【SSS】超短レス短編祭り!【飛び入り参加OK!】
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#62 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
:08/03/04 01:02 :SH905i :☆☆☆
#63 [今から(1/1)◆vzApYZDoz6]
時刻は0:49。
パジャマに着替えてベッドで携帯をいじっていたら、急に着信がきた。
掛けてきたのは友達だ。
「今から行くわw」
いきなりかい。
とりあえず家はみんな寝てるから駄目だが。
「じゃあコンビニの前おってw」
一方的に電話を切られた。
まったく、車の免許を取ってからずっとこれだ。
春休みに入って回数は減ったが、たまにこうして夜中に電話がかかってくる。
まぁ、いいか。
明後日になれば卒業だ、思い出は多い方がいいだろう。
俺は着替えて、家を出た。
今、コンビニの前にいます(実話)
:08/03/04 01:03 :P903i :KmOF1cpQ
#64 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
:08/03/04 01:29 :SH905i :☆☆☆
#65 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
:08/03/04 01:30 :SH905i :☆☆☆
#66 [家族ドライブ(1/2)に]
一台の車が走る。
「久しぶりのドライブだね、おかあさん!」
そうね。三人なんて本当に久しぶり。
「あのね、おかあさん。おとうさんがへんなの。はなしかけても、おへんじをしてくれないの。ふりむいてくれないの。ねえおかあさん。おとうさんはびょうきなの?くるしいの?」
いいえ。病気でも、苦しくもないのよ。
暗い夜道を、一台の車が走る。
「おかあさんおかあさん。おとうさんはぼくのことがきらいなの?きらいだから、おこってるから、おとうさんはへんなの?」
いいえ、あなたのことをとても愛しているわ。
何かに追われるように、必死で走る。
「おとうさん…」
運転中だから、集中してるのよ。
「おかあさんおかあさん、きょうはどこへいくの?」
多分。
「たぶん?」
:08/03/04 03:10 :PC :gM1Jl6UY
#67 [家族ドライブ(2/2)に]
橋の上で車が止まった。エンジンを切る音がし、息の荒い男が運転席から出てくる。
後部座席のドアを開け大きな黒い袋を引っ張り出し、その重さによろけながらも力任せに、下流に向けて投げた。
重力に逆らうことなく黒い袋はあっと言う間に暗闇に溶け込んで。
激流に呑まれたのか、落ちた音は確認出来なかった。
車に戻った男は声を荒げ後部座席に向かって怒鳴る。
「お前も五月蠅いとなあ、こうしてやるからな!!」
「あのね」
「おかあさんが、ずっと一緒に居たいって。」
穏やかに笑う少年の手にはバタフライナイフ。
その刃先は男の眼球目掛けて迷うことなく振り下ろされた。
そうして。
:08/03/04 03:11 :PC :gM1Jl6UY
#68 [「大好きな赤」向日葵(1/2)]
赤が好き。
私の夢は世界中を赤で染める事。
家の中も全て赤。
赤一色。他の色なんていらない。
赤だけでいい。
だからキョロキョロも、赤で飾ってあげるの……。
「アハハハハハ!!」
楽しいなー。
みーんな真っ赤になってゆくんだもの。
この子も真っ赤になってさぞ喜んでいるのでしょうね……。
とーっても綺麗よ。
:08/03/04 03:30 :SO903i :MhC0f226
#69 [向日葵]
間違えました……キョロキョロじゃなく今日です。
予測変換ミスしました……。(泣)
:08/03/04 03:31 :SO903i :MhC0f226
#70 [「大好きな赤」向日葵(2/2)]
ホラ見て?
頭も、胸も、口も……全部赤じゃない。
赤にしたてるための道具のナイフも赤。
この子から出てきた液体も赤。
そして……それに触れた私の手も……赤。
でもね、周りのほとんどが、赤になっちゃったの。
他に赤くするのが無いわ……。
その時、ふと鏡を見た。
やだ……私赤くないじゃない……。
赤く……赤く……真っ赤にしなくちゃ……。
赤く染まったナイフを、胸の中で脈を打つ場所めがけて突き立てる。
これで私も……
……――――アカ
:08/03/04 03:36 :SO903i :MhC0f226
#71 [夢見て、常日頃(1/2)◆vzApYZDoz6]
静かに寝息をたてる男。
その顔が、徐々に歪んでいく。
「……うわああっ!」
叫びに近い唸りと共に、男がベッドから跳ね起きた。
額に滲む汗を拭いながら、今の状況を確認する。
床に乱雑に置かれた雑誌や漫画。テーブルに置かれた、ぬるくなったお茶が淹れられたコップ。主電源を切り忘れているテレビ。
そこは、男の部屋だった。
「…何かアレな夢だったな」
上半身を起こしたまま目をこすり、もそもそとベッドから出る。
よく分からない夢だったが、なぜか頭に焼き付いている。
ボーッと夢の事を考えながら、とりあえずテレビの主電源を切る。
壁に掛けられた時計を見ると同時に、階下から母親の声が聞こえてきた。
「あんた、早く起きなさい!遅刻するよ!」
時刻は8:05。
別に間に合わない訳でもないが、朝飯は食えないだろう。
いつもの朝と同じ風景。
まだ夢が頭から離れず、考えながら割かし急いで制服に着替える。
その途中で、母親とは違う声が外から聞こえてきた。
「ちょっと早くしてよ!私も遅刻するじゃない!」
2階の窓に向かって叫ぶ幼馴染み。
俺はいつも彼女と一緒に学校へ行っている。
いつもの朝と同じ風景。
今日はあの夢の話を幼馴染みにしようかな。
そう考えながら階段を下りていく。
:08/03/04 04:19 :P903i :KmOF1cpQ
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