「好き」と言いたい。
最新 最初 全 
#300 [あんみつ]
「・・・借り物競争、健二も出るけど・・・ねこちゃんは俺の事、応援してほしい・・・」
言い終わって、洋平君は頭をかいていた手で顔をおおった。
そんな洋平君が、すごく可愛くて、いとおしく感じた。
「・・・もちろん!!」
私の言葉に、洋平君は照れ臭そうに笑った。
「・・・じゃ、また!!」
「うん、ばいばい!!」
:07/09/17 17:18
:N901iC
:r..DyAZc
#301 [あんみつ]
――――――――
やっぱり気にしてたんだ。
健二は私の幼なじみで、洋平君の友達でもあるから、その内、話題にはなったと思う。
それでも、洋平君からならともかく、私の口から健二の話題を出したのは、無神経だったかもしれない。
洋平君は、私が健二を好きだった事、知ってる訳だし。
:07/09/17 17:20
:N901iC
:r..DyAZc
#302 [あんみつ]
けど、私は洋平君と付き合ってるんだよ。
それが、私の答え。
健二とは、もうただの幼なじみだし。
話すたび、洋平君の良い所を知って、好きになってる。
付き合ってるっていう、実感も湧いてきた。
きっと、これからは洋平君といる事が、日常になっていくんだ。
:07/09/17 17:21
:N901iC
:r..DyAZc
#303 [あんみつ]
私は立ち上がって、机の上のカレンダーをめくり、9月10日の所に赤ペンで丸をした。
もうすぐ、体育祭だ。
:07/09/17 17:22
:N901iC
:r..DyAZc
#304 [あんみつ]
:07/09/17 17:27
:N901iC
:r..DyAZc
#305 [あんみつ]
13、体育祭
ピンポンパンポーン
{100mリレーと二人三脚に出る選手は、入場門に集合して下さい}
太陽の照りつけるグラウンドに、今日何度目かの放送が流れた。
:07/09/24 17:13
:N901iC
:E6Bwt1vM
#306 [あんみつ]
「洋平君出るんだっけ??」
頭にタオルをかぶった奈津美が聞く。
「うん、100mリレー」
答えながら、私は日焼け跡防止のために、半袖の体操服を更にまくった。
「あ、前空いたよ。行く??」
応援テントの1番前を陣取っていた集団が、どこかに行ったみたいだ。
:07/09/24 17:15
:N901iC
:E6Bwt1vM
#307 [あんみつ]
「うん、やった!!」
2人で空いた所に移動して、座りなおす。
やっぱり、前がいなかったらよく見える。
が、代わりに影が何もなくなったので、すごく暑い。
太陽の光が、容赦なくジリジリと肌を刺す。
奈津美と同様に、私も頭にタオルをかぶった。
:07/09/24 17:17
:N901iC
:E6Bwt1vM
#308 [あんみつ]
前の種目の選手が、退場門から出ていく。
それと入れ代わりに、100mリレーに出る選手が、入場門から駆け足で入ってきた。
「あ、洋平君いたよ」
奈津美が早々と見つけて、指差した。
:07/09/24 17:19
:N901iC
:E6Bwt1vM
#309 [あんみつ]
1番後ろに並んだ洋平君は、アンカーらしい。
2組のクラスカラーの、黄色いたすきを付けている。
色黒の肌に引き締まった筋肉、おまけに背の高い洋平君。
(何か・・・格好いい)
思った後、片手で頬を押さえると、ただでさえ熱いのに、私の顔はさらに熱さを増していた。
:07/09/24 17:20
:N901iC
:E6Bwt1vM
#310 [あんみつ]
「あ、始まるよ」
パンッ!!
奈津美が言い終わるのとほぼ同時に、ピストルがなった。
各クラス1番手の選手が、一斉に走りだす。
途端にグラウンドは、応援や歓声に包まれた。
:07/09/24 17:22
:N901iC
:E6Bwt1vM
#311 [あんみつ]
1人100mずつ走って、次の人にバトンをつなげていく。
応援席はクラスごとなので、後ろは「7組行けー!!」とか、声を張り上げて叫んでいる。
そんな中で、違うクラスの応援をしてたら、反感を買ってしまいそう。
(・・・声出して応援はできないな)
:07/09/24 17:24
:N901iC
:E6Bwt1vM
#312 [あんみつ]
考えてるうちに、それぞれのクラス、走っているのはすでに4人目の走者になっていた。
走るのは5人なので、次がアンカー。
洋平君の番だ。
アンカーの選手たちは、立ってバトンを待っている。
今のところ、2組は2位。
1位は・・・あ、うちのクラスだ。
:07/09/24 17:27
:N901iC
:E6Bwt1vM
#313 [あんみつ]
差がなかなか縮まらない。
変わらないまま、洋平君にバトンが渡った。
「わ・・・はや」
速い。
洋平君はぐんぐんスピードを上げて、うちのクラスのアンカーと並んだ。
競り合いながら、私たちの応援席の前を通過する。
:07/09/24 17:28
:N901iC
:E6Bwt1vM
#314 [あんみつ]
「洋平君、速いじゃん!!」
奈津美が私の肩を叩いてくる。
私はうなずきながら、洋平君を目で追う。
わずかに洋平君がリードして、そのままゴールした。
:07/09/24 17:31
:N901iC
:E6Bwt1vM
#315 [あんみつ]
「すごい!!1位だー!!」
私は、肩に置かれっぱなしだった奈津美の手を取った。
「ねー!!すごい速かった!!」
奈津美も私の手を持って、ぶんぶんと振り回す。
「うん!!めっちゃすご・・・い」
:07/09/24 19:38
:N901iC
:E6Bwt1vM
#316 [あんみつ]
(・・・やば)
私たちに向けられているのは、7組一同の冷たい眼差し。
私の様子を見て、奈津美もそれに気付いたらしい。
私の手を離して、へへっと苦笑いをしながら、そっと立ち上がって応援席から出ようとする。
私もそれに続いて、応援席から抜け出した。
:07/09/24 20:53
:N901iC
:E6Bwt1vM
#317 [あんみつ]
「あー、失敗したー」
応援席から離れて、私は言った。
けど、本当は口で言うほど気にしてない。
みんなの冷たい眼差しより、走る洋平君の姿が目に焼き付いて離れない。
思い出すと、また顔がほてってきた。
「やっちゃったよねー。けど、ほんと速かった!!」
奈津美もたいして気にしてなさそう。
:07/09/24 20:55
:N901iC
:E6Bwt1vM
#318 [あんみつ]
ピンポンパンポーン
{これで午前の部を終了します。12時40分まで休憩なので、各自お昼をとって下さい}
「もう昼なんだ。お弁当取り行こー」
「うん」
:07/09/24 20:56
:N901iC
:E6Bwt1vM
#319 [あんみつ]
――――――――
昇降口に着いて、朝クラスごとにお弁当を集めた段ボール箱から、自分のを探す。
「あ、あった!!」
他の人のお弁当をひっくり返さないように、私は自分のを取り出した。
「どうする??この辺で食べる??影だし」
「だねー。あ、あそこは??」
そう言って、奈津美は昇降口前に植えてある木の下を指差した。
:07/09/24 20:58
:N901iC
:E6Bwt1vM
#320 [あんみつ]
私たちは木の下に移動して、囲いのわずかな段差に座った。
「いただきまーす」
お茶で喉を潤した後、私はお弁当を広げて、手をあわせた。
「お、旨そうじゃん」
卵焼きを食べようとすると、上から声がした。
:07/09/24 20:59
:N901iC
:E6Bwt1vM
#321 [あんみつ]
上を向くと、案の定、健二が立っていた。
日に焼けたのか、何となく朝会った時より、鼻が赤くなっている気がする。
「健二、自分のあるでしょー」
私は止まっていた箸を動かして、卵焼きを口に入れた。
「うちの、冷凍食品ばっかだし」
健二は言いながら、私の前にしゃがむ。
:07/09/24 21:01
:N901iC
:E6Bwt1vM
#322 [あんみつ]
「うわ、おばさんに言ってやろーっと」
私は笑いながら、唐揚げに箸を伸ばす。
「どーぞ、ご自由に」
私の箸が唐揚げを取る前に、健二の指が唐揚げをさらっていった。
「あー!!ちょっと!!」
「うめー!!じゃあな」
健二は唐揚げを口に入れると、さっさと友達の元に戻っていった。
:07/09/24 21:02
:N901iC
:E6Bwt1vM
#323 [あんみつ]
「あーあ、唐揚げ・・・」
「ははっ!!相変わらずだねー」
横でやりとりを見ていた奈津美が笑う。
:07/09/24 21:03
:N901iC
:E6Bwt1vM
#324 [あんみつ]
「ほんとに!!全然成長しないよね」
「ねこもねー」
奈津美の言葉に、私はうなった。
ふと奈津美のお弁当を見ると、いつのまにかだいぶ食べ進んでいる。
それを見て私は、慌ててご飯を口に運んだ。
:07/09/24 21:04
:N901iC
:E6Bwt1vM
#325 [あんみつ]
――――――――
私が食べ終わった時には、もう12時半で、午後1番の綱引きにでる私たちは、早足でグラウンドに向かう。
「あ、ねこちゃん!!」
呼ばれて立ち止まると、洋平君が駆け寄ってきた。
「洋平君、1位おめでとー!!すごい速かった!!ね、奈津美!!」
:07/09/24 21:28
:N901iC
:E6Bwt1vM
#326 [あんみつ]
「あ、うん!!」
急に話をふったからか、奈津美は慌てて何度もうなずいた。
「そ??ありがとう」
洋平君は、私と奈津美の顔を交互に見て言った。
「ねこちゃんは??あと綱引きだっけ??」
「うん、そう。洋平君、借り物頑張ってね!!」
「おう、綱引きもな!!」
:07/09/24 21:29
:N901iC
:E6Bwt1vM
#327 [あんみつ]
「うん!!ごめん、行こ、奈津美」
再び早足で入場門に向かう。
「・・・ねぇ、ねこ」
「ん??」
ピンポンパンポーン
{綱引きと障害物競走に出る選手は、入場門に集まって下さい}
:07/09/24 21:30
:N901iC
:E6Bwt1vM
#328 [あんみつ]
「やば、急ご!!あ、ごめん、何??」
「いや・・・何か2人、付き合ってるって感じしてきたなーって!!」
そう言って、奈津美は私の肩をこづく。
「へ??そう??」
改めて言われると、少し照れ臭かった。
:07/09/24 21:31
:N901iC
:E6Bwt1vM
#329 [あんみつ]
――――――――
「あー、手の皮むけた」
綱引きを終えて、私たちは応援席に戻った。
手の皮がむけるまで頑張った甲斐あって、結果はなんと1位。
これで100mリレーで、うちのクラスを応援しなかったことは、許してほしい。
まぁ、もうみんな忘れてるみたいだけど。
:07/09/30 21:16
:N901iC
:t6MEvR6Q
#330 [あんみつ]
何となく、前に行きにくい私たちは、応援席の後ろの方に座っていた。
「借り物っていつだっけ??」
奈津美に聞かれて、私はポケットからプログラムを取り出す。
「えっと・・・あ、もう次だ」
「えー。前、行けるかなー」
:07/09/30 21:17
:N901iC
:t6MEvR6Q
#331 [あんみつ]
前には、すでに自分の競技に出終わって、動かなさそうな人たち。
「・・・ちゃんと見たいんだけどなー」
(・・・健二も出るし)
・・・
(・・・いや、私が応援するのは洋平君だし)
思った後、すぐに思い直した。
:07/09/30 21:19
:N901iC
:t6MEvR6Q
#332 [あんみつ]
『・・・借り物競走、健二も出るけど・・・ねこちゃんには俺の事、応援してほしい・・・』
そう。
私が付き合ってるのは、洋平君だもん。
健二より、洋平君を応援するのは当たり前だ。
:07/09/30 21:20
:N901iC
:t6MEvR6Q
#333 [あんみつ]
{次は借り物競走です。選手が入場します}
アナウンスがかかって、私はハッとした。
借り物競走は、わが校の体育祭の中で、盛り上がる種目の1つ。
前にいる人たちがすでに立ち上がっているので、よく見えない。
「もー!!見えないー」
奈津美もいつのまにか立ち上がって、私の横で飛び跳ねている。
:07/09/30 21:21
:N901iC
:t6MEvR6Q
#334 [あんみつ]
私も遅れて立ち上がった。
パンッ!!
ピストルが鳴った。
始まったみたいだ。
歓声が一層大きくなる。
私も奈津美同様、飛び跳ねてみるが、やっぱり見えない。
(・・・え??)
こりずに飛び跳ねていると、急に、前に見える人の頭が、私のいる所を境に、だんだん両側に分かれていく。
:07/09/30 21:22
:N901iC
:t6MEvR6Q
#335 [あんみつ]
(何??まさか、私が見えるように??)
バカなことを考えていると、私のすぐ前にいた背の高い男子が、私の方を振り向く。
そして右によけた。
「ねこ!!」
私の前の視界が開けたのと同時に、声がした。
人と人の間をぬって、声の主が私に向かって走ってくる。
:07/09/30 21:24
:N901iC
:t6MEvR6Q
#336 [あんみつ]
「ねこ、来い!!」
声の主、健二は、私の手首をつかんで引っ張った。
「え??ちょっと、何!?」
私の質問には答えずに、健二は私を、リレーのコースに連れ出した。
「走れ、ねこ!!」
健二は、私の手首を引いて走りだす。
それにつられて、私の足も動く。
:07/09/30 21:25
:N901iC
:t6MEvR6Q
#337 [あんみつ]
応援席からは、キャーとかワーとか、歓声がさらに激しさを増す。
(・・・何なの??)
走るスピードが上がった。
私は、健二に引かれるままに全速力で走る。
「・・・はぁ・・・はぁ」
必死で走るが、足が速い方でない私が、健二のスピードについていけるわけがない。
:07/09/30 21:26
:N901iC
:t6MEvR6Q
#338 [あんみつ]
健二の手が、私の手首から離れた。
それに気付いた健二は振り向いて、今度は私の手をしっかりと握る。
「大丈夫か??あとちょっとだから、頑張れ!!」
そう言って健二は、ゆっくりと走りだす。
今度は、駆け足程度のスピードで。
:07/09/30 21:27
:N901iC
:t6MEvR6Q
#339 [あんみつ]
前方に、白いテープが見えた。
ゴールだ。
あと少し・・・。
・・・3m、2m、1m。
パンッ!!
健二と、2人で並んでゴールした。
途端、私は健二の手を放して、その場にしゃがみこんだ。
:07/09/30 21:28
:N901iC
:t6MEvR6Q
#340 [あんみつ]
「・・・はぁ・・・はぁ」
久しぶりに走ったせいか、かなりしんどい。
その時、健二も隣にしゃがんで、私の頭に手を置いた。
「よく頑張りました。ありがとな!!」
そう言って、ぽんぽんと叩く。
だんだんと落ち着いてくる。
:07/09/30 21:29
:N901iC
:t6MEvR6Q
#341 [あんみつ]
私は、大きく深呼吸した。
「はぁ・・・何??私が借り物だったの??」
私が聞くと、健二はニヤーっと笑いながら、手に持っていた紙を見せる。
「そう!!お題は"猫目の女子"」
そう言うと健二は、私の目元を指差した。
:07/09/30 21:30
:N901iC
:t6MEvR6Q
#342 [あんみつ]
「はぁ!?何、猫目って!!」
「ほんとのことじゃん」
そう言って笑う健二の指先を、私は払った。
「1位の人、こっちに並んでくださーい!!」
1位の旗を持った体育委員が、私たちを呼んだ。
:07/09/30 21:31
:N901iC
:t6MEvR6Q
#343 [あんみつ]
「ほら、行くぞ」
健二は立ち上がって、私に手を差し出す。
私はそれを掴んで、勢いをつけて立ち上がった。
:07/09/30 21:32
:N901iC
:t6MEvR6Q
#344 [あんみつ]
「・・・ふ」
「何だよ??」
「健二の手、汗かいてるー」
私は手を放して、ひらひらと振ってみせた。
「は??ねこの汗だろ!!」
健二に頭をこずかれて、私は笑った。
:07/09/30 21:33
:N901iC
:t6MEvR6Q
#345 [あんみつ]
――――――――
ねぇ、健二。
猫目の女の子なんて、他にもいるでしょ??
なのに、私の所に来たって事は、健二にとって私の存在は、けっこう大きなものなんだって、思ってもいい??
彼女じゃなくても、特別な存在なんだって、うぬぼれてもいい??
:07/09/30 21:43
:N901iC
:t6MEvR6Q
#346 [あんみつ]
健二の手の温もりや、優しさ。
ずっと、ずっと変わらないでね。
:07/09/30 21:44
:N901iC
:t6MEvR6Q
#347 [あんみつ]
:07/09/30 21:48
:N901iC
:t6MEvR6Q
#348 [あんみつ]
14、想い
私は、まわりが見えていなかった。
健二といると、あまりに楽しかったから。
健二の手が、あまりに温かかったから。
・・・私にとって、健二の存在は絶対だった。
:07/10/08 14:19
:N901iC
:cPjKM5TQ
#349 [あんみつ]
――――――――
私は、間違っていたのかもしれない。
健二と一緒に、素直に走るべきじゃなかったのかもしれない。
後からゴールしてきた洋平君と、目が合って思った。
:07/10/08 14:26
:N901iC
:cPjKM5TQ
#350 [あんみつ]
風が吹いて、グラウンドの砂を舞い上げる。
私は思わず目を閉じ、風が止むのを待って、また開いた。
(・・・あ)
洋平君は、私からすっと目をそらした。
そして、4位の旗の前に並ぶ。
:07/10/08 14:32
:N901iC
:cPjKM5TQ
#351 [あんみつ]
気付いた健二が、心配そうに私の方を振り向いた。
「・・・ねこ、俺」
「ん??大丈夫だよ」
私は、健二の言葉をさえぎって言った。
:07/10/08 14:34
:N901iC
:cPjKM5TQ
#352 [あんみつ]
健二は、きっと「ごめん」って言おうとしたんだ。
「ごめん」なんて言わないで。
健二は悪くない。
私、嬉しかった。
健二が、私の所に来てくれて。
:07/10/08 14:36
:N901iC
:cPjKM5TQ
#353 [あんみつ]
楽しかった。
健二と笑い合えて。
けど、私は・・・間違っていたのかもしれない。
私を見た洋平君の目は、悲しそうだった。
:07/10/08 14:37
:N901iC
:cPjKM5TQ
#354 [あんみつ]
――――――――
「えーみんな、おつかれ!!7組、総合3位を祝って!!乾杯!!」
「「かんぱーい!!」」
みんな口々に言って、近くの人と缶をぶつけ合う。
小さめの缶ジュースは、担任から、生徒38人への差し入れ。
:07/10/08 14:39
:N901iC
:cPjKM5TQ
#355 [あんみつ]
「おつかれー!!」
「おつかれ!!」
私も近くの人たちと乾杯し、最後に奈津美と缶をぶつけて1口飲んだ。
オレンジの甘酸っぱさが、口の中に広がる。
:07/10/08 14:41
:N901iC
:cPjKM5TQ
#356 [あんみつ]
借り物が終わって、すぐ応援席に戻った。
何か、洋平君に言うべきかと思ったけど、何を言えば良いのか分からなかった。
「ねこ、すごかったねー!!」
応援席に戻ると、みんな口々に言った。
:07/10/08 14:46
:N901iC
:cPjKM5TQ
#357 [あんみつ]
「ねぇ、やっぱねこと竹本君って付き合ってるの??」
今まで何度もされてきた質問。
私は、洋平君と付き合っていることを、奈津美と健二以外に言っていない。
言わなくても、その内気付かれると思ったし、言う気にもなれなかった。
:07/10/08 16:21
:N901iC
:cPjKM5TQ
#358 [あんみつ]
洋平君と付き合ってても、健二を手放そうとしない自分が、ずるいのは分かってるから。
健二を手放せない自分が、臆病なのも分かってるから。
だから私は、ただいつも通りの言葉を返す。
「ただの幼なじみだよー」
言い慣れたはずの言葉が、何となく重くて、痛かった。
:07/10/08 16:23
:N901iC
:cPjKM5TQ
#359 [あんみつ]
「・・・こ、ねこ!!」
奈津美が私の顔を覗き込んでいた。
「あ、ごめん。何??」
教室は盛り上がって、そこら中でカメラのシャッター音が響いていた。
:07/10/08 21:24
:N901iC
:cPjKM5TQ
#360 [あんみつ]
「いや、別に何でもないけど・・・疲れた??」
奈津美が心配そうに聞く。
「んー・・・ちょっとね」
私は、両手で缶を握り締めた。
:07/10/08 21:25
:N901iC
:cPjKM5TQ
#361 [あんみつ]
私は、間違っていたのかな??
きっと私は、これからも健二を手放せない。
絶対に失いたくない存在。
大切な人。
私は、この気持ちを、誰に伝えればいいんだろう。
誰に・・・。
:07/10/08 21:27
:N901iC
:cPjKM5TQ
#362 [あんみつ]
ガタッ
私は残りのジュースを一気に飲んで、立ち上がった。
「ねこ??」
「ごめん、奈津美・・・私帰るね!!」
荷物を引っ掴んで、私は教室を出た。
:07/10/08 21:28
:N901iC
:cPjKM5TQ
#363 [真帆]
:07/10/08 21:30
:F902i
:7aA1iCdQ
#364 [あんみつ]
――――――――
うまく言えるか分からない。
けど、伝えなきゃならない。
じゃないと、また私は、あの人を傷つける。
傷つけたくない。
傷つけてはいけない。
私のことを想ってくれる気持ちを、裏切ることになるから。
だから・・・
:07/10/08 21:51
:N901iC
:cPjKM5TQ
#365 [あんみつ]
:07/10/08 21:53
:N901iC
:cPjKM5TQ
#366 [あんみつ]
ドンッ!!
廊下の曲がり角で、誰かにぶつかってよろけた。
「わっごめん!!・・・て、ねこちゃん??」
「・・・洋平君」
「ごめん、大丈夫??」
洋平君は、借り物の前と変わらない、優しい目で私を覗き込む。
その目を見て、私はほっとした。
:07/10/08 21:59
:N901iC
:cPjKM5TQ
#367 [あんみつ]
「あ、うん。大丈夫」
(・・・前もこんなことあったな)
「そっか。どしたの急いで??」
「洋平君のとこ・・・行こうと思って」
私が言うと、洋平君は驚いた顔をした。
:07/10/08 22:01
:N901iC
:cPjKM5TQ
#368 [あんみつ]
「俺も、ねこちゃんのクラス行くところだった」
そう言って、洋平君はふっと笑った。
洋平君が笑うから、私も笑えた。
(・・・よかった)
:07/10/08 22:02
:N901iC
:cPjKM5TQ
#369 [あんみつ]
「じゃぁ・・・」
「一緒に帰ろっか」
私が言う前に、洋平君が言った。
「・・・うん」
この人に、伝える。
:07/10/08 22:03
:N901iC
:cPjKM5TQ
#370 [あんみつ]
――――――――
グラウンドに、私と、自転車を押す洋平君の影が伸びる。
みんなまだそれぞれの教室で騒いでいるのか、外にいる生徒は少なく、静かだった。
「あーなんか疲れたな」
そう言うと、洋平君は首を回した。
:07/10/19 22:13
:N901iC
:L5RMhy3k
#371 [あんみつ]
「洋平君、100mすごかったしねー!!」
私の言葉に、洋平君は照れ臭そうに「まーな」と言った。
校門を出ると、洋平君はさり気なく車道側に行く。
いつも通りの優しさが、今の私の心にひしひしと伝わってくる。
:07/10/19 22:16
:N901iC
:L5RMhy3k
#372 [あんみつ]
(・・・言わなきゃ)
「・・・洋」
チリンチリーン
後ろで自転車のベルが鳴った。
洋平君が私の前に来て、1列になる。
2人乗りをした他校の学生が、私たちの横を通り抜けた。
:07/10/19 22:17
:N901iC
:L5RMhy3k
#373 [あんみつ]
後ろに乗った小柄な女の子が、前の男子の大きな背中にしがみついている。
自転車が通り過ぎて、洋平君は再び私の横に並んだ。
タイミングを逃した私は、口をつぐむ。
「・・・俺が」
洋平君が口を開いた。
:07/10/19 22:18
:N901iC
:L5RMhy3k
#374 [あんみつ]
私は、洋平君の方を見た。
「・・・俺が、後ろにねこちゃんを乗せないのは・・・歩いて帰って、少しでも長く、ねこちゃんと話していたいから」
洋平君は前を見据えている。
夕日に照らされて、その横顔はオレンジ色だった。
:07/10/19 22:20
:N901iC
:L5RMhy3k
#375 [あんみつ]
「・・・健二よりも長く、ねこちゃんと一緒にいたいって思うから」
(・・・あ)
「・・・洋平君、健二は」
「分かってる」
洋平君は、私の言葉をさえぎった。
「・・・分かってるよ。ねこちゃんにとっても、健二にとっても・・・お互いが大事なのは」
洋平君は、片手で軽く頭を押さえた。
:07/10/19 22:23
:N901iC
:L5RMhy3k
#376 [あんみつ]
「けど・・・ねこちゃんの1番って誰??俺は、健二以上になれないの??」
歩くスピードを落とすことなく、洋平君は続ける。
「・・・そんな」
口の中が乾く。
(そんなこと・・・)
言葉がでない。
:07/10/19 22:25
:N901iC
:L5RMhy3k
#377 [あんみつ]
「・・・ごめん、意地悪言った」
洋平君が、やっと私の方を向いた。
「ごめんな。・・・ただ、健二に嫉妬してるだけだから」
立ち止まって、私の頭を撫でる。
「あとちょっとだけど・・・後ろ乗る??」
そう言って、洋平君は自転車の後ろを手で叩いた。
:07/10/19 22:29
:N901iC
:L5RMhy3k
#378 [あんみつ]
「・・・うん」
私は頷いた。
洋平君の後ろに乗って、両手で座っている荷台を掴む。
私が乗ったのを確認して、洋平君は自転車を漕ぎ始めた。
ゆっくりと進む。
お互い何も言わない。
:07/10/19 22:31
:N901iC
:L5RMhy3k
#379 [あんみつ]
あまり、顔を見られたくなかった。
多分、今私は、泣きそうな顔してる。
何も言えなかった。
きっと、また傷つけた。
『ごめん』って。
言うのは私の方だよ。
洋平君の広い背中を見ると、胸が締め付けられる思いがした。
:07/10/19 22:32
:N901iC
:L5RMhy3k
#380 [あんみつ]
――――――――
洋平君は、私の家のすぐ前で自転車を止めた。
私は降りて、洋平君からカバンを受け取る。
上手く目を見れない。
けど、このままじゃダメだ。
何か言わなきゃ。
「・・・私」
口を開いたけど、言葉が見つからない。
:07/10/19 22:43
:N901iC
:L5RMhy3k
#381 [あんみつ]
(なんで・・・)
喉が熱い。
洋平君の顔を見れずに、私はうつむいた。
すると、頭を2度、優しく叩かれた。
:07/10/19 22:45
:N901iC
:L5RMhy3k
#382 [あんみつ]
「ありがとう・・・じゃ」
洋平君が言い終わると同時に、頭から手が離れた。
私がそっと前を向くと、洋平君はすでにだいぶ進んでいた。
後ろ姿を見ていたら、また泣きそうになった。
:07/10/19 22:51
:N901iC
:L5RMhy3k
#383 [あんみつ]
あの手に私は、何度救われただろう。
なのに、私は傷つけてばかり。
「ごめん」も「ありがとう」も、みんな私のセリフだよ。
:07/10/19 23:04
:N901iC
:L5RMhy3k
#384 [あんみつ]
『ねこちゃんの1番って誰??』
あの時、何も言えなかったのは、洋平君の顔を見れなかったのは・・・。
私は門の前に座り込んだ。
「・・・なんで」
:07/10/19 23:07
:N901iC
:L5RMhy3k
#385 [あんみつ]
あの時、1番に頭に浮かんだのは・・・健二の顔だった。
私には洋平君がいるのに。
私、洋平君のこと好きだよ??
なのに、まだまだ「好き」が足りないの??
:07/10/19 23:09
:N901iC
:L5RMhy3k
#386 [あんみつ]
考えても考えても、自分の想いの深さは分からなくて。
けど、確かに言えるのは、健二を手放すっていう選択肢は、私の中になかったということ。
ねぇ、健二。
私は・・・ずるい。
:07/10/19 23:12
:N901iC
:L5RMhy3k
#387 [あんみつ]
:07/10/19 23:15
:N901iC
:L5RMhy3k
#388 [我輩は匿名である]
:07/10/20 10:18
:P903i
:LFsXw3nI
#389 [あんみつ]
:07/10/28 21:28
:N901iC
:G7bXKkWg
#390 [あんみつ]
15、明後日
体育祭から1週間たった。
洋平君とは一緒に帰ったりもしたけど、当たり障りのない会話しかしていない。
不自然なのは分かってる。
けど私は、どうすればいいのか、自分がどうしたいのか、分からなかった。
:07/10/28 21:33
:N901iC
:G7bXKkWg
#391 [あんみつ]
――――――――
「なぁ、ねこ日曜暇??」
「へ??日曜??」
間抜けな声が出て、健二に笑われた。
「はっ!!・・・久しぶりに2人でどっか行こー」
健二は靴を履きかえながら、平然と言った。
(・・・健二と2人で)
:07/10/28 21:40
:N901iC
:G7bXKkWg
#392 [あんみつ]
「・・・おい、何止まってんの」
靴を持って止まったままの私の手を、健二がはたく。
「あ、えーと・・・」
私は、靴を下駄箱にしまいながら考える。
「何か用事ある??」
(ないけど・・・)
:07/10/28 21:42
:N901iC
:G7bXKkWg
#393 [あんみつ]
「おっす、健二!!1時間目体育だよな??」
がっちりした感じの男子が、健二の肩を叩いた。
「あ、やべ!!ねこ、ごめん先行くわ。メールしろよ!!」
「あ、うん」
私がうなずいたのを確認して、健二は友達と階段を駆け上がっていった。
:07/10/28 21:49
:N901iC
:G7bXKkWg
#394 [あんみつ]
何で誘ってくれたんだろう。
ただの気紛れ??
けど、理由はどうであれ・・・嬉しい。
健二と2人で出かけるのなんて、ほんと久しぶり。
:07/10/28 21:51
:N901iC
:G7bXKkWg
#395 [あんみつ]
けど・・・
今、健二と2人で出かけてる場合じゃない。
分かってる。
分かってるのに。
・・・胸が高鳴る自分がいるのを、私は否定できなかった。
:07/10/28 21:54
:N901iC
:G7bXKkWg
#396 [あんみつ]
――――――――
(・・・どうしよ)
みんながだんだんと帰り始める中、私はまだ自分の席に座ったままでいた。
何だかんだで、洋平君は放課後、いつも私を迎えにきてくれる。
だけど、待ってるだけじゃダメな気がする。
私からも動かなきゃ。
:07/10/28 21:58
:N901iC
:G7bXKkWg
#397 [あんみつ]
(・・・よし!!)
「ねこー!!呼んでるよー」
私が立ち上がった時、ドアの所にいる友達に呼ばれた。
(え、洋平君かな??出遅れちゃった・・・)
かばんを持って、足早にドアの所へ向かう。
「・・・あ」
驚きを、思わず声に出してしまった。
:07/10/28 21:59
:N901iC
:G7bXKkWg
#398 [あんみつ]
「こんにちは。あの・・・ちょっといいですか??」
目の前にいるのは・・・佐古さん。
健二の・・・彼女。
:07/10/28 22:01
:N901iC
:G7bXKkWg
#399 [あんみつ]
――――――――
カチカチッ
――――――――

9/17 16:02
To 田村洋平
Sub 無題
ごめん!!
今日用事できたから、先帰ってて(pω・`)
――――――――
:07/10/29 16:14
:N901iC
:N8JyO4Pk
#400 [あんみつ]
パコンッ
携帯を閉じて、私は前を向いた。
それに気付いて、佐古さんが振り向く。
「ごめんね。・・・で、話って・・・??」
私は、恐る恐る聞いた。
けど、本当は何を言われるか、何となく分かる。
:07/10/29 16:16
:N901iC
:N8JyO4Pk
#401 [あんみつ]
佐古さんは、私と正面から向き合った。
だいぶ前に、洋平君と話した裏庭。
今はあの時より、何となく花も色褪せて見える。
佐古さんは1度下を向いて、顔を上げると口を開いた。
「・・・不安なんです」
活発そうな佐古さんが、消えそうな声で言った。
:07/10/29 16:17
:N901iC
:N8JyO4Pk
#402 [あんみつ]
風が吹いて、お互い前より伸びた髪がなびく。
「・・・根宮先輩のことは聞いてます。大事な幼なじみだって。私も、それで納得しようとしました。けどっ・・・」
・・・あぁ、やっぱり。
ほんとは、こんなことを言われる日が、くるんじゃないかって思ってた。
:07/10/29 16:19
:N901iC
:N8JyO4Pk
#403 [あんみつ]
『・・・分かってるよ。ねこちゃんにとっても、健二にとっても・・・お互いが大事なのは』
佐古さんの姿に、洋平君の姿が重なって見える。
:07/10/29 16:21
:N901iC
:N8JyO4Pk
#404 [あんみつ]
「・・・不安なんです。健二先輩にとって、私は・・・根宮先輩以下の存在なんじゃないかって」
佐古さんは、泣きそうな顔をして続ける。
私は、何も言えなかった。
:07/10/29 16:22
:N901iC
:N8JyO4Pk
#405 [あんみつ]
『ねこちゃんの1番って誰??俺は、健二以上になれないの??』
・・・あぁ、一緒だ。
佐古さんも、洋平君と。
私のせいで、傷ついてる。
:07/10/29 16:23
:N901iC
:N8JyO4Pk
#406 [あんみつ]
ぼーっとする頭で、私は佐古さんの次の言葉を待つ。
佐古さんは言いにくそうに、目をつむる。
そして、一息つくと、目を開いて私を真っすぐ見た。
「だから・・・健二先輩と、離れてください」
:07/10/29 16:25
:N901iC
:N8JyO4Pk
#407 [あんみつ]
予想していたといっても、佐古さんの言葉は、私に重くのしかかった。
体の横に握り締めた佐古さんの手は、かすかに震えていた。
「・・・私のわがままだって分かってます。・・・けど、このままじゃ・・・」
言葉をつまらせて、佐古さんはうつむいた。
:07/10/29 16:28
:N901iC
:N8JyO4Pk
#408 [あんみつ]
・・・ねぇ、健二。
佐古さん・・・健二の彼女。
健二のこと、本当に好きなんだね。
こんなこと言うの、きっとすごい勇気がいるよ。
なのに、泣きそうになりながら。
何、つらい思いさせてんの。
・・・私もか。
:07/10/29 16:30
:N901iC
:N8JyO4Pk
#409 [あんみつ]
佐古さんは、うつむいたまま何も言わない。
『ねこ!!』
(・・・健二・・・私は)
もう、傷つけたくないよ。
:07/10/29 16:32
:N901iC
:N8JyO4Pk
#410 [あんみつ]
「・・・分かった」
私は、重い口をゆっくり開いて、言った。
佐古さんが、涙のたまった目で私を見る。
私も、真っすぐ見返す。
そして、もう1度、口を開いた。
「・・・分かったから。・・・その代わり・・・」
:07/10/29 16:33
:N901iC
:N8JyO4Pk
#411 [あんみつ]
・・・ねぇ、健二。
私・・・
間違ってないよね??
:07/10/29 16:34
:N901iC
:N8JyO4Pk
#412 [あんみつ]
――――――――
――――――――

9/17 22:03
To 竹本健二
Sub 遅くなってごめん
日曜、大丈夫だよ☆
どこ行くの??
――――――――
メールを送ると、私はベットに座って、携帯を握り締めた。
少したって開いて、閉じてはまた開いてを繰り返す。
:07/11/03 15:27
:N901iC
:KS7POwTM
#413 [あんみつ]
私はベットに仰向けになって、天井を見た。
『・・・その代わり・・・もう1度、健二と2人で出かけたい。ちゃんと話がしたいの。・・・明後日、それで最後にするから・・・』
私は佐古さんに、確かにそう言った。
佐古さんはゆっくりうなずいて、私に頭を下げた。
:07/11/03 15:29
:N901iC
:KS7POwTM
#414 [あんみつ]
このままじゃダメだと思った。
洋平君や佐古さんを傷つけてまで、健二と一緒にいたいと思うのは、私のわがまま。
・・・いい加減、健二から離れなきゃ。
しっかりしなきゃ。
健二なしでも、大丈夫なように。
強くなれるように。
:07/11/03 15:30
:N901iC
:KS7POwTM
#415 [あんみつ]
ピーピピーピー♪
私は飛び起きて、携帯を開いた。
――――――――

9/17 22:08
From 竹本健二
Sub 無題
よし!!
じゃぁ、俺午前は用事あるから1時に駅前でいい??
行く場所は・・・まぁぶらぶらしながら考えよう。
――――――――
:07/11/03 15:33
:N901iC
:KS7POwTM
#416 [あんみつ]
(・・・健二)
メールを見た途端、胸が苦しくなった。
カチ・・・カチッ
打ちながら、だんだん視界が滲んでくる。
:07/11/03 15:34
:N901iC
:KS7POwTM
#417 [あんみつ]
――――――――

9/17 22:13
To 竹本健二
Sub Re:
分かった☆
じゃぁ、明後日ね!!
――――――――
短い文章に、言葉では言い表わせない気持ちをこめて。
私は、ボタンを押した。
:07/11/03 15:36
:N901iC
:KS7POwTM
#418 [あんみつ]
ほんとはね、自信ないんだ。
健二なしで、これから笑っていける自信。
握り締めたままの携帯に、涙が落ちた。
(・・・健二)
:07/11/03 15:38
:N901iC
:KS7POwTM
#419 [あんみつ]
一緒にいるのが、当たり前だった。
健二は、私の世界の一部だった。
だけど、健二と必要以上に一緒にいることは、他の人を傷つける。
・・・だから、終わりにしよう。
日曜・・・明後日が最後。
:07/11/03 15:40
:N901iC
:KS7POwTM
#420 [あんみつ]
大丈夫、会えないわけじゃない。
「幼なじみ」じゃなくなるわけじゃない。
なのに・・・
ねぇ、健二。
なんで、こんなに涙があふれるのかな??
理由のよく分からない涙は、なかなか止まってはくれなかった。
:07/11/03 15:41
:N901iC
:KS7POwTM
#421 [あんみつ]
:07/11/03 15:45
:N901iC
:KS7POwTM
#422 [め ぐ]
:07/11/03 17:57
:F703i
:38tfxjn2
#423 [れな]
一気に読みました

すごい良いです

切ないです

ハッピーエンドがいいな


更新
頑張って下さい

!
:07/11/03 21:11
:D903i
:bxL3g9vE
#424 [あんみつ]
めぐさん

アンカーありがとうござぃます

れなさん

応援ぁりがとうございます

今から更新します

よかったら感想板にも来てくださぃ
:07/11/11 20:51
:N901iC
:yRk1fCsw
#425 [あんみつ]
16、1番
ずっと、ずっと健二がいた。
私の隣には健二がいて、健二の隣には私がいた。
それだけのことで、私は安心できたんだ。
:07/11/11 20:55
:N901iC
:yRk1fCsw
#426 [あんみつ]
――――――――
――――――――

9/18 20:28
From 竹本健二
Sub 無題
悪いけど、明日やっぱり地元の駅じゃなくて、街の駅前の広場で待っといて!!
――――――――
パコンッ
昨日の夜に健二からきたメールを確認して、私は携帯を閉じた。
:07/11/11 20:56
:N901iC
:yRk1fCsw
#427 [あんみつ]
広場を見回して、空いているベンチに座る。
広場の中央にある時計を見ると、まだ待ち合わせの15分前だった。
(・・・早かったな)
私はぼんやりと、街ゆく人を眺めた。
(・・・健二、用事って何なんだろ)
もう一度時計を見たけど、さっきからまだ2分ぐらいしかたってない。
:07/11/11 20:58
:N901iC
:yRk1fCsw
#428 [あんみつ]
一昨日、健二と離れるって決めた日。
その日の夜は、泣いた。
泣きたくないのに涙が出てきて、止まらなかった。
なのに、今、私の心は穏やかだった。
あの日に泣きすぎて、もう私の中に涙は残っていないのか。
理由は分からないけど、今日健二の前では、絶対に泣きたくなかったから助かった。
:07/11/11 21:00
:N901iC
:yRk1fCsw
#429 [あんみつ]
(・・・あと10分)
今日は、風がない。
9月も半分を過ぎたというのに、まだ日が当たると暑い。
私はなるべく木の日陰に入ろうと、少し体をそらせてベンチにもたれた。
その時、駅の方に歩いていく見知らぬカップルの姿が目に入った。
(・・・あ)
以前見た光景が、頭をよぎる。
:07/11/11 21:03
:N901iC
:yRk1fCsw
#430 [あんみつ]
確かあの時は、まだ7月だった。
・・・ここで、健二と佐古さんが一緒にいるのを見た。
あの後、健二と喧嘩しちゃったんだ。
健二が私に、本当のことを言ってくれなかったのが悲しくて。
:07/11/11 21:05
:N901iC
:yRk1fCsw
#431 [あんみつ]
・・・あの頃は、私も余裕なかったけど。
もっと余裕持ててたら、あんな風に喧嘩しなくて済んだのかな。
『お前だって・・・俺に何も言わねーだろ!!』
あの時の、健二の言葉がよみがえる。
(・・・言わないんじゃなくて、言えなかったんだよ)
:07/11/11 21:07
:N901iC
:yRk1fCsw
#432 [あんみつ]
健二と話さなくなって、本当に辛かった。
けど、奈津美がいて、洋平君がいて、落ち着いて考えて、心に余裕を持ったら、きちんと周りが見えたんだ。
それで、洋平君と付き合おうって決めて、健二とも仲直りできたんだ。
:07/11/11 21:09
:N901iC
:yRk1fCsw
#433 [あんみつ]
・・・私、あの頃より成長したよね??
大丈夫。
前とは違う。
喧嘩して離れるわけじゃない。
・・・大丈夫。
:07/11/11 21:53
:N901iC
:yRk1fCsw
#434 [あんみつ]
時計を見ると、丁度針が動いて1時をさした。
『だから・・・健二先輩と、離れてください』
目を閉じるとまぶたの裏に、泣きそうな佐古さんの姿が浮かんだ。
:07/11/11 21:57
:N901iC
:yRk1fCsw
#435 [あんみつ]
・・・話すのは、最後にしよう。
それまでは、楽しみたい。
久しぶりに健二と2人で、楽しい時間を過ごしたい。
・・・いいよね??
1時を5分過ぎた。
(・・・健二、早く来て)
私は手をぎゅっと握り締めた。
:07/11/11 21:59
:N901iC
:yRk1fCsw
#436 [あんみつ]
――――――――
また、時計の長針が動いた。
祈っても、虚しく時間は過ぎていく。
・・・健二が、来ない。
1時半を過ぎた。
メールを送ったけど、返ってこない。
:07/11/11 22:00
:N901iC
:yRk1fCsw
#437 [あんみつ]
(・・・どうしたの、健二)
妙な胸騒ぎがする。
今まで、こんなことなかった。
遅れることさえ滅多になかったけど、遅れるときはちゃんと連絡くれた。
(・・・怖い)
私は握り締めていた携帯を開いて、健二に電話をかけた。
:07/11/11 22:03
:N901iC
:yRk1fCsw
#438 [あんみつ]
プルルル・・・プルルル・・・
(・・・健二・・・出て)
携帯を握り締める手に、力が入る。
プルルル・・・プルルル・・・
(・・・お願い、健二)
プルルル・・・・・・
長い呼び出し音が、止まった。
:07/11/11 22:04
:N901iC
:yRk1fCsw
#439 [あんみつ]
私は、耳に携帯を押しつける。
が、何も聞こえない。
「・・・健二・・・??」
名前を呼んだ。
{・・・ねこ}
健二だ。
電話の向こうから聞こえた声は、紛れもなく健二の声だ。
:07/11/11 22:06
:N901iC
:yRk1fCsw
#440 [あんみつ]
(・・・良かった)
「健二、どうしたの??今どこ??」
{・・・・・・}
沈黙ばかりで、言葉が返ってこない。
健二が無事だと分かったのに、まだ胸が騒ぐ。
「・・・健二??」
{・・・ねこ、悪い。・・・今日、行けない}
やっと聞こえた健二の声は、何だか暗かった。
:07/11/11 22:07
:N901iC
:yRk1fCsw
#441 [あんみつ]
「・・・え・・・な、何で??」
{・・・・・・}
胸が苦しい。
ドクドクする。
(・・・健二・・・答えて)
{・・・健二先輩}
(・・・え・・・??)
体の中を、何か冷たいものが通った気がした。
:07/11/11 22:09
:N901iC
:yRk1fCsw
#442 [あんみつ]
かすかに聞こえた・・・佐古さんの声。
(・・・なん、で・・・)
{・・・ごめん、ねこ}
ピッ・・・プープー・・・
健二の言葉を最後に、電話が切れた。
:07/11/11 22:11
:N901iC
:yRk1fCsw
#443 [あんみつ]
何で??
ねぇ、健二。
ちゃんと答えてよ。
何で来れないの??
何で佐古さんと一緒なの??
何で答えてくれないの??
たくさんの「何で??」が頭に浮かんだけど、本当のことは何1つ分からない。
:07/11/11 22:12
:N901iC
:yRk1fCsw
#444 [あんみつ]
ただ分かっているのは、今、私の隣に健二はいない。
健二の隣に私はいない。
今、健二の隣にいるのは・・・佐古さん。
・・・私じゃない。
:07/11/11 22:14
:N901iC
:yRk1fCsw
#445 [あんみつ]
私は力なく手をおろすと、そこから動けなかった。
開きっぱなしの携帯を見つめる。
視界が、にじむ。
枯れたと思った涙が、また頬をつたった。
:07/11/11 22:15
:N901iC
:yRk1fCsw
#446 [あんみつ]
ねぇ・・・来てよ、健二。
私の隣に、来てよ。
佐古さんは彼女で、私は幼なじみ。
分かってるのに・・・。
:07/11/11 22:21
:N901iC
:yRk1fCsw
#447 [あんみつ]
健二は私より佐古さんを選んだ。
そう思ったら、苦しかった。
健二が大事なのは、私より佐古さん。
それを実感させられて、悲しかった。
:07/11/11 22:23
:N901iC
:yRk1fCsw
#448 [あんみつ]
「・・・ひっ・・・く」
止めようとしても止まらない。
この感じ、一昨日と一緒。
:07/11/11 22:24
:N901iC
:yRk1fCsw
#449 [あんみつ]
私は、健二が佐古さんと付き合い始めても、変わらず私の隣にいてくれることに、安心してたんだ。
何だかんだ言っても、私が健二を必要なように、健二にも私が必要なんだ、って。
心の底では、健二の1番は私なんだ、って。
自惚れてたんだ。
:07/11/11 22:32
:N901iC
:yRk1fCsw
#450 [あんみつ]
けど、違う。
違うんだ。
健二の1番は・・・私じゃない。
佐古さんなんだ。
:07/11/11 22:33
:N901iC
:yRk1fCsw
#451 [あんみつ]
「・・・っ・・・ひっ」
ぬぐってもぬぐっても、涙が落ちる。
周りの視線を感じたけど、それどころじゃなかった。
(・・・だって・・・分かった)
:07/11/11 22:40
:N901iC
:yRk1fCsw
#452 [あんみつ]
・・・ねぇ、健二。
やっと分かったよ。
私は・・・健二の1番になりたかったんだ。
ずっと、ずっと健二の1番でいたかったんだ。
:07/11/11 22:42
:N901iC
:yRk1fCsw
#453 [あんみつ]
『ねこちゃんの1番って誰??』
・・・ごめん、洋平君。
私にとっての1番は・・・健二なんだ。
健二の1番になりたいって思うのは、私にとって、健二が1番だから。
この涙の訳は、健二の隣にいられないのが、健二が隣にいないのが、つらいから。
:07/11/11 22:44
:N901iC
:yRk1fCsw
#454 [あんみつ]
・・・健二。
私、やっぱり・・・
・・・健二が・・・
「・・・好き」
小さく呟いた気持ちは、涙と共に流れて、地面に溶けた。
・・・健二には、届かない。
:07/11/11 22:50
:N901iC
:yRk1fCsw
#455 [あんみつ]
:07/11/11 22:56
:N901iC
:yRk1fCsw
#456 [あんみつ]
17、言えない気持ち
健二、大好きだよ。
・・・今更、言えないけど。
けど、もしも、時間が戻せたら。
あの七夕の夜に戻れたら。
私は、今度こそ健二に「好き」って言うのかな??
健二にとって私は、「幼なじみ」だと知っていながら・・・。
:07/11/24 22:35
:N901iC
:6PaKTvn2
#457 [あんみつ]
――――――――
あれから、どのくらいたったのだろう。
辺りはすっかり薄暗くなっていた。
涙はもう枯れてしまった。
風が涙の跡を、優しく消していく。
私は、かすむ目をこすって立ち上がった。
:07/11/24 22:37
:N901iC
:6PaKTvn2
#458 [あんみつ]
・・・健二は来なかった。
もう来ないって、分かってた。
けど、あんな電話がきても、それでも今まで待っていたのは、心の奥では期待してたんだ。
信じてたんだ。
健二は来てくれるって。
:07/11/24 22:39
:N901iC
:6PaKTvn2
#459 [あんみつ]
――――――――
地元の駅に着いた時には、辺りは真っ暗になっていた。
私は、重い足を何とか前に出して家に向かう。
電灯の少ない道を、月が明るく照らしている。
:07/11/24 22:40
:N901iC
:6PaKTvn2
#460 [あんみつ]
次の曲がり角を曲がったら、私の家が見える。
少し離れたところに、健二の家も。
あの日は健二、私の家の前で待ってたね。
・・・結局、喧嘩しちゃったけど。
:07/11/24 22:41
:N901iC
:6PaKTvn2
#461 [あんみつ]
健二はいない。
そう、自分に言い聞かせながら。
けど、どこか期待しながら。
私は、曲がり角を曲がった。
・・・健二は、いない。
:07/11/24 22:43
:N901iC
:6PaKTvn2
#462 [あんみつ]
『ねこ!!』
私を呼ぶ、笑顔の健二が頭に浮かぶ。
私は、家の門に手を掛けて、ゆっくりと振り向いた。
見慣れた健二の家。
道路に面した、2階の西側の部屋。
健二の部屋には、灯りがついている。
:07/11/24 22:44
:N901iC
:6PaKTvn2
#463 [あんみつ]
(・・・健二、帰ってるんだ)
私は門を開けて、家に入った。
ガチャッ
「・・・ただいま」
「おかえりー。遅かったねぇ。ご飯は??」
靴を脱いでいると、リビングからお母さんが顔を出した。
「・・・いいや。お腹空いてない」
顔を上げずにそれだけ言って、私は階段を上がった。
:07/11/24 22:47
:N901iC
:6PaKTvn2
#464 [あんみつ]
――――――――
『・・・ごめん、ねこ』
健二は、佐古さんと一緒にいた。
『・・・健二先輩と、離れてください』
ねぇ、健二。
あの「ごめん」は、どういう意味??
健二は・・・私を切ったの??
佐古さんのために。
:07/11/24 22:52
:N901iC
:6PaKTvn2
#465 [あんみつ]
・・・健二から、連絡がない。
考えたくなくても、これは、きっと、そういうことなんだろう。
健二は、私から離れた。
だとしたら、健二は私に話し掛けて来ない。
:07/11/24 22:54
:N901iC
:6PaKTvn2
#466 [あんみつ]
周りを傷つけないために、健二と離れようと思ってた。
思ってたけど・・・こんなのを望んでいた訳じゃない。
私は・・・ちゃんと健二と話がしたかった。
だけど・・・
『・・・明後日、それで最後にするから・・・』
・・・私からは、動けない。
:07/11/24 22:55
:N901iC
:6PaKTvn2
#467 [あんみつ]
本当は、離れずにすむなら、そうしたかった。
本当は、健二に話して、反対してほしかった。
けど・・・健二から先に離れられた。
いっぱい悩んでくれたよね??
簡単に離れたわけじゃないよね??
それで決めたなら、私は何も言えないよ。
:07/11/24 22:56
:N901iC
:6PaKTvn2
#468 [あんみつ]
「離れないで」なんて言えない。
「離れたくない」とも。
・・・「好き」とも。
言ってはいけない、絶対に。
それは、佐古さんの想いを、健二の想いを、踏みにじることになるから。
私は、健二に、「好き」と言えない。
:07/11/24 22:58
:N901iC
:6PaKTvn2
#469 [あんみつ]
けど・・・私には、この気持ちを、正直に伝えなきゃいけない人もいる。
傷つけてばかりだったけど。
また傷つけてしまうけど。
・・・このままではいけないんだ。
:07/11/24 22:59
:N901iC
:6PaKTvn2
#470 [あんみつ]
――――――――
その日の夜は、泣かなかった。
涙がもう、出てこなかった。
馬鹿な私は懲りずに、明日健二がいつも通り、笑って話し掛けてくれることを、期待して眠った。
:07/11/24 23:01
:N901iC
:6PaKTvn2
#471 [あんみつ]
健二が好き。
健二の1番になりたい。
自覚してしまった気持ちは、どんどん大きくなって、私の心を埋め尽くしていった。
:07/11/24 23:02
:N901iC
:6PaKTvn2
#472 [あんみつ]
:07/11/24 23:10
:N901iC
:6PaKTvn2
#473 [め ぐ]
:07/11/26 22:50
:F703i
:dVV6Bg2I
#474 [あんみつ]
:07/11/28 17:35
:N901iC
:4YhyEWsw
#475 [あんみつ]
18、洋平君
この気持ちを、伝えなきゃならない人がいる。
うまく言葉にできるか分からない。
けど、正直に。
それが私にできる、せめてもの償い。
:07/11/28 20:37
:N901iC
:4YhyEWsw
#476 [あんみつ]
――――――――
どんなにつらくても、朝はくる。
今日は、いつもより早く家を出よう。
健二に会わないように。
私を見た時の、健二の態度が怖いから。
予想が、確信に変わるのが怖いから。
:07/11/28 20:39
:N901iC
:4YhyEWsw
#477 [あんみつ]
「・・・いってきまーす」
ドアノブに手を掛けて、ゆっくりと開ける。
私の気持ちとは裏腹に、眩しいくらいのいい天気。
私はドアを片手で押さえたまま、大きく息を吸った。
(・・・行くか)
そう思って、ドアから手を離そうとした時、私は無意識に健二の家の方を見た。
:07/11/28 20:41
:N901iC
:4YhyEWsw
#478 [あんみつ]
(・・・えっ)
そこには、ちょうど家から出てくる健二の姿。
私は思わず、もう一度家に入り、ドアを閉めた。
(・・・え、何で??何でこんな早く・・・)
私は恐る恐る、覗き穴から外を見た。
まだ健二は通らない。
気付かれないと分かっていても、なぜか息を潜めてしまう。
:07/11/28 20:42
:N901iC
:4YhyEWsw
#479 [あんみつ]
(・・・あ)
健二が私の家の前を通り過ぎる・・・と思ったら、立ち止まってこっちを見た。
(何・・・)
健二からこっちが見えるはずないのに、私は目が合っているような気がしてならない。
:07/11/28 20:45
:N901iC
:4YhyEWsw
#480 [あんみつ]
瞬きができない。
正面から見る健二の顔。
いつもの明るい健二じゃない。
何か言いたそうな・・・そんな顔。
少しして、健二はまた前を向いて歩きだし、私の視界から消えた。
:07/11/28 20:46
:N901iC
:4YhyEWsw
#481 [あんみつ]
何、健二??
何か言いたいことがあるの??
あるなら私は、言ってほしいよ。
私だって、言いたいことある。
・・・けど、健二は何も言ってくれないんだね。
:07/11/28 20:53
:N901iC
:4YhyEWsw
#482 [あんみつ]
それに・・・こんな早くに、学校に行く健二。
・・・ねぇ、健二。
健二も、私を避けたんだね。
・・・予想が、確信に変わっていく。
健二は・・・私から離れたんだね。
:07/11/28 20:54
:N901iC
:4YhyEWsw
#483 [あんみつ]
――――――――
結局私は、いつも通りの時間に家を出た。
ちゃんと歩いていたつもりなのに、学校に着いたのがぎりぎりでびっくりした。
「ねこ、今日遅かったね。どしたの??」
1時間目が終わり、奈津美が私のところに来る。
:07/11/28 20:59
:N901iC
:4YhyEWsw
#484 [あんみつ]
「んー、ちょっとね」
それだけ言うと、奈津美は「ふーん」と言って、前の空いている席に座った。
それから奈津美は、何も言わない。
私は、何も言えない。
:07/11/28 21:00
:N901iC
:4YhyEWsw
#485 [あんみつ]
奈津美に言いたいこと、聞いてほしいことは、たくさんある。
でも今は、言葉がでない。
それに、奈津美より先に、言わなきゃいけない人がいる。
:07/11/28 21:02
:N901iC
:4YhyEWsw
#486 [あんみつ]
少しの沈黙のあと、奈津美は私の頭を優しく叩いた。
「言えるようになったら、聞くからね??」
そう言って笑う。
「・・・ありがと」
私が言うと、奈津美は自分の席に帰っていった。
:07/11/28 21:03
:N901iC
:4YhyEWsw
#487 [あんみつ]
ありがとう。
何度言っても足りないよ。
言える時がきたら、奈津美にもちゃんと話すよ。
奈津美にも、聞いてほしいんだ。
どうしようもない、私の気持ち。
:07/11/28 21:05
:N901iC
:4YhyEWsw
#488 [あんみつ]
奈津美がいなくなって、私は携帯を取り出した。
カチッカチッ
――――――――

9/20 9:22
To 田村洋平
Sub 無題
話したいことがあるの。
今日の放課後、裏庭に来てほしい。
――――――――
:07/11/28 21:06
:N901iC
:4YhyEWsw
#489 [む〜み〜]
更新待ってます(´・ω・`)
:07/12/07 13:49
:SO903iTV
:Es2Qr2l.
#490 [あんみつ]
む〜み〜さん

ぁりがとうございます

今テスト中で、ただでさえ遅い更新が、ストップしてました

すみません

まだテスト終わってませんが、時間ができたので今から少し更新しますね

:07/12/08 08:41
:N901iC
:YQl3TXec
#491 [あんみつ]
――――――――
私、洋平君に支えられたこと、いっぱいあったよ。
けど私は、洋平君に何かしてあげれたかな??
:07/12/08 08:43
:N901iC
:YQl3TXec
#492 [あんみつ]
裏庭に着いて、辺りを見回す。
洋平君は、まだ来ていない。
私はベンチに腰を下ろして、静かに目を閉じた。
遠くで、生徒達の笑い声が聞こえる。
:07/12/08 08:44
:N901iC
:YQl3TXec
#493 [あんみつ]
『洋平君の事・・・ちゃんと考える』
『・・・健二先輩と、離れてください』
・・・いろいろあった。
いろいろあったよ。
:07/12/08 08:46
:N901iC
:YQl3TXec
#494 [あんみつ]
洋平君のことちゃんと考えて、付き合うって決めた。
私の選択は、間違ってたのかな。
結局私は、自分のことしか考えてなかったんじゃないかな。
私は・・・洋平君の優しさに逃げたんじゃないかな。
:07/12/08 08:47
:N901iC
:YQl3TXec
#495 [あんみつ]
「ごめん、待った??」
目を開けて上を見ると、洋平君が立っていた。
「・・・ううん、全然」
「そっか。なら良かった」
そう言うと洋平君は、私の隣に腰を下ろした。
洋平君は何も言わない。
雰囲気で分かる。
私の言葉を待ってくれている。
:07/12/08 08:49
:N901iC
:YQl3TXec
#496 [あんみつ]
温かい人、優しい人。
この人に・・・嘘はつけない。
「・・・洋平君」
私は、振り絞るように言った。
自分の心臓の音が、やけに大きく聞こえる。
洋平君の方を見ると、洋平君も私を見ていた。
真っすぐな瞳で見られると、胸が苦しくなった。
:07/12/08 08:50
:N901iC
:YQl3TXec
#497 [あんみつ]
けど、言わなきゃいけない。
このままじゃいけない。
(・・・洋平君)
『ねこ!!』
(・・・健二)
:07/12/08 08:52
:N901iC
:YQl3TXec
#498 [あんみつ]
私は、ゆっくり口を開く。
「・・・洋平君」
私はもう一度言って、息を吸った。
大丈夫、言える。
「・・・私、健二が好きなの」
:07/12/08 08:54
:N901iC
:YQl3TXec
#499 [あんみつ]
吐き出すように、言った。
これが、どうしようもない私の気持ち。
「・・・洋平君のこと、好きだよ。けど・・・私にとっての1番は・・・やっぱり健二なの」
少しずつ、少しずつ。
言葉をつなげる。
:07/12/08 08:56
:N901iC
:YQl3TXec
#500 [あんみつ]
洋平君は、まっすぐ私を見ている。
怒りとも、悲しみともとれない表情で。
少しも目をそらさない。
「・・・ごめんなさい」
私は頭を下げた。
たまらなく、胸が苦しくなった。
洋平君の真っすぐな瞳から逃げた。
私はやっぱり、弱虫だ。
:07/12/08 08:58
:N901iC
:YQl3TXec
#501 [あんみつ]
「・・・謝るなよ」
洋平君が言った。
頭に温もりを感じる。
洋平君の手だ。
私は、そっと顔を上げた。
:07/12/08 08:59
:N901iC
:YQl3TXec
#502 [あんみつ]
「俺・・・ねこちゃんが、ちゃんと俺と向き合ってくれて、嬉しかったよ」
洋平君は、優しく笑う。
「・・・ねこちゃんといれて、楽しかったし」
言いながら洋平君は、私の頭をわしゃわしゃと撫でた。
(・・・何でこんなに)
:07/12/08 09:00
:N901iC
:YQl3TXec
#503 [あんみつ]
「・・・て、こら泣くなよ」
洋平君に言われて、自分が泣いてることに気付いた。
洋平君は、袖で涙を拭ってくれる。
「・・・洋平君、優しすぎだよー・・・」
温かい。
洋平君の優しさに、また救われた。
:07/12/08 09:02
:N901iC
:YQl3TXec
#504 [あんみつ]
「泣くなって・・・また、ほっとけなくなるから」
洋平君の言葉に、私は目を見開いた。
照れ臭そうに笑う洋平君。
「ほら、笑え!!」
後悔も、不安も吹き飛ばす、洋平君の笑顔。
傷つけてないはずない。
けど、それでも笑ってくれる。
優しい人、強い人。
:07/12/08 09:05
:N901iC
:YQl3TXec
#505 [あんみつ]
たくさん傷つけてごめん。
1番じゃなくてごめん。
支えてくれて、ありがとう。
この気持ちに気付かせてくれて、ありがとう。
:07/12/08 09:07
:N901iC
:YQl3TXec
#506 [あんみつ]
「・・・ありがと」
私は涙を拭うと、笑った。
それを見て洋平君は、私の頭をぽんぽんと叩く。
「・・・どうしてもつらくなったら、言いなよ。聞くからさ」
そう言うと、洋平君は立ち上がった。
「・・・じゃ、またな!!」
私が返事をしないうちに、洋平君は校舎に向かって走って行った。
:07/12/08 09:09
:N901iC
:YQl3TXec
#507 [あんみつ]
(・・・ありがとう)
本当に、本当にありがとう。
「・・・ありがとう」
洋平君の背中に向かって、もう一度つぶやいた。
:07/12/08 09:10
:N901iC
:YQl3TXec
#508 [あんみつ]
:07/12/08 09:21
:N901iC
:YQl3TXec
#509 [あんみつ]
19、どうすることも
洋平君が笑ってくれるから、私も笑えた。
『健二が好き』
言葉にしたら、気持ちがまた大きくなった気がした。
届かない想いが、苦しくて、切なくて、泣きそうになった。
:07/12/16 16:01
:D904i
:vTqJY5Nc
#510 [あんみつ]
・・・届かない。
分かってる。
けど、それでも誤魔化せなかった、止められなかった。
自覚して、どんどん大きくなるこの気持ち。
届かない。
なのに、優しい人を傷付けて、私はこれから、どうすればいいんだろう。
どうしたいんだろう。
.
:07/12/16 16:14
:D904i
:vTqJY5Nc
#511 [あんみつ]
――――――――
「私・・・洋平君と別れた」
「・・・え」
放課後の屋上。
私の言葉に、奈津美は目を丸くした。
「・・・いつ??」
「昨日の、放課後」
奈津美の質問に短く返して、私は奈津美の横に座った。
:07/12/16 16:16
:D904i
:vTqJY5Nc
#512 [あんみつ]
フェンス越しに見下ろすグラウンドに、帰って行く生徒や部活の準備をする野球部が見える。
奈津美が隣に座った私を見る。
「・・・何か、ね」
奈津美が何か言う前に、私は口を開いた。
:07/12/16 16:19
:D904i
:vTqJY5Nc
#513 [あんみつ]
佐古さんに言われたこと、健二と待ち合わせたこと、健二が来なかったこと。
それと、自覚した私の気持ち。
どうしようもない、私の気持ち。
たどたどしい私の話を、奈津美は黙って聞いてくれた。
話し終えると、私は再び立ち上がった。
:07/12/16 16:21
:D904i
:vTqJY5Nc
#514 [あんみつ]
野球部のかけ声が聞こえる。
「・・・ねぇ」
奈津美も立ち上がる。
私を見る奈津美は、泣きそうな目をしていた。
「ねこ・・・これからどうするの??」
.
:07/12/16 19:42
:D904i
:vTqJY5Nc
#515 [あんみつ]
『どうするの??』
『どうしたいの??』
気持ちを自覚した日から、何度も何度も、自分に聞いた。
けど・・・
.
:07/12/16 19:54
:D904i
:vTqJY5Nc
#516 [あんみつ]
「・・・どうしようもない、かな」
泣きそうな奈津美に、私はへらっと笑って見せた。
「佐古さんとも約束したし・・・健二にも離れられちゃったし」
.
:07/12/16 19:56
:D904i
:vTqJY5Nc
#517 [あんみつ]
そう。
私は動けない。
健二に「好き」と言えない。
言ってはいけない。
言ったところで・・・健二にとって私は幼なじみ。
.
:07/12/16 20:00
:D904i
:vTqJY5Nc
#518 [あんみつ]
「・・・けど、こんな気持ちのまま、洋平君と付き合えないから」
きっとこの先も、健二を1番に思う気持ちは変わらないから。
むくわれなくても。
離れても。
.
:07/12/16 20:05
:D904i
:vTqJY5Nc
#519 [あんみつ]
「・・・うん」
奈津美はうつむいた。
光に透けて茶色っぽい奈津美の髪が、横顔をおおう。
「・・・ねこ、バカだよ」
「・・・うん、バカかも」
カキンッ
バットにボールが当たる金属音が響いた。
:07/12/16 20:29
:D904i
:vTqJY5Nc
#520 [あんみつ]
「・・・ふっ」
奈津美の体が揺れた。
そして、うつむいていた顔が上がる。
「バカでも好きだよー、ねこ!!」
奈津美の顔は、笑顔だった。
(・・・奈津美)
:07/12/16 20:30
:D904i
:vTqJY5Nc
#521 [あんみつ]
「私もバカな奈津美が好きー!!」
私は奈津美の腕をとった。
「じゃぁ付き合っちゃう!?」
「きゃはは!!」
ありがとう、奈津美。
奈津美がいてくれて良かった。
.
:07/12/16 20:32
:D904i
:vTqJY5Nc
#522 [あんみつ]
――――――――
どうしようもない。
どうすることもできない。
佐古さんの幸せを壊す権利、私にはない。
健二の決心を無駄にすること、私にはできない。
:07/12/16 21:45
:D904i
:vTqJY5Nc
#523 [あんみつ]
ただ・・・ただ想っているだけ。
それだけ。
・・・健二、大好きだよ。
.
:07/12/16 21:46
:D904i
:vTqJY5Nc
#524 [あんみつ]
:07/12/16 21:51
:D904i
:vTqJY5Nc
#525 [かず]
:07/12/18 22:43
:D703i
:GWjWcVmk
#526 [サト]
:07/12/18 23:48
:D903i
:N1auFjoI
#527 [あっちゃん
]
がんばてください

:07/12/23 01:32
:SO903i
:WsU9zKcQ
#528 [あんみつ]
:07/12/23 16:16
:D904i
:6H/vLUkE
#529 [あんみつ]
:07/12/23 16:18
:D904i
:6H/vLUkE
#530 [あんみつ]
あっちゃん

さん


ぁりがとうございます


よかったら感想板にも来てみてくださいね

あとで更新します

:07/12/23 16:20
:D904i
:6H/vLUkE
#531 [あんみつ]
20、「好き」と言ったら。
「健二!!」
今日もあの子が教室に来た。
けど、あの子が会いに来たのは俺じゃない。
「おー、ねこ。ちょっと待って」
あの子が会いに来たのは、竹本健二。
俺の親友。
……………洋平's side…
.
:07/12/23 16:36
:D904i
:6H/vLUkE
#532 [あんみつ]
「あー洋平。こいつ幼なじみのねこ」
「よろしくー!!」
「あ、どーも」
初めて会ったのは高1の春。
笑顔がかわいい子だなって思った。
今思えば、この時からすでに惹かれていたのかもしれない。
.
:07/12/23 16:38
:D904i
:6H/vLUkE
#533 [あんみつ]
「洋平君、健二いる??」
今日もねこちゃんが教室に来た。
「あ、健二今職員室行ってる。すぐ帰ってくると思うよ」
初めて名前を呼ばれて内心ドキドキな俺は、平静を装って答えた。
「じゃあ待っとくや。ありがと!!」
そう言って、ねこちゃんは廊下の壁にもたれる。
.
:07/12/23 16:40
:D904i
:6H/vLUkE
#534 [あんみつ]
・・・見つめてしまった。
俺は、彼女を。
肩より少し長い髪。
長いまつげに、小さな泣きボクロまで。
カバンを持ち直し、前髪を整える仕草一つ一つも。
なぜだか、目が離せなくて。
・・・恋に、落ちた。
.
:07/12/23 16:44
:D904i
:6H/vLUkE
#535 [あんみつ]
「ねぇ健二と洋平君って、どうやって仲良くなったの??」
俺の視線に気づいてかねこちゃんが話しかけてきて、俺ははっとした。
(うわ、やば・・・)
「あーえっと、初めの宿泊研修の時に同じ班だったからかな」
話してる間ねこちゃんがじっと見てくるから、俺は顔が赤くなっていないか心配だった。
:07/12/23 16:47
:D904i
:6H/vLUkE
#536 [あんみつ]
「へー。あ、健二あれで道間違えたらしいね」
「そう!!オリエンテーションで。健二が絶対あっちだって言い張るから行ったら、見事迷った」
「ははっ!!」
笑うねこちゃんを見て俺は、やっぱり笑顔かわいいな、なんて思ったりした。
「ま、楽しかったけどな」
話していると思い出して、おかしくてまた笑えた。
:07/12/23 16:53
:D904i
:6H/vLUkE
#537 [あんみつ]
「洋平君」
ねこちゃんが、俺を手招きする。
俺はドキドキしながら、ねこちゃんの隣で同じように壁にもたれた。
「何??」
「いや、通りたそうにしてたから」
そう言ってねこちゃんは、教室のドアの方を指差す。
見ると、クラスの女子が何人か出てきていた。
ドアの前に立っていた俺は、相当邪魔になっていたらしい。
:07/12/23 16:56
:D904i
:6H/vLUkE
#538 [あんみつ]
(・・・なんだ)
「・・・健二、昔も同じようなことしてたよ」
がっかりする俺の気持ちなんか、知る由もないねこちゃんが続ける。
「へー??」
「小2の時にね。何でか忘れたけど、学校の帰りに突然海に行こうってことになって」
「2人で??」
「うん。で、健二が南に行けば着くって言うから、川沿いに歩いて行ってたの。ひたすら」
ねこちゃんは、懐かしそうに話す。
:07/12/23 17:01
:D904i
:6H/vLUkE
#539 [あんみつ]
そんなねこちゃんを見ながら俺は、ねこちゃんに着いてきてもらえる小2の健二を羨ましく思ったりした。
遠い昔のことに、バカみたいだけど。
「けど、海なんか着かないし夜になっちゃって、結局探しにきた親に連れ戻されたの。しかも後から知ったけど、南じゃなくて北に向かってたらしいし」
:07/12/23 17:04
:D904i
:6H/vLUkE
#540 [あんみつ]
「ははっ!!健二って昔から人のこと振り回してたのか」
「ねー!!・・・けど、憎めないんだよね」
そう言ってねこちゃんは、今までで1番かわいく笑った。
・・・ように見えた。
.
:07/12/23 17:07
:D904i
:6H/vLUkE
#541 [あんみつ]
俺の感は当てにならない。
けど、嫌な予感がする。
もし、もしも俺の感が当たっていたら・・・もしかしたら、ねこちゃんは・・・
「あ、健二!!」
「悪い、ねこ。遅くなった」
健二が帰ってきた。
ねこちゃんは、嬉しそうに健二に歩み寄る。
.
:07/12/23 17:09
:D904i
:6H/vLUkE
#542 [ァリ]
失礼します

<<1-100
<<101-200
<<201-300
<<301-400
<<401-500
<<501-600
<<601-700
<<701-800
<<801-900
<<901-1000
:07/12/23 17:10
:P702iD
:m8g6Q5a6
#543 [あんみつ]
・・・つらい恋を予感した、高1の夏。
あれから約1年たった。
何度も気になることはあった。
けど、それでも俺は、違うかもしれない、「幼なじみ」としてかもしれない、と甘い期待を抱いていた。
.
:07/12/23 17:11
:D904i
:6H/vLUkE
#544 [あんみつ]
:07/12/23 19:49
:D904i
:6H/vLUkE
#545 [あんみつ]
――――――――
高2の夏。
健二が後輩に告白された。
「健二、振ったんだって??」
放課後、健二と俺が話しているところに割り込んできたのは、同じクラスの岡崎。
多分、佐古さんのことだろう。
確かに健二は先週、告白されたその日に振った。
:07/12/23 21:06
:D904i
:6H/vLUkE
#546 [あんみつ]
「あぁ。・・・てか、何で知ってんの??」
健二が、不思議そうに聞き返す。
「その子、俺の知り合い」
「あー、そうなん??」
「あぁ。俺の部活の後輩と同じクラスの子」
岡崎は真顔で答える。
(・・・知り合い、か??)
「で、どうしても付き合えない??」
突っ込む暇も与えず、岡崎が言った。
:07/12/23 21:08
:D904i
:6H/vLUkE
#547 [あんみつ]
「あぁ」
そっけない健二の返事に、岡崎は小さくため息をつく。
「やっぱ無理か。・・・けど健二、あの子はただの幼なじみだろ??」
あの子は、ねこちゃんのことだろう。
しつこい岡崎に、だんだんと健二の顔が険しくなってくる。
:07/12/23 21:14
:D904i
:6H/vLUkE
#548 [あんみつ]
「・・・ねこは関係ねーよ??」
健二が答える。
無理に作った笑顔が逆に怖い。
確かに岡崎もうるさいが、何があったのか今日の健二は機嫌が悪い。
このまま続けさせるわけにはいかない。
そう思って止めようとすると、後ろのドアのところからねこちゃんが覗いているのが見えた。
:07/12/23 21:19
:D904i
:6H/vLUkE
#549 [あんみつ]
(あ、いいところに)
「おい、健・・・」
「竹本先輩!!」
俺の言葉は、健二を呼ぶ声に遮られた。
声のした方を見ると、前のドアのところで活発そうな女の子が、健二に向かって手を振っている。
「は??何で・・・」
言いながら、健二は岡崎を睨む。
:07/12/23 21:24
:D904i
:6H/vLUkE
#550 [あんみつ]
「俺じゃねーよ!!」
睨まれた岡崎は、慌てて首を横に振る。
(・・・あの子が佐古さんか)
健二の性格からして、いくら機嫌が悪くても無視はできないだろう。
思った通り、ため息をつきながらも、健二は佐古さんの方に向かった。
ねこちゃんには、気づいていない。
:07/12/23 21:48
:D904i
:6H/vLUkE
#551 [あんみつ]
俺が再び後ろのドアのところを見ると、ねこちゃんと目があった。
と思ったら、さっとドアの陰に隠れてしまった。
一瞬見えた顔は、泣きそうだった。
(・・・あ)
俺は立ち上がった。
けど、そこから足が動かない。
.
:07/12/23 21:53
:D904i
:6H/vLUkE
#552 [あんみつ]
追いかけて、俺は何を言うつもりなんだ??
どうするつもりなんだ??
・・・分からない。
けど・・・
(・・・ほっとけない)
俺は教室を飛び出した。
:07/12/23 22:00
:D904i
:6H/vLUkE
#553 [あんみつ]
ねこちゃんは、もう廊下にいない。
俺は廊下を走って、1段飛ばしで階段を駆け下りる。
1階まで下りて、ようやく下駄箱のところに後ろ姿を見つけた。
(・・・あ)
「・・・ねこちゃん!!」
呼んだ。
ねこちゃんが振り向く。
:07/12/23 22:03
:D904i
:6H/vLUkE
#554 [あんみつ]
「・・・洋平君」
声にいつもの元気がない。
(えっと・・・)
「あいつ・・・健二、呼ばなくて良かったの??」
何か言わなきゃと思って出た言葉は、こんなものだった。
「あー・・・うん、たいした用じゃないから」
ねこちゃんが答える。
.
:07/12/23 22:05
:D904i
:6H/vLUkE
#555 [あんみつ]
嘘つくなよ。
いっつも用なくても、一緒に帰ってるじゃん。
「・・・そ??」
けど、これ以上は言えない。
「うん、大丈夫」
どこがだよ。
無理して笑ってんのばればれなんだよ。
.
:07/12/23 22:13
:D904i
:6H/vLUkE
#556 [あんみつ]
「じゃ、ばいばい!!わざわざありがとね」
ねこちゃんが、後ろを向いて帰ろうとする。
「ねこちゃん!!」
俺は無意識のうちに、また呼び止めていた。
ねこちゃんが、ゆっくりと振り返る。
「・・・え??何??」
・・・泣きそうな顔をしていた。
.
:07/12/23 22:14
:D904i
:6H/vLUkE
#557 [あんみつ]
俺は、彼女に何を言おうとしたのだろう。
佐古さん、まだ諦めてないみたいだよ。
・・・言ったらねこちゃんは、健二を諦める??
俺のことを好きになる??
・・・いや、そんなことを言っても、傷つけるだけだ。
悩ませるだけだ。
:07/12/23 22:17
:D904i
:6H/vLUkE
#558 [あんみつ]
健二より、自分のことを好きになってほしい。
けど、ねこちゃんを傷つけたいわけじゃない。
悩ませたいわけじゃない。
それに・・・泣きそうな彼女に、言えるわけがない。
.
:07/12/23 22:18
:D904i
:6H/vLUkE
#559 [あんみつ]
「あ、えっと・・・やっぱ何でもない。・・・てか、健二にはねこちゃんが来てた事、言わない方がいい??」
何でこんなこと言ったのか、自分でも分からない。
ただ、何となくその方がいい気がした。
「あっ・・・うん」
「分かった。じゃ、またな!!」
笑顔で言えた。
:07/12/23 22:20
:D904i
:6H/vLUkE
#560 [あんみつ]
俺はねこちゃんに背を向けて、再び階段を上がっていく。
下駄箱から見えない所まで上がって、俺は立ち止まった。
頭に浮かぶのは、ねこちゃんの泣きそうな顔ばかり。
.
:07/12/23 22:22
:D904i
:6H/vLUkE
#561 [あんみつ]
高2、7月の初め。
確信する。
好きな人の好きな人は、俺の親友。
幼なじみとしてじゃない。
ねこちゃんは・・・健二が好きだ。
.
:07/12/23 22:23
:D904i
:6H/vLUkE
#562 [南雲]
:07/12/24 00:42
:SH905i
:LPbMPAms
#563 [(´;ω;`)]
:07/12/26 00:23
:SH905i
:kh3mttDE
#564 [健二]
自分の名前が出てきてビックリした(笑)
:07/12/30 01:55
:PC
:tJ6JJp3U
#565 [あんみつ]
:07/12/30 20:48
:D904i
:IvjMyUfk
#566 [あんみつ]
――――――――
「・・・はぁー」
「幸せ逃げるぞ」
ねこちゃんが健二のことを好きだと、確信してから1週間。
無意識のうちに出た俺のため息に対して、健二が言った。
(この・・・鈍感)
ガンッ!!
俺は、健二が座っている俺の前の席のイスを、下から蹴った。
:07/12/31 08:51
:D904i
:iTVZMdxU
#567 [あんみつ]
「・・・おい、どした??」
怒るかと思った。
けど健二は、怒るどころか心配そうに言うから、自分のしたことがひどく後ろめたくなった。
「・・・悪い、何でもない」
今のは、ただのやつあたりだ。
健二は悪くない。
・・・分かってる。
けど、心の奥では健二に嫉妬してる自分がいる。
.
:07/12/31 08:53
:D904i
:iTVZMdxU
#568 [あんみつ]
「・・・ふーん??」
それだけ言うと、健二は読んでいた漫画に目を戻した。
健二の機嫌が悪かったのは結局あの日だけで、次の日からはいたって普通の健二だった。
ねこちゃんとも、いつも通り一緒に来て、一緒に帰ったりしている。
.
:07/12/31 08:55
:D904i
:iTVZMdxU
#569 [あんみつ]
「・・・なぁ」
「んー??」
健二は、漫画を読みながら答える。
「佐古さんのこと、どうなった??」
俺は、気になっていたことを聞いた。
.
:07/12/31 08:57
:D904i
:iTVZMdxU
#570 [あんみつ]
あの日、ねこちゃんを追いかけていった後教室に戻ったら、すでに佐古さんはいなかった。
まだ教室にいた健二に聞いたところ、どうやら「諦めません」と言われたらしい。
が、それ以降、佐古さんについての話は何も聞いていない。
俺の問いに、健二の目線がぴたりと止まった。
ゆっくりと漫画を閉じて、俺と向かい合う。
:07/12/31 08:59
:D904i
:iTVZMdxU
#571 [あんみつ]
「・・・それがさ」
いきなり小声で話し出す健二。
「メールやら電話やら来るんだよ」
言いながら健二は、いかにもうんざりという顔をした。
「は??健二、教えたん??」
「教えてねーよ。・・・多分、あいつだろ」
そう言って健二は、黒板の前の辺にいる岡崎に目線をやる。
:07/12/31 09:01
:D904i
:iTVZMdxU
#572 [あんみつ]
(・・・あぁ)
俺は静かに頷く。
健二の様子からして、もう岡崎に問いただすのも面倒らしい。
「初めの内は返事してた・・・つっても、すぐ切ってたんだけど。もうめんどくせー・・・」
健二は、片手で頭を押さえた。
.
:07/12/31 09:03
:D904i
:iTVZMdxU
#573 [あんみつ]
健二が佐古さんになびく様子は、全くない。
少なくとも、今のところは。
健二にとってねこちゃんは幼なじみ。
今までも、今も、多分これからもずっと。
.
:07/12/31 09:05
:D904i
:iTVZMdxU
#574 [あんみつ]
健二とねこちゃんを初めて見た時、他の奴と同じように俺も聞いた。
『ただの幼なじみ??好きとかは全くねーの??』
ねこちゃんのことが気になったから。
それもある。
けど、ただ単に不思議に思う気持ちもあった。
ずっと一緒にいて、すごく仲良くて、女として見たことはないのか。
:07/12/31 09:06
:D904i
:iTVZMdxU
#575 [あんみつ]
『好きだよ。大事な幼なじみとしてな』
そう言って健二は、照れくさそうに笑った。
あの健二の笑顔に、嘘はない。
けど、それは、ねこちゃんの想いは叶わないってことで。
多分、ねこちゃんもそれを分かってるから。
だから、健二に気持ちを伝えれないんだろう。
「好き」と言ったら、関係が壊れてしまう気がして。
:07/12/31 09:08
:D904i
:iTVZMdxU
#576 [あんみつ]
・・・じゃあ、俺は??
俺は、ねこちゃんが好きだ。
ねこちゃんは、健二が好きだ。
俺の想いは叶わない。
・・・だけど、本当にそれだけなのか??
.
:07/12/31 13:34
:D904i
:iTVZMdxU
#577 [あんみつ]
「・・・でさ、さっき、今日の放課後、話があるから残っててってメール来たんだけど」
健二の言葉で、俺は一気に現実に引き戻された。
「・・・は??て、佐古さんから??」
間の抜けた声が出た。
「あぁ。・・・まぁ俺も、このままなわけにもいかねーし」
健二は、声のことには触れずに言う。
:07/12/31 13:37
:D904i
:iTVZMdxU
#578 [あんみつ]
(・・・まぁな。・・・てか)
「・・・それ、ねこちゃんには??」
「・・・あぁ、先帰っといてって言わねーとな」
健二の答えは、俺が聞いた内容とは多少ずれている。
が、分かった。
ねこちゃんにはまだ言ってないらしい。
俺は心の中で、胸をなで下ろした。
:07/12/31 13:39
:D904i
:iTVZMdxU
#579 [あんみつ]
(それなら・・・)
「俺が言っといてやるよ」
「は??何で洋平が・・・」
「いーから!!言っといてやるって」
半ば無理矢理、健二をうなずかせた。
・・・何、必死になってんだ俺。
.
:07/12/31 13:40
:D904i
:iTVZMdxU
#580 [あんみつ]
――――――――
放課後。
俺は急いで、ねこちゃんのクラスに向かう。
ねこちゃんが健二の所に行かないうちに、早く。
健二ははっきり言うつもりらしい。
けど、話の内容どーこーより、健二と佐古さんが一緒にいるのを見せたくなかった。
傷つく顔を見たくなかった。
.
:07/12/31 14:42
:D904i
:iTVZMdxU
#581 [あんみつ]
ドンッ!!
「きゃ!!」
「わっ、ごめん!!大丈夫??」
廊下の曲がり角の所で誰かにぶつかって、俺はとっさに言った。
「あー、やっぱり洋平君」
聞くだけで鼓動が速くなる、この声。
下を向くと、思った通り、そしてタイミング良くねこちゃんがいた。
隣にねこちゃんの友達もいる。
:07/12/31 14:45
:D904i
:iTVZMdxU
#582 [あんみつ]
「あれ??ねこちゃん。ごめん、大丈夫??」
平静を装って聞く俺。
「うん、全然平気。どしたの??急いで」
「あー、ちょっとねこちゃんに用があって」
「私??」
「健二が・・・何か用できたから先帰っててって」
俺は、何度も頭の中で練習した言葉を言う。
「そうなんだ・・・分かった。ありがと」
ねこちゃんは一瞬残念そうな顔をしたが、すぐ笑顔で言った。
.
:07/12/31 15:01
:D904i
:iTVZMdxU
#583 [あんみつ]
・・・嘘は言ってない。
が、隠し事はしてる。
何だか罪悪感がある。
「うん。・・・ねこちゃん、もう、すぐ帰る??」
「うん、帰るけど??何??」
「いや、別に。お気を付けて!!」
俺は、隠し事がばれないうちに立ち去った。
:07/12/31 15:03
:D904i
:iTVZMdxU
#584 [あんみつ]
これで、とりあえずは安心だ。
そう思いながら、俺は少し遠回りして下駄箱に向かう。
下駄箱に着いた時、ちょうどそこから出て行こうとする、見覚えのある後ろ姿があった。
(あれ・・・)
「・・・ねぇ!!」
声をかけて、その子が振り向く。
「あれ??えっと、洋平君??」
.
:07/12/31 15:08
:D904i
:iTVZMdxU
#585 [あんみつ]
やっぱり。
さっき、ねこちゃんの隣にいた友達だ。
以前、少しだけ話をしたことがある。
どうして・・・
「1人??ねこちゃんは??」
隣にねこちゃんは、いない。
「あー、何か忘れ物したから先に帰ってって」
(・・・まじかよ)
「ありがと!!」
俺はそう言って、急いで戻ろうとした。
:07/12/31 16:04
:D904i
:iTVZMdxU
#586 [あんみつ]
(・・・あ)
「えっと、木原さんばいばい!!」
思い出した名前を言って、俺は走り出した。
嫌な予感がする。
早く、早く。
どうか、間に合いますように。
.
:07/12/31 16:10
:D904i
:iTVZMdxU
#587 [あんみつ]
階段を駆け上がって、廊下の曲がり角を曲がる。
「・・・はぁ」
俺の願いも虚しく、見えたのは、避けたかった光景。
2組のドアの所に立つ、ねこちゃんの後ろ姿だった。
(・・・くそっ)
小さく舌打ちをして、俺は素早く、けど静かにねこちゃんに近づく。
:07/12/31 16:41
:D904i
:iTVZMdxU
#588 [あんみつ]
ねこちゃんは少しも動かない。
近くまできて、俺はねこちゃんの手首を掴んで引っ張った。
その時かすかに聞こえたのは、佐古さんの声。
俺は、ねこちゃんの手を引いて走った。
.
:07/12/31 16:43
:D904i
:iTVZMdxU
#589 [あんみつ]
――――――――
走って、階段を上がって屋上に出た。
「・・・はぁ・・・はぁ」
俺に合わせて無理に走らせたから、ねこちゃんは息が上がっている。
俺は掴んでいた手首を放して、初めてねこちゃんの方を見た。
が、顔を見る前にねこちゃんはしゃがみこんでしまった。
:07/12/31 21:45
:D904i
:iTVZMdxU
#590 [あんみつ]
「・・・すぐ帰るって言ってたのに。・・・何で戻って来ちゃったんだよ」
そう言って俺も、隣に腰を下ろす。
そして、自分の腕に顔をうずめているねこちゃんの頭を撫でた。
「・・・うっ・・・ひっく・・・」
ねこちゃんの体が震える。
.
:07/12/31 21:47
:D904i
:iTVZMdxU
#591 [あんみつ]
悲しんでる顔を見たくなかった。
もちろん、泣いている顔も。
けど、君は泣いてる。
俺じゃない。
健二のために。
俺は、ずっとねこちゃんの頭を撫でていた。
「・・・家まで送るよ」
日が沈みかけた頃、俺は落ち着いたねこちゃんに言った。
.
:07/12/31 21:49
:D904i
:iTVZMdxU
#592 [あんみつ]
アスファルトに並んで伸びる、2つの影。
ねこちゃんと並んで歩くことに、すごくドキドキしてる。
けど、ねこちゃんの腫れた目を見る度に、胸が締め付けられた。
.
:07/12/31 21:50
:D904i
:iTVZMdxU
#593 [あんみつ]
・・・何でだよ。
「幼なじみ」だから??
だから、「好き」と言えない??
「好き」と言ったら、壊れてしまうから??
ずっと、気持ちを心の中に隠したまま??
・・・そんなのやめちゃえよ。
そんなつらい恋、やめちゃえよ。
.
:07/12/31 21:52
:D904i
:iTVZMdxU
#594 [あんみつ]
・・・じゃあ、俺は??
好きな人には、好きな人がいるから??
だから、「好き」と言わない??
このまま・・・やめれるのか??
.
:07/12/31 21:54
:D904i
:iTVZMdxU
#595 [あんみつ]
「・・・あのっ、もうこの辺でいいよ」
沈黙を破って、ねこちゃんが言った。
「・・・そう??」
「うん。・・・今日は、本当にありがとう」
そう言って、力なく笑う。
「うん・・・」
俺はしぶしぶ、自転車カゴからねこちゃんのかばんを取る。
.
:07/12/31 21:55
:D904i
:iTVZMdxU
#596 [あんみつ]
・・・やめれるわけがない。
そんな簡単な気持ちじゃない。
好きなんだ。
大好きなんだ。
笑っていてほしい。
笑わせてあげたい。
.
:07/12/31 21:57
:D904i
:iTVZMdxU
#597 [あんみつ]
「・・・洋平君??」
なかなかかばんを離さない俺に、ねこちゃんが不思議そうな顔で言った。
俺は、地面を見た。
「好き」と言ったら、それで終わりかもしれない。
けど、俺は・・・
.
:07/12/31 21:59
:D904i
:iTVZMdxU
#598 [あんみつ]
「・・・もう、健二のために泣くなよ」
「・・・え??」
俺は顔を上げて、ねこちゃんを見た。
「ねこちゃんに泣いてほしくないんだ」
.
:07/12/31 22:01
:D904i
:iTVZMdxU
#599 [あんみつ]
「好き」と言ったら、終わってしまうかもしれない。
けど・・・「好き」と言わないまま、終われない。
もう、放っておけない。
だったら・・・
「・・・好きなんだ」
.
:07/12/31 22:02
:D904i
:iTVZMdxU
#600 [あんみつ]
言わないままじゃ、終われない。
だったら、賭けてみようと思ったんだ。
「俺は、ねこちゃんの事が好きだ」
・・・「好き」と言ったら、その先に「終わり」じゃない何かがあるって、信じたかった。
.
:07/12/31 22:04
:D904i
:iTVZMdxU
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194