漆黒の夜に君と。U[BL]
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#1 [ちか]
あなたが居れば
    それだけで、



この暗い暗い漆黒の夜も



きっと素敵な道になる


 漆黒の夜に君と。U‥―

>>2-4

⏰:09/04/04 19:01 📱:P906i 🆔:bpL8Tp2Y


#2 [ちか]


*感想板
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4220/

漆黒の夜に君と。T[BL]
bbs1.ryne.jp/r.php/novel-f/9870/

第一話〜第四話のまとめ
bbs1.ryne.jp/r.php/novel-f/9870/906-911

⏰:09/04/04 19:06 📱:P906i 🆔:bpL8Tp2Y


#3 [ちか]
感想板↓
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4220/

*アンカー

>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400
>>401-450
>>451-500
>>501-550

⏰:09/04/04 19:09 📱:P906i 🆔:bpL8Tp2Y


#4 [ちか]
*アンカー続き

>>551-600
>>601-650
>>651-700
>>701-750
>>751-800
>>801-850
>>851-900
>>901-950
>>951-1000

※URLミスすいません><
中傷・荒らしお断り*
アドバイス・感想大歓迎*

⏰:09/04/04 19:12 📱:P906i 🆔:bpL8Tp2Y


#5 [我輩は匿名である]
楽しみにしてます

頑張ってね

⏰:09/04/05 13:26 📱:W52S 🆔:iMl3l6lo


#6 [ちか]
>>5
└→我輩は匿名さま*

さっそくコメ頂けてめっちゃ嬉しいです(´;ω;`)!
続きも楽しんで頂けるように頑張ります★
もし良かったら、感想板にも遊びにきてくださいね♪

⏰:09/04/05 15:05 📱:P906i 🆔:EVOvgo76


#7 [ちか]



第五話 不器用なココロ


⏰:09/04/05 15:22 📱:P906i 🆔:EVOvgo76


#8 [ちか]
過保護な両親に
年の離れた姉が二人


末っ子の俺は、酷く
甘やかされて育った


アレが欲しいと一言言えば
それが山ほど用意される


どんなにワガママな願いも
俺が言えば全て叶った


だけど、

⏰:09/04/05 15:31 📱:P906i 🆔:EVOvgo76


#9 [ちか]

本当に欲しいモノだけは
いつも言えなくて、


代わりを作ってみるけれど


いつだって俺の気持ちが
満たされることはなかった


本当の愛なんて分からない
隙間の空いたこのココロ


   ――‥‥椿めぐる

⏰:09/04/05 15:46 📱:P906i 🆔:EVOvgo76


#10 [ちか]
幼くして捨てられた俺を
養子として
引き取ってくれた、
大切な両親


優しくて温かくて
俺をたくさん愛してくれる


たくさんの幸せをもらった俺は暮らしに何の不自由も無かった


だけど、

⏰:09/04/05 15:54 📱:P906i 🆔:EVOvgo76


#11 [ちか]

ワガママを言えば
またそれが壊れてしまいそうで、


本当に欲しいモノなんて
いつも言えなかった


いつだって俺の気持ちが
満たされることはなく、


本当の愛なんて分からない
隙間の空いたこのココロ


   ――‥‥櫻井凌

⏰:09/04/05 15:58 📱:P906i 🆔:EVOvgo76


#12 [ちか]


これはそんな
不器用な二人と出逢った、


暑い夏の


不器用なおはなし。

⏰:09/04/05 16:04 📱:P906i 🆔:EVOvgo76


#13 [ちか]
――――――‥‥
―――――‥

蒸し暑い熱帯夜

「ふ…あッ///だ…めっ//」

ギンギンと冷えたこの部屋も

「クスッ…何がダメなの?」

俺達を包む空気だけは

「はぁッ//んン…!!イ、イッちゃ‥う!!///んぁっ//」

燃えるように熱い。

⏰:09/04/05 16:20 📱:P906i 🆔:EVOvgo76


#14 [ちか]
「ハァ…ッ//ハァ‥ッ//」

「クスッ、息あがりすぎ。」

真っ赤になった俺を見ながら妖艶に微笑む漆黒の瞳。

「っな!!///恭弥が強引だったから…ん、ふ‥ぅ///」

言い返そうとすると、また唇を塞がれる。


そんな強引な男、黒羽恭弥に感じてしまう俺は日下冥。

言っとくけど俺はこれでも歴(レッキ)とした男だ。
名前とかで判断すんなよな。

⏰:09/04/05 16:36 📱:P906i 🆔:EVOvgo76


#15 [ちか]
「こう言うのが好きなクセに。」

わざとクチュッと音を鳴らして離された唇と唇に、銀色の糸がのびる。

その色っぽい声に紅く染まる頬をシーツで隠しながら

「うるさい…//」

と小さく呟く。

するとこの人はその漆黒の目を細めてにっこりと笑うんだ。

その笑顔が俺はたまらなく好き。

⏰:09/04/05 21:27 📱:P906i 🆔:EVOvgo76


#16 [ちか]
って、早速のろけてごめんなさい。


でもさぁ、こんだけ美形だとのろけたくもな…

「冥?何ぶつぶつ言ってるの?」

「えっ、ふあ?!!?///」

やべっ!!
声出てた?!///

って言うか、急に後ろから抱きしめるとか反則っ!!!!///


絡みつく恭弥の腕を必死にほどこうとしたが、俺の身体は恭弥のすっぽりと納まってしまった。

⏰:09/04/05 22:17 📱:P906i 🆔:EVOvgo76


#17 [ちか]
恭弥の体温が心地良い。


うとうとと睡魔が襲ってくる。
目が自然と微睡(マドロ)んできた。


あ、ちなみに今は夏休み真っ只中!

期末は試験前に透がいろいろ教えてくれたおかげで赤点無かったんだ!!
ホントに奇跡…(泣)
つまりお仕置きもなんとか受けずに済んだってワケ!!

⏰:09/04/05 22:53 📱:P906i 🆔:EVOvgo76


#18 [ちか]
夏休みは買い物に行ったり、水族館に行ったり、とにかく外でいっぱいデートした。

恭弥最初は面倒だから嫌って言ってたのに、意外と楽しんでた(笑)

まぁ、そんな感じで思いっきり夏休みを楽しんでるわけです。


恭弥の程よく筋肉のついた腕に抱かれながら、俺はデートのことを思い出してニヤついていた。

すると不意に頭上から俺を呼ぶ声がした。

⏰:09/04/05 23:03 📱:P906i 🆔:EVOvgo76


#19 [ちか]
「ねぇ、冥。」

そう呼ばれ、微睡んでいた目で頭上に居る恭弥を見ながら短く返事をした
すると、

「明日から旅行でも行こっか。」

そう、さらりと言葉を放つ恭弥。

「‥‥‥‥‥‥‥‥、えぇえぇ?!??!」

「反応おそ。」

俺はあまりにあっさりとした口調だったからか、暫く反応を返せなかった。

⏰:09/04/05 23:17 📱:P906i 🆔:EVOvgo76


#20 [ちか]
「りょっ旅行?!!?」

俺は目を丸々とさせながら聞き返す。

「うん。暇だし、どっか行こうよ。」

そう言って俺の髪を優しく撫でた。

暇だしって…
この人、相変わらずマイペースなことを…

「で、でも明日からって!!さすがに飛行機のチケットとかいろいろ無理があるんじゃ…」

「ん?ウチのを使うから心配ないよ?」


ま、まさかの自家用ジェットですか…
さすが大金持ち…

⏰:09/04/06 13:26 📱:P906i 🆔:hLECz3SE


#21 [ちか]
いろんな事に驚いてしまって声も出ない俺を見て、恭弥はにっこりと微笑んだ。

「どこ行きたい?」

そう問われた俺は暫く黙り込む。

「冥?」

「‥‥‥‥‥。」

口をもごもごとさせながら、俺はシーツをぎゅっと握る。

そして小さく呟いた。

「‥‥‥‥‥‥‥‥海。」

⏰:09/04/06 14:03 📱:P906i 🆔:hLECz3SE


#22 [ちか]
「海?」

「うん‥‥‥だめ?」

定番すぎかな?
笑われてしまいそうで俺は恥ずかしくなり顔を赤くした。

そんな俺を撫でる優しい手。

「いいよ。でも海って言ってもいろいろあるよ?
定番にハワイとかグアムにでも行く?
そう言えば、その近くにウチの島が‥‥、」

「お、沖縄がいい!!//」

恭弥の声を遮って俺は声を張り上げた。

⏰:09/04/06 14:17 📱:P906i 🆔:hLECz3SE


#23 [ちか]
勢いよく振り向いた俺に、恭弥は少し驚いた様子

「いいけど、なんで沖縄なの?もっと綺麗な海たくさん…、」

そんな問いかけに、俺は勢いをなくした声でぼそりと呟いた。

「昔…家族で行った時綺麗だったから……」

父さんと母さんがまだ生きてた頃の話だけど‥。

思い出すと悲しくなってきて俺は俯いた。

⏰:09/04/06 15:33 📱:P906i 🆔:hLECz3SE


#24 [ちか]
グイッ

「分かった。行こ、沖縄。」


不意に引き寄せられて俺の頭は恭弥の胸の中。

俺を慰めるかのように優しい手つきが俺の心を温かくした。

「うん‥‥ありがと。」


俺はそれだけ呟いて、眠りに落ちた。

⏰:09/04/06 15:45 📱:P906i 🆔:hLECz3SE


#25 [ちか]
翌日。


目覚めた時の俺は、旅行の話なんて夢だったんじゃないかと、半信半疑だった。


が、それはやっぱり夢じゃなかったんだ。


「む、む、無理!!!!落ちる!!!!早く降ろせーっ!!!」

「うるさいなぁ。
落ちるわけないでしょ?」

俺は今、飛行機に乗ってます…。

⏰:09/04/06 18:21 📱:P906i 🆔:hLECz3SE


#26 [ちか]
「自分が高所恐怖症だったなんて知らなかった…。」

飛行機なんか乗ったの、ホントに小っちゃな頃に一回きりだったから、飛行機の感覚を忘れてたみたいだ…

げっそりとした顔でそう呟くと恭弥はクスクスと笑った。

「仕方ないね。」

ぎゅっ

「これで大丈夫でしょ?」

「‥‥‥っ!///」

手を強く握られて、鼓動がドクドクと早くなる。


結局俺は飛行機が怖くて、到着するまで恭弥に手を握られたまま震えていた。

⏰:09/04/06 18:33 📱:P906i 🆔:hLECz3SE


#27 [ちか]
漸く目的地に着いた俺達の目の前に広がったのは、青い空と青い海。


「すっげー!!!
見て恭弥、超キレイ!!」

俺はまるで子供に戻ったかのように目をキラキラさせながら、海を指差した。

「見てる見てる。
綺麗だね。
て言うか、ちゃんと前見て歩かないと転ぶよ?」

「大丈夫、大丈夫!
俺そんなガキじゃな…っほわ!?!!」

まだガキだったみたい…

⏰:09/04/06 21:08 📱:P906i 🆔:hLECz3SE


#28 [ちか]
「ほらー。だから言ったのに。」

そう言って恭弥は俺に片手を差し出した。

「いてて‥だってさぁ、早く海行きたいんだもん。」

恭弥の手を借りて立ち上がると俺は口を尖らせる

「海は逃げないから、大丈夫だってば。」

そんな俺に呆れ口調でそう言う恭弥。

そうして少しじゃれあった後、俺達は別荘へ向かって車に乗り込んだ。

⏰:09/04/06 22:20 📱:P906i 🆔:hLECz3SE


#29 [ちか]
数十分と車を走らせると、別荘と呼ぶには大きすぎる屋敷が見えてきた。

「来るの何年ぶりだっけ。
懐かしいなあ。」

そんな呑気なことを呟く恭弥に俺は呆気にとられながら車に揺られること数分。


玄関の前で車は静かに停まった。
 

⏰:09/04/06 22:27 📱:P906i 🆔:hLECz3SE


#30 [ちか]
松山さんがドアを開けてくれて、俺達は車から降りると扉まで歩いていく。


松山さんが鍵をジャラリと鳴らしながら取りだし、それを鍵穴に差し込もうとしたその時。


バァン!!!!!


「「「‥‥‥‥っ?!?!」」」


大きな音を立てて内側から扉が開いた。

⏰:09/04/06 22:37 📱:P906i 🆔:hLECz3SE


#31 [ちか]
「遅かったなあ!!!
待ちくたびれたわあ!!!」


そう声を大きく張り上げたのは、見知らぬ男。


赤茶色のクセづいた髪、キラリと光る小さなシルバーのピアス。

少しつりあがった大きな瞳に、笑うと見える八重歯が特徴的だった。



この人は一体‥‥?

⏰:09/04/06 22:46 📱:P906i 🆔:hLECz3SE


#32 [ちか]
「まぁ、ええわ!
暑かったやろ??
ほら、早(ハ)よ入りぃ♪」


そう言ってその人はニコニコ笑いながら手招きをする。

この独特な話し方、関西弁‥?

ワケが分からず、恭弥をチラリと横目で見てみると、案の定恭弥の顔は最強に曇っていた。


うん。
すっごくヤな予感‥‥

⏰:09/04/07 16:01 📱:P906i 🆔:/p5nooO.


#33 [ちか]
「住居侵入罪で警察に突き出してあげようか?」


わぁ‥‥。
顔は笑ってるけど、オーラがすっごく怖いんですけど…


「相変わらずやなぁ、きょん♪」


そんな恭弥にびくともせず、相変わらずの笑顔を向ける男の人。

⏰:09/04/07 16:06 📱:P906i 🆔:/p5nooO.


#34 [ちか]
プチン.

隣で何かが切れたような音が鳴った。

コレは久々の‥‥‥


「その呼び方やめろって言ったよね?
本気で死にたい?ねぇ。」

キレモードの恭弥…


恭弥はその人の腕をぐねりと捻る。

「い、痛い痛い痛いっ!!!!!
ごめんなさい!!!!もう言わへんからッ!!!!頼む!!離して!!!!」


半泣きで痛がるその人が可哀想にすら見えた。

⏰:09/04/07 16:35 📱:P906i 🆔:/p5nooO.


#35 [ちか]
「で、なんでお前が此処に居るの。」

恭弥がやっとのことでその人を離した後、俺達は気を落ち着かせるためにとりあえず中に入りリビングのソファーに腰かけた。

相変わらずの怒った口調で恭弥がその人に問うと、その人はニッと俺達に笑いかけて口を開いた。

「なんでって、会いに来たからに決まってるやろ♪」

⏰:09/04/07 22:08 📱:P906i 🆔:/p5nooO.


#36 [ちか]
「はぁ…、そう言う意味じゃなくて。
なんで僕達が此処に居るって分かったの?」

「ん〜?
まぁ簡単に言うと、恭の家行ったらメイドの可愛い姉ちゃんが沖縄(ココ)行った言うから、先回りして驚かしてみてん★」


刺々しい口調の恭弥と、
呑気な口調のその人。


俺は向かい会って座る2人を交互にキョロキョロと見た。

⏰:09/04/07 22:15 📱:P906i 🆔:/p5nooO.


#37 [ちか]
「先回りって…。よく僕達より早く来れたね。」

苦笑いを浮かべる恭弥。

「おふくろに頼んだらすぐ飛行機用意してくれたからな♪」

「相変わらずだね、その過保護。」

「あの〜…」


あまりに2人の会話について行けないから、俺は間を裂くように小さく声を発した。

⏰:09/04/08 18:00 📱:P906i 🆔:PgiMtaMc


#38 [ちか]
俺の小さな声に、ぐるりと2人の顔がこちらへと向く。

そして関西弁の人は、ぱっと顔を明るくさせて勢いよく俺を指差した。

「あ、君が噂の!!!」

「はい…?」

噂??
噂って、どんな…

言葉の意味が分からず、俺はただ間抜けた顔をするだけ。

⏰:09/04/13 16:51 📱:P906i 🆔:Y1fCMan.


#39 [ちか]
「俺、君に会いに来てんで!!」

そう言ってその人は俺の手をぎゅっと握った。

「な、なんで俺…なんですか?」

混乱状態の俺に、にっこりとその人は笑いかけると、この上なく大きな声を発した。


「君が恭の恋人やろ?!」

⏰:09/04/13 16:56 📱:P906i 🆔:Y1fCMan.


#40 [ちか]
ぱっちりとした大きな目でそう問われた俺は、戸惑いを隠しきれなかった。


はいって言うべき??
いや、恭弥の知り合いみたいだし、神楽さんみたいなことになったら大変‥‥、でもこの人なんの迷いもなく男の俺を恋人って‥‥‥

俺はぎゅっと両手を握られたままパニック中。


「え、あ‥その、なんて言うか‥‥「そうだよ。」

⏰:09/04/13 18:55 📱:P906i 🆔:Y1fCMan.


#41 [ちか]
「僕の恋人。冥って言うんだ。」

落ち着いた瞳が真っ直ぐにその人を見つめる。

俺は恭弥のこう言うところが好き。
堂々と言ってくれると、嬉しさと照れで身体が熱くなるけど、それもちょっと好きだったりする。

「へえーっ!冥かあ♪
えらい可愛い名前やなぁ!!」

そう言ってその人は俺の頭をワシャワシャと撫でた。

⏰:09/04/13 23:33 📱:P906i 🆔:Y1fCMan.


#42 [ちか]
「あ、俺も自己紹介せなな!
俺は椿めぐる(ツバキメグル)♪
めぐって呼んでな★
恭とは昔っからの幼馴染みで、まぁ俺は大阪に住んでるからしょっちゅうは会ってへんけど…(以下省略)」


よく喋る人‥‥
1人でマシンガントークを続けるめぐるさんに俺は適当な相槌を打ち続けた。


「まぁ、とりあえずよろしくな冥ちゃん♪」

⏰:09/04/13 23:40 📱:P906i 🆔:Y1fCMan.


#43 [ちか]
「なっ、なんで【ちゃん】付けなんですか!!///
冥でいいですっ!!///」

慣れないちゃん付けに、俺は思わず顔を赤くさせた。

そんな俺に口を尖らすめぐるさん。

「だって、冥って言うたら絶対恭怒りそうやもんー。
冥ちゃんは【くん】より【ちゃん】ぽいし!
まぁ細かいことは気にせんでいいやん♪」

そうして俺の呼び名は、冥ちゃんになった‥‥

⏰:09/04/13 23:46 📱:P906i 🆔:Y1fCMan.


#44 [我輩は匿名である]
待 っ て る ね

楽 し み に し て ま す

⏰:09/04/15 01:42 📱:W52S 🆔:kZoi0h0A


#45 [ちか]
>>44
└→我輩は匿名さま*

ありがとうございます♪
更新不定期ですが、頑張るので良かったら続きも読んでくださいね^^*

⏰:09/04/15 17:12 📱:P906i 🆔:XWrMgS7Y


#46 [ちか]
めぐるさんは俺が嫌がれば嫌がるほど、【冥ちゃん】を連呼する。

「めぐるさん、その呼び方やっぱ慣れないって言うか…」

あまりのハイテンションさに若干うんざりしながら俺は小さく呟いた。

「俺だって【めぐるさん】て呼ばれるん慣れへんわぁ!【めぐ】でいいって!」


いやいや、会って数分でめぐとか馴れ馴れしいだろ!!

⏰:09/04/15 17:17 📱:P906i 🆔:XWrMgS7Y


#47 [ちか]
闘い(ただの言い合い)の末、勝者は‥‥

「しゃあないなぁ!!じゃあ、【めぐさん】で許したるわ!冥ちゃんだけ特別なっ♪」

「もうなんでも良いです‥‥。」


…言うまでも無くめぐさんだ。


恭弥は疲れはてた俺の顔を見てクスクスと笑っていた。

⏰:09/04/16 20:55 📱:P906i 🆔:x7h8Kuxk


#48 [ちか]
プルルルル‥


不意に恭弥のポケットから機械的な音が鳴りだす

「あ、ごめん。」

それを取り出して、耳に押し当てながら恭弥はそう言うと席を外した。


リビングに取り残された俺とめぐさん。

⏰:09/04/16 21:07 📱:P906i 🆔:x7h8Kuxk


#49 [ちか]
目線を右へやると、ニコニコした笑顔を絶やさないめぐさんが見える。

その笑顔が少し鬱陶しくて下に視線をそらした。


続く沈黙。
続く笑顔。


「……めぐさんは、」

聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声で俺はポツリと呟いた。

⏰:09/04/16 21:27 📱:P906i 🆔:x7h8Kuxk


#50 [ちか]
そんな俺の声に「ん?」とめぐさんも短く返事を返す。

その返事を聞いて俺は再び口を開いた。

「俺が恭弥と……その‥そう言う関係だって聞いて、なんとも思わないんですか‥?」


口にしてみるとやっぱ変な感じだよな‥
間違ったことしてるわけじゃないのに、こんな事聞くなんて。

こんな質問をして、反応を聞くのが怖いなんて…

⏰:09/04/16 21:51 📱:P906i 🆔:x7h8Kuxk


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