禁断って何?
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#601 [シバ]
「そろそろ帰ろうか」

理彩ちゃんのその言葉で、宴もたけなわ。

レジへと向かう。

「今日はあたしの奢りね。柴崎姉妹にはお世話になったし♪」

理彩ちゃんはそう言うと、財布から福沢諭吉を取り出した。

「いいっていいって!割り勘にしよう」

会計を済ませた理彩ちゃんは、そう言うゆーちゃんを外にポイポイしながら店を出た。

⏰:10/08/12 21:21 📱:F02B 🆔:ugU6qEbc


#602 [シバ]
「いいから!今日はあたしの奢り♪」

「なんか…ごめんね理彩」

「いいってば!次は由香に奢ってもらうから(笑)」

「OK!何食べに行きたい?」

「焼き肉食べ放題♪」

「おいコラ!」


そんな会話をしながら、ゆーちゃんと理彩ちゃんは同じ車で、シバは電車でそれぞれ分かれた。

⏰:10/08/12 21:25 📱:F02B 🆔:ugU6qEbc


#603 [シバ]
ゆーちゃんの試合を見れて、タダで美味しい飯を食べれて、何て幸せな1日だったのだろうか!

家に着いたシバは、早速今日の出来事の余韻に浸った。
シバも久々にバスケやりたくなってきたな〜。



そして眠りに就く。
おやすみなさい。




それから、約2週間後…

⏰:10/08/12 21:29 📱:F02B 🆔:ugU6qEbc


#604 [シバ]
仕事を終え、家に帰る。

ケータイを開くと、メールが数件。

メルマガと、職場の友達と…

『ガキンチョ!』

って一言だけ書かれた知らないアドレスからのメール。


ガキンチョメールをほったらかして、職場の友達に返信。

⏰:10/08/12 21:32 📱:F02B 🆔:ugU6qEbc


#605 [シバ]
夜になっても返信しなかった。
知らない人からメールがくるとか、1人暮らしってやっぱり物騒だね〜…

あ〜怖い怖い。


寝る前になっても返信せず。
とりあえず布団に潜ってみる。

「あのね〜、野菜ジュースのカロリーは〜♪意外に高〜い高いよ〜♪びっくらこいた、びっくらこい〜た〜♪」

⏰:10/08/12 21:36 📱:F02B 🆔:ugU6qEbc


#606 [シバ]
ケータイが鳴った。
当時、シバが電話の着信音にしていた曲だ。

ケータイを開くと知らない番号から…

さっきのメールといい、この電話といい、1人暮らしって本当に物騒…


怖いけど、ワケの分からない電話とか、怖い人からの脅しの電話とかだったら、警察に行けばいい!

そんな地味な勇気を持って、通話ボタンをポチッとな。

⏰:10/08/12 21:40 📱:F02B 🆔:ugU6qEbc


#607 [シバ]
「…もしもし」
「もしもし?」

「はい」
「シバ?」

「はい」
「何で返信してくれないの〜?泣くぞ!」

「はい?」
「泣くぞ!」

「え…はい?」
「もしかして分かんない?」

「あぁ、はい」
「悲しいな…」

⏰:10/08/12 21:44 📱:F02B 🆔:ugU6qEbc


#608 [シバ]
「悲しい?」
「うん(笑)」

向こうでクスクス笑い声が聞こえる。


「あの、シバですけど…」
「本当に分かんないの?あたしだよ(笑)」

「………あはは」
「理彩だけども♪」

「…え?」
「リィだよ!」


「理彩ちゃん?」
「そうだよ」

⏰:10/08/12 21:48 📱:F02B 🆔:ugU6qEbc


#609 [シバ]
一気に目が醒めた。

「理彩ちゃんんん?」
「そだよ♪シバ何してんの?」

「何って…寝ようかなって思って」
「もう寝るの?早くない?」

時計を見ると、もう0時前。

「だって、もう夜中だよ」
「リィはいつも2時過ぎくらいまで起きてるよ♪暇すぎてさ〜。シバ遊びに来て」

⏰:10/08/12 21:52 📱:F02B 🆔:ugU6qEbc


#610 [シバ]
「無理ですよ〜」
「だから敬語遣うなっての!」

「あ、ごめんなさい」
「ねぇ〜、会いに来てよ!暇すぎてさ〜。由香に電話したけど出ないし…あんたら寝るの早すぎ」

「いや、理彩ちゃんが遅すぎるんじゃ…」
「だからリィって呼べっての」

「あ、はい」
「リィ1人じゃつまんないよ〜…遊び来てよ」

⏰:10/08/12 21:58 📱:F02B 🆔:ugU6qEbc


#611 [シバ]
「明日また仕事だもん」
「シバ真面目すぎ(笑)仮病でも使って休めば♪」

「無理っす。ってか、理彩ちゃん…リィ、明日仕事は?」
「仕事?普通にあるよ」


「キツくないの?」
「別に。いつもほとんど寝ないし」

「凄いね」
「普通でしょ」

「普通じゃないよ」
「シバが寝るの早すぎなんだってば(笑)…やっぱり無理?」

⏰:10/08/13 23:11 📱:F02B 🆔:wvjnDuco


#612 [シバ]
『やっぱり無理?』っていう言葉の所で、やたら甘えた口調になる理彩ちゃん。
妙にトロトロしている。断固として断り続けたシバだったけど、その甘えた口調で調子が狂った。

「…分かったよ」
「え♪マジ?」

「でも、明日は流石に無理だよ。仕事はちゃんとしないと」
「…そっか」

『…そっか』の所で、妙に寂しい口調になる。
更に調子が狂う。

⏰:10/08/13 23:14 📱:F02B 🆔:wvjnDuco


#613 [シバ]
「今週の土日で良かったら遊びに行くけど」
「マジ♪ホントに?」

「うん」
「やったぁ♪じゃあ、泊まりだね♪」

「泊まり〜?」
「何で?嫌?」

「いや、嫌じゃないけど」
「ならいいじゃん♪」

「…うん」
「じゃあ、色々準備して待っとくね♪」

あっさりとお泊まりの約束をしてしまった。
ゆーちゃんごめんなさい…の出来事を巻き起こす火蓋が切られた瞬間だった。

⏰:10/08/13 23:20 📱:F02B 🆔:wvjnDuco


#614 [我輩は匿名である]
>>1ー100
>>101ー200
>>201ー300
>>301ー400
>>401ー500
>>501ー600
>>601ー700

⏰:10/08/14 03:07 📱:F01A 🆔:UienNjaU


#615 [由衣]
あげっ

⏰:10/08/23 03:44 📱:840P 🆔:ssXSrcMw


#616 [我輩は匿名である]
あげます

⏰:10/08/26 15:07 📱:SH05A3 🆔:JBP2250o


#617 [我輩は匿名である]
あげ(´∀`)

⏰:10/08/26 16:49 📱:N02A 🆔:84Km1Xb2


#618 [我輩は匿名である]
>>300-600

⏰:10/08/26 22:18 📱:P10A 🆔:KjlgoK0E


#619 [シバ]
皆さんお久しぶりです!
あげ&安価ありがとうございます
最近仕事が多忙のため、なかなか更新できませんでした
明日からまた更新していきます!

また読んで頂けると飛び跳ねて喜びます(笑)
感想板の方も明日顔を出します。
よろしくお願いします

⏰:10/08/26 23:52 📱:F02B 🆔:X7jpIftQ


#620 [名前が無い名前]
僕の本名と姉の彼氏の名前が一緒で吹きましたw明日からまた楽しみに読ましていただきますw

⏰:10/08/27 01:42 📱:SH03B 🆔:RbYKcuog


#621 [シバ]
>>620さん
ホントですか?
偶然ってあるもんなんですね
何かいい事ありそう(笑)


>>613
約束通り、その週の土日は理彩ちゃんのもとへ。それまでの期間は、仕事中にも関わらず、何かがありそうな予感がしてワクワクしたような、理彩ちゃんと2人っきりという事で妙に緊張している感じだった。

⏰:10/08/27 21:15 📱:F02B 🆔:k0c0fDdA


#622 [シバ]
土曜日の昼過ぎ…
理彩ちゃんの家へ行くために駅へと足を運ぶ。

途中、電話が鳴った。

「もしもし〜?今何してんの?」

ゆーちゃんだった。

「暇だったら遊び来ないかなぁって思って♪」

やたらテンションが高いゆーちゃん。
嬉しかった。
けど…
これから、別の約束がある。

⏰:10/08/27 21:56 📱:F02B 🆔:k0c0fDdA


#623 [シバ]
「行きたいんだけど…これから別の所に遊び行くんだ」

「そうなの?あたしからの誘い断るとか、いい度胸してるね(笑)嘘嘘♪…で、どこ行くの?」


理彩ちゃんの家…
言いたかったけど、言えなかった。
普通に言っとけば、後々困らなかったかもしれないのに…
別に教えたって何もおかしくないのに、何で教えなかったんだろう…

⏰:10/08/27 22:06 📱:F02B 🆔:k0c0fDdA


#624 [七氏]
>>1-300
>>300-600
>>600-900

⏰:10/08/28 05:50 📱:D705i 🆔:TdahdMfM


#625 [シバ]
「友達のトコ。久しぶりに会えるから楽しみだわ♪」

「あ、そうなの?じゃあ来れないね。しょうがない!また暇になったら教えてよ♪休みの日なら基本的にあたしは暇だから(笑)」

「了解。ゆーちゃんごめんね。また誘って」

「いいよ。んじゃ、またねん♪」


別に理彩ちゃんとは何もないのに、ゆーちゃんに対して後ろめたい気持ちがあった。

⏰:10/08/28 19:49 📱:F02B 🆔:WGhWU7KM


#626 [シバ]
電話を切り、しばらく電車を待つ事に。
電車待ちは、シバと挙動不審なオッサンの2人だけ…

シバと目が合うと、オッサンは小刻みに顔を震わせながら逆を向く。
泣きたくなった…


電車が到着。
急いで乗り込んだ。
なぜかオッサンも走って乗り込んできた。
意味が分からなかった。

⏰:10/08/28 22:10 📱:F02B 🆔:WGhWU7KM


#627 [シバ]
電車に揺られる事2時間…
理彩ちゃんの住む町に到着した。
待ち合わせ場所は、駅から20分ほど歩いた所にある大学の門の前。
そこが一番分かり易い目印だった。
先に到着したのはシバ。
しばらく理彩ちゃんを待つ事に。
30分もしないうちに、理彩ちゃんはやってきた。

「ごめんごめん。遅くなっちゃった」

「ああ、大丈夫」

⏰:10/08/28 22:17 📱:F02B 🆔:WGhWU7KM


#628 [シバ]
理彩ちゃんは笑顔でシバを迎えてくれた。

だけど…

酷く疲れた顔をしている事に気付いた。

「ねぇ、リィ…今日、顔死んでるよ」

シバは、理彩ちゃんの事を『リィ』と呼ぶようになっていた。

「あは〜♪最近職場の人と飲み会が続いたからさ。でも、大丈夫♪」

「だから、毎日寝るのが遅かったの?」

⏰:10/09/02 20:56 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#629 [シバ]
「…う〜ん、まぁね」

「本当は睡眠不足なんでしょ?『平気』とか言ってたけど、無理してたんじゃん」

「大丈夫だって♪」

「大丈夫じゃないよ…よし、予定変更!リィの家行こう」


理彩ちゃんと合流した後、適当にカラオケ行こうとか、ボーリングしようとか計画があった。
だけど、今の理彩ちゃんは理彩ちゃんじゃない…
笑顔が無理してる…

⏰:10/09/02 21:00 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#630 [シバ]
理彩ちゃんは、申し訳なさそうに俯いて、シバの服の袖を掴んで、横にブンブンと振った。
それは、ゆーちゃんと理彩ちゃんが一緒にいる時に見せる、理彩ちゃんの行動。

拗ねてるというか、寂しいというか、そんな気持ちを表現する時の行動らしい。

「リィ…遊びたいよ」

ボソリと呟いた。
5歳児が言うようなセリフ。

「本当は眠いんでしょ?」

⏰:10/09/02 21:06 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#631 [シバ]
「眠くないよ」
「眠いんでしょ?」

「眠くないよ」
「嘘でしょ?」

「嘘じゃないよ」
「嘘ついたら、シバ帰るから」


袖を掴んでる理彩ちゃんの腕を軽く振り払って、シバは背中を向けた。

何歩か進んで、振り返る。


「?!」

⏰:10/09/02 21:09 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#632 [シバ]
力が抜けた。
理彩ちゃんは、俯いたまま地面にチョコンと座り、目頭を押さえている。

「泣いたフリとかバレバレだよ」

理彩ちゃんのもとに歩み寄ってみると、更に力が抜けた。

理彩ちゃんの目からは、大粒の涙が溢れていた。

え?
リィって年上だよね?
二十歳超えてるんだよね?
え?マジで泣いてる…

⏰:10/09/02 21:13 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#633 [シバ]
色んな事を考えてオロオロしていると、理彩ちゃんは急に立ち上がり、パッチリ二重の目に涙を溜めて、シバを見上げた。

理彩ちゃんとシバの身長差は、軽く10p以上。改めて、理彩ちゃんは小柄なんだな〜って事に気付く。

「遊びたい…せっかくシバが遊び来てくれたのに…」


んで、また泣く。
幼稚園児をあやしているような光景だったと思う。

⏰:10/09/02 21:20 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#634 [シバ]
「わかった!じゃあさ、今回はリィの家でまったりしながら遊ぼう。リィには無理させたくないし、近々また遊びに来るから」

その一言だけでは、納得するはずがない。
嫌だ!遊びたい!

そんな応えが返ってくると思っていたけど…

「…帰っちゃうの?」

理彩ちゃんは、寂しそうなキョトンとした顔でシバの目を見つめた。

⏰:10/09/02 21:23 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#635 [シバ]
「え?いや、だから今回はリィの家で遊ぼうって…」
「帰らないよね?」

「帰らないよ」
「ホントに?」

「ホントに」
「ん〜…じゃ、リィの家行こ」


渋々とした態度と見せかけて、理彩ちゃんはニヤニヤしていた。
なんて手のかかる奴なんだ…
そう思っていたけど、この辺りからシバは、理彩ちゃんに対して少しずつ特別な感情を抱いていくようになる。

⏰:10/09/02 21:28 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#636 [シバ]
バスケットをする時の真剣な理彩ちゃん。
プライベートで子供みたいによく笑い、よく泣く理彩ちゃん。

こういうギャップって、何か心を動かされる。
他の人が知らない事を、自分は知ってるんだ!っていう、満足感というか何というか…

バスケットをする理彩ちゃんの事だけを知っている人は、よく笑い、よく泣く理彩ちゃんを知らない。

理彩ちゃんとは、プライベートだけの付き合いだという人は、バスケットに取り組む理彩ちゃんの真剣な姿や、真剣な眼差しを知らない。

⏰:10/09/02 21:36 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#637 [シバ]
理彩ちゃんと並んで歩く。

理彩ちゃんとシバが2人っきりになるっていう事は今までなかったから、お互い照れくさい気がして、向かい合って話をする事ができなかった。

理彩ちゃんとシバとゆーちゃん…
この3人で1つみたいになってたから、今回の理彩ちゃん宅のお泊まりは、何かがある気がして止まなかった。

増してや、理彩ちゃんからのお誘いという事もあったし…

⏰:10/09/02 21:42 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#638 [シバ]
理彩ちゃんの住むアパートは、待ち合わせ場所から歩いて約10分の所にあった。

特別に綺麗!ってワケではなかったけど、1人暮らしには不便しない広さで、ちょっと洒落たロフトみたいな物も付いていた。

理彩ちゃんの部屋は、バリバリ女の子の部屋。
人形があって、色もピンクとか白とか、明るい感じ。

理彩ちゃんのフワフワした部屋は、CDや写真が散乱していたけど、割と綺麗に片付いていた。

⏰:10/09/02 21:48 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#639 [シバ]
「へぇ〜!綺麗にしてるじゃん。お邪魔します♪」

靴を脱いで、荷物を下ろす。
静かだな〜と思って、玄関の方を振り向くと、理彩ちゃんは縮こまったように背中を丸くして、キョトンとした顔でシバを見ていた。

「え?どうしたの(笑)」

「リィの部屋、散らかってるな〜って思ったでしょ」

「え?別に」

⏰:10/09/02 21:53 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#640 [シバ]
「ちゃんと掃除しとけばよかった…ごめんね」

「リィ、何かいつもと違う」

「いつもと一緒だよ」

「いや、いつものリィだったら、そんなネガティブな事言わないもん。『散らかってるでしょー?あは〜♪ごめんね〜♪』』とか言うはずなのに」

「リィ、どんな目で見られてんの(笑)」

「とにかく、ちょっと寝なさい!睡眠不足とか、近々ぶっ倒れるぞ!」

⏰:10/09/02 21:58 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#641 [シバ]
言われなくても、相当眠かったようで、布団に横になった。
理彩ちゃんは、ベッドより布団を敷いた方が好きだという。

「シバ!」

呼ばれて理彩ちゃんの横に座る。

腕を引っ張られて、潤んだ目で見つめられる。

「シバ…リィが寝てる時に帰ったりしないでね。横にいてね」

「いるから(笑)大丈夫」

⏰:10/09/02 22:03 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#642 [シバ]
笑顔を見せた理彩ちゃんは、ゆっくり目を閉じた。
寝息を立てるまで、そんなに時間はかからなかった。
とりあえず、シバはホッとした。
理彩ちゃんは疲れていたのか、定期的に体がピクッと動く。

しばらくはケータイをいじったり、ボンヤリしてみたり、部屋の中を見回したりしたけど、暇すぎた。

⏰:10/09/02 22:11 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#643 [シバ]
目が覚めたのは、2時間後。
横にいたハズの理彩ちゃんがいない…

「おはよ」

そう言って、シバの顔を覗き込む理彩ちゃん。
今度は、シバが理彩ちゃんの布団の中にいた。
可愛いタオルケットがかけられていた。
無意識のうちに、シバ寝てたんだ…
ってか、理彩ちゃんがあまりにも気持ちよさそうに寝るもんだから、釣られてシバも寝てしまったんだ。

⏰:10/09/02 22:16 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#644 []
Blogは更新しないんですか?(´`)

⏰:10/09/04 11:24 📱:N01B 🆔:rm0EorSY


#645 [シバ]
>>644さん

シバ、ブログはやってませんよ(^^)v
ブログとかGREEとかそういう系はしない派です!

感想板の方にもなかなか顔を出せずすみません(>_<)


少しだけ本編更新します

⏰:10/09/06 23:22 📱:F02B 🆔:AtR5vW5c


#646 [シバ]
>>643

体を起こす。
喉がカラカラだった。
寝ぼけまなこのシバを見た理彩ちゃんは、ボンヤリとシバを見つめていた。

「あんた、よく寝たね」

理彩ちゃんが笑う。

「…今、何時?」

理彩ちゃんはケータイの横のボタンを押して、時間を確認する。

「(夜の)8時過ぎ。シバがもうちょっと早く起きたら晩御飯食べに行こうと思ってたんだ」

⏰:10/09/07 00:04 📱:F02B 🆔:76JwvqSk


#647 [シバ]
理彩ちゃんは立ち上がり、散らかっているCDをガサガサと片付け始めた。

「リィいつ起きたの?」

「シバが起きる1時間前くらい。暇だったからケータイいじってた」

「ごめんね。リィが寝てるトコ見たら、なんかこっちまで眠くなっちゃって…気がついたら布団の中だった」

「そっか。でも、寝れたおかげでなんかスッキリした♪」

⏰:10/09/07 00:09 📱:F02B 🆔:76JwvqSk


#648 [シバ]
理彩ちゃんはキッチンへ向かい、1.5リットルの三ツ矢サイダーと2つのグラスを持って戻ってきた。
洒落たグラスだった。


「喉乾いた。シバも飲むでしょ?」

「うん。ちょうど何か飲みたかったんだ」

グラスに注ぎ終わると、サイダーを一気に飲み干した。
喉がカーッと熱くなる感じがたまらない。

⏰:10/09/07 00:15 📱:F02B 🆔:76JwvqSk


#649 [シバ]
「寝起きの三ツ矢サイダーって、なんかよくない?」

理彩ちゃんはニヤリと笑った。

「リィはC.C.Lemon派!ビタミン取れた!って感じで幸せな気持ちになれる♪」

「幸せな気持ちになれるとか…可愛いトコあるね」

理彩ちゃんは2杯目のサイダーを注ぎながら、可愛いという言葉に大きな反応を示した。

⏰:10/09/07 00:20 📱:F02B 🆔:76JwvqSk


#650 [シバ]
「な〜んか、シバってさぁ。年下って感じがしないんだけど(笑)」

「そうかな?」

「落ち着いてるっていうか、なんていうか…」

「リィが落ち着いてないだけでしょ。実際、リィってシバより年下に感じる」

「ガキっぽいって事?」

「うん」

「うわー…じゃあ、大人にならなきゃ」

⏰:10/09/07 00:24 📱:F02B 🆔:76JwvqSk


#651 [我輩は匿名である]
 

更新いつも楽しみにしてます
(。・∀・。)
主さんのペースでこれからもファイトです

 

⏰:10/09/07 00:26 📱:PC 🆔:HMKRjA6s


#652 [シバ]
無邪気な理彩ちゃん。
笑った顔がものすごく可愛かった。


「ってか、うちらさぁ。こうやって2人で話すのって初じゃない?」

「うん。いつもはゆーちゃんがいるもんね」

「そう!しかも、高校の時とかまったくの他人だったのに、いきなり距離縮まり過ぎでしょ(笑)」

「確かに!ってか今日、ゆーちゃん呼んじゃう?せっかくだし」

⏰:10/09/07 00:29 📱:F02B 🆔:76JwvqSk


#653 [シバ]
>>651さん
ありがとうございます(〃▽〃)
更新バラバラなのに、読んで頂けて光栄です(´_ゝ`)


>>652

そうだね!
由香に連絡してみようか!

そんな答えを待っていたけど、理彩ちゃんは黙り込み、髪をいじり、シバから視線をそらした。

「いや…由香がいてくれたらメッチャ楽しいと思うけど…今日はいいや」

⏰:10/09/07 00:34 📱:F02B 🆔:76JwvqSk


#654 [我輩は匿名である]

>>300

⏰:10/09/07 14:18 📱:P10A 🆔:UqghI33I


#655 [我輩は匿名である]
 
>>1-200
>>201-400
>>401-600
>>601-700

安価失礼します(*^ω^*)
 

⏰:10/09/09 00:30 📱:L04A 🆔:fuU5kJvc


#656 [我輩は匿名である]
 
あげとく

⏰:10/09/13 20:57 📱:PC 🆔:3JCjgKz2


#657 [シバ]
安価&あげありがとうございます(*^_^*)

少し更新します!



>>653
ビックリした。
シバといきなり2人っきりっていうのは、さすがの理彩ちゃんでも照れくさかったりするんじゃないかな?とか思ったのに…
仲良しのゆーちゃんがいた方が、気が楽になるんじゃないかな〜?とか思ったのに。

⏰:10/09/14 18:29 📱:F02B 🆔:dMFCM/1s


#658 [シバ]
でも、シバもゆーちゃんの誘いを断った身だ。
ゆーちゃんに連絡した所で、「理彩の所にいたんかい!」とか言われて何かおかしい事になりそうだし…


「あ…別に由香の事が嫌とか、そんなんじゃないよ」

理彩ちゃんは笑って、口を開いた。

「2人っきりになるとか、滅多にないしさ。また別の機会に由香も誘おう♪」

⏰:10/09/14 18:34 📱:F02B 🆔:dMFCM/1s


#659 [シバ]
理彩ちゃんは、再びキッチンへと向かった。

冷蔵庫を開けて、何やらゴソゴソしているよう。

「あ〜…お腹空いたね」

理彩ちゃんは戻ってきた。

「何か食べたくない?」

「食べたい」

「冷蔵庫ん中、何も入ってなかった(笑)何食べたい?定食とか寿司とか、ビビンバとかでいいなら、遅くまでやってる店あるよ」

⏰:10/09/14 18:40 📱:F02B 🆔:dMFCM/1s


#660 [シバ]
「何でもいいよ。美味しい所なら何でも食べれる」

「リィさぁ…ハンバーガーが食べたいんだけど」

じゃあ何で定食とか寿司とかビビンバを勧めてきたの?!
そう思ったけど口には出せず…

「じゃあ、マック行こうよ」

「ホントに?!シバはハンバーガーでいいの?」

「最近マック行ってなかったし、久々食べたいかも。こんな時間だし、軽く食べれるモノがいい」

⏰:10/09/14 18:45 📱:F02B 🆔:dMFCM/1s


#661 [☆]
更新頑張ってください(^^)

⏰:10/09/16 04:41 📱:SH05A3 🆔:XASNxOWI


#662 [我輩は匿名である]
 
続き楽しみにしてます
(*^o^*)

⏰:10/09/17 02:05 📱:PC 🆔:QYXU0rV.


#663 [シバ]
>>661-662さん
ありがとうございます(*^_^*)


>>660
身支度を済ませ、理彩ちゃんの車に乗り込む。
ピンクが大好きな理彩ちゃんだから、車もピンクで可愛い人形なんかがたくさん置かれてるんじゃないかって思ってたけど、意外な事に物凄くシンプルで、芳香剤とミラーに小さな雑貨みたいなやつがぶら下がっているだけだった。

「リィ、車はシンプルが好きなんだ♪シンプル・イズ・ベスト!」

⏰:10/09/18 22:15 📱:F02B 🆔:pqA5iSpw


#664 [シバ]
そう言いながら、ニヤニヤしながら少しぎこちない手つきでハンドルを握る理彩ちゃん。

「リィの部屋がゴッチャゴチャだから、車の中くらいはスッキリさせたくてさ。それに、車に人形とか置いてたらブレーキ踏んだ時に全部倒れるし(笑)」

どんだけの勢いでブレーキを踏むのだろうか…

少し心配だったけど、運転は順調だった。
15分くらい走っていくと、マックに着いた。
車を降りて、2人で何を食べるか決めながら店に入る。

⏰:10/09/18 22:21 📱:F02B 🆔:pqA5iSpw


#665 [シバ]
「…いらっしゃいませ」

少々やる気のない店員にシバは少しイラッときたけど、理彩ちゃんはお構いなしにベーコンレタスバーガーセットを注文した。
シバも続いて、ダブルチーズバーガーセットを注文。

店内には、若いカップルが一組だけ。

シバの地元のマックは、夜になるとヤンキーぶった連中がウヨウヨしてる。
ここのマックは落ち着いた印象が残った。

⏰:10/09/18 22:27 📱:F02B 🆔:pqA5iSpw


#666 [シバ]
品物を受け取り、車へ戻る。
たった15分の…往復30分の間に理彩ちゃんといろいろな話をした。
昼間とは違って、夜の理彩ちゃんはなんとなく大人しい感じがする。
外からの光はあるものの、車内は暗い。
その雰囲気のせいなのか、おっとりとした口調と、普段は話せないような事をしみじみ語った。

シバにとって、この30分の時間というのは、物凄く楽しいというか、貴重というか…
この時間がもうちょっと続いてほしいな〜…っていう時に、理彩ちゃんのアパートが見えてきた。

⏰:10/09/18 22:33 📱:F02B 🆔:pqA5iSpw


#667 [シバ]
なんとなく名残惜しい気持ちを残したまま、マックの袋を持って車を降りる。

部屋に着いてからは、テレビをつけて2人でマックを食べた。
ピクルス嫌いのシバは、ピクルスを取り除こうと思ってパウンダーを持ち上げると、ピクルスが4枚も入っていて愕然とした。

「シバ、ピクルス嫌いなんだ〜!お子ちゃまね♪」

なんていう理彩ちゃんにピクルスを渡すと、

「いらない。リィもピクルス嫌いだもん♪」

⏰:10/09/18 22:37 📱:F02B 🆔:pqA5iSpw


#668 [シバ]
「じゃあ、そっちもお子ちゃまじゃん」

「うん♪お子ちゃま同士、仲良くしましょ♪」

とか、しょうもない馬鹿話やくだらない冗談を言い合って、笑いの絶えない空間ができた。
さっきの車内の理彩ちゃんが嘘のように、子供のように笑っている。

毎日仕事に追われてる2人にとって、こういう時間っていうのはとても大事である。
だから、真面目な話は一言も出ないまま、笑い続けた。

「あ〜、可笑しい♪…よし、リィ風呂入ってくる」

⏰:10/09/18 22:44 📱:F02B 🆔:pqA5iSpw


#669 [シバ]
笑い疲れて、一通り話が尽きた所で理彩ちゃんは立ち上がった。

「シバ、一緒に入ろ♪」

ギョッとした。
笑いが覚めた。

「嫌だよ!何言ってんの」

「リィ、由香とはよく一緒に入るよ♪この前由香が泊まりに来た時も入ったし♪由香の胸触りまくった(笑)」

「ちょっと!人の姉ちゃんに何てことしてくれんの!」

「由香嫌がらなかったよ(笑)あたしも揉まれたし」

⏰:10/09/18 22:54 📱:F02B 🆔:pqA5iSpw


#670 [シバ]
触るだの揉むだの…
ガールズトークにはよく出てくる言葉だ。

「あららららら」

それ以外、言葉が出てこなかった。

「何照れてんの(笑)か〜わいい♪」

「あの…リィが風呂あがったら…ワタクシ…ハイリマス」

自分が一気に小さくなった気がした。

「え〜?本当に一緒に入らないの?」

「…ハイ」

「え〜?寂しい…分かったぁ。じゃ、入ってくる」

⏰:10/09/18 22:58 📱:F02B 🆔:pqA5iSpw


#671 [シバ]
ホッとしながら理彩ちゃんの寂しそうな背中を見送った。
本当に寂しそうだった。

シャワーの音が聞こえて、本格的に安心した。
また1人になったシバは、暇すぎてベランダに出てみた。

夜空を見上げて、気付いた事がある。

「雨が降るワケでもないのに、星が出てない」

シバの地元は田舎だから、星がびっしりと夜空に浮かんでいる。
夜景なんて見に行かなくても、ちょっと外に出て顔を上げるだけでいいのだ。

⏰:10/09/18 23:04 📱:F02B 🆔:pqA5iSpw


#672 [シバ]
赤とか青とか黄色とか緑とか、完璧な夜景を求めるのであれば、ちょっと車を走らせればいい事。

ちょっとメルヘンかもしれないけど、シバは夜空を見るのが好きなのだ!人が作った完璧な夜景はいらない。
自然で、本当に自然でありのままの星を見るのが好きなんです…はい。


心地良い風が吹いていて、深呼吸なんかすると本当に気持ちがいい。
星がないのは残念だけど。

⏰:10/09/18 23:11 📱:F02B 🆔:pqA5iSpw


#673 [シバ]
ケータイをポケットに入れたまま、しばらく外の風に当たり、自然からの癒やしをもらった。
風呂上がりにもう一度、ここに来よう。
きっと最高の気分になれる。

部屋に戻ると、理彩ちゃんは脱衣場でゴソゴソしているようだった。

シバも着替えの準備を…

鞄の中をもぞもぞしていると、ドアが開いた。



「ギャー」

⏰:10/09/18 23:16 📱:F02B 🆔:pqA5iSpw


#674 [シバ]
悲鳴を上げたのはシバ。
理彩ちゃんは、頭にターバンのようにタオルを巻いて、顔から下は産まれたままの姿だった。

いわゆる、素っ裸…


「何照れてんのアンタ(笑)」

「リィ…タオル巻く場所間違えてるよ!頭じゃなくて、下に巻きなさい」

「えー?リィいつも風呂上がりはこういうファッションなんだけど」

⏰:10/09/18 23:20 📱:F02B 🆔:pqA5iSpw


#675 [シバ]
服着てない時点で、ファッションも糞もない。
なんてこった…

「リィさ〜、何かおっぱい小さくなった気がする」

とか言って自分の胸を鷲掴みにして、ゆさゆさと…

ギャー!


「シバ、風呂入っておいでよ♪」

言われなくても、その場をさっさと離れた。
予想外の理彩ちゃんの行動にびっくりしながらシバもシャワーを浴びた。

⏰:10/09/18 23:25 📱:F02B 🆔:pqA5iSpw


#676 [シバ]
シャワー浴びて、多少冷静さを取り戻したシバは、部屋のドアをゆっくり開けた。

まだ裸だったりして…

そんな事はなかった。
ドライヤーで髪を乾かす理彩ちゃんは、バスケの時に着る黒のTシャツと、ピンクに白ラインの入ったプラクティスのバスパンを履いていた。

さすがの理彩ちゃんも、本格的な裸族ではない事に地味な安心感を覚えた。

「あ、シバ上がったんだ」

⏰:10/09/18 23:32 📱:F02B 🆔:pqA5iSpw


#677 [シバ]
「うん」

そう言って、またベランダに出てみる。
やっぱり心地良い。
もう少し、ここでゆっくりしよう。

「どうしたの?」

理彩ちゃんもベランダに出てきた。
不思議そうな顔で、こちらを見ている。

「何か気持ち良くてさ。さっきもちょっと出てきたんだ」

「あ〜、確かに!涼しいね」

理彩ちゃんはニヤリと笑った。

⏰:10/09/18 23:37 📱:F02B 🆔:pqA5iSpw


#678 [シバ]
「さっきはごめんね」

理彩ちゃんからの謝罪の言葉に、ん?という疑問の顔を作ってみせた。

「リィがさ、一緒に風呂入ろうとか、すっぽんぽんで部屋に入ってきたとか…」

「あー(笑)別に。ただ単にびっくりしただけ!でも、よく考えてみたらリィの事だから別にびっくりする事でもないな〜とか思って」

「どういう意味よ(笑)」

とか、声を小さめにまた笑いながら話をした。

⏰:10/09/18 23:45 📱:F02B 🆔:pqA5iSpw


#679 [ちやん]
>>325ー500

⏰:10/09/24 18:54 📱:P906i 🆔:dD6sYJ6g


#680 [シバ]
室内に戻り、布団の上に転がった。

「あ〜!たまにはお泊まりもいいかもね」

ゴロゴロしているシバの横に理彩ちゃんは座った。
布団のすぐ近くに置いてあるコンポの電源を入れ、赤っぽいMDをセットする。

聴き慣れない曲が再生される。

「これ、洋楽だね」

シバの一言に、当たり!とか言って理彩ちゃんは音量を少しだけ上げた。

⏰:10/09/24 22:58 📱:F02B 🆔:SLFw2uv6


#681 [シバ]
「由香が最近、洋楽にハマったらしくてさ。オススメだからって、リィにもMDくれた」

そういえば、ゆーちゃんはケータイの着信音とか車の中で聴く音楽全部が洋楽だ。
英語を喋るのは苦手だけど、英語の歌を聴くのが好きらしい。

中学の時はポ○ノグラフィティ、高校の時はEX○LEに夢中だったのに、好みがまったく変わってしまったみたいだ。

理彩ちゃんは、オススメだという曲を次々とシバに聴かせてくれた。

⏰:10/09/24 23:06 📱:F02B 🆔:SLFw2uv6


#682 [シバ]
何だか幸せな気持ちになった。
その時聴いていた曲名こそ忘れたけど、おっとりとした優しい曲調で、一度聴いたら何か大きな物が心に残るような感じの曲。

洋楽と聞いたら、激しくて、盛り上がって、カッコ良くて、勢いのある…っていうイメージがあった。

洋楽とかゆーちゃんの車に乗らない限り聴くことのないモノだったから、酷く新鮮に感じた。

⏰:10/09/24 23:12 📱:F02B 🆔:SLFw2uv6


#683 [シバ]
あの女性シンガーは誰だったんだろう…
あの時、理彩ちゃんに聞いておけばよかった。



曲が終わると、また現実の世界へと戻される。
大袈裟なようだけど、音楽って人の心を掴んだり、気持ちを動かしたりっていう、物凄くパワーのある物だと思う。


何とも言えない気持ちで、コンポの方を見つめるシバに、理彩ちゃんはとんでもない事を言い出した。

「シバってさ、女の子に恋愛感情抱いた事ある?」

⏰:10/09/24 23:19 📱:F02B 🆔:SLFw2uv6


#684 [我輩は匿名である]
きゃーきになるー

⏰:10/09/25 13:59 📱:CA004 🆔:rTNs2sE.


#685 [我輩は匿名である]
同じく気になる!

⏰:10/09/28 15:10 📱:SH05A3 🆔:lHDD3zKY


#686 [我輩は匿名である]
気になる!(´・ω・`)

⏰:10/09/30 20:37 📱:W61SA 🆔:AMcPpFOY


#687 [シバ]
皆さんありがとうございます(´・ω・`)
更新します!



>>683

「…え?!」

固まってしまった。
何を言い出すのか、この人は…
理彩ちゃんは不思議そうな、珍しい物でも見るような顔で、シバの顔をジッと見ている。

「変な事聞いちゃったかな…でも、なんか…どうなのかなーって思って」

⏰:10/10/02 21:46 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#688 [シバ]
タオルケットを腰まで掛けて、寝転がってるシバは口をポカンと開けたままだった。

起き上がって、理彩ちゃんと目線を合わせる。


「あー…どうかなぁ(笑)」

動揺を隠せないシバに、理彩ちゃんは怯まなかった。

「リィ、そういうのに偏見とか持たないよ。シバが女の子を好きだとしても、シバを見る目変わらないし」

⏰:10/10/02 22:25 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#689 [シバ]
「何で、そう思ったの?」

「なんとなく」

女の勘って、本当に鋭い。
否定した所で、何も変わらないし…
むしろ、本当のシバを知ってほしいとも思った。だから言った。

「…女の子を好きっていうか、女の子と付き合った?事はある」

理彩ちゃんは目を見開いた。
シバは、理彩ちゃんの方を見るのが怖かった。

⏰:10/10/02 22:29 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#690 [シバ]
理彩ちゃんは立ち上がり、部屋の電気を消した。

キョドっていると、理彩ちゃんは布団まで戻ってきた。

「暗い方が、何か落ち着かない?」

「まぁ…ね」

シバの隣に座ると、深呼吸した。

「やっぱりなぁ(笑)」

「軽蔑した?」

「だから、そういうのはないってば(笑)」

⏰:10/10/02 22:34 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#691 [シバ]
「…………」

「心配しなくていいよ。誰にも言わないし。むしろ、教えてくれてありがとう」

そう言うと、シバの肩に寄りかかってきた。
いきなりの行動にびっくりしたけど、そのままでいた。


「だってシバさ、歳の割には女の子の格好しないじゃん。高校卒業したら、みんな可愛い格好とかしてるじゃん。シバ、昔からボーイッシュな感じだし。そういう単純な理由(笑)」

⏰:10/10/02 22:38 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#692 [シバ]
「そんな人、他にもたくさんいるじゃん」

「うん。あとね…」

理彩ちゃんは視線を下に向けたまま、話を続けた。

「さっきの事で、何となくピンときた。理彩の体見て、物凄く焦ってたじゃん」

「だって、いきなり裸って、そりゃビックリするよ」


「そうだけど、何か他の人と違ったし。もしかしたらって思って。嫌な思いさせちゃったなら謝る。ごめん」

⏰:10/10/02 22:43 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#693 [シバ]
「じゃあ、リィはそういうのないの?」

「何が?」

「シバみたいに、女の子の事〜…とか」

「どうかな(笑)」



…え?
理彩ちゃんは、意味深な言葉を放った。

「ない事もないよ」

理彩ちゃんは笑った。
外からの光もあって、暗闇に目が慣れるのに時間はかからなかった。

理彩ちゃんは続ける。

⏰:10/10/02 22:48 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#694 [シバ]
「リィはきっと、バイなんだと思う」

理彩ちゃんのいきなりのカミングアウトに、シバは益々動揺した。

「リィ、去年の今頃は普通に彼氏がいたんだ。でも、何かとだらしない所に冷めてしまって、別れようって言った。そしたら、『分かった。じゃあ、最後にHしよう』って。リィ、好きでもない相手とそんな事できないから、ふざけんなって言って別れた」


更に続く。

⏰:10/10/02 22:54 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#695 [シバ]
「その前の彼氏は、物凄くリィの理想のタイプだった。でも、お互い冷めて別れたのね…だけど、しばらくして、会う約束したんだ。ただ『遊ぼう』って事で」


シバは理彩ちゃんから目線をそらせなかった。
ずっと黙って聞いていた。

「そしたらさ、いきなり豹変して…ラブホ連れて行かれてさ。着いていったリィも悪いんだけど。半分は軽い気持ちだったんだけど、相手は真剣に飢えてたみたいでね」

⏰:10/10/02 22:59 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#696 [我輩は匿名である]
>>1-10
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700

⏰:10/10/02 23:00 📱:SA001 🆔:☆☆☆


#697 [我輩は匿名である]
>>10-100

⏰:10/10/02 23:01 📱:SA001 🆔:☆☆☆


#698 [シバ]
「物凄く激しくされた。気持ち良いどころか、痛いし、気持ち悪いし、リィが泣いてるのもお構いなしにずっと行為を続けられて…止めてって言っても押さえつけられて」

シバは、次第に怒りが増してきた。

「やっとの事で突き飛ばして、着替えようとした。そしたら手で口を塞がれて、『分かったよ。じゃあ、俺がイクまで舐めろ。じゃないと、一生返さない』って言われて。シカトして着替えようとしたけど、殴られた」

⏰:10/10/02 23:03 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#699 [シバ]
もう話さなくていい…
そうとも言えず、ただ黙って聞いていた。

「結局は言われるがまま…んで、行為が終わると相手はさっさと着替えて部屋を出て行った。そんな嫌な経験があるからさ、男が嫌いなんだ。男なんて、結局は体が目当てなんだよ。あ〜、ずっと閉じ込めてたのに、つい喋っちゃった(笑)ごめんね、長々と」


理彩ちゃんの無理やりな笑顔が切なかった。
だからあの時、ゆーちゃんと3人でファミレスに行った時、あんな話をしたんだと理解できた。

⏰:10/10/02 23:12 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#700 [シバ]
それと同時に、下を向く理彩ちゃんを抱きしめていた。

初めて理彩ちゃんに触れた。
風呂上がりの、シャンプーの真新しい匂いと、理彩ちゃんの肌の匂い。

理彩ちゃんが可哀想…とか、そんなんじゃなくて、瞬間的に抱きしめたくなったんだ。


シバの鎖骨あたりに、理彩ちゃんの顔が当たる。理彩ちゃんの呼吸を感じながら、シバは目を閉じて懸命に理彩ちゃんを抱きしめた。
理彩ちゃんも、シバの背中に手を回した。

⏰:10/10/02 23:19 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#701 [シバ]
そのままの姿勢で、理彩ちゃんが泣いている事に気付く。

「シバは優しいね…」

そう言いながら、探るように背中の手を上下に動かす。

「シバこそ、こんな話聞いてリィの事軽蔑しないの?」

理彩ちゃんの声は優しかった。
いつもの子供で元気な理彩ちゃんの声じゃなくて、甘えた女性の声…

「軽蔑しないよ。辛い経験したんだね」

それ以上は何も言えず、黙って理彩ちゃんの体温を感じた。

⏰:10/10/02 23:26 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#702 [シバ]
なんでシバの話から、理彩ちゃんのこういう話になったんだろう…って考えながら、なんとなく感じた事がある。

その男が最低なだけで、男の人全員がそんな最低な奴ばっかりってわけじゃない。
でも、理彩ちゃんにとって最悪な過去として残ってしまったのだ。

たぶん理彩ちゃんは、そんな過去があったから、女の人に好意を持つようになったのかもしれない…
そして、女の人と過去に何らかの関係を持ったのかもしれない…

色々考えていた。

⏰:10/10/02 23:42 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#703 [シバ]
顔を動かさず、目だけで理彩ちゃんを見る。

澄んだような、悲しそうな目…
よっぽど辛かったのだろう。
よっぽど思い出したくなかったんだろう。

いつも笑っている人間でも、心の底はどうなっているのか分からない。
たまたまこんな話をする機会があっただけだけど、理彩ちゃんに申し訳ないことをしてしまった。

「ごめんね、リィ」

「何が?」

⏰:10/10/02 23:47 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#704 [シバ]
「シバが変な事聞いちゃったから、嫌な事思い出させちゃって…」

「先に変な事聞いたのはリィだよ(笑)それに、いつかは誰かに聞いてほしかった。誰にも話してないから、1人で考えて頭がおかしくなりそうだった。もちろん、親にも親友の由香にも言えなかった」


「…そっか」

「本当に信頼できて、自分にとって大切で、好きな人じゃないと言えない。由香の事信頼してないとかじゃないよ!ただ…うん。何て言ったらいいのか分かんないけど」

⏰:10/10/02 23:52 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#705 [たな]
うぅ、ずっと読んでます(¨、)

がんばってください、応援してます(Pω`、)

⏰:10/10/03 22:30 📱:F706i 🆔:cBozP/JU


#706 [シバ]
>>705 たなさん
ありがとうございます(^^)v
元気出ます(´_ゝ`)
少し更新しますね!


>>704

「ゆーちゃんにも言えなかったって事は、ずっと悩んでたんだね。シバなんかでいいなら、話聞くよ」

理彩ちゃんはシバから離れた。
二重の目からは、小さな涙の粒がこぼれていた。それを、理彩ちゃんは小さな手で拭った。

⏰:10/10/04 21:08 📱:F02B 🆔:CFaJVrVQ


#707 [シバ]
理彩ちゃんの指は、意外にゴツゴツしていた。
バスケで突き指を繰り返したのだろう。
人差し指と薬指は、少しだけ変形していた。

ただ、元の手は物凄く綺麗だったと思う。
色白だし、手の甲はスッキリとして、スベスベしているのだ。
爪も綺麗に手入れされている。

「年下から励まされるとか、リィってホントにガキだね(笑)みっともないね(笑)」

近くに置いていたタオルを手に取り、目頭を押さえた。

⏰:10/10/04 21:15 📱:F02B 🆔:CFaJVrVQ


#708 [シバ]
「みっともなくないよ。今までの辛かった事、全部話していいよ。言いたくない事とかあったとしても、無理には聞かないし」

理彩ちゃんはタオルを枕の方にポイッと放り投げて、体育座りをした。
シバも、自然と理彩ちゃんと同じ格好になる。

体育座りで話を聞くとか、ちょっと前の事を思い出す。
高3の、ジリジリとした夏の、あの合宿中の出来事…

あの時とはまったく状況が違うけど、ふいに昔を思い出していた。

⏰:10/10/04 21:22 📱:F02B 🆔:CFaJVrVQ


#709 [シバ]
しばらく沈黙…

部屋が暗かったから、変に冷静な自分がいた。
理彩ちゃんが口を開く。

「あのね…」


沈黙…

やっぱり喋りたくないのだろうか。

「男の話は、もう終わり。ここから先は、絶対に人に喋らないって決めてた。これから先、誰かと一緒になっても、リィが死ぬまで絶対に、絶っ対に喋らないって思ってたんだ」

⏰:10/10/04 21:35 📱:F02B 🆔:CFaJVrVQ


#710 [シバ]
鼻をグスグスさせながら、理彩ちゃんは笑った。

「死んだ先でも、絶対に言わないって決めてたんだけど(笑)ってか、死んだらどこ行くんだろうね(笑)」

シバも少しだけ笑った。

「マジ…ね。リィもいろんな恋愛と出会ってきたんだよ」

理彩ちゃんは、表情を変えずに語り始めた。

⏰:10/10/04 21:41 📱:F02B 🆔:CFaJVrVQ


#711 [シバ]
「リィ…先月まで女の子と付き合ってたんだ」

バッと顔を上げて、理彩ちゃんを見た。
照れくさそうな顔…
その顔を見て、心がズキンと痛んだ。
この瞬間は、何で心が痛んだのか分からなかったけど…


「…………」

「軽蔑した?(笑)」

「あ、いや…」

「さっきのシバの真似。『軽蔑した?』って(笑)」

「軽蔑はしないけど…なんか…意外」

⏰:10/10/04 21:51 📱:F02B 🆔:CFaJVrVQ


#712 [シバ]
「意外かな?だって、色々あったんだもん」

「そうなんだ…」

間を空けず、理彩ちゃんは続ける。


「その相手はね、高校の時からリィの追っかけだったらしい…所謂、ファンみたいな」

「うん」

「高校卒業してから、地元の映画館で偶然会ったんだ。後ろから声かけられて、『吉岡さんですよね?』って」

⏰:10/10/04 22:28 📱:F02B 🆔:CFaJVrVQ


#713 [シバ]
ちなみに『吉岡』は、理彩ちゃんの名字。

「『あ、はい』って答えたら、めちゃくちゃ笑顔になってさ。それがめちゃくちゃ可愛くて。その子は超ボーイッシュだったから、幼い子供みたいで、癒される〜♪って感じで」


また心がズキン…

「せっかく会ったからって事で、近くの喫茶店に入って色々話してさ。そうこうしてるうちに、そういう機会が増えて、連絡先交換して」

⏰:10/10/04 23:10 📱:F02B 🆔:CFaJVrVQ


#714 [真沙也]
久しぶりです
更新頑張って下さい
この小説にはいつも元気をもらいます、勇気をくれます
あなたのペースで頑張って下さい

⏰:10/10/04 23:26 📱:930CA 🆔:KBuSfMPU


#715 [我輩は匿名である]
更新待ってます∩^ω^∩

⏰:10/10/16 21:59 📱:W61SA 🆔:psArAMlw


#716 [我輩は匿名である]
>>1-300
>>301-600
>>601-900
>>901-1000

⏰:10/10/17 07:50 📱:F03A 🆔:C/35yzp.


#717 [シバ]
真沙也さん
匿名さん

ありがとうございます(´_ゝ`)
そう言ってもらえると本当に嬉しいです!

ちょっと更新します



>>713

そうしていく内に、そういう関係になってしまったんだ♪

理彩ちゃんは、そのファンだったという相手と性別という壁を超えて、恋愛関係に発展した。
そう続けた。

⏰:10/10/18 23:07 📱:F02B 🆔:9Y/WWEKk


#718 [シバ]
そんな話を受けて、シバは黙り込んでしまった。
いきなりのカミングアウト…
まさかの展開…

シバは笑顔を作って聞いていたけど、心の中はとんでもない事になっていた。

別に理彩ちゃんの事、何とも思ってないはずなのに…
やっぱり、心って正直だ。




完璧にヤキモチやいてる自分がいる…

⏰:10/10/18 23:10 📱:F02B 🆔:9Y/WWEKk


#719 [シバ]
少し俯いて、照れくさそうに笑う理彩ちゃんを見たくなかった。

そんなシバを見て、理彩ちゃんは一言…


「あ、こんな話しちゃってごめんね」

いやいや、と慌てて返事をしたけど、自分の顔から笑顔が消えていた事に気付く。

「ねぇ…」

理彩ちゃんはシバの顔を覗き込んだ。

⏰:10/10/18 23:14 📱:F02B 🆔:9Y/WWEKk


#720 [シバ]
「シバ、ヤキモチ妬いてる?」

真顔でもない、笑顔でもない理彩ちゃんの表情…

好奇心…
と言った方が正しいのだろうか?
理彩ちゃんの表情から、何も捉える事ができない。
だから黙り込んだまま。


「シバ…」

小さな声で呼びかけられる。

⏰:10/10/18 23:18 📱:F02B 🆔:9Y/WWEKk


#721 [シバ]
「ヤキモチとか、妬いてない!」

シバは言い張った。

「…そう」

理彩ちゃんは俯いて、そのまま布団に寝転んだ。
何で素直に『ヤキモチ妬いてるよ』って言えないんだろう…
でも、それで良かった。


「ヤキモチ…妬いて欲しかったな」

理彩ちゃんは呟いた。
小さな声だったけど、その一言はとても衝撃的だった。

⏰:10/10/18 23:22 📱:F02B 🆔:9Y/WWEKk


#722 [シバ]
理彩ちゃんを見る。
仰向けに寝て、腕を顔の前に持ってきて、顔を隠すような体勢だった。

その奥の理彩ちゃんは、どんな表情をしていたのだろう。

シバは固まってしまった。
その一言に、理彩ちゃんはどんな意味を込めたのだろうか?

いろんな疑問を持った。

「リィさ、その子の事、本当に好きだったのか今でも分からないんだ」

⏰:10/10/18 23:27 📱:F02B 🆔:9Y/WWEKk


#723 [シバ]
ふーん…とも言えず、そのままお互いバラバラの体勢で話が続く。

「その子の笑顔は可愛かったし、一緒にいて癒されてたし、一緒に笑って楽しかったのに、付き合うってなった日から何も分からなくなった」

シバは窓を見た。
雨が降るワケでもない、星一つないさっきと同じ空。


「付き合ったからって、一体何が変わるんだろう…そんな疑問ばっか」

⏰:10/10/18 23:32 📱:F02B 🆔:9Y/WWEKk


#724 [シバ]
理彩ちゃんは起き上がって、後ろからシバに抱きついた。

「どうしたの?!」

びっくりしたシバは、情けない言葉をポツリ。

「う〜ん…分かんない。でも何か、シバと一緒にいたら…落ち着くんだ。あの人にこんな事してみても、変に緊張してたっていうか、その場の空気を読んでの行動だった…みたいな」

理彩ちゃんの顔が、シバの背中にあたる。

⏰:10/10/18 23:37 📱:F02B 🆔:9Y/WWEKk


#725 [シバ]
「ファンって言ってたから、バスケしてるリィに憧れみたいなもの持っててくれてたんだろうな〜って思ってたけど、最初からそんなんじゃなかったみたい」

理彩ちゃんの腕に力が入る。

「最初から、あっちは男目線でリィの事見てた。分かるかな?」

「うん…なんとなく」

「自分の彼女にしたい…ただそれだけ。んで、実際自分の物になったら、所有物になる」

⏰:10/10/18 23:42 📱:F02B 🆔:9Y/WWEKk


#726 [シバ]
今気付いた。
さっきの理彩ちゃんの照れくさそうな笑顔は、照れくさいでも何でもなく、複雑な笑顔。

それに気付かなかったシバはホント大馬鹿者。



「話が難しくなっちゃうから簡単に言うと、相手にとって念願の彼氏彼女の関係に発展!勝手に束縛して、勝手に満足して、相手は色々楽しかったんだろうね。リィの気持ちなんてお構いなしに勝手に恋愛ごっこしてただけ。そんな感じ」

⏰:10/10/18 23:49 📱:F02B 🆔:9Y/WWEKk


#727 [シバ]
なんとなく理解できた。

結局は、最初だけいい顔して理彩ちゃんの気を惹いて、自分の物にして満足して終わり…
そりゃ、理彩ちゃんだって付き合う意味が分からなかっただろうよ。

本当に好きでもないのに、付き合うなんて無理な話だ。

理彩ちゃんの腕から力が抜けた。
何してるんだろう?って思って、背中側に意識を集中する。
その集中は、一瞬にして破られた。

「シバ、キスして」

⏰:10/10/18 23:55 📱:F02B 🆔:9Y/WWEKk


#728 [我輩は匿名である]
わ〜続き気になる

⏰:10/10/19 19:22 📱:SH05A3 🆔:4aZxZMSs


#729 [シバ]
>>728さん
ありがとうございます!少し更新します(^^)


>>727

理彩ちゃんの腕をゆっくりと振りほどいて、理彩ちゃんの方を向く。
理彩ちゃんは俯いて、体育座りして小さくなっていた。
シバは理彩ちゃんからの衝撃発言にびっくりしなかった。
この人はビックリ箱のような人だから、いつも想像できないような事を簡単にポツリと呟くのだ。

⏰:10/10/24 12:00 📱:F02B 🆔:uDg/62RY


#730 [シバ]
シバは理彩ちゃんにキスをする事を躊躇いまくった。
この人にキスをしたら、これから何が始まるというんだろう…

シバは理彩ちゃんの事が好きだ。
その感情も、友人に抱くような物ではなく、本当に特別な『愛』なのだ。性別なんて、今更気にしない。

だけど…
この人は、自分の大好きな姉の大親友なのだ…
ゆーちゃん…

今、この瞬間をゆーちゃんが知ってしまったら…

⏰:10/10/24 12:05 📱:F02B 🆔:uDg/62RY


#731 [シバ]
ゆーちゃんはどんな行動を取るだろうか。

シバの事をひっぱたくだろうか。
理彩ちゃんと絶交するだろうか。
それとも、「何してんのあんたら。酒でも飲んだの?」とか言って、呆れつつも笑って許してくれるだろうか。


頭がおかしくなりそうだった。
シバにとって理彩ちゃんは、ゆーちゃんあっての理彩ちゃんなんだ…

⏰:10/10/24 12:10 📱:F02B 🆔:uDg/62RY


#732 [我輩は匿名である]
頑張ってください

⏰:10/11/02 18:35 📱:SH05A3 🆔:tqldacbU


#733 [我輩は匿名である]
あげます(´・ω・`)

⏰:10/11/09 16:23 📱:S001 🆔:sqrjiobI


#734 [我輩は匿名である]
あげ(・3・)

⏰:10/11/12 18:53 📱:SH05A3 🆔:vkLKv.u.


#735 [我輩は匿名である]
 
書いてください(><)

⏰:10/11/16 20:41 📱:W64SH 🆔:29poXn0k


#736 [シバ]
皆さんありがとうございます
またまた更新できずすみません

今日からまた更新します!

⏰:10/11/20 12:05 📱:F02B 🆔:RDQQMxi2


#737 [我輩は匿名である]
頑張ってください

⏰:10/11/23 19:38 📱:SH05A3 🆔:ZDvmEz1M


#738 [我輩は匿名である]
もお更新するつって3日たってるのに主、来ない…更新しないなら辞めちまえよ

⏰:10/11/25 13:29 📱:P906i 🆔:O05ne80I


#739 [我輩は匿名である]
辞めないでください
主さんのペースで書いて
くださいね(^-^)

⏰:10/11/25 15:05 📱:SH05A3 🆔:nJvxS9Hk


#740 [シバ]
仕事が忙しくてなかなか更新できなくて…


後で更新できたらします

⏰:10/11/25 20:16 📱:F02B 🆔:ib35JjuM


#741 [我輩は匿名である]
理由は、解ったよ
けど言った事を実行出来なかったなら先に謝罪すべきじゃないのか?
忙しいから更新が遅くなるって事に怒ってるんじゃないよ!
定期的に上げてくれてる人、ブックマークして毎日チェックしてくれてる人、応援レスくれた人あなたの話しに共感してくれた人を裏切ったんだぞ!
gdgdでやるなら辞めたがいい。
最低限言った事を守る。
守れなかったら一言レスしに来るくらいはしないと文字だけのやり取りなんだし支援してくれてる人にも失礼だぞ!解ったなら今後はエロシーンの回想を大目で頼みます。

やる夫

⏰:10/11/25 22:40 📱:P906i 🆔:O05ne80I


#742 [あむ]


書いてほしいから
あげときます★!

主さん頑張って(^^)!

⏰:10/12/07 14:05 📱:SH04A 🆔:NK4iRt9.


#743 [我輩は匿名である]
あげます( ^∀^)

⏰:10/12/12 20:26 📱:SH05A3 🆔:oeHIEjg2


#744 [シバ]
皆さんご迷惑おかけしました

忙しくてなかなか更新できなかったのは事実なのですが、有言実行しなかったことに申し訳ない気持ちでいっぱいです
すみません


また更新していきますのでよろしくお願いします

⏰:10/12/20 19:59 📱:F02B 🆔:WbhDASoI


#745 [我輩は匿名である]
更新待ってます。
頑張って下さい(^O^)

⏰:10/12/23 13:14 📱:SH01B 🆔:ZaxuI.yA


#746 [シバ]
>>745さん
ありがとうございます


>>731
理彩ちゃんの目を見る。自分の気持ちがよく分からないまま、理彩ちゃんの唇に触れてみた。

『チュッ』

っていう音も何もない、ただ触れるだけのキス。
理彩ちゃんの反応を待った。


しーん…

⏰:10/12/26 04:20 📱:F02B 🆔:7kmTMsZ.


#747 [シバ]
暗闇…
だけど、外からの青白い光で理彩ちゃんの顔は見える。

目をそらして、何かを考えているような顔。
何も喋らない理彩ちゃん。

そんな沈黙が、シバには痛かった。

「…え?あ、ごめん…ホントにチューしちゃった(笑)」

アタフタしている自分…
タオルケットを投げ飛ばして、その場から逃げ出したかった。

⏰:10/12/26 04:26 📱:F02B 🆔:7kmTMsZ.


#748 [シバ]
その時のシバは、理彩ちゃんの上に乗っかってたと思う。

ってか、乗っかってた。
キスして…なんて言うもんだから、とりあえずその体勢に入るため、上から理彩ちゃんを眺める形になっていた。



理彩ちゃんと目が合う…



…その瞬間が、始まりと終わりの関係を招くことになる。

⏰:10/12/26 04:31 📱:F02B 🆔:7kmTMsZ.


#749 [シバ]
目が合った瞬間、理彩ちゃんはすぐに目を閉じた。

一瞬力が抜けたシバの首に、理彩ちゃんの両手が回された。
顔を引き寄せられて、理彩ちゃんの唇に触れた。

さっきのように『チュッ』みたいな、音が云々…じゃない。

もう、これでもか!ってくらい激しいキスをした。

理彩ちゃんの顔を盗み見てみる…

⏰:10/12/26 04:37 📱:F02B 🆔:7kmTMsZ.


#750 [シバ]
目をギュッと閉じて、微かに声を漏らす。
片手はシバの首に、もう片方の手は背中に…


だんだん息が荒くなる理彩ちゃんを見ていて、少しずつ呼吸が乱れてくる自分に気付いた。

…だけど、変な冷静さを保っている自分がいる。

そうだ…
理彩ちゃんとゆーちゃんは親友…
こんな関係になって、この2人が離れてしまう事があったら…

⏰:10/12/26 04:43 📱:F02B 🆔:7kmTMsZ.


#751 [シバ]
そんな事になったら…

それが怖くて、ストップをかけようと唇を離した。

理彩ちゃんは目を開けていた。
うつろな目で、シバを見る。


話さないと…


「…シバ」

こんなタイミングで名前を呼ばれ、ビクッとなった。
でも、話さないと…
あんたとシバの姉は親友でしょ?

⏰:10/12/26 04:49 📱:F02B 🆔:7kmTMsZ.


#752 [シバ]
そう言わないと…

一方で、また別の自分がいる事に気付く。

『自分は理彩ちゃんの事が好きなんだ。何も悪い事じゃない』


んで、止まってしまった。


数秒間、理彩ちゃんと目が合ったまま。


次の理彩ちゃんからの一言で、シバは完全に理性を失ってしまう。

⏰:10/12/26 04:53 📱:F02B 🆔:7kmTMsZ.


#753 [シバ]
「…好きかも」


理彩ちゃんの唇から漏れたのは、こんな言葉。
一瞬、理解できなかった。
心の奥底まで響いてくるのが、自分でも分かる。

理彩ちゃんは視線を合わそうとはしない。
横を向こうと顔を背けた。
シバの方を向いて目を開けた時には、もう遅かった。

自身の理性が、思いっきり飛んでしまった。

⏰:10/12/30 04:09 📱:F02B 🆔:Izj9qmvg


#754 [シバ]
シバは夢中になって、理彩ちゃんにキスをしていた。
理彩ちゃんが口を開いて、舌を絡めてくる。


口を唾液まみれにさせながら、しばらくはお互いのキスを求め合った。



シバの背中に回された理彩ちゃんの腕に、力が入る。


「シバ…服脱がせて」

⏰:10/12/30 04:32 📱:F02B 🆔:Izj9qmvg


#755 [シバ]
理彩ちゃんは、着ていたTシャツの中でモゾモゾと動き出した。



え…?
やっぱりそうなるか…

だけど、シバもそれを求めていたのかもしれない。
何も喋らず、理彩ちゃんのTシャツを脱がせる。
理彩ちゃんの胸が露わになる。
さっきは恥ずかしくてワーワー言ってしまったけど、今は違う。

暗闇の力って凄い。

⏰:10/12/30 04:36 📱:F02B 🆔:Izj9qmvg


#756 [真沙也]
明けましておめでとうございます
自分のペースで頑張って下さい
人生山あり谷あり
って感じっすよ
こんなに応援してくれる人も
たくさんの方が読んでますから
中途半端には止めず
自分のペースで最後まで
書いて下さいm(__)m

⏰:11/01/02 05:46 📱:930CA 🆔:2eXh./z6


#757 [我輩は匿名である]
>>325-800
すみません

⏰:11/01/02 16:02 📱:P02A 🆔:Yu5xxx0Q


#758 [uraganai]
>>500-800

⏰:11/01/09 02:00 📱:D705i 🆔:gy0QnHNo


#759 [uraganai]
>>700-800

⏰:11/01/09 02:00 📱:D705i 🆔:gy0QnHNo


#760 [我輩は匿名である]
あげます

私も同性愛者なので応援しています

⏰:11/01/13 13:05 📱:F01B 🆔:zkFFbmfI


#761 [シバ]
>>756さん
>>760さん

ありがとうございます!更新遅くて本当にすみません
少し更新します!

⏰:11/01/16 21:47 📱:F02B 🆔:b9icmHsI


#762 [シバ]
>>755

理彩ちゃんの胸を触ってみる。
理彩ちゃんの口から小さな声が洩れる。

「もっと強く…」
とか、
「揉んで」
とか!

母親以外の乳を触るとか…

ガールズトークの中で、よく『あんた胸大きいね!触らせて』とか、よく耳にする。

だけど、この状況は色んな意味で諸々違う。

⏰:11/01/16 21:52 📱:F02B 🆔:b9icmHsI


#763 [シバ]
普通に、お互い愛情を込めての行動。

ただ、シバは脱がない。女である自分の体を、相手に見られたくないから…

しばらく胸を弄っていると、理彩ちゃんの手がシバの右手を取った。
ゆっくりとその手は下に降りていく。

理彩ちゃんのパンツは、予想以上に濡れている。
…というか、お漏らしした?

「あ…リィね、相当感度が高いから(笑)すぐ濡れるんだ」

⏰:11/01/16 21:57 📱:F02B 🆔:b9icmHsI


#764 [シバ]
恥ずかしそうに笑いながら、理彩ちゃんはシバの目を見た。

そんな理彩ちゃんを見ていると、シバの理性は更にぶっ飛んだ。

理彩ちゃんの足を広げて、シバは顔を近づけてみた。

「ちょ!待って」

理彩ちゃんは思いっきり力を込めて足を閉じた。シバの頭はガツンと挟まれた。

「どうしたの?!」

「いや…ごめん。なんか…恥ずかしい(笑)」

⏰:11/01/16 22:01 📱:F02B 🆔:b9icmHsI


#765 [シバ]
「え?今更?(笑)」

「うん、今更(笑)ってか、だって…びしょ濡れだし」

足を閉じて、上半身裸の理彩ちゃんは両手で顔を覆っていた。
その両足に挟まれているシバの頭。

なんとも微妙な体勢…

逆にこっちが恥ずかしい。

けど…

「そんなの気にしないよ。むしろ、可愛い」

⏰:11/01/16 22:05 📱:F02B 🆔:b9icmHsI


#766 [シバ]
理彩ちゃんは顔を覆ったまま、

「え…じゃあ…して(笑)」

なんていうもんだから、理彩ちゃんの足おっ広げて、あんなことやこんなこと…

簡単に言えば、舌や指使って、色々。

何分経っただろうか?

「シバ!ストップ!待って!」

理彩ちゃんが再び足を閉じた。
ヘロヘロになったシバの頭は、再び理彩ちゃんからの両足ガツン…

⏰:11/01/16 22:17 📱:F02B 🆔:b9icmHsI


#767 [シバ]
「どう…したの?」

理彩ちゃん並にヘロヘロフラフラなシバ。
あんだけ手や口動かせば、さすがに…


「あのね…真っ最中には言わなかったんだけど…リィ、すでに3回はイッたっぽい(笑)」

なんと!
本当に感度が高いのね。

しばらく2人で横になって、余韻に浸ってた。
チラッと時計を見る。

もう日付変わってるし、むしろ明け方5時前。

⏰:11/01/16 22:26 📱:F02B 🆔:b9icmHsI


#768 [シバ]
色々語って、イチャイチャして、あんなことやこんなことして…

そりゃ、時間経つのは早いわな。
ってか、夢中になってる時って、本当に時間経つの早いわ!


横を見ると、理彩ちゃんは服を着ることもなく、スヤスヤ寝ていた。

シバはタオルケットを理彩ちゃんにかけて、理彩ちゃんのオデコにチューした。
理彩ちゃんは起きてたのかな?
目を閉じたまま、シバに抱きついて離れなかった。

⏰:11/01/16 22:33 📱:F02B 🆔:b9icmHsI


#769 [シバ]
シバの左腕をもぞもぞと動かして、自分の腕枕にしていた。
そんな姿があまりにも可愛くて…
シバは本当に、理彩ちゃんのことが好きなんだと感じた。

シバもクタクタだったから、そのまま熟睡していた。




んで、起きたのは夕方4時前…
よく考えたら、明日からまた仕事。

ってか、今日こそは理彩ちゃんとどこそこ行って、思い出作りたかったのに…

⏰:11/01/16 22:38 📱:F02B 🆔:b9icmHsI


#770 [シバ]
なんて、しみじみ思いながらまだ横でぐっすり寝てる理彩ちゃんを見た。
そろそろ帰らないと…


可哀想だけど、起きてください。

「リィ、シバ…そろそろ帰らないと」

「……ん…嘘…もう帰るの?」

「明日仕事だからね。また来るから」

「うん…いつでもおいで……ギャッ」

タオルケットを取ろうとした理彩ちゃんは、またすぐに被った。

「リィ、裸だったんだ(笑)」

⏰:11/01/16 22:45 📱:F02B 🆔:b9icmHsI


#771 [シバ]
「は…?」

「待って!布団取らないで(笑)服着るから!」

理彩ちゃんはタオルケットを被って座り込んだ。

「リィ昨日は普通にスッポンポンで部屋中歩き回ってたじゃん(笑)何の恥じらいもなく」

「夜にあんなことしたんだから、なんか照れくさいよ(笑)」

そんなこと言う理彩ちゃんは、本当に恥ずかしそうだった。

⏰:11/01/22 21:43 📱:F02B 🆔:wzscST0I


#772 [シバ]
そんな姿にキュンときた。

「分かった。ってか、シバも着替えるから脱衣場行ってくる。その間に着替えといて」

「分かった」

お互い別々の場所で身支度を済ませ、また理彩ちゃんの部屋に戻った。

まともな会話が出ないまま、帰る時刻がやってきた。


「あ〜、明日から仕事だね。土日が相当楽しかったから、なんかやる気出ないや…家に帰りつくまでが長すぎる」

⏰:11/01/22 21:48 📱:F02B 🆔:wzscST0I


#773 [シバ]
シバがボヤいて、荷物の鞄を肩にかけ、玄関に向かおうと理彩ちゃんに背を向ける。

理彩ちゃんはシバの手を引いて、再び理彩ちゃんの部屋に戻った。


「リィ、どうしたの?」

理彩ちゃんはモジモジしながら少し背伸びして、とてもとても濃厚なキスをしてきた。

「どうしたの?」

2回も同じことを聞いてしまった。
たぶん、自分自身が物凄くビックリしてたんだと思う。

⏰:11/01/22 21:52 📱:F02B 🆔:wzscST0I


#774 [シバ]
しばらくキスが続いた。

理彩ちゃんはシバから視線をそらして、

「だって…しばらく会えないんだよ?寂しいよ」

なんて呟いた。

そんな理彩ちゃんが本当に可愛くて、そんな風に思っていてくれたなんてまったく気付かなくて、嬉しすぎて…

シバは理彩ちゃんを抱きしめた。
理彩ちゃんも小さな体に力を込めて、強く抱きしめてくれた。

⏰:11/01/22 21:56 📱:F02B 🆔:wzscST0I


#775 [シバ]
駅に着いた。
理彩ちゃんは見送りに来てくれて、改札口で別れることに。

「また近々来るから。ってか、来週でもいいし」

「ホント?来て来て!リィもたぶん用事ないし。でも、再来週は友達と買い物行くんだ…なんか寂しいけど」

「そりゃ、先に約束した友達優先しないと。とりあえず、着いたらまた連絡する」

そう言って、理彩ちゃんの頭をポンポンっと軽く叩いてシバはホームに向かった。

⏰:11/01/22 22:01 📱:F02B 🆔:wzscST0I


#776 [シバ]
それから約2ヶ月後…


理彩ちゃんとシバの仲は順調だった。

順調どころか、前にも増してお互いのことが分かってきて、電話やメールで喧嘩もしたし、週1ペースで会いに行ったし、不意打ちで手紙なんかも送られてきて喜んで、そんなやりとりが続いた。

会えない時や寂しい時は、理彩ちゃんは電話の向こうで泣いていたし、そんな時は夜だろうが次の日が仕事だろうがお構いなしに電車に飛び乗って理彩ちゃんのもとへ行ったし、とにかくお互いの中でお互いが特別な存在になっていた。

⏰:11/01/22 22:09 📱:F02B 🆔:wzscST0I


#777 [シバ]
だけど、1つ気になることがあった。

ずっとモヤモヤしていたこと…


『これって、付き合ってるのかな?』

っていうこと。

シバは理彩ちゃんに付き合おうって言った訳でもないし、理彩ちゃんから言われた訳でもない。

じゃあ、この関係は一体何なんだろう…

ただ寂しいから?
理彩ちゃんの過去を忘れさせるため?
それとも、自然と『付き合う』っていう形になった?

⏰:11/01/22 22:15 📱:F02B 🆔:wzscST0I


#778 [シバ]
そんな曖昧な気持ちのまま、理彩ちゃんとはいつも通りに接していた。

理彩ちゃんからも、『付き合ってる』っていう言葉は出てこない。

理彩ちゃんは何を思ってシバを見ているのだろう…
シバと一緒にいると落ち着くとか、好きかもしれないっていう言葉をくれた理彩ちゃん。

だけど、実際はどうなんだろうか…

考えれば考えるほど、自分自身が無理をしていることや、辛い気持ちになっている自分に気付いた。

⏰:11/01/22 22:22 📱:F02B 🆔:wzscST0I


#779 [c a]
あげます

⏰:11/02/02 21:38 📱:F01B 🆔:6HJlnuJE


#780 [我輩は匿名である]
あげます(>_<)

⏰:11/02/14 20:34 📱:PC 🆔:r99gjIbI


#781 [我輩は匿名である]
あげます(`・ω・´)

⏰:11/02/19 20:06 📱:SH05A3 🆔:YH5Fn68Y


#782 [シバ]
皆さん、あげありがとうございます(^^)
亀さんの更新で本当に申し訳ないです(T^T)

更新します!

⏰:11/02/21 19:58 📱:F02B 🆔:84lwKmgE


#783 [シバ]
>>778

理彩ちゃんの答えを聞くのは怖い。
…でも、このままの微妙な関係もきつい。

自分の気持ちは、完璧に理彩ちゃんの事を好いている。
友達だとか、ゆーちゃん繋がりだとか、そんな中途半端な形は嫌だ。

理彩ちゃんを誰にも取られたくない。

シバは女で、理彩ちゃんも女。

関係ない!

シバは理彩ちゃんと『恋人』っていう形になりたいんだ!

⏰:11/02/21 20:05 📱:F02B 🆔:84lwKmgE


#784 [シバ]
そう決めたその日の夜…

仕事を終え、いつも通りの流れ。
先に仕事の終わった方が『仕事終わった♪』のメール。

今日は理彩ちゃんの方が早かった。

『終わったよ〜ん♪今からナナ(理彩ちゃんの友達)と香水のお店行ってくる!』

とのメールが。

それを見て『いってらっしゃい』の返信を送る。

ってことは、真面目な話をするのは寝る前だろう。

⏰:11/02/21 20:13 📱:F02B 🆔:84lwKmgE


#785 [シバ]
どれに転ぶのだろう…

恋人、友達、最悪は他人…
だけど、こんなに好きなのに友達の関係に戻るなんて難しい。
っていうか、無理。

いっそのこと、他人に戻った方がお互いの為になるだろうっていうのが、シバのこの時の考え。

でも、気持ちを伝えるからには、やっぱりいい結果を聞きたい。

理彩ちゃんが帰ってきたのは夜10時過ぎ。
理彩ちゃんが入浴を済ませた後に、話をする事に。

⏰:11/02/21 20:22 📱:F02B 🆔:84lwKmgE


#786 [シバ]
「もしもし♪シバ?何してた?」
「風呂入ったり飯食べたり」

「普通だね(笑)」
「いつも通りだよ」

「なんか、シバいつもと違う〜!」
「…あははは」

「何かあったの?」
「いや、別に普通だよ」

「ふ〜ん」
「………」


馬鹿みたいに緊張する!自分が自分じゃないみたいに、変な汗かいて、うわ〜って叫びたくなる。

⏰:11/02/21 20:28 📱:F02B 🆔:84lwKmgE


#787 [シバ]
「あんね、今日シバが使ってた香水見に行ったんだ!リィは使うつもりなかったんだけど、何かノリで買っちゃった(笑)」

「なんで?(笑)」

「え〜?だってさぁ、シバの匂いだよ♪匂ってたらキュンキュンしてきちゃって(笑)」


何それ!
そんな事言われたら、こっちがキュンキュンしてくるわ!


「次はいつ会えるかなぁ?シバの匂い嗅いでたら、なんか会いたくなってきた♪」

⏰:11/02/21 20:34 📱:F02B 🆔:84lwKmgE


#788 [シバ]
「あのさ、ちょっとお話が…」
「何何?」

「…シバってどんな匂い?」


勇気を振り絞ってみたけど、どうやら振り絞れてなかったみたい。

そりゃそうだ。
これは告白なのだから。

「シバの匂い?リィが一番好きな匂い(笑)香水じゃなくても、風呂上がりとか、寝る前の肌の匂いとか、全部好き(笑)」


理彩ちゃんからの『好き』っていう言葉が、シバの心に火をつけた。

⏰:11/02/21 20:42 📱:F02B 🆔:84lwKmgE


#789 [シバ]
「シバとリィって、どういう関係なの?」
「関係?」

「友達なの?それとも付き合ってるの?」
「う〜んとね…(笑)」

「なんか、中途半端なのって嫌なんだよね」
「中途半端…だけど、分かんない(笑)」



分かんないって…

あ〜、ダメだこりゃ。
終わったな…


「そうなんだ…期待して損しちゃったな」
「期待?」

⏰:11/02/21 20:48 📱:F02B 🆔:84lwKmgE


#790 [シバ]
「期待っちゅーか、なんていうか…」
「…………」

「だって…ね?」
「…………」


理彩ちゃんは何も喋ろうとはしない。
あ〜、そうか。

やっぱりシバが1人で勝手に舞い上がって勘違いして、好きっていう言葉の捉え方を間違ってたんだ…

そうかそうか…

「あのさ…」

⏰:11/02/24 20:00 📱:F02B 🆔:9rWx0P.M


#791 [シバ]
理彩ちゃんが急に喋りだしてビックリした&もうこの場の空気に耐えられなくなって、シバは電話を切ってしまった。

根性無し!
チキン!
間抜け!
馬鹿!


自分を罵り出した数分後、理彩ちゃんからメールがきた。

『なんで電話切っちゃうかなぁ?シバの言いたい事、なんとなく分かるよ。リィもその事について結構考えてたから。とりあえず話しようよ。電話切るとか、それって逃げじゃない?』

⏰:11/02/24 20:06 📱:F02B 🆔:9rWx0P.M


#792 [シバ]
理彩ちゃんからのメールの文章が、心の奥まで染みてきた。

ベッドに転がって気持ちを落ち着かせてから、理彩ちゃんに電話した。


「いきなり切るからビックリしたよ(笑)」
「…ごめん」

「ま、いいや」
「………」

「………」
「………」


無言になったり、どちらかがよいしょ!とか言ったり、はぁ〜…とか言ったり。

⏰:11/02/24 20:14 📱:F02B 🆔:9rWx0P.M


#793 [シバ]
「シバは…さ。リィの事が好きだよ」

チキンのくせに、頑張って『好き』の一言が言えた!

「リィも好き」


え?
じゃあ…

「ただ、リィとシバが付き合うってなったら1つ大きな問題が出てくるよ」
「何?」
「…由香」

ゆーちゃん?


「なんで?」

⏰:11/02/24 20:19 📱:F02B 🆔:9rWx0P.M


#794 [シバ]
「なんでって(笑)普通に分かるでしょ」
「ゆーちゃんに内緒にしとけばいいんじゃない?」

「それは無理でしょ(笑)だってこれから先、由香とは長い付き合いしていきたいし」
「シバよりゆーちゃんを取るって事?」

「いや、そうじゃないけど…むしろ、リィはシバの方が好きだよ。でも、由香はリィにとって大事な友達だから…」
「そっか…」

⏰:11/02/24 20:23 📱:F02B 🆔:9rWx0P.M


#795 [シバ]
もう無理だな…って思いかけた時…

「でも、シバ?リィはシバと一緒にいたいっていう気持ちの方が強いみたい」

「…じゃあシバと付き合おうよ」



って言ったら電話が切れた。
あら?
結局ダメなんかい…
もうワケ分からん!ってケータイを閉じたら理彩ちゃんからの着信。

⏰:11/02/24 20:28 📱:F02B 🆔:9rWx0P.M


#796 [シバ]
「ごめん(笑)恥ずかしかったってかなんか、嬉しくてつい(笑)」
「え?」

「なんか改まると照れくさいね(笑)」
「今更?」

「うん(笑)」
「…で、さっきのお返事は?」

「言わなくても分かるでしょ(笑)」
「分かるけど、ちゃんと聞きたいよ」


恥ずかしそうに笑う理彩ちゃんは一言…

「いっぱい愛してくれるならいいよ」

⏰:11/02/24 20:32 📱:F02B 🆔:9rWx0P.M


#797 [我輩は匿名である]
頑張って下さい

⏰:11/03/05 16:33 📱:SH05A3 🆔:G0ScO8Tc


#798 [ゆー]
書かないんですか?

⏰:11/03/21 18:52 📱:840P 🆔:CIjHZHCo


#799 [マユタン]
続き書いてほしぃなぁ〜

⏰:11/04/09 09:09 📱:SH08B 🆔:Z.v2tFaI


#800 [我輩は匿名である]
続きお願いします!

⏰:11/04/23 22:29 📱:SH05A3 🆔:.m.NXRV.


#801 [シバ]
お久しぶりです!
更新出来なくてすみません…
皆様、地震の方大丈夫だったでしょうか?

シバの方は…はい



今日から完結に向けて頑張っていきます!更新遅れて本当に申し訳ありません

⏰:11/05/10 23:48 📱:F02B 🆔:NRiVRra6


#802 [シバ]
>>796

なんと言うか、もう…
嬉しかった!
の一言。

友達から恋人に変わる瞬間って、本当に可笑しくなるくらい心が弾む!
電話だったからリアルな感じがしなかったっていう思いと共に、シバはウハウハだった。


その日から、毎日理彩ちゃんとメール、電話、メール、電話
生意気にも好きとか愛してるとか言ってみたり(笑)

⏰:11/05/10 23:54 📱:F02B 🆔:NRiVRra6


#803 [シバ]
遠距離ってわけではないけど、なかなか簡単には会いに行けない距離だから月に2回くらいだったかな?
会いに行ってたのは…

会って何をするってワケでもないけど、とりあえず一緒にいたかった!
ゆっくりして理彩ちゃんが手料理作って一緒に食べて、ブラブラして、夜営んで…みたいな感じっす(笑)

自分の目の前に大切な人がいるって、こんなにも温かくて幸せなことなんだ…
シミジミしてるシバは理彩ちゃんのことで頭がいっぱい。

⏰:11/05/11 00:01 📱:F02B 🆔:SRWnbjwg


#804 [シバ]
幸せ…
イコール幸せとは限らないものだ。

幸せ=壁

こんなに早くぶち当たることになるなんて…

⏰:11/05/11 00:06 📱:F02B 🆔:SRWnbjwg


#805 [シバ]
理彩ちゃんと付き合うことになって、2ヶ月経ったくらいだろうか…

ゆーちゃんが高校3年生の時にその代の先輩達が卒業製作か何かで作った文集がある。
シバは久しぶりに引っ張り出してそれを読んでいた。
ゆーちゃんの文章能力に驚きながら、久しぶりに昔話をしたくなって夜8時くらいにゆーちゃんに電話をかけた。

…出ない。

可笑しいな…
いつもならすぐに出てくれるのに。

⏰:11/05/11 00:13 📱:F02B 🆔:SRWnbjwg


#806 [シバ]
すぐにメールがきた。
ゆーちゃんから。

『お疲れ!ごめん、今電話出れない。ってか、聞きたいことがあるんだけど、後で電話していい?』

ゆーちゃんから、こんな冷たい?冷めたような感じのメールを送られてきたのは初めてだった。
絵文字なしのメールが初めてだったから不安になった感じ。
どうしたんだろう?っていう思いが出てくる前に、猛烈な寒気がした。

聞きたいことって…?
まさか…理彩ちゃんとのこと?

⏰:11/05/11 20:44 📱:F02B 🆔:SRWnbjwg


#807 [りか]
更新されてて嬉しいです!シバさんのペースで結末まで頑張って下さいね

⏰:11/05/15 00:28 📱:N01B 🆔:☆☆☆


#808 [シバ]
りかさん
ありがとうございます!
完結させますんで最後までよろしくお願いします!

>>806
その日の夜、シバは妙に落ち着かなかった。
理彩ちゃんとのことを聞かれたらどうしよう…
素直に付き合ってるよって伝えるべきだろうか?
それとも黙っていようか?

ソワソワしてテレビをつけたり消したり、水を飲んだり雑誌を広げたり閉じたり…

⏰:11/05/16 19:02 📱:F02B 🆔:dmJhr3CI


#809 [シバ]
日付が変わってすぐ、ゆーちゃんから着信が…
寝たふりでもしようか?
でも、逃げたっていつかはぶつかる壁…
ってか、もしかしたら別の用事かもしれないし…

「…もしもし?」

普通通りに接することを決め、通話ボタンを押した。

「あ、シバ?ごめん。寝てた?」
「いや、寝てないけどうつらうつらと」

本当は眠さが吹っ飛ぶくらいゆーちゃんからの電話を恐れてオドオドしてた。

だけど…

⏰:11/05/16 19:12 📱:F02B 🆔:dmJhr3CI


#810 [シバ]
めちゃくちゃ普通だった。
拍子抜けして、さっきの昔話まで出来てしまう始末。

なんだ!
変な勘違いだったんだ!
ゆーちゃんもゆーちゃんで、野菜ジュースをたくさん貰ったからあんたに送ろうか?飲める?とか、主婦みたいな事を聞く為にシバに電話しようとしてたらしい。

よかった〜。






…と見せかけて、ゆーちゃんから本題があるとの事…
妙な空気になった。

⏰:11/05/16 19:17 📱:F02B 🆔:dmJhr3CI


#811 [シバ]
「昨日ね、母さんと久しぶりに電話したのね?」
「うん」
「あんた達、結構頻繁に会ってるらしいね」
「あんた達?」
「あんたと理彩」

うわ…


「頻繁って訳じゃないけど…」
「あたしが電話した時、友達と会うって言ってたけど理彩に会ってたみたいだね。なんで理彩と会うって言ってくれなかったの?」
「…別に深い意味はないけど」

理彩ちゃんに初めて会いに行った時の事だ…
バレてしまった。

⏰:11/05/16 19:30 📱:F02B 🆔:dmJhr3CI


#812 [シバ]
「それなら、あたしを呼んでくれとは図々しいから言えないけど、何かさぁ…」
「まぁ、理彩ちゃんと会ったけど普通に遊んだだけだよ」

「…ふーん」
「何なの?何で?」

「別に…だってあんた達この間まで普通に他人みたいな感じだったじゃん。いつからそんなに2人きりで会うくらい仲良くなったの?しかも、あたしに秘密にする事なんてあるの?」
「だから深い意味はないってば」

「…ま、いいや。そんだけ。ごめん…あたしの勘違いならそれでいいんだけど。遅くにごめんね。おやすみ」

⏰:11/05/16 19:34 📱:F02B 🆔:dmJhr3CI


#813 [シバ]
一方的に電話を切られた。
ゆーちゃんの言葉はいつも遠回しに鋭い。気付いたのかな?

いつまでも隠してたって、いつかは分かってしまうことだとは分かってる。
親友が自分の妹と付き合ってるなんて、ゆーちゃんは絶対に認めてくれない。
女同士なんて、尚更認めてくれない。

シバが男として生まれていて、ゆーちゃんの弟だとしたら、ゆーちゃんは快く交際を認めてくれていたのだろうか?

究極な選択肢を与えられた気分になった。
大事な家族であるゆーちゃんを取るか。
大事なゆーちゃんの親友で、自分と同性の理彩ちゃんを取るか。

⏰:11/05/20 21:53 📱:F02B 🆔:DoUtbR6w


#814 [シバ]
ゆーちゃんとの一件以来、理彩ちゃんとは普通にラブラブ過ごしていた。
ゆーちゃんは理彩ちゃんに何も聞かなかったのだろう。
親友としての信頼みたいなものなのか?
もしくはそこまで深く考えていないのだろうか?

シバもシバで、理彩ちゃんにはゆーちゃんとの電話のことを話さなかった。


…怖かった。


シバは最低だ。
ゆーちゃんよりも理彩ちゃんを失うことが怖かったのだ。
理彩ちゃんに話してしまったら、理彩ちゃんは絶対にゆーちゃんを選ぶ。
なんとなく、そんな結果になるだろうと心の奥底では分かっていたんだ。
例え、毎日メールや電話をしてラブラブだったとしても…

⏰:11/05/20 21:59 📱:F02B 🆔:DoUtbR6w


#815 [我輩は匿名である]
また止まっちゃった

⏰:11/05/27 10:37 📱:CA004 🆔:Be/Z/LpY


#816 [我輩は匿名である]

放置はよくないって

⏰:11/06/14 18:25 📱:CA004 🆔:QRXwUQS6


#817 [シバ]
お久しぶりです

長い間更新出来ず、本当に申し訳ありませんでした
放置…というよりは更新出来ない状況に置かれてしまい…

それは、これから更新していく中でお伝えしていけたらなぁ…と思っております
以前、感想板の方にも事情を説明させて頂きました

度々止まることがあると思いますが、よろしくお願い致します
本当に申し訳ありませんでした

⏰:12/02/26 19:40 📱:F02B 🆔:mXaZW6fM


#818 [ゆー]
待ってました

⏰:12/02/28 19:56 📱:840P 🆔:IfFvQHew


#819 [シバ]
ゆーさん、ありがとうございます!

少しだけ更新します。

>>814

ゆーちゃんの言葉達は、洗礼にシバの心に残っていた。
理彩ちゃんとの電話やメールの内容が、自分でも分かるくらいギクシャクしていた。変に勘違いさせたくないから、メールはで一文一文、しっかりと考え、見直して送信。
電話は電話で、テンションを上げて仕事での出来事や友達との事を面白おかしく話しまくった。



それが逆効果だったのか、そこから「幸せ」という言葉が少しずつ「不幸」の二文字に変わり、剥がれ落ちていくことになる。

⏰:12/03/11 01:37 📱:F02B 🆔:jwzXrseE


#820 [シバ]
仕事に行く朝一、休憩時間、合間を見計らって仕事中、夜は夜でまったりメールをすることが、シバと理彩ちゃんの時間だった。
その瞬間が、何よりも幸せだった。
本当に…


何がきっかけっていうのは、シバもあまり覚えていない。
あの時は必死で必死で、藁にも縋る思いで追いかけて、幸せになりたくて幸せにしたくて…
1人の人間を愛し続けたくて…
悲しくて、いろんな気持ちが飛び交っていたのに…

時の流れって本当に残酷だ。
「過去」として、心の隅にポツンと残ってしまったような感覚。
悲しいけど、これが現実。

⏰:12/03/11 01:45 📱:F02B 🆔:jwzXrseE


#821 [シバ]
朝、シバが仕事場へ向かう時のことだった。
いつものように、何も変わり映えしない日常の中の1日。






理彩ちゃんからのメールが来ない。
おはようメールって、大体は理彩ちゃんから送ってくれていた。
それに応えるように、シバも送信。
この時は、「まだ寝てんのかな?」的な、ほんの疑問程度にしか取れなかった。
シバもシバで、朝は超低血圧人間。
職場へ向かうのも、朝礼ギリギリだった。だから頭がボーっとして、そこまで深く捉えていなかったんだと思う。


特に気にすることもなく、ケータイをポケットにしまい、朝礼に出た。

⏰:12/03/11 01:53 📱:F02B 🆔:jwzXrseE


#822 [りか]
更新楽しみにしてます
シバさんのペースで無理なさらずお願いします

⏰:12/03/23 23:32 📱:N01B 🆔:☆☆☆


#823 [シバ]
りかさん
ありがとうございます♪
バラバラの更新ですみません(つд`)
今なら少し更新出来るので、少しだけ更新します!

>>821
仕事が始まって、ポケットからケータイを覗かせる程度引っ張り出して理彩ちゃんからのメールを確認する。
…来てない。
理彩ちゃんからのメールと着信はピンク色に光る。
それ以外の人は(家族含め)、グリーン。
ピンク色に光ってくれない。
仕事は仕事!で気持ち切り替えようとしても、テンションはガタ落ち。
シバは声にも表情にも出てしまうから、すぐ周りにバレてしまう…

⏰:12/04/09 00:20 📱:F02B 🆔:Nem9Ng3I


#824 [シバ]
「シバちゃん、今日元気ねぇな。朝飯食ってこなかったのか?(笑)」

当時、仲の良かった係長さんだ。

「朝は食べないですよ、自分」

「あ、そーなの?倒れるなよ(笑)今日、死にそうな顔してんぞ」


そんなつもりはないよ…
シバだっていつも通りに仕事したいよ。
いつも通りに朝一の幸せ感じたいよ。
シバの、一番大切な人からのメール読みたいよ…
あんたは当たり前のように奥さんに弁当作ってもらって、当たり前に家を出たんでしょ?
シバはそれが出来ないからメールなんだよ〜…
理彩ちゃんとの、この距離が憎いよ。


…どんだけ一途なんだ、シバって。

⏰:12/04/09 00:30 📱:F02B 🆔:Nem9Ng3I


#825 [シバ]
やっと1人になれた(>_<)
更新します!

距離…
この時は、この言葉のせいにしていた自分がいたのかもしれない。
自分だって、毎日一緒にいたかったのだから。


仕事中、まったくといっていい程、上の空。
気持ちの切り替えが下手くそなのは、今現在も変わらない。
リアルタイムなことを少し書かせて頂くと、人を信じることが怖いです。
シバは信じる気持ちが、人より強いみたい。
その結果、嘘、嘘、嘘…

…が、今のシバに与えられた試練みたい。どうして自分が?
早く今のシバをここに記したい。

けど、思い出を先に書き綴りたい…

⏰:12/06/07 05:38 📱:F02B 🆔:rBj10EoI


#826 [シバ]
昼休みになり、相変わらず鳴らないケータイとにらめっこ。
この時間まで、どれだけ長かったことか。

弁当の半分以上を食べきれず、昼寝の体勢を取って、ただ時間が過ぎるのを待つことに。
今思えば、自分からメールしてもよかったんじゃない?って地味に後悔してるかなぁ?
…まぁ、どっちにしても結果は同じだったけど。


昼休憩が終わっても、理彩ちゃんからのメールはなかった。




…が、次の休憩時間にピンク色に光るイルミネーションが見えた。

⏰:12/06/07 05:45 📱:F02B 🆔:rBj10EoI


#827 [シバ]
それは、シバのテンションが0からMAXになる瞬間だった。

『遅くなってごめんね。おはよう…な時間でもないね(笑)』

(本当は理彩ちゃん独特の可愛い絵文字や顔文字が使われています)


うわー!うわー!


浮かれてしまい、返信の為、う○こだと言いトイレへ駆け込んだ。


『まぁ、一応おはようだね(笑)返信ないから心配だったよ』

だけ送り、しばらく待つことに。

ニヤニヤが止まらない自分がいて、次の返信でニヤニヤを知らない自分になる。

⏰:12/06/07 05:52 📱:F02B 🆔:rBj10EoI


#828 [シバ]
『今ね、ゆかと一緒にいるんだ…』



ゆーちゃん?
2人は親友なんだから、ごく普通のメールなんだと捉える…ハズだった。


なんでゆーちゃんを優先して、シバにはメール1つ寄越さないんだ?
っていう考えの後、すぐに嫌な予感は的中した。

理彩ちゃんからのメールは続いていた。

『今ね、ゆかと一緒にいるんだ…話し込んでたらメール出来なかった…ごめん。(この辺あまり覚えてないけど、何か食べたとか面白かったとか無茶ぶりな会話を入れてた)…ってか、話ある』

また唐突な内容のメールだ。
けど、最後の一文は、いつか絶対言われる言葉だったと、何となくだけど分かってたよ。

⏰:12/06/07 06:02 📱:F02B 🆔:rBj10EoI


#829 [シバ]
何か食べたとか面白かったとか、無茶ぶりなメールは敢えて無視して、

『話って何?』

だけしか送れなかった。
理彩ちゃんも辛かっただろうに、少しも気を遣ってやれない、大人になれないシバに腹が立つ。

返信は早かった。

『りぃとシバ、付き合ってるじゃん?けど、付き合うって何?これから先、何か変わっていくの?』

変わっていくの?って…
何を期待してたの?
2人で築いていくんじゃないの?


そのままの言葉を返信。

⏰:12/06/07 06:08 📱:F02B 🆔:rBj10EoI


#830 [シバ]
『りぃはシバ、好きだよ。でも、ゆかも好き。周りの友達も、みんな好き。やっぱり「恋人」っていう固定はりぃには難しい。ゆかは親友だよ?りぃはシバもゆかも、どっちも大事なんだ。こんな考えって可笑しい?』


愕然とした。
言い方はかなり悪いけど、いつかはゆーちゃんという存在が邪魔をする事を、最初から知っていた。
だから驚く程の感情はなくてもよかったけど、遠まわしでも、いざ「別れ」という言葉を突きつけられると、ショックはデカい。

シバは理彩ちゃんが好き、ゆーちゃんも好き。
理彩ちゃんはシバもゆーちゃんも好き。

そうなったら、誰が誰を取るとか、ズルい感情はいらない。

でも、シバは本当に幼かった。

『シバはりぃが好き!りぃを取る!』

⏰:12/06/07 06:17 📱:F02B 🆔:rBj10EoI


#831 [我輩は匿名である]
>>300-500
>>501-700
>>701-900

⏰:12/06/09 19:17 📱:P02A 🆔:t/6q1ssQ


#832 [我輩は匿名である]
更新お願いします(>_<)

⏰:13/06/18 22:19 📱:iPhone 🆔:scV91eWo


#833 [シバ]
1年も経ってしまいました。

以前ネタバレとして書かせて頂きました通り、今一緒にいる女のせいで人生めちゃくちゃ&この『禁断って何?』の存在を知ってたのか、仕事以外ではケータイを取り上げられてまして、からの最悪な詐欺に合いました。
スマホに買い替えることも出来ない状況を作られてしまった。


これから這い上がりたい!
最近は同じ屋根の下にいても別居状態になれたので、これからは更新し放題です!

長くなってしまったけど、出来る限り更新して完結させます。
そして、自分の過去にけじめと整理をつける為にも、書かせてください!

更新していきます!

⏰:13/06/22 10:56 📱:F02B 🆔:gy2YmbyQ


#834 [シバ]
>>830

理彩ちゃんからの返事が止まってしまった。
終わるなんて考えたくない。
会い会いに行ったら、何か変わるかもしれない!
先のことを考えてみても、最終的には理彩ちゃんを失いたくない結論に至る。
この時は、何があっても失うなんてことはないだろうって思ってたんだ。

恋愛はやっぱりフィーリング!
メールや電話じゃなくて、一度会うだけで人の心は変わる。
ドラマみたいな恋愛を信じてる自分はまさにメルヘン。
しかし、こんな状況では、ドラマを信じるしかない!


その後も理彩ちゃんとのギスギスした関係は続いた。

シバは理彩ちゃんに会いに行く突撃訪問計画を勝手に立てた。

⏰:13/06/22 11:52 📱:F02B 🆔:gy2YmbyQ


#835 [シバ]
理彩ちゃんに、今この状況で会いたいなんて言おうもんなら、絶対に拒絶される。
だったら、突撃するしかない。
それが当時のシバの最終手段。子供だなって思うよ。
ドラマを信じた結果なのか、最悪の結末を迎えることになる。

メルヘンもクソもない、アンハッピーエンド。






ギスギス言われても、いつも通り理彩ちゃんとメールしてた。
もうすぐ会いに行くんだから、変に刺激しないようにって感じのやり取りをしながらも、シバは駅のホームにいた。
途中、田舎道を走ってるせいか電波が悪くてメールを送れない場面もあった。
やましいことをしてるのかよく分からなかったけど、緊張の嵐で変にメールを送らなきゃ!っていう義務?みたいなのが頭にあったみたいで、電波障害でめちゃくちゃ焦ってしまった。

それでも、電車の景色はいつも優しかった。
理彩ちゃんに会いに行く時にいつも見てた光景。
状況がどうであれ、ホッとするものがあったのだ。
涙は出ない。
窓に頭を押し付けて、ただ呆然と見つめてた。

理彩ちゃんは、シバのこの行動を知ったら怒るだろうな。
はたまた、少しでも喜びを見せてくれるかもしれない。
シバが愛したバスケットボールと似た状況。

結果がすべて!

シバは結果をこの目で見ないと納得もクソもいかないだろう。

⏰:13/06/22 18:00 📱:F02B 🆔:gy2YmbyQ


#836 [シバ]
理彩ちゃんの住む街へ到着したのは夜の9時を回っていた。
泊まる場所とか着替えとか、なんにもなかった。
ってか、財布とケータイだけをポケットにぶち込んできただけ。

遊びに行く訳じゃないんだから、余計なものは何もいらない。

理彩ちゃんの気持ちを動かしたい!
その一心だけでここまで来た。
でも、ダメなら納得のいく答えが欲しい。
また昔みたいにゆーちゃん、理彩ちゃん、シバの3人で一緒に何かする!っていうのがなくなるとしても…


理彩ちゃんの家は、小さな陸橋が目印。
そこを抜けると、静かな住宅地に出て、大学があって公園がある。
そこの狭い変な道が2つに別れてて、右に行くとまったく知らない場所に出ちゃうから必ず左を行く。

すると、アパートが3つ並んでるから、一番奥の2階。


いつも軽い足取りでここまで来てたのに、今日は拳に力が入り、手汗がヤバい。
好きな人が住んでる場所は、いつだって特別だ。
特別の中に、今日は悪魔が潜んでいる。

何かを考え出すと足が竦んでしまう。
だから、ここまで来たらどうにでもなれ精神がないと、きっと切り抜けられない。

さっさと階段を上がって呼び鈴を鳴らした。

⏰:13/06/22 18:15 📱:F02B 🆔:gy2YmbyQ


#837 [シバ]
ピンポーン!

…しーん



え、いないの?
あと2回ほど鳴らしたけど、物音すら聞こえてこない。
シバだけど、いないの?

今度は声に出して呼んでみたけど、返事も足音も聞こえない。

呆然としちゃって、理彩宅のドアに寄りかかった。
なんで。
ってか、タイミングすら合わないんだ…シバとりぃって。

折れつつある心をなんとか立ち直らせようと、しばらくすれば帰ってくる精神で待つことに決めた。

階段から見える景色は、住宅ばかり。
そこに自分の知らない人間が、チャリに乗ってどこかに向かってるだとか、変わった色の車が通るだとか、どうでもいいことまで視界に入ってくる。
無意識のつもりだけど、ぼんやりと脳は働いていたみたい。

りぃは毎日、こんな光景を見て生活してるんだな。
いや、この土地の住人だから、そんなの当たり前の光景なんだろう。
ただの『他人』って感じで、無意識のうちにすれ違ったりしてるんだろう。
りぃは明るい子だから、挨拶とかしてるんかな?

究極の場(自分の中で追い詰められたけど、でもまだ分からないっていう中途半端などん底)になると、焦ってる割には適度に冷静な自分がいる。

寄りかかってるけど、立ちっぱなしのせいか、ふくらはぎ辺りがピリピリとダルくなってきた。
とりあえず、変質者と思われないように気をつけながらその場にしゃがみこんだ。

⏰:13/06/26 23:27 📱:F02B 🆔:NXEAkN/s


#838 [シバ]
1時間は経ったかな?
帰ってくる気配がまったくない。

すると、メールが入ってきた。

『シバっぽい子見たんだけど(笑)』


りぃの同級生からのメール。
今までの更新で省いてきたけど、りぃと出会ってからはりぃの友達とも仲良くなったので、一応連絡先を交換してました。
シバとりぃの関係を知ってる人と知らない人、様々だけど、今回メールをくれた人は、知ってる人。
ちなみに、ゆーちゃんとも仲良しである。


(理彩ちゃん?りぃ?話の中で呼び方が変わっちゃうことがありますが、同一なんでよろしくお願いします)


理彩ちゃんが住んでるアパートと真逆の方向に住んでる明子先輩からだった。
仲良くなってから『あっちゃん』って呼ぶようになったので、親しみはある。
ちなみに、あっちゃんのことを『あっちゃん』って呼び出してからは、理彩ちゃんはヤキモチのオンパレードだった。

「必要以上に仲良くはしないでね。りぃのシバなんだから」

そんなことを、りぃが裏であっちゃんに伝えてた事実を知った時は、なんとも言えない優越感に浸ったものだ。
そこまでシバのことを好きでいてくれてるんだな!

そんなことが多々あったものだから、理彩ちゃんとはこれから先もずっと恋人同士でいれる!

そんな自信がいい意味でも悪い意味でも、無駄にシバを勇気付けてくれていた。

⏰:13/06/26 23:40 📱:F02B 🆔:NXEAkN/s


#839 [シバ]
そんなあっちゃんからのメールは、意味深なものだった。
何かを探ってる?

でも、どっちにしろ理彩ちゃんのことを聞けるかもしれないし、好都合かもしれない。

『どこで?笑』

とだけ送って、また立ち上がってドアに寄りかかる。
すぐに返事がきた。

『公園の近く!りぃの家の近くだからもしかしたらって思って』

あっちゃんも理彩ちゃんのことをりぃと呼ぶ。
理彩ちゃんの友達で、りぃって呼ばない人はそうそういない。たぶん、りぃとあんまり仲良しでない人たちは理彩ちゃんって呼んでたはず。


いつ?何時くらい?
とかしつこく送るまでもなく、見られていたのなら正直に話すしかない…ってことで、あっちゃんの番号を選んで発信ボタンを押した。

『あっちゃん?シバです』

『はいよ。で、どうした?』

『どうしたじゃなくて(笑)シバ、今りぃの家の前にいるんだけど』

『え?なんで?りぃ何も言ってなかったよ』

相当びっくりした感じの反応だった。
そりゃそうだ。
だって約束のない突発的なシバの行動なんだから。

⏰:13/06/26 23:51 📱:F02B 🆔:NXEAkN/s


#840 [シバ]
『あはは。だって、りぃは知らないんだもん。シバの勝手な突撃訪問なんだ』

笑って話したけど、それを聞いたあっちゃんは黙り込んで、しばらく考えていた。

そこから、運命って言葉はこの世には存在しません!って叫びたくなるほどの事実を突きつけられる。

『いやね、なんていうか…りぃ、さっき地元に帰るって言って電車の時間調べてたんだよね』

『え?』

『髪切りたいとか久々に実家帰りたいとか、ちょっと前から言ってたから。んで、さっきってか、昼過ぎね。あたし、りぃとご飯食べに行ってて、準備しないと何とかかんとかってバタバタしてたんだよね。あたしの考えが間違ってなければ、たぶん帰っちゃったと思う』


絶句…ってなったらあっちゃんを困らせてしまうから、何とか陽気に喋るよう努めてみた。

『あ、そうなんだ。まいったね、これ(笑)じゃあ、シバと入れ違いだぁ』

『うーん…りぃはシバに何も言わなかったの?』

『うん。さっきまでメールしてたけど、返ってこないし』

『どうすんの?』

どうしようもない。

『帰るしかないよね(笑)』

あっちゃんはまた何か考え込んで、冷静に答えてくれた。

『とりあえず、うちに来る?』

⏰:13/06/27 00:07 📱:F02B 🆔:S22wC6RA


#841 [シバ]
歳の差はたったの2個なのに、どうしてこんなに大人に見えてしまうのだろうか。

『いや、それは迷惑だからやめとく』

『別に迷惑じゃねーし(笑)だって夜通しそこにいても、行き先変わってきちゃうよ』

ハテナ?って感じでシバが答えに困ると、

『お巡りさん家行きってこと!シバはよく知らない土地なんだから、ここは。変にウロウロさせたくないし、来ちゃったもんは仕方ないじゃん』

目頭が熱くなる。
どうしてそんなに優しいの、あなたは…
プラス、理彩ちゃんの帰省話を聞いたせいっていうのもあるけど、それからの優しさだから、自分みっともないし惨めだしで涙を誘われる。

『うん…ありがとう。行きます、あっちゃん邸』

『あっちゃん邸って名前はありがたいけど、普通のアパートだから(笑)期待しないでよ。ちなみに、うち分かる?』

『分かんない』

『んー、じゃあさ。大学の前にセブンイレブンあるでしょ。そこは分かる?』

『分かる』

『今からそこに向かってくれたら、ちょうどいい感じで合流出来ると思うから!うちとりぃん家の中間がちょうどそのセブンイレブンだから。歩かせちゃうけど、よろしく』

『分かった』

シバはイエスかノーしか答えてないのに、会話を進めるあっちゃんの優しさと行動力は凄い。
シバは理彩ちゃんの家をしばらく見つめてから、階段を降りた。

⏰:13/06/27 00:22 📱:F02B 🆔:S22wC6RA


#842 [我輩は匿名である]
失礼
>>500

⏰:13/06/28 07:22 📱:P02B 🆔:q2PtCNG.


#843 [我輩は匿名である]
>>600

⏰:13/06/28 07:24 📱:P02B 🆔:q2PtCNG.


#844 [シバ]
安価ありがとうございます(*^_^*)


肩を落としかけたけど、あっちゃんに会える。
なんだかんだで久しぶりだった。
理彩ちゃんのことをグチグチ言うつもりはないし、言ったところで理彩ちゃんに罪はない。
とりあえず、あっちゃんに会いたい…







「シバ!」

車と街灯の光の中、あっちゃんは現れた。
このあっちゃんの笑顔というのが、憎らしいほど可愛い。
口角がキュッと上がって、頬にえくぼができる。
長い髪をいつも上げて、うなじをくっきりと見せる。首が細くて長めなのだ。
あっちゃんが座って、俯きながらこちらを見上げて笑うたびに、シバは目を逸らさないととてもじゃないけど、あっちゃんの笑顔に…あっちゃんに引き込まれそうになるのだ。
そこに恋愛感情なんてないんだけど、照れるもんは照れる。

ちなみにあっちゃんの身長は168センチ。
例えるなら、『ギャルあがりの和風美人』…これが一番似合うだろう。
ちなみに理彩ちゃんとあっちゃんは軽い幼なじみ。中学が一緒で、就職先の土地がたまたま一緒っていう、運命的な友情が成り立っていた。

「あっちゃん!久しぶり!」

「久しぶりー♪元気そうだけど、超元気そうでもないねアンタ(笑)せっかくセブン来たんだから何か買ってこうか」

⏰:13/07/04 22:06 📱:F02B 🆔:8cCmD54.


#845 [シバ]
シバです。
人生グチャグチャになりました(笑)
それまでの経緯を書いていきますが、ちょっといろいろ問題だらけでして度々止まると思います…
勝手に完結まで突っ走らせて頂きます。
完結させる…よし!
同性に恋をされてる方へのメッセージを…
途中でリィの年齢差が2つになってるっていう打ち間違いがあるのですが、正しくは1つです。
修正申し訳ありません。


(続き)
あっちゃんと店内に入るなり、じゃがりこを2つ持って走ってきたあっちゃん。

「サラダとチーズ。あたし、じゃがりこメチャクチャ大好き。あたしの血液はじゃがりこで出来てるって言っても過言じゃない」

また笑う。
リィみたいに無邪気に笑う人もいれば、ゆっくりと口角をあげて綺麗に笑うあっちゃんもいる。
シバのこのどうでもいい顔が作り出す笑顔は、どちらに属しているんだろうと考える。
答えが分からないまま、あっちゃんは買い物魂に火がついたのかカゴにじゃがりこを入れ、ササッと歩き出す。

「シバー、飲み物選びな。今日はお姉さんが奢ってあげる」

あっちゃんの横顔をガン見した。
ゆーちゃんに、リィ、そしてあっちゃん。
シバの周りには美人さんが勢揃いだな。
シバがその輪に入ると完璧に浮いてる(悲しいけど)。

⏰:14/03/26 00:51 📱:F02B 🆔:51ePH.6s


#846 [シバ]
シバの視線を無視して、中腰のまま飲み物を手に取るあっちゃん。
100%果汁のオレンジジュース。

「シバは?…ってか、さっきから何ボーっとしてんのよ(笑)ほら、どれがいい?」

「炭酸かなぁ…ってか、奢ってもらうのは悪いから自分のは自分で買うよ」

あっちゃんは一瞬、何か言いたげな顔をして動きが止まった。

「まどろっこしい(笑)適当にバサバサ入れてくから、好きなの取って飲んでよ。お菓子持っておいで…って言ってもシバは同じこと言うだろうから、これも適当にバンバン入れてくからね」

圧倒された。
なんて大人なんだ、この姉さんは。
調子出てきたのか、アルコールまでカゴに入れやがった。

何食わぬ顔してレジに並ぶ、あっちゃんの横に行く。

「買い過ぎじゃない?大丈夫?」

年下なりに気を遣ったつもりだった。
あっちゃんはニコリと笑顔を見せると、前を向いた。
コンビニ高いよー…
軽く3000円いっちゃって余計テンパるシバ。
あっちゃんは鼻歌でも歌いそうな涼しい顔して会計を済ませていた。
店員さんへの「ありがとうございます」っていう言葉もしっかりと伝え、シバの背中を押して外に出た。

⏰:14/03/26 01:04 📱:F02B 🆔:51ePH.6s


#847 [シバ]
セブンイレブンからあっちゃん邸まで、そう遠くはなかった。
初めてきたあっちゃん邸。
リィの家とは違って、ちょっと男っぽい部屋だなっていう印象が残った。
キチッと整理はされてるんだけど、色合いとかが。
リィがピンクだの可愛い系を好むのに対して、あっちゃんは青とかのクール系。

「適当に座ってねー。あ、テレビつけて。あたし洗濯物干してきちゃうから」

「バタバタさせてごめんね」

「何言ってんの(笑)真面目過ぎると可愛くないぞ!お菓子とか適当に準備してて」

そう言うと、あっちゃんはベランダへと足を進めた。
シバもやっと落ち着いた感じがして、だらんと足を伸ばして座った。
窓の向こうで、ハンガーをカチャカチャ言わせる音がする。
テレビをつけるけど、変な疲れで眠さがあるのか瞼の奥が変にジンジンと痛んだ。
音だけ聞いて、テレビ画面からは目を離す。

5分後くらいに、あっちゃんは戻ってきた。

「準備しとけっつったのに、貴様…(笑)」

すっかり忘れてた。
目の奥が痛いとかって言って、買い物袋を放置してた。

「うわ、ごめんごめん」

買い物袋をサッと持ち上げたのはあっちゃん。
言葉の通り、本当に適当にいろんな物をズラズラとテーブルに並べて、じゃがりこを開封する。

⏰:14/03/26 01:21 📱:F02B 🆔:51ePH.6s


#848 [シバ]
カリッカリポリッポリ言わせながら、あっちゃんはじゃがりこを食べている。
「シバも食べていいからね。遠慮したらベランダで寝てもらうから」

「え…?」

「ん?食べろっつってんの」

あっちゃんのギャップだ。
綺麗なお姉さんがあぐらかいて、シバにじゃがりこを進めてくる姿はオッサン混じりで笑えてくる。
シバが反応した部分を、あっちゃんはちゃんと分かっていた。

「今日は泊まっていきな。あんた、かなり疲れた顔してる」

「…ありがとう」

「キツくなったら言いなよ。いつでも寝れる準備はしてるから。あたしのベッドしかないけど、嫌じゃないなら隣であたしも寝るし」

早速アルコールを口にするあっちゃん。
シバも酎ハイに手を伸ばす。

「お、シバってアルコールいける子だっけ?あれ?あんた二十歳超えてるよね?」

「とっくに超えてます(笑)いただきます」

喉が渇いてたから、ジュース感覚でグイッと半分以上を飲み干した。

「おー、酎ハイはジュースってか?シバって酒強い方?」

「いや、メチャクチャ弱い」

あっちゃんは一瞬ショートしたかのように、シバに問いかける。

⏰:14/03/26 01:34 📱:F02B 🆔:51ePH.6s


#849 [シバ]
「ちょっと待て!あんた、ご飯食べたの?」

シバは体育座りをして、あっちゃんの言葉を聞いていた。

「あー、バタバタしてこっち来たから何も食べてないよ」

あっちゃんは微妙な半笑いみたいな表情を浮かべて、その場に立ち上がる。

「早く言え(笑)酒弱いのに胃の中カラッポで酒飲んだら胃が荒れちゃうよバカ!ちょっとアルコールストップ!ストップ!アルコール!」

とかなんだか言いながら、すぐにキッチンへと向かった。
あー、本当にシバって酒弱いんだなー…熱いわー…とか考えながら、体が変な汗かいてることに気付いた。
疲れ、寝不足、空腹の三拍子が揃った中での酒一気飲みはダメっすねー。
熱いんだけど寒い。
これがまたたちの悪いアルコールパワー。
まただらんと足伸ばしてボーっとしてると、ジュージューと音がする中、なんかいい匂いがしてくる。

「おい、シバ!起きてるー?」

あっちゃんの声だ。
ちょっと大きめの声だった。

「起きてるよ〜」

「焼きそば作ってるから、食べなよ。食べるまで絶対寝かせないから(笑)。ってか、美味しそうだからあたしも食べよう♪」

とか何とか聞こえてきて数分後、2つの皿を持ったあっちゃんが登場した。

「ほれ、キャベツたっぷり焼きそば!とりあえず今すぐよく噛んで食べな」

⏰:14/03/26 01:49 📱:F02B 🆔:51ePH.6s


#850 [シバ]
あっちゃんと2人きりになったのはこれが初めてだ。
リィとあっちゃんとシバの3人の時は、あっちゃんはリィに対して今みたいな接し方をする。
3人となると、シバに対してはやんわりとした関係というか、遠慮がちというか、そんな接し方をしていた。
悪く言うと、本当に『他人』に対する感じ?

こうして2人きりになってみると、あっちゃんっていう人間のことがよく分かって面白い。
まぁ、事情が事情だけに『あっちゃんと仲良くなれた〜』なんて浮かれてる場合じゃないけど。

あっちゃん特製の焼きそばは大変美味でした。
キャベツがシャキシャキで、丁寧に豚肉ともやしとにんじんも入ってた。
あっちゃんも美味しそうに食べていた。

「シバに作ったつもりだったのにさ、匂い嗅いでたら食べたくなって具材と麺足しちゃった(笑)。ほら、この時間の麺類って特に美味しいし」

とか言って、2人でモリモリ食べた。
ヤバい、また食べたいってことを伝えると、

「嬉しいこと言ってくれるじゃない(笑)。こんなのでいいならいつでも作ってあげるわ」

って言葉をいただきました。
そして、アルコールの力恐るべし。
酔っ払いはしないものの、めったに飲まないってだけあって、体中が赤くなってフラフラだった。

「ダメだー、ちょっと横になっていいかな?」

足震えてて涙目。なんとまぁ、みっともない。
あっちゃんに散々迷惑かけたのに、そのあっちゃんの手を借りて立ち上がろうとするも力が入らず断念。

⏰:14/03/26 02:07 📱:F02B 🆔:51ePH.6s


#851 [シバ]
「ちょっと待ってて」

急に優しい声で話しかけた後、あっちゃんは立ち上がってどこかへ行ってしまう。
シバは土下座する体勢でペタンと床に引っ付いた。
心臓の音が早くて自分でもビックリしてしまう。

土下座の体勢のままで会話が始まる。

「何その体勢(笑)。どんだけ酒弱いの。おいで、膝枕してあげる」

「…なんですと?」

「え?背中さすってあげるから。布団持ってきたし、ちょっと休みな」

「いや〜、そりゃちょっとマズいんじゃないか」

「何で照れてんのよ(笑)。可愛いとこあるね、意外にも(笑)。そのままが楽ならそれでいいけど、土下座と膝枕どっちがいい?」

年上の綺麗なお姉さんってズルいですね。
不覚にもキュンとしてしまいました。

「…膝枕」

土下座のシバをズリズリ引っ張って、あっちゃんの膝にシバの頭をコテンと置いてくれた。

「よくできました…よいしょ。疲れてるんだよ。リィに話したいことあるだろうけど、今は自分のことだけ考えればいいの。あんたが落ち着いたら話聞くから」

そう言って背中スリスリしてくれる。
メチャクチャ落ち着きました。
あっちゃんの太ももは細かった。だから痛いんじゃないかと心配すると、今は自分のことだけ考えろって怒られました。

⏰:14/03/26 02:24 📱:F02B 🆔:51ePH.6s


#852 [シバ]
横になったシバに、あっちゃんは布団をかけてくれた。
しばらくは胃の中でアルコールがドタバタ暴れてて気持ち悪かった。
焼きそばのお陰で、心なしか楽ではあったけど頭ぐわんぐわんするし、心拍数早いし(あっちゃんの膝枕のせいもあるかも)、気持ち悪いし…
うぇ〜とかオェ〜とかバカな声出してると、あっちゃんは背中をポンポン叩き始めた。
赤ちゃんを寝かしつけるようなリズムの、あの叩き方。
あっちゃんと2人きりの空間で多少緊張してたシバだけど、あっちゃんマジックは凄かった。
リラックス感ハンパなくて、頭撫でられるとここから記憶が飛ぶまで時間はかからなかった。



パッと目が醒めると、あっちゃんの太ももの上だった。

「あれ、もう起きた?」
あっちゃんをボンヤリと見上げる。
「あんた、猫みたい。丸くなってスースー寝るんだもん(笑)」

おでこがヒンヤリした。
どこからか持ってきた冷えピタが貼られていることに気付く。
「いっぱい汗かいてたから、勝手に貼っちゃった。大丈夫?」

スッキリ感はないけど、1時間は寝てたのか起き上がれる気力は余裕であった。

「汚い汗かきまくってごめんよ、明子先輩」

「寝起き早々で申し訳ないけど、今更明子先輩とかキモいからやめれ(笑)。普通にあっちゃんか明子って呼べ」

⏰:14/03/27 00:44 📱:F02B 🆔:V1O6Amk6


#853 [シバ]
あっちゃんは笑いながら、濡れたタオルをテーブルにポイッと置いた。
どうやら、冷えピタだけじゃ間に合わないくらいシバの体が熱を持っていたらしく、わざわざタオルを濡らして汗を拭いてくれてたらしい。
行き当たりばったりでここまで来て、無計画が無計画を呼んで一匹狼になったシバに救いの手を伸べ、かつ酔っ払いの介護までしてくれたことに酷く自分の行動を反省した。

「ありがとね、なんか色々…」

そう言って起き上がると、あっちゃんは足をピーンと伸ばした。

「いえいえ。アイタタタタ…痺れたわ。よく考えたら久しぶりに正座したかも(笑)。まぁ、お目覚めってことでこれでも飲めや。酔いも醒めるかもよ」

そう言って烏龍茶を渡してくれた。
喉が渇いてたからゴクゴク飲んだ。

「こんだけの量しか飲んでないのに、こんなにフラフラになるって情けないね」

あっちゃんにそう話した。

「別に飲めなくてもいいじゃん?むしろ、酎ハイで酔える方が飲み会とかで変に飲まされないから楽だと思うけど」

「そうかな?結構、上司とかには笑われちゃうんだよね(笑)」

「シバみたいに体中が赤くなっちゃうのってさ、体に合わないってことだと思うし、あんまり飲まない方がいいかもね」

大先輩の経験談みたいに語るあっちゃんは、涼しい顔して焼酎をお湯で割って飲んでいた。

⏰:14/03/27 01:00 📱:F02B 🆔:V1O6Amk6


#854 [シバ]
そして、立ち上がって窓を開け、タバコをくわえて戻ってきた。

「あれ?あっちゃんってタバコ吸うっけ?!」

この時の純粋なシバは『煙草』というモノに対して、ヤンキーとかおっさんとか、飲み屋の姉ちゃんとか、そういう人達が嗜むモノだと思ってたから、あっちゃんがタバコに火を点けるのをガン見しながら素朴な疑問を投げかけた。
後にタバコには世話になるワケだけど…

「あたし?吸うよ(笑)。何で?」

「いや〜、意外だな〜と…」

透明の灰皿をテーブルに置きながら、あっちゃんはまたあぐらをかいて床に座る。

「シバの周りの子が吸わないからでしょ?リィも由香も吸わないもんね」

煙を吐きながら、淡々と語るあっちゃん。
あれはマイルドセブン(現・メビウス)の8ミリだったはず!
(そして前にも書いたけど、あっちゃんは姉・ゆーちゃんとも仲良しです)

灰皿に灰を落とすなり、あっちゃんは別のお菓子を開封してシバとあっちゃんの真ん中に置いた。

「もう目は醒めた?あー、赤み引いたじゃん(笑)」

シバの顔を覗きこむなり、また笑う。
ねぇねぇ、どうしたらそんな風に綺麗に笑えるの?っていうくだらない質問を言いかけてやめた。

⏰:14/03/27 01:15 📱:F02B 🆔:V1O6Amk6


#855 [シバ]
タバコをグシグシと揉み消して、あっちゃんはお湯割りを飲む。グラスを持つその手は、リィと違って細くて長い指だった。

「で…本題に入ろうか。これからどうするよ?」

突発的な質問だった。
そうだ!そうなんですよ!
それを解決させるためにこっちに来たんだから!

「リィからちょっとは聞いてたんだけどさ。第三者のあたしが入り込んで解決できることじゃないから、とりあえず見守ってたけど…」

シバは烏龍茶を飲み干していた。
それに気付いたあっちゃんは、もうこれしかないって言って三ツ矢サイダーをくれた。
お礼を伝え、意を決して口を開く。

「電話もメールも、態度がどんどん変わってるなーっていうのは気付いてた。別れを考えたけど、シバはリィのこと好きだから手放したくないって思っちゃって、あえてそこは突っ込まず様子見てた」

「うんうん…」

あっちゃんは2本目のタバコに火を点ける。

「ゆーちゃんはシバの大事な姉。リィはシバの大事な彼女。でも、そんな2人が親友だって考えると、もうどうしていいか分からなくなって…それでもシバはゆーちゃんじゃなくて、リィを選んだ。失いたくないのはリィだ!って決めつけて…だから今日、ハッキリさせるためにここに来たんだけど…」

⏰:14/03/27 01:34 📱:F02B 🆔:V1O6Amk6


#856 [シバ]
「その肝心なリィがいなかったってワケね」

「そう」

頷くことしかできなかった。伝えたいことなんて山ほどあったのに。
あっちゃんにはノロケ話さえしたことがなかったから、いつかリィとのおのろけを聞いてもらう日がくると思ってたけど、順番が逆だった。
今更、順番もクソもないんだけども…

あっちゃんはテレビをつけた。
シバが寝てる時に消してくれてたみたい。ケータイでも弄ってたのだろう。
トーク番組っぽい感じのものが流れてた気がする。


「シバって優しすぎるって言われない?」

あっちゃんからの突発的な言葉だった。
リィもそうだけど、いきなり話がぶっ飛んだり、看板破り!とでも言わんばかりの勢いでドカンと質問を投下してくる。

「言われないこともないけど、何で?」

「シバって真面目な子なんだろうなーって思う。リィも言ってたけど」

リィにそう思われてたのか。
サボってた神経が一気に目覚めた感じで、あっちゃんの言葉たちに敏感になる。

⏰:14/03/29 02:10 📱:F02B 🆔:7LT/iRcA


#857 [(^_^)]
あげます!

⏰:14/06/22 11:10 📱:iPhone 🆔:Z/1Yfu.s


#858 [我輩は匿名である]
あげ!

⏰:15/02/01 19:01 📱:iPhone 🆔:S.ktijkQ


#859 [我輩は匿名である]
あげ!

⏰:17/05/09 06:23 📱:iPhone 🆔:IVlmOuZQ


#860 [我輩は匿名である]
あげます!

⏰:20/09/18 11:23 📱:iPhone 🆔:W3agUnD2


#861 [ん◇◇]
↑(*゚∀゚*)↑

⏰:22/10/29 09:51 📱:Android 🆔:ww1G8DfI


#862 [我輩は匿名である]
あげます!!

⏰:24/02/03 10:37 📱:iPhone 🆔:aEkM9La.


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