【SSS】超短レス短編祭り!【飛び入り参加OK!】
最新 最初 🆕
#201 [◆vzApYZDoz6]
>>198-200
乙です!

さてさて、200レス突破しましたw
スレを立てたのは3月3日…約2週間で200レスです
いい感じの速度ですが、まだまだ参加してない人も多いはず!
新手の参戦待ってます!


そして200レス突破記念(?)にお題をさらに投入しますよー^^

新たなお題
@未来
Aアルバイト
B忘れられない
C空

今までのお題は
>>170に!
お題は使っても使わなくてもおkです!

⏰:08/03/16 15:15 📱:P903i 🆔:qJhRwrcU


#202 [◆vzApYZDoz6]
それから、
『書きたいけど3レスに収まらない(泣』
って書き手さん達へ!

小説板だけなのかは分かりませんが、どうやら1レス40行を越えると規制に引っ掛かります。
逆に言えば、1レス40行までならおk
つまり、全部で120行書けるんです!w

ちなみに、俺が投下したやつなんですが
>>185-187『変わらぬ気持ち』
これ、70行しかありませんw
この長さでも、さらに50行も余分に書けます!

3レス以内だから『短くしないとだめ』と思うかもしれませんが、思ってたより多めに書けるのでw
参加してない方はチャレンジしてみてください^^

⏰:08/03/16 15:28 📱:P903i 🆔:qJhRwrcU


#203 [朝海『雨』(1/3)]
アタシ人生で一番大好きだった人に今日…フられちゃった…
アタシはベンチに座り下を見た
「はぁ…ヒックッ…クッ」
ポツポツ…
「雨…ウゥ…最悪…」
アタシは雨が酷くなってもベンチから動きたくなかった…だって雨で泣いてるのも分からなくなるから…
「…ゥ゙ァッ…ヒック…ッ」
すると
「風邪ひくよ」
アタシの目の前に誰か立って居た
「ヒック…アンタ誰ょ…」
アタシは泣きながら言った 「俺陸(リク)…お前は?」
なんなのょ…ほっといてょ…
アタシが黙ってると
陸「シカトかょ」
ムカついて泣けてきた
「もぉ;…ヴゥッ…ヒック…恋(レン)…」
アタシは泣きながら答えた
陸「取りあえず…風邪ひくから」
恋「ほっといて…ヒック…あっち行って…」
アタシは陸を見た
陸「あそ;じゃ帰るわ;」ホントに帰る気;…ちょっと…
恋「バカ…ヴゥ…」

⏰:08/03/16 16:51 📱:V803T 🆔:pvMNgyPI


#204 [RAM]
忘れられない

「久しぶりー!」
大きく手を振りながら私は大好きな彼の元へと駆け出した

彼はニコニコしていた
「お疲れ様。新幹線辛かった?」
「全然っ!」
とかいいつつも少し疲れた表情…
「お腹すいたねなんか食べよっか!」

二人の関係は会社の入社式でお互い一目惚れ。
そこから遠距離恋愛が始まり数カ月…。

⏰:08/03/16 16:51 📱:SH703i 🆔:DMiN.10Y


#205 [朝海『雨』(2/3)]
陸「嘘だょ…;」
陸は傘を持っていなかったから上着を恋の頭にバサッとかけた
恋「冷たい;…ヒック…」
陸「しゃぁねぇだろ;ってか泣きやめょ;」
陸はアタシの隣にドカっと座った
陸「俺ら明日高熱でるな;(笑)」
恋「そのまま死んでもいいょ…ヒック…」
陸「それは俺が困る;」
恋「アンタと話してると泣いてるのもバカみたい…」
陸「だからなんで泣いてんだよ;言って見やがれ」
恋「ヒック…;フられちゃったの〜…」
アタシは雨の中バカでかい声で叫んだ
陸「もっと叫べ〜すっきりすんぞ〜」
陸も叫んだ
そして〜

恋「気が着くとアタシは声がカラカラですっかり空も晴れていた」
陸「帰るか(笑)」
恋「今日はアンタのお陰でスッキリした―-アンナ奴こっちからねがいさげだぁ〜」
陸「アハハ〜俺にしとけ」
陸は突然アタシにキスをした

⏰:08/03/16 17:02 📱:V803T 🆔:pvMNgyPI


#206 [朝海『雨』(3/3)]
恋「考えとく」
アタシの心はコイツ(陸)のお陰で雨がやんだょ…
それからアタシと陸はいつも一緒にいた
そして半年が経ち〜
陸「なぁ恋〜俺ホントはベンチで恋が泣いてる時俺名前聞いたけど俺ずっと知ってた(笑)」
恋「は!?」
アタシは目を見開いた
陸「だって俺が5年前の雨の日同じとこで泣いてたら恋が来て「泣きたいならいっぱい泣いたらいい」って雨ん中俺のそばにいてくれたろ(笑)覚えてねぇ?」
恋「えッ!(驚)5年前…―」
思いだした…
恋「あの人陸だったの!?」

陸「そッ!あんときはサンキュな」
そしてアタシと陸は今でも幸せです
雨の日は嫌なことだけじゃないんだね

⏰:08/03/16 17:13 📱:V803T 🆔:pvMNgyPI


#207 [紫津【雨】]
“空が、泣いてるみたい”

雨のことをそんな風に表現したやつを見るのは、初めてだった。

俺は正直今までチャラい男だったし、同じくチャラい女としか付き合ったことがなかったから、
こんなロマンチックな発言を大真面目に言う美里が天然記念物みたいに思えた。

“馬鹿じゃねーの”
そう思ったけどなんとなく忘れられなかったその発言と、なんとも言えない顔で空を見上げる美里の横顔。
雨音だけが強くなっていく灰色の街の中で、
美里の顔だけが白く、美しく浮かんで見えた。

思えば、その時にはもう既に惚れてたのかも知れない。
とにかく俺は、バイト先で知り合ったその女に、産まれて初めての恋をした。

⏰:08/03/17 01:54 📱:P702iD 🆔:7QPNki5Q


#208 [紫津【雨】]
半年後、やっと美里と付き合えることになると、美里が好きで好きでたまらなくなった。美里に何かしてやりたいと考えるようになった。
俺は、産まれて初めて人を愛した。


そんな時だ。美里が事故にあったっていう、突然の訃報を聞いたのは。
皮肉にもその時俺が居たのは宝石店。
指輪を見せてもらっていた時のことだった。

それからのことは、よく覚えていない。

病院に行くのに必死で、頭が真っ白だった。
ただ、笑えるのは、なぜか指輪はちゃっかり買っていたってことだ。

青いサファイアのついた、婚約指輪。

………病院についた時、美里は両親に囲まれて、白い布を被っていた。

笑えるくらい……あまりにあっけなくて、涙も出なかった。

まだ暖かい美里の指にサファイアをはめると、俺は静かに病室を出た。

⏰:08/03/17 01:56 📱:P702iD 🆔:7QPNki5Q


#209 [紫津【雨】]
俺は、まるで病人みたいに病院の待合室で読みもしない雑誌を手に取って、そのまま膝にのせていた。

空虚な頭の中には、今流行りの音楽が流れていた。

これらのことに意味なんて無い。

……馬鹿みたいだ。


ふと、
窓の外を見ると、灰色の世界に雨が降っていた。

ああ、本当だ。

………空が泣いてる。



終わり(^ω^)

⏰:08/03/17 01:58 📱:P702iD 🆔:7QPNki5Q


#210 [◆vzApYZDoz6]
>>207-209
乙です
新たな参戦来ましたねw
しかもいい感じにまとまった短編ですね^^


さぁーてと、ネタが無いので禁断の『宣伝』に手を伸ばすか…w

⏰:08/03/17 02:18 📱:P903i 🆔:ihjVvt96


#211 [宣伝短編-Castaway-(1/2)◆vzApYZDoz6]
〜もし、京介と藍がチャリ通だったら〜



放課後の学校、自転車置き場。帰宅部の連中が自転車を引っ張り出して、いそいそと帰ろうとする。
俺もその波に乗って、自分の自転車に近付いた。
そう言えばワックス切れてたし、帰りにコンビニ寄るか、などと考えながら、肩に掛けた鞄を手に取る。
後ろに、幼馴染みの女がいた。

「ねぇ、京ちゃん」
「何だよ。後ろには乗せねぇからな」

振り返らずに答えた。
そのまま無視して自転車の前カゴに鞄を放り込み、鍵を外す。
腹が減ったな。そう言えばマックに新商品が出てたような気がする。
コンビニの前にマックに寄ろうかな、などと考えながら自転車に乗る。
進もうとした時に、自転車がやけに思い事に気が付いた。
ふと後ろを見ると、迷惑な事に藍が勝手にサドルに跨がっていた。
膝上のスカートから色白の太股が覗いていて、少し嬉しいアングルではあったが。

「ねぇ、漕がないの?」
「お前が重いんだよ。つうか俺はマックに行きたいの」
「へぇ、私もちょうどシャカシャカチキン食べたかったところ」

ほら、と手で自転車を出すよう促す。
また2ケツか。俺は溜め息をついた。
バランスを取るのが下手くそで、どうも中学の頃から苦手なんだけどな。

⏰:08/03/17 02:25 📱:P903i 🆔:ihjVvt96


#212 [宣伝短編-Castaway-(2/2)◆vzApYZDoz6]
「なんか京ちゃんの自転車、乗り心地よくなったね」

昨日ツレにケツ上げされたからだろうが、何も答えなかった。
どうやらサドルから降りる気は毛頭ないらしい。俺は諦めて自転車を漕ぎ出した。

校門を出るときに、ツレのチャラ男数人に毎度のように冷やかされる。
だから2ケツは嫌なのに。
後ろを振り返って藍を見てみたが、俺と違って気にもしていないようだ。

「マックでしょ?早く行こ!」
「運転は俺だけど?」
「早くシャカシャカチキン食べたいなー♪」
「……俺も食いたくなってきたな」

春のそよ風が、頬を撫でていく。


あぁ、これが青春って言うのかねぇ。



元ネタ作品&宣伝
bbs1.ryne.jp/r.php/novel-f/6763/
bbs1.ryne.jp/r.php/novel-f/7455/

⏰:08/03/17 02:27 📱:P903i 🆔:ihjVvt96


#213 [◆vzApYZDoz6]
あっ、紫津さんはもしかして
>>158-160の作者さんですかね?

⏰:08/03/17 03:00 📱:P903i 🆔:ihjVvt96


#214 [紫津]
>>213
そうっすねww
“どうせならどっちも匿名で行こっか”って思ってたけどバレちゃしょうがないっす(笑)
よく覚えてましたね(^ω^)w
話を短くまとめるのがすごく苦手なんで参加させてもらいました(^ω^)w
おじゃましました(笑)

⏰:08/03/17 07:00 📱:P702iD 🆔:7QPNki5Q


#215 [◆vzApYZDoz6]
>>214
やっぱり!
なんか書き方が似てたし、携帯の機種が同じだったのでそうじゃないかなーって思いましたw

いやいや、綺麗にまとまってましたよ。うまいです^^
よろしければ何度でも参加してください!w

⏰:08/03/17 12:16 📱:P903i 🆔:ihjVvt96


#216 [「2つの判断」向日葵(1/1)]
どちらがいいんだろう。

行動を起こさず後悔するか、行動を起こして後悔するか……。

せずに終われば、きっと「してれば何か変わっていたかもしれない」と後悔する。

して終われば「何故してしまった。しなければ何も変わらなかったのに」と後悔する。

究極のニシャタクイツ……。

運命を変えるも変えないも、自分の判断が全てになるのだ。

⏰:08/03/18 21:27 📱:SO903i 🆔:878n3A0U


#217 [紫陽花[とある商品の話(1/2)]]
僕が生まれたのはとある工場。
僕の兄弟達はたくさんいる。
人間達の言葉で言うと「大量生産」ってやつだ。そんな数多くの僕達は工場の人達が言ってたけど物凄く人間の役に立ってるらしいんだ。






僕等の仕事は鉛筆さんが残してく足跡を消していくこと。鉛筆さんはよくミスをしてしまうから、そんな時に僕等が軌道修正する。でも、その仕事は楽なものではないんだ。足跡を消すたんびに僕の体もどんどん削れてく。削れたあとは黒い固まりとなって煩わしいゴミとなる。


それから……、僕等の一生はとても短い。一年間使われれば長生きした方だ。人間の「学生」って人に買われた兄弟はもっと早く削れちゃうんだって。

⏰:08/03/18 22:34 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#218 [紫陽花[とある商品の話(2/2)]]
でもね……。中には最後まで使ってくれない人間もいるの。僕等の体に鉛筆さんを突き刺したり、いろんな色のペンで落書きしたり…。落書きはちょっとくすぐったいだけだけど、鉛筆さんを突き刺されるのは……、


本当に痛い。


僕らの身体からは人間のような綺麗で赤い血は流れない。涙も叫び声さえ人間の耳に届かない。

けど痛みはあるんだ。
お腹の中に異物質が入り込む時の悶え苦しむ激痛。そんな苦痛のあとに待ってるのはゴミ箱へ投げ入れられる。


でも、
でも……、
僕等は何も言えないし動けない。ただ鉛筆さんの軌道修正をして、運の悪い兄弟は痛みに耐えなくちゃいけない。


それが僕等の運命。

だから僕等は願ってる。

出荷前のダンボールの中
移動中の車の中
店に並べられる前
僕等を選んでくれる人が
現れるまで、願っている。

僕等は願ってるんだ
「最後まで使ってね!!」って。

僕等は願ってる。
その大きな人間の手が僕を選んでくれる日まで。

ーーーendーーー

⏰:08/03/18 22:37 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#219 [紫陽花[とある動物の話(1/3)]]
「めんどくせ〜…」
それが僕の飼い主様の口グセ。

言葉の意味はよく分からないけど、その言葉のせいで大好きな散歩に行けなかったり、エサをもらえなかったりすることが、たまに、本当にたま―にだけどあったりする。
でも僕はそんな飼い主様が大好き!!暖かくて大きな手で僕を撫でてくれたり、僕が指示通りにに動けばお日様みたいなキラキラした笑顔を見せてくれる。

それに……。

飼い主様は忘れてると思うけど、僕にとって忘れることの出来ない凄く凄く飼い主様を好きになる出来事が前に起こった。

――――………

―――――――………
人間単位で3年ほど前、1年で1番外の景色がピンクに染まる季節に僕はこの家にやってきた。ちょっと人見知りがちな僕が恐る恐る家に足を踏み入れるやいなや、暖かい手の少年がキラキラとした笑顔で首輪を付けてくれた。(その時は首が窮屈でしかたなくて、外そうと頑張ってたな。)

⏰:08/03/19 17:28 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#220 [紫陽花[とある動物の話(2/3)]]
当時はエサもたっぷり貰って散歩も飼い主様が連れて行ってくれた。その時間がたまらなく大好きでついつい吠えちゃったり、噛みついちゃったりして、飼い主様を困らせることもしばしば……。

そんな散歩の途中、僕は道に変な丸いのが落ちてるのに気付いた。初めて見るものでその丸い物の正体が物凄く気になった僕は飼い主様に見せようと、何も考えずに口の中に入れた……。

次の瞬間
何でか分からないけど、それを僕は飲み込んでしまった。

(くる……ッしい……!!ぃ……ッいき……ができ……なッ………………!!)

あぁ……、僕はここで死ぬんだァ。もっと散歩したかったァ……。遊びたかったなァ――…。

死を受け入れ今にも涙があふれ出しそうな目を閉じようとした時、急に体が宙に浮いた。



「待ってろ!スグに病院に連れて行ってやるからなッッッ!!」

⏰:08/03/19 17:29 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#221 [紫陽花[とある動物の話(3/3)]]
…………飼い主様だァ。でも病院って「ちゅうしゃ」って痛いのする所でしょ?行きたくないな―。でも飼い主様が一緒なら痛くないのかな?

―――――………

そこで僕の意識は途切れた。

後から聞いたんだけど僕は「ぺっとぼとるのきゃっぷ」って言うのを飲み込んだらしい。

「なんでも飲み込んじゃ駄目だろ!!!」おもいっきり僕を叱った飼い主様の目はウサギみたいに真っ赤だった。ごめんなさいを言わなきゃと口を開いた瞬間暖かい手が僕を抱きしめた。

「生きてて良かった――…」

飼い主様は誰にも聞こえないように小さな声で言ったみたいだけど僕は耳がいいから聞こえちゃったんだ。

これが飼い主様の事が大好きになった理由の一つ。いつも「めんどくせ」って言ってる飼い主様。でも僕の大切な飼い主様。
これからも大好きだよ!!



あっ!でも……。
エサと散歩は
忘れてほしくないなァ――…。

ーーーendーーー

⏰:08/03/19 17:29 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#222 [ビリヤード(1/2)◆vzApYZDoz6]
ビリヤードが好きだった。
百円二百円のジュースを賭けて勝負するのが好きだった。
ゲーセンの地下のビリヤード場は、俺たちの戦場だった。

今では、百円二百円じゃ満足できなくなっていた。

「……今日の勝負は?」
「ナインボールでどうだい?」
「シンプルだな、いいぜ」

学生時代よりもゼロの数が4つか5つは多い。
下手をすれば人1人の命とすら釣り合うような金額を賭けて、俺は今日も勝負する。
VIPしか入れない裏のカジノで、学生時代の連中とは腕も気構えも違う、裏のハスラー達と。

「バンクショットはどうにも苦手でね」

先攻を取られた負け惜しみのセリフを聞き流し、俺はふっと鼻で笑った。

ブレイクショットには自信がある。
どうすれば、たった1発でナインの黄色い球を落とせるか。
俺は、そればかりを研究してきたからだ。

「悪いな。この勝負、俺の勝ちだ…!」

ボロい商売に笑いそうになるのを堪えながら、静かにキューを構える。

一気に撞きだしたその瞬間に、俺の携帯に着信が入った。

⏰:08/03/19 21:58 📱:P903i 🆔:/loXYyno


#223 [ビリヤード(2/2)◆vzApYZDoz6]
「!?」

ポケットからの振動で、前に置いた指が上ずる。
同時にキューも上を向き、手玉が10センチも進まないうちに止まった。
痛恨のミスだ。

「奇妙なこともあるのだな。ブレイクショットには……なんと言っていたかな?」
「…ブレイクショットはどうにも苦手でな」

勝負の結果は、まぁ言いたくないと言えば察しがつくだろう。
家財道具から当面の生活費まで、根こそぎ持っていかれた。
いや、元々持ち合わせが賭け金に足りていなかったんだ。この程度で済んだのは運がいいほうだ。

「にしても……」

一体、誰があのタイミングで電話なんかしてきたのか。
アレさえなければ、と多少恨みがましく思いながら携帯を見ると、1通のメールが届いていた。
どうやら電話ではなくメールだったらしい。

「ちっ、あの野郎…」

メールの送り主は、学生時代によく勝負していたビリヤード仲間の1人だった。

『元気かー。久しぶりにビリヤードやらねぇか?最近俺もリッチになってきたし、晩飯でも賭けて勝負しようぜ!』

「……まったく……」

誰のせうで、今の俺が素寒貧になったと思ってるんだか。
だが、たまには昔の勝負を思い出すのもいいかもしれない。
丁度ヒヤヒヤしっぱなしの勝負にも、飽きがきてた頃だ。いや、言い訳じゃなく本心から。
俺は携帯のメモリーからそいつの番号を選んで、受話口を耳に当てた。


とりあえず今日のところは、晩飯代でも稼がせてもらうとするか。

⏰:08/03/19 21:59 📱:P903i 🆔:/loXYyno


#224 [「仲直り」向日葵(3/3)]
私は何をしたんだろう。

自分の手を見つめる。
その後、階段から落ちた友人を見つめた。

きっかけは些細な言い合いだった。

言葉では彼女に勝てない私は、カッとなって彼女を突き落とした。

彼女はピクリとも動かない。

しばらくして、彼女は病院に運ばれた。

私はその場から動けずに、自分がやった事に後悔していた。

しかしその後悔も、数日すれば薄れていった。

幸い突き落とした現場を誰1人として見てなかった為、告げ口する人もいなかったし、自分から真実を言う事もなかった。

あれは彼女が悪い。
当然の結果だ。

そうとさえ思ってくるようになってしまったのだ。

⏰:08/03/19 22:35 📱:SO903i 🆔:kP27/un.


#225 [「仲直り」向日葵(2/3)]
だから彼女が退院して登校して来た時、私の背筋に冷たいものが駆け上がったのだ。

もう駄目だ。
バラされるんだ。
言ってしまうんだ……っ!

しかさそんな私とは裏腹に、彼女は元気そうな顔をして私に近づいてきた。
そして笑顔で話かけてくる。

「おはよ!久しぶり!」

私はあれ?と思いながらも挨拶を返す。
すると彼女は私を廊下に呼び出す。

開いている窓から爽やかな風が入り、冷や汗をかいた私の体をすり抜けていく。

「この間は……ゴメン」

突然の彼女の謝罪。
どう考えたって私の方が悪いのに。

「だからね、仲直りしよ……?………………同じ目にあって」

彼女の目の色が変わる。

⏰:08/03/19 22:41 📱:SO903i 🆔:kP27/un.


#226 [「仲直り」向日葵(3/3)]
それを見たと思った瞬間、私は軽々と持ち上げられ開いていた窓から投げ出された。

3階と言う高さから、まっ逆さまに落下。

浮遊感と恐怖に耐えきれず、気が狂ったように叫び声を上げた。

―――――数日後。

私は下にある植え込みのおかげで重症を負ったものの命に別状は無かった。

次に登校してきた時は、彼女の姿は警察に捕まって無かった。

彼女に会う事は、もうないかもしれない。

そして私は風の噂にこんな事を聞いた。

私の命に別状が無い事を知った警察から聞いた彼女はこう呟いたらしい。

「じゃあ、仲直り出来ないね」

⏰:08/03/19 22:46 📱:SO903i 🆔:kP27/un.


#227 [向日葵]
>>224

(3/3)になってますが正しくは(1/3)です

⏰:08/03/19 22:48 📱:SO903i 🆔:kP27/un.


#228 [◆vzApYZDoz6]
>>227
了解っす^^


そろそろまとめるかな…

⏰:08/03/19 23:04 📱:P903i 🆔:/loXYyno


#229 [◆vzApYZDoz6]
>>1-164までのまとめ↓
>>165-170

>>171以降のまとめ↓

◆vzApYZDoz6さんの作品
服屋クエストなシュール(2/2)
>>179-180
変わらぬ気持ち(3/3)
>>185-187
ピスタチオのお誘い(2/2)
>>193-194
おかしな本屋さん(1/1)
>>195
宣伝短編-Castaway-(2/2)
>>211-212
ビリヤード(2/2)
>>222-223

朝海さんの作品
笑顔(3/3)
>>176-178
ageha(3/3)
>>198-200
雨(3/3)
>>203
>>205-206

紫陽花さんの作品
高嶺の花(1/1)
>>182
とある商品の話(2/2)
>>217-218
とある動物の話(3/3)
>>219-221

⏰:08/03/19 23:18 📱:P903i 🆔:/loXYyno


#230 [◆vzApYZDoz6]
向日葵さんの作品
僕らの未来(1/1)
>>183
2つの判断(1/1)
>>216
仲直り(3/3)
>>224-225

蜜月さんの作品
すれ違い(3/3)
>>188-190

RAMさんの作品
忘れられない(1/1)
>>204

紫津さんの作品
雨(3/3)
>>207-209

なお、タイトルの無い作品は文中から抜粋してタイトルをつけました。

⏰:08/03/19 23:18 📱:P903i 🆔:/loXYyno


#231 [◆vzApYZDoz6]
現在の作品数集計
1レス短編:22
2レス短編:27
3レス短編:23
総作品数:72

現在のお題
@雨
Aあの頃の思い出
B電話
C卒業
D電車
Eささやかな幸せ
F手紙
G都会
H未来
Iアルバイト
J忘れられない
K空

>>228までのまとめ
>>229-230
同、作品数集計&お題
>>231

⏰:08/03/19 23:21 📱:P903i 🆔:/loXYyno


#232 [◆vzApYZDoz6]
まとめがすごいダッシュな展開に…ww

個人的にはとあるシリーズがもっと読みたいです


さてさて、只今このスレの1000到達によるage不可能状態に備えて(そんな状態になるのか謎ですが)、自サイトにまとめちゃおう計画が自分の中で進行中でございます

しかし人様の作品を勝手に…というのもどうかと思うので。

投下してくださった書き手さんには特に、ご意見いただきたいです。

⏰:08/03/19 23:28 📱:P903i 🆔:/loXYyno


#233 [紫陽花]

私も自作品の中で
とあるシリーズゎ
頑張りました!!笑


私は、まとめてもらって全然
かまいません(・⌒.)
私のは、そんな大した
作品でもないんですが

⏰:08/03/19 23:38 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#234 [◆vzApYZDoz6]
>>233
とある商品の話が面白かったです
千切られたり鉛筆刺されてゴミ箱行き…あるあるwwwみたいなw


おkですか!
どうせまとめるなら全員の作品を、と思ってるんですけどね〜

⏰:08/03/20 00:05 📱:P903i 🆔:Ra.09Fm2


#235 [紫陽花]

私も小さい時
あの小説と同じ事
やっちゃったんですよ
書いてて申し訳なく
なっちゃいました!!笑


なんか
まとめてもらったりして
ぁりがとうございます!!!

私は何もお手伝い出来ず...
すいません...;;

⏰:08/03/20 00:11 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#236 [◆vzApYZDoz6]
>>235
いえ、全然大丈夫ですよ!
まとめと言っても、単に誤字脱字を直してコピペするだけですからねw
俺はまとめの形式とかを適当に考えるだけですよ

とりあえず他の書き手さんの意見もいただきたいんですが…見てないのかな?

⏰:08/03/20 04:12 📱:P903i 🆔:Ra.09Fm2


#237 [蜜月◆oycAM.aIfI]
>>235 ◆vzApYZDoz6さん
 
 
大量まとめ乙ですw
 
 
遅くなりましたがまとめサイトの件、あたしのも載せて頂いて大丈夫です(・∀・)
 
完成時にウラルだけ教えて頂ければ(´∀`)

⏰:08/03/21 03:05 📱:SH903i 🆔:LbtQa6Ik


#238 [紫陽花[とある家庭器具の話1/1]]
今日もまた朝昼夜と繰り返す。
野菜、肉、魚――…。
私に貫かれることで一塊の大きな食料は一口大へと姿を変える。

私と二つで一つの存在、白く固い「まな板」と呼ばれる愛しい貴方。

私は貴方を貫けない。
貴方は私を受け止める。


この方程式は未来永劫崩れることはないわね。


さぁ……今日は何を貫くの?

一昨日は紅い血の滴る肉。
昨日は生臭く骨っぽい魚。

今日は何?


私の喜びはただ、私によって貫かれた塊達を見ることだけ。
私の生きる意味はその塊を貫くだけ。


私の存在価値は貴方の上でしか見いだせない……。


ーーーendーーー

⏰:08/03/21 22:14 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#239 [紫陽花]

書き手さんは
>>232
を読んでみて下さい!!

⏰:08/03/21 22:16 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#240 [◆vzApYZDoz6]
>>237
おkです!
ウラルはここに貼りますね

iらんどはまとめに不向きなんで、現在いい鯖を探し中…
そっちの知識はあんまり無いんで、知ってる方は教えていただくと嬉しいです

⏰:08/03/21 22:37 📱:P903i 🆔:0r/1hDwc


#241 [蜜月◆oycAM.aIfI]
>>240 ◆vzApYZDoz6さん

 
ごめんなさい(´・ω・`)
あたしもそういうのは詳しくないので…
どなたかお願いします。

⏰:08/03/22 00:10 📱:SH903i 🆔:ERIzihR2


#242 [[僕を大切に]蜜月◆oycAM.aIfI]
僕は生まれた時、独りぼっちだった。


随分長い間一人で過ごしたけれど、しばらくして仲間が出来た。

僕は初めて出来た仲間という存在が嬉しくて、みんなのことを大切にした。

しかし、僕の大切な仲間たちはある時急に消えてしまった。

僕の仲間たちは皆小さく、か弱く、それとは逆に僕の体は彼らとは比べようも無い程大きかったので、僕は一人残された。
また独りぼっち。

しばらくすると身を潜めていた仲間たちが戻って来たけれど、彼らもまたある時急に居なくなった。
そんなことを何度か繰り返した。

僕は悲しかった。
やっと見つけた仲間が、何度も何度も僕を残して居なくなってしまうことが。

僕が悪かったのかもしれない、と思った。


そして、何度目かに出来た仲間たちを、僕は大切に、それはそれは大切に扱った。
もう二度と僕の前から皆が居なくならないように。
僕たちがいつまでも一緒にいられるように。

彼らが僕に辛く当たろうと、非常識な態度を取ろうと、僕は仲間たちを守った。
とても長い間、守り続けた。

⏰:08/03/22 00:14 📱:SH903i 🆔:ERIzihR2


#243 [[僕を大切に(2/3)]蜜月◆oycAM.aIfI]
僕は、擦り切れてしまった。
体も心も、疲れ果ててしまったのだ。


それでも僕は、彼らを守ろうと身を削り続けた。
けれども既に、仲間たち皆を守れる程の力が、僕には残っていなかった。



彼らはそこで、やっと気付いた。

僕が彼らを守らなければ、皆は生きていかれないということに。




それから、仲間たちの中で僕を大事にしようという決め事が作られた。
彼らは再び力を取り戻させようと、自分たちとは違う体を持つ僕に対して、試行錯誤しながら世話をしてくれた。

しかし、決め事を守らない者は少なくなかった。
相変わらず僕にゴミを投げ付けたり、ひどい言葉を浴びせたりする者がいた。

⏰:08/03/22 00:17 📱:SH903i 🆔:ERIzihR2


#244 [[僕を大切に(3/3)]蜜月◆oycAM.aIfI]
僕の体はなかなか元に戻らない。
一部の仲間たちがどれほど僕を元気にさせようと努力しても、回復の兆しさえ見えない。



彼らが自分の手で引き起こした悲劇。
自分たちのことばかり考えて、自分たちが快適に過ごせることばかりを求め過ぎて、僕を瀕死の状態に追いやった。
僕に頼りっぱなしで、自分たちの身に少しずつ近づいていた危険に、気付かなかったのだ。
気付いた時にはもう遅かった。


彼らがどんなに後悔しようと、どれだけ懺悔しようと、もう間に合わない。



僕の体――そう、つまり地球は、破滅に向かって一気に転がり始めてしまったのだ。

⏰:08/03/22 00:18 📱:SH903i 🆔:ERIzihR2


#245 [蜜月◆oycAM.aIfI]
すみません!

>>242は(1/3)です(´・ω・`)



書き手の皆様。
>>232
>>240
をご覧下さい(・ω・*)

⏰:08/03/22 00:25 📱:SH903i 🆔:ERIzihR2


#246 [◆vzApYZDoz6]
上げますよ

⏰:08/03/23 22:08 📱:P903i 🆔:7wtg6O2w


#247 [紫陽花[とある恒星の話(1/1)]]
ぐるぐるぐるぐる――……

―――――――………

―――――………



ぐるぐるぐる………。
もう、どれくらい回ったのだろうか。遠く遠く離れたあの碧く、至極の宝石のような星の周りを……どれくらい回ったのだろうか。



ぐるぐるぐる………。
近くに見えても遠くにある。
姿は見えるが温もりは感じない。



ぐるぐるぐる………。
また今日も回り続ける。
あの星がなくなるその日まで、碧い星の軌道を回り続ける。





ーーーendーーー

⏰:08/03/25 08:00 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#248 [紫陽花]

とりあえず投稿。

もう誰も参加
しないのかな;;;

⏰:08/03/25 08:02 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#249 [◆vzApYZDoz6]
>>248
投下したいけど時間が…orz

あっ、一応まとめの件、サイトは作りましたw

vip.45.kg/..
↑ここです
実は作品トップまでしかできてないんですがねw

⏰:08/03/25 15:29 📱:P903i 🆔:800WeMho


#250 [紫陽花]

まとめ乙です!!(・⌒.)

⏰:08/03/25 15:55 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#251 [穴(1/2)◆vzApYZDoz6]
今日も変わらず、空は青い。
だが、俺の視線は空ではなく、地面にある黒い円形に向いていた。

「何だこれ?」
「何って…穴よ」
「それは見れば分かる」

俺は、早くに亡くなった親の唯一の遺産であるこの家に、彼女と同棲している。
久々の休日の午前中、洗濯物を干していた彼女が俺を呼びつけて、庭を見てみたら穴があいていた。

「お前が掘ったのか?」
「そんなわけないじゃない」
「だよなぁ…しかし深そうだな」

直径1〜2メートル、といったところだろうか。
見た限りではずっと闇が続いていて、底がまったく見えない。
懐中電灯で照らしてみても、終わりが分からなかった。

「落ちたら死ぬかな、これ」
「どのぐらいあるのかしら?」
「さぁー…10円玉でも落としてみるか」

10円玉を手に取って、穴の上に持ってくる。
できるだけ穴の真ん中に、真っ直ぐ落ちるように手を離す。

「…………」

「…………」

「…………」


「………音、聞こえないね」
「むちゃくちゃ深いじゃん、これ」

⏰:08/03/25 16:40 📱:P903i 🆔:800WeMho


#252 [穴(2/2)◆vzApYZDoz6]
「今日もボロ儲けだなwwww」

1年が経った。
あれからいろいろ穴に投げてみたが、まったく音沙汰がない。
そこで考えた。ここには何でも棄てられる、と。
もちろん有料で、1投棄100円から。
引き取り電話が面倒くさい粗大ゴミ、育てるのが面倒くさい赤ん坊、隠蔽工作が面倒くさい死体、事後処理が面倒くさい核廃棄物…

いくら棄てても、穴が埋まる事はなかった。

「今日も変わりないわね」
「しかし何なんだろうな、この穴」

改めて穴を覗いて見ようと、穴の淵に近付く。
その時、見下ろそうと垂らした後頭部に、小さな何かがぶつかった。

「いてっ!」
「あら、どうしたの?」
「10円玉だ…一体誰だよ?」


今日も変わらず、空は青い。

⏰:08/03/25 16:43 📱:P903i 🆔:800WeMho


#253 [◆vzApYZDoz6]
まとめのために作品数集計しました

現在の作品数集計
1レス短編:23
2レス短編:29
3レス短編:24
総作品数:76

ちゃんと数えてみると、1レス短編を1作品多く数えてたw
でも2レス短編を1作品少なく数えてて、3レス短編はあってたから、総作品数は変わらずw

⏰:08/03/26 01:36 📱:P903i 🆔:5HnSVLdM


#254 [出会い【1/3】 ローライト]
いつものように車に乗り、仕事現場までの道を行く。
俺は幼い頃からの夢だった調理師になることができた。
俺にとって調理師は天職だ。
「久しぶりに通ってみるか」

いつもの進路とは違う道を久々に行く。全てが始まった道へ。

⏰:08/03/26 15:33 📱:W52S 🆔:☆☆☆


#255 [出会い【2/3】 ローライト]
それは、俺が5歳の頃。
その日は何もすることがなかったが何となくこの道を歩いていた。
道の両脇には、たくさんの店が立ち並ぶ。
俺はふと、ある物を見る。書店の中にある一冊の本。
中に入りその本を読んでみる。
そこには料理を食べて幸せそうな顔をしている人がいた。
料理だけで人を笑顔にすることができるのか。

⏰:08/03/26 15:38 📱:W52S 🆔:☆☆☆


#256 [出会い【3/3】 ローライト]
俺は幼いながらも料理を作る人になると決心した。
「懐かしいな」

あの時のあの出会いがあったからこそ今、調理師として人々の笑顔を見ることができる。
こうゆう出会いって偶然なのか、それとも必然なのか。

偶然でも必然でもいい。


こうして出会えたのだから。

⏰:08/03/26 15:43 📱:W52S 🆔:☆☆☆


#257 [【天使1/3】ミ]
※ここではないですが私の書いてる小説の一部です

***


伝える事に意味はないと思った。
「なぁ光」
「……何?」
目に映る海は黒かった。月明かりの下、海面に波打つ度に針のような光の線を造り出す。静かな眺めだ。
――俺の目にもしも……
ありもしない事を考える。
光のきゃしゃな体が、抱き寄せただけで壊れそうな気がした。防波堤から落ちない様に掴んでいたい。
――羽が見えたら
「どうしたのよ?」
光がこっちを向いた。髪が揺れてなびく。その澄んだ瞳は俺を写している。
肌寒い空気が一メートル離れた俺達を包む。
冬の海は嫌いじゃなかった。

⏰:08/03/26 20:53 📱:D703i 🆔:1QkXKdw2


#258 [【天使2/3】ミ]
――俺は何も疑わない
「なんでもねぇよ」
固い地面に、いやこの世界になんとか俺は倒れずに生きている気がする。
「何それ、変なの」
少し笑って手を後ろについて光は空を見上げた。真っ黒に少し紺色がかっている。
俺はお前がいつかそこへ帰ってしまいそうで怖い。
――そうであったら俺は
光が歌を歌い出す。英語は俺には伝わらないのに何か別の空気が生まれる。色は透明、見えないはずの。
目を閉じて黙って耳を済ます。この世の何より俺が綺麗だと思うもの。

汚りのない声だった。

⏰:08/03/26 21:04 📱:D703i 🆔:1QkXKdw2


#259 [「サヨナラ」向日葵(1/2)]
「離してよ」

彼女は言った。

僕は言われた通り掴んでいた彼女の細い腕を離した。

どうしてこうなったんだろう。

付き合い始めたあの頃は、お互い好きなだけで充分だった筈なのに。

もっととお互いがお互い求める程、心は徐々に離れて、すれ違って……別れと言う結末へ道が進んで行った。

もう1度、通じ合ったら。
僕はそんな淡い希望を持っていた。

でも彼女は希望を持つどころか、全て諦め投げ捨てて、僕の元から去る事を決意したのだ。

⏰:08/03/26 23:05 📱:SO903i 🆔:GrOcznyk


#260 [「サヨナラ」向日葵(2/2)]
彼女の心に僕はもういない。

そう悟った瞬間、僕は手を、心を、手放したのだ……。

「結局無理だったのよ、私達」

最後にそう言って彼女は去って行った。

結局?
結局って何?
僕はどこで間違ったの?

甘い恋も、これで終わり。
呆然て立ち尽くす僕を気にする人は誰もいない。

「サヨナラ……」

と呟いて、僕は彼女との多くの笑い合った思い出達と別れを告げた。

⏰:08/03/26 23:09 📱:SO903i 🆔:GrOcznyk


#261 [コピペ的なシュール(1/1)◆vzApYZDoz6]
10月 シーズン終了
「来年こそは死ぬ気でやる」
11月 契約更改
「球団の温情に感謝している。来年は大暴れしたい」
12月 仰木氏命日
「来年は仰木さんのために頑張る」
1月 イチローと遊ぶ
「良い刺激になる。今年は元気な姿を見せたい」
2月 キャンプ
「すごく順調。開幕に間に合わせる」
3月 オープン戦
「万全の体制で復帰したい。それまでの間はチームに頑張ってもらいたい」
4月 開幕 清原シーズンオフ
「もどかしい気持ちで一杯。でも焦ってはいけない」
5月 チーム低迷
「夏頃には復帰したい」
6月 チーム泥沼
「膝が思うように回復しない…」
7月 夏場
「悩んだが手術をしようと思う。来年こそは元気な姿を見せたい」
8月 手術終了
「少しずつ回復していけば」
9月 清原歩いた!がニュースになる
「凄く順調。来年が楽しみ」
10月 シーズン終了
「来年こそは死ぬ気でやる」

⏰:08/03/27 03:12 📱:P903i 🆔:H/Sk7YSI


#262 [ちむ◆kIFO7LoPgI]
あげます\(^O^)/

⏰:08/03/29 19:20 📱:L704i 🆔:i4.s8I/6


#263 [なぞなぞ(1/2)◆vzApYZDoz6]
「問題!世界の中心にいる虫ってなーんだ?」

「世界の中心、か───」


(───この問題、まず『世界の中心』についてじっくり考える必要があるな。なぜなら、この場合における世界が何なのか、これさえ確定すれば自ずと中心も決まってくるからだ。
『世界』という言葉には色々な意味がある…この宇宙全体はもちろん世界だし、地球上のあらゆる国々を指した言葉にもなる。細分化していけば、個人の回りの目が届く範囲、これも各自の世界になりうるだろう。
…ここで重要になるのは、問題の答えに明確な『中心』が存在する、ということ。解答の候補が『虫』ということを考えると、宇宙の中心などという天文学的な答えは望ましくないし、同様に国家の中心という政治的解答も然り、正解に相応しいとは思えない。つまり、各自の世界、その中心から答えを推察しなければならない)

⏰:08/03/30 00:58 📱:P903i 🆔:JR.ZSsSE


#264 [なぞなぞ(2/2)◆vzApYZDoz6]
(しかし『各自の世界』の中心は自ずと各自、つまり人間になってくる。通常、人間の体内に虫など存在しないが、これは『人=虫』という哲学的なことから考察するべきなのか?
──いや、『世界の中心』である人間、これに関わる…つまり危害を加える虫。ここから考えるのが適切だろう。
まず思い付くのは、毒を持ち人間を即死に至らしめる事すら可能なスズメバチやダイオウサソリ。だがこれらの死亡件数は限られているし、都会など人が集まる場所にいるような虫でもないから、人類の驚異にはなり得ないだろう。
となると、家庭に高確率で棲息し、人に精神的驚異を与える頭文字Gか…?いや、少なくとも俺にとっては驚異にならないし、国によっては食料にもされるからこれも却下。
こうなるとやはり答えは1つ…水辺があれば瞬く間に繁殖し、近年では都会での増殖率が増加の一途をたどり、マラリアなど多くの病原菌の媒介にもなる───)


「───『蚊』かな?」

「おー、正解!」

⏰:08/03/30 00:58 📱:P903i 🆔:JR.ZSsSE


#265 [紫陽花]



あげッ(∀・。)


⏰:08/04/01 21:19 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#266 [兄(1/2)◆vzApYZDoz6]
「お前はこの家の人間じゃない」

唐突に父が兄に言い放った。
そのときの父の目が怒りに満ちていたのを、僕は今でもはっきりと覚えている。

訳が分からず、父と兄に交互に視線を巡らせた。
こんな空気は一度たりとも感じたことがない。
なぜ、今まで気付かなかったのだろうか。

この空気は、ひどく汚れていて重たかった。

「出て行け。今すぐに、だ」

父の言葉は殆んど動詞だけで構成されていた。ひどく冷たく短い文。
なぜ、父はこんな言葉を兄に向けられるのだろうか。
兄はそんな人だったのだろうか。

僕の中で、思い出がぐるぐると回転する。それに合わせて頭が混乱する。
いつから、どうして、こんなことになったのだろうか。

「ハッ」

戸惑う僕をよそに、兄は父を馬鹿にしたように鼻で笑った。
そしてその笑いとは全く別の、とても暖かな笑顔を僕に向ける。
思い出の中の兄は、いつもこんな風に笑っていてくれていた。
だけど、いつも何処か悲しそうで。
僕は、言葉も出なかった。

兄が笑顔を崩さず、何も言わずに、僕の頭をひどく優しく撫でる。

なんというか、雰囲気的にこれが最後だと、僕の脳細胞が告げていた。

⏰:08/04/03 14:35 📱:P903i 🆔:xEGH5/Ds


#267 [兄(2/2)◆vzApYZDoz6]
そこへ父が割り込んで、また暴言を吐いた。

「そいつに触るなぁ!!」

今までに聞いたことがない凄まじい父の怒号に、僕の体がビクリと跳ねる。
その叫びと同時に母がやって来て、涙を流しながら訴えに近い声を出した。

その時の母は、僕が今まで見てきた母の中でも一番苦しそうで。
もう、誰が被害者なのか分からなかった。

「どうして…そんな風になっちゃったの?」

兄は一瞬目を伏せて、僕から手を離す。
兄の手を掴もうと思ったけど、なぜかそれはできなかった。
もう、完全にこれが最後だと理解した。

今にも崩れ落ちそうな母を見て、兄が目を細めた。
そのときの兄は、とても冷たく、そしてひどく悲しそうに見えた。
いつもそうだ。今にして思えば、兄は何をしていても、笑っていても、どこか悲しげだった。
それに僕がもっと早く気付いていれば、こうはならなかったのだろうか。

兄が母に向かって口を開く。父に向けたような冷たい笑顔を母に終始向けながら。
おいおい、と話し出す。

「自分で作っといて何言ってんの? オバサン」

そうとだけ言い放って、兄はこの家を出た。
帰って来ることは、もう二度となかった。

⏰:08/04/03 14:37 📱:P903i 🆔:xEGH5/Ds


#268 [◆vzApYZDoz6]
もうネタ以前に文章力が…
そろそろ誰か参加してくださいねwww


新たな参加者もまだまだ募集中ー

⏰:08/04/03 14:48 📱:P903i 🆔:xEGH5/Ds


#269 [紫陽花[私の思考回路(1/3)]]
ふぅ――

あと15秒ほどで私の耳に、一日で一番甘美な時間を伝える音が聞こえ出す。
さぁ……

3、  2、  1!!
――――キーンコーンカーンコーン………

自分の正確さに鳥肌が立つ。私の腹時計の実力は日々正確になっているようだ。

さて、そんなことより早くしなければ甘い甘い時間が過ぎてしまう。
私は、はやる気持ちを抑えつつ鞄の中から小さな、けれど世界に一つにしかない私だけの宝箱を取り出した。

そして、ふたを開けた……。その瞬間その宝物特有の匂いが春の風のようにふわりと私の鼻をくすぐる。

卵焼き

たこさんウインナー

パセリ・レタス・ブロッコリー

ミニハンバーグ

白米(ふりかけ付き)

宝箱の中には、これだけのものが小さな四角形の箱に所狭しと詰まっている。

⏰:08/04/05 21:28 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#270 [紫陽花[私の思考回路(2/3)]]
よし……いくか!!
そう意気込むと同時にお箸を握り直す。

まずは卵焼きで空腹感を和らげるとしよう。話はそれからだ。そうしないと、集中してこの宝箱を取り扱えない。


さて少し落ち着いたところで次は………、たこさんウインナーと野菜たちだろうか。
ウインナーだけを口に運ぶと脂っこさだけが広がりウインナー本来の味を楽しめないと思うのは私だけだろうか……。だから私は野菜とウインナーはセットだと考える。


そしてここまでくると、さすがに白米が食べたくなる。だが、米を全部食べてはいけない。まだメインディッシュが残っている。


ここからが本番だ。
また一つ息をつく。それと同時にメインディッシュという名の一番デカい宝物へと箸をのばす。

現時点で箱の中に残ってるのは

ミニハンバーグ

白米3/1

ここからは今まで以上の集中力が要求される。おかずと米を食べる割合を考えなければ最高のフィニッシュを迎えられない。

さらに今日はデザートがないのでこの一瞬で今日の甘い時間は終わりを告げることになる。

それだけにプレッシャーもかなりのものだ。

⏰:08/04/05 21:29 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#271 [紫陽花[私の思考回路(3/3)]]
ミニハンバーグと米を一口ずつ自分の口へと運ぶ。
一口かみしめた瞬間に口の中にハンバーグのデミグラスソースの濃厚な味が小川のせせらぎのようにさわさわと、しかし確実に広がる。

高級レストランのとはまた違った深い味わいがあり、けれどくせのない家庭のハンバーグ特有の旨みがこれにはある。

はぁ―――……
なんて美味しいんだろう。
思わずお箸を持つ手に力が入る。さらに一口、二口と箸は進む。





ハンバーグをメインディッシュにもってくる………。

その選択は間違ってなかった。だてに二年間お弁当生活をおくっているわけではない。



友達からはご飯を食べるときだけ人が変わると、注意されるが私の知ったこっちゃ無い。私はいかに計算してあの宝物たちを食すかだけに集中したいのだ。


そして今日も無事完食。

―――御馳走様でした。



---end---

⏰:08/04/05 21:29 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#272 [夜遊び【3/1】]
「ハア・・・ハア・・・

なんだよあいつ
しつこすぎ!!」


「けーっけっけけっけっ
まぁ〜〜てぇやぁ!!
け〜っけっけけけ!!」

こんちわ。
俺、、、山田太郎
今は友達と心霊スポットで
写真を撮ろうとしてた所を
変な顔なしおねーさんに
追いかけられてた所です。(笑

「まぢこえー頭
いってんじゃねーの!?」

⏰:08/04/05 22:50 📱:PC 🆔:zaUOASD2


#273 [夜遊び【3/2】]
ガシッ

「うわっ!!」


「…捕まえたっ」

やべぇ…捕まった!!

「くっそぉ
離せ!!糞ババア!!」

「・・・っ
誰が糞ババアですって?」

「…………ぇ…?」

こいつ・・・・
見たことある…?

そう・・・・その変な
顔なしおねーさんとは
よくみると・・・・

⏰:08/04/05 22:55 📱:PC 🆔:zaUOASD2


#274 [夜遊び【3/3】]
「花子さん?」


「そーだよ?
何で逃げたりするの?
太郎君…」

「えっ・・・・だって俺は
心霊スポットを・・・・」


「馬鹿じゃん?
自分も幽霊なのにさ
・・・・クスッ」

「…!!!」

「思い出した?」

そうー・・・僕は死んでいた。



【うわー適当に書いてたら
まぢで適当になっちゃったwww
ストーリ変すぎっwww】

END

⏰:08/04/05 23:01 📱:PC 🆔:zaUOASD2


#275 [朝海『誘い』(1/3)]
今日もアタシは夜の繁華街を一人で歩いてる
何をするでも無くただ歩くだけ
アタシはこの空気が好き…
この風景が好き…
うもれていきそうな人の多さ…
昼とは別の顔をもつこの街…
「ねぇ〜」
いつもの用に話しかけて来る客引きのボーイ
「何歳?名前は夜の仕事とか興味ない?」
この人タチはすごい客を引き止めるのがうまい
「18才名前はアリサ別に夜の仕事とか興味ない」
アタシはまた歩きだした
「まってよ!そこでちょっとコーヒー飲まない?奢る」

⏰:08/04/06 01:00 📱:V803T 🆔:l3XHq1PQ


#276 [朝海『誘い』(2/3)]
「良いけど」
暇だし
アタシタチは近くのカフェに入った
「なぁマジイイ仕事たぜ?損しないって」
ボーイはグイグイ攻めてきた
「いくら言われても興味ないから」
「金とかいらないの?」
アタシは手がとまった
お金…たしかに必要…
アタシが黙ってるとボーイはニヤっと笑った
「アリサチャン可愛いし上目指せるし金なんか腐るほどはいるぜ」
ボーイはタバコを加えた
「ホント?」
アタシは呑まれた…
「マジマジじゃうちの店きな」
カフェに入る時と出る時のアタシの考えは変わっていた

この時は甘く考えていた
アタシはまだほんの18才…
ただの餓鬼…

⏰:08/04/06 01:10 📱:V803T 🆔:l3XHq1PQ


#277 [朝海『誘い』(3/3)]
「じゃ明日からはいって」
アタシは説明をいろいろされ帰された
次の日もその次の日もアルコール三昧…アタシは壊れて行った
キャバ嬢から始まったアタシの仕事はソープ嬢にまで落ちていた
最後にアタシは汚いものを捨てるようにゴミにされた
アタシは今どこにいるんだろう…
ここは…
アタシは知らない国に連れてこられ…
アタシどうなっちゃうの…
あの時あんな誘い簡単に乗るんじゃなったょ…

簡単な誘いにのると人生が180度変わってしまう…

⏰:08/04/06 01:23 📱:V803T 🆔:l3XHq1PQ


#278 [◆vzApYZDoz6]
あげときます

⏰:08/04/09 02:27 📱:P903i 🆔:MUJBtO/s


#279 [[秘密(1/3)]蜜月◆oycAM.aIfI]
真夜中、俺を乗せたタクシーがマンションの前に停まる。
運転手に料金を払い、礼を言って、足早にエレベーターへと向かう。

「はぁ……」

ボタンを押すと同時に、無意識のうちに深いため息をついていた。
どうしてこうなってしまったんだろう。

俺は、タクシーを拾う前にスーパーで買った荷物を胸に抱えて、エレベーターに乗り込む。
誰にも見つからないように、袋の中身を隠すように抱える。

ここ二週間、毎日繰り返すこの緊張。
俺の降りる階まであと二つ……ほっとしかけたところで、エレベーターが止まった。

「!?」

乗り込んで来たのは、見知らぬ若いカップル。
二人は俺に目もくれず、いちゃいちゃとじゃれあっている。
バレることはなさそうだ。

⏰:08/04/09 04:14 📱:SH903i 🆔:APNEtQ/Q


#280 [[秘密(2/3)]蜜月◆oycAM.aIfI]
 
俺には、絶対に誰にも知られてはならない秘密がある。
二週間前から隠している、俺の部屋に存在するモノ。

もし誰かに知られれば、俺は逃げるようにしてここから出ていくことになるだろう。
この二週間、気が気でなかった。

異臭騒ぎになったら……。
夜中のおかしな音に気付かれたら……。
この袋の中身を知られたら……。

しかし俺の緊張とはうらはらに、周りの住人の態度は二週間経った今日も変わらなかった。
廊下ですれ違えば挨拶をされるし、朝のゴミ置場でも世間話に加わった。

しかし。
あまり長い期間は隠し通せないだろう。

⏰:08/04/09 04:15 📱:SH903i 🆔:APNEtQ/Q


#281 [[秘密(3/3)]蜜月◆oycAM.aIfI]
 
それは解りきったこと。
俺は隠しているモノをどうするか、今日の仕事中も考えていたが、結局何も思い付かなかった。

誰にも咎められることなく、無事に自分の部屋にたどり着き、鍵を開けて慎重にドアを開く。

周りに誰も居ないことを確認し、ドアの隙間に体を滑り込ませる。

「はぁ……」

今のは安堵のため息だ。
俺は買い物袋の中から丸い形をしたものを取り出し、隠しているモノに近づいた。

一歩、また一歩。
この扉の向こうに、アレがいる。

扉に手をかけ、ゆっくりと、引く。


「ニャ〜?」

「ただいまぁ、ご飯だよ〜」


言うまでもなく、俺の住むマンションは、ペット禁止なのだ。

⏰:08/04/09 04:16 📱:SH903i 🆔:APNEtQ/Q


#282 [◆vzApYZDoz6]
蜜月さん乙ですー

うーん、最近減速ぎみですねぇ…
ちょっと早いけど追加お題を考えてみようかな

てゆうか誰か書きやすそうなお題を出してくれー\(^O^)/

⏰:08/04/09 19:11 📱:P903i 🆔:MUJBtO/s


#283 [蜜月◆oycAM.aIfI]
>>282 ◆vzApYZDoz6さん

乙っす!
ほんとに一時期と比べるとすっかり過疎っちゃってますね(´・ω・`)

私で良いか解らないですが…お題考えてみました!

@窓
A指輪
B怒り
C葬式

イメージ膨らみ易そうなのをチョイスしたつもりですが…使えなさそうならスルーして下さいww

⏰:08/04/09 20:00 📱:SH903i 🆔:APNEtQ/Q


#284 [◆vzApYZDoz6]
>>283
おー、サンクスですw
全然いいですよ!ていうかむしろこれからも勝手にお題追加しちゃってもおkですw


俺もそのお題でなんか考えてみるかなー

⏰:08/04/09 20:33 📱:P903i 🆔:MUJBtO/s


#285 [蜜月◆oycAM.aIfI]
>>284 ◆vzApYZDoz6さん

まじすかw了解です!

⏰:08/04/09 20:49 📱:SH903i 🆔:APNEtQ/Q


#286 [【雨】(1/3)名無し]
「ねぇー、朝だよー。」

俺を起こすのは誰だ…??

「起きないの??」

遠慮がちに囁きながら頬をつつく。

はっと思い目を覚ますと、想い描いた笑顔とは違うものがあった。

「あぁ…はよ。」

窓ガラスには水滴が流れる。

「雨か…」

だからあいつの顔が浮かんだのか…??

あいつと出会ったのも、こんな静かに雨の降る日だった。

⏰:08/04/09 23:35 📱:F703i 🆔:3JY/tCHs


#287 [【雨】(2/3)名無し]
高校の時、急に降り出した雨に打たれながら家へ急いでいると、目の前に立ちつくしている女がいた。

目からは、雨とは違うものが流れている。

泣き方をしらないかのように、ただ落ちるだけの涙は、その人をより一層美しく見せた。

足を止め、何故か引き込まれるようにその人を見つめた。

すると向こうも俺に気づき、思いがけない一言を発した。

「助けて…」

「…どうしたんですか??」

そんな事を言われたら、声をかけずにはいられない。

「笑。ウソ、なんでもないよ。じゃあね…」

「待って!!名前は??」

「また今度会ったらね。」

「今度って…」

会うわけないと思い、若干落ち込むとその人は言った。

⏰:08/04/09 23:45 📱:F703i 🆔:3JY/tCHs


#288 [【雨】(3/3)名無し]
「また…こんな雨が降ったら、ここにいるから。」

そう言い残し、去っていった。

あれから、雨が降ると俺はその場に向かった。

何度目かでやっと出会い、声をかけた。

初めて会って時とは対照的な、明るい笑顔にまた引き込まれた。

そのまま一緒に過ごし、隣に温もりを感じながら眠った。

朝、俺の頬をつつきながら起きないの??と問いかけるあの人と、今隣にいるやつの姿が重なった。

あれから、いくら探してもあの笑顔には出会う事はなく、忘れたつもりでいたのに…またこうやって思い出す。

あの短期間で恋をしたのかはわからない。ただ、興味本位にしては切なすぎる。

あれから、人の温もりもなく一人眠りにつくのが寂しく感じ、とりあえず誰かを隣に置いていた。

外は小雨。

今日も俺は、あの場所へと向かうだろう。

そしたらきっと会えるはず。

そう空に広がる虹に願いを込めた。

⏰:08/04/10 00:01 📱:F703i 🆔:r.AIidn6


#289 [◆vzApYZDoz6]
おっと、名無しさんの参加キタコレw

過疎ぎみなんで、よければもっとお願いしますw

⏰:08/04/10 03:13 📱:P903i 🆔:I5eSL1Vk


#290 [気まぐれ(1/1)◆vzApYZDoz6]
「いったいどういうつもりよ!?」

「それはこっちの台詞さ。僕は、君とあの男がホテルに入るところをちゃんと見ていた」

激昂する女とは対称的に、男はただひたすらに淡々と話していた。
だが声質のせいだろうか、淡々としているわりにどこか柔らかい感じがした。

「それは…その…」

「気まぐれ?」

「そう! なんていうか、ちょっとした気の迷いというか…」

「へぇ。僕の告白を受けたのも、気まぐれ? 何年も付き合ったのも、プレゼントをくれたのも、気まぐれ?」

「ち、違う…気まぐれなんかじゃないわ!」

女の表情はどんどん潮らしくなっていき、今にも泣きそうなほど。
それでも男は眉ひとつ動かさず、淡々と喋り続けていた。
それでも声の柔らかさは変わらない。

「いいんだよ、別に。僕はそんなに本気で怒っちゃいないさ」

「なんで…? どういうことよ…?」

「それは、だから──」

男の淡々としてまったく動かなかった表情が、少し緩む。
代わりに女の顔がひきつり、青ざめた。

「──気まぐれさ」

そう言って男は、何か言おうとした女の喉を切り裂いた。

⏰:08/04/11 04:04 📱:P903i 🆔:zCCoSRx2


#291 [◆vzApYZDoz6]
1-164までのまとめ
>>165-170
171-228までのまとめ
>>229-231

232から現在のまとめ↓

紫陽花さんの作品
とある家庭器具の話(1/1)
>>238
とある恒星の話(1/1)
>>247
私の思考回路(3/3)
>>269-271

蜜月さんの作品
僕を大切に(3/3)
>>242-244
秘密(3/3)
>>279-281

◆vzApYZDoz6の作品
穴(2/2)
>>251-252
コピペ的なシュール(1/1)
>>261
なぞなぞ(2/2)
>>263-264
兄(2/2)
>>266-267
気まぐれ(1/1)
>>290

⏰:08/04/13 00:53 📱:P903i 🆔:I.m48lNc


#292 [◆vzApYZDoz6]
ローライトさんの作品
出会い(3/3)
>>254-256

ミさんの作品
天使(2/2)
>>257-258

向日葵さんの作品
サヨナラ(2/2)
>>259-260

:zaUOASD2さんの作品
夜遊び(3/3)
>>272-274

朝海さんの作品
誘い(3/3)
>>275-277

名無しさんの作品
雨(3/3)
>>286-288

なお、タイトルの無い作品は文中から抜粋してタイトルをつけました。

⏰:08/04/13 00:53 📱:P903i 🆔:I.m48lNc


#293 [◆vzApYZDoz6]
現在の作品数集計
1レス短編:27
2レス短編:34
3レス短編:31
総作品数:92

現在のお題
@雨
Aあの頃の思い出
B電話
C卒業
D電車
Eささやかな幸せ
F手紙
G都会
H未来
Iアルバイト
J忘れられない
K空
L窓
M指輪
N怒り
O葬式

>>291-292
まとめ

⏰:08/04/13 00:54 📱:P903i 🆔:I.m48lNc


#294 [紫陽花]
>>291ー293

まとめ
ありがとうございます!!(・∀・)

⏰:08/04/13 00:57 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#295 [紫陽花]
↑ミス〜;;;
>>291-293

⏰:08/04/13 01:01 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#296 [[ひとつの願い(1/3)]蜜月◆oycAM.aIfI]
ある日の午後、私は暖かい陽射しに眠気を覚えながら、オフィスでパソコンに向かっていたんです。
私の周囲は、他の社員たちの相談だったり会議だったりでガヤガヤとしていました。
私は明日の会議の資料を今日中に仕上げなくてはいけなかったので、キーボードを打つのに集中していたのです。

が、オフィス全体が急に静かになって、私は何事かと思い、ディスプレイから周りに目を移しました。
けれど、みんなの様子はさっきまでと変わりなく、いそいそと動き回っています。
私がキョロキョロしているのにも、誰ひとり気付いた様子はありません。

私は訳が分からずデスクに視線を戻すと、キーボードの横にちっさいオッサンがいました。
ちっさいオッサンがいたのです。

私は目が飛び出るんじゃないかと思うくらい驚いて、椅子の背もたれにしたたか背中を打ち付けてしまいました。

⏰:08/04/13 02:00 📱:SH903i 🆔:HMtueqDg


#297 [[ひとつの願い(2/3)]蜜月◆oycAM.aIfI]
ちっさいオッサンは、キーボードの右側で体育座りをして、私を見つめています。
私は驚きの余り、ちっさいオッサンを凝視したまま固まってしまいました。

「あんたの願い、なんか一個だけ聞いたるで」

ちっさいオッサンはわざとらしい関西弁でそう言いました。
私はもう一度周りをぐるりと見回しました。
けれど、やはり声や物音が聞こえないだけで、みんなはいつも通り仕事をしているようです。

私は意を決して、というか開き直って、望みを口にしました。

「この……貧乳が悩みの私の願いは、……大金持ちになること!」

「巨乳ちゃうんかい!」

ちっさいオッサンは爆笑しながら私にツッコミました。

「だって、お金があれば整形できるじゃない」

私が冷静に反論すると、ちっさいオッサンは困った顔をしてこう言いました。

「あんな、姉ちゃん。整形って失敗することもあんねんで? 乳は何年かたったらしぼんでまうらしいしなぁ。ワシに頼んだら、ナチュラルな巨乳になれるのになぁ」

⏰:08/04/13 02:01 📱:SH903i 🆔:HMtueqDg


#298 [[ひとつの願い(3/3)]蜜月◆oycAM.aIfI]
私はそれを聞いて、整形よりオッサンに頼みたいと思ったのです。
そこで、こうお願いしました。

「じゃ、じゃあ、大金持ちは取り消し! 私を巨乳にしてください!」

すると、ちっさいオッサンは残念そうに手を振りました。

「アカンアカン、願いは一個だけや。あんたは大金持ちってゆう願いで使い切った。取り消ししてもそれは戻らん。じゃあな」

ちっさいオッサンは私のデスクから隣のデスク、そのまた隣のデスクへと歩いて行きました。
ちっさいオッサンの姿が見えなくなると同時に、いつもの騒がしい話し声が私の耳に入ってきました。

その後何年か、私はちっさいオッサンにもう一度会いたいと願って生きてきましたが、その願いはいまだ叶っていません。
今、願いを一つ聞いてやると言われたら、私は迷わず「ちっさいオッサンに会わせて下さい」と言うでしょう。

⏰:08/04/13 02:02 📱:SH903i 🆔:HMtueqDg


#299 [◆vzApYZDoz6]
あげ…

⏰:08/04/16 21:55 📱:P903i 🆔:v/dF1zCE


#300 [花蓮◆MGVVPl.NwM]
あげ。

⏰:08/04/19 17:51 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


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