漆黒の夜に君と。U[BL]
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#401 [ちか]
やがて慣らされた穴には大きなモノが宛がわれた。

俺は恭弥の抱きつき、それに耐える。

「ん‥‥っ、きょ…や…ッ」


軋むソファー

響く声

伝わる体温


その全てが俺を欲情させて快感へ誘う。

⏰:09/12/01 13:48 📱:P906i 🆔:u/A4Ehps


#402 [ちか]
徐々に恭弥は激しさを増していく。

「腰、浮いてるけど?」


ニヤリと笑う恭弥。
だけど余裕はない。
きっと俺と同じギリギリの状態。


「うるさ…い…っ///
も‥‥んあッ//限界なんだ…よ…!!」

⏰:09/12/01 14:18 📱:P906i 🆔:u/A4Ehps


#403 [ちか]
「じゃあ一緒にイこうよ。」








低くて艶やか声が響くと同時に、その波は俺の頭を真っ白にした。

⏰:09/12/01 21:50 📱:P906i 🆔:u/A4Ehps


#404 [ちか]
>>403訂正

艶やか声 ×

艶やかな声 ○


すいません(;o;)

⏰:09/12/01 21:52 📱:P906i 🆔:u/A4Ehps


#405 [ちか]
>>403続き


「ハァハァ…ッ///ん…ハァ‥ッ//」


白い欲望を吐き捨てた俺はぐったりとソファーに身体を預けた。


「冥‥‥」


少し掠れた優しい声。
恭弥はまた俺のおでこに唇を落とした。

⏰:09/12/01 21:59 📱:P906i 🆔:u/A4Ehps


#406 [ちか]
「‥‥‥?」


いつもと同じはずなのに

何かが違う気がした。


愛しくて悲しい目…


時間が止まったような空気の中で見つめていると、恭弥は薄い唇を開いた。

⏰:09/12/01 22:21 📱:P906i 🆔:u/A4Ehps


#407 [ちか]
「冥は……、《残り5分を切りましたよーっ!!!!》


恭弥の言葉を遮って、外の中央ステージから勢い良く発せられた甲高い声。


俺を鬼に決めたあの女の人の声。



そうだ、忘れてた・・
まだ鬼ごっこの途中だったんだ。

⏰:09/12/01 22:28 📱:P906i 🆔:u/A4Ehps


#408 [ちか]
「やだな〜…」

俺は床に捨てられた「あのタスキ」に目線を落とす。

とりあえずアレ返しに行かなきゃ…

そう思って重い身体を起こそうとしたその時。


「あぁ、まだゲームの途中だったね。」


ニヤリと恭弥は口角を上げて呟いた。
そして‥‥‥、

⏰:09/12/01 22:35 📱:P906i 🆔:u/A4Ehps


#409 [ちか]
「ふぉわ‥っ?!??!」


「この服抱きにくい…。」


気がつけば俺は恭弥に抱き上げられていた。

そのまま恭弥はドアノブに手をかける。

⏰:09/12/01 23:08 📱:P906i 🆔:u/A4Ehps


#410 [ちか]
「ちょ‥っ、恭弥!!!///」



ドアがギィ..と軋む音と共にゆっくりと開いた。






「後始末はちゃんとしなきゃ、ね。」

⏰:09/12/01 23:20 📱:P906i 🆔:u/A4Ehps


#411 [ちか]
毅然としてグランドの真ん中をズンズンと進んでいく恭弥。


それに目を丸くする人人人


視線が刺さるように集まるのにも恭弥は表情一つ変えない。


変わるのはお姫様抱っこされてる俺の方。

⏰:09/12/01 23:37 📱:P906i 🆔:u/A4Ehps


#412 [ちか]
*


感想・質問・指摘など
もし良ければ遊びにきて
ください*

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4220/


*

⏰:09/12/02 08:13 📱:P906i 🆔:zgLxVd6g


#413 [ちか]
《果たしてこの賞金は誰の手に?!
それとも鬼は逃げ切れるのでしょうかーっ?!》


ステージの周りは最高潮。

《残り10秒!!
10…9…、 》


甲高い声で始まったカウントダウン。

《8‥‥、おーっと?!》


司会者とばっちり目が合ってしまった。

⏰:09/12/02 12:57 📱:P906i 🆔:zgLxVd6g


#414 [ちか]
《あれは鬼のメイドさんなんじゃないですかーっ?!
お姫様抱っこしてるあの人は一体?!》


降り注ぐ視線。
変わらない恭弥の顔。
刻まれるカウントダウン。


《7…6…5…4、》


縮まっていくステージとの距離。

《ん?あれは‥‥――っ!!》

⏰:09/12/02 13:05 📱:P906i 🆔:zgLxVd6g


#415 [ちか]
《3…! 2…!
―‥‥1!ゼ… 》

「どうも。生徒会長の黒羽です。」


0“ゼロ”を言いきる前に恭弥はマイクを奪い取った。



今俺達はステージのど真ん中に立ってる。

⏰:09/12/02 13:10 📱:P906i 🆔:zgLxVd6g


#416 [ちか]
静まり返る空気。


恭弥には何かそうさせるオーラがあるから。


《…え、えーっと、生徒会長も参加されてましたっけ…??》

戸惑う主催側。
そりゃそうだ。
こんな展開誰も想像するはずない。

《いや。》


淡白な返答。


《ですよねぇ〜…。》

みんなの気持ちを代弁する司会者。

⏰:09/12/02 13:40 📱:P906i 🆔:zgLxVd6g


#417 [ちか]
《じゃあこの賞金はどうしたら〜…》


ステージの周りは参加者達で賑わっている。
その視線は俺達と賞金の入った袋を行き来する。


少し間があって、恭弥はその口を開いた。



「そんな賞金要らない。」

⏰:09/12/02 17:53 📱:P906i 🆔:zgLxVd6g


#418 [ちか]
《そんなって…(汗)》


そうだよ!!
なにがなんでも皆が払ったお金を「そんな金」呼ばわりは…


そんな俺達一般庶民の気持ちが恭弥に届くはずもなく、恭弥はシラッとマイクを握り直した。


「その代わり、」

⏰:09/12/02 19:03 📱:P906i 🆔:zgLxVd6g


#419 [ちか]
マイクに拾われた恭弥の声がグラウンド中に響き渡った。



全ての視線が恭弥へと集まる。


一体何を言うつもりなのか


そんな顔で恭弥を見つめた。


「その代わり、さっきの言葉は訂正する。」

⏰:09/12/02 19:07 📱:P906i 🆔:zgLxVd6g


#420 [ちか]






「冥の彼氏は僕だから。」





⏰:09/12/02 19:43 📱:P906i 🆔:zgLxVd6g


#421 [ちか]
「それだけ。」


時が止まったように静まりきった辺りをよそに、ゴトンと機械混じりの音をたててマイクを床に落とすと、そのまま恭弥はステージを降りてしまった。


きっと恭弥に抱かれている俺の顔は、自分でも分かるほど真っ赤。




だってあんなの、
反則だろ‥‥!!////

⏰:09/12/02 20:21 📱:P906i 🆔:zgLxVd6g


#422 [みぃ]
おかえりなさい!!(涙)

無理なさらずにね!!

⏰:09/12/02 20:28 📱:P905i 🆔:8poSzoyM


#423 [ちか]
>>422
→みぃさま*

ただいまです(´;ω;`)泣
待っていてくださって本当にありがとうございます!!
また感想板の方にも遊びにきてくださいねっ**

⏰:09/12/02 22:47 📱:P906i 🆔:zgLxVd6g


#424 [ちか]
>>421続き


恭弥は相変わらずで俺を抱えたままグラウンドを歩いていく。

聞こえてしまいそうで心配なくらい胸がうるさかった


チラリと目線を上げると目があった。

最高の笑顔で微笑む恭弥。

また高鳴る胸。


…やっぱり俺はこの人が好きなんだ。

⏰:09/12/02 23:38 📱:P906i 🆔:zgLxVd6g


#425 [ちか]
「ん?冥、顔赤いよ?」

「??!?////‥だ、誰のせいだと思って‥「え、何が?」

「〜…ッッ!!
なんでもないっ!!!///」



こうして、悪魔で天然?な生徒会長恭弥様にどうしようもなくハマっていく俺なのでした。


  ― 第六話 e n d ― 

⏰:09/12/02 23:39 📱:P906i 🆔:zgLxVd6g


#426 [ちか]
*

第六話
鬼と悪魔と時々×××?!
>>299-425

▼感想板
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4220/

お待たせしましが第六話も無事完結しました(^q^)

感想などいただければ
嬉しくて泣いちゃいます
(´;ω;`)←

たくさんの応援
ありがとうございました!

*

⏰:09/12/03 08:10 📱:P906i 🆔:dNqAg2aU


#427 [ちか]



第七話 特別な日


⏰:09/12/05 20:19 📱:P906i 🆔:HPkBCQww


#428 [ちか]





「世界で一番
  大嫌いだ……っ!!!!」




⏰:09/12/05 20:26 📱:P906i 🆔:HPkBCQww


#429 [ちか]


まさか

俺達に

こんな日が来るなんて


…本当に

思ってもみなかったんだ。

⏰:09/12/05 21:08 📱:P906i 🆔:HPkBCQww


#430 [ちか]
――――――――――――
――――――――――――

「ふ…っくしゅん!!」


冬の雨は寒い。

と思う12月の今日この頃


「はい、ティッシュ。」

「はりあと(アリガト)、透。」

俺はティッシュ片手に寒さと戦ってます。

⏰:09/12/05 23:41 📱:P906i 🆔:HPkBCQww


#431 [ちか]
外は霧みたいな雨。
真っ白にぼやけてる。

俺は机の上に広げた薄っぺらい本とにらめっこ。

「なにその本?」

「え?!あ、いやっ…なんでもない、なんでもない!!」

透が本に手を伸ばそうとするのを素早くかわして本をしまった。

⏰:09/12/06 12:37 📱:P906i 🆔:gXcDofCM


#432 [ちか]
「なに、その態度。
見るくらい良いじゃん。」

透はそう言って口を尖らした。
と、思うとタイミングを見計らってまたその長い手を伸ばそうとする。

すかさずその手をはらう俺

「なんでもないんだって!!
あ、そうだ文化祭の時の写真もらったけど見る?!」

⏰:09/12/06 15:14 📱:P906i 🆔:gXcDofCM


#433 [ちか]
そう言って、友達からもらった写真を出そうとした時

「見たくない。」


ものすっごく機嫌の悪い声を出す透。


文化祭の“あの件”の後から、文化祭の話をするとずっとこうなんだ。

⏰:09/12/06 20:27 📱:P906i 🆔:gXcDofCM


#434 [ちか]
あんな格好させなきゃ良かった、とか
あんなゲーム(鬼ごっこ)くだらない、とか。


なんでそんな怒ってるのか知らないけど…


あ、恭弥のあの発言はどうなるかと思ったけど、結局あの後《生徒会長なりのユーモア》《盛り上げるため(?)》《ブラックジョーク》と言う形で片付けられた

俺達の関係はバレなかったってわけ。

⏰:09/12/06 20:37 📱:P906i 🆔:gXcDofCM


#435 [ちか]
まぁ、そんな話は置いといて。

再び透の手に目を戻す。

「…あ、担任に呼ばれてるんだった。」

透は不機嫌さが残る声でふいに呟いた。

「ごめん、ちょっと行ってくる。」

俺はそう言って教室を出ていったそれを見送ると、
「はぁ〜」
と大きくため息をついた。

⏰:09/12/06 21:26 📱:P906i 🆔:gXcDofCM


#436 [ちか]
そして左手から再び薄っぺらい紙の集まりを机に戻す。


「短期間にもっと稼げるトコ無いかなあ〜…」



そう呟いてまた一枚めくるのは、駅や街の至るところにあるなんの変哲もないバイト情報雑誌。

⏰:09/12/11 19:17 📱:P906i 🆔:oxtrnT9k


#437 [ちか]
普通の高校生なら、それ片手にあれやこれや悩むのなんて良くある光景。






そう、
“普通”の高校生なら。

⏰:09/12/11 19:22 📱:P906i 🆔:oxtrnT9k


#438 [ちか]
だけど、俺は


「まぁ、とにかくアイツらだけには、バレないようにしないとな…」



残念ながら普通という世界から一歩踏み出してしまった高校生だったりする。

⏰:09/12/11 19:31 📱:P906i 🆔:oxtrnT9k


#439 [ちか]
え?


なんでそんな俺がバイトなんか探してるかって?




そんなの……
今月が恭弥(アイツ)の誕生日だからに決まってるだろ…///

⏰:09/12/11 20:42 📱:P906i 🆔:oxtrnT9k


#440 [ちか]
プレゼントの一つぐらいやるべきだろ?


今の俺はアイツの家に世話になってるし、プレゼントくらい自分の稼いだ金で買いたいし!



つーわけで只今バイト探しに奮闘中なわけです。

⏰:09/12/11 23:28 📱:P906i 🆔:oxtrnT9k


#441 [ちか]
でもこれは絶対秘密。


だって透にバレたら
絶対ついてくるもん。

「お前だけじゃ心配だから」

とか言ってさ。

いつまで経ってもガキ扱いの保護者気取りなんだよって感じだよな…


そんでもって質問攻めされて俺と恭弥の関係がバレる‥‥

リアルすぎて笑えない・・

⏰:09/12/12 20:21 📱:P906i 🆔:BtPnIceY


#442 [ちか]
**

少ない更新ですが、
休憩します´`
勉強しないとやばいので…笑


感想 コメント などあれば
本当に嬉しいです*^^*

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4220/

**

⏰:09/12/12 21:23 📱:P906i 🆔:BtPnIceY


#443 [ちぇりー]
あげておきます\(^O^)/

⏰:09/12/26 08:07 📱:N04A 🆔:KIUycl9U


#444 []ゅか]]
お待ちしております(*^ ^*)y

⏰:10/01/10 03:45 📱:W62SH 🆔:3WfIjWJo


#445 [鮎]
いちからノンストップで
読みいってしまいました
面白いです(*´□`)
無料せず頑張ってくださいね
応援してます。

⏰:10/01/12 15:27 📱:F03B 🆔:9CSl6Tj2


#446 [我輩は匿名である]
↑無料じゃなくて無理ね

主さん頑張って

⏰:10/01/12 18:42 📱:SH905i 🆔:UOH2XDgs


#447 [ちぇりー]
あげます\(^O^)/

⏰:10/01/28 23:50 📱:N04A 🆔:Z3lYi90E


#448 [おっぱいぷるるん]
喘ぎます\(^o^)/

⏰:10/02/02 13:57 📱:PC 🆔:jqUfTtYo


#449 [。]
あげますっ\(^o^)/

⏰:10/02/08 16:46 📱:F03B 🆔:z4s3EbyY


#450 [あい]


あげます。

⏰:10/02/16 12:18 📱:F03B 🆔:MZZzkYFU


#451 [ちか]
**


>>443-450みなさま
あげてくださって
ありがとうございます;_;


亀でごめんなさいm(__)m
少し余裕が出来たので
更新したいと思います*

⏰:10/02/18 14:21 📱:P906i 🆔:uFkBQKYM


#452 [ちか]
>>441続き


俺は自分のリアルすぎる想像に身震いしながら、再び求人雑誌を眺めはじめた。


しかし自分の求める条件を満たすような店はこの薄っぺらい紙のどこにもない。


「やっぱあそこしかないかなあ…」

そう呟いて携帯の電話帳から一人の番号を検索した

⏰:10/02/18 14:27 📱:P906i 🆔:uFkBQKYM


#453 [ちか]
「‥‥‥あ、もしもし俺です、日下です
はい、ご無沙汰してます
あの、ちょっとお願いが
あるんですけど…──」




思い起こせばこの一本の電話から俺たちはズレていったんだ。‥‥────

⏰:10/02/18 14:36 📱:P906i 🆔:uFkBQKYM


#454 [ちか]
───────‥‥
───‥

放課後、俺は久しぶりに電車に乗った。

恭弥の車を断って乗り込んだ電車が行くのは、懐かしくて歩き慣れた街の駅。



カラン、コロン


久しぶりに押した扉は案外軽く開いた。

⏰:10/02/18 14:42 📱:P906i 🆔:uFkBQKYM


#455 [ちか]
「おー久しぶり!」


相変わらずの明るさがさらに懐かしさを醸し出した。

店の匂いも流れる音楽の雰囲気も何一つ変わってない


「お久しぶりです、店長。」

懐かしいなあ

⏰:10/02/18 14:45 📱:P906i 🆔:uFkBQKYM


#456 [ちか]
「急に電話してくるから、なんかあったのかと思ったわ。」

「すいません…。でも俺が言うのもなんですけど、本当に良いんですか?」


店長はグラスを磨きながら穏やかに笑う。


「もちろん。」


今の俺にはこの笑顔が身に染みるようにありがたい。

「ありがとうございます!」


よし!
恭弥のためだし
頑張って稼ぐぞ!

⏰:10/02/18 21:58 📱:P906i 🆔:uFkBQKYM


#457 [ちか]
― 恭弥 side.―


最近冥がおかしい。




どう考えても何か
隠してるようにしか見えないんだけど。


だいたい…


「今何時だと思ってるの?」

深夜3時帰宅って
どう言うこと?

⏰:10/02/18 22:17 📱:P906i 🆔:uFkBQKYM


#458 [ちか]
「ご、ごめん…なさい(汗)」

「答えになってない。」



なんで目をそらすんだ。



壁に両手をついて
冥を挟むような体勢をとる

⏰:10/02/18 22:25 📱:P906i 🆔:uFkBQKYM


#459 [ちか]
「ちゃんと答えなきゃこのまま襲う。」


もちろん答えたとしても
そうするけど。


冥は一向にこっちを見ようとしない。

「ど…どいてよ」

「やだ。」


なんなのこの感覚。
変な胸騒ぎ。

⏰:10/02/18 22:28 📱:P906i 🆔:uFkBQKYM


#460 [ちか]
こうなったら無理にでも吐かせてあげる。


冥の顎を強く上げ、無理矢理に唇を重ねた。


「ん…ぅ‥ふ…っ」

苦しそうに僕の服を握る冥

「んん…っ!!や…だって…ば!!!!」


ドン.

⏰:10/02/18 22:31 📱:P906i 🆔:uFkBQKYM


#461 [ちか]
「と、とにかく今日はいやなんだよ!
おやすみ!!!!」


バタンッ.


ドアが強く閉まる音が響いて暫くして僕はズルズルと廊下に座りこんだ。



なに?
どういうこと?

「‥‥‥拒否された‥?」

⏰:10/02/18 22:38 📱:P906i 🆔:uFkBQKYM


#462 [ちか]
― 冥side.―


次の朝、目が覚めると恭弥の姿は無かった。


いつもなら寝込み襲ってくるはずの恭弥が居ないことに違和感を感じて部屋を見渡すと、

小さなテーブルの上に一枚髪が置かれていた。

⏰:10/02/26 21:19 📱:P906i 🆔:jxIPLLps


#463 [ちか]
【 冥へ

 急な仕事が入って家には
 土曜まで帰れそうにない
 学校も行けない。
 僕が居ない間、色々
 気をつけてね。

       恭弥 】


淡白な文章だった。

昨日のこと怒ってるのかな…?

⏰:10/02/26 21:25 📱:P906i 🆔:jxIPLLps


#464 [ちか]
でも着替る時、鏡越しで首筋に薄い紅色の斑点を見つけて、

少しだけ安心した。



恭弥の誕生日はちょうど日曜日だし、バイトするにはある意味好都合だ。



気分を切り替えて俺は支度を済ました。

⏰:10/02/26 21:29 📱:P906i 🆔:jxIPLLps


#465 [ちか]
その日から俺は毎日深夜までバイトに明け暮れた。


恭弥が外出中なのを良いことに朝方まで働くこともしょっちゅうだったし、

久しぶりに店長やバイト仲間と話したりしてその時間が全く苦じゃなかった。


そんな風にして日は過ぎてゆき、恭弥の帰宅一日前、誕生日の二日前という日が訪れた。

⏰:10/02/27 21:23 📱:P906i 🆔:P6Gu94Xo


#466 [ちか]
学校が終わって、早速店に向かう。


バイトも今日で終わりだ。

また会えなくなるのは寂しいけど、恭弥へのプレゼントが買えると思うと気合いは充分に入った。


「冥、ちょっとこっち来い」

突然店長に手招きをされて、俺は言われるがまま店の奥に入った。

俺、なんかミスしたかな?

ビクビクしながらスタッフルームに入った。

⏰:10/02/27 21:34 📱:P906i 🆔:P6Gu94Xo


#467 [ちか]
「ほら、これ。」


そんな短い言葉と共に渡されたのは、茶色い封筒だった。


「え、でもまだ
仕事終わってな…」

「いいからいいから。
ずっと朝方まで働いてもらったから充分だよ。
今日はこれ持って早く帰って寝ろ。」


店長はそう言って優しい笑みを向ける。


「店゙長゙〜〜っ!!(泣)」


優しさに半泣き状態になった俺は衝動的に抱きついた。

⏰:10/02/27 21:44 📱:P906i 🆔:P6Gu94Xo


#468 [ちか]
「はいはい、はいはい。笑
分かったから!
じゃ、気をつけて帰れよ。」


そう言って店長は出ていった。

封筒の厚みからしても
やっぱり店長は優しい。


しかし
またお世話になったな…
いつかちゃんと恩返ししたいな。


そんなことを考えながら着替えを済ませ、裏口から店を後にした。

⏰:10/02/28 00:11 📱:P906i 🆔:QS.lHBaQ


#469 [ちか]
―― PM 23:58



この街が賑わい始める時間、俺は一人駅までの道を歩いていた。


やがて小さな曲がり角に突き当たり、路地裏に入っていく。

駅までの近道だから。


真っ直ぐそこを進むとまた角があり、そこを曲がろうとしたその時。

⏰:10/02/28 15:38 📱:P906i 🆔:QS.lHBaQ


#470 [ちか]
全身に電気が走ったみたいだった。


金縛りみたいに
動けなくなって
俺は声にならない声を
短く上げた。



だって

そこには

知らない女の人とキスしてる恭弥が居たから。

⏰:10/03/01 00:22 📱:P906i 🆔:k.iFxsI2


#471 [ちか]
固まった俺は

何度も瞬きをして

ソレが恭弥じゃないことを祈った。



だけど、何度見ても
恭弥に変わりはなくて。

それは紛れもない真実で。

⏰:10/03/01 00:39 📱:P906i 🆔:k.iFxsI2


#472 [ちか]
なんでなんでなんで

恭弥、
仕事なんじゃなかった?


なんでそんな人と
キスしてるの?

なんでそんな人の肩なんて抱いてるの?


「な ん … で 」

気づけば俺は逆方向へ
走り出していた。

⏰:10/03/01 00:43 📱:P906i 🆔:k.iFxsI2


#473 [ちか]
その日は

そこからもう記憶が曖昧。


どうやって帰ったか

何時に帰ったか

何も憶えてない。


だけど生々しいくらい
恭弥があの時何をしてたかだけは憶えてて
夢じゃなかったんだって実感するしかなかった。


気がつけば俺はベッドに寄りかかった状態で朝を迎えていた。

⏰:10/03/01 08:08 📱:P906i 🆔:k.iFxsI2


#474 [ちか]
涙のあとがくっきりと残っている。


「恭弥‥‥」


ダメだ。

名前一つ口にしただけで
苦しくなる。

もうすぐそこまで来ている涙を溢さないようにするので必死。

頭の中で何度も鮮明に
あの光景が流れた。

⏰:10/03/01 16:31 📱:P906i 🆔:k.iFxsI2


#475 [ちか]
恭弥が帰ってくるのは今日


まともに顔を見れる自信は無い。

それどころか、
泣いてしまうかもしれない


だけど、昨日のことを問い詰める勇気なんて俺には無かった。

⏰:10/03/01 16:34 📱:P906i 🆔:k.iFxsI2


#476 [ちか]
だって
もし問い詰めて
認められたら?


そうだよ、もうお前なんて好きじゃない


なんて言われちゃったら
俺はどうしたらいい…?


.

⏰:10/03/01 16:45 📱:P906i 🆔:k.iFxsI2


#477 [ちか]
「情けない…」



強がっても、
口に出さなくても、

俺はいつの間にか、そこまで恭弥に依存してたんだ。

問い詰めて離れてしまうなら、何も言わずにいつもみたいに笑って一緒に居れた方がよっぽど幸せ。

そう思ってしまうくらい、もう気持ちは傾いていたんだ。

⏰:10/03/01 16:48 📱:P906i 🆔:k.iFxsI2


#478 [ちか]
普通にしてれば
大丈夫。

いつも通り名前
呼んでくれるはず。

“要らない”なんて
言われるはずない。


黙ってよう。

黙ってれば幸せで
居られるんだから…

⏰:10/03/01 16:58 📱:P906i 🆔:k.iFxsI2


#479 [ちか]
学校では割りと平然を
装えた。

透には目腫れてるって
言われたけど…
なんとか誤魔化しきれた、と思う。


あとは帰って
普通に喋って笑って
寝るだけ。

…それだけって思ってた。

⏰:10/03/01 17:00 📱:P906i 🆔:k.iFxsI2


#480 [ちか]
「 冥。 」


ふい打ちだった。

だって帰ったら玄関で恭弥が待ってたんだから。



「お、おかえり…」

咄嗟に出たのはそんな言葉だった。
動揺して声が震えてるのが自分でも分かった。

⏰:10/03/01 17:06 📱:P906i 🆔:k.iFxsI2


#481 [ちか]
まだ心の準備も出来てないのに…


手足が震えて、恭弥の顔をまともに見れない。


でも分かってる。
それだけが理由じゃないことぐらい。


本当の理由は、

⏰:10/03/01 17:20 📱:P906i 🆔:k.iFxsI2


#482 [ちか]
「…話がある。来て。」








恭弥の目が真剣で、
いつもと違うから。

⏰:10/03/01 17:22 📱:P906i 🆔:k.iFxsI2


#483 [ちか]
俺は小さく頷いて




先を歩く恭弥に




付いていくことしか
出来なかった。…―――

⏰:10/03/01 17:26 📱:P906i 🆔:k.iFxsI2


#484 [ちか]
― 恭弥side.―


急な仕事入って暫く家に帰ってなかったけど、

正直頭の中は冥のことしか無かった。



あの夜拒否されて、
それからすぐ仕事でまともに話も出来ないままで、
仕事が手につくわけなかった。

⏰:10/03/01 17:35 📱:P906i 🆔:k.iFxsI2


#485 [ちか]
だから、調べさせたんだ。

松山に。


あの夜、冥がなんで遅かったのか。



すぐに理由は分かった。

またバイト始めたらしい、と。

僕が留守の間もずっと。

⏰:10/03/01 17:37 📱:P906i 🆔:k.iFxsI2


#486 [ちか]
なんでバイトなんかする必要がある?


金が足りないなら
いくらでもあげるのに


なんで僕を拒んだ?



考えた結果、
ある結論にたどり着いた。

⏰:10/03/01 17:39 📱:P906i 🆔:k.iFxsI2


#487 [ちか]
“冥はココを出ていこうとしている。”



それなら合点がいく。


合点はいくけど、
納得はいかない。


手放したくなかった。

意地でも繋ぎ止める。


その為にこうして早く仕事も片付けて、話す時間作ったんだから。

⏰:10/03/01 17:47 📱:P906i 🆔:k.iFxsI2


#488 [ちか]
今僕は、
いや正確に言うと僕達は
廊下を歩いてる。



冥、なんでそんなに震えるの。

そんなに僕がキライ?


もう終わりなの?


ため息さえ溢れた。

⏰:10/03/01 18:04 📱:P906i 🆔:k.iFxsI2


#489 [ちか]
やがて突き当たりの僕の部屋に着いた。

「入って。」


ドアをゆっくり開けると
冥を中に入れてから
僕も入り、またゆっくりと閉めた。



回りくどいことは嫌いだから単刀直入に言おうと思う。

結果がどうなろうと、離す気なんて無いんだから…

⏰:10/03/01 22:36 📱:P906i 🆔:k.iFxsI2


#490 [ちか]
― 冥side.―


これから何を言われても
絶対泣かないようにしよう


これが最後になっても…



そう決めて無理矢理顔を上げると、無表情の恭弥が目に入った。



沈黙を破ったのは
やっぱり恭弥の方だった。

⏰:10/03/01 22:46 📱:P906i 🆔:k.iFxsI2


#491 [ちか]
「バイトしてるんだって?」

「え‥‥」


なんで知って…


そんな風に恭弥を見上げると恭弥はため息をついた。

「不自由させてるつもりは無かったんだけど、違った?」

⏰:10/03/02 00:23 📱:P906i 🆔:GuhYBDKw


#492 [ちか]
「違っ…、これは…っ」

違う
違うそんな顔させたかったワケじゃない

「コレは?」

「‥‥‥‥。」


ただ喜んでほしくて…


だけどプライドが邪魔して「恭弥のプレゼントのため」とは言えなかった。

⏰:10/03/02 07:46 📱:P906i 🆔:GuhYBDKw


#493 [ちか]
「言えない理由でもあるんだ?」

「‥‥‥。」


張り詰めた空気に沈黙が流れる。


やがて、恭弥が一層深いため息を吐いて口を開いた。


「…もういいよ。
そんなに僕のこと嫌いなら早く出ていきなよ。
その為の金なんでしょ?」


‥‥は?

⏰:10/03/02 07:50 📱:P906i 🆔:GuhYBDKw


#494 [ちか]
「――‥‥に、それ……」


何かの糸が切れたみたいだった。

抑制していたソレはどこかに消えて、俺は吐き出すように叫んだ。


「何だよ、それ……っ
俺のこと要らないなら、そう言えばいいじゃん!!!!!

人がどんな気持ちで貯めた金かも知らないで…っ

⏰:10/03/02 08:00 📱:P906i 🆔:GuhYBDKw


#495 [ちか]
分かったよ、言われなくても出てってやるよ!!
そんであの昨日の女の人と暮らせばいいじゃん!!!!」


ポタポタと溢れだした涙は止まる気配など全くない。

目の前で恭弥は驚いた顔のまま俺を見つめている。

「なに、昨日の女の人って…」


口を開いたかと思えば、シラを切るつもりのような台詞。

⏰:10/03/02 08:07 📱:P906i 🆔:GuhYBDKw


#496 [ちか]
もう、うんざりだ。

こんな奴に振り回されるのはやめよう。

もうこれで終わりにする。
何もかも、全部。


「俺だってもう要らない!!!
お前なんか…っ
お前なんか…―――っ!!」

⏰:10/03/02 08:12 📱:P906i 🆔:GuhYBDKw


#497 [ちか]





「世界で一番
  大嫌いだ……っ!!!!」



⏰:10/03/02 08:12 📱:P906i 🆔:GuhYBDKw


#498 [我輩は匿名である]
この小説だいすきです(*^^*)
更新楽しみにしてます
ちかさんのペースで頑張ってください

⏰:10/03/02 18:43 📱:P02A 🆔:Nm5C0NI.


#499 [ちか]
>>498
→匿名さま!

あ、あ、あ、ありがとうございます〜っ(´;ω;`)

そうやって言ってもらえてわたしも小説も幸せ者です!!
これからもよろしくお願いします★

⏰:10/03/02 21:52 📱:P906i 🆔:GuhYBDKw


#500 [ちか]
>>497続.



俺はそんな言葉と、
ずっと握りしめていた小さな箱を投げつけて部屋を飛び出した。


二度とここには帰らない。

もう俺には要らないんだから。…―――

⏰:10/03/02 21:56 📱:P906i 🆔:GuhYBDKw


#501 [ちか]
― 恭弥side.―


「世界で一番
 大嫌いだ………っ!!!!」


頭の中で何度もその言葉と冥の泣き顔が浮かんだ。

離さないって決めたのに


返事を聞くのが怖くて
傷つきたくなくて

僕は突き放した。

もう同じ過ちはしないって決めたのに…

⏰:10/03/02 21:59 📱:P906i 🆔:GuhYBDKw


#502 [ちか]
暫く動けなくて、そのまま突っ立っていた。


足元に目をやると、
投げつけられた見覚えのない箱が転がっている。


ふいにそれを拾い上げ、開けてみて、

僕は絶句した。

⏰:10/03/02 22:06 📱:P906i 🆔:GuhYBDKw


#503 [ちか]
箱の包みを開けてみると、中にはシルバーのネックレスと一枚のカード。



【 誕生日おめでとう 】



カードにはそう書かれていた。

「こんな‥‥なんで…っ」


そこまで言って全てを悟った。

⏰:10/03/03 20:56 📱:P906i 🆔:iyYuMZCE


#504 [ちか]
冥はもしかして、コレのためにバイトしてたんじゃ…


「そんな…」



まただ。
また僕は信じることが出来なかった。
アイツの時みたいに…


追いかけなきゃ。
もうあの時みたいな後悔は二度としたくない。

シルバーのネックレスを握りしめて僕は部屋を飛び出した。

⏰:10/03/03 21:02 📱:P906i 🆔:iyYuMZCE


#505 [ちか]
― 冥side.―

「はぁ…っはぁっ…――」


どのくらい
どこまで

あれから走ってきたのかなんて全然分からなかった。

無我夢中に走って、
限界が来て、

俺は行き倒れるように道の端に踞(ウズクマ)った。

⏰:10/03/04 08:13 📱:P906i 🆔:KHidM2Gc


#506 [ちか]
人の目なんて気にならなかった。

むしろ気にするほどの余裕がなかったと言うほうが正しいのかも知れない。


いろんな感情が溢れて、
溢れすぎて壊れそうだ。


これからどうなるんだろう

帰る場所も何も
残ってない俺に価値なんてあるんだろうか…

⏰:10/03/04 08:24 📱:P906i 🆔:KHidM2Gc


#507 [ちか]
いっそこのまま
消えられたら‥‥


そう思った時


目の前で白い車が静かに停まった。
中から人が降りてくる。



「‥‥‥し‥のぐさん…?」

そこで俺の意識は途絶えた

⏰:10/03/04 13:04 📱:P906i 🆔:KHidM2Gc


#508 [ちか]
気がつくとそこはベッドの上だった。


頭が痛い。
泣きすぎたのかな…


「あ、気がついた?」


ふと声のする方を見ると、凌さんが立っていた。

⏰:10/03/04 13:08 📱:P906i 🆔:KHidM2Gc


#509 [ちか]
「夢じゃなかったんだ…」


正直切羽詰まりすぎて、あの車も凌さんも夢だったんじゃないかって思っていた


「人を夢扱いするのやめてくれる?」

そう言ってクスリと笑う凌は相変わらず綺麗だった。

少し髪を切ったみたい。

⏰:10/03/04 13:10 📱:P906i 🆔:KHidM2Gc


#510 [ちか]
「なんであんなトコに?」


碧眼が俺を映す。


「‥‥や、…その‥‥ちょっと喧嘩したって言うか…はは」


誤魔化しきれずに俺は無理矢理笑顔を作った。

⏰:10/03/04 13:14 📱:P906i 🆔:KHidM2Gc


#511 [ちか]
そんな俺に大した反応を見せることなく、凌さんは


「ふーん。
まぁ、お茶入れてくる。
ミルクでいい?」


それだけ聞いて、俺が頷くと部屋を出ていった。


今は深入りされるより、それくらいが心地よかった。

⏰:10/03/04 13:16 📱:P906i 🆔:KHidM2Gc


#512 [ちか]
「お待たせ。」


暫くしてマグカップを2つ持った凌が現れた。

「はい。」

そう言って出されたマグカップを受け取り、一口啜る


「美味しい…」

そう言いながら俺は数回に分けてソレを飲み干した。

その中に何が入っていたのかも知らずに。

⏰:10/03/04 15:38 📱:P906i 🆔:KHidM2Gc


#513 []ゅか]]
うあ〜!
気になりますねy

⏰:10/03/04 21:56 📱:W62SH 🆔:Zp9vuvwE


#514 [ちか]
>>513
→ゅかさま!

ありがとうございます^^*
今からまた更新しますっ

⏰:10/03/04 22:06 📱:P906i 🆔:KHidM2Gc


#515 [ちか]
「この後どうするの?」

痛いところを突かれた。
この後どうするかが俺の今一番の悩みだ。

運良く凌さんに会えたから良かったけど、長居するわけにもいかない。

黙って眉間に皺を寄せていると、頭上で小さく笑う声がした。

「まぁ、居たいだけ居ればいいよ。俺もまだココに居るし。もう夜遅いし、今日は寝てけば。」

そう言ってまた凌さんは出ていってしまった。

⏰:10/03/04 22:15 📱:P906i 🆔:KHidM2Gc


#516 [ちか]
いいのかな…


今日1日…
一晩だけ泊めてもらおう


今日だけ…


そう言い聞かせて
再びベッドに入った。

⏰:10/03/04 22:16 📱:P906i 🆔:KHidM2Gc


#517 [ちか]
―――――――――――
―――――――……



「あ、もしもし恭?
どうしたの、そんな息切らして。
…冥ちゃんなら家に居るよ。
うん、道でたまたま拾った。
クスッ…あのさ、
冥ちゃんに【面白いモノ】飲ませちゃった。じゃあね」


――――――――‥‥
――――――――――――

⏰:10/03/04 22:21 📱:P906i 🆔:KHidM2Gc


#518 [ちか]
―――――――――――
――――――‥‥


「ハァ…ハァ…ん///」


さっきからなんかおかしい

身体が熱くて

なんか物足りなくなってきて…

どうしちゃったんだ俺…

⏰:10/03/04 23:30 📱:P906i 🆔:KHidM2Gc


#519 [ちか]
「そろそろ効いてきたみたいだね。」


頭上から凌さんの声がする
いつの間に?

「え‥‥‥?いつから居…、んッ//」


ふいに、服の上から胸の飾りに触れられて情けない声をあげた。
なんで、これくらいでこんな…
俺どうかしてる…っ

「ちょ、凌さん俺‥‥「何も言わなくて良いから。
黙ってて。」

碧眼が俺を縛ったみたいだった。

⏰:10/03/05 23:18 📱:P906i 🆔:SOrelNeA


#520 [ちか]
「もう恭なんかやめとけば。俺が全部忘れさせてあげる。」


身体が熱くて頭が上手く回らない。
なに、どう言うこと…?


何も抵抗も出来ない俺を凌さんは軽く押さえながら耳元で囁いた。


「大丈夫。全部忘れさせてあげるから。」

⏰:10/03/05 23:25 📱:P906i 🆔:SOrelNeA


#521 [ちか]





「忘れられてたまるか。」




⏰:10/03/05 23:26 📱:P906i 🆔:SOrelNeA


#522 [ちか]
俺バカだ。


こんな時でもアイツのことなんか思って、
空耳まで聞こえちゃって…



「居るわけないのに…「誰が居ないの?」

⏰:10/03/06 17:01 📱:P906i 🆔:8UtCtsLw


#523 [ちか]
「恭‥‥弥‥‥‥?」


目の前に居るのは
紛れもなく恭弥だった。

でもなんで‥‥


熱を帯びて荒い呼吸のせいでまともに話すことが出来ず、ただ俺はそれを見つめるしかなかった。


「凌、お前何したんだよ!!」

恭弥は今までに見たことないくらい取り乱し、怒っていた。

⏰:10/03/06 17:09 📱:P906i 🆔:8UtCtsLw


#524 [ちか]
こんな恭弥見たことない。
恐怖感を感じずにはいられない。


「何ってちょっと薬飲ませただけ、「お前……!!!!」


恭弥の右手が勢いよく凌さんへ伸びる。

けど、寸前のところで凌さんはそれを受け止めた。

⏰:10/03/06 17:14 📱:P906i 🆔:8UtCtsLw


#525 [ちか]
「お前、自分がした事、分かってるのか??!!」

我を忘れたように怒声をあげる恭弥。

「それはこっちのセリフだよ!!!!」


冷静だったはずの凌さんが突然大声をあげた。
思わず恭弥もその場で怯む

凌さんは深くため息をついて再び口を開いた。

⏰:10/03/06 17:22 📱:P906i 🆔:8UtCtsLw


#526 [ちか]
「離さなかったり、突き放したり‥‥。
ちょっとは冥ちゃんの気持ちも考えれば?
中途半端に繋ぎ止めるのが一番最低だと思うんだけど。
アイツの時と同じような思いさせるつもりなら、構わない方が良い。」


凌さんの口調はとても鋭くて刺々しかった。

最後の決断を今ここで、と言わんばかりの圧があった

しかし、恭弥は凌さんをしっかりと見据えて言い放った。

⏰:10/03/06 19:09 📱:P906i 🆔:8UtCtsLw


#527 [ちか]
「冥は僕のモノだから。
誰にも渡すつもりはない。」


それだけ言い放って、
恭弥は俺を抱き上げた。


「ほぅわ…っ!?!!///」


「じゃ、それだけ。」


そのまま俺は恭弥に抱き抱えられて、凌さんのマンションをあとにした。

⏰:10/03/06 19:15 📱:P906i 🆔:8UtCtsLw


#528 [ちか]
「ちょ、降ろして…「まともに歩けもしないくせに。」


確かにそうだけど。
そうだけど俺にだって
プライドってものがあった

だから反抗せずにはいられなかった。


「恭弥はずるい……。」

⏰:10/03/08 16:38 📱:P906i 🆔:BEsUDJzQ


#529 [ちか]
火照る体と溢れ出した感情のせいで、俺は勢いに任せて叫んだ。

その声は深夜の街角に良く響いた。


「凌さんの言う通りだよ…ッ!!…俺って恭弥のなんなんだよ!?!!
本当は昨日恭弥が女の人とキスしてるとこ見た事も黙ってようって思ってた…っ!!
でも、これじゃ俺ばっかり…俺ばっかり恭弥の事好きみたいで‥‥‥っ!!!!」


そこまで言って唇を塞がれた。

⏰:10/03/08 19:10 📱:P906i 🆔:BEsUDJzQ


#530 []ゅか]]
わくわく(*^ ^*)y

いつも応援してます空~

⏰:10/03/11 05:29 📱:W62SH 🆔:Jg2DGEFo


#531 [ちぇりー]
あげます(・_・|

⏰:10/03/18 23:41 📱:N09A3 🆔:bkciFpq.


#532 [ちか]
>>530
→ゅかさま!

あげてくださってありがとうございます(;o;)

⏰:10/03/20 14:23 📱:P906i 🆔:N.2M7x4w


#533 [ちか]
>>531
→ちぇりーさま!

こっちもTもあげてくださってありがとうございます(T-T)*

⏰:10/03/20 14:24 📱:P906i 🆔:N.2M7x4w


#534 [白蓮]
がんばってください!
応援しています!

⏰:10/03/21 05:01 📱:P703i 🆔:LMsNdRyo


#535 [ちか]
>>534
→白蓮さま!

ありがとうございます!!(´;ω;`)
頑張りますっ★
今から少し更新しますね*

⏰:10/03/21 23:21 📱:P906i 🆔:inC7S8nM


#536 [ちか]
強引に絡みつく舌。


それに欲情してしまう、
俺の身体(カラダ)。


「んん…ッふ…あ…っん!!」

反応してしまう自分が
悔しい。

だって、あれだけ忘れようとしたって、ほんの一回こんな事されただけで、どうしようもなく愛しく思ってしまうから。

やがてその唇は
熱を残して離された。

⏰:10/03/21 23:25 📱:P906i 🆔:inC7S8nM


#537 [ちか]
いつの間にか俺の顔は
濡れていた。


だけどそれは俺の涙とは
別の。

「恭‥‥弥‥‥‥‥?」


涙に濡れた恭弥の顔が、
通りすぎて行った車のライトに照らされて闇に浮かび上がった。

⏰:10/03/21 23:28 📱:P906i 🆔:inC7S8nM


#538 [ちか]
「・・・・ッ・・・ハァッ・・・くそッ!!!!」

恭弥は唇を離すと、俺を自分とで挟んでいた壁を強く殴った。

こんなに感情を露わにしている恭弥を、俺は初めて見た。

怖くて身体が震えるのを必死に隠す。



しかし、それも見破られていたかのようにきつく抱き締められた。

⏰:10/03/25 00:20 📱:P906i 🆔:2VuzFUIs


#539 [ちか]
そして思わぬ言葉が耳元で鳴る。

「……ごめん。」


それは小さくて細かった。


「冥が離れていくのが怖かった。だから、出ていけなんて言って…――
でもそんなの全部ウソだから。
僕はどんなに嫌われても、冥のこと離すつもり無いから。」

そう言って恭弥はまたきつく抱き締めた。

⏰:10/03/25 00:29 📱:P906i 🆔:2VuzFUIs


#540 [我輩は匿名である]
>>1-200
>>201-400
>>401-600

⏰:10/03/27 13:00 📱:N01A 🆔:nwtN8v2.


#541 [なな]
書いてほしい

⏰:10/03/31 07:01 📱:SH905i 🆔:HOpcF/NA


#542 [ちか]
>>540
→匿名さま
アンカーありがとうございます(;_;)

>>541
→ななさま
更新不定期ですいません…
ありがとうございます;_;

⏰:10/04/03 16:47 📱:P906i 🆔:EZVk7fQI


#543 [ちか]
俺はそんな恭弥の腕に包まれて、暫くの間話すことが出来なかった。


何から言えば良い?

嬉しい
俺を求めてくれりこと
離さないでいてくれること

確かに嬉しかったけど
脳裏にはやっぱり女とキスをしていた恭弥が焼き付いて離れない。

さらに熱くなる身体に悶えながら、俺は漸く口を開いた。

⏰:10/04/03 17:01 📱:P906i 🆔:EZVk7fQI


#544 [ちか]
「もう不安にさせないで…」



ふいに出たのは自分でも驚くほど、子供みたいな言葉だった。

だけどそれが本心だった。


「俺、もうやだよ…。
頭ん中恭弥のせいで不安だらけになるのも、
泣きそうになるのも…
‥‥‥‥‥好きだから…」

⏰:10/04/03 17:35 📱:P906i 🆔:EZVk7fQI


#545 [ちか]
口にした瞬間、顔から火が出そうなくらい恥ずかしかった。

でもいいんだ。
言いたいことちゃんと…
ちゃんと言えたから。

…頭上でため息がして、正直後悔もしたけど。

「はぁ‥‥‥。
ごめん、可愛すぎ…。」

そう言って恭弥は今までにないくらい強くその腕を絡めた。

「ん゙!!!?!く、苦゙しい!!!
恭弥苦しいって!!!!
腕!腕痛いっ!!!(泣)」

「うるさい。」

⏰:10/04/03 17:46 📱:P906i 🆔:EZVk7fQI


#546 [ちか]
ふいに目と目が合う。


「 冥‥‥ 」

甘くて低い声で名前を呼ばれると無償に鼓動が早くなった。


そのまま形の綺麗な薄い唇が俺に重なろうとした、その時。


「ちょ、ちょっと待った!!!」

まだ話は終わってない。

⏰:10/04/04 01:51 📱:P906i 🆔:v5AWOOLw


#547 [ちか]
恭弥は不服そうな顔で俺を見下ろす。

「や、やっぱり昨日の女の人とキスしてた事はっきりさせたいんだけど…っ」

まともに恭弥の顔も見れずに俺は聞いた。

「‥‥‥‥そのことなんだけどさ。
あれ、実は男なんだよね」



へ?

⏰:10/04/04 01:55 📱:P906i 🆔:v5AWOOLw


#548 [ちか]
「取り引き先の人が女装癖のある人でさ。
キスしてくれたら取り引きの条件のんであげるって言って、いきなりされたんだよね‥‥。
力は男だし、割りと強くて逃げようにも逃げれなくて。
女女って言うから一瞬解んなかったんだけど、たぶんその事だと思う…。」


不味そうに恭弥はそう説明した。

頭が真っ白だ。

まさか…よりによって
男なんて…。

⏰:10/04/04 01:59 📱:P906i 🆔:v5AWOOLw


#549 [ちか]
口をポカンと開けて唖然している俺を見て、
恭弥も申し訳無さそうな顔をする。


しばらくして、
俺はキッと恭弥を睨む

「め、冥?、……っ!!?!」


大胆にも自分からキスした
ムカつくから…!///


「しょ、消毒っ!!!!///」

短い口づけのあとにそんな台詞を吐いて照れ隠しする

⏰:10/04/04 02:05 📱:P906i 🆔:v5AWOOLw


#550 [ちか]
伏せていた目をちらりと恭弥に向けるとバッチリ目が合った。


「…冥が悪いんだからね。」

「え、なっ!!!どこ触って…あっ!!///」

やばい!!!
恭弥の理性を飛ばしてしまったみたい。


場所が!!
こんな所はやばいって!!///

⏰:10/04/04 02:09 📱:P906i 🆔:v5AWOOLw


#551 [ちか]
「ん…あっ///きょ‥おやっ!!///ちょ…っ///」

「黙って。」

俺は何度も何度も首筋に吸い付かれ、紅い斑点をつけられていった。

独占欲の強い恭弥らしくも強引なその行為に、熱を帯びた身体が敏感に反応する


俺は快感に溢れ出しそうな声を必死に我慢しながら、吐息混じりで言った。


「あぁ…っ、恭弥‥ん///
こ、ここじゃ、や…だ…//」

その瞬間、恭弥がニヤリと笑う。

⏰:10/04/04 21:21 📱:P906i 🆔:v5AWOOLw


#552 [ちか]
「へえ…別の場所なら良いんだ?クスッ」

「………っ!!!!///」


恥ずかしさからか熱が急上昇して顔が真っ赤になった

「クスッ…可愛い」

妖艶に微笑む恭弥。

「からかうなっ!!!!///」

俺は必死にこの体制から逃れようともがいた。
しかしいとも簡単に捕まえられて動けなくされる。

⏰:10/04/04 23:30 📱:P906i 🆔:v5AWOOLw


#553 [ちか]
「僕はいつだって本気だよ」

耳元でそう囁かれたら、
もう拒否なんて出来なかった。


熱を帯びた体を抱き抱えられてタクシーに乗った。

着いたのは、都内でも名高い高級ホテル。

しかも、

「これがスイートルーム…」

顔パスで…
コイツの権力ってどんだけすごいんだよ!!?

⏰:10/04/04 23:35 📱:P906i 🆔:v5AWOOLw


#554 [ちか]
なんて驚いている間も無く、いきなりベッドに押し倒された。


ドサッ


広く静かな部屋に、
2人が倒れこむ音が響いた


「冥、好きだよ。」

「あ…っん///
きょう‥やぁっ///ふあ//」

「もっと舌絡めて…」

久しぶりの恭弥の感覚は、刺激が強かった。

耳元には甘い声。
唇を攻められながら、
片手は胸の飾りへ。

⏰:10/04/05 13:02 📱:P906i 🆔:wP0AcITQ


#555 [ちか]
「愛してる。」

「あぁッ…んっ///い‥やぁ」

「クスッ…愛してるよ」

何度も甘い言葉を囁かれる

「んあっ!!///‥な…ん回も…ッ//はぁッ//言う…なッ!!///」

「可愛い。愛してる。」

「だ…からッ!!///
ん///や…め‥あぁっ///」

もう
愛撫だけでイキそうだった

⏰:10/04/05 13:10 📱:P906i 🆔:wP0AcITQ


#556 [ちか]
「もう此処がこんなになってるよ?クスッ」

「ひぁ…ッ!!///」


半勃ちになってる自身を急に触られて俺は情けない声あげた。

そのまま恭弥は俺のベルトを外して、下着ごと脱がせてしまった。

俺のは急に空気に触れ、
さらに硬さを増す。

⏰:10/04/06 00:17 📱:P906i 🆔:19oBw0IY


#557 [ちか]
「こんなモノまで垂らして」

そう言って恭弥は裏筋を指で際どくなぞる。

「あッ…あッ…あぁっ///」

やっぱり今日の俺おかしい!!///

いつもより身体が敏感に反応してしまう…
声が我慢出来ないし…

それだけじゃない。
いつもより…その、すぐ…欲しくなって…っ///

⏰:10/04/06 12:38 📱:P906i 🆔:19oBw0IY


#558 [ちか]
「媚薬のせいだね。
クスッ…いつもより感じてるんでしょ?」

恭弥は片手で器用に俺の自身をしごく。

何も言わなくてもバレてる…
それが余計に恥ずかしかった。

しかし恭弥はそんなのお構い無しに強弱をつけて弄ってくる。

「あ…だ…めっ!!///
恭‥弥イっちゃ…!!///
はぁっ///あ‥っあ…」

先端を軽く引っ掻かれて、俺はあっけなくイってしまった。

⏰:10/04/06 12:51 📱:P906i 🆔:19oBw0IY


#559 [◆S2mRWfM3VE]
>>195-800

⏰:10/04/06 18:22 📱:SH705i 🆔:qU0NBFgU


#560 [◆S2mRWfM3VE]
>>500-600

⏰:10/04/06 19:03 📱:SH705i 🆔:qU0NBFgU


#561 [ちか]
>>559-560
→匿名さま

安価ありがとうございます(*^^*)

⏰:10/04/06 22:56 📱:P906i 🆔:19oBw0IY


#562 [ちか]
>>558続き

満足げな笑顔を浮かべて恭弥は俺に聞く。

「久しぶりの気分はどう?」

「はぁ…ッはぁ‥ッ///
うるさ‥‥っんあ!!///」


恭弥は艶やかな笑みを見せて、俺の太股を伝って落ちる白濁を見せつけるように舐めあげた。


「もっと気持ちよくしてあげる。」

そう言うと恭弥は俺の両足を持ち上げ、今まで隠れていた秘部が見えるようにした。

⏰:10/04/08 15:42 📱:P906i 🆔:24oEhHFQ


#563 [ちか]
「ちょ…っ!!!!///
恭弥っ!!///やめ‥‥っ、
電気くらい消せよ!!!!//」


部屋の灯りはついたまま。
明るい照明の下、俺の目は恥ずかしさのあまり涙が滲んだ。

それさえもキラリと照らす照明が憎い。

俺は両手で顔を覆った。

⏰:10/04/08 15:49 📱:P906i 🆔:24oEhHFQ


#564 [ちか]
「消したら冥の顔、
見えないでしょ?」

そう言って俺の手首を掴む。

「見えなくていいじゃん!!///やだって…触る…なっ、ふ…ぅん///」

無理矢理に手をどかされて唇を奪われた。

「僕は冥をもっと知りたい」

真っ直ぐに見つめられると、身体の力が抜けていくみたいだった。

⏰:10/04/08 18:31 📱:P906i 🆔:24oEhHFQ


#565 [ちか]
ピチャ..ピチャ..


「ん…///」


厭らしい音でさらに興奮している自分の自身。

舌で器用に出し入れされた蕾はだんだんと慣らされていった。

身体はもう恭弥を欲しがっていた。

⏰:10/04/08 18:41 📱:P906i 🆔:24oEhHFQ


#566 [ちか]
「ん…///きょ‥や…//」

「ん?」

恭弥の吐息がかかって
熱い。

「も‥良いから…///
その…欲し‥‥い…//」


自分からこんなこと、
いつもなら言えないのに
何故だろう
今日は恥ずかしいけど
ちゃんと言える。

恭弥は自分でベルトを外し、自身を俺の秘部にあてがった。

⏰:10/04/09 00:31 📱:P906i 🆔:MqvkVGh.


#567 [ちか]
ヌプ..

「あ…っあ‥//あっ…///」


だんだんと奥に入ってくる恭弥に自然と声が漏れる。

「冥、ちょっとキツいかも…もっと力抜いて。
そう‥‥ゆっくりで良いから。」


優しく髪を何度も撫でられた。
慣らされたとは言え、
恭弥の自身は大きくて、どうしても力んでしまう。


漸く根元まで入ると、
恭弥はゆっくり動き始めた

⏰:10/04/09 00:38 📱:P906i 🆔:MqvkVGh.


#568 [ちか]
恭弥の動きに合わせて
自分も自然と動いてしまう

自分の淫乱さを自覚したみたいで恥ずかしかった。


クチャ..グチュ..


最初はゆっくりだった恭弥もどんどんとその動きを激しくしていく。

お互いの荒い息の音が溶け合う。

「あぁ…っ///や‥、ん///
あッあッあッ!!!///
んっ、だ…めぇ‥ッ
きょ…うや、出る…っ//」

二度目の波が来て
俺はまた欲を吐き出した。

恭弥も俺の締め付けで達したようで、お腹がじんわりと温かくなった。

⏰:10/04/09 00:46 📱:P906i 🆔:MqvkVGh.


#569 [ちぇりー]
あげます\(^O^)/
お忙しいとは思いますが
ここの小説の中で一番
これがすきなんで
頑張ってほしいです!

⏰:10/04/17 21:10 📱:N04A 🆔:bt1ecYiY


#570 [りん]
Tから全部読みました(^∀^)
めちゃくちゃいいですっ!
応援してんで頑張ってください
続き楽しみにしてます♪♪

⏰:10/04/18 12:34 📱:F02B 🆔:S7ghvNnI


#571 [.]
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400
>>401-450
>>451-500
>>501-550
>>551-600

⏰:10/04/19 21:02 📱:W64S 🆔:HmPMnnzA


#572 [華]
もう書かないんですか?

⏰:10/04/30 13:55 📱:P03A 🆔:sdSeGPRw


#573 [sak.]
>>569 ちぇりーさん

いつもいつも嬉しいお言葉をありがとうございます泣
報告無しに更新ストップしてすいません(;_;)
GW入ったんで更新頑張ります!
ありがとうございます;-;

>>570 りんさん

わーほんまに嬉しいです!(;_;)
頑張ります><!
良かったら続きも見てください^^

⏰:10/05/01 22:47 📱:P906i 🆔:RGaMdmDo


#574 [ちか]
↑すいません名前おかしかったです(;_;)
ちかなので気にしないでくださいorz

>>571 匿名さん
アンカーありがとうございます!おかげで見やすくなりました><

>>572 華さん
不定期ですいません(;_;)
完結するまで必ず書きます!

⏰:10/05/01 22:49 📱:P906i 🆔:RGaMdmDo


#575 [ちか]
>>568続き.


「ハァ‥‥ハァ‥ッ……ん///」


二度も達したせいか疲れはてた俺は力無く四つん這いの形を崩し倒れた。

そんな俺の達したばかりで熱の残る体を恭弥は後ろからそっと抱き締めた。


暖かくて心地良い。

⏰:10/05/01 22:55 📱:P906i 🆔:RGaMdmDo


#576 [ちか]
「冥‥‥‥‥ごめん。」


切なさと甘さが混ざったような声だった。

何に対してのごめんとして取れば良いのか分からず、俺は背中を向けたまま。


「もう不安にさせないから。離さないから、絶対。
冥が僕のこと、どんなに嫌いになっても‥‥」


ズキン


胸の奥が痛くなった。
自分が勢いで言ったことで恭弥を傷つけてしまった。

俺は後ろから回されている手をそっと握った。

⏰:10/05/02 00:09 📱:P906i 🆔:QuRPyR0k


#577 [ちか]
「そ、その‥‥あれは勢いで言っただけで‥‥気にしないでいいって言うか…。」

上手くまとまらない言葉で伝えようとする。

「冥?」

恭弥のきょとんとした顔が目に浮かんだ。

あんまり下手すぎて自分で自分に苛立つ。


「あ゙ー!!もうっ!
だから…っ、嫌いとか嘘!
‥‥‥‥‥好きだから…」


やっとの思いで言えた言葉だった。
耳元でクスリと笑う声がする。

⏰:10/05/02 12:39 📱:P906i 🆔:QuRPyR0k


#578 [ちか]
「ねえ、一つ聞いていい?」


妙に甘い吐息のせいで
耳元が熱い。

「‥‥‥なに?」



「それってどれくらい?」




コイツ‥‥‥。
そこまで言わせる気かよ!!

⏰:10/05/02 21:49 📱:P906i 🆔:QuRPyR0k


#579 [ちか]
「……で…………ん。」



「え?ごめん聞こえない。」


あ゙ーー!!!!!
ほんとにむかつく!!!!///


分かってるくせに。



「 世界で一番!!!! 」

.

⏰:10/05/02 21:54 📱:P906i 🆔:QuRPyR0k


#580 [ちか]
暖かい温もりがさらに俺を包み込んだ。




「もう一つお願いがあるんだけど。」

「まだなんかあんの…。」


でかいベッドなのに、
こんなにも密着されたらもう心臓がまともなわけない。

「冥が僕に投げた箱にさ、ネックレス入ってたけどあれって誕生日プレゼントだと思って良いの?」


俺は無言でコクリと頷く。

⏰:10/05/02 22:12 📱:P906i 🆔:QuRPyR0k


#581 [ちか]
「ありがとう。
すごい嬉しい。
けど、もっと欲しいのがあるんだ。」


髪に恭弥の指が絡まっていく。

「‥‥‥なんだよ。」



「冥。」

「は?」

「冥が欲しい。」

⏰:10/05/02 22:18 📱:P906i 🆔:QuRPyR0k


#582 [ちか]
コイツは‥‥!!!///
人の心拍数上げる天才だろ…




「僕だけの冥になって。」



ったく、どこまでもわがままなんだから…


「‥‥‥‥‥‥‥良いけど」

必死に平静を装う。
また耳元でクスリと笑う声がした。

⏰:10/05/02 22:30 📱:P906i 🆔:QuRPyR0k


#583 [ちか]
'

「世界で一番愛してる。」





その日、心臓がうるさくて寝たフリをするのが精一杯だったって、コイツは知らずにこんなこと言うんだから。

ズルいよな、俺の世界で一番好きな人。



  ― 第七話 e n d ― 

⏰:10/05/02 22:32 📱:P906i 🆔:QuRPyR0k


#584 [ちか]
*

第七話 特別な日
>>427-583

▼感想板
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4220/

不定期更新でしたが、第七話も無事完結しました(^q^)

感想などいただければ
嬉しくて泣いちゃいます
(´;ω;`)←

たくさんの応援
ありがとうございました!
みなさまのおかげです><

*

⏰:10/05/02 22:36 📱:P906i 🆔:QuRPyR0k


#585 [ちか]



第八話 寂しがりの誘惑


⏰:10/05/03 16:12 📱:P906i 🆔:V0wmcMEs


#586 [ちか]
from:凌
No title
━━━━━━━━━━━
死にそう。
助けろ。
  - end -







突然届いたメール。
なんやねん、これ。

⏰:10/05/03 16:22 📱:P906i 🆔:V0wmcMEs


#587 [ちか]
しかも‥‥‥






思わず大阪から飛んできてしまった俺。

なにしてんねん、俺…。

⏰:10/05/03 16:29 📱:P906i 🆔:V0wmcMEs


#588 [ちか]
怪文書のようなメールのあとに住所らしきメールがさらに届き、


なぜかその通りに来てみたらアイツが所有してるマンションの下に着いてしまった。



「なんでやねん!」


思わず自問自答する始末。

⏰:10/05/03 19:04 📱:P906i 🆔:V0wmcMEs


#589 [あーちむ]
この小説大好き(。・ω・。)~

冥くん可愛いっTイ
恭弥くんかっこよすっx
めっちゃいいお話ですねケシ
更新大変だと思うけど、
主さんのペースで
頑張って下さいね竅

結構前から読んでたんですが
なかなかコメント出来なくて...ずっとファンですよっ☆

もう常連さんなっちゃっていいですか(#'ω')?って感じデスっoホ

⏰:10/05/03 22:07 📱:K002 🆔:VJeQfkT6


#590 [ちか]
>>589 あーちむさま

嬉しいお言葉ありがとうございます(;_;)
もうほんまにどんだけ励まされるか…
ほんまに泣きそうです(;_;)
いつでもコメントしてくださいね♪
良ければ感想板に遊びにきてください(*^^*)

常連さん嬉しすぎます!

⏰:10/05/03 23:12 📱:P906i 🆔:V0wmcMEs


#591 [ちか]
>>588続き


あ、申し遅れました!


毎度お馴染みの、
椿めぐるやで!
めぐって呼んでな〜★

え、まだ一回しか登場してへんのにお馴染みはちゃうって?

ええやん、ええやーん♪


と、まぁ自己紹介はここらへんにして。



「なんで俺、来てもうたんやろ…。」

⏰:10/05/03 23:20 📱:P906i 🆔:V0wmcMEs


#592 [ちか]
まぁ、でもあんなメール来たら心配なるやろ、普通!


あー俺優しいわ〜!!!



と自分に言い聞かせて、
今の状況を合理化しようとする俺。


そのまま突っ立っててもしょうがないから、中に入って呼び出してみる。

⏰:10/05/03 23:24 📱:P906i 🆔:V0wmcMEs


#593 [ちか]
なんの応答も無く、
ロックが解除される音だけが聞こえた。


「無用心すぎるやろ…」


そう呟きながらエレベーターに乗り込んだ。


そして今、部屋の前。

⏰:10/05/04 00:55 📱:P906i 🆔:cAKvf2..


#594 [ちか]
恐る恐るインターホンを押してみる。


‥‥‥応答は無い。




ドアノブを軽く捻ってみる。


ガチャ..


‥‥‥‥開いてたりする。

⏰:10/05/05 15:01 📱:P906i 🆔:f71n6quY


#595 [ちか]
「は、入るで〜‥?」


殺風景すぎる空間は、
まるで誰も住んでないかのような静けさ。


キッチンやリビングを過ぎていくと、薄く開いたドアの隙間から光が漏れているのに気がついた。


「凌〜‥?居るんやったら返事くらいし‥‥、いっ?!」

⏰:10/05/05 15:08 📱:P906i 🆔:f71n6quY


#596 [ちか]
俺は思わず奇声をあげてしまった。


だってそこには、この世の者とは思えないほどダークなオーラに包まれた凌がベッドに横たわっていたから。


「ちょ…っ、お前どうしたん?!‥しかもお前…っ、めっちゃ熱あるやん!!!」

もともと白かったソレは、もはや青に近かった。

薄く目を開き、目が合った。


「めぐ‥‥‥る?あぁ、来てくれたんだ……ゴホッ」

⏰:10/05/05 16:42 📱:P906i 🆔:f71n6quY


#597 [ちか]
「起きんでええから!!
寝とけって!;;」

上体を起こそうとする凌を無理矢理ベッドに押し付けた。

熱を持った身体は力なくまたその場に倒れる。


「なんでこんななるまで、ほっといてん!!」

「ゴホッ…いつの間にかなって…ゴホッ‥た。」


そんなわけあるかいっ!!

⏰:10/05/08 19:34 📱:P906i 🆔:pkOJK3.2


#598 [ちか]
「……だいたいなんで連絡したんが俺やねん‥。ここやったら恭弥の方が断然近いやろ…!」


その瞬間、凌は不愉快そうに顔をしかめた。


「………今、恭弥と喧嘩中。」


「え、お前らが?珍し!
なにがあったん?」


俺がそう聞くと、凌は暫く間を空けてから再び話始めた。

⏰:10/05/08 20:03 📱:P906i 🆔:pkOJK3.2


#599 [ちか]
「‥‥‥って言う感じで、」


一通り凌が話終わった頃には、俺は絶句していた。


漸く出た一言は怒声混じりに放ってしまった。


「お前、アホちゃうか!!
そら恭弥も怒るわ!!
よりによってなんで冥ちゃんやねん…、薬飲ますとかお前……っ」


興奮気味の俺を碧眼は真っ直ぐに見つめていた。
汗ばんだ額に前髪がくっついて、鬱陶しそうだった。

⏰:10/05/08 22:16 📱:P906i 🆔:pkOJK3.2


#600 [MゅかM]
待ってますイ*'u`)b

⏰:10/05/27 02:37 📱:T002 🆔:dRCb63gc


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