【SSS】超短レス短編祭り!【飛び入り参加OK!】
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#480 [ベリー(1/3)あお☆まる]
ふと鉢植えに目をやると、小さい白い花が、かわいらしく咲いていた


「あっ!!咲いてる!」


「何が?」


「ワイルドストロベリー!!やったぁ。花が咲くとね運命の人に出会えるんだって!誰かなぁ?」


「あぁ…。それ、きっと俺だよ」



春が近づくそんな日に、私は凝りもせず新しい恋の予感を感じていた。
END

⏰:08/09/06 05:45 📱:812SH 🆔:JTxLYlWE


#481 [あお☆まる]
ナナシさん!!
短編祭が延期になったみたいなので、有り余る力をここにブツケてみました!( ´艸`)笑
実は実話だったり??( ●≧艸≦)


ちなみに【先生のいうとおり】書いてます☆
↑ちゃっかり宣伝!爆

⏰:08/09/06 05:51 📱:812SH 🆔:JTxLYlWE


#482 [◆vzApYZDoz6]
ていうか知らぬ間に3作品もw
今から読みまーす

>>481
構わん、むしろもっと投下しやがれ!
ここはそういうスレだw

⏰:08/09/06 06:32 📱:P903i 🆔:0iRFWzpQ


#483 [我輩は匿名である]
あげあげ

⏰:08/09/10 09:18 📱:PC 🆔:☆☆☆


#484 [こころ*グラフ(1/1)あんみつ]
 

「人間の感情って、よく分かんないよね」

「うん?」

「好きとか嫌いとか、さ」

「例えば?」

「例えば・・・すっごい嫌いな人がいたとするでしょ」

「うん」

「嫌いなはずなのに、たまに優しくされたり話して楽しかったり・・・そんなことがあると、むしろ好き?って思っちゃう」

「へー」

「そいつのことばっか考えちゃうし・・・けどね、そいつすっごい意地悪なの」

「は?」

「人が真剣に話してるっていうのに・・・うんとかへーしか言わないし、にやにやこっち見てくるし」

「・・・」

「嫌いって思うのに・・・考えるのは、そいつのことばっかで・・・」

「・・・つまりさ、結局の所どうなの?」

「・・・すっごい好き」

「俺も」

.

⏰:08/09/15 11:49 📱:D904i 🆔:LqzOrwVE


#485 [東脂ヤ]
>>484
このお話とっても好きです(´∀`)

私もそろそろ投下したいなぁ☆
毎度駄作ですがorz


アゲます\(^_^)/

⏰:08/09/15 13:29 📱:W52P 🆔:Fyuk0N.k


#486 [◆vzApYZDoz6]
あーげ

⏰:08/09/18 00:01 📱:P903i 🆔:TTf2D1yg


#487 [イツワリ(1/3)◇東脂ヤ転
「"人の為"と書いて"偽り"と成る」

「は?」

「いや…ニュアンスは違ったかな…でも確かこんな感じの言葉だ」

「いやだから、急に何?
教科書の見過ぎで頭変になった?」

彼女の言葉にカチンときたのか、彼はムッとした表現を浮かべると徐に顔を上げた。

「今朝見た日めくりカレンダーに書いてあったんだよ。あれなかなか良いこと言ってるよな」

そう言って一人軽く頷くと、彼はまた教科書に視線を落とした。

「なーんだ、ただの漢字の創りの話じゃん。」

そんな彼の言葉を小馬鹿にするように彼女は笑った。そしてその彼女の態度を彼は見逃していなかった。

⏰:08/09/18 11:39 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#488 [イツワリ(2/3)◇東脂ヤ転
「本当にお前は馬鹿だな。何で俺が今このタイミングでその言葉を発したのか分かってないだろ?」

「…分かりたくもないけど」

「例を一つ上げよう」

彼は彼女の言葉を無視して話を続ける。

「さっきから何でお前はここに居るんだ?
図書室は勉強する奴が居る所で、お前みたいな勉強嫌いが居る場所じゃないぞ?」

一見、物凄く冷たく聞こえる彼の言葉に、慣れているのか彼女は真顔で返答する。

「そんなの決まってるじゃん。アンタがあたしと一緒に居たいと思って付き合ってあげてんの」

「俺の為に?」

「そ!アンタの為に」

⏰:08/09/18 11:43 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#489 [イツワリ(3/3)◇東脂ヤ転
「それが"偽り"だって言ってんだよ。誰がいつそんなこと頼んだ?」

「…あ………」

ここで初めて彼女の言葉が途切れた。
一方彼は「勝った」とでも言いたげな笑みを浮かべる。
しかし、

「ナルホド…分かった」

「?」

その時彼女が閃いたように身を乗り出した。

「あたしがココに居るのはアンタの為じゃなくて、あたしの為だ」

「…は?」

思いがけない答えに彼は困惑する。
しかしそれとは逆に彼女は自信たっぷりに言う。

「だってあたしがアンタの側に居たいから、その為に居るんだよ。
これなら"偽り"じゃないでしょ?」

満足げに笑う彼女を見ながら、彼は呟く。

「本当、お前にはかなわねぇよ」

偽りの無い笑顔がそこにあった。

⏰:08/09/18 11:46 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#490 [◆vzApYZDoz6]
勢いが衰えてきたな…

思いついたらなんか書こう

⏰:08/09/22 03:04 📱:P903i 🆔:7iMRmRKM


#491 [梓◇星空(1/3)]
――ねぇ、武志。あたしはあの空の星になるよ。



――…‥


彩奈はいなくなった。



人は死んでも、星になんかならない。

いなくなってしまえば、あの笑顔を見る事も、手を繋ぐ事も、髪を撫でる事も、キスする事も、抱き合う事も、できない。
すねた彼女の機嫌をとるためにラムレーズンのアイスを買ってあげる事も誕生日にサプライズで喜ばせる事もつまらない話を聞いてあげる事も俺の腕の中の寝顔を見る事も寝ている彼女に好きだと囁く事もできないもう俺は彩奈を見れない触れられない聞こえない彩奈はもういないいないいないいない――――



.

⏰:08/09/22 13:03 📱:SO703i 🆔:☆☆☆


#492 [梓◇星空(2/3)]
俺は彼女に生きていて欲しかった。それは彼女がまだ若くて将来があったからではなく、彼女の夢を応援していたからではなく、彼女の周りのみんなを悲しませるからではなく、俺が寂しいからだ。それだけの理由だ。



自分勝手だ。
治療が辛いと泣く彼女の気持ちより、俺は残される俺の事ばかり考えていた。でも、みんなそうだろう?

倒れた彼女を腕に抱いて「助けてください」だなんて叫んだ奴も、彼女を助けて欲しかったんじゃなくて押し潰されそうになる自分を助けて欲しかったんだ。

でも、俺はそんな事できなかった。葬式で彼女にすがりついて泣く事もできなかった。無駄だとわかっていたから。
祈りなんてものは、自分の心の捌け口でしかない。神がいるかどうかは知らないが、それは大抵、何もしてくれない。

⏰:08/09/22 13:25 📱:SO703i 🆔:☆☆☆


#493 [梓◇星空(3/3)]
それでも、もしかしたら、俺はそうするべきだったのかもしれない。すがりついて、泣き叫んで、死んじゃ嫌だ、と。それもまた、祈りなのだろう。
祈るという行為は、その祈りが誰かに向けたものだったとしても、結局は自分のための行為に他ならない。





彼女が残してくれた優しい嘘は、残される人にとって幾らかの救いとなった。

俺は今日も星空を見上げ、彩奈が幸せであるようにと、祈る。

⏰:08/09/22 13:35 📱:SO703i 🆔:☆☆☆


#494 [瞼の憂い(1/3)夕凪]
それは、まだ私が十代だった頃。親戚の居る0県へ電車で行った帰り道に出会った出来事だ。

私は、乗り継ぐ駅を間違え、見も知らぬ土地の小さな駅で、夕日を恨めしく睨んだ。駅の地図によると、故郷の隣のF県の、小さな村のようだった。故郷へは、県境の山を越えるか、大きく迂回するしかない。どちらにしても、その日の内の帰宅は無理だった。乗り継ぎを間違えた自分と、折り返しの電車の無い小さな山村をうらんだ。
仕方なく駅を出ると、古びた木製のベンチに、美しい和装の女性が座っていた。女性は当時の私と同じ位の年頃にみえた。少し虚ろな目で、小さく鼻歌を歌っている。彼女に宿はないかと尋ねた。彼女は、ゆっくりした喋りで、宿はないが、自分の家に空き部屋が有るので家に来ないか、と提案した。十代の私には願ってもない事で、鼻息あらく頷いた。美女の家へ向かう道のりで、彼女が二十歳で伊織と言う名である事、街へ戻る電車は三日後にしか出ないという事を知った。

肩を落とし着いた場所は、大きな洋館で伊織さんは、そこのお嬢様のようだった。大きな扉の前で、姉やさんに訳と私の名前(木村衛)を名乗り中に入った。

⏰:08/09/22 14:35 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#495 [もう戻らない(1/3)電源]
今日は4月1日。
僕の前に大きなケーキが置かれた。
いつもより豪華な料理が食卓に並ぶ。
お母さんはマッチを握って準備万端だ。お父さんはぶつぶつ言いながらカメラをいじっている。
毎年変わらない風景。

「そろそろ始めようか。お父さん、カメラの準備はいい?」

ろうそくに火が灯った。
いちごにくまにウサギ。その間には僕の名前が書かれたチョコレートものっている。

「待って待って……よし、いいよ。」

⏰:08/09/25 22:20 📱:N903i 🆔:aBurfd3Y


#496 [もう戻らない(2/3)電源]
部屋の電気が消える。
ろうそくの炎がそれぞれの顔を淡く照らし出した。

「ユウちゃん、フーってしていいよ。」

お母さんは心なしか涙声だ。
今年こそは一息で全部消したい。
今、僕を包むのは幸せな少しの緊張感。
僕はふるふると震えた。
口を大きくあけて周りの空気を全部吸い込む。
これくらいの意気込みがなければ一息で消すのは難しい。ろうそくは年々増えるから尚更だ。

身を一度ひいて今度は乗り出す。
僕の身体は風船のようにふくらみ、一瞬でしぼむ。
身体中の空気を口から吐き出す。

フーーーーッ

⏰:08/09/25 22:21 📱:N903i 🆔:aBurfd3Y


#497 [もう戻らない(3/3)電源]
揺らめく炎。
シャッターが鳴った。
炎は消えない。
少し揺らいだだけで変化はなかった。
炎はお父さんとお母さんを照らしている。

―今年も消せなかった。

お母さんが僕の方を見て小さく微笑んだ。

「お母さんね、今でもあれはユウちゃんの嘘だって願ってる。どんな嘘でも怒らないから帰っておいで。」

お父さんは震える肩を抱き寄せた。僕の方を見る。

「ユウタ、18歳おめでとう。」

ろうそくは2人を暖かく照らす。
炎は消えない。
僕は静かに微笑んだ。

―ありがとう。

⏰:08/09/25 22:23 📱:N903i 🆔:aBurfd3Y


#498 [ラブレター(1/3)あんみつ]
 

大好きな人に手紙を書いた。

私の気持ち、全部込めて手紙を書いた。


届きますように。

この気持ち、あなたに届きますように。

願いながらその手紙、あなたのかかと履き潰した上履きの上に置いた。

.

⏰:08/09/26 14:51 📱:D904i 🆔:7xTSTCD.


#499 [ラブレター(2/3)あんみつ]
 

あなたが来た。

あなたは何も言わない。

私はあなたを見れない。


きっと、届かなかった私の気持ち。

それでも、伝えたかった私の気持ち。


誰もいなくなった教室で、一人涙をこらえてた。

.

⏰:08/09/26 14:52 📱:D904i 🆔:7xTSTCD.


#500 [ラブレター(3/3)あんみつ]
 

その時、あなたが来た。

私のところにあなたが来た。


驚いて目を見開く私にあなたは言った。

「・・・一緒に帰ろっか」

照れた時、目線を少し左にそらす。

あなたのその癖、ずっと見てたから知ってるよ。


・・・気持ち、届いた?

.

⏰:08/09/26 14:54 📱:D904i 🆔:7xTSTCD.


#501 [◆vzApYZDoz6]
おおw
いつの間にか折り返し地点にw
とりあえず
>>491-493
>>494
>>495-497
>>498-500
皆さん乙っす!

折り返しで何かやろうかなーとか考えてたけど何も思い付きませんw

⏰:08/09/26 18:37 📱:P903i 🆔:hjI7VTjs


#502 [英]
はじめまして^^!
いきなりすみません。聞きたい事がありまして…

ルールが3レス以内との事で…やはりルールに書いてあるように、それ以上の少し長くなったものは駄目ですよね…(´`;)?こちらに書こうと思って考えたものが長くなってしまって;;;

⏰:08/09/30 03:25 📱:W53T 🆔:vKD6JVY6


#503 [◆vzApYZDoz6]
>>502
返事遅くなってすみません!

まぁ多少は大丈夫ですよー

ちなみに、最高120行(1レス40行)まで書けるので、3レスは思っているより長いですよ

⏰:08/10/04 02:03 📱:P903i 🆔:pZXk7L.U


#504 [英]
>>503
限界まで書いた事なかったのでそんな書けるとは知りませんでした(´・ω・`)

なら3レス以内ですむかもしれません^^!お返事有難う御座いました!オーバーした場合はごめんなさい;;

⏰:08/10/04 15:05 📱:W53T 🆔:VPxnXd7.


#505 [タイトル未定(1/3)英]
夏が終わり、雨が降り続いた。
雨が降る度に風は徐々に冷たいものへとなり、秋が始まったのだ。



久々に晴れた空は青く清々しかったが、私の心は空のように清々しくはなかった。

進学、就職。
そんなものまだ先の話と思って何も考えず過ごしていたら、あっという間に高校三年の二学期が始まってしまった。いや、もう三学期へと時は進んでるんだけど…そう思うと深い溜め息が出てくる。

鉛のように重たい足を引きずり、学校から家へと帰る途中にある、小さな公園へと入った。
たった一つだけのベンチに腰掛け、私は何をするわけでもなくただボーッと空を見上げていた。冷たい風と一緒に流れて小さい子達の楽しげな声。


昔はよく此処で遊んだっけ…。


学校や家とは違い、進路の事を言ってくる者も焦りや不安、苛立ちを与えてくる者も居なく、とても落ち着ける。

⏰:08/10/04 15:29 📱:W53T 🆔:VPxnXd7.


#506 [タイトル未定(2/3)英]
どの位時間が経ったのか…相変わらず空を眺めている私の元に、黒のランドセルを背負った幼い少年が歩み寄って来た。
無言のまま私の隣りに座る少年。だが、その瞳はずっと私の方へと向けられた。

じぃっと見られているのに耐えられなくなった私は相手が小学生だと言うのに不機嫌丸出しで口を開いてしまった。


「…何よ」
「別に」


あれだけ見ていたくせに返ってきたのはたった一言。
最近の小学生は生意気だな…なんて心で悪態をついていると、今度は少年が口を開いた。

「お姉さん、高校生でしょ……サボり?」

何を言うかと思えばコイツは…。まあ確かに…昼前で、しかも公園で暇そうにボケッとしている女子高生を周りが見たらサボっているように見えるのかもしれない。


「…今日は午前で学校は終わりなのよ」
「ふーん」


そこからまた無言。
私がさっきまでしていたように少年も空を見上げていた。
――変な子。
なんて思うが、邪魔だとかウザイとか、そんな言葉は全く出てこなかった。

⏰:08/10/04 15:49 📱:W53T 🆔:VPxnXd7.


#507 [タイトル未定(3/3)英]
"

「ねえ、飴食べる?」
「苺味以外なら」
「ごめん。私苺味しか買わない人間だから」


相当苺味が嫌いなのか…少年は吐く様な顔をしたので嘘だと言って色んな色の飴玉を渡した。

「君、いつも此処にくるの?」
「たまーに」
「そっか」

今日、此処に来たのは気紛れだったのだろうか。もしそうだとしたら、その気紛れが今日向いてくれて良かったと思えた。


「僕これからママとお出かけだから帰るね」
「うん、バイバイ」


ベンチから下りると少年は手を振る私を見て、右手を差し出してきた。
何だ何だと思いその小さな手を見て見ると、そこには私があげたモノとは違う飴玉が一つ。

「有難う」

受け取って御礼を言うと、少年の顔が生意気なものから可愛らしい笑みへとなり、公園から出て行った。



貰った飴玉を口に入れれば広がる、大好きな苺味。そしてそのままもう一度空を見上げれば私の頬は自然と緩んでいった。

「また会えるかな」

また、あの不思議な少年に。


一人笑みを零し、自分も帰宅しようと立ち上がると重かった足はとても軽くなっていた。

⏰:08/10/04 16:32 📱:W53T 🆔:VPxnXd7.


#508 [英]
>>505
冷たい風と一緒に流れてくる小さい子達の楽しげな声。
です。間違えました;

⏰:08/10/04 16:41 📱:W53T 🆔:VPxnXd7.


#509 [◆vzApYZDoz6]
>>505-507
乙っす!

⏰:08/10/06 17:52 📱:P903i 🆔:AgtI2yAg


#510 [紫陽花]
あげまーす!!

>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600

⏰:08/10/17 00:37 📱:F905i 🆔:T5TgBx/w


#511 [我輩は匿名である]
頑張ってください

⏰:08/10/17 11:06 📱:PC 🆔:CKUgJZX.


#512 [果樹]
参加させていただきます!

⏰:08/10/17 12:25 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#513 [甘い夢(1/3)果樹]
陽介と知り合ったのはホストクラブ。

初めて友達と行って私の席についたのが陽介だった。なんだか話が妙に合って、そのまま指名した。

それから陽介の店に何度か遊びに行ったし、メールも電話も毎日した。
私はまるで彼女気分だった。

ある夜、陽介といつものように電話していた。

「次はいつ遊びにくるの?」

「気が向いたら」

「いつだよ」

私の言葉に笑って返す陽介。

⏰:08/10/17 12:27 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#514 [甘い夢(2/3)果樹]
陽介の声が好きだった。
甘えてくるようななんともいえない声。

私より五つも年上なのにそんなの感じさせないしゃべり方や服装。

全てが愛しかった。

「俺ね。猫飼い始めたの。レオちゃんていうんだよ」
猫を呼ぶときのあの声がなんだか羨ましくて私は猫になりたいって思った。

無条件で私の好きな人の側にいられるその猫がなんだか憎らしかった。

だから思わず聞いちゃったの。

「ねぇ陽介。あたしたちってなんなのかな?」

「は?」

⏰:08/10/17 12:28 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#515 [甘い夢(2/3)果樹]
「あたしたちの関係ってなんなのかな?」

陽介は言葉に詰まっていた。

嘘でもいいからなにか言って欲しかったけど陽介は結局なにも言ってはくれなかった。

だから私は気付いてしまった。

ああ。この恋は実らないんだって。
私は甘い夢を見すぎたんだって。

あれから私は陽介に会っていない。
もちろん連絡もとってない。

ねぇ陽介。あなたは今も元気でやっていますか?
まだホストを続けているのかな?

私は本当にあなたが好きだったよ。
甘い夢をみさせてくれてありがとうね。
さようなら。

⏰:08/10/17 12:29 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#516 [果樹]
みっつめは甘い夢(3/3)です。

⏰:08/10/17 12:30 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#517 [命日(1/1)果樹]
「お前なんか死ねばいいのに!」

本当だね。

「なんで生まれてきたのかしら」

うんごめんなさい。

「お前の顔なんてみたくないのよ」

それはあたしも一緒。

大丈夫だよお母さん。
心配しないで。
もうすぐあたしの顔なんて見れなくなるよ。

だってお母さんは今日あたしに殺されるんだもん。

お母さんの悲痛に歪む顔が楽しみだなぁ。

ふふ・・・ふふふふふ。

⏰:08/10/17 12:44 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#518 [かすかな記憶微妙な関係(1/3)]
『あっ....』
持っていた小銭が落ちた。

――チャリーン
当然大きな音はなるだろう。


誰かが近づいてくる..

怖い怖い……
何かされる――――。

ギュッと目をつむったその時
誰かの大きな手が.
そっと落とした小銭をすくい上げた。

⏰:08/10/17 23:23 📱:D904i 🆔:hfZ1KwdM


#519 [かすかな記憶微妙な関係(2/3)]
『あ..ありがとうございます』
目が見られない。


この人の香り..
好きだなあ

そっと相手の顔をみる。

その顔は優しく.
可愛くて私の好み。

『あの..』
名刺が私の手に……。

なんて答えたらよいかわからず『ありが…とう』

⏰:08/10/17 23:27 📱:D904i 🆔:hfZ1KwdM


#520 [かすかな記憶微妙な関係(3/3)]
たった一言そうゆった。


その後めでたく
連絡が長続きした末.
おつきあいすることになる。



奇跡的な出会い。
それは時に幸せを意味し
稀に不幸な結果となる。

なんぶんのいちかわからないけれど.
あなたと出会えたこと.
心から誇りに思います。

ありがとうございました。

⏰:08/10/17 23:34 📱:D904i 🆔:hfZ1KwdM


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