【携帯小説指南】全ての作家達へ【[投稿]を押す前に】
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#201 [我輩は匿名である]
「そろそろ教えることも少ない」
「次は何をやるんだ?」
「小説によくある技法を教えよう」
>>183-201第8章 〜禁じ手〜 完
次回は
第9章 〜知っておきたい技法たち〜
:08/12/03 22:09 :P903i :WSbGktfI
#202 [我輩は匿名である]
運営にも書いたが、こう言うスレはどうなんだ?
作家達へ? お前は作家か??
まずな、これを読んだ作家だけになったらみんなくだらない型にはまった小説になるのは先が見えない?
小説書く人が、人それぞれで個性ある方が、新しいヒントやアイデアの宝庫として、見てあげれない時点で、アウトだろ(笑)
なぜ形にはめようとする?掲示板、しかもネットだろ(笑)
ジャンルや内容が違っても個性じゃないの?
:08/12/11 03:49 :F906i :☆☆☆
#203 [我輩は匿名である]
>>202最初の方に『あくまでも筆者の知識と経験に沿ったもの』と書いてあるけど?
途中途中にも『このレクチャーがすべてじゃない』と示唆する文章をちゃんと書いてる
『人から教えてもらえるのは基本だけ』とも書いたかな
要は個性を表現するために最低限必要な知識を教えよう!ってスレだから
ちゃんとROMったの?
アンチする以上きちんと見た上で批判してくれないと
ROMりもせずにただただ文句言われても困る
だってちゃんと免責事項としてそれらが書いてあるし
:08/12/11 10:44 :P903i :9yiOzHy2
#204 [我輩は匿名である]
あぁ、『管理人きどり』ってこのスレのこと?
なんで管理人きどりになるの?
レクチャースレなんて過去にいくらでもあったのに?
管理人の意味分かってる?
ただの私怨でアンチするとか問題外ですよ
:08/12/11 10:50 :P903i :9yiOzHy2
#205 [我輩は匿名である]
型に嵌まる嵌まらない以前に、このスレの内容は小説の基本でしょうが
何を言っているのですか?
個性とは基礎という基盤の上に築いてくものです
基本すら学ばずして個性を語るとはおこがましい限りですよ
その過去のレクチャースレのURLを引っ張って頂ければさらに反論しますが?
:08/12/11 14:22 :SH905i :☆☆☆
#206 [カイナ]
:08/12/11 21:56 :P701iD :☆☆☆
#207 [祐]
私、思うに202はあながち間違ってないと思うけどいかがでしょうか?203や204などの上から目線を止めたらどうでしょうか?
間違ってたらすみませんけど、あなたたちの意見ですよね?たくさんの掲示板を見てる人はどう思うのでしょうか?
:08/12/12 00:54 :PC :aUMUCBy.
#208 [我輩は匿名である]
>>121-125にもあるように、一から全て描写の指導をしたら型に嵌まる危険はあるものの、基本を学んだところで型に嵌まることはまずないでしょう
むしろ、(ただ読んだだけではダメですが)小説の質は向上し、個性はより活かされるでしょうね
何しろ基本をレクチャーするスレですから、このスレは小説を書く上での常識、当たり前のことを言っているようなものです
プロットの有利さ
心理描写の注意点
擬音への指摘
背景描写の重要性
どれも重要であると同時に、小説の基本です
まぁ小説書きにしかわからない内容ではありますが
:08/12/12 01:29 :SH905i :☆☆☆
#209 [我輩は匿名である]
>>207上から目線ではないと思いますが
あと、『型にはめる』意識は毛頭ありません
あくまでも基本だけですし、読む読まないは自由です
:08/12/12 13:43 :P903i :TecqNEQk
#210 [我輩は匿名である]
あげます
:08/12/14 09:19 :F905i :naplQQxM
#211 [我輩は匿名である]
:08/12/14 16:38 :SH706i :KJWT7.Qo
#212 [祐]
>>209 私はあまり掲示板に来れなくてレス遅くてすみませんが、掲示板の良さを最大限に生かす事すら、忘れてませんか?
読む読まないは自由と言うのであれば、文章能力なくても暖かく見守ってあげるのが、掲示板の良さではないのでしょうか?
:08/12/16 01:36 :PC :vyu0X4w6
#213 [祐]
タイトルからして「全ての作家達へ」ですね・・
あなたの上から目線だけで掲示板を統制しようとしてるのですか?って思われても仕方ありませんよ。
人に何かを伝えるときは、それなりの人間性と教養も必要になってくるのではないでしょうか?
:08/12/16 01:41 :PC :vyu0X4w6
#214 [菅沼]
<<213
同感
:08/12/16 07:22 :D904i :n21BJZmM
#215 [我輩は匿名である]
>>211これでもだいぶ纏めてるつもりですが、やはり長いですかね?
気を付けます
>>212-213暖かく見守るもなにも、『文章力がない奴は書くな』とは誰も言っていませんからね
この掲示板は書きたいなら好きに書けます
ただ文章力がなくて困ってる人にちょっとしたアドバイスができれば、という程度です
それに文章力がある人が増えれば小説も面白くなり、結果小説板の活性化に繋がります
もう一度言いますが、このスレの内容を読む読まないは自由です
ですがためになった、というレスもありますし
読むことを強制しているわけではないのでスレタイは問題ないかと
上から目線となるのは感じ方の問題でしょう
『タイトルからして』と言っていますが、ではスレタイ以外に上から目線となる要素がありますか?
:08/12/16 07:28 :P903i :CSxUkXMs
#216 [我輩は匿名である]
>>212残念ながらその意見には賛同出来ません
そもそも果たしてそれが掲示板の良さでしょうか?
クオリティの低さを見守ることが
そしてそれを向上させようと努めることはそれまでに否定されなければならないことですか?
ここは小説板です
読者も面白い作品をみたいに違いありません
文章力も内容も微妙で低クオリティな小説を読みたがる人間なんているはずもありません
ならば書き手も読者の期待に応えるのが必定でしょうし、さらに書き手が『読んで貰いたい』と思って書いている方が多いのなら尚更です
よって、小説の質を向上させるのはあらゆる方向から見ても良いことです
掲示板だから見守るのではなく、掲示板だからこそ努めるのですよ
:08/12/16 08:42 :SH905i :☆☆☆
#217 [我輩は匿名である]
というか、小説の質を向上させようとするレクチャースレが何故統制に繋がるのでしょうか?
見た限りでは少なくとも管理人や自治きどりのことはしていないと思います
:08/12/16 08:49 :SH905i :☆☆☆
#218 [我輩は匿名である]
文章能力がないのを見守って何になるって話じゃない?
良いことなんて一つもないんじゃ・・・
それに比べたらこういうスレの方が人のためじゃないかな?
とゆーか、ロムってて感じたんだが
ただ「主が気にくわないだけ」みたいな批判になりつつあるように感じるのは俺だけか?
>>217の人と同じで
>>1を見る限り悪意はないと思う
見た目ってそんなに重要か?その人の考え・・・中身を見るべきじゃないかな
横入りで偉そうにごめん
:08/12/16 10:23 :PC :aKUP6baA
#219 [我輩は匿名である]
あぁそれとも、プロじゃない人間に>>1みたいに言われたくはないってことなのかな?
内容からしてアマよりは知識もあるみたいだけど、決してプロではないしな
まぁ・・・だとしたらわからなくはない
:08/12/16 10:31 :PC :aKUP6baA
#220 [我輩は匿名である]
>>219それに関しても>>2に言及してあります
自分もプロではありません、間違った知識や偏った知識があるかもしれません(一応書く前に調べてはいますが)
より知識がある方の補足や意見は歓迎します
:08/12/16 16:08 :P903i :CSxUkXMs
#221 [我輩は匿名である]
>>220あ、本当だw
これは非の打ち所がないわなぁ
すまなかった
:08/12/17 09:02 :PC :CWW6ANaI
#222 [祐]
とりあえず読むも読まないも 書くも書かないも個人の自由であって、他言することでもないことだと思いますよ。掲示板の良さってそこじゃないでしょうか?
:08/12/18 00:10 :PC :CG.yf6mU
#223 [我輩は匿名である]
>>222ならこういうスレもありですよね?俺の知識や経験を放出してるだけのスレなんですから
嫌なら見ないという選択肢がありますし
あと掲示板の良さは『不特定多数の人がいること』だと思いますよ
各々でスレ立ててお互い干渉せず他言はなしなんて、個人サイトと同じじゃないですか
閉鎖的な板はつまらなくなりますよ(18禁、やらし板なんかがいい例)
色々な方に作品を読んでもらって批評をもらったり、こういうスレみたいに皆で共通の情報を共有したりできるのが、掲示板の真の良さでしょう
:08/12/18 01:18 :P903i :4ISKNuMY
#224 [我輩は匿名である]
>>222それは『良さ』ではなく『性質』ですね
不特定多数の人間がいるネットでは見る見ないが自己判断となります
これは『良さ』ではなく掲示板の『性質』です
また、不特定多数の人間が利用者するのですから、発言も自己責任によっては『自由』なものとなります
ネットで自己責任に則った発言(誹謗中傷以外の発言)が制限されることは基本的にありません
つまり、このスレも然り
自由に立てて良いモノであり、C-Boxの定めた規約に違反している訳でもないので、良しとなります
:08/12/18 09:22 :SH905i :☆☆☆
#225 [我輩は匿名である]
追記
しかし、いくら自由とはいえ、利用者同士のコミュニケーションも有りじゃないですか?
掲示板にも関わらず他人との一切の干渉が無いほど閉鎖的では、それこそ掲示板という性質を無視しています
見る見ないは自由ですし、型に嵌まる訳ではない上に、見たところでデメリットはないでしょう
クオリティの低い小説板と、
多少マシなクオリティの小説板、
貴方はどちらを望みます?
:08/12/18 09:29 :SH905i :☆☆☆
#226 [◆vzApYZDoz6]
再開していいのかねこれ?
:08/12/26 01:20 :PC :PI5e2lEY
#227 [我輩は匿名である]
>>226いいのではないでしょうか?
反論もなくなってますし
:08/12/26 10:25 :SH905i :☆☆☆
#228 [我輩は匿名である]
第9章 〜知っておきたい技法たち〜
9−1 伏線
「伏線というのは、その事柄に関する情報を前もって出しておくこと」
「ふむふむ」
「分かりやすい例が推理小説だ。
犯人となる人物やトリックに使われる要素が、必ず事前に描写されているだろう?
読者に何の情報もなしにいきなり犯人やトリックが暴かれても、面白くないからね」
「確かに」
:08/12/28 17:39 :P903i :ruBc5Y5o
#229 [我輩は匿名である]
「推理小説以外でも同様に、重要な場面や驚きを誘いたい場面では、伏線を張っておくと効果的だ」
「どんな感じなんだ?」
「以下、例文」
少女と目が合った時、太郎は無意識に右腕の古傷を押さえていた。
「花子に似ている…?」
「?」
「いや、まさか…な」
:08/12/28 17:40 :P903i :ruBc5Y5o
#230 [我輩は匿名である]
「ここまでのストーリーには、この花子という人物は出てこない。
この後の展開でも、花子についてほとんど情報が出てこない」
「ふむ」
「これで後に、太郎は昔力が足りずに花子を守れなかった。その時に右腕に傷を負った。
という過去の回想をつけると、それが太郎の傷と花子のことの伏線となるわけだ」
「難しいな…」
「それとなくでいいんだよ。ただし、印象には残る感じでね。
それに、伏線は1回だけとは限らない。何度も重ねて張るのも手だ」
:08/12/28 17:40 :P903i :ruBc5Y5o
#231 [我輩は匿名である]
「どういうタイミングで伏線を張ればいいんだ?」
「まず、どのシーンの伏線を張るかを考える。
そしてプロットが出来上がった段階で、不自然にならずに伏線を張れるポイントを探せばいい」
「やっぱり難しいな」
「じゃあ、2章で作った『安眠への旅』のプロットで、実際に伏線を張ってみようか」
:08/12/28 17:41 :P903i :ruBc5Y5o
#232 [我輩は匿名である]
『安眠への旅』
1話(太郎登場、安眠マクラを探す旅に出る)
↓
2話(歌箱の町に到着、花子が仲間に)
↓
3話(魔王ナナシ登場、激闘の末に太郎殺される)
↓
4話(花子、太郎を蘇生するためのアイテムを探す)
↓
5話(小説板洞窟にて蘇生アイテム発見、太郎復活、ナナシの根城へ)
↓
6話(魔王ナナシ撃破、安眠マクラゲット)
「まず、この中から伏線を張るエピソードを選ぶ。
基本的に、伏線は起承転結の『転』となる要素に対して使うもの。
この場合なら、3話と5話のエピソードで伏線を張るべきかな」
「ふむふむ」
:08/12/28 17:41 :P903i :ruBc5Y5o
#233 [我輩は匿名である]
「次に、伏線を張るタイミング。
これにはあまり制限がないから、不自然にならない場所に張るのが一番だ。
3話のエピソードは『太郎がナナシに殺される』だ。その事をそれとなく読者に伝えるには?」
「魔王はむちゃくちゃ強いぞ、って忠告されるとか…?」
「そうだね。この場合なら『眠れるなら死んでもいい』なんて言わせてみてもいいかもしれない。いわゆる死亡フラグだ。
これらの要素を自然に含ませられるタイミングを探すわけだが…」
「2話の歌箱の町か」
:08/12/28 17:42 :P903i :ruBc5Y5o
#234 [我輩は匿名である]
「うん。逆にそこしかないかな。
歌箱の町で花子に会う前に情報収集し、町民に『魔王はむちゃくちゃ強いぞ』と言われる。
そして花子が仲間になったあとに、冗談っぽく『眠れるなら死んでもいい』と言う。
これらをプロットに加えれば、3話の伏線となるわけだ」
「なるほど」
「大事なのは不自然にならない事。
そこに少しでも違和感があると、先の展開が知れちゃうからね」
「把握したぜ」
:08/12/28 17:42 :P903i :ruBc5Y5o
#235 [我輩は匿名である]
9−2 プロローグ
「プロローグとエピローグ、これはプロット段階では存在しない。
だが読者を物語に引き込む上では重要だ」
「ふむふむ」
:08/12/28 17:43 :P903i :ruBc5Y5o
#236 [我輩は匿名である]
「プロローグとは、早い話が物語の『0話』だ。
起承転結に含まれず、読者にその小説の概要や世界観なんかを端的に伝えられる。
前置きのようなものだね」
「よーわからん」
「ゲームに例えると分かりやすいかな。
本編がゲームのカセットだとすれば、プロローグはゲームの取扱説明書だ。
取説(プロローグ)を読まなくてもゲームカセット(本編)は起動できる。ただし、読んどいた方が分かりやすい。
ことさら、RPGやアクションゲーム…小説でいうSFやファンタジーでは特にね」
「なるほど」
:08/12/28 17:44 :P903i :ruBc5Y5o
#237 [我輩は匿名である]
「ちなみに小説では、プロローグの雰囲気をずっと保たせるという暗黙のルールがあったりする」
「なんだそりゃ」
「プロローグで伝えた情報を本編で壊しちゃいけないからね。
取説にはAボタンでジャンプと書いてあるのに、いざゲームを始めたらセレクトボタンじゃないとジャンプできない、なんて事があったら困るだろう?」
「それは困る」
:08/12/28 17:44 :P903i :ruBc5Y5o
#238 [我輩は匿名である]
:08/12/28 17:45 :P903i :ruBc5Y5o
#239 [我輩は匿名である]
「続いてエピローグ、これは物語の締めだね。
後日談的な感じでもいいし、ラストシーンをそのままエピローグにしてみても面白い」
「案外適当だな」
「適当でいいのさ。適当すぎてもダメだけどね。
プロローグと違ってキッチリ纏められればそれでいい」
「ふむふむ」
:08/12/28 17:45 :P903i :ruBc5Y5o
#240 [我輩は匿名である]
「よく『プロローグ書いたらエピローグも書かなきゃならない』って強迫観念にとらわれる人がいる」
「ん?」
「だが別にそうでもないのが小説だ。
掴みさえあれば締めはいらない、って人もいるし、終わりよければすべてよしと考える人もいる」
「作者次第ってわけか」
「うん。じゃあおさらいだ」
:08/12/28 17:45 :P903i :ruBc5Y5o
#241 [我輩は匿名である]
〜9章のおさらい!〜
「伏線は物語により大きな起伏を与える事ができる。
完成段階のプロットと照らし合わせて、不自然にならない程度に盛り込んでいこう」
「プロローグは読者を引き込む上で重要。
読者が『読んでみようかな…』と思うような文章を心がけよう」
「エピローグは綺麗に締めること」
:08/12/28 17:47 :P903i :ruBc5Y5o
#242 [我輩は匿名である]
「文章力で悩む人をよく見かける」
「ん?」
「初心者、上級者にかかわらずね。と言うわけで、次からは応用編だ」
「マジか」
「まぁ応用編ってほどでもないかな。
実力別の文章力向上講座だ」
>>228-242第9章 〜知っておきたい技法たち〜 完
次回は
第10章 〜文章力を上げよう!初級編…読者が『読む』文を作る〜
:08/12/28 17:52 :P903i :ruBc5Y5o
#243 [我輩は匿名である]
あげます
:08/12/31 16:44 :F905i :ftq7nlZc
#244 [渚坂さいめ]
あげます
:09/01/25 16:52 :F905i :.i0bnNyY
#245 [安曇]
あげます^^*
:09/02/27 11:23 :W53T :d8vjF.PY
#246 []
:09/09/10 14:26 :SH904i :7g357CSg
#247 [我輩は匿名である]
第10章 〜文章力を上げよう!初級編…読者が『読む』文を作る〜
「文章力で悩む初心者は、『読む文』ではなく『読ませる文』になっている事が多い」
「どういうことだ?」
「小説は嗜好品だ。どの小説を読むかは、あくまでも読者側に決める権利がある。
書店に来た、あるいは携帯を開いた読者は、読みたいと思った小説を手に取って『読む』わけだ。
ところが文章力に悩む人は、読者が『読む』文ではなく、読者に『読ませる』文になっている場合が多い」
「マジか」
「読ませる文章を書かれると、読者には読む気すら起きないからね。
初級編では、『読む』文章を書くコツを教えよう」
:10/04/10 07:07 :P08A3 :SUA4jH56
#248 [我輩は匿名である]
10−1 文章に統一感を出す
「難解な単語、四字熟語や慣用句などの無駄な多用、文体の不揃い。
こういった文は読んでいて疲れる」
「漢字ばっかりだからか?」
「まぁそれもあるんだけど、何より全体を通して安定感が無いんだ」
「ほう?」
「1ページごとに文章を推敲する人は多い。だが、小説全体で推敲する人はあまりいない。
特に初心者に多いのは、文体の不揃い。『ですます調』と『である調』を一緒にしてしまったりね」
「確かにそれはよくあるな」
:10/04/10 07:08 :P08A3 :SUA4jH56
#249 [我輩は匿名である]
「口語と文語をごっちゃにしたりもよくある。
『とか』と『など』や、『だった』と『であった』とかね。
これらはページ単位で見れば気にならないんだけど、読み進めていくと無意識のうちに疲れてくる」
「疲れてくると飽きてくる、と」
「そうなるね。疲れてくると読むのが億劫になる。文章はできる限り統一した方がいい。
だが、あまり気にしすぎると単調な作品になってしまう。それだと今度はつまらなくなってしまうからね」
「ほどほどに、って事だな」
:10/04/10 07:09 :P08A3 :SUA4jH56
#250 [我輩は匿名である]
10−2 『心』を書く
「小説とは一体なにを書く行為なのか?」
「ん?」
「様々な意見がある。
だが歴史を書きたければ年表でいい。恋愛を書きたければ行動日記でいい」
「………」
「大切なのは、その渦中にある登場人物の『心の揺れ』だ。
文章力はあるのにつまらない、という人の小説は、だいたいこの『心』が欠けている」
「つまり?」
「歴史に奔放される一人の男の、世界に対する深い悲しみと落胆。あるいは、想い人へ日々募らせる、甘くも切ない一方通行の恋心。
そういった人間の感動、つまり『心』を書くためにあるのが小説だ。だが、この『心』を忘れる人がなかなか多い」
:10/04/10 07:10 :P08A3 :SUA4jH56
#251 [我輩は匿名である]
「心がないとどうなるのさ」
「では逆に聞こう。君から心が、つまり一切の感動が無くなったら、どうなる?」
「え?」
「素晴らしい映画を見ても何も思わない。愛する人が亡くなっても何も思わない。
仕事にやりがいも感じないし、遊んでいても楽しみを感じない。そんな人生、どう?」
「嫌だな。面白くない」
:10/04/10 07:10 :P08A3 :SUA4jH56
#252 [我輩は匿名である]
「『心』がない小説も同じだ。どんなに文章力があっても、そこに感動がなければ面白くない。
心理描写がない小説は『心』が無くなる。何も感じない、無表情な小説になってしまう」
「心理描写は大切だ、ってことか?」
「何度も言うようで申し訳ないけどね。でもこれは本当に大事なことなんだ。
『心』。いい言葉じゃないか。
忘れられがちだけど、小説を書くときは何があってもこれを忘れないようにね」
「把握したぜ」
:10/04/10 07:11 :P08A3 :SUA4jH56
#253 [我輩は匿名である]
10−3 言葉のバリエーションを増やす
「最近の若い人は言葉のバリエーションが少ない。語彙力が足りない、と言い替えてもいいかな。
そもそも、『語彙力』←読み方わかる?」
「ごいりょく、だろ」
「正解だ。文章の雰囲気や作品の質は、語彙力で決まると言っても過言ではない。
特に雰囲気に関しては、言葉の取捨選択で9割が決まる。
分かりやすい例がひらがなとカタカナだ。ひらがなは柔らかい印象を、カタカナは堅い印象を与える」
「ふむふむ」
:10/04/10 07:12 :P08A3 :SUA4jH56
#254 [我輩は匿名である]
「『好き』と『すき』と『スキ』では、印象が全然違うだろう?
たった2文字だけでも、キャラクターの年齢や性格、考え方まで出てしまう。
作者が描きたいキャラクターと言葉の出す雰囲気とが噛み合わないと、作品に違和感が出るんだ」
「なるほどな」
「言葉に絶対はないから、すべてにこれが当てはまるわけじゃない。
だが、最低限ひらがなとカタカナの使い分けぐらいきっちりできておかないと、いい文章なんて書けやしないね」
「把握した」
:10/04/10 07:13 :P08A3 :SUA4jH56
#255 [我輩は匿名である]
「言葉の入り口は目と耳だ。
目からは漢字、ひらがなやカタカナの持つ雰囲気など。
耳からは言葉遣いやイントネーションが入ってくる」
「覚えるのは大変そうだけどなぁ…」
「普段から少しだけ言葉に気をかけるようにすればいいさ。
新聞の一面だけでも読んでみるとか、テレビのアナウンサーの言葉遣いを注意して聞いてみるとか。
特に言葉遣いに関しては、時代と場所でガラッと変わるからね」
:10/04/10 07:15 :P08A3 :SUA4jH56
#256 [我輩は匿名である]
「時代ものだとセリフが変わるしな」
「うん。現代に限定しても、60代の人と10代の人とでは、同じ意味でも表現のしかたが全然違うだろう?
作中の時代や舞台、登場人物の年代なんかで言葉の選び方を変えなくちゃならない。
それに、地の文も変わってくる」
「マジか」
「例えば現代ものの、しかも若者の恋愛話の一人称なら、地の文もあまり固くせず読みやすくする必要がある。
だが三人称の歴史ものだったりしたら、略し言葉などの現代らしい言葉遣いもあまり使えないし、ひらがなも少なめにしないといけない。雰囲気が壊れるからね」
「ふむふむ」
:10/04/10 07:16 :P08A3 :SUA4jH56
#257 [我輩は匿名である]
「例えば、雪が降っているシーンがあるとしよう」
1:その日は朝から雪がちらついていた。
2:白い粉雪がゆらゆらと舞い降りて、積もるそばから消えていく。
3:白銀の粉粒が風の間を縫って舞い、軟着陸しては姿を消す。
:10/04/10 07:17 :P08A3 :SUA4jH56
#258 [我輩は匿名である]
「1はそのまますぎてそっけない。
2は一人称、3は三人称で使われることが多い。
2と3を見比べれば、同じ事実に2つの言い方があるのがわかるだろう?」
「『白い粉雪』と『白銀の粉粒』みたいな?」
「うん。2では柔らかい印象を与える言葉を、3では固い印象を与える言葉を使っている。
恋愛もので地の文が3だったら違和感があるだろう?」
「あるなぁ」
:10/04/10 07:18 :P08A3 :SUA4jH56
#259 [我輩は匿名である]
「その違和感が出ないような言葉選びを心がけなくちゃならない。
そのためには言葉のバリエーションを増やさないとね」
「さっき言ったみたく新聞読むとか?」
「何でもいいさ。とりあえず、言葉に気をかけるようにすればいい。
上司や先輩の話し方や新聞の記事、後輩に偉そうに話す自分、テレビに映る地方の人々の方言…いくらでもある。
知らない言葉をメモして調べてみたりすると効果的だね。
語彙力はあって損はないからね」
「なるほど、わかった」
「ではおさらいだ」
:10/04/10 07:18 :P08A3 :SUA4jH56
#260 [我輩は匿名である]
〜10章のおさらい!〜
「どの小説を読むかを選ぶ権利は読者にある。まずは読者が『読む』文章を心がけよう」
「あまり文章を難しくしすぎるな! 読者が疲れるぞ!」
「心理描写がない小説は薄っぺらくなる。簡単でもいいので、心理描写は必ず入れよう!」
「文章を書くときは、作品の雰囲気に合った言葉を選ぼう。そのためには日頃から言葉を意識するように! 語彙力があれば普段の生活でも役立つぞ」
:10/04/10 07:19 :P08A3 :SUA4jH56
#261 [我輩は匿名である]
「次は何をやるんだ?」
「10章のステップアップだ。10章の実技編と言ってもいいかもね。
『読む』文章を書く意識を持った上で、より分かりやすい・読みやすい文章の書き方を教えよう」
>>247-261第10章 〜文章力を上げよう!初級編…読者が『読む』文を作る〜 完
次回は
第11章 〜文章力を上げよう! 応用編…分かりやすい文章を書くために〜
:10/04/10 07:22 :P08A3 :SUA4jH56
#262 [我輩は匿名である]
第11章 〜文章力を上げよう! 応用編…分かりやすい文章を書くために〜
「さて、10章では読者が『読む』文章を書くための心構えを教えたわけだが…」
「違和感なく、難しくなく、心理描写のある文章だな」
「うん。総じて『分かりやすい』文章だ。
この『分かりやすい』文章が書けない事には、上級の表現や技法なんて使えたものじゃない」
「ふむ」
:10/04/11 16:11 :P08A3 :O2tsMI0s
#263 [我輩は匿名である]
「たまにね、初心者なのに小難しい表現や言い回しを使う人がいる。
だがそういった文章は、『イメージしやすい』ことを念頭に書いていくもの。
人に分かりやすくイメージさせる文章を書けない奴が難解な表現を使ったって、ワケワカメになるだけだ」
「そうだな」
「というわけで、今回は上級文章の基本となる『分かりやすい文章』の書き方を教えていくぞ」
:10/04/11 16:12 :P08A3 :O2tsMI0s
#264 [我輩は匿名である]
11−1 描写の必要・不要を考える
「小説とは文章で表現するものだ」
「そりゃそうだな」
「映画やアニメ、マンガなんかと違い、はっきりとした映像を見せることができない。
これが小説の一番難しいところでもあり、一番楽しいところでもある」
「うむ」
「さらに、人によってイメージのしかたはまったく違う。
同じ文章でも、読み手が100人いれば100通りのイメージができあがる。
ここまでは分かる?」
「わかるぜ」
「では、なぜこんなことが起こるのか?」
「え?」
:10/04/11 16:13 :P08A3 :O2tsMI0s
#265 [我輩は匿名である]
「そもそも、『イメージしやすさ』とは何で決まるのか?」
「うーん…」
「例えば、こんな文章があったとしよう」
僕は夕暮れの公園に座っていた。
「さて太郎くん。君はこの文章を読んで、どんな情景が頭に思い浮かんだ?」
「どんなって言われても、夕暮れの公園に座ってる男の人、しかなくないか?」
:10/04/11 16:14 :P08A3 :O2tsMI0s
#266 [我輩は匿名である]
「もっと具体的に、だ。例えば公園はどれぐらいの大きさか、地面は砂地かコンクリートか、遊具はどんな物がどれぐらいあるのか」
「そんなの人によって変わるんだろ?」
「ところがどっこい、必ずしもそうってわけじゃない」
「ところがどっこいって古いな」
「ぶち殺すぞ」
:10/04/11 16:14 :P08A3 :O2tsMI0s
#267 [我輩は匿名である]
「確かに、100人いれば100通りのイメージがあるのは事実だ。
でも、その中には必ず『ある程度の共通のイメージ』がある」
「と言うと?」
「例えば『公園』という単語を聞けば、およそ大半の人が『砂地の地面で木や草がある場所』を連想するだろう?
コンクリートで固められた駐車場みたいな公園なんてあまり無いからね」
「確かにな」
「そして次に、ブランコや滑り台なんかも想像する人がいるかもしれない。
ただし、さっき言った『木や草』『砂地の地面』と同じくらいイメージしてる人がいるかと言うと、少し微妙だ」
「ふむ」
:10/04/11 16:15 :P08A3 :O2tsMI0s
#268 [我輩は匿名である]
「さらに『座っていた』という単語から、ベンチを想像する人は多いだろう。
だがこれも木や草に比べれば、ほとんどの人が連想するとは言い切れない。
花壇や遊具に座っているシーンを想像した人がいるかもしれないしね」
「ほうほう」
「さらにさらに。大きな公園が近所にある人や、頻繁に大きな公園へ足を運ぶ人は、噴水や池を連想するかもしれない。
また都会に住んでいる人なんかは、ビルとビルの間にある寂れた公園を連想して、古びたフェンスなんかを連想しているかもしれない」
「うん」
:10/04/11 16:16 :P08A3 :O2tsMI0s
#269 [我輩は匿名である]
「さて、これらの情報を連想率の高さでまとめるとこうなる」
1.ほとんどの読者が連想
・木や草
・砂地の地面
2.割と多くの読者が連想
・ベンチ
・滑り台などの遊具
3.一部の読者が連想
・花壇
・池や噴水
・フェンス
「実際に調査した訳じゃないから『必ずこうなる』とは言えないが、こうなる傾向はあるはずだ」
「うん」
:10/04/11 16:16 :P08A3 :O2tsMI0s
#270 [我輩は匿名である]
「ではここからが本題。さっきの例文だが…」
僕は夕暮れの公園に座っていた。
「この後にさらに公園に関する描写をするとしよう。
この場合、1の描写はほとんどいらない。なぜだかわかる?」
「描写しなくてもほとんどの読者が想像できるから?」
「正解。1については、必要な場合や特徴がある場合だけ描写すればいい。よくある公園像を事細かに描写しても、読み手が疲れるだけだ」
「うんうん」
:10/04/11 16:18 :P08A3 :O2tsMI0s
#271 [我輩は匿名である]
「続いて2。これらは、その要素が物語に直接関係する場合や、シーンの情景を鮮明に伝えたい場合に描写する。
あくまでも風景描写はイメージの補足だからね。たとえ筆者のイメージにそれらがあっても、必要が無ければ細かい描写はしなくていい」
「では3は?」
「3の要素は、筆者のイメージにある場合は描写した方がいい。一般的なイメージと離れてるからね」
「なるほど。でもよくある物ほど描写の必要がないってのは意外だな…」
:10/04/11 16:19 :P08A3 :O2tsMI0s
#272 [我輩は匿名である]
「うん。さっきも言ったけど、『公園』という単語が出た時点ですでに読者の頭の中には公園がイメージされているんだ。
それをわざわざ描写しても疲れるし、文章のスピード感を損なうことになる。
何より読者は想像力を刺激されることを求めて小説を読むからね。ある程度は読者に任せてしまった方が、読み手としても書き手としても『いい文章』になる」
「ただし、作者のイメージが一般像と離れている時はキッチリ描写しないといけない、ってことか」
「その通り」
:10/04/11 16:19 :P08A3 :O2tsMI0s
#273 [我輩は匿名である]
11−2 情景の『前提』
「さて、ある事象について描写が必要な場合とそこまで必要でない場合があることを今説明したわけだが。
実際に文章に起こす場合、描写する必要のないイメージを読者が想像できる文章にする必要がある」
「もっと分かりやすく言ってくれないと理解不能なんだぜ…」
:10/04/11 16:20 :P08A3 :O2tsMI0s
#274 [我輩は匿名である]
「うむ。さっきの例文だが」
僕は夕暮れの公園に座っていた。
「描写の必要がない情景、つまり『公園』という単語からほとんどの読者が連想するであろう情景は『木や草』、『砂地の地面』と言ったね。
これらに関しては描写の必要がないが、実際に書くときは、これらの情景を読者に想像させないとイメージの相違が起きてしまう」
「まだ意味がわからん…」
「簡単な話さ。公園という『名詞』を修飾すればいい」
「あー…確かそれ国語で習った気が…」
:10/04/11 16:21 :P08A3 :O2tsMI0s
#275 [我輩は匿名である]
「では聞こう。『小さな公園』『大きな公園』『普通の公園』。
この3つのうち、『砂地の地面』を一番連想しやすいのは?」
「えーっと…『小さな公園』かな。『普通の公園』でもいい気はするけど」
「では、『ブランコや滑り台などの遊具』『ベンチ』これらを連想しやすいのは?」
「それだと『普通の公園』かな」
「では『噴水』を連想しやすいのは?」
「『大きな公園』一択だ」
「そう。だいたい僕の言いたいことが伝わったんじゃないかな?」
「えーっと…何となく分かったような…」
:10/04/11 16:23 :P08A3 :O2tsMI0s
#276 [我輩は匿名である]
「つまり、描写の必要・不要の判断には前提が必要なんだ。
小さな公園と書かれているのに噴水の描写があると少し不自然だろ?」
「あ、それは確かにそうかも」
「この場合、噴水の描写をする『前提』として、公園は『大きな公園』でないといけない。
描写を省く場合も同様だ。作者のイメージが『砂地の地面』だとしても、『大きな公園』と書かれていると連想されづらい。
大きな公園と言われると、河川敷のような場所を想像する人も多いだろうしね」
「『砂地の地面』の描写を省く場合、前提として『小さな公園』か『普通の公園』でないといけない、ってことか?」
:10/04/11 16:23 :P08A3 :O2tsMI0s
#277 [我輩は匿名である]
「そういうこと。必ずしもそうしないといけないって訳じゃないんだけどね。
逆に言うと、『砂地の地面』の『大きな公園』を読者にイメージさせたい場合は、描写が必要だってことだ」
「うーん…何となく分かるけど」
「まぁ、これは作者の個性というか、書き方に依るところが大きいんだけどね。
実際の小説ではこれに比喩などの表現を交えるから、イメージのしやすさや連想のされやすさも変わる。
あくまでも一例として捉えてくれればいい。それじゃ、おさらいだ」
:10/04/11 16:24 :P08A3 :O2tsMI0s
#278 [我輩は匿名である]
〜11章のおさらい!〜
「読者の想像は千差万別。しかしその中にはある程度共通したイメージが必ずある」
「共通したイメージを細かく描写する必要はない」
「共通したイメージとは、単語の選び方で決まってしまう。前、あるいは後の描写と比べて、矛盾や違和感がないか確認してみよう」
「小説の情景を決めるのは読み手の想像。あくまでも『読者ありき』である事を忘れないように」
:10/04/11 16:25 :P08A3 :O2tsMI0s
#279 [我輩は匿名である]
「おめでとう」
「ん?」
「僕のレクチャーは次で終わりだ」
「なんと!」
「これはあくまでも携帯小説のレクチャーだからね。最後は一般的な書籍小説と携帯小説の違いや注意点なんかをいくつか教えよう」
第11章 〜文章力を上げよう! 応用編…分かりやすい文章を書くために〜 完
次回は
最終章 『携帯』小説を書こう!
:10/04/11 16:26 :P08A3 :O2tsMI0s
#280 [我輩は匿名である]
:10/04/11 16:27 :P08A3 :O2tsMI0s
#281 [我輩は匿名である]
最終章 『携帯』小説を書こう!
「さて、長かったがこれでラストだ」
「これで俺も一人前の小説家に…フヒヒヒ…」
「きめえからやめろボケ」
「………」
「まぁそれは置いといて。今回は携帯小説と一般小説はの違いを教えようか」
:10/04/14 04:01 :P08A3 :aN9f9PlM
#282 [我輩は匿名である]
12−1 携帯で書く、携帯で読む
「携帯小説と一般小説の一番の違いはわかるかい?」
「んなもん携帯電話で読むか本で読むかに決まってるじゃん!」
「その通り」
「ええっ!?」
「お前今俺の事馬鹿にしただろ」
「いえ決してそんなつもりは」
「しただろ」
「ハイ、スミマセン」
「まぁでも実際その通りなんだよ」
「ええっ!?」
「ぶち殺すぞ」
「ハイ、スミマセン」
:10/04/14 04:03 :P08A3 :aN9f9PlM
#283 [我輩は匿名である]
「まぁいい。携帯小説と一般小説の唯一最大の違いは、携帯電話で読むか本で読むか、そこにある」
「唯一?」
「唯一というか、すべての違いはそれが理由だからね。例えば携帯サイトで連載されている小説はどこでも手軽に読みやすい」
「だからって電車内では電源オフが原則だぞ!」
「携帯電話マナーの話はまた別だけどね。まぁいつどこでも読めるというのは大きなメリットだ。
それだけに、携帯小説の文章は読みやすくないと意味がない」
「それってどういうことだ?」
:10/04/14 04:04 :P08A3 :aN9f9PlM
#284 [我輩は匿名である]
「書籍の小説はある程度集中して読めるから、より趣向の強い作品が多い。
対して携帯小説は手軽さが売りだ。故に文章も読みやすくないと、メリットが損なわれてしまう」
「読みやすい、ってのは前に話した分かりやすい文章のこと?」
「それもあるけど。
まず携帯小説は横書きだ。横書きの文章は行間や文末の空白が少ないと目が疲れてしまう。
携帯小説の場合は、改行や空行を使って読みやすい工夫をしないといけない」
「ふむふむ」
:10/04/14 04:05 :P08A3 :aN9f9PlM
#285 [我輩は匿名である]
「目安としては、だいたい2〜3行ごとの改行がベストかな。ただし文章の途中で区切ると読みづらいから、句点で改行するといい。
会話文が続く場合は、会話と会話の間に空行を挟む」
「このレクチャーでもずっとそうやってるな」
「地の文は少なめの方が好まれやすい傾向にあるかな。
でも作者のイメージを伝えられないようでは本末転倒だから、そのあたりは改行や空行を上手く使って読みやすくする」
「わかった」
:10/04/14 04:06 :P08A3 :aN9f9PlM
#286 [我輩は匿名である]
「それから書籍やパソコンと違って、一行の文字数が人(携帯の機種)によって変わるのも携帯小説の特徴だ。
自分の携帯では読みやすくても、読者の携帯では読みづらい場合もある。
携帯の文字サイズの設定を変えたりして、読みづらくなってないか確認するのもいいかもね。
ちなみに、最近の携帯の文字数は一行でだいたい11〜15文字だ。AAを使う場合は気を付けた方がいいな」
「結構大変だな…」
「こればっかりは仕方ないさ。あらかじめ一行の文字数を伝えておくなどの工夫が必要だ。
それから、このサイト『C−Box』での投下の際にも気を付けることがある」
「それは?」
:10/04/14 04:07 :P08A3 :aN9f9PlM
#287 [我輩は匿名である]
「まずは『タグ』。基本的に文字色は変えない方が好ましい。
それと文字サイズを変えると一行の文字数も変わるから、書き溜めの段階でそれを想定しておく必要がある」
「文字サイズを小さくしてる人なら結構いるよな」
「人によっては、携帯のフォントサイズを小さくしてる人も多い。
フォントが小さい携帯で文字サイズが小さくなるタグを使った小説を読むと、ものすごく小さくなって読みづらい。
フォントサイズを大きくするのは視力が悪いなどの理由があってだろうから、やはり文字サイズが小さいと読みづらくなってしまう。
文字サイズを変えるタグもできれば控えた方がいいかな」
:10/04/14 04:07 :P08A3 :aN9f9PlM
#288 [我輩は匿名である]
「点滅タグとかセンター揃えタグとかもあるけど…」
「点滅はありと言えばありだ。そういった遊びができるのが携帯小説だからね。
ただ人によっては嫌う人もいるだろうから、その辺は留意しておいた方がいいかな。
センター揃えタグはお奨めしない。機種によっては変に改行されてしまうし、1行の文字数がばらついて読みづらくなる。
ただ、手紙やモノローグを表現したい場合はありかもね。
ただしこれも点滅タグと同じで嫌う人もいるから注意すること。何事も読者ありきだ」
「タグを使う場合は考えなくちゃな」
:10/04/14 04:08 :P08A3 :aN9f9PlM
#289 [我輩は匿名である]
「それからもうひとつ注意しておきたいのが容量オーバー。『続き..』と表示されるアレだ」
「アレがあるとテンション下がるな…」
「半角は1文字1バイト、全角は2バイト、改行は1回で4バイトの計算だ。タグを使う場合は、タグの字数で計算すればいい。
合計で600バイト以上になると一括表示されなくなる。
600バイト未満でも、改行が20回以上あるとやはり一括表示されない。
あと、携帯によってはテキスト編集画面に使用バイト数が表示されるけど、大抵は改行が2バイトで計算されているから間違えないようにね」
「なるほど」
:10/04/14 04:12 :P08A3 :aN9f9PlM
#290 [我輩は匿名である]
「『続き..』が極端に多いと読むのが非常に億劫になる。
文章の流れも考えつつ、極力容量オーバーしないように工夫すること」
「わかったぜ」
:10/04/14 04:12 :P08A3 :aN9f9PlM
#291 [我輩は匿名である]
12−2 携帯小説だって立派な文学
「うはwwwwwwおkwwwwww」
「ちょwwwwナナシさんwwwwwwwwいきなりどうしたwwww」
「今みたいに『w』を使う時は気を付けた方がいい」
「いきなり素に戻りよった…」
「いわゆるネットスラングだ。『正しい日本語』の時にも少し触れたけど。
結論から言うと、これらは使っても構わない。が、拒否反応を起こす人は必ずいる」
:10/04/14 04:13 :P08A3 :aN9f9PlM
#292 [我輩は匿名である]
「一般人から見ると明らかに『キモい』もんなー」
「かといって、(笑)←これもあまり好まれないぞ。
携帯小説と言っても文学だからね。メール感覚で使ったりすると思わぬ批判を貰うこともあるから、気を付けるようにね」
「わかったぜ」
:10/04/14 04:13 :P08A3 :aN9f9PlM
#293 [我輩は匿名である]
12−3 たかが無償の創作活動、されど無償の創作活動
「携帯小説でも書籍小説と同じく、良作と呼べる小説は沢山ある」
「恋空?」
「いやそれは個人的には駄さk…ゲフンゲフン」
「おい! 全国の恋空ファンに謝れ!」
「しかしそれを抜きにしても、逃亡、つまり更新せず放置されてる作品も沢山あるのが、書籍小説とは違うところだ」
「スルーしやがった…」
「手軽に読めるのと同じように、手軽に書けるのが携帯小説の良いところでもあり、同時に悪いところでもある」
:10/04/14 04:14 :P08A3 :aN9f9PlM
#294 [我輩は匿名である]
「勢いで書けちまうってことか」
「その通り。ことC−Boxに於いてはそれが顕著だ。
だが、スレッドが建てられた瞬間からそれは作品になる、ということを忘れてはいけない」
「過去スレ漁ってると立てただけでレスが1つもないスレもたまにあるよな」
「打ちきりはともかく、逃亡はやっちゃダメだ。更新を待っている読者がいる限り、作品を完結させる義務がある。
いくら無償の創作活動といっても、無責任は許されない。それは読者に対する裏切りだ」
「現行を半年近く放置してたのは誰だっけ?」
「最後まで書ききる、というのは簡単そうに思えて難しい。展開に詰まらないためにもプロットは必ず立てるようにね」
「またスルーしやがった…つうか誰に向かって喋ってるんだ…」
:10/04/14 04:15 :P08A3 :aN9f9PlM
#295 [我輩は匿名である]
「それからたまにいるのが、『文句言うなら読まないで』って言う人」
「あ、そういう奴は嫌だな」
「明らかな私怨や荒らし目的の人を指して言うなら分かるが、単純に批判やアドバイスをしてくれる人を荒らし呼ばわりするのは良くない。
批判的な反応なども読み流したりせず、感想の1つだと思ってきちんと読むこと。
読者は一番の先生だ。読者あらずして読ませる小説はないだろう」
「そりゃそうだな」
:10/04/14 04:17 :P08A3 :aN9f9PlM
#296 [我輩は匿名である]
「それから、過度な馴れ合いもあまり好ましくないな。
もちろん、面白い、というコメントを貰えたら嬉しいのは当たり前だ。コメントに返信するのも自由だ。
しかしコメントをくれる人だけが読者じゃない。コメントの意見を作品に取り入れるなんてもっての他だ。
あまり酷いと読者は離れていくから気をつけるように」
「わかったぜ」
:10/04/14 04:17 :P08A3 :aN9f9PlM
#297 [我輩は匿名である]
12−4 盗作はダメ。ゼッタイ
「あとこれは言おうか言うまいか悩んだけど…こないだ、C−Boxで盗作が発覚した」
「なんと!」
「あまり詳しくは言わないけどね。すでに該当スレは削除されてるけど、盗作された作者はそうとう怒りを露にしてたみたいだね」
「まぁそりゃそうだろうな」
「言うまでもないけど、盗作はやっちゃいけない。作者もそうだが、盗作と知らず読んでいた読者に迷惑をかけ、裏切ることになる。
どんなにつまらなくてもいいから、オリジナリティーある作品を作るようにね」
「わかったぜ…」
「それじゃ、おさらいだ」
:10/04/14 04:19 :P08A3 :aN9f9PlM
#298 [我輩は匿名である]
〜最終章のおさらい!〜
「読みやすいのが携帯小説。文字数や容量に気をつけ、改行や空行を使って読みやすくなるように心がけよう!」
「タグを使う場合はどれも考えて使うこと。全ては読者ありきであることを忘れないように!」
「ネットスラングなどを使うのは考えもの。携帯小説はあくまでも文学であることを念頭に置いておこう」
「批判などはしっかり受け止めること! ただし、一部の読者と変に仲良くなると排他的な作品になってしまうので注意」
「逃げるな! 頑張れ! 読者が続きを待ってるぞ!」
「あと盗作はすんなよ!」
:10/04/14 04:20 :P08A3 :aN9f9PlM
#299 [我輩は匿名である]
「これでレクチャーはおしまい。あとは自分で創意工夫を凝らしてね」
「うむ…」
「より良い作品を書く努力も怠らないように。文章力が足りないと感じたら、他人の作品を読んでみてもいい」
「ああ」
「じゃあ、僕はこれで」
「………」
「頑張れよ」
「…おう!」
>>281-299最終章 『携帯』小説を書こう! 完
:10/04/14 04:22 :P08A3 :aN9f9PlM
#300 [我輩は匿名である]
エピローグ そして…
太郎は人気の携帯小説家になり、今日もC−Boxに作品を投下する。
太郎の作品には、数々の称賛のコメントが寄せられていた。
対してナナシは、今日も書き溜めを作れませんでしたとさ。
おわり
:10/04/14 04:24 :P08A3 :aN9f9PlM
★コメント★
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