「好き」と言いたい。
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#801 [あんみつ]
 

私服の先輩。

いつもと違う。

学校以外の場所で、こうして会ってる。

先輩には気持ちがないと分かっていても、自然と顔がにやけてくる。

.

⏰:08/03/20 14:03 📱:D904i 🆔:TaVwQi/2


#802 [あんみつ]
 

(・・・っと)

私は、にやける口元をあわてて押さえた。

「・・・あの・・・ごめんなさい」

「・・・何が?」

ぶっきらぼうに答える先輩。

無理もない。

私は少し目を伏せた。

⏰:08/03/20 14:05 📱:D904i 🆔:TaVwQi/2


#803 [あんみつ]
 
「一方的にこんな約束・・・先輩の都合とか考えないで・・・」

口に出して言ってみると、よくあんな強引なことできたもんだと、恥ずかしくなった。

少しの沈黙が流れる。

「・・・いまさら」

先輩はそうつぶやいた後、小さくため息をついた。

⏰:08/03/20 14:07 📱:D904i 🆔:TaVwQi/2


#804 [あんみつ]
 
顔を上げられない。

目の奥が熱い。

(・・・泣いちゃダメだ)

私は、体の前で両手を握りしめた。

⏰:08/03/20 14:12 📱:D904i 🆔:TaVwQi/2


#805 [あんみつ]
 
「・・・で、どこ行きたいんだ?」

先輩の優しい声。

「・・・え?」

私は、ゆっくりと顔を上げた。

先輩は、私の答えを促すように、私の顔をじっと見る。

⏰:08/03/20 14:14 📱:D904i 🆔:TaVwQi/2


#806 [あんみつ]
 
「あ・・・えっと、映画見たいのあって・・・」

「じゃ、行きますか」

私が言うと、先輩は回れ右して言った。

そして、ゆっくりと歩き出す。

私は状況が飲み込めなくて、離れていく先輩の背中をただ立ち止まって見ていた。

その背中がぴたりと止まって、先輩が振り向く。

⏰:08/03/20 14:17 📱:D904i 🆔:TaVwQi/2


#807 [あんみつ]
 
「・・・今日暇だから」

それだけ言って、また前を向いてしまった。

けど今度は歩き出さない。

(・・・あ)

やっと状況を理解した。

再び顔がにやけてくる。

⏰:08/03/20 14:19 📱:D904i 🆔:TaVwQi/2


#808 [あんみつ]
 
(やばい・・・嬉しい!!)

「・・・はい!!」

私は先輩の隣まで走った。

私の姿を確認した先輩は、またゆっくりと歩き出す。

私はそんな先輩の横顔を、そんの少し盗み見した。

.

⏰:08/03/20 14:21 📱:D904i 🆔:TaVwQi/2


#809 [あんみつ]
 

・・・ほっとけなかったんでしょ?

やっぱり、思ってた通りの優しい人。

そんなの私、もっと好きになっちゃうよ。

.

⏰:08/03/20 14:23 📱:D904i 🆔:TaVwQi/2


#810 [あんみつ]
 

いつも、先輩の隣にはあの人がいる。

けど今は違う。

今、先輩の隣にいるのは私。

それだけですごく嬉しく思うのと同時に、私は、もっと先輩を独占したいと思ってしまったんだ。

.

⏰:08/03/20 14:25 📱:D904i 🆔:TaVwQi/2


#811 []
更新あざーす

⏰:08/03/20 21:46 📱:SH903iTV 🆔:ffOjpEqg


#812 []
あげ

⏰:08/03/25 07:00 📱:SH903iTV 🆔:mDSvPdXs


#813 [我輩は匿名である]
>>001-200
>>201-400
>>401-600
>>601-800
>>801-1000

⏰:08/04/16 00:44 📱:F705i 🆔:☆☆☆


#814 [あんみつ]
あげありがとうございます
長い間放置して、読んでくれていた人すみませんでした
少しですが更新します

⏰:08/06/14 14:46 📱:D904i 🆔:PXvLBvcE


#815 [あんみつ]
――――――――


先輩と2人で出掛けたあの日から、先輩の私への接し方が変わった。


「あ・・・竹本先輩!!」

私が先輩の名前を呼ぶ。

先輩が、それに振り向いて私を見る。

「よっ」

そう言って軽く笑う。

私を見て、笑う。

⏰:08/06/14 14:48 📱:D904i 🆔:PXvLBvcE


#816 [あんみつ]
 
メールをしたら返事が来て、私の質問に答えてくれる。

いろいろな先輩が見えてくる。

私からの一方的なのじゃない。

ちゃんと会話になってる。

それがすごく嬉しかった。

それでも、いつも会話のきっかけを作るのは私で、先輩から話しかけてくれることはほとんどなかった。

⏰:08/06/14 14:50 📱:D904i 🆔:PXvLBvcE


#817 [あんみつ]
 
前よりは近づけたと思う。

けど、やっぱり好きなのは私だけなのかなって、少し自信なくしてた。

だから、先輩にお祭りに誘われた時、携帯握りしめて思わずやったー!!って叫んじゃった。

それだけ嬉しかったんだよ。

.

⏰:08/06/14 14:51 📱:D904i 🆔:PXvLBvcE


#818 [いち]
待ってました
これからも頑張ってください!

⏰:08/06/14 18:09 📱:N904i 🆔:UzS/Tk/U


#819 [我輩は匿名である]
頑張って下さい

⏰:08/06/18 06:23 📱:P905i 🆔:Gr9C5yzk


#820 [あむろP]
頑張ってください

⏰:08/06/27 16:24 📱:811T 🆔:kECbV1Ek


#821 [あんみつ]
いちさん匿名さんあむろさん
ありがとうございます
今から更新します

⏰:08/06/28 22:54 📱:D904i 🆔:h9i7e./U


#822 [あんみつ]
――――――――


『・・・付き合ってもいいよ』

祭りに誘われた次の日、先輩が言った。

.

⏰:08/06/28 22:56 📱:D904i 🆔:h9i7e./U


#823 [あんみつ]
 

その日の夕方、先輩から突然電話があった。

{今、暇?}

あまりにぶっきらぼうだったから、悪い予感がした。

「はい・・・暇ですけど」

{・・・ちょっと出てこん?}

.

⏰:08/06/28 22:58 📱:D904i 🆔:h9i7e./U


#824 [あんみつ]
 

何がなんだか分からないまま返事をして、うちの近所まで来てくれた先輩と会うことになった。

待ち合わせ場所のコンビニに着いて、少しして先輩も来た。

クーラーのよく効いた店内を出て、自転車を押す先輩と並んで歩く。

しばらくの沈黙の後、先輩が言った。

「・・・付き合ってもいいよ」

.

⏰:08/06/28 22:59 📱:D904i 🆔:h9i7e./U


#825 [あんみつ]
 

そう言った先輩はまっすぐ前を向いてて、けどその横顔はほんのり赤くなっていた。

一方私は、先輩の言ったことがすぐには理解できず、その場に立ち止まった。

(・・・つきあう?・・・つきあっても・・・)

立ち止まった私に気づいて、先輩も少し先で立ち止まってこっちを向く。
.

⏰:08/06/28 23:01 📱:D904i 🆔:h9i7e./U


#826 [あんみつ]
 

「・・・ほら」

先輩が照れたように、自転車を押す手とは反対の左手を、私に向かって差し出す。


『・・・付き合ってもいいよ』


その瞬間理解した。

先輩が・・・振り向いてくれた。

彼氏と彼女になれるんだ。
.

⏰:08/06/28 23:03 📱:D904i 🆔:h9i7e./U


#827 [あんみつ]
 
・・・涙が出そうなくらい嬉しかった。

私の頑張りは無駄じゃなかった。

好きでいてよかった。

「好き」と言ってよかった。

先輩の手を握って、心の底からそう思った。
.

⏰:08/06/28 23:05 📱:D904i 🆔:h9i7e./U


#828 [あんみつ]
 

・・・愛しい。

この手をずっと離したくない。

そう思って、本気で願った。

.

⏰:08/06/28 23:06 📱:D904i 🆔:h9i7e./U


#829 [あんみつ]
ほんの少しですみません
感想板貼っておきます

感想板
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2685/

⏰:08/06/28 23:10 📱:D904i 🆔:h9i7e./U


#830 [(・ε・`)]
>>001-150
>>150-300
>>300-450
>>450-600
>>600-750
>>750-900

⏰:08/06/28 23:29 📱:F904i 🆔:akSH56Rw


#831 [我輩は匿名である]
あげ

⏰:08/07/01 22:48 📱:P905i 🆔:Q2.s8SlQ


#832 [我輩は…ョではない]
あげ~タ

⏰:08/07/02 17:03 📱:W61S 🆔:x1yEn07g


#833 []
続き頑張って

⏰:08/07/03 00:42 📱:D902iS 🆔:CnlPqtC2


#834 [我輩は匿名である]
あげ〜

⏰:08/07/20 08:56 📱:P905i 🆔:xQ0yvsYU


#835 [み]
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400
>>401-450
>>451-500
>>501-550
>>551-600
>>601-650
>>651-700
>>701-750
>>751-800
>>801-850
>>851-900
>>901-1000

安価すみませんコA
面白いですエイ
頑張って下さい(^ω^)

⏰:08/07/22 11:22 📱:W52SH 🆔:ZaRLz9ao


#836 [あや]
あんみつちゃん
覚えてるかな?
あのときの、あやだよ
全然来られなくてごめんね
更新少しずつでいいから、がんばってね
色んな人の想いがあるよね。でもやっぱり、健二とネコうまくいってほしい

あんみつちゃん
がんばってね

⏰:08/07/30 12:38 📱:SH903i 🆔:DdjHhEIs


#837 [あんみつ]
みなさん
あげありがとうございます
放置本当にすみません

あやさん
感想板の方に返事したよ

少しずつですが更新します

⏰:08/08/12 10:40 📱:D904i 🆔:A0ydUP3A


#838 [あんみつ]
――――――――


夏休みが終わって二学期が始まって、健二先輩はまたあの人と登校し始めた。

根宮奈子先輩。

健二先輩がねこって呼ぶその人は、先輩の大切な幼なじみ。

・・・大切な。
.

⏰:08/08/12 10:41 📱:D904i 🆔:A0ydUP3A


#839 [あんみつ]
 
健二先輩は、その気持ちを正直に話してくれた。

私もそれを理解しようとした。

受け入れようとした。

けど・・・。
.

⏰:08/08/12 10:43 📱:D904i 🆔:A0ydUP3A


#840 [あんみつ]
 
体育祭で一緒に走る二人の姿を見た時、私は心の底から根宮先輩に嫉妬した。

それと同時に、自分の中にこんな強い独占欲があることに驚いた。

嫌だ、嫌だ。

先輩の隣には私がいたい。

.

⏰:08/08/12 10:45 📱:D904i 🆔:A0ydUP3A


#841 [あんみつ]
 

体育祭のあとの帰り道、私はわざと根宮先輩のことには触れないようにした。

今その話をしてしまうと、気持ちが溢れてしまいそうだったから。

嫉妬、独占欲。

そんな気持ち、健二先輩には知られたくない。

めんどうな女だって思われたくない。

.

⏰:08/08/12 10:46 📱:D904i 🆔:A0ydUP3A


#842 [あんみつ]
 

その時の先輩の態度は、心なしかよそよそしく感じた。

まるで私の心の中が分かっているかのように。

そんな先輩に、私は何も言えなくなった。

それから駅までは、ずっと沈黙のままだった。

.

⏰:08/08/12 10:52 📱:D904i 🆔:A0ydUP3A


#843 [あんみつ]
 

先輩には、笑っていてほしい。

困らせたいわけじゃないんだよ。

好きなの。

大好きなの。

先輩のこと、分かりたいって本当に思う。
.

⏰:08/08/12 10:54 📱:D904i 🆔:A0ydUP3A


#844 [あんみつ]
 
なのに・・・。

・・・悔しい。

根宮先輩に対してじゃなく、健二先輩の根宮先輩に対する気持ちを受け入れられない自分が悔しかった。

.

⏰:08/08/12 10:56 📱:D904i 🆔:A0ydUP3A


#845 [姫香]
あーせつない…
でも続き楽しみです!

⏰:08/08/12 11:59 📱:PC 🆔:ppFvYUS6


#846 [我輩は匿名である]
あげ

⏰:08/08/17 23:44 📱:P905i 🆔:zf5Lb3MI


#847 [あんみつ]
姫香さん
ありがとうございます
よかったら感想板にも来てください

匿名さん
あげありがとうございます

⏰:08/08/19 11:28 📱:D904i 🆔:twgWb/zk


#848 [あんみつ]
――――――――


「・・・はぁー」

放課後の教室に一人。

私はため息をついて机に顔を伏せた。

野球部の威勢のいい声が聞こえる。

ブー・・・ブー

握りしめていた携帯が震えて、私は急いで開いた。
.

⏰:08/08/19 11:31 📱:D904i 🆔:twgWb/zk


#849 [あんみつ]
 
――――――――
9/15 16:38
From 村上光
Sub 無題

ため息つくと幸せ逃げるぞ
――――――――

(・・・は!?)

メールを見て、私は慌ててあたりを見渡す。

私の目は、教室の後ろ側のドアを見たところで止まった。

すりガラス越しに、人の影が映っている。
.

⏰:08/08/19 11:33 📱:D904i 🆔:twgWb/zk


#850 [あんみつ]
 
「・・・コウ!!」

私はメールを送ってきたそいつの名前を呼んだ。

若干怒鳴り気味で。

「あ、バレた??」

ドアが開いて、中学からの腐れ縁が顔を出す。

「ばればれ」

私の言葉に、コウは笑いながら私の前の席に座る。
.

⏰:08/08/19 11:34 📱:D904i 🆔:twgWb/zk


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