†horror†
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#720 [輪廻]
 
 
蓮『なんだ、ブレーカーか…。
ところで井本、お前はどこで監禁されてたの?』


七瀬『体育館のステージを上がった横にあるブレーカーとかある小さな部屋だよ。
そこで気失ってたみたいで…起きたら、外からキリの声が聞こえてきたの』


蓮『…5年も会ってなかったのに、よく俺の声だってわかったな』


七瀬『覚えてるに決まってるじゃん。だって…』

その先を言おうとした所で、パトカーから数人の警察官が降りてきて、こちらに駆け寄ってきた。
 
 

⏰:11/12/08 13:21 📱:Android 🆔:Cun1p.Yo


#721 [輪廻]
 
  
響歌『あれ、警察は誰が呼んだんだろう?』


蓮『俺じゃないよ。
…もしかして警察も井本が?』


七瀬『いや、あたしじゃないよ。
携帯があればしてたけど…』

3人は揃って首を傾げる。


  『君達! 怪我はない?』

中年の警官が心配そうな顔をしながら尋ねると、3人はコクリと頷いた。


  『あとで君達にも事情を聞かないとならないから、とりあえずここで待っていてくれる?』

そう言うと、中年の警官は他の警官数名を引き連れて校内へと入っていった。
 
 

⏰:11/12/08 14:01 📱:Android 🆔:Ajh610uY


#722 [輪廻]
 
   
七瀬『でもさ…あたしも悪かったんだよね。
響歌の住所とか使ってあんなカメラ買っちゃうし、それで真島先生達を撮っちゃうしで』


響歌『少なくともナナは殺人者なんかじゃないよ。
体育館で私を助けてくれたんだから。
それに、ナナが撮った写真には望月先生も写ってたんでしょ?
望月先生の身には何も起きてないみたいだし』


蓮『まあ、逆に復讐者にはなっちゃったけどな。
…先生言ってたじゃん?
“大切な人を失う苦しみを味わわせる”って。
だから井本とよくいた俺らにとっても大切な人を次々と殺していったのかもな』


響歌『それが…黒川さん、中野くん、吉田さん、雪乃…そして蓮のお兄さんと麗奈さん…なの?』

だが、響歌には納得できない事があった。


響歌『じゃあ…なんで私の住んでるアパートの管理人さんと、私の隣の部屋に住んでた奥村さんまで殺す必要があったの…?』


蓮『奥村って人の事は知らないけど、管理人の事はニュースでやってたじゃん。
管理人の部屋からアパートの合鍵が無くなってたって』


響歌『だとしても、別に殺す必要なんてなかったと思うけど…』


蓮『理由は先生が出てきたら聞いてみるしかないな』

3人は裏口付近で警官達が出てくるのを待ったー
 
 

⏰:11/12/08 15:00 📱:Android 🆔:gUGxqOgo


#723 [輪廻]
 
 
アンカー
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>>701-750

⏰:11/12/08 21:23 📱:Android 🆔:ZesXDm46


#724 [輪廻]
 
 
その後体育館で、血まみれで死んでいる望月を警察が発見。


手には、あの男が持っていた銃が握られており、至近距離から右のコメカミ部分を撃たれている事から、望月は自殺だと言われた。


望月の遺体を乗せた車を、響歌達はただ呆然と見つめていたー


  『じゃあ君達にも来てもらおうか』

先ほどの中年警官が言い、3人を乗せたパトカーは警察署へと向かう。


校門の近くには大勢の野次馬が集まっていた。
 
 

⏰:11/12/09 09:50 📱:Android 🆔:6pVx3tws


#725 [輪廻]
 
 
警察署に到着後3人は、1人ずつ取り調べを受け、デスネットによって自分の身近な人物の命が奪われた事など全てを話した。


体育館から忽然と姿を消した警察官の男の事も話すと、取り調べの刑事は顔色を変えてこう言った。


『そんな人物は警察には存在しない』

と…。


それを聞いた響歌は背筋がぞっとする思いをした。



午後9時20分ー


取り調べは3人合わせて1時間ほどで終わると、ようやく解放された。
 
 

⏰:11/12/09 09:52 📱:Android 🆔:6pVx3tws


#726 [輪廻]
 
 
最後に取り調べを受けた響歌が署から出ると、階段の所で蓮と七瀬が待っていた。


蓮『やっと終わったか』


七瀬『お疲れ、響歌』

2人はだいぶ疲れた顔をしている。


七瀬『なんか意外と早かったね。
あたし、解放されるの明日の朝とかかも…って思っちゃった』


響歌『私も…。多分、正直な事ちゃんと話したからかもね』


蓮『くそ! それにしてもあのオッサン…どこ消えたんだ? 警察にはそんな奴いないって言ってたけど…』

階段を下りながら声を荒げる蓮。
 
 

⏰:11/12/09 09:55 📱:Android 🆔:6pVx3tws


#727 [輪廻]
 
 
七瀬『あたしは見てないんだけど、どんな人だったの?』


蓮『ん? ああ…警察官の服着てたんだよ。
銃も持ってたし、普通に警察だと思ってたんだけど違ったらしいな』


七瀬『マジで? それってただのコスプレマニアだったりして!』


蓮『……なわけねーだろ』

響歌は、そんな2人のやりとりに少しだけ心が和んだ。


蓮『にしても、俺らを殺そうとしてた先生が自殺なんてな』


響歌『銃に望月先生の指紋がついてたらしいから間違いないみたいだね…』

てっきりあの男が撃ったのだと思っていたが、刑事から聞いた現場の状況や、銃に付着した指紋などから、望月はほぼ自殺で間違いないとの事だった。
 
 
 
 

⏰:11/12/09 10:01 📱:Android 🆔:6pVx3tws


#728 [輪廻]
 
 
蓮『でもさ、一つ気になる事あるんだけど』


響歌『どうしたの?』


七瀬『なになに?』

2人の視線は蓮に集中した。


蓮『いや、先生ナイフ持ってたじゃん?
自殺する時、なんでそれ使わなかったのかなって思って』


響歌『あ、確かに…。
拳銃はあの男が持ってたし。
…もしかして奪ったとか?』


蓮『う〜ん。それなんだけど、もうひとつ気になる事あんだよな』


響歌『なに?』
 
 

⏰:11/12/09 11:10 📱:Android 🆔:z2CwA7uE


#729 [輪廻]
 
 
蓮『銃に先生の指紋ついてたって言ってたけど、あのオッサンの指紋は見つかってないんだよな?』


響歌『う、うん…聞いてないけど。
それがどうかした……あっ!』


蓮『わかった? 俺の見た限り、オッサン手袋してなかったんだよ。
だったらなんで銃にオッサンの指紋がねえの?』


七瀬『え、そんなの簡単じゃん』

突然、2人の会話に七瀬が割って入った。
 
 

⏰:11/12/09 11:12 📱:Android 🆔:z2CwA7uE


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