禁断って何?
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#325 [シバ]
「あ…の…」

やっと喋ってくれた…とか思ってたら、アイリの様子がおかしい。

電話の向こうで泣いているようだった…
風邪なんか引いてない…

シバからの電話を取った時から泣いてたんだ。

嫌な予感は的中した…

「アイリ…彼氏が出来ました」

⏰:10/04/18 19:50 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#326 [シバ]
心臓が破裂するんじゃないかと思った…

耳が遠くなった気がした。
シバは立ち尽くした。

「…男?」

「はい…」

「え…何それ(笑)話違うじゃん(笑)」

「…何がですか?」

「アイリ…シバの事好きって…言ったよね?言ってくれたよね?」

⏰:10/04/18 19:54 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#327 [シバ]
「はい…」

「あれって嘘だった…とか?」

「…嘘なんかじゃないですよ」

「は…?じゃあ…ってか、マジで意味が分かんないんだけど」

「……………」

「何で?(笑)なんなワケ?(笑)シバからかわれてた?」

⏰:10/04/18 19:56 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#328 [シバ]
「からかってなんかない!」

電話の向こうでアイリは叫んだ。
ビックリした…

「一方的な片思いだったじゃないですか…アイリの…」

「……………」

「シバさんは気付いてないかもしれないけど、アイリ…相当辛いんですよ」

⏰:10/04/18 19:59 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#329 [シバ]
「アイリが辛い?何でアイリが辛いのさ!」


「あの合宿の時の事…覚えてますか?夜、2人で部室行ったじゃないですか」

「…忘れるワケないじゃん。覚えてるよ」

「シバさんは、アイリのキスを拒んだ」

「拒んだとかじゃなくて…ビックリしただけだよ!だっていきなり…」

⏰:10/04/18 20:02 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#330 [シバ]
「その後、あっさりフラれましたよね、アイリ…」

「…あぁ、まぁ」

「あれ、相当ショックだったんですよ…」

「…ごめん」

「アイリはずっとシバさんの事が好き…シバさんはアイリの事を友達とか後輩として見てる…そんな中、電話や手紙…複雑すぎました」

⏰:10/04/18 20:06 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#331 [シバ]
「何が複雑なのさ…」

「シバさんはアイリの事を好きでも何でもないのに、思わせぶりな態度で接してくる…こんな辛い事…もう嫌だよ…」

「電話とか手紙とか迷惑だったってワケ?」

「違う!そんなんじゃないよ…」


アイリの泣いてる顔が頭に浮かんできた…

⏰:10/04/18 20:09 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#332 [シバ]
「迷惑とかじゃなくて…嬉しかったです。冗談抜きで本当に…わがままなアイリに付き合ってくれて…」


「……………」



「これから先、シバさんにいつ会えるか分かんない…でも、会えなくても好きだ!っていう気持ちは強くなっていくばかりで…」

⏰:10/04/18 20:12 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#333 [シバ]
胸がジーンってなって、シバも泣きそうになった。

「でも、シバさんはアイリに対してそういう感情はないっていうのが分かって本当に辛くて…これ以上、シバさんに迷惑はかけられない…」

「…本当にそう思ってんの?」

「はい…だってシバさん、アイリに言ったじゃないですか…」

「何を…」

⏰:10/04/18 20:16 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#334 [シバ]
「『シバもアイリも女同士だ!』って…」

「……………」


「だから無理なんでしょ?性別はやっぱり大事ですもんね…」






「この…ボケ!アホ!あ゙〜!」

⏰:10/04/18 20:19 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#335 [シバ]
「え…?」

シバの中で何かが爆発した。
いろんな感情が湧き上がってきた。
もう、こうなりゃ自分の気持ちをウザいくらいぶつけてやるよ!
本当の気持ちを…!


「あ゙〜!もう!シバはお前の事が好きなんじゃ!女とか男とかそんなん関係ない!アイリの事が好きなんだ!」

⏰:10/04/18 20:22 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#336 [シバ]
「……………」


「そりゃ、最初はビックリしたよ!『何言ってんだコイツ』とか思ってたよ!でもな!時間が経つにつれて、どんどんお前に惹かれていったよ!最終的に『好き』になったよ!いつかこの気持ち伝えようって思ってた矢先だよ、お前の『彼氏できた』発言…」


「シバさん…」

「何さ…」

⏰:10/04/18 20:26 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#337 [シバ]
「………」

「何?何か喋れよ!」





「……遅いよぉ」

そう言うと、アイリは号泣し出した。
シバは受話器を持ったまま、アイリの泣き声を聞く事しかできなかった。

⏰:10/04/18 20:29 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#338 [シバ]
物凄い後悔の嵐が襲ってきた…
自分を責めて責めて、責めた。


何アイリのせいみたいな事言ってんだ自分…
ホント馬鹿だろ…シバ。何でもっと早く気持ちを伝えなかった…?
何余裕ぶっこいてたんだ?

考えれば考えるほど、頭の中がグルグル回っておかしくなりそうだった…

⏰:10/04/18 20:34 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#339 [シバ]
「彼氏…名前何ていうの?」

「…………」

「あは…(笑)教えたくないなら別に…」

「…秀一(しゅういち)」


ああ、やっぱりだ…
あのプリクラの『S』のイニシャルはシバの『S』じゃない…

シバは無理やり笑った。

⏰:10/04/18 20:37 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#340 [シバ]
「秀一君っていうのかぁ…シバと付き合えなかったのは、その秀一君と出会う運命だったんだよ、きっと(笑)運命は誰にも変えられないからねぇ(笑)」

この辺りからシバは泣いてた。
もちろんバレないように…




「シバさん…」

⏰:10/04/18 20:40 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#341 [シバ]
「アイリは可愛いよ。可愛いし、なんだかんだ言ってしっかりしてる!でも、わがままだよね(笑)」

「………」

「そのわがままなアイリを幸せにできるほど、シバは人間できちゃいないからなぁ〜(笑)秀一君の方がしっかりしてるかもよ(笑)おい秀一!アイリの事守ってやれよ!…なんてね(笑)」

⏰:10/04/18 20:43 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#342 [シバ]
「…ふふ(笑)」

アイリは泣きながら笑った。


「あ〜、そろそろ10円玉切れるわ…じゃあそろそろ…ね」

…本当は10円玉なんてまだまだ腐るほどあったんだ…


「まぁ、あれだ…その〜、何ていうか…負けを認めるワケじゃないけど…幸せになれよ!」

⏰:10/04/18 20:46 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#343 [シバ]
「…もね」

「え…?」

「シバっちもね。幸せになって…」


この場面でシバっちとか反則だろ〜…
一気に涙が出てきた。


「はいはい!じゃあ、またね。また会う日まで…」

「うん。シバっち、元気でね。ありがとう」

⏰:10/04/18 20:52 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#344 [シバ]
電話を切った…
ありがとうじゃねーよ…


受話器を置いた瞬間、たくさんの10円玉が出てきた。
あんた達ももう必要ないんだね…
10円ガムでも大量に買おうかな…

雨は激しく降り続けていた。
いつからこんなに激しくなったんだろ…

⏰:10/04/18 20:55 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#345 [シバ]
顔を上げたら容赦なく雨が降り注いでくる。

真希…
シバも『遅い』ってフラれたよ…

こんな中泣く事になるなんて思いもしなかったよ…
楽しかった毎日にも、これでピリオドを打ったな…


情けないけど、みっともないけど、ビショビショになりながら思いっきり泣いた。

⏰:10/04/18 21:01 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#346 [シバ]
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000

⏰:10/04/18 21:25 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#347 [シバ]
「おかえりー…うわっ!あんたどうしたの?ビショビショ…」

気がつくと家の玄関に立っていた。
母さんが出迎えてくれた。
バスタオルを持ってきてくれ、シバは鞄を置き、体を拭いた。


「もー、一言言ってくれれば迎えに行ったのに…」

⏰:10/04/18 21:35 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#348 [シバ]
「大丈夫だよ」

「大丈夫じゃないから言ってるんでしょ。も〜、おバカ」

「ごめんなさい」

「ほら、上がって…靴下脱いでね。すぐ脱衣所行きなさい」


ボンヤリしたまま脱衣所へ…

⏰:10/04/18 21:37 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#349 [シバ]
リビングに置いてあった洗濯物の中から、適当にTシャツと短パンを取り出して着た。

廊下の方からはご飯食べなさい的な母さんの声が聞こえた。

無視したワケじゃないけど、とりあえずボンヤリしながら自分の部屋へと向かった。
泣きすぎて目の周りが痛い…

部屋のドアを開けた…

「真希…?」

⏰:10/04/18 21:41 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#350 [我輩は匿名である]
あげるよん

⏰:10/04/24 22:27 📱:F02A 🆔:ZfVpRBLY


#351 [シバ]
>>350さん
あげありがとうございます!

更新します。




>>349

ドアノブを持ったまま、シバは呆然とした。
そこにいたのは真希…
制服姿で、ビショビショになった髪をタオルで拭いている所だった。

⏰:10/04/25 23:13 📱:F902iS 🆔:nqEBLkDE


#352 [シバ]
「ビショビショになっちゃったよぉ(笑)」

真希は笑った。

「…え?真希…なんで?ってか、何してんの?」

「傘忘れた(笑)」

「いやいや。アンタの家逆方向だし、真希ん家の方が近いでしょ、明らかに」

真希はタオルをシバに向かって投げた。

⏰:10/04/25 23:15 📱:F902iS 🆔:nqEBLkDE


#353 [シバ]
「それで拭きな!シバも頭ビショビショじゃん」

人ん家で偉そうにしている真希は、誰の家でも我が家のようにくつろげる。
それは昔から変わっていない。

これシバのお気に入りのブラウンのタオル…

フワフワ生地で吸水性に優れているから、シバの入浴後に小さな幸せを与えてくれるベストアイテムだったのに…

⏰:10/04/25 23:21 📱:F902iS 🆔:nqEBLkDE


#354 [シバ]
「そのタオルいいね。あたしも買おうかな♪部活中とかに使うと絶対癒される(笑)」


「…これ、シバのお気に入り」


「だろうなぁ…シバ、茶色系の物好きだもんね♪」


「………」

「………」

⏰:10/04/25 23:24 📱:F902iS 🆔:nqEBLkDE


#355 [シバ]
沈黙…



外の雨は更に激しくなっていた。
雨音しか聞こえない。
でも、この沈黙の中に音があって良かった…
シーンとしてたら絶対オロオロしてた。


シバはびしょ濡れになった小銭入れを机の上に放り投げた。

⏰:10/04/25 23:29 📱:F902iS 🆔:nqEBLkDE


#356 [シバ]
真希は小銭入れ(アンパンマンのやつ)を見つめている…

「それ、ちゃんと乾かさないとカビ生えちゃうよ」

「いいよ別に…もう使わないから」

「使わないの?」

「うん…もう、必要ない」

「そんな寂しい事言わないの!アンパンマンは顔が濡れると力が出ないんだよ!今のシバと一緒」

⏰:10/04/25 23:33 📱:F902iS 🆔:nqEBLkDE


#357 [シバ]
誰が上手い事を言えと言った?

でも、この時のシバは笑えなかった。
ってか、その言葉からして真希にはバレバレだったんだな…

フラれたって事…


「お疲れ様」

真希は笑顔を向けてくれた。
それに対してシバは無言…

⏰:10/04/25 23:36 📱:F902iS 🆔:nqEBLkDE


#358 [シバ]
ありがとう♪とか言えればなぁ〜…
多少は大人っぽい様に見られてたんだろうけど…


「あたしから『どうだった?』なんて聞かないよ。聞かないから…シバが落ち着いてからでいいから話して欲しい…嫌なら嫌って言ってね(笑)無理に話せ!なんて言わないからさ」

そう言うと、真希は立ち上がった。

⏰:10/04/25 23:41 📱:F902iS 🆔:nqEBLkDE


#359 [シバ]
目で追っていくと、真希はドアの前に立っていた。

「…もう帰るの?」

「シバが帰ってくるの待ってただけだから(笑)無事で何より♪」

「あのさ…」

「ん〜?」


本当はこのタイミングでアイリの事を話したかった。
だけど、真希と目が合った瞬間、目頭がジーンと熱くなって涙が出そうになってしまった…

⏰:10/04/25 23:45 📱:F902iS 🆔:nqEBLkDE


#360 [シバ]
「…………」

「無理しないで。今日は早く寝るんだよ♪また明日ね。オヤスミ」


真希は、シバの頭に置いてあったブラウンのフワフワタオルを優しく持ち上げた。

「あ、それ…」

「自分で使った物はちゃんと洗って返すよ(笑)これ基本♪じゃあね」

⏰:10/04/25 23:49 📱:F902iS 🆔:nqEBLkDE


#361 [シバ]
真希は優しくドアを閉めた。
廊下をトントンと歩いていく音を聞いていた。


母さんと真希の話し声がしばらく続き、玄関のドアが閉まった。

シバはベッドに寄りかかって、電話の事を思い出していた。
本当は思い出したくないのに…
でも、頭の中はその事でいっぱい…

⏰:10/04/25 23:56 📱:F902iS 🆔:nqEBLkDE


#362 [シバ]
泣きすぎて目が痛い。
気分も悪い。

ふと鏡に目をやる。


「…変な顔(笑)」

自分の泣き疲れた顔がくっきりと映っている。
プリクラ機みたいに修正がまったく効かないから、これが素の顔。

一瞬笑えた。
んで、また涙が出てきた。
ティッシュを何枚も何枚も出して、目と鼻を拭いた。

⏰:10/04/26 00:01 📱:F902iS 🆔:Xlk1up9c


#363 [シバ]
翌日…

目はボッコリと腫れ、鼻の下は赤くなり、ティッシュで擦り切れてとんでもない事になっていた。

泣きすぎて気分は悪いし、心はズキズキと痛むような変な感じだし…
最低最悪のコンディションだったけど、学校も部活も休むわけにはいかない。

とりあえず着替えて、家を出た。

⏰:10/04/27 22:11 📱:F902iS 🆔:gfQbMhcI


#364 [シバ]
玄関のドアを開ける。


歩く。


いつもと変わらない風景が続く。

あの公衆電話の前は、嫌でも通らないと学校には行けない…

公衆電話通過…

うわぁ〜涙出そう…

⏰:10/04/27 22:18 📱:F902iS 🆔:gfQbMhcI


#365 [シバ]
毎日こんな気持ちのまま、公衆電話の前を通らないといけないのか…

部活よりも遥かに憂鬱だ。
憂鬱というか、切ない。切ないっていうか、虚しい。

ネガティブな言葉しか浮かんでこない…

そんな自分に腹が立つ。でも…
このショックは大きすぎる…

⏰:10/04/27 22:21 📱:F902iS 🆔:gfQbMhcI


#366 [我輩は匿名である]
あげるよん

⏰:10/05/14 19:06 📱:F02A 🆔:LufTqZdM


#367 [我輩は匿名である]
>>100-150
>>150-200
>>200-250
>>250-300

⏰:10/05/15 04:30 📱:W61CA 🆔:vUHF1Odg


#368 [我輩は匿名である]
あげ

主さん頑張ってくださいね\(^O^)/

⏰:10/05/17 23:08 📱:N02A 🆔:c4U2fRXU


#369 [シバ]
みなさん上げありがとうございます(*^_^*)
シバです!
ケータイ変えました。

なかなか更新できずすみません
今日の夜あたりからまた更新していきます!

よろしくお願いします!

⏰:10/05/22 13:42 📱:F02B 🆔:mZlOmohk


#370 [シバ]
久々更新します!


>>365
教室に着いた。
ボーっとしてみても、溜め息を吐いてみても、心の中のショックは何も変わらない。

このまま死んでもいい…誰かシバを殺してくれないかな…


…な〜んて恐ろしい事考えてたりもした。

⏰:10/05/22 18:34 📱:F02B 🆔:mZlOmohk


#371 [シバ]
そんな時は1人でいても、マイナスなスパイラルに陥ってしまうだけだ。

心に蓋をして1人で考え込んでも、ただただ辛いだけ…

ふと真希の方に目を向ける。
さっきも「おはよ」って一言交わしただけで、今日は何も喋ってない事に気付く…

ビショビショになりながらも、心配してシバのもとに来てくれた真希…

⏰:10/05/22 18:40 📱:F02B 🆔:mZlOmohk


#372 [シバ]
「(…真希に話そう)」


そう決めた。
この前みたいに、

「真希にアイリの事話そうかな?どうしようかな?」

なんてオロオロしなかった。
即決だった。



昼休み…

「真希〜話がある!」

⏰:10/05/22 18:43 📱:F02B 🆔:mZlOmohk


#373 [シバ]
弁当箱を包んでいる最中だった真希は、一瞬ビックリしたような表情を見せた。
(多分、あの顔はビックリした顔だったと思う)


「え?あ、うん」

真希は片言で答えた。

隣の空き教室に呼び出した。


真希は黙ったまま、古い机に腰掛けた。

⏰:10/05/27 21:23 📱:F02B 🆔:Jyle7NeE


#374 [シバ]
無言の空間…
なんか痛い…この空気…


「あのね、真希」

「うん」



フラれたよ…



心の中で呟いてみる。
でもなぜか、口に出せない…
心臓が飛び出しそう。

⏰:10/05/27 21:25 📱:F02B 🆔:Jyle7NeE


#375 [シバ]
緊張みたいな、フラれた事実を認めたくないみたいな、同情されたくない!みたいな、変な感情が自分の中で渦巻いている感覚だった。

「………」

無理に笑顔を作ろうとしたら、逆に泣きそうになる。
親友の前で何強がろうとしてんだろ…
馬鹿かシバ…

真希からも何も喋ろうとはしない。

⏰:10/05/27 21:30 📱:F02B 🆔:Jyle7NeE


#376 [シバ]
その時だ…

「ぶぅぇあっくしょい!」


教室中に響き渡るようなくしゃみ…

真希だった。

真希は可愛い顔して、オッサンのような勢いのあるくしゃみをする。


シーンとした教室だったから、尚更おかしく感じた。

⏰:10/05/27 21:34 📱:F02B 🆔:Jyle7NeE


#377 [シバ]
「え?あははははは〜!ぎゃはははははは〜!ごめんちゃい♪」


シバが笑う前に笑い出す真希。
顔は可愛いのに…

「え?え?くしゃみ…ぎゃはははははははははは」

真希のくしゃみで笑わない時はない!

顔とくしゃみがマッチしていないから尚おかしい。

⏰:10/05/27 21:38 📱:F02B 🆔:Jyle7NeE


#378 [シバ]
重苦しい雰囲気が一瞬にして吹き飛んだ。

あ〜…
やっぱ真希に助けられてばっかりだ。


「あ〜可笑しい(笑)あのね、シバね、アイリにフラれたよ…」

「ごめんごめん(笑)そっかぁ…」

何この会話…


シバは無理やり笑顔を作った。

⏰:10/05/27 21:41 📱:F02B 🆔:Jyle7NeE


#379 [シバ]
「ま、でもさ!シバにしちゃあ、よく頑張ったよ。シバって小心者だからさ♪こういう経験も必要なんだよ!きっと」


笑って話してくれる真希。

「そうだね。ん〜…でも、レアだよね?こういう経験」

「そうだよ。またこれから頑張ろうよ♪」


モヤモヤが完全に消えたわけではない。
でも、なんか変なスッキリ感があった。

⏰:10/05/27 21:48 📱:F02B 🆔:Jyle7NeE


#380 [シバ]
アイリの事で、いい意味でも悪い意味でも色々と悩んでいたから、解放された気持ちになった。

でも、やっぱりフラれたっていう事実は変わらないワケであって…

立ち直るのには時間がかかりそう。

だけど、終わってしまった事はしょうがない。
だから前に進もう!

そう考えていた。

⏰:10/05/27 21:51 📱:F02B 🆔:Jyle7NeE


#381 [シバ]
それから数ヶ月が過ぎた。

夏真っ盛り。
体育館での練習は灼熱地獄と化した。
窓開けても風なんて入ってこない…
監督の話の最中に外からのセミの鳴き声…
着替えても着替えても、無駄に出てくる大量の汗…


鬼だ…
暑すぎる…

だけど…

⏰:10/05/27 21:57 📱:F02B 🆔:Jyle7NeE


#382 [シバ]
バスケに集中していた。3年生はこの時期は卒業後の進路が関わってくる。
シバはバスケで進む!
だから大学に行く!


そう決めていたくらい、バスケに夢中だった。


アイリの事を忘れようと決めたあの日から、自分で言うのもなんだけど、一回り成長できた。
人生は出会いと別れ!
そうなんだよ…うん!

⏰:10/05/27 22:03 📱:F02B 🆔:Jyle7NeE


#383 [シバ]
毎日が充実していたと思う。
キツい事もたくさんあったけど、バスケができる!っていう事に幸せを感じていた。

真夏の灼熱地獄の体育館を後にするのは、夜8時過ぎ…
その頃には外はだいぶ暗くなっている。
決して涼しいワケじゃないけど、この瞬間をシバはこよなく愛していた。

風流だなぁ〜…
夏のこの時間帯…
一句読もうかしら…

⏰:10/05/27 22:09 📱:F02B 🆔:Jyle7NeE


#384 [シバ]
そんな時、シバをどん底に陥れる出来事が起こった。

「先輩方!監督が集合だそうです!」

3年生全員で、外の部室の前で練習後の一時を楽しんでいた。
って言っても、ただ暑い暑い言いながら群がってただけだけど。


「集合?じゃあ、2年も呼んできて」

また灼熱地獄の体育館に逆戻りとなった。

⏰:10/05/27 22:14 📱:F02B 🆔:Jyle7NeE


#385 [シバ]
ムシムシする…
頑張れば茶碗蒸しくらい作れるんじゃない?

っていうくらい、暑かった。

せっかく着替えたTシャツも意味を成さない。
背中の生地がピタッと肌に触れると不快感MAX…


肝心な監督が出てこない。
クーラーガンガンの部屋でアイスでも食ってんのかい?
早くしてくれ…

⏰:10/05/27 22:18 📱:F02B 🆔:Jyle7NeE


#386 [シバ]
5分くらい経った頃、監督は出てきた。
手には数種類のプリント用紙。

それを1人1人に配り終えると、床に座るよう指示した。

暑いのに…



プリントは1人に3枚ずつ。
1つ目は、練習メニューの項目。
2つ目は、夏の対策としての食事の栄養メニューとか、水分補給とか…

⏰:10/05/27 22:23 📱:F02B 🆔:Jyle7NeE


#387 [シバ]
3つ目は…

夏休みの日程。
1日練習とか、休みとか、行事とか、登校日とか、合宿とか…


8月の頭、一週間の合宿が入っていた。
うわ〜、ハードだなぁ…


え…?




目を疑った。

⏰:10/05/27 22:27 📱:F02B 🆔:Jyle7NeE


#388 [真沙也]
自分もバイです
すごく気持ちが分かります

更新頑張って下さい

⏰:10/05/28 09:22 📱:930CA 🆔:02M4dgR2


#389 [シバ]
>>388さん

ホントですか?
なんか心強いです(^^)笑

よろしければ、感想板の方にも遊びにきてくださいね!!

⏰:10/05/28 20:02 📱:F02B 🆔:WeEmfU6s


#390 [シバ]
>>387


プリントに書かれていたのは…


『○○高校と合同合宿』


○○高校…





アイリのいるチーム…

アイリに会うって事か…?

⏰:10/05/28 20:05 📱:F02B 🆔:WeEmfU6s


#391 [シバ]
すぐ隣に真希がいる。
真希も日程表を見たまま動かない…

真希に話しかけようか…?

でも、何を話せばいい?





この後も監督の話は続いていたけど、耳に入ってこなかったのだろう。

何も記憶がない。

⏰:10/05/28 20:08 📱:F02B 🆔:WeEmfU6s


#392 [シバ]
帰り道…


後輩のリナが話かけてきた。

「シ・バ・さ・ん♪夏休みの日程表見ました?」

「え?あ〜、うん。見たよ」


「あのアイリのチームと合宿ですよ♪なんかウケますね(笑)」


何もウケないよ〜…

⏰:10/05/28 20:11 📱:F02B 🆔:WeEmfU6s


#393 [シバ]
「そうだね(笑)」

笑うしかない。
ちゃんと笑顔で話せてたかな?


「久しぶりですね、アイリに会うのって♪またシバっちシバっちうるさいんだろうなー…」


「どうだろ…(笑)あれから時間も経ってるし、もうそんなノリじゃないんじゃない?」

「え〜?だって、あのアイリですよ?(笑)」

⏰:10/05/28 20:15 📱:F02B 🆔:WeEmfU6s


#394 [シバ]
「あはははは(ハァ…)」


リナはシバとアイリの事を知らない。
だからアイリの話なんてすんな!なんて言えない。


せっかく忘れてたのに…


「あたし(リナ)が思うに、アイリはシバさんの事が好きなんだと思いますよ!」

ドキッとした。

⏰:10/05/28 20:20 📱:F02B 🆔:WeEmfU6s


#395 [シバ]
「なんて言うんだろ…あたしとか他の人に対する絡みと、シバさんに対する絡みが明らかに違いましたもん!」


「そんな事ないよ(笑)」

「いや…あれはlikeじゃなくてloveな絡みですよ〜!」


心臓がバクバクしてきた…


「あれですよ、あれ!世間で言う『レズ』!」

⏰:10/05/28 20:26 📱:F02B 🆔:WeEmfU6s


#396 [シバ]
レズ…
シバってレズなのか?



この頃は、レズとかホモとか聞いたら素で引いていた。
気持ち悪いとか、有り得ないとか…


アイリに出会うあの日まで…

アイリに出会って、180°考えが変わった。

⏰:10/05/28 20:32 📱:F02B 🆔:WeEmfU6s


#397 [シバ]
そういう恋愛もあるんだ!
悪い事じゃないんだ!って。


それ以前に、男も女も同じ人間であって、ただ世間ではそれが認められていないだけで…



リナからのレズ発言にオロオロしながらも、とりあえず否定はしておいた。

アイリには普通に男の彼氏がいるよ!と…

⏰:10/05/28 20:36 📱:F02B 🆔:WeEmfU6s


#398 [シバ]
リナは驚いた素振りを見せたけど、すぐに笑顔になった。


「え?そうなんですかぁ?(笑)」

「うん…だから…ってか、前〜にプリクラの話したじゃん?」

「あのイニシャルですか?」

「そう!あれね、シバの『S』じゃないんだよ(笑)」

「なぁんだ…そうなんだ♪」

⏰:10/05/28 20:40 📱:F02B 🆔:WeEmfU6s


#399 [シバ]
「そうそう(笑)」

「シバさんを取らないで〜!って心配してたんですよ(笑)あ、変な意味じゃなくて、シバさんを変な方向に連れて行かないで!みたいな(笑)」


ああ、なんかゴメン…ってなった。

「とりあえず、夏合宿が楽しみですね♪クソ暑いからかなりキツいんだろうけど、またみんなに会えるから楽しみだぁ♪早く8月にならないかな〜」

⏰:10/05/28 20:44 📱:F02B 🆔:WeEmfU6s


#400 [シバ]
シバ的には8月なんて来ないで頂きたい…
むしろ抹消してもらいたい…


リナと一通り話をしてから帰宅。
真希から何か連絡がくるかなー?って思ってたけど、特に何もなく…


モヤモヤが蘇ってきた。でも、過ぎた事なんだし、もう終わった事なんだ!だからもう関係ない!

いや…しかし…but…
頭の中がゴチャゴチャしていた。

⏰:10/05/28 20:50 📱:F02B 🆔:WeEmfU6s


#401 [シバ]
風呂と食事を済ませ、部屋に戻る…

音楽でも聴こうかな〜っと思ってコンポの電源を入れた。

コンポの後ろにアンパンマンの小銭入れが落ちているのを発見した…

なんだかんだで、雨で濡れてびしょびしょになった小銭入れをキチンと干して乾燥させてたから、カビなどは生えてなかったみたいで…

⏰:10/05/29 21:57 📱:F02B 🆔:twI8aYUI


#402 [シバ]
小銭入れのアンパンマンは微笑んでいる…
そんな顔でシバを見ているような気がして、なんかイライラしてきた。


「お前フラれたのによく笑ってられるな…」

って思った。


アンパンマンを見て、またアイリの事が思い出される…
アイリの声を聞きたいがために、一生懸命10円玉を貯めた事。

⏰:10/05/29 22:01 📱:F02B 🆔:twI8aYUI


#403 [シバ]
余った10円玉で駄菓子を大人買いした事。

泣きながら、うま○棒をむさぼり食った事…

あぁ情けない…



しょうもない思い出に浸っていると、ふと思い出した。

アイリからの手紙とプリクラを封印した箱がある事を…
クローゼットの奥を探した。

⏰:10/05/29 22:05 📱:F02B 🆔:twI8aYUI


#404 [シバ]
小学校の時に使っていた絵の具セットが頭に落ちてきてイライラしながらも、箱を発見した。


「あった…」

中を見ると、あのアイリ独特の癖字で書かれた便箋が大量に出てきた。

今思うと、あの短期間でよくこんな量になったなぁと感心する。


一番最初の手紙…
アイリの自己紹介。

⏰:10/05/29 22:17 📱:F02B 🆔:twI8aYUI


#405 [シバ]
「アイリはこんな人間ですよ♪」

と、一生懸命伝えてくれてる気がして、何故か笑顔になれた。

2通目からは、敬語を遣わなくなっている事に気付いた。

4通目からは、次第に『好き』という言葉を遣う事が多くなっていた。
プリクラとアイリの写真が同封されるようになったのもこの時。

11通目には「結婚しようね」なんて書かれてた。
あら…

⏰:10/05/29 22:24 📱:F02B 🆔:twI8aYUI


#406 [シバ]
30通目かな?
31通目からかな?

「好き」って言葉が次第に減っている事に気付く。

たぶんリナに、イニシャル入りのプリクラを送ってきたのもこの辺。



そして、今に至る。



…………………。

言葉が出なかった。

⏰:10/05/29 22:27 📱:F02B 🆔:twI8aYUI


#407 [シバ]
そして、気付いた事がもう1つ…

シバ、アイリの事何も分かってやってないって事…


手紙もらって、電話して、『好き』って言ってもらって、シバは浮かれてたんだ。
アイリは本気だった…

今になってやっと分かった。
逃げていたのはシバの方。
なのに、アイリが悪いみたいな事を言ってしまった。

⏰:10/05/29 22:33 📱:F02B 🆔:twI8aYUI


#408 [シバ]
捨ててやろうと思っていた手紙達だったのに、沢山の事に気付かせてくれた。

でも、時既に遅し…

気付いた所で、もう失っているのだから…


男じゃないから?
女同士だから?
逃げていたのは自分じゃないか!
この大馬鹿野郎が…!


涙が出てきた自分の顔を思いっきり叩いた。

⏰:10/05/29 22:39 📱:F02B 🆔:twI8aYUI


#409 [シバ]
鼻水垂れ流しながら、また箱の中にしまい、クローゼットの奥に戻した。

捨てないといけないのに…
捨てれる事ができたら、どんだけ楽なんかな〜?でも、今は捨てちゃいけない気がする…

いつか捨てれる日がくることを願って、翌日を迎える。


またいつものように、「いってきます」「ただいま」の繰り返しの日々…

⏰:10/06/01 21:01 📱:F02B 🆔:FeOF/AwI


#410 [シバ]
真夏の暑さ…
体育館の灼熱地獄…
酸欠になりそうな空気…


こんな日々が続く事を考えただけでクラクラしてしまう。
だけど、アイリに会うよりはマシかもしれない。

嫌でも会わなきゃいけない日がくる。
しかも、『その日』はもう目の前まで来ている。

⏰:10/06/01 21:06 📱:F02B 🆔:FeOF/AwI


#411 [シバ]
別に会いたくないワケじゃない。
あからさまに避けるつもりもない。


だけど…


どう接しろと?
今更…


普通に『久しぶり〜』とかの絡みでいいなら、多少無理してでも笑顔は作れる。



…ハズ。

⏰:10/06/01 21:09 📱:F02B 🆔:FeOF/AwI


#412 [シバ]
そして迎えた8月…


体育館で準備をしていた。
1年生がモップをかけている時だ。
外を眺めていた1人が、ふいに笑顔になった。

数人を呼び寄せて、体育館の入り口へ走っていった。


その雰囲気に気付いたシバも、ガラス張りの入り口に目をやった。

⏰:10/06/01 21:14 📱:F02B 🆔:FeOF/AwI


#413 [シバ]
1台のバスが入ってきた。

見たことのある独特な色をしたバス…

アイリのチームのチームカラーのバス…


一瞬心臓が止まるんじゃないかと思った。
無駄にドキドキが激しくなった。

この辺では見かけない車のナンバープレート…

『懐かしい』って素直に喜べない自分が腹ただしい…

⏰:10/06/01 21:19 📱:F02B 🆔:FeOF/AwI


#414 [シバ]
大量の荷物を抱えた連中がゾロゾロと降りてくる。

懐かしい面々…

向こうも嬉しそうな表情で…
というより、照れくさそうな表情で体育館へと入ってきた。

久しぶりの再会は、多少照れてしまう。

暑さとだるさでシンとしていた体育館が一気に賑やかになった。

⏰:10/06/01 21:23 📱:F02B 🆔:FeOF/AwI


#415 [シバ]
ほんで、会いたくないバスなのに心と体は正直なもので、自然と目はアイリを探していた。


ゾロゾロ続いた行列が終わった。


アイリがいない…


アイリと仲の良いメンバーはみんな入ってきたのに、あいつだけがいない…


なんでショック受けてんだ?自分…

⏰:10/06/01 21:27 📱:F02B 🆔:FeOF/AwI


#416 [シバ]
また授業中にケータイいじったり、校則破ったり、部の規則破ったりして連れてきてもらえなかったのだろうか…?


あのクソガキならやりかねない…

心が焦ってる事に気づく。
意味が分からない…





「アイリ!急げって!」

⏰:10/06/01 21:31 📱:F02B 🆔:FeOF/AwI


#417 [シバ]
そんな声が聞こえた。
先輩から激を飛ばされていた。


…え?
アイリ?


入り口をガン見した。
最後に入ってきたのは、紛れもなくアイリ…


うわぁ…

胸の高鳴りが異常だった。
ダルそう〜にして、荷物引きずって入ってきた。

⏰:10/06/01 21:35 📱:F02B 🆔:FeOF/AwI


#418 [シバ]
時が止まったかと思った!とか、周りの声が聞こえなくなった!とか、こういう事を言うのだろうか…

不思議だ。


アイリだ…
あのアイリだ…

だけど、あの頃とは何かが違う。
髪型がショートカットになっている。
あの時は長袖を着ていたけど、今は夏真っ最中。だから、移動着の半袖ポロシャツを着ている。

⏰:10/06/03 22:21 📱:F02B 🆔:tQMAtrqk


#419 [シバ]
あの頃と違うのは、お互いの気持ちだけじゃないんだ。

服装だって容姿だって、周りを取りまく環境だって変わるんだ。


だから、あの頃と同じアイリを求めてはいけない。

それは分かってる。
分かってるつもりなんだけど…
この胸の高鳴りは一体何なんだろう…

⏰:10/06/03 22:26 📱:F02B 🆔:tQMAtrqk


#420 [シバ]
リナが走ってきた。

「シバさん!アイリがいますよ♪後で絡みに行きましょうよ!」


無理無理…



「あ〜、時間があればね。たぶん時間ないから無理だよ(笑)」

「な〜に言ってるんですか(笑)昼休みとか帰りとか、時間はいくらでもありますよ!」

⏰:10/06/03 22:30 📱:F02B 🆔:tQMAtrqk


#421 [シバ]
「あ〜、そうね。そうしようかね」

アイリ達は更衣室へと入っていった。

キャプテンの指示を出す声とか、急げ!とかの声が忙しく飛び交っているようで、着替えたメンバーは素早く出てきてバッシュの紐を結んでいた。


アイリが出てきた。
めんどくさそうにしてたけど、ちゃっかり素早く行動していたみたいで…

⏰:10/06/03 22:34 📱:F02B 🆔:tQMAtrqk


#422 [シバ]
相変わらず練習着がダボダボだ…
サイズのチョイスミスなのか?

それとも、単に細いだけ?


アイリを見て、いろんな事を考えていた。
アイリの事ばっかり考えてる。
そんな自分に腹が立つ。




忘れる!って決めたのに、未練タラタラじゃないか…

⏰:10/06/03 22:37 📱:F02B 🆔:tQMAtrqk


#423 [我輩は匿名である]
あげま

⏰:10/06/14 15:08 📱:F02A 🆔:dmztYGo2


#424 [真沙也]
頑張ってください

⏰:10/06/25 12:56 📱:930CA 🆔:VyUqrzvg


#425 [我輩は匿名である]
>>0-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500

⏰:10/06/26 14:35 📱:auKC3X 🆔:uzu8Eojo


#426 [我輩は匿名である]
>>000-100

ミスった

⏰:10/06/26 14:36 📱:auKC3X 🆔:uzu8Eojo


#427 [シバ]
皆さんありがとうございます!

しばらく更新できずすみません(>_<)
今日からまた更新していきます♪

⏰:10/06/26 15:00 📱:F02B 🆔:prxZMi5Q


#428 [シバ]
>>422


アイリのチーム全員がコートの端に立って、コートに向かって挨拶をした。

「よろしくお願いします!」

(部活をしていた人は分かると思います)


シバのチームも並んでアイリのチームと向かい合った。

「こんにちは!よろしくお願いします!」

⏰:10/06/26 18:56 📱:F02B 🆔:prxZMi5Q


#429 [シバ]
久しぶりの再会で、両チームともニヤニヤがハンパなかった。

久しぶりだね〜♪みたいな笑みを浮かべながら、チームごとに円陣を組んだ。


一瞬、アイリと目が合った。
ドキッとした。


…だけど、シバは反射的に目をそらしてしまった。
意気地なしにも程がある。

⏰:10/06/26 19:00 📱:F02B 🆔:prxZMi5Q


#430 [シバ]
今、アイリが微かに笑った気がした。
気のせいかな?


…気のせいですな。
あはははは。


リナはアイリと少しだけじゃれて円陣に入ってきた。

まぁ、いいや。
気持ち切り替えよう。

⏰:10/06/26 19:03 📱:F02B 🆔:prxZMi5Q


#431 [シバ]
練習が始まる…


「ファイトー!」
「1本1本!」
「声出してー!」


いろんな声が飛び交う灼熱地獄の体育館。
何十人といる中、やっぱりアイリの声だけはすぐに分かる。
そんな自分の微妙な賢さと、訳の分からないアイリへの感情に何とも言えない気持ちでいた。


練習に集中しないといけないって事は分かってる。

⏰:10/06/26 21:22 📱:F02B 🆔:prxZMi5Q


#432 [シバ]
だけど…
目は自然とアイリを追っている。
だから、ちょっとしたアイリの変化にすぐに気付く。

「アイリ、ドリブル上手くなったなー」

とか、

「キツくてもちゃんと走るようになったなー」

とか。


そんなシバは、アイリの目にはどう映っているのだろうか…

⏰:10/06/26 21:26 📱:F02B 🆔:prxZMi5Q


#433 [シバ]
そんなこんなで昼休み。

みんな暑い暑い言いながら、弁当を食べ始めた。暑いから食欲ないなんて言おうもんなら、マネージャーが黙っちゃいない。
だから嫌でも食べないと!


アイリのチームの3年生がシバ達の所へやってきた。


「シバ久しぶり!」
「みんな元気だった?」
「マキータ相変わらず可愛いな♪」

⏰:10/06/26 21:32 📱:F02B 🆔:prxZMi5Q


#434 [シバ]
マキータとは、真希のニックネーム。
人懐っこい真希はアイリのチームから人気があった。

そこからはダラダラしながら思い出話に耽った。
こういう瞬間があるから、シバは他校との合同合宿が好きだった。


アイリの事がなければ…アイリともこうやって笑いながら話ができていたハズだ。
複雑だ…

⏰:10/06/26 21:36 📱:F02B 🆔:prxZMi5Q


#435 [シバ]
「そりゃあそうと、シバ!うちのアイリと話したかぁ?(笑)久々の再会でしょ?」

ドキッ!なんてもんじゃない。
もう心臓が引きちぎられるんじゃないかと言わんばかりの勢いでドッコンバッコンした。

え?
みんなシバとアイリの事知ってんの?
ってか、アイリがバラした?

「アイリさぁ、シバの事大好きだったじゃん(笑)毎日毎日シバシバだったからさ♪」

⏰:10/06/26 21:40 📱:F02B 🆔:prxZMi5Q


#436 [シバ]
「え?あ、あ〜!まだ話してないよ(笑)」

あたふたしながらの返答しかできない。


「でもさ、最近はあんまり言ってなくない?」

「ちょっと前までは毎日うるさかったけどね」

「大人になったんだって。アイリも(笑)」


向こうの3年生で話が盛り上がっている中、シバは笑顔を作っている事がやっとだった。

⏰:10/06/26 21:43 📱:F02B 🆔:prxZMi5Q


#437 [シバ]
「アイリも彼氏ができたもんね♪」

その一言で心はグサッと撃ち抜かれたように痛んだ…


「あの子あの子!ほら〜、あの、サッカー部の」

「秀ちゃん♪」

「そうそう秀一君♪超カワイイ系の♪」

「カワイイ系っていうよりイケメンだよ、あれは」

⏰:10/06/26 21:48 📱:F02B 🆔:prxZMi5Q


#438 [シバ]
「ヤバいよね〜!秀一君が笑った顔見たら惚れそうになっちゃった(笑)」

「2、3年からも人気あるもんね♪あたしもあんな彼氏欲しい〜」



その秀一とかいう奴の顔すら知らないシバ…

「え〜?イケメン?いいなぁ、見たい見たい♪」

便乗して話に乗るシバのチームの3年生。
笑ってるシバだけど、心ん中はイライラと悲しみだらけ…

⏰:10/06/26 21:54 📱:F02B 🆔:prxZMi5Q


#439 [シバ]
イライラしながらも、秀一とかいう奴の顔を想像していた。

市○隼人系?
山下○久系?

勝手に架空の『秀一』を作り出してはイライラ。

もう、そんな話聞きたくねぇよ!


乙女チックな恋バナをしてる連中の目を盗んで、こっそりその場を離れた。
トイレ行こう…

⏰:10/06/26 22:00 📱:F02B 🆔:prxZMi5Q


#440 [シバ]
トイレも灼熱地獄…
灼熱トイレとか終わってる。
ただでさえ暑いのに、ゆっくりケツすら休ませられないじゃないか!

全部のトイレが使用中だった。

「あはー♪ここのトイレ流れが悪い(笑)」

なんて声が聞こえてきたから、

「う○こでもしてたんか!早く出ろや!」

って言ってやろうかと思い、また地味にイライラ…

⏰:10/06/26 22:06 📱:F02B 🆔:prxZMi5Q


#441 [シバ]
遅っ!
なんで女ってこんなにトイレが長いんだ?

まぁ、シバも女だけどさ!
トイレくらいパパっと終わらせろや!




ガチャン…
誰かがトイレに入ってきた。
誰だろうと関係ない。
近くの鏡をチラっと見た。



ドッカーン!

⏰:10/06/26 22:10 📱:F02B 🆔:prxZMi5Q


#442 [シバ]
ア、ア、アアアアアアアアアイリ…

アイリ?

アイリ〜!!


そこに立っていたのはアイリ。
体が凍りついてしまった…
こんな偶然が起こっていいものなのか?
神様ってホントに意地悪だな…
意地悪すぎる…


これは偶然なのか?運命?
シバにどうしろと?

⏰:10/06/26 22:13 📱:F02B 🆔:prxZMi5Q


#443 [シバ]
アイリはシバに気付いている…ハズ。

なのに、シバの姿を見ても何も言ってこない。

って事は、もう他人になってしまったんだ。
友達でも何でもない。

赤の他人なんだ…


こんなに近くにいるのに、こんなに悲しい事があっていいのだろうか?


だって、その距離はたったの1・2歩しかないんだぞ?

⏰:10/06/26 22:18 📱:F02B 🆔:prxZMi5Q


#444 [シバ]
もう、電話とか手紙とかのそんな距離じゃなくて、リアルにアイリがすぐそこにいるんだぞ?

手ぇ伸ばせば届くんだよ?

何度自分に問いかけた事か…



悲しさのあまり、俯いてしまったシバ。
この意気地なし!


「気付いてんのかと思った」

⏰:10/06/26 22:22 📱:F02B 🆔:prxZMi5Q


#445 [シバ]
…は?


後ろから声がした。

だけど、振り向けない。そのままジッとしていた。


「気付いてんのかと思った!ってば。ねぇ…」

誰に言ってんの?
シバに?


「相変わらずだね(笑)」

⏰:10/06/27 22:52 📱:F02B 🆔:WsJJQz56


#446 [シバ]
顔を上げると、鏡越しにアイリと目が合った。

シバはどんな表情をしていたのだろう…
アイリは真っ直ぐにシバの目を見ている。


「…気付いてるよ」


ボソボソと話してみた。んで、また俯いた。


「あっそ」

そっけないアイリの言葉。

⏰:10/06/27 22:56 📱:F02B 🆔:WsJJQz56


#447 [シバ]
お前に「相変わらずだね♪」なんて言われる覚えはねーよ…

とか、とにかく緊張とイライラがマッチして妙な気持ちでいた。


トイレが1つ開いた。
ナイスタイミングだ!


そのままトイレに直行しようと、ズカズカと歩き出してみた。


「ちょっ…!」

⏰:10/06/27 23:02 📱:F02B 🆔:WsJJQz56


#448 [シバ]
アイリは一瞬何かを言いかけた。

思わず振り向いてしまいそうだったけど、こらえた。
そんなシバを見たアイリは何を思ったのか、シバの左腕を強引に引っ張った。


「?!」


そのままトイレを出ようとするアイリ。

「いってぇ!何…おい、ちょっと!」

⏰:10/06/27 23:05 📱:F02B 🆔:WsJJQz56


#449 [シバ]
アイリに引っ張られながら、外に出た。

「いてぇよ!何してんの?!」

腕を取っ払ってやった。アイリは不満そうな表情で、シバの顔をジッと見ている。

「あそこ行こう」

アイリが指差したのは、校舎内の教室。

「は?校舎内は立ち入り禁止だから」

「そんなん関係ないし」

⏰:10/06/27 23:10 📱:F02B 🆔:WsJJQz56


#450 [シバ]
いや、お前他校の生徒だから人様の学校に入れないだろ!

「ダメだろ、普通に考えて」

「別にいいじゃん。荒らしにきたワケじゃないし。ってか、マジメな性格は相変わらずなんだね」

「悪かったね」

「別に」


あー嫌だ。こんな空気…

⏰:10/06/27 23:14 📱:F02B 🆔:WsJJQz56


#451 [シバ]
「何するつもり?今更」

皮肉っぽく言ってみた。

「別に何もないけど」

「じゃあ戻るわ。昼休みがもったいない。あ、トイレ行かなきゃ」


「…久しぶりに話がしたい!」


アイリは真剣な表情で訴えてきた。

⏰:10/06/27 23:18 📱:F02B 🆔:WsJJQz56


#452 [シバ]
「だから…今更何を話すのさ?」
「とりあえず話がしたい」

「何話すの?」
「分かんない」

「ふざけてんの?」
「ふざけてない」


「馬鹿にしてんの?」
「馬鹿にしてない」


そんなひょうひょうと答えるなよ…
余計イライラする。

⏰:10/06/27 23:21 📱:F02B 🆔:WsJJQz56


#453 [シバ]
いい加減にしろ!


次の言葉はそれだったけど、出せなかった。
なぜなら…

あの最後の電話の時…
アイリと秀一を応援するよ♪
みたいな事を話したのは、シバの方だったから。

例えそれが嘘だったとしても…

だからアイリに冷たく当たっても、それこそ『今更』だった。

⏰:10/06/27 23:26 📱:F02B 🆔:WsJJQz56


#454 [シバ]
「…………」

黙り込んでしまった。


「…行こうよ」

アイリに手を引かれながら、2階の教室目指して、階段をのぼった。



…教室は静かだった。
人がいないんだから当たり前か…

教室の一番後ろの席の影になっている所へ行き、床に座った。

⏰:10/06/27 23:31 📱:F02B 🆔:WsJJQz56


#455 [シバ]
沈黙を破るかのように、アイリはケータイを開いた。


アイリのケータイ操作の音だけが聞こえていた。メールを打っているらしい。

しばらくすると、アイリはケータイを閉じた。


「…秀一君?」

何気なく聞いてみる。

「そうだよ」

⏰:10/06/27 23:34 📱:F02B 🆔:WsJJQz56


#456 [シバ]
「順調そうだね」

「今あっちも合宿中なんだって」

シバの問いかけを無視したような答えが返ってきた。


「順調そうじゃん」

だからこんな返事を返した。


「別に…普通だよ」

「そっか」

⏰:10/06/27 23:37 📱:F02B 🆔:WsJJQz56


#457 [シバ]
外からはセミの鳴き声と、陸上部の元気なかけ声が聞こえる。

シーンとした場所にいると、そういう音や声に敏感に気付くようになる。


横をチラッと見ると、そこにはアイリがいる。
もう二度と会う事はないと思っていたアイリが一緒に肩を並べて…

尚更悲しくなる…

その時のアイリの横顔はキレイだったのを覚えてる。

⏰:10/06/27 23:43 📱:F02B 🆔:WsJJQz56


#458 [シバ]
「合宿きつい?」

話題を変えてみる。

「そうですね。移動時間も長かったし…って、まだ初日始まったばかりだけどね(笑)」


お互い向き合わずに会話を進める。

「アイリ、髪切ったんだね」

「ああ、気付いてくれたんだ(笑)」

「そりゃ気付くわ(笑)あの時は肩より長めだったからね」

⏰:10/06/27 23:48 📱:F02B 🆔:WsJJQz56


#459 [シバ]
「さっきさ、何でシカトしたの?アイリの事」
「何が?」

「トイレでさ」
「シカトってか…うん(笑)だって、話す事ないじゃん」


「冷たいんですね」
「いきなり敬語使うのやめれ」

「冷てーなぁ」
「それもやめれ」

「多少ショックだよ」
「しゃーないじゃん」

⏰:10/06/27 23:53 📱:F02B 🆔:WsJJQz56


#460 [シバ]
「何がしゃーないの?」
「…しゃーないモンはしゃーない」

「変なの」
「だろうね」

「ねぇ…何で無視したの?本気で答えてよ」
「…………」


「ねぇ…」
「フラれたから」

「え…?」
「そんだけ!以上」

アイリはしばらく体育座りのまま動かなくなった。

⏰:10/06/28 00:00 📱:F02B 🆔:iPaCEKqQ


#461 [シバ]
「シバさん…フラれたの?」

まさかの言葉だった。


「あのさ、ホントに馬鹿にしてんの?」

「え?だって…意味が分かんない」

「はぁ?」

「なんでシバさんがフラれたからって、アイリがシカトされなきゃいけないんですか?」

「お前…マジ…ありえねぇ」

⏰:10/06/28 00:04 📱:F02B 🆔:iPaCEKqQ


#462 [シバ]
イライラを通り越して力が抜けた…

「そんな事言ったって…」

「もうお前には秀一がいるでしょ?はい、解決!終了!」

「あの、シバさん…もしかして、そのフラれたってヤツ…アイリの事?」

「それ以外に何がある?」

「シバさん…何か勘違いしてません?」

「してないよ」

⏰:10/06/28 00:09 📱:F02B 🆔:iPaCEKqQ


#463 [シバ]
「いや、勘違いしてる(笑)」

アイリは意味深な表情で微かに笑った。

「アイリ…シバさんの事嫌いって言ってないですよ(笑)」



「………は?」


「だからフラれてないじゃん(笑)」

「は?意味分からん…」

⏰:10/06/28 00:13 📱:F02B 🆔:iPaCEKqQ


#464 [シバ]
「言葉のまんまっすよ!だってアイリ、シバさんの事フッた覚えないし(笑)」
「嘘つくな」

「ホントだって(笑)」
「…意味が分かんない」


アイリは可笑しそうに笑っている。
ムカつくけど、アイリから目が離せなかった。

「シバさんは、アイリの事好きだったんですか?」
「……………」

「お〜い(笑)」

⏰:10/06/28 20:11 📱:F02B 🆔:iPaCEKqQ


#465 [シバ]
「あー、そうだよ」

「そうなんだ!…いつからそんなに素直になったんですか?シバっち(笑)」

「お前、調子良すぎだろ…何なワケ?」

「だから前も言ったけど、アイリはシバさんの事好きですよ!シバさんはアイリの事、どういう『好き』で見てるの?」

「どういうって言われても…」

「単に『好き』なのか、ちょっと特別な感情の『愛』なのか…」

⏰:10/06/28 20:16 📱:F02B 🆔:iPaCEKqQ


#466 [シバ]
「言わなくても分かるだろうが」
「分かんない。だってシバさんって何考えてるのか分かんないもん(笑)」

「…愛…だと思う」
「素直だね」


「まぁ、今更だから隠しても意味ないしね(笑)」

無理やり笑ってみた。
アイリは真顔のまま、目線を落として何かを考えているようだった。

⏰:10/06/28 20:20 📱:F02B 🆔:iPaCEKqQ


#467 [シバ]
「好きだよ…シバさん」

ふいにアイリは口走った。
シバはビックリしたっていうか、は?みたいな怒りというか、その言葉を聴きたかったんだよ〜…っていう喜びみたいな感情が襲ってきた。

「いや、何…え?」

「アイリもシバさん好きだよ。忘れてないよ」

…泣きそうになった。
体が震えた。
全身がジワッと熱くなった。

⏰:10/06/29 22:47 📱:F02B 🆔:TPLahEEo


#468 [シバ]
アイリの方に顔を向ける。

アイリは身を乗り出して、シバの顔を両手で包み込んだ。
アイリの目を見続ける…

微かに潤んでいた。
そのままの体勢で、2人ともしばらく無言でいた。

セミの鳴き声も、外からの陸上部の声も聞こえなくなった。

「シバさん触るの久しぶりだなぁ(笑)」

⏰:10/06/29 22:51 📱:F02B 🆔:TPLahEEo


#469 [シバ]
「…うん」
「あの時みたいに嫌がらないの?嫌じゃないの?」

「…嫌じゃないよ」
「素直すぎて不気味なんだけど(笑)あの時は野良猫みたいに警戒しまくってたのに(笑)」

「誰が野良猫だよ(笑)」
「ごめんなさい(笑)」

「…もう会う事ないって思ってた」
「アイリも。ウケるね(笑)」

「ウケるのか?」
「ウケる(笑)」

⏰:10/06/29 22:56 📱:F02B 🆔:TPLahEEo


#470 [シバ]
「いや、ウケない」
「ウケるし。ま、どっちでもいいよ(笑)」

アイリの無邪気な笑顔を見るのは久しぶりだった。
それを見て、内心ホッとしている自分がいる。


「秀一…かぁ」
「?」

「もしシバが男だったら、アイリはシバと付き合ってた?」
「シバさんが男だったら出会ってないと思いますよ(笑)」

⏰:10/06/29 23:43 📱:F02B 🆔:TPLahEEo


#471 [シバ]
「そうかなぁ…」
「そうだよ。だって、お互い『女子バスケ部』だから、一緒に合宿できたんじゃん(笑)」

最もだ!
シバが男だったら、今頃何をしているかも分からないし、出会うハズもなかったアイリと、こうして出会えたのもバスケットを通してこそなのだから。


「ってか、アイリはね。シバさんが男でも女でもどっちでもいいんだよ。シバさんっていう人間が好きなんだから」

⏰:10/06/29 23:50 📱:F02B 🆔:TPLahEEo


#472 [シバ]
「……………」

黙ってアイリの話を聞いていた。
何より嬉しい言葉だった。

「ぶっちゃけて言うと、最初は一目惚れだったんだ…だから仲良くなりたくて絡みまくったし、どんな人なのか知りたくて仕方なかったし」

「女に一目惚れ?」
「うん。女の人に惚れたのとか初めてだったから戸惑いまくったけどね(笑)でも好きならしょうがない…みたいなね(笑)」

⏰:10/06/29 23:54 📱:F02B 🆔:TPLahEEo


#473 [シバ]
「そっか…」

「そっかって…(笑)嬉しくないの?」
「もうちょっと早く聞きたかったよ…その言葉」

「それはこっちのセリフ…シバさんからアイリの事『好き』って聞いて相当ビックリしたし」

「なんで?」

「いや、だってずっと後輩として見られてると思ってたから」

「ああ、そうね…」

⏰:10/06/29 23:59 📱:F02B 🆔:TPLahEEo


#474 [シバ]
「シバさんの馬鹿…これからシバカって呼ぶから!(笑)」

アイリは笑った。

「…じゃあ、秀一と別れろって言ったら別れられる?」

何てカッコ悪い事言ってしまったのだろう…
アイリの笑顔が消え、一気に真顔になった。

「…う〜ん。難しいね(笑)」
「なんで?」

⏰:10/06/30 00:03 📱:F02B 🆔:rwGxcRPs


#475 [シバ]
気がつくと、アイリの両手はシバから離れ、また体育座りの位置へと移動していた。

「秀…今は好きだもん」

アイリは秀一の事を『秀(シュウ)』と呼んでいるようだ。

「『今は』って…?」

「秀はね、入学してからずっとアイリの事好きだったみたいでさ。アイリとはクラスは違うけど、よく話すし、いい奴だったし…」

⏰:10/06/30 00:08 📱:F02B 🆔:rwGxcRPs


#476 [シバ]
「…そんなに好きなんだ」

「いや…うん。どうだろ」

「好きじゃなきゃ付き合わないよね…そっかそっか…」
「だからシバさんに『遅い』って言ったじゃん!シバさんからさっきの言葉もうちょっと早く言ってもらってたら秀とは仲良い友達で終わってたよ」

「嘘つけ(笑)」
「ホントだよ」

⏰:10/06/30 00:13 📱:F02B 🆔:rwGxcRPs


#477 [シバ]
「じゃあ、別れられるでしょ」
「今は無理だって(笑)」


「『今は』ってどういう意味さ?」
「アイリの事好きでいてくれてるのに、アイリから秀を振る権利はないって事!」


「アイリは秀一の事ホントに好きなの?」
「好きだよ。だから今付き合ってんじゃん(笑)嫌いだったら付き合うワケないし(笑)」

⏰:10/07/02 18:38 📱:F02B 🆔:ebsFfWeg


#478 [シバ]
頭の中がこんがらがってしまった。
じゃあ、一言で答えてほしいから…

「秀一とシバ、どっちが好き?」

漠然とした事を聞いてしまったけど、シバが一番聞きたかった事だと思ったから聞いた。
もちろん、胸の高鳴りはハンパなかった。

アイリは微笑んで、


「シバさん」


そう答えた。
心の中のシバは『よっしゃ〜!』だった。

⏰:10/07/02 18:42 📱:F02B 🆔:ebsFfWeg


#479 [シバ]
じゃあさ、だったら…

『秀一と別れてよ』


そう言いたかった。
だけど、なぜかアイリの微笑みを見るとそうとは言えなかった。


それだったら…

「シバ…アイリの事待っていいのかな?」

アイリは一瞬ビックリした表情を見せた。
そして…

「シバさんが辛くないなら待っててほしい…かな?」

⏰:10/07/02 18:46 📱:F02B 🆔:ebsFfWeg


#480 [シバ]
アイリは俯いて、

「アイリ最悪だね(笑)秀がいるのに待ってて…とか(笑)うん…でも、アイリどうしていいか分かんないや」

笑ってるけど、困ってるようにも見える。
いや…むしろ困ってる。

「アイリごめんね」
「なんでそっちが謝るのさ(笑)」

「困らせちゃって」
「困ってないし(笑)」

⏰:10/07/02 18:52 📱:F02B 🆔:ebsFfWeg


#481 [シバ]
ダボダボの練習着…
スラッと長い手足…
綺麗な横顔…

アイリに出会って、まだほんの数ヶ月…
離れてからの期間もほんの数ヶ月…

だけど、その期間はあの頃のシバにとって、それはそれは長くて…
長すぎて…


久しぶりのアイリを目の前にして、胸を締め付けられる感覚で…

人を好きになるってこんな気持ちになるんだって、自身の心に深く刻み込まれた。

⏰:10/07/02 18:57 📱:F02B 🆔:ebsFfWeg


#482 [シバ]
今すぐ抱きしめたい。
許されるならキスしたい。
アイリに触れていたい。


目の前にいる、シバが想っている相手はシバと同じ『女の子』。
同じ性別の人間…


だけど、こんなに人を想う感覚を味わったのは初めてで…
戸惑いどころか、アイリという人間に向けるシバの気持ちは一直線で。

⏰:10/07/02 19:02 📱:F02B 🆔:ebsFfWeg


#483 [シバ]
アイリはケータイを開いた。
んで、すぐに閉じた。

「シバさん、アイリそろそろ行かないと…」

「なんで?まだ休憩30分もあるよ?」

アタフタしてしまった。

「アイリ1年生だから、昼からの練習の準備があるんだ。もっと一緒にいたかったんだけど…」

アイリは立ち上がった。

⏰:10/07/02 19:06 📱:F02B 🆔:ebsFfWeg


#484 [シバ]
教室を出ようとするアイリの腕を掴んで抱き寄せて…



っていうドラマみたいな事が出来れば、自分格好いいじゃん♪ってなるけど、小心者のシバにはそんな格好いい事出来るハズもなく…

ってか、こんな場面でそんな妄想が働くなんて、シバって一体…



「…そっか。じゃ、また時間がある時に話そ!」
結局いつもこうなる…

⏰:10/07/02 19:10 📱:F02B 🆔:ebsFfWeg


#485 [シバ]
「うん♪」

そう言って教室のドアを開けるアイリ。

シバは時間差で教室を出ようと思い、まだ床に座ったまま、アイリの背中を見届けた。

アイリは立ち止まった。

「ね、シバさん」
「?」

「…大好きだからね♪」

満面の笑みだった。
恥ずかしそうに走っていくアイリ…

⏰:10/07/02 19:15 📱:F02B 🆔:ebsFfWeg


#486 [シバ]
もう、クラクラした。
あいつ可愛すぎる…

…と同時に悲しくなった。
アイリはシバのものじゃない…
どんなに大好きと言われても、アイリには『彼氏』という名のパートナーがいる。
そう考えると、素直に喜べない。

別れてほしい別れてほしい別れてほしい…

頭ん中はそればっかり。

⏰:10/07/02 19:18 📱:F02B 🆔:ebsFfWeg


#487 [我輩は匿名である]
>>300-500

⏰:10/07/03 07:40 📱:SH906i 🆔:☆☆☆


#488 [シバ]
>>487さん
安価ありがとうございます!


>>486
シバも体育館へと向かった。
先ほど3年集団が話していたアイリの彼氏トーク…秀一の事が頭によぎりながら…


だけど、なんだかスッキリした気分だ。
あの場で聞いている時はイライラと悲しみがハンパなかったのに、アイリの話を聞いてから、心は落ち着きを取り戻したみたい。

⏰:10/07/04 13:02 📱:F02B 🆔:B.NoKtlU


#489 [シバ]
ただ、『別れてほしい』っていう気持ちは渦巻いたままだったけど…


体育館に入る。
アイリは準備を終え、ストレッチを行っているようだった。
前屈をしていた所を見た。

『アイリ…体固いな』

アイリは体を倒しては起き、倒しては起きを繰り返して、痛そうな表情を浮かべながらも一生懸命ストレッチをしていた。

⏰:10/07/04 13:09 📱:F02B 🆔:B.NoKtlU


#490 [シバ]
いざ練習が始まる。

頭ん中がアイリでいっぱいになってる気がしたけど、きちんと練習モードに切り替えられていたみたいで、集中していた。

…けど、やっぱりアイリが近くに来ると意識はしてしまう。
目が合うと、お互いニヤッてしてまたすぐ走り出したり、チョンッと後ろから突っつかれたり。

話はしない。
それでいい。
それだけで、幸せを感じられるのだから。

⏰:10/07/13 20:27 📱:F02B 🆔:ppuZUcHU


#491 [シバ]
コート上では敵同士だ。

シバがボールを持つと、これまた真剣な顔してディフェンスするアイリがいて、負けず嫌いな一面を見せてくる。
シバも真剣な顔になっていたと思う。

シバがアイリからシュート決めたら、『くそムカつく!』といわんばかりにやり返してくる。

アイリのplayはシバのチームの監督から定評があった。

⏰:10/07/13 20:32 📱:F02B 🆔:ppuZUcHU


#492 [シバ]
「あの1年(アイリ)、3年になった時が楽しみだな。能力が高い」


ってシバの前で言うもんだから、シバは自分の事のように嬉しくて、ニヤニヤしちゃうワケで…



数ヶ月前までは、
「アイリに会いたくない」
「来なくていい」

なんて言ってたけど、実際にアイリを目の前にすると、こんなにも胸が高鳴る。
いつも以上に頑張れる。

⏰:10/07/13 20:35 📱:F02B 🆔:ppuZUcHU


#493 [シバ]
こんな自分、調子良すぎるかもしれない…
だけど、仕方ない。

シバはやっぱりアイリの事が好きなんだ。
大切なんだ。
失っちゃいけないんだ。


やっと気付いた。
もっと早く気付く事ができていたら、どんなに良かったのだろう…

けど、まぁいい。
時の流れに身を任せた結果が今のシバなんだ。
今日までの時間は、無駄でもなんでもなく、必要だったんだ。

⏰:10/07/13 20:39 📱:F02B 🆔:ppuZUcHU


#494 [シバ]
外はゆっくりと薄暗くなっている。
昼間の体育館は、まさに灼熱。
夜になるに連れて、この灼熱地獄の体育館にも酸素というものがあったんだな…っていう事に気付く。
微かに涼しさを感じる。
体育館の小窓から見える、昼間のジリジリしたアスファルトからも熱のモヤは見えない。
当たり前の事だけど、チラッと見えたその光景に夏の涼を感じた。

そして、合宿1日目を終える…

⏰:10/07/13 20:46 📱:F02B 🆔:ppuZUcHU


#495 [シバ]
「お疲れ様でした!」

その挨拶の後、アイリのチームはサッと帰り支度を済ませ、すぐにバスへと乗り込んだ。
一番行動の遅いアイリは、やっぱり最後の最後にバスに乗る。


シバのチームは、グッタリしながら着替えに行ったり、片付けしたりでバタバタしていた。

3年生は「暑い」だの、「疲れた」だの、グダグダ言いながら座って無言の空間を満喫していた。

⏰:10/07/13 20:52 📱:F02B 🆔:ppuZUcHU


#496 [シバ]
シバが着替えたTシャツを片付けていると、隣に真希が座った。

「今日の練習、走り過ぎでしょ〜…ってか、アイリちゃん、また上手くなってたね。もうバリバリのエースじゃん」

真希は笑いながら言う。

「そうかな?まだまだ頑張ってもらわにゃ!」

「シバ相変わらず素直じゃないね(笑)認めなよ。ってか、アイリちゃんと話したん?」

シバはタオルで顔を拭いた。

⏰:10/07/16 12:32 📱:F02B 🆔:r2DDek4c


#497 [シバ]
「話したよ」

真希は少しだけビックリした表情を見せた。

「あ、そうなの?普通だった?」
「別に普通だった…はず」

「何その意味深な答え」
「まぁ、ちょっとね」

「何笑ってんの。後で話聞こうか(笑)」
「うぃ〜」


ってな感じで、このあとはシバの家で真希に話をする事になる。

⏰:10/07/16 12:37 📱:F02B 🆔:r2DDek4c


#498 [シバ]
「流れは完璧にこっちじゃん!シバ、秀一君から取っちゃいな」

一通り話を聞いた真希は、目を輝かせていた。

「うん〜…でも、今は秀一と別れられないって事はさ、やっぱりあっちの事が好きなんだよね。しかもアイリ、秀一の事『シュウ』って呼んでた」

「そりゃ付き合ってる身だからね。でも、アイリちゃんは秀一君よりシバの事が好きって言ったんでしょ?」

「うん」

⏰:10/07/16 12:41 📱:F02B 🆔:r2DDek4c


#499 [シバ]
「今日の昼休みに話したって事でしょ?今日途中でいなくなったじゃん」

「そう。だって、秀一の話で盛り上がってる中にシバがいたら完璧awayじゃん…イケメンだの可愛いだの…これってヤキモチってやつだね。シバの方が年上なのに…カッコ悪」


「ま、いいじゃん♪合宿はまだまだ続くんだしさ。様子見てみな」

「うん」

しばらくそんな話をして、また明日…と真希は帰っていった。

⏰:10/07/16 12:46 📱:F02B 🆔:r2DDek4c


#500 [シバ]
翌日昼休み…

弁当を食べていると、アイリに小突かれた。

「シバさん。食べ終わったらソッコー昨日の教室ね。アイリ、今日も準備があるから早めに話したい」

「分かったよ」

アイリは微笑んで、ゆっくりと歩いて行った。
それからは、大好物の唐揚げやフライをゆっくり食べる主義のシバだけど、アイリに会いたいが為に無理くそかき込んで食べた。

⏰:10/07/16 12:53 📱:F02B 🆔:r2DDek4c


#501 [シバ]
教室に着く。
体育座りしてケータイをいじるアイリがいた。

シバに気付くと、パチンとケータイを閉じた。


「シバさん、おいで」

手招きされ、アイリの横へ。

しばらく無言でいて、アイリのケータイが鳴る。また開いて、すぐに閉じた。

「秀一かぁ?」
「うん。今日合宿から帰ってきたから遊ぼうだって。アイリも合宿だって言ったのに、バカじゃん」

⏰:10/07/16 13:00 📱:F02B 🆔:r2DDek4c


#502 [シバ]
心が痛んだ。
シバと離れたら、またいつものアイリの生活が始まる。
普通に学校に行って、バスケして帰って…またこうやって秀一とメールして…
休みの日なんかは2人で遊びに行くんだろうな…


「秀とアイリ、プリクラさえ撮った事ないんだ。だからプリクラ撮りに行きたいんだってさ」

「…は?」

「あっちはあっちでサッカー忙しいし、こっちはこっちでバスケバスケだし、学校以外ではほとんど会わないからね」

⏰:10/07/16 13:05 📱:F02B 🆔:r2DDek4c


#503 [シバ]
「あ、そうなの?」

変な安心感を感じた。
シバの表情を見て言ったのか、何となく言ったのかいまだに分からないけど…
アイリはボソッと話した。

「見る?秀の顔」

そんなもん見たくない!だけど、一目ならいいかな?
気になるし…


「見たいかも」

アイリはケータイをポチポチと操作して、秀一を探していた。

⏰:10/07/16 13:09 📱:F02B 🆔:r2DDek4c


#504 [シバ]
「4枚くらいしかないんだけど…」

そう言って、シバにも見えるようにケータイの画面を向けた。

1枚目…
体操服の2人が笑ってピース。
秀一はアイリより少し背が高いくらいで、日差しが強かったのか、眩しそうに笑っていた。
ゼッケンには『長崎』。秀一の名前は、長崎秀一。
日焼けして、小麦色に焼けた秀一は、確かにかっこよかった。

⏰:10/07/16 13:17 📱:F02B 🆔:r2DDek4c


#505 [シバ]
2枚目…

秀一が男友達とじゃれている場面だった。
どれが秀一か、言われなくてもすぐに分かった。鼻筋がスッと通ってて、クシャッと笑うあの笑顔は、誰よりも可愛くて、綺麗だったから。


3枚目…

秀一がサッカー部のユニフォームを着て、真顔で写っている。
1年生で唯一、ユニフォームを貰えたからその記念に撮ったんだとか。

⏰:10/07/16 13:22 📱:F02B 🆔:r2DDek4c


#506 [シバ]
真顔の秀一は、凛々しいなんてもんじゃない。
悔しいけど、こんなにカッコいい奴見た事がない…

4枚目…

制服姿の2人が写っている。
夜だったのだろう。
真っ暗な背景に、灯りがポツポツ。
シバはアイリの制服姿を初めて見た。
秀一は眼帯をしていた。練習中に部員の肘がもろに入ったのだという。



「こんだけ」
アイリはケータイを閉じた。

⏰:10/07/16 13:28 📱:F02B 🆔:r2DDek4c


#507 [我輩は匿名である]
頑張って

⏰:10/07/16 13:38 📱:W62H 🆔:2AczhaBI


#508 [シバ]
>>507さん

ありがとうございます(^^)v



>>506
初めてまともに秀一を見た。
こいつがアイリの彼氏…複雑というか、正直ムカついた。
シバの見えない所で、2人で一緒に帰ったり、ラブラブしたり…
想像しただけで、イライラする。

それと同時に、シバ自身にも苛立ちを覚えた。

⏰:10/07/24 22:42 📱:F02B 🆔:9e1bBfHs


#509 [シバ]
なんでシバは男じゃないんだろう…
なんで自分は女なんだろう…

それ以前に、なんでシバは女を好きになってるんだろうって疑問を持つはずなのに、それがなかった。
男になりたい訳でもないのに。

変な矛盾だらけで頭の中はパニックだった。

「シバさん」

シバはしばらく俯いていたみたいで、アイリに呼ばれてハッとした。

⏰:10/07/24 22:46 📱:F02B 🆔:9e1bBfHs


#510 [シバ]
アイリの方を向くと、アイリは心配そうな表情になっていた。

「見せない方がよかった?」

「いや、別…」

アイリの目を見れなかった。
アイリはどういう気持ちで秀一を見せてきたのか分からなかったし…

シバお得意の複雑な顔をしていたのだろう。
アイリは真顔のまま、シバに近づいてきた。

⏰:10/07/24 22:55 📱:F02B 🆔:9e1bBfHs


#511 [シバ]
「嫌な気持ちにさせちゃったならごめんね」

そう言うと、アイリはシバにキスをしてきた。
不思議と嫌な気持ちにはならなかった。

いや、むしろ求めていたのかもしれない。
目の前には、目を閉じているアイリの顔がある。

ずっと見つめていると、アイリは目を開けてシバから離れた。

「ごめんね。ってか、シバさんが嫌がらないから、つい…」

⏰:10/07/24 22:59 📱:F02B 🆔:9e1bBfHs


#512 [シバ]
少し照れくさそうな仕草を見せたアイリに、シバは言った。

「前とは違うよ。嫌がる訳ないじゃん」

真剣に話すシバを見て、アイリは微笑んでいた。

「そ?じゃ、そっちからしてよ」

「何を?」

「チュー(笑)キスって言った方がムード出るかな?(笑)」

⏰:10/07/24 23:04 📱:F02B 🆔:9e1bBfHs


#513 [シバ]
笑っているアイリにキスをした。

今度はアイリの方が目を開けていた。
自分からキスをした方が、相手の唇の感触とか、忘れられない感じがする。
そして、シバは生まれて初めて女の子にキスをした。

初めての事で、いろんな感情がこれでもか!ってくらい湧き上がってきて、涙腺が緩んだ気がした。

⏰:10/07/24 23:09 📱:F02B 🆔:9e1bBfHs


#514 [シバ]
目を開けると、今度はアイリが真顔になっていた。
真顔のまま、視線をそらしていた。

あれ?
マズい事しちゃったかな?


無言のまま、お互い視線を合わせない。
しばらくすると、アイリは言った。

「シバさん…本当にシバさんからキスしてくれるとは思ってなかった。そんな…アイリおかしくなっちゃうよ」

⏰:10/07/24 23:13 📱:F02B 🆔:9e1bBfHs


#515 [シバ]
え?
なんかごめん。


トンチンカンになった気がした。
シバの行動はまずかったのかな?
おかしくならないで…


「…アイリ本気になっちゃう」

ポツリと呟いた。
アイリは下を向いたまま、顔を伏せている。


オドオドしているシバに気づいたアイリは顔を上げた。

⏰:10/07/24 23:17 📱:F02B 🆔:9e1bBfHs


#516 [我輩は匿名である]
あげますメ

⏰:10/07/25 15:45 📱:CA004 🆔:Iq0kfHJ2


#517 [我輩は匿名である]
>>300-600

⏰:10/07/26 02:47 📱:F03A 🆔:upECO2Sc


#518 [(^_^)/]
あげます


ちょう面白い!
頑張って下さい

⏰:10/07/27 09:59 📱:P03A 🆔:PDnqEeQ6


#519 [うっちー]
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000

失礼しました

⏰:10/07/28 00:08 📱:SH04A 🆔:IiIdswLo


#520 [シバ]
>>516-519さん

あげ&安価ありがとうございます(・∀・)

>>518さん
ありがとうございます
もうちょいしたら更新します!

⏰:10/07/28 21:31 📱:F02B 🆔:iIM.gfE2


#521 [シバ]
>>515

「アイリ…秀と別れる」

シバは更にオドオドした。
自分から別れろ!なんて言っておいて、実際アイリからそんな事を言われると慌てふためいてしまった。

「あ、そう?いや…でも…ああ…うん。…え?」

「だって、シバさんの事こんなに好きなのに、他の人となんて付き合えないよ」

⏰:10/07/28 21:46 📱:F02B 🆔:iIM.gfE2


#522 [シバ]
「…………」

「…嫌ですか?」

「いや、嫌とかじゃなくて。めちゃくちゃ嬉しいよ…でも、確認するようでウザいかもしれないけど、シバは女だよ?男じゃないんだよ?」


「何度も言うけど、アイリはシバさんが好きなんです!シバさんが男でも女でも、アイリは好きなんです」

「遠距離になるんだよ?」

⏰:10/07/28 21:50 📱:F02B 🆔:iIM.gfE2


#523 [シバ]
「そうだけど…寂しいけど、大丈夫。だからもう、離れていかないで」

心は1つ!
アイリはそう言いたかったのだろう。
真剣な表情だった。
シバもアイリのすべてを受け入れる!
秀一の事も含めて。
強くなる!

だから、シバからも言う。

「もう離れないで」

アイリは頷いた。

⏰:10/07/28 21:56 📱:F02B 🆔:iIM.gfE2


#524 [シバ]
アイリアイリアイリ…

もうシバの中ではアイリしかいない。
めちゃくちゃ好きだ!

胸が熱くなった。
アイリが頷いた直後、シバはアイリを思い切り抱きしめた。

アイリも抱きしめてくれた。
シバの背中にアイリの長い腕がまわされる。


汗かいてるはずなのに、アイリはいい匂いがした。

⏰:10/07/28 22:00 📱:F02B 🆔:iIM.gfE2


#525 [シバ]
目をギュッと閉じて、アイリのぬくもりを感じた。

顔を上げて、キスをした。
何度も何度も…何度も何度も。



「シバさん?」

アイリに問いかけられる。
シバは泣いた。
嬉しさとか、喜びとか、いろんな思いがこみ上げてきて、シバは泣いてしまった。

⏰:10/07/28 22:04 📱:F02B 🆔:iIM.gfE2


#526 [シバ]
「なんで泣いてんだよ(笑)」

とか言うアイリも泣いていた。

報われた…

こんなに嬉しい思いをしたのは、ぶっちゃけ初めてじゃないかと思った。

それからは無言のまま、キスを続けた。
唇が腫れぼったい…
それでも続けた。
自然と舌を絡ませていた。
アイリがさっきまで噛んでいたガムの、ブルーベリーの甘い味がした。

⏰:10/07/28 22:13 📱:F02B 🆔:iIM.gfE2


#527 [シバ]
今までブルーベリー嫌いだったシバ。

だけど、ブルーベリーはアイリの味。
それ以来、『ブルーベリー』というものをこよなく愛するようになった。

ガムを買う時はもちろん、ブルーベリー。
ヨーグルトを買う時もブルーベリー。
ブルーベリーブルーベリーうるさい!

っていうくらい、ブルーベリーを愛した。

キスを終えてしばらくボンヤリした後、アイリは準備の為、体育館へと向かった。

⏰:10/07/28 22:19 📱:F02B 🆔:iIM.gfE2


#528 [シバ]
それから合宿中の昼休みは、ずっとあの教室へ行き、アイリとキスをした。

お互いの気持ちを確かめ合うかのように、抱き合った。
キスの最中、アイリは時折、


「…ン」

とか言う。
シバの中でドッカーンと何かが爆発したような気持ちになる。
可愛すぎだろ畜生!
このヤロー!
あぁ、もう!

⏰:10/07/28 22:26 📱:F02B 🆔:iIM.gfE2


#529 [シバ]
あの一週間で、どれほど気持ちを確かめ合っただろうか…

「大好きだよ」
「ずっと一緒にいよう」
「離れてもずっと想ってるよ」
「将来一緒になろう」


一週間の合宿にピリオドが打たれた。
これからは離れるけど、アイリとの手紙や電話を大事にしよう。
シバが卒業したら、ケータイを買ってメールもしよう。
もちろん、アドレスにはアイリの名前を入れるよ。

⏰:10/07/28 22:30 📱:F02B 🆔:iIM.gfE2


#530 [シバ]
ケータイも買うけど、それよりも先にアイリに会いに行きます。

車の免許だって頑張って取るし、車を買って一番にアイリを乗せるよ。

家は2人で住めるような、綺麗なマンションでもいいな。
そんな中に犬や猫もいればもっと最高になるなぁ…


高校3年でこんな夢を持って、あれから4年…

⏰:10/07/28 22:35 📱:F02B 🆔:iIM.gfE2


#531 [シバ]
シバとアイリは一緒になる事はありませんでした。
合宿が終わって、帰りのバスの中でアイリはグシャグシャになりながら泣いていた。

「離れたくないよ…シバさん」

「いつか会いに行くよ。それまでお互い頑張ろう」

シバは無理やり笑顔を作ってアイリを送り出した。
大丈夫!っていう、何の根拠もない自信を持って。

⏰:10/07/28 22:39 📱:F02B 🆔:iIM.gfE2


#532 [シバ]
離れてからの1ヵ月は手紙や電話のやりとりがあった。

それ以降、お互いプツリと連絡を取らなくなった。
何でなのか、いまだによく分からない。
だけどシバが思うに、お互い満足できていたのかもしれない。

合宿中の、あの昼休みの出来事…

我を忘れて、求め合って。
合宿までの数ヶ月間、ずっとお互いモヤモヤしていたから、それを晴らす事ができたから。

⏰:10/07/28 22:44 📱:F02B 🆔:iIM.gfE2


#533 [シバ]
本当に幸せだった。
ものすごく大きな幸せだったから、一気に燃え尽きてしまった感じ。

時の流れって酷く冷たくて、残酷で、儚い。



高3で経験した、初めての愛。
相手は女の子。
こんな恋愛もあるんだ!って学んだ。
シバが愛だの恋だの語るには、まだまだ早過ぎたのかもしれない。

⏰:10/07/28 22:50 📱:F02B 🆔:iIM.gfE2


#534 [シバ]
あれからアイリのチームと合宿をする事もなかった。
だからアイリとはまったく会えず終い。

その後の話として聞いた事…


アイリは今19歳になって、秀一とは別の彼氏ができて、お腹には赤ちゃんがいるっていう事。
近々結婚だってするでしょう。
リナから最近の写真だと送られてきた写メを見ると、髪は金髪?になっていて、少し太ったかなって感じで…

⏰:10/07/28 22:55 📱:F02B 🆔:iIM.gfE2


#535 [シバ]
隣には微笑む男…
アイリと同級生で、生意気にも髭なんて生やして…

あの頃のアイリはもういない。
そう思うと、別に辛くもなけりゃ悲しくもならなかった。

幸せそうな顔してるアイリに言えるのは、幸せになってください。

ただそれだけ。

シバがそんな事言わなくても、十分幸せなんだろうけど。
だから、もっともっと幸せになってください。

⏰:10/07/28 22:59 📱:F02B 🆔:iIM.gfE2


#536 [シバ]
そんな事言ってるシバだけど、2年前に新しい恋をしていました。

2年前のシバは二十歳。

高校3年生とか、かれこれ4年前の事なんですね。
懐かしい…





っていうワケで、これからは2年前のシバが経験した恋愛を語ります。
読んでくれたら喜びます。
めちゃくちゃ喜びます。

⏰:10/07/28 23:04 📱:F02B 🆔:iIM.gfE2


#537 [華]
アイリさん編??スゴィ良かったです!!

次のぉ話しも楽しみにしてますね

主さまのペースで頑張ってくださぃ

⏰:10/07/29 01:24 📱:P10A 🆔:J5S8J1IE


#538 [Sっ気]
ぜんぶ読みました!!!
次も頑張って下さい!!

⏰:10/07/29 06:39 📱:840P 🆔:IptZQHPk


#539 [我輩は匿名である]
楽しかったです
アイリちゃんと続いて
欲しかったです
次も楽しみにしてます

⏰:10/07/29 12:31 📱:SH05A3 🆔:mfZeqez2


#540 [我輩は匿名である]
面白かった〜
最後まで読みます

⏰:10/07/29 21:29 📱:P03A 🆔:l4cytRa2


#541 [福徳◆/nUhbtSemo]
面白かったあ!
お互い素直になれてて、なんか羨ましいな〜(笑)

⏰:10/07/31 01:27 📱:re 🆔:☆☆☆


#542 [シバ]
>>537-541さん
こんなに感想を貰えるなんて…(*´д`*)
シバ感動です!
よろしければ感想板にも遊びにきてくださいね

夜からまた更新しますんで、よろしくお願いします(^^)v

⏰:10/07/31 17:11 📱:F02B 🆔:7ghSDFkc


#543 [シバ]
>>536
高校卒業…
シバは進学せず、社会人になる事を決めた。

あれだけやる気に満ち溢れて燃えていた、バスケットも引退してしまえば、プツンとやる気の糸が切れてしまったようにピリオドを打った。
意外とあっさりだった。

あのまま大学に行って、バスケットを続けていたら、あの出会いはなかったと思う…

⏰:10/08/01 00:14 📱:F02B 🆔:ppVpXW/o


#544 [シバ]
高校1年時…
「シバは体育教師になる!」

高校2年時…
「シバは美容師になる!」

高校3年時…
「なんとかなる!」


なんという間抜けな3年生だったのだろう…
高校1年の時は、とにかくバスケットが大好きで大好きで、体育の道で進み、自らがバスケットを通して学んできた事を、バスケットを通して今度は自分が未来の子供達に教えていきたい!
そういう夢を持っていた。

⏰:10/08/01 00:18 📱:F02B 🆔:ppVpXW/o


#545 [シバ]
しかし…
体育教師は実技だけに限らず、保健の知識とか、その他諸々の事を教えられるようにならなければならない。
シバは口下手だ。

増してや保健の授業で『性について』なんて教えようもんなら、シバには無理がある気がした。

生徒達の前で、『セックス』とか、あんな事やこんな事を教えないといけないのだ。
セックスとか、自分より年下の子達に教えないといけないなんて、無理無理無理無理!
いやだ照れ臭い!

⏰:10/08/01 00:24 📱:F02B 🆔:ppVpXW/o


#546 [シバ]
んで、体育教師への夢を断念…

高校2年の時の夢は、『美容師』。

根拠はない。
ただ、シバの行きつけの美容室の美容師さんのハサミ裁きに胸を打たれ、シバもあんな風に格好良くチョキチョキしたい!
そんな単純な理由で目指す事を決めた。

前髪を切るだけで失敗するシバには無理な話だと分かるまでに、そう時間はかからなかった。

⏰:10/08/01 00:27 📱:F02B 🆔:ppVpXW/o


#547 [シバ]
少しだけカットする予定が、気がつけば斜めにざっくりと…

格好良く言えば、センスのないアシメントリー。悪く言えば…
もう、センスも糞もなく、美容師なんてとんでもない!っていうメッセージ。


んで、美容師の道断念。

高校3年…
理想と現実のギャップが凄すぎて、夢というより「なんとかなる!」精神で就職を考える事に。

⏰:10/08/01 00:39 📱:F02B 🆔:ppVpXW/o


#548 [シバ]
就職難の中、就職が決まった事はもの凄くありがたい事だ。
だけど、シバがやりたい事はこんな仕事じゃない!とか、不満を抱きつつも社会人になる事に…

しかし、慣れていくにつれて生きがいに感じるようになった。
仕事が楽しい!っていう気持ちが2なら、不満やストレス等は8。

生きがいっていうのは大袈裟かもしれないけど、この仕事を選んでよかった!
そう思えるようにはなれた。

⏰:10/08/01 00:44 📱:F02B 🆔:ppVpXW/o


#549 [我輩は匿名である]
アシメントリーじゃなくてアシンメトリーだよ(^^)

⏰:10/08/01 02:15 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#550 [シバ]
>>549

あ、本当だ(+_+)
入力ミスですね



>>548
そんなこんなで、卒業してからの約2年間は仕事に打ち込みまくった。

『8』ある仕事への不満は、嫌がらせとかイビリをする上司がいたり、仕事がキツ過ぎる事に対する不満だったり…
だから楽しいと思える気持ちは『2』。

⏰:10/08/01 11:04 📱:F02B 🆔:ppVpXW/o


#551 [シバ]
…そんな事言ってみても、仕事に就けただけでもありがたい事だし、『これも1つの社会勉強!』と思って踏ん張ってみれば、それなりに頑張れた。

たまに高校時代の友達が恋しくなったり、1人暮らしを始めた為、猛烈に家族が恋しくなったり、精神的な面では最初のうちはズタズタだった。

たまに電話をして、父や母の声を聞くだけで泣けてきて、うわぁ〜!とかなるけど、寂しいなんて気持ちがバレないように陽気に振る舞ってみたり。

⏰:10/08/01 11:11 📱:F02B 🆔:ppVpXW/o


#552 [シバ]
時間が経つに連れて、そういう事にも慣れてきた。
だから、2年も経てば、贅沢さえしていないが、それなりに充実した生活を送れていたハズだった。




シバには1人の姉がいる。
喧嘩も多かったけど、昔から仲良しで、シバの事をよく可愛がってくれていた。
シバもそんな姉の事が大好きだった。

⏰:10/08/01 11:19 📱:F02B 🆔:ppVpXW/o


#553 [シバ]
二十歳の夏…
そんなシバと姉の間に亀裂が入った。
と言うより、シバが亀裂が入るような事をしてしまった。


姉から冷たくされ、シバも姉に対して必要以上に会話もせず、もう『喋る』という事さえ無くなってしまっていた。



それは、ちょうど2年前の今頃の季節…

⏰:10/08/01 11:27 📱:F02B 🆔:ppVpXW/o


#554 [我輩は匿名である]
前から見てました☆
文章能力あるしほんとに読んでて楽しいしこの小説大好きでブックマークしてます!!!!
更新待ってます!シバさんのペースで頑張って下さい!

⏰:10/08/01 17:51 📱:W63H 🆔:jWXVJYhA


#555 [シバ]
>>554さん

ありがとうございますブックマークまで…(/_・、)

匿名さんの期待に応えられるように頑張ります(^^)
長々と続いちゃいましたが、最後までお付き合いお願いします(笑)

⏰:10/08/02 23:11 📱:F02B 🆔:Fisee49s


#556 [シバ]
>>553

姉はシバの1つ年上。
小さい頃から『ゆーちゃん』と呼んでいた(由香だから)。

ゆーちゃんは頭もいいし、運動もできる。
シバがバスケットを始めたのも、ゆーちゃんが先に始めていたから。

チームで一番上手いゆーちゃんに憧れて、その背中を追うようにシバもバスケット人生を歩むことに。

(ゆーちゃんはシバの事を名前で呼ぶけど、小説の中では『シバ』って呼ぶ設定で描いていきます)

⏰:10/08/02 23:20 📱:F02B 🆔:Fisee49s


#557 [シバ]
ゆーちゃんは高校を卒業した後、社会人として働きながらもバスケットを続けている。


本当は大学に行きたかったらしいけど、ノリで社会人になったらしい。
頭がいいから、いい大学に行けたハズなのにもったいない…

シバもゆーちゃんも地元を離れ、別々の場所でお互い頑張っていた。
何かあった時は、すぐにゆーちゃんに電話をしたし、ゆーちゃんも寂しくなったらシバにメールや電話をしてくれた。

⏰:10/08/02 23:26 📱:F02B 🆔:Fisee49s


#558 [シバ]
電話の内容は、だいたいこんな感じ。

「ゆ〜ちゃん…」
「何?」

「暇すぎる!相手してよ」
「あたしは暇じゃないよ(笑)」

「え〜?何してんの?」
「漫画読んでた」

「暇人じゃんか!」
「漫画読み終わったらまた電話するわ!じゃね」

プツっ…

「…………」

⏰:10/08/02 23:30 📱:F02B 🆔:Fisee49s


#559 [シバ]
「ゆーちゃん!腹痛い…」
「あらら…う○こしておいで」


「そういう痛さじゃないんだよ…なんかこう、キリキリする」
「コーラックでも飲めば?」

「だからう○この痛さじゃないんだってば!」
「コーラック飲む時は寝る前の方がいいよ。昼間に飲むととんでもない事になるから(笑)」

「いや、だから…」
「あたし前よく飲ん…あ、誰か来た!ごめん、また後で」

プツっ…

⏰:10/08/02 23:34 📱:F02B 🆔:Fisee49s


#560 [シバ]
「……(ゆーちゃん)」



…みたいな、なんかどうでもいいような会話ばっか。
むしろ、シバの相手してくれない。
だけど、シバが悩んだ時はとことん相談を聞いてくれる。
だから、ゆーちゃんの事は昔から好きなのだ。

一緒に馬鹿もするし、お互い親身になって支え合えるし、理想の姉妹だと思う。

⏰:10/08/02 23:39 📱:F02B 🆔:Fisee49s


#561 [シバ]
そんなゆーちゃんだから、友達も多い。

どこに行ってもリーダー的存在のゆーちゃんは、シバにとって自慢の姉だった。

「シバのお姉さん格好いい!」
「あたしファンになっちゃおっかな♪」

なんて友達が言うもんだから、こちらは鼻が高い。

「シバと正反対だね」
「本当にシバは由香さんの妹なの?」

こんな事を言われる度に、高かった鼻をボキリと折られる。

⏰:10/08/02 23:47 📱:F02B 🆔:Fisee49s


#562 [シバ]
ゆーちゃんはいいなぁ…なんでゆーちゃんばっかり…


普通はそんなヤキモチを妬いてしまうだろう…
だけど、シバはゆーちゃん大好きだ!
自慢の姉だ!

だから、シバもゆーちゃんみたいな人間になろう!
とか、素直にゆーちゃんの凄さを受け入れ、目標としていた。

こんな関係が大人になっても、ずっと続く事を夢見て…

⏰:10/08/02 23:51 📱:F02B 🆔:Fisee49s


#563 [シバ]
特にゆーちゃんと仲が良かったのが、高校時代からの付き合いだという『理彩(りさ)』ちゃん。

2人は高校は別々だったけど、地元も一緒だし、バスケの試合や合宿でよく顔を合わせていたから、長い付き合いができたらしい。

シバは理彩ちゃんと会う度に、よく絡まれていた。
最初はまったくの赤の他人みたいに関わりはなかったけど、仲良しのゆーちゃんの妹っていう事で、よく弄られていた。

⏰:10/08/03 00:02 📱:F02B 🆔:8mVFIB7c


#564 [シバ]
最初…
「由香〜!休みの日できたら教えてね!ってか、隣の子…え?妹?由香の?へぇ〜、そうなんだ♪こんにちは〜♪」

時が経ち…
「なんて呼んだらいいかな?『シバ』でいいかな?なんか照れ臭いなぁ(笑)」

更に時が経ち…
「よぉ、シバ!」



理彩ちゃんの第一印象は、『馴れ馴れしい』だった。
出会って間もないのに、呼び捨て。

⏰:10/08/03 00:07 📱:F02B 🆔:8mVFIB7c


#565 [シバ]
それをゆーちゃんに報告した所…

「へぇ〜!よかったじゃん♪」
「何が?」

「理彩ね、初対面の人に自分から話かけない主義の子なのよ。ってか、人見知りするから絶対に自分からは話そうとはしないハズなんだけど…」
「へぇ…」

「ま、理彩と仲良くしてあげて。ああ見えて寂しがり屋さんだから(笑)」

⏰:10/08/03 00:11 📱:F02B 🆔:8mVFIB7c


#566 [シバ]
ああ見えて…と言うのは、理彩ちゃんの容姿。

背は低いけど、なんか強そうっていうかなんていうか…
気が強そう。

んで、顔と声はめちゃくちゃ可愛い。
こんなに顔のパーツが整ってる美人が世の中にはいたのかぁ…
日本も捨てたもんじゃないな。

っていうくらい、美人さん。
パッチリ二重の綺麗な目が強く印象に残った。

⏰:10/08/03 00:14 📱:F02B 🆔:8mVFIB7c


#567 [シバ]
確か、シバが高校に入学する前にゆーちゃんのプリクラ帳で理彩ちゃんを見た事がある。

年上だか年下だかのイケメン彼氏と2人で、海だか川だか山だか谷だか行ったみたいな事を落書きしてるやつ。

ゆーちゃんから、

「地元で有名な美男美女カップルだよ♪」

って聞いた記憶もない事はない。
何度見ても、理彩ちゃんはやっぱり可愛い。

⏰:10/08/03 21:57 📱:F02B 🆔:8mVFIB7c


#568 [シバ]
だけど、ゆーちゃんだって普通に可愛い。
理彩ちゃんよりは背が高いけどスタイルがいいし、切れ長の目で、黒髪美人。

ゆーちゃんと理彩ちゃん2人で街を歩いているのは、なかなかの見物であるハズ。

そんなゆーちゃんの妹であるシバは、ゆーちゃんと理彩ちゃんに比べたら芋レベル。
あんた本当に由香さんの妹?って聞かれるのも無理はない。

⏰:10/08/03 22:02 📱:F02B 🆔:8mVFIB7c


#569 [シバ]
理彩ちゃんに会うのは、ゆーちゃんと理彩ちゃんの社会人のクラブチームの試合がある時くらい。

ゆーちゃんと理彩ちゃんは別のチームだけど、シバはいつも試合の応援には行っていた。
大好きなゆーちゃんに会えるのが楽しみだからである。
理彩ちゃんとは、そこまで仲が良いってワケじゃなかったから、シバにとって理彩ちゃんに会えるのは、ゆーちゃんのオマケみたいに考えていた。

⏰:10/08/03 22:05 📱:F02B 🆔:8mVFIB7c


#570 [シバ]
試合の日…

ゆーちゃんは試合前のアップや準備で、バタバタしていた。

「ゆーちゃんに会えるのは試合が終わってからかな?」

自販機でジュースでも買って、それまでゆっくり待とう!
体育館の玄関前のロビーの自販機に向かった。

財布を取り、小銭を入れる。

「リィ、炭酸飲みたい♪」

⏰:10/08/03 22:10 📱:F02B 🆔:8mVFIB7c


#571 [シバ]
後ろから声がする。
振り向くと、黒い大きな椅子に、だらんともたれかかって座っている理彩ちゃんがいた。

理彩ちゃんは、自分の事を『リィ』と呼んでいる。
首にはカラフルなタオルをかけていた。

「ね、シバ!リィにも何か買って♪」

「いいけど…試合終わったんですか?」

「さっき終わった!もうすぐ由香の試合だよ♪」

⏰:10/08/03 22:14 📱:F02B 🆔:8mVFIB7c


#572 [シバ]
ピョンっと椅子から飛び降りて、ニコニコしながらシバの方に近付いてくる。
その様子は、まるで幼い子供のよう…

「炭酸炭酸〜!試合中は甘ったるいポカリしか飲めないから、今ガンガン飲みたい気分♪」

シバは自分のサイダーを買って、理彩ちゃんの分の小銭を入れた。

「どうしよっかな〜…ペプシも飲みたいけど、やっぱコカ・コーラだね」

⏰:10/08/03 22:19 📱:F02B 🆔:8mVFIB7c


#573 [シバ]
勢いよくボタンを押して、コーラを取り出した。

「ありがとうシバ♪座って一緒に飲もう」

シバの手を引いて走り出す様子も、幼い子供のよう。

「シバが買ってくれた初めてのコーラだから大事に飲むよ♪」


そう言って勢いよくプシュっと開け、勢いよく飲みだした。
どう見ても、大事に飲んでるようには見えないけど…

⏰:10/08/03 22:23 📱:F02B 🆔:8mVFIB7c


#574 [シバ]
「由香の試合一緒に見ようよ!リィのチームの人みんな帰るみたいだから、1人は寂しいよ…」

泣きそうな顔を作る理彩ちゃん。

「別にいいですよ」

「ってかさぁ、敬語とか遣わなくていいよ!リィなんかに敬語遣ったってリィ、先輩に見えないでしょ?」

「確かに…でも、先輩は先輩だから」

「あ〜、そんなん全然気にしなくていいよ」

⏰:10/08/03 22:27 📱:F02B 🆔:8mVFIB7c


#575 [シバ]
「はぁ…」

「あと、理彩ちゃんじゃなくて『リィ』でいいよ!ってか、そう呼んで♪理彩ちゃんって呼ぶ人ほとんどいないし」

「はぁ…」


圧倒された。
何に圧倒されたかというと、理彩ちゃんという人間の人柄。
よく分かんないけど、すべてが圧倒的だった。

顔は可愛いけど、多少怖そうなイメージがあった。

⏰:10/08/03 22:31 📱:F02B 🆔:8mVFIB7c


#576 [シバ]
そんな人が、こんな子供みたいな笑顔を見せるなんて…
人間、見た目だけじゃ分からないってもんだ。


2人でしばらくまったりしていると、由香ちゃん達が体育館に入っていった。

「あ、ゆーちゃん!」

「シバ〜!来てたんだ♪また後でゆっくり話そ!」

ゆーちゃんが行ってしまうと、隣から強烈な視線を感じた。

⏰:10/08/03 22:35 📱:F02B 🆔:8mVFIB7c


#577 [シバ]
「ホント仲良しだね、あんた達(笑)由香が来た瞬間、シバめっちゃ嬉しそうだったね」

「そうかな?」

「由香も由香で、リィの前でよくシバの話するんだよ」

「へぇ」

「なんかいいね。仲良し姉妹かぁ」


ダラダラ話しながら、体育館へと入った。

⏰:10/08/03 22:39 📱:F02B 🆔:8mVFIB7c


#578 [シバ]
久しぶりに見るゆーちゃんのバスケ姿。

最近は仕事が忙しくて、ほとんど練習出来ていなかったらしい。
そのせいか、終盤で足が吊り、途中退場となってしまった。
その姿を見た理彩ちゃんは、隣で大爆笑。

「足吊ってるし。無理しすぎ(笑)」

ゆーちゃん大好きなシバだから、普通はこんな場面で爆笑する奴を見たら「何だコノヤロー」とか思ってしまう。

⏰:10/08/03 22:44 📱:F02B 🆔:8mVFIB7c


#579 [シバ]
だけど、シバは知っている。

高校時代、由香ちゃん・シバのチームがAコート、理彩ちゃんのチームがBコートで試合をしていた時の事…

絶好調だった由香ちゃんが、突然膝を抱えて倒れ込んだ。
その姿を見ていたのか理彩ちゃんは、自分達も試合中だったにも関わらず、Aコートに走ってきて由香ちゃんに駆け寄ったのだ。
これには会場も騒然となった。

⏰:10/08/03 22:51 📱:F02B 🆔:8mVFIB7c


#580 [シバ]
一番に駆け寄ってきたのが、隣で試合中の4番を着たキャプテンだったからだ。

シバはその姿をはっきりと覚えている。
怪我を負ったキャプテンに、別のチームのキャプテンが試合中に駆け寄ってくる…

病院に運ばれたゆーちゃんだったけど、軽い怪我で済んだようだ。

体育館に戻ってきたゆーちゃんに、一番に駆け寄ってきたのはやっぱり理彩ちゃんで、ゆーちゃんを見るなり泣きながら抱きついたのだ。

⏰:10/08/03 22:56 📱:F02B 🆔:8mVFIB7c


#581 [シバ]
よかった…
よかった…

そう言いながら、小さい体でゆーちゃんに飛びついた。


その時は、シバと理彩ちゃんは、今こんな風に喋れる事が嘘のように、まったくの他人だった。

ゆーちゃんが足を吊った場面を見て、こんな事を思い出していた。

ゆーちゃんのチームは勝った。
試合が終わって、理彩ちゃんと一緒にゆーちゃんのもとへ。

⏰:10/08/03 23:00 📱:F02B 🆔:8mVFIB7c


#582 [シバ]
「ダサすぎだよ、柴崎姉さん(笑)」

理彩ちゃんは意地悪な笑顔を浮かべながら、ゆーちゃんに絡む。

「だって、最近バスケしてなかったんだもん!ビックリしたわぁ」

そう言いながら、ゆーちゃんはストレッチをしている。

「シバ、来てくれたんだね。せっかく来てくれたのに、みっともないトコ見せちゃってごめんちゃい♪」

無邪気に笑うゆーちゃん。

⏰:10/08/03 23:04 📱:F02B 🆔:8mVFIB7c


#583 [暇人]
>>001-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600

⏰:10/08/04 01:08 📱:936SH 🆔:AOW40T3Q


#584 [シバ]
>>583さん
安価ありがとうございます(〃▽〃)


>>582
汗をかいて髪の濡れている美人2人が揃った。
シバは、なぜか心が弾んだ。
久しぶりの再会って、何かいい。
それで、多少照れ臭いけど、自然と接せられると尚いい。

ゆーちゃんも理彩ちゃんも笑ってる。
それに釣られたように、シバも自然と笑顔になる。

⏰:10/08/05 22:02 📱:F02B 🆔:ZHvgb/hM


#585 [シバ]
ゆーちゃんのチームが解散すると、3人でご飯食べに行こう!ってなって、近くのファミレスへ。

席について、メニューを配る。

「シバ、気が効くじゃん♪」

そう笑うのは理彩ちゃん。

「でしょ?だって、シバはあたしの妹だもん♪」

なんて言うのはゆーちゃん。

⏰:10/08/05 22:05 📱:F02B 🆔:ZHvgb/hM


#586 [シバ]
たった1個しか歳は変わらないのに、2人が随分大人に見える。

メロンソーダを飲みながら、しみじみしていた。


よくよく話を聞いていると、恋バナに入った。

「理彩もいい加減、彼氏作ればいいのに」

ゆーちゃんがコーヒーを飲みながら言う。
理彩ちゃんは全く動じないと言わんばかりに笑っている。

⏰:10/08/05 22:10 📱:F02B 🆔:ZHvgb/hM


#587 [シバ]
「そういう由香だって!いい加減彼氏作りなよ♪」

「あたしはちゃんといます〜!」

「…嘘?ああ、だったね。ダイチ君だっけ?」

「違う!タイキ!」

「ああ、そう♪」


大人な2人は、大人な会話をしている…
シバは知らなかった。
ゆーちゃんに彼氏がいる事を。

「嘘!ゆーちゃん彼氏いるの?」

⏰:10/08/05 22:14 📱:F02B 🆔:ZHvgb/hM


#588 [シバ]
「いるよ(笑)まぁ、最近出来たばっかなんだけどね。シバに言ってなかったっけ?」

「言ってない!」

何かショックだった。
喜ばしいとは思ったけど、やっぱりショックだ。自分の大好きな姉に彼氏がいるのだ!
シバのゆーちゃんを取るな!って思った。

「何?シバ、妬いてんの?」

意地悪に笑う理彩ちゃん。

「妬いてない!」

⏰:10/08/05 22:17 📱:F02B 🆔:ZHvgb/hM


#589 [シバ]
何を話しても、ニヤニヤしている2人を目の前ににすると、上手く話が出来ない。
だから、大人しく黙ってる事にした。

タイキ君との出会いは〜?
付き合ってどれくらい〜?

乙女達の恋バナはまだまだ続く。
そんな中、理彩ちゃんから意味深な言葉を聞いた。

「あたしは彼氏はいらない」

⏰:10/08/05 22:21 📱:F02B 🆔:ZHvgb/hM


#590 [シバ]
カプチーノだかカフェオレだかを、グチャグチャに混ぜながら理彩ちゃんは笑う。

「だってめんどくさいもん♪」

すかさず、シバは聞く。

「前、プリクラに写ってた人は?」

「いつの話してんの、アンタ(笑)」

ゆーちゃんが言う。

「地元で有名だったっていう、美男美女カップル」

⏰:10/08/05 22:25 📱:F02B 🆔:ZHvgb/hM


#591 [シバ]
「あ〜…あたしらが高1の時のやつだ!懐かしい(笑)とっくの昔に終わったしね。ってか、そんな風に言われてたんだ(笑)」

「ごめんね理彩〜。シバって情報古いから」

グダグダだ…
KYって、シバみたいなやつの事を言うのだろう。これもまた古いけど…


理彩ちゃんは続ける。

「あたし、誰か1人の物になるっていうのが嫌。無理!だって、完璧に相手だけの所有物みたいになるじゃん」

⏰:10/08/05 22:29 📱:F02B 🆔:ZHvgb/hM


#592 [シバ]
「それって…遊びたいだけ?とか…?」

ゆーちゃんは少しビックリした表情を見せる。

「遊ぶ事もめんどくさい。男は友達って思ってる。仲良い男友達はたくさんいるけど、恋人とか結婚とか、何か嫌。あたしの場合はだけどね」

乙女チックな恋バナが、一気に冷たい空気になった。
シバはアタフタした。

「シバは彼氏いないの?」

⏰:10/08/05 22:35 📱:F02B 🆔:ZHvgb/hM


#593 [シバ]
話題を変えるかのように、理彩ちゃんが話をふってきた。

「あ〜、シバは…いない」

去年まで彼女がいました!
なんて、口が裂けても言えない。
彼女って言えるかも分かんないけど…

アイリ…


「ふぅん」

興味なさそうに、理彩ちゃんはエビグラタンを口に運ぶ。

⏰:10/08/05 22:38 📱:F02B 🆔:ZHvgb/hM


#594 [Sっ気]
あげっ!!

⏰:10/08/09 21:09 📱:840P 🆔:KTvK2yBI


#595 [真沙也]
あーげ

⏰:10/08/09 23:15 📱:930CA 🆔:LkpLKr8I


#596 [Sっ気]
あげーい

⏰:10/08/12 13:10 📱:840P 🆔:oH2pR7ns


#597 [シバ]
>>594
>>596さん

あげありがとうございます(/_・、)
後で感想板の方にも顔を出します!
いつも感謝です!


>>595さん
お久しぶりです(^^)v
あげありがとうございます



更新します〜(´_ゝ`)

⏰:10/08/12 21:02 📱:F02B 🆔:ugU6qEbc


#598 [シバ]
>>593

しばらくぼんやりしていた。
理彩ちゃんの言う、『あたしは彼氏いりません発言』が、妙に気になってしまう。

ゆーちゃんはそこまで気にしていないっぽい感じだったけど、シバは…


動揺というか、理彩ちゃんがどういう意味を込めて、その言葉を放ったのか考えまくっていた。

⏰:10/08/12 21:08 📱:F02B 🆔:ugU6qEbc


#599 [シバ]
「何かお腹空いた」

そう言ってメニューを広げる理彩ちゃん。

ゆーちゃんはギョッとしながら言う。

「あんた、今グラタン食べたばっかでしょ!まだ食べるの?」

「だってグラタンだけじゃ足りないよ。お腹に溜まらないもん」

店員を呼んで、ポテトとコロッケを注文した。

⏰:10/08/12 21:12 📱:F02B 🆔:ugU6qEbc


#600 [シバ]
「美味しそうでしょ〜♪由香も食べる?」

「いや、あたしは…」


コロッケを熱い熱い言いながら嬉しそうに頬張る理彩ちゃんは、やっぱり子供に見える。
しっかり者のゆーちゃんと、ちょっと幼い感じの理彩ちゃん。
バランスの取れたコンビなのかもしれないな〜…とか思いながら、シバはおかわりのコーラを取りに行った。

⏰:10/08/12 21:16 📱:F02B 🆔:ugU6qEbc


#601 [シバ]
「そろそろ帰ろうか」

理彩ちゃんのその言葉で、宴もたけなわ。

レジへと向かう。

「今日はあたしの奢りね。柴崎姉妹にはお世話になったし♪」

理彩ちゃんはそう言うと、財布から福沢諭吉を取り出した。

「いいっていいって!割り勘にしよう」

会計を済ませた理彩ちゃんは、そう言うゆーちゃんを外にポイポイしながら店を出た。

⏰:10/08/12 21:21 📱:F02B 🆔:ugU6qEbc


#602 [シバ]
「いいから!今日はあたしの奢り♪」

「なんか…ごめんね理彩」

「いいってば!次は由香に奢ってもらうから(笑)」

「OK!何食べに行きたい?」

「焼き肉食べ放題♪」

「おいコラ!」


そんな会話をしながら、ゆーちゃんと理彩ちゃんは同じ車で、シバは電車でそれぞれ分かれた。

⏰:10/08/12 21:25 📱:F02B 🆔:ugU6qEbc


#603 [シバ]
ゆーちゃんの試合を見れて、タダで美味しい飯を食べれて、何て幸せな1日だったのだろうか!

家に着いたシバは、早速今日の出来事の余韻に浸った。
シバも久々にバスケやりたくなってきたな〜。



そして眠りに就く。
おやすみなさい。




それから、約2週間後…

⏰:10/08/12 21:29 📱:F02B 🆔:ugU6qEbc


#604 [シバ]
仕事を終え、家に帰る。

ケータイを開くと、メールが数件。

メルマガと、職場の友達と…

『ガキンチョ!』

って一言だけ書かれた知らないアドレスからのメール。


ガキンチョメールをほったらかして、職場の友達に返信。

⏰:10/08/12 21:32 📱:F02B 🆔:ugU6qEbc


#605 [シバ]
夜になっても返信しなかった。
知らない人からメールがくるとか、1人暮らしってやっぱり物騒だね〜…

あ〜怖い怖い。


寝る前になっても返信せず。
とりあえず布団に潜ってみる。

「あのね〜、野菜ジュースのカロリーは〜♪意外に高〜い高いよ〜♪びっくらこいた、びっくらこい〜た〜♪」

⏰:10/08/12 21:36 📱:F02B 🆔:ugU6qEbc


#606 [シバ]
ケータイが鳴った。
当時、シバが電話の着信音にしていた曲だ。

ケータイを開くと知らない番号から…

さっきのメールといい、この電話といい、1人暮らしって本当に物騒…


怖いけど、ワケの分からない電話とか、怖い人からの脅しの電話とかだったら、警察に行けばいい!

そんな地味な勇気を持って、通話ボタンをポチッとな。

⏰:10/08/12 21:40 📱:F02B 🆔:ugU6qEbc


#607 [シバ]
「…もしもし」
「もしもし?」

「はい」
「シバ?」

「はい」
「何で返信してくれないの〜?泣くぞ!」

「はい?」
「泣くぞ!」

「え…はい?」
「もしかして分かんない?」

「あぁ、はい」
「悲しいな…」

⏰:10/08/12 21:44 📱:F02B 🆔:ugU6qEbc


#608 [シバ]
「悲しい?」
「うん(笑)」

向こうでクスクス笑い声が聞こえる。


「あの、シバですけど…」
「本当に分かんないの?あたしだよ(笑)」

「………あはは」
「理彩だけども♪」

「…え?」
「リィだよ!」


「理彩ちゃん?」
「そうだよ」

⏰:10/08/12 21:48 📱:F02B 🆔:ugU6qEbc


#609 [シバ]
一気に目が醒めた。

「理彩ちゃんんん?」
「そだよ♪シバ何してんの?」

「何って…寝ようかなって思って」
「もう寝るの?早くない?」

時計を見ると、もう0時前。

「だって、もう夜中だよ」
「リィはいつも2時過ぎくらいまで起きてるよ♪暇すぎてさ〜。シバ遊びに来て」

⏰:10/08/12 21:52 📱:F02B 🆔:ugU6qEbc


#610 [シバ]
「無理ですよ〜」
「だから敬語遣うなっての!」

「あ、ごめんなさい」
「ねぇ〜、会いに来てよ!暇すぎてさ〜。由香に電話したけど出ないし…あんたら寝るの早すぎ」

「いや、理彩ちゃんが遅すぎるんじゃ…」
「だからリィって呼べっての」

「あ、はい」
「リィ1人じゃつまんないよ〜…遊び来てよ」

⏰:10/08/12 21:58 📱:F02B 🆔:ugU6qEbc


#611 [シバ]
「明日また仕事だもん」
「シバ真面目すぎ(笑)仮病でも使って休めば♪」

「無理っす。ってか、理彩ちゃん…リィ、明日仕事は?」
「仕事?普通にあるよ」


「キツくないの?」
「別に。いつもほとんど寝ないし」

「凄いね」
「普通でしょ」

「普通じゃないよ」
「シバが寝るの早すぎなんだってば(笑)…やっぱり無理?」

⏰:10/08/13 23:11 📱:F02B 🆔:wvjnDuco


#612 [シバ]
『やっぱり無理?』っていう言葉の所で、やたら甘えた口調になる理彩ちゃん。
妙にトロトロしている。断固として断り続けたシバだったけど、その甘えた口調で調子が狂った。

「…分かったよ」
「え♪マジ?」

「でも、明日は流石に無理だよ。仕事はちゃんとしないと」
「…そっか」

『…そっか』の所で、妙に寂しい口調になる。
更に調子が狂う。

⏰:10/08/13 23:14 📱:F02B 🆔:wvjnDuco


#613 [シバ]
「今週の土日で良かったら遊びに行くけど」
「マジ♪ホントに?」

「うん」
「やったぁ♪じゃあ、泊まりだね♪」

「泊まり〜?」
「何で?嫌?」

「いや、嫌じゃないけど」
「ならいいじゃん♪」

「…うん」
「じゃあ、色々準備して待っとくね♪」

あっさりとお泊まりの約束をしてしまった。
ゆーちゃんごめんなさい…の出来事を巻き起こす火蓋が切られた瞬間だった。

⏰:10/08/13 23:20 📱:F02B 🆔:wvjnDuco


#614 [我輩は匿名である]
>>1ー100
>>101ー200
>>201ー300
>>301ー400
>>401ー500
>>501ー600
>>601ー700

⏰:10/08/14 03:07 📱:F01A 🆔:UienNjaU


#615 [由衣]
あげっ

⏰:10/08/23 03:44 📱:840P 🆔:ssXSrcMw


#616 [我輩は匿名である]
あげます

⏰:10/08/26 15:07 📱:SH05A3 🆔:JBP2250o


#617 [我輩は匿名である]
あげ(´∀`)

⏰:10/08/26 16:49 📱:N02A 🆔:84Km1Xb2


#618 [我輩は匿名である]
>>300-600

⏰:10/08/26 22:18 📱:P10A 🆔:KjlgoK0E


#619 [シバ]
皆さんお久しぶりです!
あげ&安価ありがとうございます
最近仕事が多忙のため、なかなか更新できませんでした
明日からまた更新していきます!

また読んで頂けると飛び跳ねて喜びます(笑)
感想板の方も明日顔を出します。
よろしくお願いします

⏰:10/08/26 23:52 📱:F02B 🆔:X7jpIftQ


#620 [名前が無い名前]
僕の本名と姉の彼氏の名前が一緒で吹きましたw明日からまた楽しみに読ましていただきますw

⏰:10/08/27 01:42 📱:SH03B 🆔:RbYKcuog


#621 [シバ]
>>620さん
ホントですか?
偶然ってあるもんなんですね
何かいい事ありそう(笑)


>>613
約束通り、その週の土日は理彩ちゃんのもとへ。それまでの期間は、仕事中にも関わらず、何かがありそうな予感がしてワクワクしたような、理彩ちゃんと2人っきりという事で妙に緊張している感じだった。

⏰:10/08/27 21:15 📱:F02B 🆔:k0c0fDdA


#622 [シバ]
土曜日の昼過ぎ…
理彩ちゃんの家へ行くために駅へと足を運ぶ。

途中、電話が鳴った。

「もしもし〜?今何してんの?」

ゆーちゃんだった。

「暇だったら遊び来ないかなぁって思って♪」

やたらテンションが高いゆーちゃん。
嬉しかった。
けど…
これから、別の約束がある。

⏰:10/08/27 21:56 📱:F02B 🆔:k0c0fDdA


#623 [シバ]
「行きたいんだけど…これから別の所に遊び行くんだ」

「そうなの?あたしからの誘い断るとか、いい度胸してるね(笑)嘘嘘♪…で、どこ行くの?」


理彩ちゃんの家…
言いたかったけど、言えなかった。
普通に言っとけば、後々困らなかったかもしれないのに…
別に教えたって何もおかしくないのに、何で教えなかったんだろう…

⏰:10/08/27 22:06 📱:F02B 🆔:k0c0fDdA


#624 [七氏]
>>1-300
>>300-600
>>600-900

⏰:10/08/28 05:50 📱:D705i 🆔:TdahdMfM


#625 [シバ]
「友達のトコ。久しぶりに会えるから楽しみだわ♪」

「あ、そうなの?じゃあ来れないね。しょうがない!また暇になったら教えてよ♪休みの日なら基本的にあたしは暇だから(笑)」

「了解。ゆーちゃんごめんね。また誘って」

「いいよ。んじゃ、またねん♪」


別に理彩ちゃんとは何もないのに、ゆーちゃんに対して後ろめたい気持ちがあった。

⏰:10/08/28 19:49 📱:F02B 🆔:WGhWU7KM


#626 [シバ]
電話を切り、しばらく電車を待つ事に。
電車待ちは、シバと挙動不審なオッサンの2人だけ…

シバと目が合うと、オッサンは小刻みに顔を震わせながら逆を向く。
泣きたくなった…


電車が到着。
急いで乗り込んだ。
なぜかオッサンも走って乗り込んできた。
意味が分からなかった。

⏰:10/08/28 22:10 📱:F02B 🆔:WGhWU7KM


#627 [シバ]
電車に揺られる事2時間…
理彩ちゃんの住む町に到着した。
待ち合わせ場所は、駅から20分ほど歩いた所にある大学の門の前。
そこが一番分かり易い目印だった。
先に到着したのはシバ。
しばらく理彩ちゃんを待つ事に。
30分もしないうちに、理彩ちゃんはやってきた。

「ごめんごめん。遅くなっちゃった」

「ああ、大丈夫」

⏰:10/08/28 22:17 📱:F02B 🆔:WGhWU7KM


#628 [シバ]
理彩ちゃんは笑顔でシバを迎えてくれた。

だけど…

酷く疲れた顔をしている事に気付いた。

「ねぇ、リィ…今日、顔死んでるよ」

シバは、理彩ちゃんの事を『リィ』と呼ぶようになっていた。

「あは〜♪最近職場の人と飲み会が続いたからさ。でも、大丈夫♪」

「だから、毎日寝るのが遅かったの?」

⏰:10/09/02 20:56 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#629 [シバ]
「…う〜ん、まぁね」

「本当は睡眠不足なんでしょ?『平気』とか言ってたけど、無理してたんじゃん」

「大丈夫だって♪」

「大丈夫じゃないよ…よし、予定変更!リィの家行こう」


理彩ちゃんと合流した後、適当にカラオケ行こうとか、ボーリングしようとか計画があった。
だけど、今の理彩ちゃんは理彩ちゃんじゃない…
笑顔が無理してる…

⏰:10/09/02 21:00 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#630 [シバ]
理彩ちゃんは、申し訳なさそうに俯いて、シバの服の袖を掴んで、横にブンブンと振った。
それは、ゆーちゃんと理彩ちゃんが一緒にいる時に見せる、理彩ちゃんの行動。

拗ねてるというか、寂しいというか、そんな気持ちを表現する時の行動らしい。

「リィ…遊びたいよ」

ボソリと呟いた。
5歳児が言うようなセリフ。

「本当は眠いんでしょ?」

⏰:10/09/02 21:06 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#631 [シバ]
「眠くないよ」
「眠いんでしょ?」

「眠くないよ」
「嘘でしょ?」

「嘘じゃないよ」
「嘘ついたら、シバ帰るから」


袖を掴んでる理彩ちゃんの腕を軽く振り払って、シバは背中を向けた。

何歩か進んで、振り返る。


「?!」

⏰:10/09/02 21:09 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#632 [シバ]
力が抜けた。
理彩ちゃんは、俯いたまま地面にチョコンと座り、目頭を押さえている。

「泣いたフリとかバレバレだよ」

理彩ちゃんのもとに歩み寄ってみると、更に力が抜けた。

理彩ちゃんの目からは、大粒の涙が溢れていた。

え?
リィって年上だよね?
二十歳超えてるんだよね?
え?マジで泣いてる…

⏰:10/09/02 21:13 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#633 [シバ]
色んな事を考えてオロオロしていると、理彩ちゃんは急に立ち上がり、パッチリ二重の目に涙を溜めて、シバを見上げた。

理彩ちゃんとシバの身長差は、軽く10p以上。改めて、理彩ちゃんは小柄なんだな〜って事に気付く。

「遊びたい…せっかくシバが遊び来てくれたのに…」


んで、また泣く。
幼稚園児をあやしているような光景だったと思う。

⏰:10/09/02 21:20 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#634 [シバ]
「わかった!じゃあさ、今回はリィの家でまったりしながら遊ぼう。リィには無理させたくないし、近々また遊びに来るから」

その一言だけでは、納得するはずがない。
嫌だ!遊びたい!

そんな応えが返ってくると思っていたけど…

「…帰っちゃうの?」

理彩ちゃんは、寂しそうなキョトンとした顔でシバの目を見つめた。

⏰:10/09/02 21:23 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#635 [シバ]
「え?いや、だから今回はリィの家で遊ぼうって…」
「帰らないよね?」

「帰らないよ」
「ホントに?」

「ホントに」
「ん〜…じゃ、リィの家行こ」


渋々とした態度と見せかけて、理彩ちゃんはニヤニヤしていた。
なんて手のかかる奴なんだ…
そう思っていたけど、この辺りからシバは、理彩ちゃんに対して少しずつ特別な感情を抱いていくようになる。

⏰:10/09/02 21:28 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#636 [シバ]
バスケットをする時の真剣な理彩ちゃん。
プライベートで子供みたいによく笑い、よく泣く理彩ちゃん。

こういうギャップって、何か心を動かされる。
他の人が知らない事を、自分は知ってるんだ!っていう、満足感というか何というか…

バスケットをする理彩ちゃんの事だけを知っている人は、よく笑い、よく泣く理彩ちゃんを知らない。

理彩ちゃんとは、プライベートだけの付き合いだという人は、バスケットに取り組む理彩ちゃんの真剣な姿や、真剣な眼差しを知らない。

⏰:10/09/02 21:36 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#637 [シバ]
理彩ちゃんと並んで歩く。

理彩ちゃんとシバが2人っきりになるっていう事は今までなかったから、お互い照れくさい気がして、向かい合って話をする事ができなかった。

理彩ちゃんとシバとゆーちゃん…
この3人で1つみたいになってたから、今回の理彩ちゃん宅のお泊まりは、何かがある気がして止まなかった。

増してや、理彩ちゃんからのお誘いという事もあったし…

⏰:10/09/02 21:42 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#638 [シバ]
理彩ちゃんの住むアパートは、待ち合わせ場所から歩いて約10分の所にあった。

特別に綺麗!ってワケではなかったけど、1人暮らしには不便しない広さで、ちょっと洒落たロフトみたいな物も付いていた。

理彩ちゃんの部屋は、バリバリ女の子の部屋。
人形があって、色もピンクとか白とか、明るい感じ。

理彩ちゃんのフワフワした部屋は、CDや写真が散乱していたけど、割と綺麗に片付いていた。

⏰:10/09/02 21:48 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#639 [シバ]
「へぇ〜!綺麗にしてるじゃん。お邪魔します♪」

靴を脱いで、荷物を下ろす。
静かだな〜と思って、玄関の方を振り向くと、理彩ちゃんは縮こまったように背中を丸くして、キョトンとした顔でシバを見ていた。

「え?どうしたの(笑)」

「リィの部屋、散らかってるな〜って思ったでしょ」

「え?別に」

⏰:10/09/02 21:53 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#640 [シバ]
「ちゃんと掃除しとけばよかった…ごめんね」

「リィ、何かいつもと違う」

「いつもと一緒だよ」

「いや、いつものリィだったら、そんなネガティブな事言わないもん。『散らかってるでしょー?あは〜♪ごめんね〜♪』』とか言うはずなのに」

「リィ、どんな目で見られてんの(笑)」

「とにかく、ちょっと寝なさい!睡眠不足とか、近々ぶっ倒れるぞ!」

⏰:10/09/02 21:58 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#641 [シバ]
言われなくても、相当眠かったようで、布団に横になった。
理彩ちゃんは、ベッドより布団を敷いた方が好きだという。

「シバ!」

呼ばれて理彩ちゃんの横に座る。

腕を引っ張られて、潤んだ目で見つめられる。

「シバ…リィが寝てる時に帰ったりしないでね。横にいてね」

「いるから(笑)大丈夫」

⏰:10/09/02 22:03 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#642 [シバ]
笑顔を見せた理彩ちゃんは、ゆっくり目を閉じた。
寝息を立てるまで、そんなに時間はかからなかった。
とりあえず、シバはホッとした。
理彩ちゃんは疲れていたのか、定期的に体がピクッと動く。

しばらくはケータイをいじったり、ボンヤリしてみたり、部屋の中を見回したりしたけど、暇すぎた。

⏰:10/09/02 22:11 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#643 [シバ]
目が覚めたのは、2時間後。
横にいたハズの理彩ちゃんがいない…

「おはよ」

そう言って、シバの顔を覗き込む理彩ちゃん。
今度は、シバが理彩ちゃんの布団の中にいた。
可愛いタオルケットがかけられていた。
無意識のうちに、シバ寝てたんだ…
ってか、理彩ちゃんがあまりにも気持ちよさそうに寝るもんだから、釣られてシバも寝てしまったんだ。

⏰:10/09/02 22:16 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#644 []
Blogは更新しないんですか?(´`)

⏰:10/09/04 11:24 📱:N01B 🆔:rm0EorSY


#645 [シバ]
>>644さん

シバ、ブログはやってませんよ(^^)v
ブログとかGREEとかそういう系はしない派です!

感想板の方にもなかなか顔を出せずすみません(>_<)


少しだけ本編更新します

⏰:10/09/06 23:22 📱:F02B 🆔:AtR5vW5c


#646 [シバ]
>>643

体を起こす。
喉がカラカラだった。
寝ぼけまなこのシバを見た理彩ちゃんは、ボンヤリとシバを見つめていた。

「あんた、よく寝たね」

理彩ちゃんが笑う。

「…今、何時?」

理彩ちゃんはケータイの横のボタンを押して、時間を確認する。

「(夜の)8時過ぎ。シバがもうちょっと早く起きたら晩御飯食べに行こうと思ってたんだ」

⏰:10/09/07 00:04 📱:F02B 🆔:76JwvqSk


#647 [シバ]
理彩ちゃんは立ち上がり、散らかっているCDをガサガサと片付け始めた。

「リィいつ起きたの?」

「シバが起きる1時間前くらい。暇だったからケータイいじってた」

「ごめんね。リィが寝てるトコ見たら、なんかこっちまで眠くなっちゃって…気がついたら布団の中だった」

「そっか。でも、寝れたおかげでなんかスッキリした♪」

⏰:10/09/07 00:09 📱:F02B 🆔:76JwvqSk


#648 [シバ]
理彩ちゃんはキッチンへ向かい、1.5リットルの三ツ矢サイダーと2つのグラスを持って戻ってきた。
洒落たグラスだった。


「喉乾いた。シバも飲むでしょ?」

「うん。ちょうど何か飲みたかったんだ」

グラスに注ぎ終わると、サイダーを一気に飲み干した。
喉がカーッと熱くなる感じがたまらない。

⏰:10/09/07 00:15 📱:F02B 🆔:76JwvqSk


#649 [シバ]
「寝起きの三ツ矢サイダーって、なんかよくない?」

理彩ちゃんはニヤリと笑った。

「リィはC.C.Lemon派!ビタミン取れた!って感じで幸せな気持ちになれる♪」

「幸せな気持ちになれるとか…可愛いトコあるね」

理彩ちゃんは2杯目のサイダーを注ぎながら、可愛いという言葉に大きな反応を示した。

⏰:10/09/07 00:20 📱:F02B 🆔:76JwvqSk


#650 [シバ]
「な〜んか、シバってさぁ。年下って感じがしないんだけど(笑)」

「そうかな?」

「落ち着いてるっていうか、なんていうか…」

「リィが落ち着いてないだけでしょ。実際、リィってシバより年下に感じる」

「ガキっぽいって事?」

「うん」

「うわー…じゃあ、大人にならなきゃ」

⏰:10/09/07 00:24 📱:F02B 🆔:76JwvqSk


#651 [我輩は匿名である]
 

更新いつも楽しみにしてます
(。・∀・。)
主さんのペースでこれからもファイトです

 

⏰:10/09/07 00:26 📱:PC 🆔:HMKRjA6s


#652 [シバ]
無邪気な理彩ちゃん。
笑った顔がものすごく可愛かった。


「ってか、うちらさぁ。こうやって2人で話すのって初じゃない?」

「うん。いつもはゆーちゃんがいるもんね」

「そう!しかも、高校の時とかまったくの他人だったのに、いきなり距離縮まり過ぎでしょ(笑)」

「確かに!ってか今日、ゆーちゃん呼んじゃう?せっかくだし」

⏰:10/09/07 00:29 📱:F02B 🆔:76JwvqSk


#653 [シバ]
>>651さん
ありがとうございます(〃▽〃)
更新バラバラなのに、読んで頂けて光栄です(´_ゝ`)


>>652

そうだね!
由香に連絡してみようか!

そんな答えを待っていたけど、理彩ちゃんは黙り込み、髪をいじり、シバから視線をそらした。

「いや…由香がいてくれたらメッチャ楽しいと思うけど…今日はいいや」

⏰:10/09/07 00:34 📱:F02B 🆔:76JwvqSk


#654 [我輩は匿名である]

>>300

⏰:10/09/07 14:18 📱:P10A 🆔:UqghI33I


#655 [我輩は匿名である]
 
>>1-200
>>201-400
>>401-600
>>601-700

安価失礼します(*^ω^*)
 

⏰:10/09/09 00:30 📱:L04A 🆔:fuU5kJvc


#656 [我輩は匿名である]
 
あげとく

⏰:10/09/13 20:57 📱:PC 🆔:3JCjgKz2


#657 [シバ]
安価&あげありがとうございます(*^_^*)

少し更新します!



>>653
ビックリした。
シバといきなり2人っきりっていうのは、さすがの理彩ちゃんでも照れくさかったりするんじゃないかな?とか思ったのに…
仲良しのゆーちゃんがいた方が、気が楽になるんじゃないかな〜?とか思ったのに。

⏰:10/09/14 18:29 📱:F02B 🆔:dMFCM/1s


#658 [シバ]
でも、シバもゆーちゃんの誘いを断った身だ。
ゆーちゃんに連絡した所で、「理彩の所にいたんかい!」とか言われて何かおかしい事になりそうだし…


「あ…別に由香の事が嫌とか、そんなんじゃないよ」

理彩ちゃんは笑って、口を開いた。

「2人っきりになるとか、滅多にないしさ。また別の機会に由香も誘おう♪」

⏰:10/09/14 18:34 📱:F02B 🆔:dMFCM/1s


#659 [シバ]
理彩ちゃんは、再びキッチンへと向かった。

冷蔵庫を開けて、何やらゴソゴソしているよう。

「あ〜…お腹空いたね」

理彩ちゃんは戻ってきた。

「何か食べたくない?」

「食べたい」

「冷蔵庫ん中、何も入ってなかった(笑)何食べたい?定食とか寿司とか、ビビンバとかでいいなら、遅くまでやってる店あるよ」

⏰:10/09/14 18:40 📱:F02B 🆔:dMFCM/1s


#660 [シバ]
「何でもいいよ。美味しい所なら何でも食べれる」

「リィさぁ…ハンバーガーが食べたいんだけど」

じゃあ何で定食とか寿司とかビビンバを勧めてきたの?!
そう思ったけど口には出せず…

「じゃあ、マック行こうよ」

「ホントに?!シバはハンバーガーでいいの?」

「最近マック行ってなかったし、久々食べたいかも。こんな時間だし、軽く食べれるモノがいい」

⏰:10/09/14 18:45 📱:F02B 🆔:dMFCM/1s


#661 [☆]
更新頑張ってください(^^)

⏰:10/09/16 04:41 📱:SH05A3 🆔:XASNxOWI


#662 [我輩は匿名である]
 
続き楽しみにしてます
(*^o^*)

⏰:10/09/17 02:05 📱:PC 🆔:QYXU0rV.


#663 [シバ]
>>661-662さん
ありがとうございます(*^_^*)


>>660
身支度を済ませ、理彩ちゃんの車に乗り込む。
ピンクが大好きな理彩ちゃんだから、車もピンクで可愛い人形なんかがたくさん置かれてるんじゃないかって思ってたけど、意外な事に物凄くシンプルで、芳香剤とミラーに小さな雑貨みたいなやつがぶら下がっているだけだった。

「リィ、車はシンプルが好きなんだ♪シンプル・イズ・ベスト!」

⏰:10/09/18 22:15 📱:F02B 🆔:pqA5iSpw


#664 [シバ]
そう言いながら、ニヤニヤしながら少しぎこちない手つきでハンドルを握る理彩ちゃん。

「リィの部屋がゴッチャゴチャだから、車の中くらいはスッキリさせたくてさ。それに、車に人形とか置いてたらブレーキ踏んだ時に全部倒れるし(笑)」

どんだけの勢いでブレーキを踏むのだろうか…

少し心配だったけど、運転は順調だった。
15分くらい走っていくと、マックに着いた。
車を降りて、2人で何を食べるか決めながら店に入る。

⏰:10/09/18 22:21 📱:F02B 🆔:pqA5iSpw


#665 [シバ]
「…いらっしゃいませ」

少々やる気のない店員にシバは少しイラッときたけど、理彩ちゃんはお構いなしにベーコンレタスバーガーセットを注文した。
シバも続いて、ダブルチーズバーガーセットを注文。

店内には、若いカップルが一組だけ。

シバの地元のマックは、夜になるとヤンキーぶった連中がウヨウヨしてる。
ここのマックは落ち着いた印象が残った。

⏰:10/09/18 22:27 📱:F02B 🆔:pqA5iSpw


#666 [シバ]
品物を受け取り、車へ戻る。
たった15分の…往復30分の間に理彩ちゃんといろいろな話をした。
昼間とは違って、夜の理彩ちゃんはなんとなく大人しい感じがする。
外からの光はあるものの、車内は暗い。
その雰囲気のせいなのか、おっとりとした口調と、普段は話せないような事をしみじみ語った。

シバにとって、この30分の時間というのは、物凄く楽しいというか、貴重というか…
この時間がもうちょっと続いてほしいな〜…っていう時に、理彩ちゃんのアパートが見えてきた。

⏰:10/09/18 22:33 📱:F02B 🆔:pqA5iSpw


#667 [シバ]
なんとなく名残惜しい気持ちを残したまま、マックの袋を持って車を降りる。

部屋に着いてからは、テレビをつけて2人でマックを食べた。
ピクルス嫌いのシバは、ピクルスを取り除こうと思ってパウンダーを持ち上げると、ピクルスが4枚も入っていて愕然とした。

「シバ、ピクルス嫌いなんだ〜!お子ちゃまね♪」

なんていう理彩ちゃんにピクルスを渡すと、

「いらない。リィもピクルス嫌いだもん♪」

⏰:10/09/18 22:37 📱:F02B 🆔:pqA5iSpw


#668 [シバ]
「じゃあ、そっちもお子ちゃまじゃん」

「うん♪お子ちゃま同士、仲良くしましょ♪」

とか、しょうもない馬鹿話やくだらない冗談を言い合って、笑いの絶えない空間ができた。
さっきの車内の理彩ちゃんが嘘のように、子供のように笑っている。

毎日仕事に追われてる2人にとって、こういう時間っていうのはとても大事である。
だから、真面目な話は一言も出ないまま、笑い続けた。

「あ〜、可笑しい♪…よし、リィ風呂入ってくる」

⏰:10/09/18 22:44 📱:F02B 🆔:pqA5iSpw


#669 [シバ]
笑い疲れて、一通り話が尽きた所で理彩ちゃんは立ち上がった。

「シバ、一緒に入ろ♪」

ギョッとした。
笑いが覚めた。

「嫌だよ!何言ってんの」

「リィ、由香とはよく一緒に入るよ♪この前由香が泊まりに来た時も入ったし♪由香の胸触りまくった(笑)」

「ちょっと!人の姉ちゃんに何てことしてくれんの!」

「由香嫌がらなかったよ(笑)あたしも揉まれたし」

⏰:10/09/18 22:54 📱:F02B 🆔:pqA5iSpw


#670 [シバ]
触るだの揉むだの…
ガールズトークにはよく出てくる言葉だ。

「あららららら」

それ以外、言葉が出てこなかった。

「何照れてんの(笑)か〜わいい♪」

「あの…リィが風呂あがったら…ワタクシ…ハイリマス」

自分が一気に小さくなった気がした。

「え〜?本当に一緒に入らないの?」

「…ハイ」

「え〜?寂しい…分かったぁ。じゃ、入ってくる」

⏰:10/09/18 22:58 📱:F02B 🆔:pqA5iSpw


#671 [シバ]
ホッとしながら理彩ちゃんの寂しそうな背中を見送った。
本当に寂しそうだった。

シャワーの音が聞こえて、本格的に安心した。
また1人になったシバは、暇すぎてベランダに出てみた。

夜空を見上げて、気付いた事がある。

「雨が降るワケでもないのに、星が出てない」

シバの地元は田舎だから、星がびっしりと夜空に浮かんでいる。
夜景なんて見に行かなくても、ちょっと外に出て顔を上げるだけでいいのだ。

⏰:10/09/18 23:04 📱:F02B 🆔:pqA5iSpw


#672 [シバ]
赤とか青とか黄色とか緑とか、完璧な夜景を求めるのであれば、ちょっと車を走らせればいい事。

ちょっとメルヘンかもしれないけど、シバは夜空を見るのが好きなのだ!人が作った完璧な夜景はいらない。
自然で、本当に自然でありのままの星を見るのが好きなんです…はい。


心地良い風が吹いていて、深呼吸なんかすると本当に気持ちがいい。
星がないのは残念だけど。

⏰:10/09/18 23:11 📱:F02B 🆔:pqA5iSpw


#673 [シバ]
ケータイをポケットに入れたまま、しばらく外の風に当たり、自然からの癒やしをもらった。
風呂上がりにもう一度、ここに来よう。
きっと最高の気分になれる。

部屋に戻ると、理彩ちゃんは脱衣場でゴソゴソしているようだった。

シバも着替えの準備を…

鞄の中をもぞもぞしていると、ドアが開いた。



「ギャー」

⏰:10/09/18 23:16 📱:F02B 🆔:pqA5iSpw


#674 [シバ]
悲鳴を上げたのはシバ。
理彩ちゃんは、頭にターバンのようにタオルを巻いて、顔から下は産まれたままの姿だった。

いわゆる、素っ裸…


「何照れてんのアンタ(笑)」

「リィ…タオル巻く場所間違えてるよ!頭じゃなくて、下に巻きなさい」

「えー?リィいつも風呂上がりはこういうファッションなんだけど」

⏰:10/09/18 23:20 📱:F02B 🆔:pqA5iSpw


#675 [シバ]
服着てない時点で、ファッションも糞もない。
なんてこった…

「リィさ〜、何かおっぱい小さくなった気がする」

とか言って自分の胸を鷲掴みにして、ゆさゆさと…

ギャー!


「シバ、風呂入っておいでよ♪」

言われなくても、その場をさっさと離れた。
予想外の理彩ちゃんの行動にびっくりしながらシバもシャワーを浴びた。

⏰:10/09/18 23:25 📱:F02B 🆔:pqA5iSpw


#676 [シバ]
シャワー浴びて、多少冷静さを取り戻したシバは、部屋のドアをゆっくり開けた。

まだ裸だったりして…

そんな事はなかった。
ドライヤーで髪を乾かす理彩ちゃんは、バスケの時に着る黒のTシャツと、ピンクに白ラインの入ったプラクティスのバスパンを履いていた。

さすがの理彩ちゃんも、本格的な裸族ではない事に地味な安心感を覚えた。

「あ、シバ上がったんだ」

⏰:10/09/18 23:32 📱:F02B 🆔:pqA5iSpw


#677 [シバ]
「うん」

そう言って、またベランダに出てみる。
やっぱり心地良い。
もう少し、ここでゆっくりしよう。

「どうしたの?」

理彩ちゃんもベランダに出てきた。
不思議そうな顔で、こちらを見ている。

「何か気持ち良くてさ。さっきもちょっと出てきたんだ」

「あ〜、確かに!涼しいね」

理彩ちゃんはニヤリと笑った。

⏰:10/09/18 23:37 📱:F02B 🆔:pqA5iSpw


#678 [シバ]
「さっきはごめんね」

理彩ちゃんからの謝罪の言葉に、ん?という疑問の顔を作ってみせた。

「リィがさ、一緒に風呂入ろうとか、すっぽんぽんで部屋に入ってきたとか…」

「あー(笑)別に。ただ単にびっくりしただけ!でも、よく考えてみたらリィの事だから別にびっくりする事でもないな〜とか思って」

「どういう意味よ(笑)」

とか、声を小さめにまた笑いながら話をした。

⏰:10/09/18 23:45 📱:F02B 🆔:pqA5iSpw


#679 [ちやん]
>>325ー500

⏰:10/09/24 18:54 📱:P906i 🆔:dD6sYJ6g


#680 [シバ]
室内に戻り、布団の上に転がった。

「あ〜!たまにはお泊まりもいいかもね」

ゴロゴロしているシバの横に理彩ちゃんは座った。
布団のすぐ近くに置いてあるコンポの電源を入れ、赤っぽいMDをセットする。

聴き慣れない曲が再生される。

「これ、洋楽だね」

シバの一言に、当たり!とか言って理彩ちゃんは音量を少しだけ上げた。

⏰:10/09/24 22:58 📱:F02B 🆔:SLFw2uv6


#681 [シバ]
「由香が最近、洋楽にハマったらしくてさ。オススメだからって、リィにもMDくれた」

そういえば、ゆーちゃんはケータイの着信音とか車の中で聴く音楽全部が洋楽だ。
英語を喋るのは苦手だけど、英語の歌を聴くのが好きらしい。

中学の時はポ○ノグラフィティ、高校の時はEX○LEに夢中だったのに、好みがまったく変わってしまったみたいだ。

理彩ちゃんは、オススメだという曲を次々とシバに聴かせてくれた。

⏰:10/09/24 23:06 📱:F02B 🆔:SLFw2uv6


#682 [シバ]
何だか幸せな気持ちになった。
その時聴いていた曲名こそ忘れたけど、おっとりとした優しい曲調で、一度聴いたら何か大きな物が心に残るような感じの曲。

洋楽と聞いたら、激しくて、盛り上がって、カッコ良くて、勢いのある…っていうイメージがあった。

洋楽とかゆーちゃんの車に乗らない限り聴くことのないモノだったから、酷く新鮮に感じた。

⏰:10/09/24 23:12 📱:F02B 🆔:SLFw2uv6


#683 [シバ]
あの女性シンガーは誰だったんだろう…
あの時、理彩ちゃんに聞いておけばよかった。



曲が終わると、また現実の世界へと戻される。
大袈裟なようだけど、音楽って人の心を掴んだり、気持ちを動かしたりっていう、物凄くパワーのある物だと思う。


何とも言えない気持ちで、コンポの方を見つめるシバに、理彩ちゃんはとんでもない事を言い出した。

「シバってさ、女の子に恋愛感情抱いた事ある?」

⏰:10/09/24 23:19 📱:F02B 🆔:SLFw2uv6


#684 [我輩は匿名である]
きゃーきになるー

⏰:10/09/25 13:59 📱:CA004 🆔:rTNs2sE.


#685 [我輩は匿名である]
同じく気になる!

⏰:10/09/28 15:10 📱:SH05A3 🆔:lHDD3zKY


#686 [我輩は匿名である]
気になる!(´・ω・`)

⏰:10/09/30 20:37 📱:W61SA 🆔:AMcPpFOY


#687 [シバ]
皆さんありがとうございます(´・ω・`)
更新します!



>>683

「…え?!」

固まってしまった。
何を言い出すのか、この人は…
理彩ちゃんは不思議そうな、珍しい物でも見るような顔で、シバの顔をジッと見ている。

「変な事聞いちゃったかな…でも、なんか…どうなのかなーって思って」

⏰:10/10/02 21:46 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#688 [シバ]
タオルケットを腰まで掛けて、寝転がってるシバは口をポカンと開けたままだった。

起き上がって、理彩ちゃんと目線を合わせる。


「あー…どうかなぁ(笑)」

動揺を隠せないシバに、理彩ちゃんは怯まなかった。

「リィ、そういうのに偏見とか持たないよ。シバが女の子を好きだとしても、シバを見る目変わらないし」

⏰:10/10/02 22:25 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#689 [シバ]
「何で、そう思ったの?」

「なんとなく」

女の勘って、本当に鋭い。
否定した所で、何も変わらないし…
むしろ、本当のシバを知ってほしいとも思った。だから言った。

「…女の子を好きっていうか、女の子と付き合った?事はある」

理彩ちゃんは目を見開いた。
シバは、理彩ちゃんの方を見るのが怖かった。

⏰:10/10/02 22:29 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#690 [シバ]
理彩ちゃんは立ち上がり、部屋の電気を消した。

キョドっていると、理彩ちゃんは布団まで戻ってきた。

「暗い方が、何か落ち着かない?」

「まぁ…ね」

シバの隣に座ると、深呼吸した。

「やっぱりなぁ(笑)」

「軽蔑した?」

「だから、そういうのはないってば(笑)」

⏰:10/10/02 22:34 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#691 [シバ]
「…………」

「心配しなくていいよ。誰にも言わないし。むしろ、教えてくれてありがとう」

そう言うと、シバの肩に寄りかかってきた。
いきなりの行動にびっくりしたけど、そのままでいた。


「だってシバさ、歳の割には女の子の格好しないじゃん。高校卒業したら、みんな可愛い格好とかしてるじゃん。シバ、昔からボーイッシュな感じだし。そういう単純な理由(笑)」

⏰:10/10/02 22:38 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#692 [シバ]
「そんな人、他にもたくさんいるじゃん」

「うん。あとね…」

理彩ちゃんは視線を下に向けたまま、話を続けた。

「さっきの事で、何となくピンときた。理彩の体見て、物凄く焦ってたじゃん」

「だって、いきなり裸って、そりゃビックリするよ」


「そうだけど、何か他の人と違ったし。もしかしたらって思って。嫌な思いさせちゃったなら謝る。ごめん」

⏰:10/10/02 22:43 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#693 [シバ]
「じゃあ、リィはそういうのないの?」

「何が?」

「シバみたいに、女の子の事〜…とか」

「どうかな(笑)」



…え?
理彩ちゃんは、意味深な言葉を放った。

「ない事もないよ」

理彩ちゃんは笑った。
外からの光もあって、暗闇に目が慣れるのに時間はかからなかった。

理彩ちゃんは続ける。

⏰:10/10/02 22:48 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#694 [シバ]
「リィはきっと、バイなんだと思う」

理彩ちゃんのいきなりのカミングアウトに、シバは益々動揺した。

「リィ、去年の今頃は普通に彼氏がいたんだ。でも、何かとだらしない所に冷めてしまって、別れようって言った。そしたら、『分かった。じゃあ、最後にHしよう』って。リィ、好きでもない相手とそんな事できないから、ふざけんなって言って別れた」


更に続く。

⏰:10/10/02 22:54 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#695 [シバ]
「その前の彼氏は、物凄くリィの理想のタイプだった。でも、お互い冷めて別れたのね…だけど、しばらくして、会う約束したんだ。ただ『遊ぼう』って事で」


シバは理彩ちゃんから目線をそらせなかった。
ずっと黙って聞いていた。

「そしたらさ、いきなり豹変して…ラブホ連れて行かれてさ。着いていったリィも悪いんだけど。半分は軽い気持ちだったんだけど、相手は真剣に飢えてたみたいでね」

⏰:10/10/02 22:59 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#696 [我輩は匿名である]
>>1-10
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700

⏰:10/10/02 23:00 📱:SA001 🆔:☆☆☆


#697 [我輩は匿名である]
>>10-100

⏰:10/10/02 23:01 📱:SA001 🆔:☆☆☆


#698 [シバ]
「物凄く激しくされた。気持ち良いどころか、痛いし、気持ち悪いし、リィが泣いてるのもお構いなしにずっと行為を続けられて…止めてって言っても押さえつけられて」

シバは、次第に怒りが増してきた。

「やっとの事で突き飛ばして、着替えようとした。そしたら手で口を塞がれて、『分かったよ。じゃあ、俺がイクまで舐めろ。じゃないと、一生返さない』って言われて。シカトして着替えようとしたけど、殴られた」

⏰:10/10/02 23:03 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#699 [シバ]
もう話さなくていい…
そうとも言えず、ただ黙って聞いていた。

「結局は言われるがまま…んで、行為が終わると相手はさっさと着替えて部屋を出て行った。そんな嫌な経験があるからさ、男が嫌いなんだ。男なんて、結局は体が目当てなんだよ。あ〜、ずっと閉じ込めてたのに、つい喋っちゃった(笑)ごめんね、長々と」


理彩ちゃんの無理やりな笑顔が切なかった。
だからあの時、ゆーちゃんと3人でファミレスに行った時、あんな話をしたんだと理解できた。

⏰:10/10/02 23:12 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#700 [シバ]
それと同時に、下を向く理彩ちゃんを抱きしめていた。

初めて理彩ちゃんに触れた。
風呂上がりの、シャンプーの真新しい匂いと、理彩ちゃんの肌の匂い。

理彩ちゃんが可哀想…とか、そんなんじゃなくて、瞬間的に抱きしめたくなったんだ。


シバの鎖骨あたりに、理彩ちゃんの顔が当たる。理彩ちゃんの呼吸を感じながら、シバは目を閉じて懸命に理彩ちゃんを抱きしめた。
理彩ちゃんも、シバの背中に手を回した。

⏰:10/10/02 23:19 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#701 [シバ]
そのままの姿勢で、理彩ちゃんが泣いている事に気付く。

「シバは優しいね…」

そう言いながら、探るように背中の手を上下に動かす。

「シバこそ、こんな話聞いてリィの事軽蔑しないの?」

理彩ちゃんの声は優しかった。
いつもの子供で元気な理彩ちゃんの声じゃなくて、甘えた女性の声…

「軽蔑しないよ。辛い経験したんだね」

それ以上は何も言えず、黙って理彩ちゃんの体温を感じた。

⏰:10/10/02 23:26 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#702 [シバ]
なんでシバの話から、理彩ちゃんのこういう話になったんだろう…って考えながら、なんとなく感じた事がある。

その男が最低なだけで、男の人全員がそんな最低な奴ばっかりってわけじゃない。
でも、理彩ちゃんにとって最悪な過去として残ってしまったのだ。

たぶん理彩ちゃんは、そんな過去があったから、女の人に好意を持つようになったのかもしれない…
そして、女の人と過去に何らかの関係を持ったのかもしれない…

色々考えていた。

⏰:10/10/02 23:42 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#703 [シバ]
顔を動かさず、目だけで理彩ちゃんを見る。

澄んだような、悲しそうな目…
よっぽど辛かったのだろう。
よっぽど思い出したくなかったんだろう。

いつも笑っている人間でも、心の底はどうなっているのか分からない。
たまたまこんな話をする機会があっただけだけど、理彩ちゃんに申し訳ないことをしてしまった。

「ごめんね、リィ」

「何が?」

⏰:10/10/02 23:47 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#704 [シバ]
「シバが変な事聞いちゃったから、嫌な事思い出させちゃって…」

「先に変な事聞いたのはリィだよ(笑)それに、いつかは誰かに聞いてほしかった。誰にも話してないから、1人で考えて頭がおかしくなりそうだった。もちろん、親にも親友の由香にも言えなかった」


「…そっか」

「本当に信頼できて、自分にとって大切で、好きな人じゃないと言えない。由香の事信頼してないとかじゃないよ!ただ…うん。何て言ったらいいのか分かんないけど」

⏰:10/10/02 23:52 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#705 [たな]
うぅ、ずっと読んでます(¨、)

がんばってください、応援してます(Pω`、)

⏰:10/10/03 22:30 📱:F706i 🆔:cBozP/JU


#706 [シバ]
>>705 たなさん
ありがとうございます(^^)v
元気出ます(´_ゝ`)
少し更新しますね!


>>704

「ゆーちゃんにも言えなかったって事は、ずっと悩んでたんだね。シバなんかでいいなら、話聞くよ」

理彩ちゃんはシバから離れた。
二重の目からは、小さな涙の粒がこぼれていた。それを、理彩ちゃんは小さな手で拭った。

⏰:10/10/04 21:08 📱:F02B 🆔:CFaJVrVQ


#707 [シバ]
理彩ちゃんの指は、意外にゴツゴツしていた。
バスケで突き指を繰り返したのだろう。
人差し指と薬指は、少しだけ変形していた。

ただ、元の手は物凄く綺麗だったと思う。
色白だし、手の甲はスッキリとして、スベスベしているのだ。
爪も綺麗に手入れされている。

「年下から励まされるとか、リィってホントにガキだね(笑)みっともないね(笑)」

近くに置いていたタオルを手に取り、目頭を押さえた。

⏰:10/10/04 21:15 📱:F02B 🆔:CFaJVrVQ


#708 [シバ]
「みっともなくないよ。今までの辛かった事、全部話していいよ。言いたくない事とかあったとしても、無理には聞かないし」

理彩ちゃんはタオルを枕の方にポイッと放り投げて、体育座りをした。
シバも、自然と理彩ちゃんと同じ格好になる。

体育座りで話を聞くとか、ちょっと前の事を思い出す。
高3の、ジリジリとした夏の、あの合宿中の出来事…

あの時とはまったく状況が違うけど、ふいに昔を思い出していた。

⏰:10/10/04 21:22 📱:F02B 🆔:CFaJVrVQ


#709 [シバ]
しばらく沈黙…

部屋が暗かったから、変に冷静な自分がいた。
理彩ちゃんが口を開く。

「あのね…」


沈黙…

やっぱり喋りたくないのだろうか。

「男の話は、もう終わり。ここから先は、絶対に人に喋らないって決めてた。これから先、誰かと一緒になっても、リィが死ぬまで絶対に、絶っ対に喋らないって思ってたんだ」

⏰:10/10/04 21:35 📱:F02B 🆔:CFaJVrVQ


#710 [シバ]
鼻をグスグスさせながら、理彩ちゃんは笑った。

「死んだ先でも、絶対に言わないって決めてたんだけど(笑)ってか、死んだらどこ行くんだろうね(笑)」

シバも少しだけ笑った。

「マジ…ね。リィもいろんな恋愛と出会ってきたんだよ」

理彩ちゃんは、表情を変えずに語り始めた。

⏰:10/10/04 21:41 📱:F02B 🆔:CFaJVrVQ


#711 [シバ]
「リィ…先月まで女の子と付き合ってたんだ」

バッと顔を上げて、理彩ちゃんを見た。
照れくさそうな顔…
その顔を見て、心がズキンと痛んだ。
この瞬間は、何で心が痛んだのか分からなかったけど…


「…………」

「軽蔑した?(笑)」

「あ、いや…」

「さっきのシバの真似。『軽蔑した?』って(笑)」

「軽蔑はしないけど…なんか…意外」

⏰:10/10/04 21:51 📱:F02B 🆔:CFaJVrVQ


#712 [シバ]
「意外かな?だって、色々あったんだもん」

「そうなんだ…」

間を空けず、理彩ちゃんは続ける。


「その相手はね、高校の時からリィの追っかけだったらしい…所謂、ファンみたいな」

「うん」

「高校卒業してから、地元の映画館で偶然会ったんだ。後ろから声かけられて、『吉岡さんですよね?』って」

⏰:10/10/04 22:28 📱:F02B 🆔:CFaJVrVQ


#713 [シバ]
ちなみに『吉岡』は、理彩ちゃんの名字。

「『あ、はい』って答えたら、めちゃくちゃ笑顔になってさ。それがめちゃくちゃ可愛くて。その子は超ボーイッシュだったから、幼い子供みたいで、癒される〜♪って感じで」


また心がズキン…

「せっかく会ったからって事で、近くの喫茶店に入って色々話してさ。そうこうしてるうちに、そういう機会が増えて、連絡先交換して」

⏰:10/10/04 23:10 📱:F02B 🆔:CFaJVrVQ


#714 [真沙也]
久しぶりです
更新頑張って下さい
この小説にはいつも元気をもらいます、勇気をくれます
あなたのペースで頑張って下さい

⏰:10/10/04 23:26 📱:930CA 🆔:KBuSfMPU


#715 [我輩は匿名である]
更新待ってます∩^ω^∩

⏰:10/10/16 21:59 📱:W61SA 🆔:psArAMlw


#716 [我輩は匿名である]
>>1-300
>>301-600
>>601-900
>>901-1000

⏰:10/10/17 07:50 📱:F03A 🆔:C/35yzp.


#717 [シバ]
真沙也さん
匿名さん

ありがとうございます(´_ゝ`)
そう言ってもらえると本当に嬉しいです!

ちょっと更新します



>>713

そうしていく内に、そういう関係になってしまったんだ♪

理彩ちゃんは、そのファンだったという相手と性別という壁を超えて、恋愛関係に発展した。
そう続けた。

⏰:10/10/18 23:07 📱:F02B 🆔:9Y/WWEKk


#718 [シバ]
そんな話を受けて、シバは黙り込んでしまった。
いきなりのカミングアウト…
まさかの展開…

シバは笑顔を作って聞いていたけど、心の中はとんでもない事になっていた。

別に理彩ちゃんの事、何とも思ってないはずなのに…
やっぱり、心って正直だ。




完璧にヤキモチやいてる自分がいる…

⏰:10/10/18 23:10 📱:F02B 🆔:9Y/WWEKk


#719 [シバ]
少し俯いて、照れくさそうに笑う理彩ちゃんを見たくなかった。

そんなシバを見て、理彩ちゃんは一言…


「あ、こんな話しちゃってごめんね」

いやいや、と慌てて返事をしたけど、自分の顔から笑顔が消えていた事に気付く。

「ねぇ…」

理彩ちゃんはシバの顔を覗き込んだ。

⏰:10/10/18 23:14 📱:F02B 🆔:9Y/WWEKk


#720 [シバ]
「シバ、ヤキモチ妬いてる?」

真顔でもない、笑顔でもない理彩ちゃんの表情…

好奇心…
と言った方が正しいのだろうか?
理彩ちゃんの表情から、何も捉える事ができない。
だから黙り込んだまま。


「シバ…」

小さな声で呼びかけられる。

⏰:10/10/18 23:18 📱:F02B 🆔:9Y/WWEKk


#721 [シバ]
「ヤキモチとか、妬いてない!」

シバは言い張った。

「…そう」

理彩ちゃんは俯いて、そのまま布団に寝転んだ。
何で素直に『ヤキモチ妬いてるよ』って言えないんだろう…
でも、それで良かった。


「ヤキモチ…妬いて欲しかったな」

理彩ちゃんは呟いた。
小さな声だったけど、その一言はとても衝撃的だった。

⏰:10/10/18 23:22 📱:F02B 🆔:9Y/WWEKk


#722 [シバ]
理彩ちゃんを見る。
仰向けに寝て、腕を顔の前に持ってきて、顔を隠すような体勢だった。

その奥の理彩ちゃんは、どんな表情をしていたのだろう。

シバは固まってしまった。
その一言に、理彩ちゃんはどんな意味を込めたのだろうか?

いろんな疑問を持った。

「リィさ、その子の事、本当に好きだったのか今でも分からないんだ」

⏰:10/10/18 23:27 📱:F02B 🆔:9Y/WWEKk


#723 [シバ]
ふーん…とも言えず、そのままお互いバラバラの体勢で話が続く。

「その子の笑顔は可愛かったし、一緒にいて癒されてたし、一緒に笑って楽しかったのに、付き合うってなった日から何も分からなくなった」

シバは窓を見た。
雨が降るワケでもない、星一つないさっきと同じ空。


「付き合ったからって、一体何が変わるんだろう…そんな疑問ばっか」

⏰:10/10/18 23:32 📱:F02B 🆔:9Y/WWEKk


#724 [シバ]
理彩ちゃんは起き上がって、後ろからシバに抱きついた。

「どうしたの?!」

びっくりしたシバは、情けない言葉をポツリ。

「う〜ん…分かんない。でも何か、シバと一緒にいたら…落ち着くんだ。あの人にこんな事してみても、変に緊張してたっていうか、その場の空気を読んでの行動だった…みたいな」

理彩ちゃんの顔が、シバの背中にあたる。

⏰:10/10/18 23:37 📱:F02B 🆔:9Y/WWEKk


#725 [シバ]
「ファンって言ってたから、バスケしてるリィに憧れみたいなもの持っててくれてたんだろうな〜って思ってたけど、最初からそんなんじゃなかったみたい」

理彩ちゃんの腕に力が入る。

「最初から、あっちは男目線でリィの事見てた。分かるかな?」

「うん…なんとなく」

「自分の彼女にしたい…ただそれだけ。んで、実際自分の物になったら、所有物になる」

⏰:10/10/18 23:42 📱:F02B 🆔:9Y/WWEKk


#726 [シバ]
今気付いた。
さっきの理彩ちゃんの照れくさそうな笑顔は、照れくさいでも何でもなく、複雑な笑顔。

それに気付かなかったシバはホント大馬鹿者。



「話が難しくなっちゃうから簡単に言うと、相手にとって念願の彼氏彼女の関係に発展!勝手に束縛して、勝手に満足して、相手は色々楽しかったんだろうね。リィの気持ちなんてお構いなしに勝手に恋愛ごっこしてただけ。そんな感じ」

⏰:10/10/18 23:49 📱:F02B 🆔:9Y/WWEKk


#727 [シバ]
なんとなく理解できた。

結局は、最初だけいい顔して理彩ちゃんの気を惹いて、自分の物にして満足して終わり…
そりゃ、理彩ちゃんだって付き合う意味が分からなかっただろうよ。

本当に好きでもないのに、付き合うなんて無理な話だ。

理彩ちゃんの腕から力が抜けた。
何してるんだろう?って思って、背中側に意識を集中する。
その集中は、一瞬にして破られた。

「シバ、キスして」

⏰:10/10/18 23:55 📱:F02B 🆔:9Y/WWEKk


#728 [我輩は匿名である]
わ〜続き気になる

⏰:10/10/19 19:22 📱:SH05A3 🆔:4aZxZMSs


#729 [シバ]
>>728さん
ありがとうございます!少し更新します(^^)


>>727

理彩ちゃんの腕をゆっくりと振りほどいて、理彩ちゃんの方を向く。
理彩ちゃんは俯いて、体育座りして小さくなっていた。
シバは理彩ちゃんからの衝撃発言にびっくりしなかった。
この人はビックリ箱のような人だから、いつも想像できないような事を簡単にポツリと呟くのだ。

⏰:10/10/24 12:00 📱:F02B 🆔:uDg/62RY


#730 [シバ]
シバは理彩ちゃんにキスをする事を躊躇いまくった。
この人にキスをしたら、これから何が始まるというんだろう…

シバは理彩ちゃんの事が好きだ。
その感情も、友人に抱くような物ではなく、本当に特別な『愛』なのだ。性別なんて、今更気にしない。

だけど…
この人は、自分の大好きな姉の大親友なのだ…
ゆーちゃん…

今、この瞬間をゆーちゃんが知ってしまったら…

⏰:10/10/24 12:05 📱:F02B 🆔:uDg/62RY


#731 [シバ]
ゆーちゃんはどんな行動を取るだろうか。

シバの事をひっぱたくだろうか。
理彩ちゃんと絶交するだろうか。
それとも、「何してんのあんたら。酒でも飲んだの?」とか言って、呆れつつも笑って許してくれるだろうか。


頭がおかしくなりそうだった。
シバにとって理彩ちゃんは、ゆーちゃんあっての理彩ちゃんなんだ…

⏰:10/10/24 12:10 📱:F02B 🆔:uDg/62RY


#732 [我輩は匿名である]
頑張ってください

⏰:10/11/02 18:35 📱:SH05A3 🆔:tqldacbU


#733 [我輩は匿名である]
あげます(´・ω・`)

⏰:10/11/09 16:23 📱:S001 🆔:sqrjiobI


#734 [我輩は匿名である]
あげ(・3・)

⏰:10/11/12 18:53 📱:SH05A3 🆔:vkLKv.u.


#735 [我輩は匿名である]
 
書いてください(><)

⏰:10/11/16 20:41 📱:W64SH 🆔:29poXn0k


#736 [シバ]
皆さんありがとうございます
またまた更新できずすみません

今日からまた更新します!

⏰:10/11/20 12:05 📱:F02B 🆔:RDQQMxi2


#737 [我輩は匿名である]
頑張ってください

⏰:10/11/23 19:38 📱:SH05A3 🆔:ZDvmEz1M


#738 [我輩は匿名である]
もお更新するつって3日たってるのに主、来ない…更新しないなら辞めちまえよ

⏰:10/11/25 13:29 📱:P906i 🆔:O05ne80I


#739 [我輩は匿名である]
辞めないでください
主さんのペースで書いて
くださいね(^-^)

⏰:10/11/25 15:05 📱:SH05A3 🆔:nJvxS9Hk


#740 [シバ]
仕事が忙しくてなかなか更新できなくて…


後で更新できたらします

⏰:10/11/25 20:16 📱:F02B 🆔:ib35JjuM


#741 [我輩は匿名である]
理由は、解ったよ
けど言った事を実行出来なかったなら先に謝罪すべきじゃないのか?
忙しいから更新が遅くなるって事に怒ってるんじゃないよ!
定期的に上げてくれてる人、ブックマークして毎日チェックしてくれてる人、応援レスくれた人あなたの話しに共感してくれた人を裏切ったんだぞ!
gdgdでやるなら辞めたがいい。
最低限言った事を守る。
守れなかったら一言レスしに来るくらいはしないと文字だけのやり取りなんだし支援してくれてる人にも失礼だぞ!解ったなら今後はエロシーンの回想を大目で頼みます。

やる夫

⏰:10/11/25 22:40 📱:P906i 🆔:O05ne80I


#742 [あむ]


書いてほしいから
あげときます★!

主さん頑張って(^^)!

⏰:10/12/07 14:05 📱:SH04A 🆔:NK4iRt9.


#743 [我輩は匿名である]
あげます( ^∀^)

⏰:10/12/12 20:26 📱:SH05A3 🆔:oeHIEjg2


#744 [シバ]
皆さんご迷惑おかけしました

忙しくてなかなか更新できなかったのは事実なのですが、有言実行しなかったことに申し訳ない気持ちでいっぱいです
すみません


また更新していきますのでよろしくお願いします

⏰:10/12/20 19:59 📱:F02B 🆔:WbhDASoI


#745 [我輩は匿名である]
更新待ってます。
頑張って下さい(^O^)

⏰:10/12/23 13:14 📱:SH01B 🆔:ZaxuI.yA


#746 [シバ]
>>745さん
ありがとうございます


>>731
理彩ちゃんの目を見る。自分の気持ちがよく分からないまま、理彩ちゃんの唇に触れてみた。

『チュッ』

っていう音も何もない、ただ触れるだけのキス。
理彩ちゃんの反応を待った。


しーん…

⏰:10/12/26 04:20 📱:F02B 🆔:7kmTMsZ.


#747 [シバ]
暗闇…
だけど、外からの青白い光で理彩ちゃんの顔は見える。

目をそらして、何かを考えているような顔。
何も喋らない理彩ちゃん。

そんな沈黙が、シバには痛かった。

「…え?あ、ごめん…ホントにチューしちゃった(笑)」

アタフタしている自分…
タオルケットを投げ飛ばして、その場から逃げ出したかった。

⏰:10/12/26 04:26 📱:F02B 🆔:7kmTMsZ.


#748 [シバ]
その時のシバは、理彩ちゃんの上に乗っかってたと思う。

ってか、乗っかってた。
キスして…なんて言うもんだから、とりあえずその体勢に入るため、上から理彩ちゃんを眺める形になっていた。



理彩ちゃんと目が合う…



…その瞬間が、始まりと終わりの関係を招くことになる。

⏰:10/12/26 04:31 📱:F02B 🆔:7kmTMsZ.


#749 [シバ]
目が合った瞬間、理彩ちゃんはすぐに目を閉じた。

一瞬力が抜けたシバの首に、理彩ちゃんの両手が回された。
顔を引き寄せられて、理彩ちゃんの唇に触れた。

さっきのように『チュッ』みたいな、音が云々…じゃない。

もう、これでもか!ってくらい激しいキスをした。

理彩ちゃんの顔を盗み見てみる…

⏰:10/12/26 04:37 📱:F02B 🆔:7kmTMsZ.


#750 [シバ]
目をギュッと閉じて、微かに声を漏らす。
片手はシバの首に、もう片方の手は背中に…


だんだん息が荒くなる理彩ちゃんを見ていて、少しずつ呼吸が乱れてくる自分に気付いた。

…だけど、変な冷静さを保っている自分がいる。

そうだ…
理彩ちゃんとゆーちゃんは親友…
こんな関係になって、この2人が離れてしまう事があったら…

⏰:10/12/26 04:43 📱:F02B 🆔:7kmTMsZ.


#751 [シバ]
そんな事になったら…

それが怖くて、ストップをかけようと唇を離した。

理彩ちゃんは目を開けていた。
うつろな目で、シバを見る。


話さないと…


「…シバ」

こんなタイミングで名前を呼ばれ、ビクッとなった。
でも、話さないと…
あんたとシバの姉は親友でしょ?

⏰:10/12/26 04:49 📱:F02B 🆔:7kmTMsZ.


#752 [シバ]
そう言わないと…

一方で、また別の自分がいる事に気付く。

『自分は理彩ちゃんの事が好きなんだ。何も悪い事じゃない』


んで、止まってしまった。


数秒間、理彩ちゃんと目が合ったまま。


次の理彩ちゃんからの一言で、シバは完全に理性を失ってしまう。

⏰:10/12/26 04:53 📱:F02B 🆔:7kmTMsZ.


#753 [シバ]
「…好きかも」


理彩ちゃんの唇から漏れたのは、こんな言葉。
一瞬、理解できなかった。
心の奥底まで響いてくるのが、自分でも分かる。

理彩ちゃんは視線を合わそうとはしない。
横を向こうと顔を背けた。
シバの方を向いて目を開けた時には、もう遅かった。

自身の理性が、思いっきり飛んでしまった。

⏰:10/12/30 04:09 📱:F02B 🆔:Izj9qmvg


#754 [シバ]
シバは夢中になって、理彩ちゃんにキスをしていた。
理彩ちゃんが口を開いて、舌を絡めてくる。


口を唾液まみれにさせながら、しばらくはお互いのキスを求め合った。



シバの背中に回された理彩ちゃんの腕に、力が入る。


「シバ…服脱がせて」

⏰:10/12/30 04:32 📱:F02B 🆔:Izj9qmvg


#755 [シバ]
理彩ちゃんは、着ていたTシャツの中でモゾモゾと動き出した。



え…?
やっぱりそうなるか…

だけど、シバもそれを求めていたのかもしれない。
何も喋らず、理彩ちゃんのTシャツを脱がせる。
理彩ちゃんの胸が露わになる。
さっきは恥ずかしくてワーワー言ってしまったけど、今は違う。

暗闇の力って凄い。

⏰:10/12/30 04:36 📱:F02B 🆔:Izj9qmvg


#756 [真沙也]
明けましておめでとうございます
自分のペースで頑張って下さい
人生山あり谷あり
って感じっすよ
こんなに応援してくれる人も
たくさんの方が読んでますから
中途半端には止めず
自分のペースで最後まで
書いて下さいm(__)m

⏰:11/01/02 05:46 📱:930CA 🆔:2eXh./z6


#757 [我輩は匿名である]
>>325-800
すみません

⏰:11/01/02 16:02 📱:P02A 🆔:Yu5xxx0Q


#758 [uraganai]
>>500-800

⏰:11/01/09 02:00 📱:D705i 🆔:gy0QnHNo


#759 [uraganai]
>>700-800

⏰:11/01/09 02:00 📱:D705i 🆔:gy0QnHNo


#760 [我輩は匿名である]
あげます

私も同性愛者なので応援しています

⏰:11/01/13 13:05 📱:F01B 🆔:zkFFbmfI


#761 [シバ]
>>756さん
>>760さん

ありがとうございます!更新遅くて本当にすみません
少し更新します!

⏰:11/01/16 21:47 📱:F02B 🆔:b9icmHsI


#762 [シバ]
>>755

理彩ちゃんの胸を触ってみる。
理彩ちゃんの口から小さな声が洩れる。

「もっと強く…」
とか、
「揉んで」
とか!

母親以外の乳を触るとか…

ガールズトークの中で、よく『あんた胸大きいね!触らせて』とか、よく耳にする。

だけど、この状況は色んな意味で諸々違う。

⏰:11/01/16 21:52 📱:F02B 🆔:b9icmHsI


#763 [シバ]
普通に、お互い愛情を込めての行動。

ただ、シバは脱がない。女である自分の体を、相手に見られたくないから…

しばらく胸を弄っていると、理彩ちゃんの手がシバの右手を取った。
ゆっくりとその手は下に降りていく。

理彩ちゃんのパンツは、予想以上に濡れている。
…というか、お漏らしした?

「あ…リィね、相当感度が高いから(笑)すぐ濡れるんだ」

⏰:11/01/16 21:57 📱:F02B 🆔:b9icmHsI


#764 [シバ]
恥ずかしそうに笑いながら、理彩ちゃんはシバの目を見た。

そんな理彩ちゃんを見ていると、シバの理性は更にぶっ飛んだ。

理彩ちゃんの足を広げて、シバは顔を近づけてみた。

「ちょ!待って」

理彩ちゃんは思いっきり力を込めて足を閉じた。シバの頭はガツンと挟まれた。

「どうしたの?!」

「いや…ごめん。なんか…恥ずかしい(笑)」

⏰:11/01/16 22:01 📱:F02B 🆔:b9icmHsI


#765 [シバ]
「え?今更?(笑)」

「うん、今更(笑)ってか、だって…びしょ濡れだし」

足を閉じて、上半身裸の理彩ちゃんは両手で顔を覆っていた。
その両足に挟まれているシバの頭。

なんとも微妙な体勢…

逆にこっちが恥ずかしい。

けど…

「そんなの気にしないよ。むしろ、可愛い」

⏰:11/01/16 22:05 📱:F02B 🆔:b9icmHsI


#766 [シバ]
理彩ちゃんは顔を覆ったまま、

「え…じゃあ…して(笑)」

なんていうもんだから、理彩ちゃんの足おっ広げて、あんなことやこんなこと…

簡単に言えば、舌や指使って、色々。

何分経っただろうか?

「シバ!ストップ!待って!」

理彩ちゃんが再び足を閉じた。
ヘロヘロになったシバの頭は、再び理彩ちゃんからの両足ガツン…

⏰:11/01/16 22:17 📱:F02B 🆔:b9icmHsI


#767 [シバ]
「どう…したの?」

理彩ちゃん並にヘロヘロフラフラなシバ。
あんだけ手や口動かせば、さすがに…


「あのね…真っ最中には言わなかったんだけど…リィ、すでに3回はイッたっぽい(笑)」

なんと!
本当に感度が高いのね。

しばらく2人で横になって、余韻に浸ってた。
チラッと時計を見る。

もう日付変わってるし、むしろ明け方5時前。

⏰:11/01/16 22:26 📱:F02B 🆔:b9icmHsI


#768 [シバ]
色々語って、イチャイチャして、あんなことやこんなことして…

そりゃ、時間経つのは早いわな。
ってか、夢中になってる時って、本当に時間経つの早いわ!


横を見ると、理彩ちゃんは服を着ることもなく、スヤスヤ寝ていた。

シバはタオルケットを理彩ちゃんにかけて、理彩ちゃんのオデコにチューした。
理彩ちゃんは起きてたのかな?
目を閉じたまま、シバに抱きついて離れなかった。

⏰:11/01/16 22:33 📱:F02B 🆔:b9icmHsI


#769 [シバ]
シバの左腕をもぞもぞと動かして、自分の腕枕にしていた。
そんな姿があまりにも可愛くて…
シバは本当に、理彩ちゃんのことが好きなんだと感じた。

シバもクタクタだったから、そのまま熟睡していた。




んで、起きたのは夕方4時前…
よく考えたら、明日からまた仕事。

ってか、今日こそは理彩ちゃんとどこそこ行って、思い出作りたかったのに…

⏰:11/01/16 22:38 📱:F02B 🆔:b9icmHsI


#770 [シバ]
なんて、しみじみ思いながらまだ横でぐっすり寝てる理彩ちゃんを見た。
そろそろ帰らないと…


可哀想だけど、起きてください。

「リィ、シバ…そろそろ帰らないと」

「……ん…嘘…もう帰るの?」

「明日仕事だからね。また来るから」

「うん…いつでもおいで……ギャッ」

タオルケットを取ろうとした理彩ちゃんは、またすぐに被った。

「リィ、裸だったんだ(笑)」

⏰:11/01/16 22:45 📱:F02B 🆔:b9icmHsI


#771 [シバ]
「は…?」

「待って!布団取らないで(笑)服着るから!」

理彩ちゃんはタオルケットを被って座り込んだ。

「リィ昨日は普通にスッポンポンで部屋中歩き回ってたじゃん(笑)何の恥じらいもなく」

「夜にあんなことしたんだから、なんか照れくさいよ(笑)」

そんなこと言う理彩ちゃんは、本当に恥ずかしそうだった。

⏰:11/01/22 21:43 📱:F02B 🆔:wzscST0I


#772 [シバ]
そんな姿にキュンときた。

「分かった。ってか、シバも着替えるから脱衣場行ってくる。その間に着替えといて」

「分かった」

お互い別々の場所で身支度を済ませ、また理彩ちゃんの部屋に戻った。

まともな会話が出ないまま、帰る時刻がやってきた。


「あ〜、明日から仕事だね。土日が相当楽しかったから、なんかやる気出ないや…家に帰りつくまでが長すぎる」

⏰:11/01/22 21:48 📱:F02B 🆔:wzscST0I


#773 [シバ]
シバがボヤいて、荷物の鞄を肩にかけ、玄関に向かおうと理彩ちゃんに背を向ける。

理彩ちゃんはシバの手を引いて、再び理彩ちゃんの部屋に戻った。


「リィ、どうしたの?」

理彩ちゃんはモジモジしながら少し背伸びして、とてもとても濃厚なキスをしてきた。

「どうしたの?」

2回も同じことを聞いてしまった。
たぶん、自分自身が物凄くビックリしてたんだと思う。

⏰:11/01/22 21:52 📱:F02B 🆔:wzscST0I


#774 [シバ]
しばらくキスが続いた。

理彩ちゃんはシバから視線をそらして、

「だって…しばらく会えないんだよ?寂しいよ」

なんて呟いた。

そんな理彩ちゃんが本当に可愛くて、そんな風に思っていてくれたなんてまったく気付かなくて、嬉しすぎて…

シバは理彩ちゃんを抱きしめた。
理彩ちゃんも小さな体に力を込めて、強く抱きしめてくれた。

⏰:11/01/22 21:56 📱:F02B 🆔:wzscST0I


#775 [シバ]
駅に着いた。
理彩ちゃんは見送りに来てくれて、改札口で別れることに。

「また近々来るから。ってか、来週でもいいし」

「ホント?来て来て!リィもたぶん用事ないし。でも、再来週は友達と買い物行くんだ…なんか寂しいけど」

「そりゃ、先に約束した友達優先しないと。とりあえず、着いたらまた連絡する」

そう言って、理彩ちゃんの頭をポンポンっと軽く叩いてシバはホームに向かった。

⏰:11/01/22 22:01 📱:F02B 🆔:wzscST0I


#776 [シバ]
それから約2ヶ月後…


理彩ちゃんとシバの仲は順調だった。

順調どころか、前にも増してお互いのことが分かってきて、電話やメールで喧嘩もしたし、週1ペースで会いに行ったし、不意打ちで手紙なんかも送られてきて喜んで、そんなやりとりが続いた。

会えない時や寂しい時は、理彩ちゃんは電話の向こうで泣いていたし、そんな時は夜だろうが次の日が仕事だろうがお構いなしに電車に飛び乗って理彩ちゃんのもとへ行ったし、とにかくお互いの中でお互いが特別な存在になっていた。

⏰:11/01/22 22:09 📱:F02B 🆔:wzscST0I


#777 [シバ]
だけど、1つ気になることがあった。

ずっとモヤモヤしていたこと…


『これって、付き合ってるのかな?』

っていうこと。

シバは理彩ちゃんに付き合おうって言った訳でもないし、理彩ちゃんから言われた訳でもない。

じゃあ、この関係は一体何なんだろう…

ただ寂しいから?
理彩ちゃんの過去を忘れさせるため?
それとも、自然と『付き合う』っていう形になった?

⏰:11/01/22 22:15 📱:F02B 🆔:wzscST0I


#778 [シバ]
そんな曖昧な気持ちのまま、理彩ちゃんとはいつも通りに接していた。

理彩ちゃんからも、『付き合ってる』っていう言葉は出てこない。

理彩ちゃんは何を思ってシバを見ているのだろう…
シバと一緒にいると落ち着くとか、好きかもしれないっていう言葉をくれた理彩ちゃん。

だけど、実際はどうなんだろうか…

考えれば考えるほど、自分自身が無理をしていることや、辛い気持ちになっている自分に気付いた。

⏰:11/01/22 22:22 📱:F02B 🆔:wzscST0I


#779 [c a]
あげます

⏰:11/02/02 21:38 📱:F01B 🆔:6HJlnuJE


#780 [我輩は匿名である]
あげます(>_<)

⏰:11/02/14 20:34 📱:PC 🆔:r99gjIbI


#781 [我輩は匿名である]
あげます(`・ω・´)

⏰:11/02/19 20:06 📱:SH05A3 🆔:YH5Fn68Y


#782 [シバ]
皆さん、あげありがとうございます(^^)
亀さんの更新で本当に申し訳ないです(T^T)

更新します!

⏰:11/02/21 19:58 📱:F02B 🆔:84lwKmgE


#783 [シバ]
>>778

理彩ちゃんの答えを聞くのは怖い。
…でも、このままの微妙な関係もきつい。

自分の気持ちは、完璧に理彩ちゃんの事を好いている。
友達だとか、ゆーちゃん繋がりだとか、そんな中途半端な形は嫌だ。

理彩ちゃんを誰にも取られたくない。

シバは女で、理彩ちゃんも女。

関係ない!

シバは理彩ちゃんと『恋人』っていう形になりたいんだ!

⏰:11/02/21 20:05 📱:F02B 🆔:84lwKmgE


#784 [シバ]
そう決めたその日の夜…

仕事を終え、いつも通りの流れ。
先に仕事の終わった方が『仕事終わった♪』のメール。

今日は理彩ちゃんの方が早かった。

『終わったよ〜ん♪今からナナ(理彩ちゃんの友達)と香水のお店行ってくる!』

とのメールが。

それを見て『いってらっしゃい』の返信を送る。

ってことは、真面目な話をするのは寝る前だろう。

⏰:11/02/21 20:13 📱:F02B 🆔:84lwKmgE


#785 [シバ]
どれに転ぶのだろう…

恋人、友達、最悪は他人…
だけど、こんなに好きなのに友達の関係に戻るなんて難しい。
っていうか、無理。

いっそのこと、他人に戻った方がお互いの為になるだろうっていうのが、シバのこの時の考え。

でも、気持ちを伝えるからには、やっぱりいい結果を聞きたい。

理彩ちゃんが帰ってきたのは夜10時過ぎ。
理彩ちゃんが入浴を済ませた後に、話をする事に。

⏰:11/02/21 20:22 📱:F02B 🆔:84lwKmgE


#786 [シバ]
「もしもし♪シバ?何してた?」
「風呂入ったり飯食べたり」

「普通だね(笑)」
「いつも通りだよ」

「なんか、シバいつもと違う〜!」
「…あははは」

「何かあったの?」
「いや、別に普通だよ」

「ふ〜ん」
「………」


馬鹿みたいに緊張する!自分が自分じゃないみたいに、変な汗かいて、うわ〜って叫びたくなる。

⏰:11/02/21 20:28 📱:F02B 🆔:84lwKmgE


#787 [シバ]
「あんね、今日シバが使ってた香水見に行ったんだ!リィは使うつもりなかったんだけど、何かノリで買っちゃった(笑)」

「なんで?(笑)」

「え〜?だってさぁ、シバの匂いだよ♪匂ってたらキュンキュンしてきちゃって(笑)」


何それ!
そんな事言われたら、こっちがキュンキュンしてくるわ!


「次はいつ会えるかなぁ?シバの匂い嗅いでたら、なんか会いたくなってきた♪」

⏰:11/02/21 20:34 📱:F02B 🆔:84lwKmgE


#788 [シバ]
「あのさ、ちょっとお話が…」
「何何?」

「…シバってどんな匂い?」


勇気を振り絞ってみたけど、どうやら振り絞れてなかったみたい。

そりゃそうだ。
これは告白なのだから。

「シバの匂い?リィが一番好きな匂い(笑)香水じゃなくても、風呂上がりとか、寝る前の肌の匂いとか、全部好き(笑)」


理彩ちゃんからの『好き』っていう言葉が、シバの心に火をつけた。

⏰:11/02/21 20:42 📱:F02B 🆔:84lwKmgE


#789 [シバ]
「シバとリィって、どういう関係なの?」
「関係?」

「友達なの?それとも付き合ってるの?」
「う〜んとね…(笑)」

「なんか、中途半端なのって嫌なんだよね」
「中途半端…だけど、分かんない(笑)」



分かんないって…

あ〜、ダメだこりゃ。
終わったな…


「そうなんだ…期待して損しちゃったな」
「期待?」

⏰:11/02/21 20:48 📱:F02B 🆔:84lwKmgE


#790 [シバ]
「期待っちゅーか、なんていうか…」
「…………」

「だって…ね?」
「…………」


理彩ちゃんは何も喋ろうとはしない。
あ〜、そうか。

やっぱりシバが1人で勝手に舞い上がって勘違いして、好きっていう言葉の捉え方を間違ってたんだ…

そうかそうか…

「あのさ…」

⏰:11/02/24 20:00 📱:F02B 🆔:9rWx0P.M


#791 [シバ]
理彩ちゃんが急に喋りだしてビックリした&もうこの場の空気に耐えられなくなって、シバは電話を切ってしまった。

根性無し!
チキン!
間抜け!
馬鹿!


自分を罵り出した数分後、理彩ちゃんからメールがきた。

『なんで電話切っちゃうかなぁ?シバの言いたい事、なんとなく分かるよ。リィもその事について結構考えてたから。とりあえず話しようよ。電話切るとか、それって逃げじゃない?』

⏰:11/02/24 20:06 📱:F02B 🆔:9rWx0P.M


#792 [シバ]
理彩ちゃんからのメールの文章が、心の奥まで染みてきた。

ベッドに転がって気持ちを落ち着かせてから、理彩ちゃんに電話した。


「いきなり切るからビックリしたよ(笑)」
「…ごめん」

「ま、いいや」
「………」

「………」
「………」


無言になったり、どちらかがよいしょ!とか言ったり、はぁ〜…とか言ったり。

⏰:11/02/24 20:14 📱:F02B 🆔:9rWx0P.M


#793 [シバ]
「シバは…さ。リィの事が好きだよ」

チキンのくせに、頑張って『好き』の一言が言えた!

「リィも好き」


え?
じゃあ…

「ただ、リィとシバが付き合うってなったら1つ大きな問題が出てくるよ」
「何?」
「…由香」

ゆーちゃん?


「なんで?」

⏰:11/02/24 20:19 📱:F02B 🆔:9rWx0P.M


#794 [シバ]
「なんでって(笑)普通に分かるでしょ」
「ゆーちゃんに内緒にしとけばいいんじゃない?」

「それは無理でしょ(笑)だってこれから先、由香とは長い付き合いしていきたいし」
「シバよりゆーちゃんを取るって事?」

「いや、そうじゃないけど…むしろ、リィはシバの方が好きだよ。でも、由香はリィにとって大事な友達だから…」
「そっか…」

⏰:11/02/24 20:23 📱:F02B 🆔:9rWx0P.M


#795 [シバ]
もう無理だな…って思いかけた時…

「でも、シバ?リィはシバと一緒にいたいっていう気持ちの方が強いみたい」

「…じゃあシバと付き合おうよ」



って言ったら電話が切れた。
あら?
結局ダメなんかい…
もうワケ分からん!ってケータイを閉じたら理彩ちゃんからの着信。

⏰:11/02/24 20:28 📱:F02B 🆔:9rWx0P.M


#796 [シバ]
「ごめん(笑)恥ずかしかったってかなんか、嬉しくてつい(笑)」
「え?」

「なんか改まると照れくさいね(笑)」
「今更?」

「うん(笑)」
「…で、さっきのお返事は?」

「言わなくても分かるでしょ(笑)」
「分かるけど、ちゃんと聞きたいよ」


恥ずかしそうに笑う理彩ちゃんは一言…

「いっぱい愛してくれるならいいよ」

⏰:11/02/24 20:32 📱:F02B 🆔:9rWx0P.M


#797 [我輩は匿名である]
頑張って下さい

⏰:11/03/05 16:33 📱:SH05A3 🆔:G0ScO8Tc


#798 [ゆー]
書かないんですか?

⏰:11/03/21 18:52 📱:840P 🆔:CIjHZHCo


#799 [マユタン]
続き書いてほしぃなぁ〜

⏰:11/04/09 09:09 📱:SH08B 🆔:Z.v2tFaI


#800 [我輩は匿名である]
続きお願いします!

⏰:11/04/23 22:29 📱:SH05A3 🆔:.m.NXRV.


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