†horror†
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#551 [輪廻◆j6ceQ96kak]
 

蓮『それに麗奈は3番地の廃工場で殺されたんだろ? 麗奈はなんでそんな所にいたんだ?』


響歌『そ、それは…』

もちろん答えようがなかった。


蓮『とにかく俺、明日またあの男の面会に行ってくる。デスネットの仕組みを全て聞き出してやる』


響歌『じゃあ私も…』

だが蓮は首を横に振った。

⏰:11/09/23 12:37 📱:S004 🆔:LffOtOgg


#552 [輪廻◆j6ceQ96kak]
 

蓮『お前はしばらくここにいろ。何か嫌な予感がするんだよ…』


響歌『嫌な予感…って?』


蓮『とにかく、アパートには帰るな。着替えも麗奈の服使っとけ』

蓮はそれ以上何も言わなかった。


2人は再びリビングに戻る。


蓮の父はソファに座って麗奈の遺留品のバッグの中を見ていた。

⏰:11/09/23 12:44 📱:S004 🆔:LffOtOgg


#553 [輪廻◆j6ceQ96kak]
 

蓮『何やってんだよ?』

蓮の声に気が付くと、手を止めた。


『ああ…何か手がかりになるようなものがないか探してたんだ』


蓮『…麗奈の事には必死になれるんだな。兄ちゃんの時とは違って』

そうポツリとヒヤヒヤするような言葉を投げ掛けると、父は駆け寄る事も殴りかかってくる事もなく、再びバッグの中を探る。

⏰:11/09/23 12:56 📱:S004 🆔:LffOtOgg


#554 [我輩は匿名である]
更新待ってます(^O^)/

⏰:11/09/29 00:25 📱:SH01B 🆔:s1zt/l4g


#555 [輪廻◆j6ceQ96kak]
>>554さん
前にあげてくれた方ですかね?(違ったらごめんなさい)

ありがとうございます。

仕事が忙しくなってきたのでしばらくは不定期亀更新になりますが、どうか最後までお付き合いください(^^)

アンカー
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400
>>401-450
>>451-500
>>501-550

⏰:11/09/29 13:12 📱:S004 🆔:3UOUz5M2


#556 [輪廻◆j6ceQ96kak]
 
 
蓮『チッ』

父親に聞こえるように大きく舌打ちをしてから、キッチン側のテーブルの椅子に座る。


響歌『わ、私ちょっと外の空気吸ってくるね』

この重い空気に今にも押し潰されそうな響歌は下を向く蓮に言って玄関に向かった。


外へ出ると冷たい風が襲い、それが夏の終わり、そして秋の始まりを示している。

⏰:11/09/29 13:26 📱:S004 🆔:3UOUz5M2


#557 [我輩は匿名である]
>>555
そうです(^O^)/
気長に待ってます★

他の読者様達に悪いのでsageにしときます。

⏰:11/09/29 21:35 📱:SH01B 🆔:s1zt/l4g


#558 [輪廻◆j6ceQ96kak]
>>557さん
そう言って頂けると力が湧きます。
ありがとうございます(^^)
――――――――――


何かに導かれるように、すっかり日が落ちた住宅街を歩く。


見慣れない風景に新鮮さを感じつつ麗奈の事を思い出しながら。


響歌『…………』

初めて出会った時の事や、自分の事をまるで身内のように扱ってくれた事を思うと、やがて涙が溢れ出しこぼれ落ちていった。


自分は麗奈に何もしてあげられなかった。


ただ隣にいて話を聞く事しかできなかった自分を呪いたい気分だった。

⏰:11/09/30 00:41 📱:S004 🆔:hh6EMtw6


#559 [輪廻◆j6ceQ96kak]
 
 
麗奈の代わりに自分が死ねばよかったんだとさえ思う。


自分の無力さをつくづく思い知り、人目を阻からずその場で泣きじゃくった。


まるで小さな子供のように―

⏰:11/09/30 13:23 📱:S004 🆔:hh6EMtw6


#560 [輪廻◆j6ceQ96kak]
 
 
どれくらいの時間泣いただろうか。


辺りはすっかり暗く、人の姿が見当たらない。


そんな中、響歌の背後から足音が聞こえてきた。


それは段々とこっちに近づいてくるようだ。


なぜか後ろを振り返ってはいけない気がし、響歌はその場で固まっていた。


響歌『(こ、この感じ…)』

この気配には覚えがあった。

⏰:11/09/30 13:31 📱:S004 🆔:hh6EMtw6


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