人生の案内板
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#950 [わをん◇◇]
傘に当たってるせいか何なのか、妙に滴の音が激しく感じる。どしゃ降りなんて聞いてない。前を歩いていた女の子たちも、足早に帰って行った。そして、人の気配もなくなってゆく。
「あ、芽衣ちゃん!傘のお礼と言っては何だけど‥」
:23/01/06 19:33 :Android :pRdUKMH2
#951 [わをん◇◇]
雨音にかき消されないように、少しだけ声を張る。なぜか緊張した。
「今日、寒いしお鍋にしようと思うんだけどね?よかったら、芽衣ちゃんも一緒にどうですか!」
声を張るばかりに、語尾の疑問符は強調に変わる。何だか好きな人をデートに誘うようだ。
:23/01/06 19:33 :Android :pRdUKMH2
#952 [わをん◇◇]
「いーねー♪‥さーちゃんって1人暮らし?」
その返事を聞いてほっとする。ひとりのご飯はとてつもなく寂しい。肌寒くなって、雨も降ってるとなれば、余計。駅について、身震いひとつ。
:23/01/06 19:33 :Android :pRdUKMH2
#953 [わをん◇◇]
ポケットから冷えた手で携帯を取り出す。少しの期待をこめて溜まった受信メールを開くと、あっさり裏切られてしまう。全部メルマガ。ひーくんは、今日も連絡をくれなかった。自然消滅?そんなのってあり?いい子見つけちゃったかな‥。
:23/01/06 19:33 :Android :pRdUKMH2
#954 [わをん◇◇]
浮気するくらいなら、きっぱり振ってからにしてほしい……なーんて。
「さーちゃん!電車来たよ」
「あ‥うん。早くお鍋お鍋♪」
:23/01/06 19:33 :Android :pRdUKMH2
#955 [わをん◇◇]
隣にいてほしいのは、誰?
「完」
:23/01/06 19:34 :Android :pRdUKMH2
#956 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:34 :Android :pRdUKMH2
#957 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:34 :Android :pRdUKMH2
#958 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:34 :Android :pRdUKMH2
#959 [わをん◇◇]
(´∀`∩)↑age
:23/01/06 19:36 :Android :pRdUKMH2
#960 [わをん◇◇]
TITLE「 なみだ 」
:23/01/06 19:37 :Android :pRdUKMH2
#961 [わをん◇◇]
「合コン?」
「そう!たぶんひーくんの事だから、イケメン揃えてくれるはず!‥どう?暇つぶしでいいからさー♪」
:23/01/06 19:37 :Android :pRdUKMH2
#962 [わをん◇◇]
帰り道。もう辺りは真っ暗で、空気も冷たい。ちらほらと女の子。小さな路地にあちこち。
「んん‥まぁいいけど」
「よし決まり♪」
もともと、あまり話す機会のなかった芽衣ちゃん。あの飲み会以来、結構頻繁に話すようになった。
:23/01/06 19:38 :Android :pRdUKMH2
#963 [わをん◇◇]
私は人見知りだから、話しかけてもらえるとすごく嬉しい。お酒の力って偉大。
「あたしなんか行っても、がっかりさせるだけだと思うけどねー」
本日の彼女は、女の子らしくロングスカートなんか履いて‥日によってホントに変わるから、時々なぜか戸惑う。
:23/01/06 19:38 :Android :pRdUKMH2
#964 [わをん◇◇]
「芽衣ちゃん、美人さんだし、大丈夫だよーっ。すぐ食われちゃうかもよー?」
けたけたと笑いながら言うと、"何言ってんだか"と鼻で軽くあしらわれた。こういう姉御肌?な人って一緒にいてすごく楽。私自身、末っ子で甘えただから。そんな話をしていたら、ぽつり、鼻先に滴が落ちてきた。
:23/01/06 19:38 :Android :pRdUKMH2
#965 [わをん◇◇]
そう言えば、夜から雨だって天気予報で言ってたっけ。
「芽衣ちゃん、傘持ってきた?」
「あ、うん。」
「さすがー」
:23/01/06 19:38 :Android :pRdUKMH2
#966 [わをん◇◇]
「入れてほしい?」
にやりといじらしく笑って、大きく頷いた私に、仕方なく傘を傾けてくれた。
「ありがとー♪わ‥結構降ってるね」
傘に当たってるせいか何なのか、妙に滴の音が激しく感じる。
:23/01/06 19:38 :Android :pRdUKMH2
#967 [わをん◇◇]
どしゃ降りなんて聞いてない。前を歩いていた女の子たちも、足早に帰って行った。そして、人の気配もなくなってゆく。
「あ、芽衣ちゃん!傘のお礼と言っては何だけど‥」
:23/01/06 19:38 :Android :pRdUKMH2
#968 [わをん◇◇]
雨音にかき消されないように、少しだけ声を張る。なぜか緊張した。
「今日、寒いしお鍋にしようと思うんだけどね?よかったら、芽衣ちゃんも一緒にどうですか!」
声を張るばかりに、語尾の疑問符は強調に変わる。何だか好きな人をデートに誘うようだ。
:23/01/06 19:39 :Android :pRdUKMH2
#969 [わをん◇◇]
「いーねー♪‥さーちゃんって1人暮らし?」
その返事を聞いてほっとする。ひとりのご飯はとてつもなく寂しい。肌寒くなって、雨も降ってるとなれば、余計。駅について、身震いひとつ。ポケットから冷えた手で携帯を取り出す。少しの期待をこめて溜まった受信メールを開くと、あっさり裏切られてしまう。全部メルマガ。
:23/01/06 19:39 :Android :pRdUKMH2
#970 [わをん◇◇]
ひーくんは、今日も連絡をくれなかった。自然消滅?そんなのってあり?いい子見つけちゃったかな‥。浮気するくらいなら、きっぱり振ってからにしてほしい……なーんて。
「さーちゃん!電車来たよ」
:23/01/06 19:39 :Android :pRdUKMH2
#971 [わをん◇◇]
「あ‥うん。早くお鍋お鍋♪」
隣にいてほしいのは、誰?「 涙 完」
:23/01/06 19:39 :Android :pRdUKMH2
#972 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:39 :Android :pRdUKMH2
#973 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:40 :Android :pRdUKMH2
#974 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:40 :Android :pRdUKMH2
#975 [わをん◇◇]
(´∀`∩)↑age↑
:23/01/06 19:40 :Android :pRdUKMH2
#976 [わをん◇◇]
TITLE「なみだ」
:23/01/06 19:42 :Android :pRdUKMH2
#977 [わをん◇◇]
「あーこれこれ」
結構な大きさのダンボール箱を取り出し、丁寧に口を開けた。
「うわ。結構立派なやつじゃん」
「これが、500円分のおまけってわけだ。不景気なのに、ご苦労様だな」
:23/01/06 19:43 :Android :pRdUKMH2
#978 [わをん◇◇]
それをまた丁寧に口を閉じ、俺のリュックの隣に置いた。そして、少々の沈黙。
「あ、あれだよね。哲が酔ったとこって、あんまり見たことなかったよね……うん。なかった」
:23/01/06 19:43 :Android :pRdUKMH2
#979 [わをん◇◇]
明らかに動揺してますよ、な口調で、1人で淡々と話し出してしまった。沈黙はどうも苦手。相手の心理を読もうと、無駄な労力を消費してしまう。ベッドの上に胡座をかいた哲は、何とも言えないような表情を浮かべ‥うつむいた。
:23/01/06 19:43 :Android :pRdUKMH2
#980 [わをん◇◇]
「いや‥意識はあったから、そこまでは酔ってなかった。」
「あ、そうなんだ。でもいつもよりペース早かったし、いつもより酔っちゃったんだよな?」
:23/01/06 19:43 :Android :pRdUKMH2
#981 [わをん◇◇]
自分はどんな答えを期待しているのか。笑い飛ばして肯定してくれたら、きっとなかったことになる。それがいい。今後を考えても、それが最善。だけど‥
「‥ごめんな」
「そんな、謝ることないって」
:23/01/06 19:43 :Android :pRdUKMH2
#982 [わをん◇◇]
いけないんだ。いけないんだ。
そう考えれば考えるほどに、深みにはまってしまって‥無意識のうちに人は、安定よりも刺激を求めてしまうのかな。
「あれくらいじゃ、俺‥酔わないからさ」
電気が走る。待っていましたと言わんばかりに、俺は‥
:23/01/06 19:44 :Android :pRdUKMH2
#983 [わをん◇◇]
「弘夢、おいで」
何の躊躇いもなく、その温もりに飛び込んだ。「 なみだ 完」
:23/01/06 19:44 :Android :pRdUKMH2
#984 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:44 :Android :pRdUKMH2
#985 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:44 :Android :pRdUKMH2
#986 [わをん◇◇]
TITLE「なみだ」
「あーこれこれ」
結構な大きさのダンボール箱を取り出し、丁寧に口を開けた。
:23/01/06 19:46 :Android :pRdUKMH2
#987 [わをん◇◇]
「うわ。結構立派なやつじゃん」
「これが、500円分のおまけってわけだ。不景気なのに、ご苦労様だな」
それをまた丁寧に口を閉じ、俺のリュックの隣に置いた。そして、少々の沈黙。
「あ、あれだよね。哲が酔ったとこって、あんまり見たことなかったよね……うん。なかった」
:23/01/06 19:46 :Android :pRdUKMH2
#988 [わをん◇◇]
明らかに動揺してますよ、な口調で、1人で淡々と話し出してしまった。沈黙はどうも苦手。相手の心理を読もうと、無駄な労力を消費してしまう。ベッドの上に胡座をかいた哲は、何とも言えないような表情を浮かべ‥うつむいた。
:23/01/06 19:46 :Android :pRdUKMH2
#989 [わをん◇◇]
「いや‥意識はあったから、そこまでは酔ってなかった。」
「あ、そうなんだ。でもいつもよりペース早かったし、いつもより酔っちゃったんだよな?」
:23/01/06 19:46 :Android :pRdUKMH2
#990 [わをん◇◇]
自分はどんな答えを期待しているのか。笑い飛ばして肯定してくれたら、きっとなかったことになる。それがいい。今後を考えても、それが最善。だけど‥
「‥ごめんな」
「そんな、謝ることないって」
:23/01/06 19:46 :Android :pRdUKMH2
#991 [わをん◇◇]
いけないんだ。いけないんだ。
そう考えれば考えるほどに、深みにはまってしまって‥無意識のうちに人は、安定よりも刺激を求めてしまうのかな。
「あれくらいじゃ、俺‥酔わないからさ」
:23/01/06 19:47 :Android :pRdUKMH2
#992 [わをん◇◇]
電気が走る。待っていましたと言わんばかりに、俺は‥
「弘夢、おいで」
何の躊躇いもなく、その温もりに飛び込んだ。
:23/01/06 19:47 :Android :pRdUKMH2
#993 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:47 :Android :pRdUKMH2
#994 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:47 :Android :pRdUKMH2
#995 [わをん◇◇]
(´∀`∩)↑ag
:23/01/06 19:47 :Android :pRdUKMH2
#996 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:48 :Android :pRdUKMH2
#997 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:48 :Android :pRdUKMH2
#998 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:49 :Android :pRdUKMH2
#999 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:50 :Android :pRdUKMH2
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