人生の案内板
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#900 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:13 :Android :pRdUKMH2
#901 [わをん◇◇]
TITLE「 終電の話 」
「何、最近彼女とうまくいってないの?」
:23/01/06 19:15 :Android :pRdUKMH2
#902 [わをん◇◇]
輪切りされたレモン、グラスに入った焼酎、スーパーで買った焼き鳥。
「んー‥そうでもないんだけど。何て言うか‥うーん」
:23/01/06 19:15 :Android :pRdUKMH2
#903 [わをん◇◇]
レンジから取り出した串刺しのそれを、可能な限り口に放り込む……うまい
「倦怠期‥なのかなぁ?」
「なるほどー‥。まぁ長いもんな。何年?」
:23/01/06 19:15 :Android :pRdUKMH2
#904 [わをん◇◇]
「高1からだから、4年?」
申し訳ないけど、今のこの微妙な関係にも何とも思わない。何とかなるような気もするし、なるようになればいいと思うし‥どっかにきっと安心感がある。
:23/01/06 19:16 :Android :pRdUKMH2
#905 [わをん◇◇]
だって沙耶乃は女子大。インカレにも入ってないし、バイト先も年近い人はいないらしいし‥ナンパされるような派手さもない。自然が彼女を縛り付けてるようだ。
:23/01/06 19:16 :Android :pRdUKMH2
#906 [わをん◇◇]
「4年かー‥すげぇな。
沙耶乃ちゃん、いいお嫁さんになりそうだな。料理もできるし、しっかりしてるし、一途そうだし」
沈んだレモンをぼんやり見つめて無心で潰す。うっすらと濁り出す。
:23/01/06 19:16 :Android :pRdUKMH2
#907 [わをん◇◇]
「そうかなー。嫁とか‥気が早くない?」
早くも、哲は3杯目。なんか今日ペース早いな‥大丈夫か?
:23/01/06 19:16 :Android :pRdUKMH2
#908 [わをん◇◇]
「いやいやいや。もうここまで来たらさ、今後自分にそこまで尽くしてくれる人は現れないと思うよ?いい女なんて‥そうはいないし」
:23/01/06 19:16 :Android :pRdUKMH2
#909 [わをん◇◇]
ふと、哲のグラスを持つ左手に目がいく。何だか以前より、さっぱりしたように見える。全体的に細いから関節の出っ張りが目立つ。女の子の好きそうな手。
「あれ?‥指輪は?」
:23/01/06 19:17 :Android :pRdUKMH2
#910 [わをん◇◇]
薬指についていたシルバーの指輪。ひとつ上の彼女とのペアリングだと聞いた。
「あぁ‥」
そう言うと、哲はどこか寂しげに笑って頭を掻いた。そして"フラれた"と、さらっと口にした。
:23/01/06 19:17 :Android :pRdUKMH2
#911 [わをん◇◇]
やってしまった、と、はっとしても……最早手遅れ。なんて言葉をかけるべきか。イケメンが振られる世の中。こんな俺に彼女がいていいのか?
「あぁ‥そっか。まぁ、哲はイケメンだしモテるし‥もっと‥」
:23/01/06 19:17 :Android :pRdUKMH2
#912 [わをん◇◇]
恐る恐る顔をのぞくと、目が虚ろ‥違う。酒が回ってるのか。哲は眠くなるタイプなんだー‥ありがたい
「哲ー‥?」
「弘夢、やべ」
:23/01/06 19:17 :Android :pRdUKMH2
#913 [わをん◇◇]
しばらくしてやっと口を開いた。空っぽのグラスと散らばった串、レモンの絞り粕、何だか急に寂しくなった。
「どした‥?吐く?吐いちゃう?」
おろおろして辺りを見渡し、何か受け皿を探していると、
:23/01/06 19:17 :Android :pRdUKMH2
#914 [わをん◇◇]
「いや‥そうじゃなくて」
あぁ‥終電何時だっけ?
[もうひとつの終電の話/完]
:23/01/06 19:17 :Android :pRdUKMH2
#915 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:18 :Android :pRdUKMH2
#916 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:18 :Android :pRdUKMH2
#917 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:18 :Android :pRdUKMH2
#918 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:18 :Android :pRdUKMH2
#919 [わをん◇◇]
↑(*゚∀゚*)↑
:23/01/06 19:18 :Android :pRdUKMH2
#920 [わをん◇◇]
TITLE「 心の奥底 」
:23/01/06 19:21 :Android :pRdUKMH2
#921 [わをん◇◇]
「ひーくん!ひーくんってば!」
「んあ‥ごめん、どした?」
何か思い悩んだように、遠くばかりみつめて。会話が続かない。なんだか素っ気ない気もした。
:23/01/06 19:21 :Android :pRdUKMH2
#922 [わをん◇◇]
「‥体調でも悪いの?」
「あぁ‥いや。大丈夫」
せっかくのデートだと言うのに‥寂しいじゃない。"なら良いんだけど"と自分に言い聞かせるように呟いて、手を握る。少しだけソコに視線を向けて、もどかしそうにまた遠くを見た。
:23/01/06 19:21 :Android :pRdUKMH2
#923 [わをん◇◇]
「あ、そうだ!ひーくん‥お願いがあるんだけど」
「‥何?」
「彼女いない友達を、3人くらい集めてほしいの」
:23/01/06 19:21 :Android :pRdUKMH2
#924 [わをん◇◇]
「それって‥合コン?」
「うん‥まぁ、そうかな」
ひーくんの友達と私の友達がくっつけば、めでたさは2倍な気がした。マンネリ化してきた私たちにとって、他人の初々しい恋愛を間近で見守ることは‥たぶん多少なりとも刺激になるはず。
:23/01/06 19:21 :Android :pRdUKMH2
#925 [わをん◇◇]
ややあって、ひーくんは2、3度頷いた。
「じゃあ、後々予定も立てていくから‥できたら来月までには、ね」
笑顔が引きつってるのだろうか‥ひーくんの笑顔も引きつっていた。壁は厚く、高くなる一方だ。
:23/01/06 19:22 :Android :pRdUKMH2
#926 [わをん◇◇]
「ひーくん‥好きだよ?」
確認する意味でそう言った。"好き?"は、重すぎるし、余計に離れていくと思った。
「‥うん。俺も」
:23/01/06 19:22 :Android :pRdUKMH2
#927 [わをん◇◇]
前までは、こんなに言葉にこだわらなかったのに‥ね。普段からあまり言わないのも、わかってる。それが彼なのに‥ものすごく孤独を感じたよ。目を閉じて、触れるだけのキスをした。
:23/01/06 19:22 :Android :pRdUKMH2
#928 [わをん◇◇]
「 心の奥底 完」
:23/01/06 19:22 :Android :pRdUKMH2
#929 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:22 :Android :pRdUKMH2
#930 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:23 :Android :pRdUKMH2
#931 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:23 :Android :pRdUKMH2
#932 [わをん◇◇]
↑(*゚∀゚*)↑
:23/01/06 19:23 :Android :pRdUKMH2
#933 [わをん◇◇]
TITLE「 心の奥底 」
「ひーくん!ひーくんってば!」
「んあ‥ごめん、どした?」
何か思い悩んだように、遠くばかりみつめて。会話が続かない。なんだか素っ気ない気もした。
:23/01/06 19:25 :Android :pRdUKMH2
#934 [わをん◇◇]
「‥体調でも悪いの?」
「あぁ‥いや。大丈夫」
せっかくのデートだと言うのに‥寂しいじゃない。"なら良いんだけど"と自分に言い聞かせるように呟いて、手を握る。少しだけソコに視線を向けて、もどかしそうにまた遠くを見た。
:23/01/06 19:25 :Android :pRdUKMH2
#935 [わをん◇◇]
「あ、そうだ!ひーくん‥お願いがあるんだけど」
「‥何?」
「彼女いない友達を、3人くらい集めてほしいの」
:23/01/06 19:25 :Android :pRdUKMH2
#936 [わをん◇◇]
「それって‥合コン?」
「うん‥まぁ、そうかな」
ひーくんの友達と私の友達がくっつけば、めでたさは2倍な気がした。マンネリ化してきた私たちにとって、他人の初々しい恋愛を間近で見守ることは‥たぶん多少なりとも刺激になるはず。
:23/01/06 19:25 :Android :pRdUKMH2
#937 [わをん◇◇]
ややあって、ひーくんは2、3度頷いた。
「じゃあ、後々予定も立てていくから‥できたら来月までには、ね」
笑顔が引きつってるのだろうか‥ひーくんの笑顔も引きつっていた。壁は厚く、高くなる一方だ。
:23/01/06 19:25 :Android :pRdUKMH2
#938 [わをん◇◇]
「ひーくん‥好きだよ?」
確認する意味でそう言った。"好き?"は、重すぎるし、余計に離れていくと思った。
「‥うん。俺も」
:23/01/06 19:26 :Android :pRdUKMH2
#939 [わをん◇◇]
前までは、こんなに言葉にこだわらなかったのに‥ね。普段からあまり言わないのも、わかってる。それが彼なのに‥ものすごく孤独を感じたよ。目を閉じて、触れるだけのキスをした。
「心の奥底〜完〜」
:23/01/06 19:26 :Android :pRdUKMH2
#940 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:26 :Android :pRdUKMH2
#941 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:26 :Android :pRdUKMH2
#942 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:26 :Android :pRdUKMH2
#943 [わをん◇◇]
TITLE「 愛想笑い 」
:23/01/06 19:31 :Android :pRdUKMH2
#944 [わをん◇◇]
「合コン?」
「そう!たぶんひーくんの事だから、イケメン揃えてくれるはず!‥どう?暇つぶしでいいからさー♪」
:23/01/06 19:31 :Android :pRdUKMH2
#945 [わをん◇◇]
帰り道。もう辺りは真っ暗で、空気も冷たい。ちらほらと女の子。小さな路地にあちこち。
「んん‥まぁいいけど」
「よし決まり♪」
もともと、あまり話す機会のなかった芽衣ちゃん。あの飲み会以来、結構頻繁に話すようになった。
:23/01/06 19:32 :Android :pRdUKMH2
#946 [わをん◇◇]
私は人見知りだから、話しかけてもらえるとすごく嬉しい。お酒の力って偉大。
「あたしなんか行っても、がっかりさせるだけだと思うけどねー」
本日の彼女は、女の子らしくロングスカートなんか履いて‥日によってホントに変わるから、時々なぜか戸惑う。
:23/01/06 19:32 :Android :pRdUKMH2
#947 [わをん◇◇]
「芽衣ちゃん、美人さんだし、大丈夫だよーっ。すぐ食われちゃうかもよー?」
けたけたと笑いながら言うと、"何言ってんだか"と鼻で軽くあしらわれた。こういう姉御肌?な人って一緒にいてすごく楽。私自身、末っ子で甘えただから。
:23/01/06 19:32 :Android :pRdUKMH2
#948 [わをん◇◇]
そんな話をしていたら、ぽつり、鼻先に滴が落ちてきた。そう言えば、夜から雨だって天気予報で言ってたっけ。
「芽衣ちゃん、傘持ってきた?」
「あ、うん。」
「さすがー」
:23/01/06 19:32 :Android :pRdUKMH2
#949 [わをん◇◇]
「入れてほしい?」
にやりといじらしく笑って、大きく頷いた私に、仕方なく傘を傾けてくれた。
「ありがとー♪わ‥結構降ってるね」
:23/01/06 19:32 :Android :pRdUKMH2
#950 [わをん◇◇]
傘に当たってるせいか何なのか、妙に滴の音が激しく感じる。どしゃ降りなんて聞いてない。前を歩いていた女の子たちも、足早に帰って行った。そして、人の気配もなくなってゆく。
「あ、芽衣ちゃん!傘のお礼と言っては何だけど‥」
:23/01/06 19:33 :Android :pRdUKMH2
#951 [わをん◇◇]
雨音にかき消されないように、少しだけ声を張る。なぜか緊張した。
「今日、寒いしお鍋にしようと思うんだけどね?よかったら、芽衣ちゃんも一緒にどうですか!」
声を張るばかりに、語尾の疑問符は強調に変わる。何だか好きな人をデートに誘うようだ。
:23/01/06 19:33 :Android :pRdUKMH2
#952 [わをん◇◇]
「いーねー♪‥さーちゃんって1人暮らし?」
その返事を聞いてほっとする。ひとりのご飯はとてつもなく寂しい。肌寒くなって、雨も降ってるとなれば、余計。駅について、身震いひとつ。
:23/01/06 19:33 :Android :pRdUKMH2
#953 [わをん◇◇]
ポケットから冷えた手で携帯を取り出す。少しの期待をこめて溜まった受信メールを開くと、あっさり裏切られてしまう。全部メルマガ。ひーくんは、今日も連絡をくれなかった。自然消滅?そんなのってあり?いい子見つけちゃったかな‥。
:23/01/06 19:33 :Android :pRdUKMH2
#954 [わをん◇◇]
浮気するくらいなら、きっぱり振ってからにしてほしい……なーんて。
「さーちゃん!電車来たよ」
「あ‥うん。早くお鍋お鍋♪」
:23/01/06 19:33 :Android :pRdUKMH2
#955 [わをん◇◇]
隣にいてほしいのは、誰?
「完」
:23/01/06 19:34 :Android :pRdUKMH2
#956 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:34 :Android :pRdUKMH2
#957 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:34 :Android :pRdUKMH2
#958 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:34 :Android :pRdUKMH2
#959 [わをん◇◇]
(´∀`∩)↑age
:23/01/06 19:36 :Android :pRdUKMH2
#960 [わをん◇◇]
TITLE「 なみだ 」
:23/01/06 19:37 :Android :pRdUKMH2
#961 [わをん◇◇]
「合コン?」
「そう!たぶんひーくんの事だから、イケメン揃えてくれるはず!‥どう?暇つぶしでいいからさー♪」
:23/01/06 19:37 :Android :pRdUKMH2
#962 [わをん◇◇]
帰り道。もう辺りは真っ暗で、空気も冷たい。ちらほらと女の子。小さな路地にあちこち。
「んん‥まぁいいけど」
「よし決まり♪」
もともと、あまり話す機会のなかった芽衣ちゃん。あの飲み会以来、結構頻繁に話すようになった。
:23/01/06 19:38 :Android :pRdUKMH2
#963 [わをん◇◇]
私は人見知りだから、話しかけてもらえるとすごく嬉しい。お酒の力って偉大。
「あたしなんか行っても、がっかりさせるだけだと思うけどねー」
本日の彼女は、女の子らしくロングスカートなんか履いて‥日によってホントに変わるから、時々なぜか戸惑う。
:23/01/06 19:38 :Android :pRdUKMH2
#964 [わをん◇◇]
「芽衣ちゃん、美人さんだし、大丈夫だよーっ。すぐ食われちゃうかもよー?」
けたけたと笑いながら言うと、"何言ってんだか"と鼻で軽くあしらわれた。こういう姉御肌?な人って一緒にいてすごく楽。私自身、末っ子で甘えただから。そんな話をしていたら、ぽつり、鼻先に滴が落ちてきた。
:23/01/06 19:38 :Android :pRdUKMH2
#965 [わをん◇◇]
そう言えば、夜から雨だって天気予報で言ってたっけ。
「芽衣ちゃん、傘持ってきた?」
「あ、うん。」
「さすがー」
:23/01/06 19:38 :Android :pRdUKMH2
#966 [わをん◇◇]
「入れてほしい?」
にやりといじらしく笑って、大きく頷いた私に、仕方なく傘を傾けてくれた。
「ありがとー♪わ‥結構降ってるね」
傘に当たってるせいか何なのか、妙に滴の音が激しく感じる。
:23/01/06 19:38 :Android :pRdUKMH2
#967 [わをん◇◇]
どしゃ降りなんて聞いてない。前を歩いていた女の子たちも、足早に帰って行った。そして、人の気配もなくなってゆく。
「あ、芽衣ちゃん!傘のお礼と言っては何だけど‥」
:23/01/06 19:38 :Android :pRdUKMH2
#968 [わをん◇◇]
雨音にかき消されないように、少しだけ声を張る。なぜか緊張した。
「今日、寒いしお鍋にしようと思うんだけどね?よかったら、芽衣ちゃんも一緒にどうですか!」
声を張るばかりに、語尾の疑問符は強調に変わる。何だか好きな人をデートに誘うようだ。
:23/01/06 19:39 :Android :pRdUKMH2
#969 [わをん◇◇]
「いーねー♪‥さーちゃんって1人暮らし?」
その返事を聞いてほっとする。ひとりのご飯はとてつもなく寂しい。肌寒くなって、雨も降ってるとなれば、余計。駅について、身震いひとつ。ポケットから冷えた手で携帯を取り出す。少しの期待をこめて溜まった受信メールを開くと、あっさり裏切られてしまう。全部メルマガ。
:23/01/06 19:39 :Android :pRdUKMH2
#970 [わをん◇◇]
ひーくんは、今日も連絡をくれなかった。自然消滅?そんなのってあり?いい子見つけちゃったかな‥。浮気するくらいなら、きっぱり振ってからにしてほしい……なーんて。
「さーちゃん!電車来たよ」
:23/01/06 19:39 :Android :pRdUKMH2
#971 [わをん◇◇]
「あ‥うん。早くお鍋お鍋♪」
隣にいてほしいのは、誰?「 涙 完」
:23/01/06 19:39 :Android :pRdUKMH2
#972 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:39 :Android :pRdUKMH2
#973 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:40 :Android :pRdUKMH2
#974 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:40 :Android :pRdUKMH2
#975 [わをん◇◇]
(´∀`∩)↑age↑
:23/01/06 19:40 :Android :pRdUKMH2
#976 [わをん◇◇]
TITLE「なみだ」
:23/01/06 19:42 :Android :pRdUKMH2
#977 [わをん◇◇]
「あーこれこれ」
結構な大きさのダンボール箱を取り出し、丁寧に口を開けた。
「うわ。結構立派なやつじゃん」
「これが、500円分のおまけってわけだ。不景気なのに、ご苦労様だな」
:23/01/06 19:43 :Android :pRdUKMH2
#978 [わをん◇◇]
それをまた丁寧に口を閉じ、俺のリュックの隣に置いた。そして、少々の沈黙。
「あ、あれだよね。哲が酔ったとこって、あんまり見たことなかったよね……うん。なかった」
:23/01/06 19:43 :Android :pRdUKMH2
#979 [わをん◇◇]
明らかに動揺してますよ、な口調で、1人で淡々と話し出してしまった。沈黙はどうも苦手。相手の心理を読もうと、無駄な労力を消費してしまう。ベッドの上に胡座をかいた哲は、何とも言えないような表情を浮かべ‥うつむいた。
:23/01/06 19:43 :Android :pRdUKMH2
#980 [わをん◇◇]
「いや‥意識はあったから、そこまでは酔ってなかった。」
「あ、そうなんだ。でもいつもよりペース早かったし、いつもより酔っちゃったんだよな?」
:23/01/06 19:43 :Android :pRdUKMH2
#981 [わをん◇◇]
自分はどんな答えを期待しているのか。笑い飛ばして肯定してくれたら、きっとなかったことになる。それがいい。今後を考えても、それが最善。だけど‥
「‥ごめんな」
「そんな、謝ることないって」
:23/01/06 19:43 :Android :pRdUKMH2
#982 [わをん◇◇]
いけないんだ。いけないんだ。
そう考えれば考えるほどに、深みにはまってしまって‥無意識のうちに人は、安定よりも刺激を求めてしまうのかな。
「あれくらいじゃ、俺‥酔わないからさ」
電気が走る。待っていましたと言わんばかりに、俺は‥
:23/01/06 19:44 :Android :pRdUKMH2
#983 [わをん◇◇]
「弘夢、おいで」
何の躊躇いもなく、その温もりに飛び込んだ。「 なみだ 完」
:23/01/06 19:44 :Android :pRdUKMH2
#984 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:44 :Android :pRdUKMH2
#985 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:44 :Android :pRdUKMH2
#986 [わをん◇◇]
TITLE「なみだ」
「あーこれこれ」
結構な大きさのダンボール箱を取り出し、丁寧に口を開けた。
:23/01/06 19:46 :Android :pRdUKMH2
#987 [わをん◇◇]
「うわ。結構立派なやつじゃん」
「これが、500円分のおまけってわけだ。不景気なのに、ご苦労様だな」
それをまた丁寧に口を閉じ、俺のリュックの隣に置いた。そして、少々の沈黙。
「あ、あれだよね。哲が酔ったとこって、あんまり見たことなかったよね……うん。なかった」
:23/01/06 19:46 :Android :pRdUKMH2
#988 [わをん◇◇]
明らかに動揺してますよ、な口調で、1人で淡々と話し出してしまった。沈黙はどうも苦手。相手の心理を読もうと、無駄な労力を消費してしまう。ベッドの上に胡座をかいた哲は、何とも言えないような表情を浮かべ‥うつむいた。
:23/01/06 19:46 :Android :pRdUKMH2
#989 [わをん◇◇]
「いや‥意識はあったから、そこまでは酔ってなかった。」
「あ、そうなんだ。でもいつもよりペース早かったし、いつもより酔っちゃったんだよな?」
:23/01/06 19:46 :Android :pRdUKMH2
#990 [わをん◇◇]
自分はどんな答えを期待しているのか。笑い飛ばして肯定してくれたら、きっとなかったことになる。それがいい。今後を考えても、それが最善。だけど‥
「‥ごめんな」
「そんな、謝ることないって」
:23/01/06 19:46 :Android :pRdUKMH2
#991 [わをん◇◇]
いけないんだ。いけないんだ。
そう考えれば考えるほどに、深みにはまってしまって‥無意識のうちに人は、安定よりも刺激を求めてしまうのかな。
「あれくらいじゃ、俺‥酔わないからさ」
:23/01/06 19:47 :Android :pRdUKMH2
#992 [わをん◇◇]
電気が走る。待っていましたと言わんばかりに、俺は‥
「弘夢、おいで」
何の躊躇いもなく、その温もりに飛び込んだ。
:23/01/06 19:47 :Android :pRdUKMH2
#993 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:47 :Android :pRdUKMH2
#994 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:47 :Android :pRdUKMH2
#995 [わをん◇◇]
(´∀`∩)↑ag
:23/01/06 19:47 :Android :pRdUKMH2
#996 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:48 :Android :pRdUKMH2
#997 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:48 :Android :pRdUKMH2
#998 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:49 :Android :pRdUKMH2
#999 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:50 :Android :pRdUKMH2
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