・・悪魔なキミ・・
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#601 [みい]
と感謝の言葉と同時にまさかの邪魔物扱い。
「蓮!なんてこと…」
「いやいやいいんすよ、柚さん」
蓮への非難の言葉を、苦笑した銀次さんが遮る。
じゃ、お大事にと笑顔で再び頭を下げ、銀次さんは病室を後にした。
「なんでそんなひどいこと言うの!?」
:08/08/10 01:07
:SH905i
:stLV/.GY
#602 [みい]
銀次さんがいなくなった病室で、私は蓮に抗議する。
「すごくお世話になったのに…!失礼じゃない!」
が、当の本人は知らん顔して髪の毛を邪魔くさそうにかきあげるだけ。
これにはいくら病人といえど、さすがに私の堪忍袋の緒も切れる。
「蓮っ!聞いてるの!?」
:08/08/10 01:08
:SH905i
:stLV/.GY
#603 [みい]
私が椅子から身を乗り出した瞬間だった。
ぐ、と腕を強く捕まれる。
「…邪魔なんだよ」
「……へ?」
何が?何の話よ?
頭の上に?のマークを浮かべる私を見て、蓮は長いため息を一つついた。
「あいつがいたらキス出来ねえだろ」
:08/08/10 01:09
:SH905i
:stLV/.GY
#604 [みい]
……きす、ですか?
ああ!キスね!なるほどなるほど、それは確かに…って、
「ぇえ!?なっ!きっ、キス!?//」
「だから…傷口に響く…」
顔を歪める蓮を見て、私は咄嗟に口を覆った。
「…それとも何?あいつに見せ付けたほうが燃えた?」
意地悪く笑う蓮に、茹でだこみたいに顔が赤くなる。
:08/08/10 01:11
:SH905i
:stLV/.GY
#605 [みい]
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
更新
Stop
します
感
想等もらえるととても嬉
しいので、感想板のほう
へ是非お願いします

>>1みい感想板
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
:08/08/10 01:14
:SH905i
:stLV/.GY
#606 [みい]
「そっ、そんなわけっ…!」
「ねえだろ?だから出てってもらった、それだけ」
っしょ、とゆっくり上半身を起こす蓮。パジャマの胸元から、胸からお腹にかけて包帯が巻かれているのが見えた。
「蓮…怪我、だいじょ…わっ!?」
いきなり、掴まれていた腕がぐっ、と引き寄せられ、私達の顔の距離は30センチくらい。
:08/08/12 22:42
:SH905i
:F8dJwfHI
#607 [みい]
「大丈夫じゃねえ。お前のせいで」
真正面で無表情のままそう言われ、私は俯くしかない。
――『お前のせいで』
蓮の一言が心に重くのしかかる。
ね、銀次さん。やっぱり私のせいなんだよ…。蓮だって、私を責めてる。
「ごめっ、なさい…」
:08/08/12 22:44
:SH905i
:F8dJwfHI
#608 [みい]
蓮の顔が見れない。私をどんな目で見ているのか、知るのが恐くて。
「ご、ごめっ……」
せめてちゃんと謝らなければ、と頑張ってみても、溢れる涙のせいで思うように言葉が出てこない。
「柚、泣くな」
この頃よく蓮に「泣くな」って怒られる気がする。
:08/08/12 22:46
:SH905i
:F8dJwfHI
#609 [みい]
「…っとに、お前は冗談通じねえ奴だな」
蓮が頭をぐしゃぐしゃとしながら、溜息混じりに呟く。
「じょー、だん?」
「そ、冗談。お前のせいなんかじゃねえから気にすんな」
蓮はそう言って、私の頬の涙を乱暴に手の平で拭ってくれた。
「…悪かったな、恐い思いさせて。怪我とかしてなかったか?」
:08/08/12 22:47
:SH905i
:F8dJwfHI
#610 [みい]
私はぶんぶんと首を横に振る。
昨日は恐かったけど、蓮がいなくなっちゃうかもしれないことの方が、想像しただけでも何億倍も恐かった。
蓮は私が無傷だと知って、安心したように長く息を吐く。
それでも尚泣きつづける私に、痺れを切らしたようだった。
「泣くなっつーの。…俺、お前が泣くの、なんか苦手ってゆうか…調子狂う」
:08/08/12 22:49
:SH905i
:F8dJwfHI
#611 [みい]
「…よく泣かしてたくせに」
私が少し嫌味ったらしく言うと、
「昔の話だろ。いっちょ前に揚げ足取ってんじゃねえよ」
と私のおでこを小突く蓮。
自分でも涙を拭きながらへへ、と笑うと、蓮も無言で微かに口角を上げる。
「…ってわけで……」
:08/08/12 22:51
:SH905i
:F8dJwfHI
#612 [みい]
…ん?んんん?
途端に穏やかな空気が一変したのが感じられた。
さっきまでより更に強く掴まれた私の右腕。
熱を帯びた色に染まる蓮の瞳。
「れ、蓮…?あの…っ」
これはっ…、この雰囲気はっ…!
:08/08/12 22:52
:SH905i
:F8dJwfHI
#613 [みい]
「そ、そろそろ私、行くねっ…」
明らかに動揺した私が席を立った瞬間、思い切り腕を引っ張られ、再びお互いの顔が近づいた。
「まだ、帰さねえ」
真剣な表情でそんなことを言われると、一気に恥ずかしくなってしまう。
静かな中、自分の心臓の音だけがバクバクとうるさく、蓮にも聞こえてしまうかも、なんて変な心配まで生まれる始末だ。
:08/08/12 22:53
:SH905i
:F8dJwfHI
#614 [みい]
「柚…」
こんなに近くで自分の名前を甘く囁かれると、余計に胸が高鳴る。
息をすることすらままならない。それほど私は緊張していた。
なにせこうゆう雰囲気にはどうも慣れないもので…。
「…再会を祝して」
蓮が薄く笑い、近付いてきたのがわかった。
:08/08/12 22:54
:SH905i
:F8dJwfHI
#615 [みい]
私は強く目を閉じ、覚悟を決めた…が。
「……はれ?」
蓮の唇が触れたのは、意外や意外、私の唇…ではなく。
「涙、残ってたから」
まだ涙の跡が消えずにいる、私の頬だった。
:08/08/12 22:55
:SH905i
:F8dJwfHI
#616 [みい]
唇を舐め、しょっぺえ、と顔をしかめる蓮を見て、私はいてもたってもいられないくらいの恥ずかしさに襲われる。
当然のように、唇にされるものだと思い込んでいた自分が、ひどく自惚れているように思えたのだ。
真っ赤になってしまった顔が蓮に気付かれないよう俯くが…
「なに顔赤くしてんの?」
…ばーれーてーるー……。
:08/08/12 22:57
:SH905i
:F8dJwfHI
#617 [みい]
「や、べ、別っ、に!?」
自分でもどんだけだよ、とツッコミたくなるほどのきょどりようだ。
「…こっち向いてみ」
何となく、勘だけど、蓮の声色がおもしろがっているようなものに思える。
…絶っっ対嫌だ!!こんな林檎みたいな顔、笑われるに決まってる!
:08/08/12 22:59
:SH905i
:F8dJwfHI
#618 [みい]
断固拒否、とでも言うように、私は蓮から素早く顔を背ける。
「柚、こっち向けって」
嫌だってば!あんたはそんなに私を笑い者にしたいのか!
無視を決め込む私に、蓮もいい加減苛立ったようだった。
無言で腕を引っ張られる。
「きゃっ…」
:08/08/12 23:01
:SH905i
:F8dJwfHI
#619 [みい]
咄嗟の出来事に、とろい私はもちろんされるがままで。
思い切り蓮の胸に飛び込む形になってしまった。
本能的につぶった目を恐る恐る開くと、目の前に映るは包帯が巻かれた蓮の胸板。
「…いってえ……」
勢いよくぶつかってしまったせいか、蓮が微かに声を漏らした。
:08/08/12 23:02
:SH905i
:F8dJwfHI
#620 [みい]
私はそれに反応し、慌てて顔を上げる。
「ご、ごめん!大丈夫!?」
……やられた。
真正面に蓮の意地悪な笑み。
:08/08/12 23:05
:SH905i
:F8dJwfHI
#621 [みい]
こっ、この男…!騙しやがったな…!
「俺は平気だけど、お前は大丈夫か?」
「は!?」
蓮の言っている意味がわからなくて、少々強気に聞き返すと、
「…顔、真っ赤」
という声と同時に、私の頬が両手で包み込まれた。
…完敗、です…。
:08/08/12 23:08
:SH905i
:F8dJwfHI
#622 [みい]
「何かあった?なんでそんな赤いわけ?」
明らかに面白がっている蓮の質問。
くそー…。答えるまい!てゆーか答えられません!
両頬を蓮の手に支配され、顔を動かすことができないので、かろうじて視線だけでも下に落とす。
「…さっきの、さ」
:08/08/12 23:09
:SH905i
:F8dJwfHI
#623 [みい]
蓮はそこまで言うと、右手を私の頬から離す。
不思議に思ったが、視線を動かさないでいると、不意に唇に何かが触れて、思わずビクッとしてしまった。
「こっちの方がよかった?」
低く囁くような声と共に、蓮の指先が私の唇をなぞる。
「…っ!」
:08/08/12 23:12
:SH905i
:F8dJwfHI
#624 [みい]
驚きに思わず顔を上げると、お馴染みの、あの嫌ーな微笑みを浮かべる悪魔。
「そ、んなこと、ない…」
強気に振り払いたかったが、正直言うと少々図星だった私は、再び俯き弱々しい否定をする。
「あ、そ。俺はこっちのがよかったんだけどな」
そんなことを言いながら私の唇をなぞり続ける蓮。
:08/08/12 23:14
:SH905i
:F8dJwfHI
#625 [みい]
私の顔は沸点に達したやかんのように、湯気までたってしまいそうな勢いだ。
「……っ!」
俯いた私の両頬が蓮の手の平によって再び包まれ、反射的に少しだけ顔を上げた瞬間だった。
間近に蓮の顔が見えた直後、軽く触れ合う自分達の唇。
間もなく入ってくる蓮の舌。
:08/08/12 23:15
:SH905i
:F8dJwfHI
#626 [みい]
まるで命を持っているように、自在に私の咥内を侵していく。
「ふ……あっ……」
思わず声が漏れる。何かに頼らなければ瞬時に倒れ込んでしまいそうな私は、蓮のパジャマの襟元を掴むのに精一杯だ。
…それなのに。私はこんなにもいっぱいいっぱいなのに、も関わらず。
「……っ!?」
:08/08/12 23:17
:SH905i
:F8dJwfHI
#627 [みい]
敵はまだまだ余裕なのか、私の後頭部に手を回し、更に深く舌を侵入させてきたのだ。
…死ぬかも。
苦しみにもがきながらもぼんやりと冷静にそう思った時、
「蓮っ!…ぅわぁあああっ!!」
ガラッと音を立て、勢いよく病室に飛び込んで来た不運な人は…、矢野君です…。
:08/08/12 23:19
:SH905i
:F8dJwfHI
#628 [みい]
私は蓮が矢野君の登場により少しだけひるんだ隙に、蓮から即座に離れた。
…かなり恥ずかしいけど、グッドタイミングだよ、矢野君…。あなたは正真正銘、私の命の恩人です…。
「…ノックくらいしろよ」
思い切り不機嫌丸だしの蓮が、矢野君を睨み据えながら言う。
「おまっ、お前なあっ!病院のベッドはそういうことに使うものではっ……」
:08/08/12 23:20
:SH905i
:F8dJwfHI
#629 [みい]
対して矢野くんは、私と同じくらい顔を赤くして、蓮を指差しながら大声を出す。あわあわ、という擬態語がぴったりだ。
「うるせえな、まだ使ってねえだろうが」
心底面倒そうな顔をする蓮。
まだって!言っておきますけども、今後も使うつもりなんてないからね、私は!!
うう、と悔しそうに唸ったあと、矢野君は急に思い出したように神妙な顔つきになる。
:08/08/12 23:21
:SH905i
:F8dJwfHI
#630 [みい]
「ちょっと待ってて」
そう言って一度病室を出て、再び入って来た矢野君が連れてきたのは…
「……淕…」
雨宮淕、だった。
「どうしてやろうか悩んだんだけどさ、俺じゃ決めかねたから蓮に引き渡そうと思って」
矢野君はそう言い、淕を蓮のほうへ少し荒っぽく押し出す。
:08/08/12 23:23
:SH905i
:F8dJwfHI
#631 [みい]
淕はポケットに手を突っ込んだまま、ばつが悪そうに俯いている。頬には、大きな傷が出来ていた。
「…あんだろ?二人で話すことの一つや二つ」
矢野君は諭すようにそう言ったあと、私の手をとり病室を出ようとした。
「…矢野」
後ろで蓮の声が聞こえ、私達は立ち止まり、振り返る。
:08/08/12 23:24
:SH905i
:F8dJwfHI
#632 [みい]
「…さんきゅ」
矢野君は大きく目を見開いた後、照れ臭そうに笑ってまたドアに向かう。
「…おい、矢野」
そこでなぜか二回目の待ったがかかった。
私と矢野君が二人して今度は何か、と不思議に思いながら先程と同じように振り向くと、
:08/08/12 23:26
:SH905i
:F8dJwfHI
#633 [みい]
「柚に触んな」
蓮が指差すは、さっき矢野君に手をとられ、そのまま自然に繋がれた私達の手。
矢野君ははいはい、と苦笑すると私の手を放し、おどけるように両手を頭上に置いて病室を出た。
「蓮達…ふたりきりにしちゃって大丈夫かな?」
病室を出たあと、私は矢野君に小声で聞く。
:08/08/12 23:28
:SH905i
:F8dJwfHI
#634 [みい]
「大丈夫だよ。あんなんでも血の繋がった兄弟なんだから」
矢野君が笑ったその時、私は矢野君の頬に出来た、淕のものと同じくらい大きな傷に初めて気が付いた。
「矢野君っ…ほっぺた、怪我してる…!」
「え?…ああ、ほんとだ」
矢野君は自分の頬に手をやり、指先についた血をぺろっと舐めながら苦笑する。
:08/08/12 23:29
:SH905i
:F8dJwfHI
#635 [みい]
「早く手当してもらわなきゃ!ここ、病院だし…」
「だいじょーーぶ!こんくらい平気平気!俺の自然治癒力、まじ半端ないから!」
オロオロする私を茶化すようにウインクをする矢野君。でも、結構派手な傷だ。そんなわけにはいかない。
「駄目だよ、もしばい菌でも入ったりしたら…」
尚も診察を勧める私を、矢野君は目を細めるようにして見つめる。
:08/08/12 23:30
:SH905i
:F8dJwfHI
#636 [みい]
「…柚ちゃんは、優しいね」
てんで期待していなかった褒め言葉に、思わずきょとんとしてしまう。
「久々だな、こんなに人に心配してもらえるの」
どこか悲しみをたたえた笑みと独り言のような小さい呟きに、私の胸は締め付けられる思いがした。
「…俺のこと、恐くないの?」
:08/08/12 23:31
:SH905i
:F8dJwfHI
#637 [みい]
遠慮がちにそんな質問をするのはきっと、矢野君が持つもう一つの"顔"を私が知ってしまったからだろう。
「恐くなんかないよ。だって、矢野君は矢野君だもん」
最初はびっくりした。それは否めないが、本当の姿は、今私の目の前にいる彼なんだとわかるから。恐怖なんて感じない。
私の返事を聞いて矢野君は少し驚いたようだった。
:08/08/12 23:32
:SH905i
:F8dJwfHI
#638 [みい]
でも、またすぐに微笑み、
「そっか」
と私の顔を見る。
矢野君の過去や、どんな心の傷を負っているのかなんてこと、私は知らない。
でも、この優しい笑みの持ち主に、どうか誰かが幸せをもたらしてくれますように。
「柚ちゃんが手当してくれない?俺、医者って嫌いなんだ」
:08/08/12 23:37
:SH905i
:F8dJwfHI
#639 [みい]
長椅子に座り、私を上目に見て笑いながら問う矢野君に、私はこくんと頷いた。
………………………………
「いっ…たあー!痛い痛い!」
病院内のコンビニで買ってきたマキロンをティッシュに含ませ頬の傷口に押し当てると、廊下に響くぐらいの大声で矢野君が叫ぶ。
ちょっと…みんな見てるじゃん!恥ずかしいったらありゃしない…。
:08/08/12 23:38
:SH905i
:F8dJwfHI
#640 [みい]
「も、無理!柚ちゃんもういいよ!」
泣きそうに、というか半分泣きながら矢野君は私の手を拒絶する。
「まだ駄目だよ!ちゃんとやっておかなきゃ…」
私だってSなわけでもないから、そんな矢野君を見るのは心苦しい。でも、これも彼の為なのだ。
矢野君の悲痛な叫び声は、このあともしばらく響き続けた…。
:08/08/12 23:39
:SH905i
:F8dJwfHI
#641 [みい]
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
更新
すとっぷします
大量更新、、だったかな?
とりあえず疲れちゃい
ました
感想等もらえる
と疲れも吹っ飛ぶので、
ぜひ感想板のほうにエー
ルをお願いします


>>1みい感想板
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
:08/08/12 23:43
:SH905i
:F8dJwfHI
#642 [我輩は匿名である]
:08/08/14 12:37
:SO705i
:MzuZVnhc
#643 [くぴ]
あげ

:08/08/18 03:51
:P705i
:Ijucxmh6
#644 [アカリ]
あげます

:08/08/20 17:48
:SH903i
:☆☆☆
#645 [我輩は匿名である]
あげ(・´ω`・)
:08/08/21 01:54
:W61SH
:4fEeMT9.
#646 [みい]
――*蓮Side*――
「座れよ」
俺がベッドの隣にある椅子を顎で指すと、淕はそれを拒否するように俺を睨み付ける。
「…ま、立ちっぱでもいいけど。お前には聞いてもらわなきゃなんねえことがあるんだ」
…10年以上も前のこと。俺達が、まだガキだった頃の、こと。
:08/08/26 00:31
:SH905i
:fijO4rPk
#647 [みい]
「例のことだけど、」
俺が話し始めた途端、
「てめえみたいな奴の話なんか聞きたくねえよ!」
淕が叫びながら俺につかみ掛かってくる。
「てめえみたいな…裏切り者の話なんか…!」
俺を見る淕の目には、確かに憎しみが宿っていた。
:08/08/26 00:31
:SH905i
:fijO4rPk
#648 [みい]
だが、ここで引き下がるわけにもいかない。
いくら憎まれていようと、こいつにあの日の真実を伝えることが、俺の役目なんだと思うから。
「…何とでも言え。俺を嫌うのも構わない。…ただ、これだけは聞いてほしい」
俺の言葉に、淕は迷うように少し瞳を揺らした後、俺の襟元を放し、力無く椅子に腰を下ろした。
:08/08/26 00:32
:SH905i
:fijO4rPk
#649 [みい]
すーっ、と息を大きく吸い込みゆっくりと口を開き、一気に言う。
「親父はお前を捨てたわけじゃない」
これがあの日、俺達双子が離れ離れになった日の、真実。
俯いた淕の肩が、びくんと動く。
淕の様子を確認したあと、俺は話を続けた。
:08/08/26 00:33
:SH905i
:fijO4rPk
#650 [みい]
「あの日の夜、親父は俺に言った。『もうお母さんとは一緒に住めないんだ』。俺はガキながらにあのババアが狂ってたのは分かってたし、親父の苦労もなんとなく感じてた」
あの時の親父の悲しそうな顔や、泣きそうな声は、今でも鮮明に思い出せる。
「親父は俺達を連れて出ていくつもりだった。でも、淕。お前はあの時、寝ていたんだ」
淕が訝しげな顔を俺に向けた。
:08/08/26 00:33
:SH905i
:fijO4rPk
#651 [みい]
寝ていたから何なんだ、とでも言いたげだ。
「あのババアは、寝ているお前を離さなかった。気違いみたいに物を破壊し、俺や親父に投げ付けてさ」
あの女も、本能的に悟ったのだろう。俺達が自分から離れていく、自分が一人にされてしまう、ということを。
だから、せめて淕だけでも自分の傍に置いておきたい。そう思ったのだろう。
:08/08/26 00:34
:SH905i
:fijO4rPk
#652 [みい]
しかし、そこに親としての愛情があったかというと、甚だ疑わしいが。
「身の危険を感じた親父は、一旦俺を新しい家まで連れていき、自分は急いで家に戻ったんだ。お前を迎えにな」
『お前はここで待ってろ、すぐに淕と戻ってくるから。』親父は俺の肩を掴んで、確かにそう言った。
「でも…親父は一人で俺のとこに戻ってきた」
:08/08/26 00:35
:SH905i
:fijO4rPk
#653 [みい]
「親父と俺が家を離れたわずかな隙に、あの女はお前を連れて行方をくらませたんだ」
あの時親父は涙を流しながら、俺にそう説明した。
「俺達は、お前の居場所を捜し続けた。でも、親父の転勤が決まって…」
淕は、俯いたまま静かに俺の話を聞いている。涙をこらえているのか、はたまた怒りに震えているのかはわからないが、小刻みに肩が揺れている。
:08/08/26 00:36
:SH905i
:fijO4rPk
#654 [みい]
「悪かった。俺達は結局、お前のことを諦めた」
淕がいきなり立ち上がり、再び俺の胸倉を掴む。目は赤く充血していた。
「…殴れよ。気が済むまで、俺を殴れ」
俺は淕の顔を見据えた。俺と、全く同じ顔を。
「……そんなんで、済むかよ」
:08/08/26 00:37
:SH905i
:fijO4rPk
#655 [みい]
淕の震える小さな声が、病室中に響く。
「…淕?」
俺が淕の肩に触れると、淕の目から、ぽろっと涙が一粒落ちた。
「俺はっ…!兄さんが嫌いだ!」
「…ああ」
淕が俺から離れ、泣きながら怒鳴る。顔を真っ赤にして。
:08/08/26 00:37
:SH905i
:fijO4rPk
#656 [みい]
「昔から何でも出来て、いつも落ち着き払ってすかしたような顔しやがって…」
「……」
淕の握りしめた拳が震え、しばしの沈黙のあと。
「……羨ましかった」
拳と同様に震えた淕の声が、ぽつりと宙をさ迷った。
「俺の欲しいもの全部、兄さんが持ってた。父さんの愛情も、親戚からの称賛も…全部」
:08/08/26 00:38
:SH905i
:fijO4rPk
#657 [みい]
「兄さんを見てると、俺は駄目なんだ。双子のうち、出来の悪いほうなんだ、っていつも思い知らされて…」
そこまで言うと、淕は嗚咽して言葉を詰まらせる。
「…淕、それは違う。俺だってお前を羨んでいた」
俺の言葉に、淕がえ、と掠れた声を漏らす。
:08/08/26 00:39
:SH905i
:fijO4rPk
#658 [みい]
「俺は感情を表に出すのが下手だ。淕みたいに泣いたり笑ったりするの、苦手なんだよ」
俺は、かわいくない子供だった。どこか冷めてるというか、子供らしくない、大人ぶった子供。
比べて淕は、それこそかわいらしい奴だった。無邪気で、悪戯とかが大好きで、俺とは正反対で。
親父の愛情は、間違いなく淕のほうへより多く注がれていた。
:08/08/26 00:40
:SH905i
:fijO4rPk
#659 [みい]
淕がいなくなって落ち込む親父のために、淕みたいに悪戯っ子になろうとして、柚をいじめたこともあった。
でも、何か違う。どこか無理してる自分がいた。
「どんなに頑張っても、俺はお前の代わりにはなれなかった」
どんなに子供ぶっても、どんなにガキくさく柚をいじめても。
俺は、『淕』にはなれなかった。
:08/08/26 00:41
:SH905i
:fijO4rPk
#660 [みい]
「…ばっっかみてえ!」
「は?」
いきなりの淕の大声に、俺は驚き目を丸くし、瞬きを繰り返した。
「お互いを羨む双子とか、気持ちわりーっつーの!」
「…ああ」
どちらも大して優れた人間なわけでもないし、な。
淕は顔を背けているから、表情はわからない。
:08/08/26 00:42
:SH905i
:fijO4rPk
#661 [みい]
「…父さん、元気?」
「ああ。大阪に単身赴任してるけど、今はこっちに戻ってきてる。…会うか?」
淕はちょっと考えたあと、
「…いいや。今更会っても、照れ臭いだけだし」
と苦笑を含めた声で親父との再会を断った。
「母親は、どうしてる?」
:08/08/26 00:43
:SH905i
:fijO4rPk
#662 [みい]
こんな言い方をしたが、俺が気になっているのは淕のことだ。淕は、今でもあの狂った実母と一緒に暮らしているのだろうか。
「そんなの、とっくにどっかの施設にぶち込んでやったよ」
「…そうか」
ほっとしたのもつかの間、今度は淕は一人で大丈夫だろうかという不安に襲われる。
俺が口を開きかけた瞬間だった。
:08/08/26 00:43
:SH905i
:fijO4rPk
#663 [みい]
「言っとくけど、別に寂しくなんかないから」
淕の言葉が俺の口をつぐませる。
「一人も、なかなか気軽でいいもんだよ。働いてるから金だってどうにかなるし」
いつの間にこいつはこんなに大人になっていたんだろう。
俺達双子は、昔とは立場が逆転してしまったたらしい。
「…そうか」
:08/08/26 00:44
:SH905i
:fijO4rPk
#664 [みい]
「…うん。じゃ、俺そろそろ行くわ」
「…淕!」
俺を見ないまま病室を出て行こうとする淕を引き止める。
本能のままにそうしたのだが、次の言葉が出てこない。なぜだか、口が勝手に動いたのだ。
淕は、言葉を選びながら沈黙してしまった俺を振り返る。
:08/08/26 00:45
:SH905i
:fijO4rPk
#665 [みい]
「…兄さん」
口下手な俺より先に、淕が口を開いた。
俺が呼び止めたのに。気まずいながらも淕に顔を向ける。
「…また、来てもいいかな?」
何を言われるか予想していたわけでもないが、それでもやはりその言葉は想定外で、思わず目を見開く。
「……ああ」
:08/08/26 00:46
:SH905i
:fijO4rPk
#666 [みい]
なんとかそれだけ言うと、淕はにかっと笑い、病室を出ていった。
…眩しい笑顔。
「…馬鹿が」
淕はまたここへ来てくれるのだろうか。
そう思うとやけに嬉しくて、柄にもなく一人でにやけてしまった表情を隠すように、片手で顔を覆った。
:08/08/26 00:47
:SH905i
:fijO4rPk
#667 [みい]
・・・・・・・・・・・・・・・
Story10〜弱気。
・・・・・・・・・・・・・・・
:08/08/26 00:50
:SH905i
:fijO4rPk
#668 [みい]
淕はあれ以来、よく俺の病室にやって来る。
「でさ、そん時浩二が…」
内容はたわいもないこと。仲間の話だったり、バイトの話だったり。
それでも動けなくて退屈な俺には、有り難いことこの上ない。
「失礼しまーす…」
「おっ、柚ちゃんだーあ!」
:08/08/26 00:51
:SH905i
:fijO4rPk
#669 [みい]
柚は学校が終わると、必ずと言っていいほど見舞いに来てくれる。
「淕も来てたんだあ!」
「おうよ!」
そして、この二人もいつの間にか打ち解け、三人で喋ることが出来るようになった。
三人でいると、柚が学校での出来事を話し、淕がそれに対して相槌を打ち、俺は静かに聞いている、という役回り。
:08/08/26 00:51
:SH905i
:fijO4rPk
#670 [みい]
そんなことをしているうちに外は暗くなる。
「…あ、もうこんな時間!そろそろ帰らないと…」
…俺が一番嫌な瞬間。
「送ってったげるよ!」
「毎回ごめんね、淕」
柚は女だし、一人で帰すより淕が送ったほうが安全に決まってる。
:08/08/26 00:52
:SH905i
:fijO4rPk
#671 [みい]
…でも。
「蓮、また明日ね!」
「また来るから〜!」
仲良さ気に病室を後にするあいつらの背中を見ながら、俺はどうしようもない気持ちに駆られる。
無意識に嘆息を漏らしたとき、
「れーんっ♪」
楽しげな声とともに矢野がドアから顔を出した。
:08/08/26 00:54
:SH905i
:fijO4rPk
#672 [みい]
「廊下で会ったぞー、柚ちゃんと弟君。仲良く手なんか繋いじゃってさ〜…」
「は!?」
手を繋いでいた、だと?柚と淕が?
矢野の垂れ込みに、思わず身を乗り出し大声を出す。
そんな俺を見て、矢野は豪快に笑い出した。
「嘘だよ!冗談冗談〜!」
:08/08/26 00:55
:SH905i
:fijO4rPk
#673 [みい]
そうと分かると、矢野の悪戯にまんまとはまってしまった自分が恥ずかしくなる。
「…矢野、お前マジで殺すぞ」
「悪い悪い、んな怒んなよ!それにしてもあれだな、お前がそんな焦るとこ、初めて見たよ」
矢野は悪びれることもなく、さぞかしおかしいと言わんばかりに笑いこけた。
「…るせーよ」
:08/08/26 00:56
:SH905i
:fijO4rPk
#674 [みい]
「しかしさあ、蓮も希少な男だよなあ。淕と柚ちゃん二人にさせて、危機感とかないの?」
柚が、俺以外の男とふたりきり。俺が何も思わないわけないじゃねえか。
「…柚は、俺のもんだから」
言い聞かせるように声に出しても、やはり不安なところはある。
淕と楽しそうに話す柚を見ると、胸がもやもやする。
:08/08/26 00:57
:SH905i
:fijO4rPk
#675 [みい]
俺と二人でいるときに、あんな笑顔を見せてくれたことがあっただろうか?
俺といるより淕といるほうが、柚は…。
病室で一人、ベッドに寝ていると良からぬ考えばかり浮かぶ。
「…くだらないこと考えんのはよせよ」
まるで俺の頭の中を覗いたかのタイミングで、矢野が忠告する。
:08/08/26 00:58
:SH905i
:fijO4rPk
#676 [みい]
「ああ」
「ま、淕に取られないようにせいぜい気いつけるんだな」
「…分かってる」
分かってんだよ、んなこと。お前に言われなくたって。
「学校では俺が守ってやってるからさ、心配すんな!」
「むしろお前が近付くな」
女みたいに頬を膨らます矢野に苛立ちを覚えながら、俺は柚と淕の後ろ姿を思い出していた。
:08/08/26 00:59
:SH905i
:fijO4rPk
#677 [みい]
……………………………
「失礼しまーす…」
今日も学校帰りに制服のまま、病室に訪れる柚。
「柚、おかえり」
俺がそう言うと、いつもは「ただいま!」ってベッドまで駆け寄って来てくれる。
…いつもは。
:08/08/26 01:00
:SH905i
:fijO4rPk
#678 [みい]
なのに今日はこちらに近づこうとしない。
「柚?」
呼び掛けても、困ったような表情を浮かべ、俺をちらっと見たあと目を泳がせる。
…ああ、わかった。このせいか。
「柚、こっちにおいで」
:08/08/26 01:01
:SH905i
:fijO4rPk
#679 [みい]
「で、でも…」
柚は目線を俺に向けると、すぐに俯く。
「いいから。早く」
こう言われるともう抗えないのか、柚は覚悟を決めたかのようにゆっくりと俺がいるベッドに歩を進める。
上半身に何も纏っていない俺、に。
:08/08/26 01:01
:SH905i
:fijO4rPk
#680 [みい]
怪我のせいで風呂に入れない俺は、ベッドの上で自分で身体を拭いていたのだ。
で、幸か不幸か、ちょうどその最中に柚が来たってわけ。
「柚、拭いて」
自分で持っていた濡れタオルを柚に手渡す。
「えっ?」
:08/08/26 01:02
:SH905i
:fijO4rPk
#681 [みい]
柚は動揺を隠せないらしい。それを裏付けるように、みるみるうちに顔が紅く色づく。
「早く」
低い声で促せば、柚はぎゅっと目をつぶり、震える手で俺の胸板へタオルを押し付ける。
そのままゆっくりとタオルを滑らせる柚。
それでも欲張りな俺は、柚が目を閉じたままなのが気にくわない。
:08/08/26 01:03
:SH905i
:fijO4rPk
#682 [みい]
「柚、そこもう拭いた」
「あっ…」
不意にぶつけられた不満に驚き一瞬目を開けるが、またすぐに逸らされる視線。
「ちゃんと見ろよ」
手で柚の顎を捉え、自分のほうに向かせる。
…今にも泣きそうな顔。
:08/08/26 01:04
:SH905i
:fijO4rPk
#683 [みい]
違う。俺はこいつにこんな顔をさせたいわけじゃない…。
「…悪い、もういいよ」
俺は柚からタオルを取り返すと、手早く身体を拭き、パジャマを着た。
その間中、柚はずっと俯いていた。
着替え終わると、物音もなくなって苦しい沈黙。
:08/08/26 01:05
:SH905i
:fijO4rPk
#684 [みい]
「…り、淕、今日は遅いねっ?」
静まった病室に響く、柚の明るい声。
「あ、でも昨日来たもんね!今日は…来ないかな…」
俺は…
「そうそう、聞いて!淕ったら昨日の帰り…」
「俺は、『淕』じゃない」
:08/08/26 01:06
:SH905i
:fijO4rPk
#685 [みい]
「…え?」
柚の無理に作った笑顔が強張る。
「淕のほうがよかったか?」
あの時親父がこっちに連れてきたのも、
ガキの頃、お前に出会ったのも、
今、お前の目の前にいるのも。
全部、『淕』のほうが?
:08/08/26 01:07
:SH905i
:fijO4rPk
#686 [みい]
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
更新すとっぷします

遅くなってしまって本当
すみませんでした..

こんなふがいない主です
が、読者様の感想がパワ
ーの源ですので、是非一
言お願いします..


>>1みい感想板
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
:08/08/26 01:13
:SH905i
:fijO4rPk
#687 [アカリ]
:08/08/26 08:07
:SH903i
:☆☆☆
#688 [我輩は匿名である]
気になるぅ!あげヘy
:08/08/26 21:36
:W51SA
:NFVJSe3s
#689 [我輩は匿名である]
気になる〇2テあげ
:08/08/27 01:54
:W61SH
:yTgEusu6
#690 [我輩は匿名である]
あげる
:08/08/29 12:51
:W61SH
:WGOQlDg.
#691 [トモ]
あげぇ(*・∀・*)
:08/08/30 00:49
:SH906i
:6Z7l2hw.
#692 [ま]
あげ

:08/08/31 12:50
:SH903i
:☆☆☆
#693 [みい]
「蓮?何言って…」
「淕のほうがいいだろ?」
こんな妬いてるのが見え見えな台詞、みっともない。
「淕といたほうがお前は楽しそうだもんな」
違う。こんなことを言いたいんじゃない。俺は…。
柚はまた泣きそうな顔をしている。
:08/09/02 01:35
:SH905i
:FXcze9Wc
#694 [みい]
淕はお前を笑わせることができるのに。
俺はお前をそんな表情にしかしてやれない。
「…淕んとこに行け」
俺の言葉を聞き、柚はとうとう涙を流し始めた。
泣かせるつもりなんかなかった。なのにまた俺は…。
「…っ、嫌になった…っ?」
:08/09/02 01:36
:SH905i
:FXcze9Wc
#695 [みい]
途切れ途切れに、柚が声を発する。
「…は?」
「あた、しの事…っ、嫌いになっちゃった…っ?」
嫌いになった、だと?
んなわけねえだろ。嫌いになんか、ならない。なれるわけがない。
「……」
でも、何も言えない。
:08/09/02 01:37
:SH905i
:FXcze9Wc
#696 [みい]
こんな状況の今でさえ、お前が好きで、愛しくて。抱きしめてやりたくて堪らない。
「あたしはっ…あたし、は…」
でも、もう止める。柚を幸せにしてやれるのは、俺じゃない。
「あたしはっ…!蓮が好き、だもんっ…」
柚が駄々っ子のように泣きじゃくる。
:08/09/02 01:38
:SH905i
:FXcze9Wc
#697 [みい]
「蓮だもん…!意地悪だし、全然笑ってくれないし、冷たいけど…私が好きなのは蓮なの!」
どうしてこいつはこうも俺を困らせるんだ。
たった今ついたばかりの決心が、すぐに揺らぎ始める。
気持ちを落ち着かせるように、大きく息をついた。
「…俺といると、お前多分泣かされてばっかだぞ?」
:08/09/02 01:38
:SH905i
:FXcze9Wc
#698 [みい]
「泣かないもん」
今だって泣いてるくせに。大体お前は泣き虫すぎるんだ。
「やだ…お願いだから…別れるなんて、言わないで。…嫌いに、ならないで…」
柚が俺の腕を弱く握る。
…俺は、とことんこいつの涙に弱いらしい。
:08/09/02 01:39
:SH905i
:FXcze9Wc
#699 [みい]
俺の腕を握る柚の手に、ぎこちなく自分の手を重ねる。
「…ん、悪かった。嫌いになんかなってねえから」
前言、すべて撤回。
所詮俺には、こいつを手放すことなんて出来ないんだ。
「…ほ、んとに?」
:08/09/02 01:40
:SH905i
:FXcze9Wc
#700 [みい]
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
祝
700
更新すとっぷします

少なくて申し訳ない

パワーの源となる、皆様
の感想お待ちしています


感想板に矢野の絵
をうpしたので、よかっ
たらご覧下さいませ

そちらの方も感想頂ける
とうれしいです(>Д<)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
:08/09/02 01:45
:SH905i
:FXcze9Wc
#701 [みい]
・・・・・・・・・・・・・・・
>>1みい感想板
・・・・・・・・・・・・・・・
:08/09/02 01:46
:SH905i
:FXcze9Wc
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