…!!
梨『………んぁッ…///』
声をあげたくないのに声がでてしまった
首筋を強く吸われる
私は、自分の口を片手でふさいだ……
:07/01/29 22:43 :N902i :☆☆☆
#642 [三ッ葉]
トイレの前だし人に見られるとまずい―…
梨『……ッせんぱ……何でこ…んなこっ……と』
喋ろうとすると涙も更に流れた
笙吾先輩は答えてくれないし、動きを止めてくれない!!!
梨『……ッやぁ』
――――ガリッ――――
:07/01/29 22:48 :N902i :☆☆☆
#643 [姫x]
続きがめちゃ気になる(*v∀vx)
感想トピへのカキコぁリがとぅござぃましたテ∀`シ)x~
返事書いておきました~
:07/01/29 22:50 :W42K :☆☆☆
#644 [三ッ葉]
ズキンッ――…
梨『――――ッ!!!』
首元からの激しい痛みが私を襲った――…
笙吾先輩に噛まれた―…
梨『ハァ…ハッ…』
息の乱れる私の首元から笙吾先輩の唇がそっと離れる
笙「ずっと前のお返し……だよ?」
:07/01/29 22:56 :N902i :☆☆☆
#645 [三ッ葉]
:07/01/29 23:01 :N902i :☆☆☆
#646 [三ッ葉]
:07/01/29 23:13 :N902i :☆☆☆
#647 [リナ]
読んでますょ
めちゃめちゃぉもしろぃデスイ
:07/01/29 23:15 :W41SH :☆☆☆
#648 [まぃ]
:07/01/29 23:16 :SO702i :☆☆☆
#649 [姫x]
見てます(xvUvシ)g*゜。~この後、どなるの(*v∀vx)
:07/01/29 23:20 :W42K :☆☆☆
#650 [三ッ葉]
:07/01/29 23:29 :N902i :☆☆☆
#651 [まぃ]
待ってるね
:07/01/30 00:01 :SO702i :☆☆☆
#652 [三ッ葉]
>>643から
この前のお返し………
あの時―…先輩の唇噛んじゃったから―……
笙「唇じゃないだけマシだろ……??」
そう言う笙吾先輩は、複雑な笑みを浮かべていた――…
でも、目はどことなく悲しそうに見えた気がした…
先輩の唇には、血がついている……
私の血だ………
:07/01/30 00:28 :N902i :☆☆☆
#653 [三ッ葉]
涙が止まることを知らないように流れてくる
笙「やっぱり俺がなかせちまうのかよ…
ごめんね?
梨緒ちゃん………?」
笙吾先輩は、血を手で拭って私の傍から離れていた………………
ズキンッ……
首筋が痛くて小さく悲鳴をあげている
梨『……痛ぃ…』
バタバタッ………… 数人の足音が聞こえた
:07/01/30 07:20 :N902i :☆☆☆
#654 [三ッ葉]
その足音は遠ざかっているようだった――…
もしかして………
誰かに見られたりしたのかな……………
私は、足に力が入らなくなってその場でストンッとしゃがみこんだ
足元には、ハートの飾りと小さなビーズ達が落ちている
梨『ッ…う…グスッ…』
首筋より違う何かが痛かった――…
:07/01/30 07:25 :N902i :☆☆☆
#655 [三ッ葉]
何分かたつと、私はトイレの鏡の前に再び立った…
涙は止まったが目が真っ赤な私が映る
首筋には、キスマークとまだ血が滲み出ている噛み跡がくっきり残っていた――…
私は、それを隠すために絆創膏などをはろう、と保健室に行こうとしてトイレを出た――…
ズキンッ……ズキン―…
:07/01/30 07:31 :N902i :☆☆☆
#656 [三ッ葉]
:07/01/30 07:38 :N902i :☆☆☆
#657 [三ッ葉]
「遅い」
歩いていると、腕組みをしながら壁にもたれている人にそう言われた
新先輩だった…
梨『あはッ;;すみません』
私は、左手で頭をさすりながら言った
右手は、跡を隠すために首元にあり……
目は、赤くなっている
新先輩は、少し困った顔をした――…
:07/01/30 19:48 :N902i :☆☆☆
#658 [三ッ葉]
そして、片手にもっていた袋からアイスをとりだして
新「お前の所為で溶けかけてるんだよ;;」
と、ムスッとしていた
そのアイスには、チョコレート味とピンク色のアイスがあった――…
ピンク色――ッ!!
梨『ストロベリーだぁ!!』
私は、赤い目を光らせて声をあげた
新「ほらよ」
:07/01/30 19:56 :N902i :☆☆☆
#659 [三ッ葉]
新先輩は、私に向かってアイスをヒョイッと投げてきた
私は、それを両手で受けた
梨『有難うございます!
私がストロベリー好きなのどうして分かったんですか??』
屈託のない笑顔でアイスの袋を破りながら聞いた
新「俺のカン……」
新(嘘だし……
本当は、遊園地の時の話を覚えてただけだし;;
:07/01/30 20:04 :N902i :☆☆☆
#660 [三ッ葉]
梨『すごいですね!!
先輩も早く食べないと更に溶けちゃいますよ??』
私は、新先輩の顔を下から覗き込んだ
新「俺は、アイスよりこっちがいい――…」
新先輩の唇が私の唇に近付きだす――…!
ドクンッ……
ビクンッ……
笙吾先輩との出来事が頭の中に浮かび、
唇が近づいてくるにつれて私の体が震えていく――…
:07/01/30 20:12 :N902i :☆☆☆
#661 [三ッ葉]
チュッ………
梨『――え………?』
唇が触れた……
私の唇に―――……
いや、違った…
私の頬にだった―…
新先輩は、私の首元にそっと手で触れる―…
梨『……ッ……』
:07/01/30 20:15 :N902i :☆☆☆
#662 [三ッ葉]
新「なんでここ…こんなに赤くなってんの?
血もでてるし………」
新先輩は、私の目も赤いことにも気付いていた
梨『蚊にかまれて、掻きむしっちゃって――…』
新「これ、噛み跡だろ」
新先輩は、私の目を真っすぐみて聞いてきた
私は、視線をずらしてからうつむいた
梨『言え…ません…』
:07/01/30 20:49 :N902i :☆☆☆
#663 [三ッ葉]
そう言うと、私の首元から新先輩の手が離れた……
新(ぜってぇ笙吾だ…
新先輩は、チョコ味のアイスの袋を取り出して
新「俺のん食べれなくなっちゃった;;」
はにかんで笑った
梨『ふはッ……』
私は、笑った
私の手にもピンク色のアイスの雫がこぼれていた――…
:07/01/30 20:53 :N902i :☆☆☆
#664 [三ッ葉]
それから、新先輩は私を引っ張って保健室までいき、絆創膏を私の首元にはってくれた―――……
二人でいろんな少し話をしてから保健室をでた……
その頃には、赤い目も普通に戻っていた
―――…………
:07/01/30 20:56 :N902i :☆☆☆
#665 [三ッ葉]
それからの体育祭は、
笑って過ごしていたけど本当は笑っていられる心境ではなかった――……
━━━━━━………
━━━━━……
時間が経てば首筋の跡は消えるんだろう
でも、
心の傷は癒えないままなのかな―――………
:07/01/30 21:01 :N902i :☆☆☆
#666 [三ッ葉]
…………………
目が覚めると次の日
あの後からの記憶はあまり覚えていない――…
楽しい体育祭になるはずだったのにな……
気が沈むが用意をして食堂へ足を傾けた
龍也と栞と共に……
:07/01/30 21:05 :N902i :☆☆☆
#667 [三ッ葉]
食堂についたのは、私達が一番のりだった
好きな品をとって椅子に腰をおろした
栞「あれ?ハートのネックレスは???
いつもつけてたじゃん!
それに首の絆創膏どうかしたの;!?」
私は、突然の栞の質問に言葉をつまらせた……
梨『別に何にもないよ』
栞、龍「……」
:07/01/30 23:49 :N902i :☆☆☆
#668 [姫x]
新センパイかっこぃぃデス.+゚。~
三ッ葉さんも自分のペースで頑張って下さぃ咐~
:07/01/31 00:26 :W42K :☆☆☆
#669 [三ッ葉]
:07/01/31 07:42 :N902i :☆☆☆
#670 [三ッ葉]
少しの間だけ沈黙ができる
龍「………無理す――」
「ねぇ、あの子が人の彼氏に手だした子だよね〜」
龍也が喋り終わる前に女子が私の方を指差して言っているのが耳に届く――…
ガタッ――…
私は、動揺して勢いよく椅子から腰をあげた
梨『………』
女子「昨日……トイレの前で私見たんだから!!
笙吾先輩といるところを――…」
見られてたんだ……
私の顔がこわばった
:07/01/31 07:57 :N902i :☆☆☆
#671 [三ッ葉]
栞「は??
あんた何いってんの??
嘘ついてんじゃないの?」
栞が席をたって女子の前まで歩いていく――…
女子は一年で同じ学年だった………
女子「嘘なんかじゃない!トイレの前で――…ッ」
や………め…て
や……めて
梨『ゃだ……思い出したくない……』
私は、小声で言った
絆創膏を貼った噛み跡がまた痛みだす―…
ズキンッ
:07/01/31 08:04 :N902i :☆☆☆
#672 [三ッ葉]
そんな気持ちとは、裏腹に女子は口をあけて何か言おうとしていた―…
食堂に人が集まりだす
その中には新先輩の姿もあった――…
女子「あの子最低だよ??
何でか教えてあげようか?
あの子……笙吾先輩と――――』
梨『―――やめてぇッ!!』
私は、両耳をしっかり両手で塞いで避けんだ――…
食堂に響き渡るくらいの声で…………
:07/01/31 08:11 :N902i :☆☆☆
#673 [三ッ葉]
女子はきょとんとした表情をして、にやりと笑みを浮かべた――…
女子「言わないであげよっか???」
コツコツ……
私の前へ足音をたてながら近づいてきた
私は、さっきの質問に目をそらして首をたてにふった………
女子「………そっか………でも――――!!」
突然女子が私の絆創膏に手をかけた――…!!
梨『――いやッ…』
―――ビリッ―――
:07/01/31 08:19 :N902i :☆☆☆
#674 [我輩は匿名である]
:07/01/31 11:09 :SH901iS :☆☆☆
#675 [我輩は匿名である]
:07/01/31 11:11 :SH901iS :☆☆☆
#676 [三ッ葉]
:07/01/31 15:38 :N902i :☆☆☆
#677 [三ッ葉]
剥がれた絆創膏がヒラヒラと宙を舞って床に落ちる
梨『あ………』
私は、片手で噛み跡を隠そうとした
ガシッ
女子「隠そうとしたって無駄よ!!」
その腕は、頑丈に掴まれ身動きできなくなった…
「あれ…キスマーク……よ…ね??」
まわりにいた人が口を押さえながら言った
:07/01/31 15:47 :N902i :☆☆☆
#678 [三ッ葉]
梨『………』
私は、目をキツくつむった
こんな行為で周りから逃げられるわけじゃないのに――……
フッ
私の腕が突然自由になった
新「放せよ」
目を開けると新先輩が女子の腕を掴んでいた
新「梨緒……行くぞ」
グイッ……
:07/01/31 15:51 :N902i :☆☆☆
#679 [三ッ葉]
私は、周りの視線と声の飛び交う食堂から新先輩によって逃げ出した――…
━━━━━━…………
…………………
来たのは2-Aのクラス
新先輩と笙吾先輩のクラスだった――…
何の音もしない教室
誰もいないからだ……
私は、新先輩がだしてきた椅子に腰を降ろした……
:07/01/31 15:56 :N902i :☆☆☆
#680 [三ッ葉]
新「やっぱ笙吾だったんだな…………」
梨『分かってたんですね…………??』
新「このマークは……笙吾が無理矢理か??」
新先輩は膝に置いた手をグーにしていた
その手には力が入っていて、震えている
新先輩の目から怒りがみえていた
梨『ち……がいま…す』
:07/01/31 16:03 :N902i :☆☆☆
#681 [三ッ葉]
新「………まじかよ…」
梨『………』
"そうです"
の一言が言えなかった…
言ってしまったら
新先輩が笙吾先輩に何かしてしまいそうな気がしたから――――……
二人の仲が悪いところなんてみたくなかったから
新先輩は、辛そうな表情をしていた――…
ガタッ
梨『私……自分のクラスに行きますね……』
:07/01/31 16:06 :N902i :☆☆☆
#682 [三ッ葉]
新「………」
新(まじでキタ……
俺……勝ち目ねぇじゃん
…………
辛そうな新先輩を見ていられなくて
私は、教室から素早く立ち去った
いつのまにか
嫌な事から目をそらすことに慣れてしまっていた―――……………
――――誰よりも最低な人間だ……
:07/01/31 16:10 :N902i :☆☆☆
#683 [三ッ葉]
ドクンッ
自分のクラスに向おうと階段を降りる途中に笙吾先輩にあった――……
梨『…………』
お互いの体は動かなくなった―――
そんな時…
女子「あ〜笙吾ッ!!
こんな女の子に手だされたって嘘だよね??」
四人の女の先輩達が笙吾先輩に駆け寄ってきた
私にいやがらせをした先輩達だ―…
笙「黙ってくんね〜かな??」
笙吾先輩は笑顔で答えた
:07/01/31 16:17 :N902i :☆☆☆
#684 [三ッ葉]
女子「やっぱり、こんな子相手にする訳ないよね
こ〜んなことしても――…」
ある一人の女の先輩が私の体を人差し指で軽くついてきた…………
梨『こっから落とす気ですか………??』
女子「まさかッ!!
冗だ―――――えッ??」
ガクンッ………
私の体のバランスが急に崩れて傾く――……
梨『………』
私はもがきもせず、
そのまま体を力に任せた――…
いっそのこと落ちちゃって傷ついた方がいい――……
:07/01/31 16:25 :N902i :☆☆☆
#685 [三ッ葉]
:07/01/31 16:32 :N902i :☆☆☆
#686 [三ッ葉]
笙「梨緒ッ―――!!」
ドサッ
私は、先輩の声と共に階段からずり落ちた――…
梨『う……ッ……!!』
頭を強打してしまって意識が朦朧とする―…
あれ…?
何故か体は痛くない――…
どうし……て?
スッ――!!
目を開けると…………
:07/01/31 21:35 :N902i :☆☆☆
#687 [三ッ葉]
笙吾先輩の体が私の体を包み込んでいた――…
梨『ど……して…』
笙「…………」
笙吾先輩は目を開かなかった――……
梨『しょ…ぅ……』
フッ―…
先輩の名前を呼び終わる前に意識を失った………
先輩の心地よい温もりに包まれたまま――…
━━━━━……
━━━━━━………
:07/01/31 21:45 :N902i :☆☆☆
#688 [三ッ葉]
………………………
…………………
梨『んんッ……』
目を覚ますと私の顔を覗きこむ新先輩の顔があった
新「やっと目覚めたか
頭大丈夫か??」
ズキンッ………
私は痛む頭をさすってみると、大きなたんこぶを発見した――…
強く打ったみたいだ…
梨『なんとか………』
新「そ………」
:07/01/31 21:56 :N902i :☆☆☆
#689 [三ッ葉]
ガバッ――…
私は、ある事が頭に浮かび上半身を起こした
周りを見渡すと自分の部屋だった
新「どうしたの……?」
梨『あ……え―…と、笙吾先輩は……??』
新「………笙吾なら自分の部屋。
体と頭強打したみてぇ
さっき目覚ましたけど…」
笙吾先輩――…
わざわざ私を庇ってくれたんだ―――…
:07/01/31 22:04 :N902i :☆☆☆
#690 [まぃ]
三ッ葉
チャン
頑張ってね
まぃ
は最後まで見てるからね
:07/01/31 22:07 :SO702i :☆☆☆
#691 [三ッ葉]
梨『私……ッ――』
新「……行ったら?」
新先輩は、私に顔を向けないままそういった
梨『……はい』
私は、笙吾先輩の部屋へ行くため自分の部屋をでた
:07/01/31 22:08 :N902i :☆☆☆
#692 [大空]
:07/01/31 22:09 :W41K :☆☆☆
#693 [三ッ葉]
まい
ちゃん
最後までみてくれるなんて嬉しいなッ
まい
ちゃんの優しさに三ッ葉泣いちゃいます
:07/01/31 22:10 :N902i :☆☆☆
#694 [三ッ葉]
大空さん
初めまして
細かいアンカー
どうも有難うございます
泣
とっても嬉しいです
頑張ります
:07/01/31 22:11 :N902i :☆☆☆
#695 [三ッ葉]
私がドアの前に立ったとき
ガチャッ――…
亜「あッ……!!梨緒ちゃん目覚めたんだ!!
良かったあ〜」
亜梨沙先輩がでてきた…
梨『心配かけてすみませんでした…………;;』
亜「大丈夫ッ!!
私、用事あるから一旦自分の部屋へ戻るね」
と、言って亜梨沙先輩は去っていった
:07/01/31 22:17 :N902i :☆☆☆
#696 [三ッ葉]
ずっと亜梨沙先輩が笙吾先輩の傍にいてたんだ……
私……
行かなくてもいいのかも――…
でも、お礼ぐらいしなきゃ………
なんでだろう?
凄く笙吾先輩の顔が見たくなる――…
ペタッペタッ……
私は部屋の中へ――…
:07/01/31 22:20 :N902i :☆☆☆
#697 [三ッ葉]
笙「梨緒……」
ベットに横になっていた笙吾先輩がいた
梨『先輩……ごめんなさいッ………!!』
私は深く頭を下げて謝った
笙「いいって……梨緒は大丈夫なのかよ??」
先輩は私の手を握って軽く微笑んだ
梨『笙吾先輩のおかげで平気ですよ??
私なんかの心配より……自分の心配してください』
:07/01/31 22:25 :N902i :☆☆☆
#698 [三ッ葉]
私も先輩の手を握りかえした――…
笙「そうだな……
あのさ、いつも泣かせてごめん………ッ…
お前苦しめてわりぃッ…」
笙吾先輩は顔をくしゃくしゃにして言った
梨『何で…そんな事言うんですかッ……
大…丈夫ですよ?』
私は涙をこぼした……
笙「約束……本当にお前…覚えてる??」
梨『当り前じゃないですか………』
:07/01/31 22:31 :N902i :☆☆☆
#699 [三ッ葉]
笙「嘘つくなって…」
先輩は私の手をより強く握ってきた………
梨『嘘じゃないです!!
私ッ……信じてたから誰とも付き合わなかったんですよ…………??』
笙「潤って奴は??」
梨『なんにもないですよ………友達、です』
先輩は、ほっとした顔をしてから―…手を優しく握り直してきた………
笙「そ…っか…
あのさ、助けたお礼として聞いて欲しいことあんだけど……………」
:07/01/31 22:37 :N902i :☆☆☆
#700 [三ッ葉]
梨『何ですか??』
笙「俺が……俺が眠るまで手つないでて……??」
梨『は……い…』
………………
……………………
先輩は眠りについてしまった――…
私の手は笙吾先輩の手を握ったまま――…
ふと、先輩の机の上に目をやると、思わぬものを見つけてしまった!!
梨『!!!!』
:07/01/31 22:42 :N902i :☆☆☆
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