俺が一番と思った女2
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#1 [しゅん]
:08/01/07 16:00 :SH903i :xrNSKR/s
#2 [しゅん]
:08/01/07 16:06 :SH903i :xrNSKR/s
#3 [しゅん]
1ヶ月ぐらいして。
未来もバイトが忙しいみたいで、会う日も少なくなっていた。
そんな中、未来から硬球が出来上がったっち連絡が入った。
でも、試合が入っていてなかなか取りに行けず、結局は未来が寮まで持ってきてくれた。
一時見ていなかった硬球には
背番号 15
の文字がはっきり刺繍してあって
めちゃめちゃカッコイイ。
俺は、この背番号を他の奴に絶対取られんようにせな!!っち気持ちが一段と引き締まった。
:08/01/07 16:07 :PC :pM13hlKs
#4 [しゅん]
俺「まじでかっこいいし!!ほんとありがと!!」
そう未来に伝えると
それだけで満足したような未来の笑顔が見れた。
未来『喜んでくれてほんとあたしも嬉しい!!』
そう言いながら、目をキラキラさせていた。
俺が喜ぶことをするのが大好きな奴。
『記念に写真撮ろ?』
っち言われて
ユニフォームに着替えて撮った。
嵐に頼んで、まず未来と俺二人で撮ってもらって、その後俺一人と未来一人とでも撮った。
どーなってかわからんけど、俺と嵐二人でも撮ったし…笑
まぁ記念やからな^^;
なぜか未来も持っている硬球...笑
二つ並べて、未来はずっと眺めていた。
:08/01/07 16:08 :PC :pM13hlKs
#5 [しゅん]
大きな変化もないまま、学園祭の季節が近づいていた頃。
女子大の学園祭となると
学園祭の後の合コンとかひっかけ狙いの奴とか
ミスコン見たさの奴とかばっかでアホだらけ。
ほんま男っちアホやなぁ〜っち思いながらも、野球部の奴らは完璧に行くモード。
もちろん、俺も嵐もそのメンバー内に入っている。
今年もまたこの季節がやってきた…。
:08/01/07 16:36 :PC :pM13hlKs
#6 [しゅん]
俺らに女がおっても、連れ出される理由。
@カッコイイから。
Aオモロイから。
B嵐と俺のコンビネタには誰にも勝てんから。
っち〜〜偉そうなこといいよるけど…笑
実際は、単なる人数あわせかもしれんけどね。。。
:08/01/07 16:37 :PC :pM13hlKs
#7 [しゅん]
未来にはちゃんと話して行くし、未来もわかってくれとる。
やから、行く。
未来自身も野球部の奴らと仲良くしよったし、信用しとったんやろね。
もちろん、俺のことも。
別に、その合コン?飲み会?に可愛い子がおったとしても
俺には全く興味がわかんし
未来以外の女は女とも思えんぐらいや。
もちろん、未来の短大にも行った。
未来の短大に行くことも言っとったけん
行く前に連絡をして、短大に入った。
:08/01/07 16:38 :PC :pM13hlKs
#8 [しゅん]
俺らの苦手なギャルたちがウジャウジャしとって
吐き気を催す状況。
みんな、気合が入りすぎて逆に可愛くねぇ。
どーやったら、そんな髪の毛盛り上がるん?っち思うぐらい頭デカいし。
目はどこですか?っちぐらい黒いし。
爪は魔女みてぇやし。
さみーんにミニスカート履いてでたん寒そうやし。
:08/01/07 16:39 :PC :pM13hlKs
#9 [しゅん]
そんな女たちがネコの着ぐるみとか高校の制服?とか着て
めちゃめちゃ甘い声で
フランクフルトいかがですかぁぁぁ〜〜〜???
とか
買ってくれないと泣いちゃう〜〜〜
とか
買ってください(ハート)
とか
更に反吐が出そうなぐらい気持ちわりぃ態度で話しかけてくる。
嵐とため息しか出らん状況のまま無言で通りすぎた。
:08/01/07 16:39 :PC :pM13hlKs
#10 [しゅん]
しかも、予想通りっちゅーか例年通りやけど、どこを見ても男だらけ。気持ちわりぃ。
どっからこんなん男が集まるん?みたいな…
でも、俺もその中の一人やんね…っち嵐とでたんテンション下がりながらも
未来のクラスが出している出店に嵐と向かった。
多分、俺らが学園祭に来とる男の中で一番テンションひきー男2人やったけね。
あっ、多分っちゅーかぜってぇやった。
:08/01/07 16:42 :PC :pM13hlKs
#11 [しゅん]
未来は椅子に座ったまま机に貼っているボードに落書きをしていて
俺らに全く気づいてない。
近づくと、未来と仲いい子たちが何となく気づいた様子でこっちを見てきた。
またコレもギャル。
そこまで強烈な子はおらんやったけど、とりあえずやっぱし。みたいな感じやったな。
まぁ、未来と一番仲のいい子は意外にも俺が可愛いっち思うぐらいやったし。
受け入れられんことはねかったっち感じかな。
どんだけ上から目線かっちね〜笑
その中で未来はいつもと変わらず。
どんだけ気合の入っている奴らよりも、いつも通りの未来の方がよっぽど目立っていた。
:08/01/07 16:45 :PC :pM13hlKs
#12 [しゅん]
俺らはそのまま未来の目の前にしゃがんで
「サボんなちゃ!」
《サボんなちゃ!》
っち声を合わせて言うと
ポカーンっちした顔のまま硬直していた。
両方のほっぺたを摘んで引っ張りながら
「会いにきてやったで〜」と言うと
未来は
『痛い!!!』
っちめちゃめちゃでけぇ声で叫びながら悲鳴をあげた。
:08/01/07 16:45 :PC :pM13hlKs
#13 [しゅん]
そのバカでけぇ悲鳴のお陰で、ざわざわしていた周りが一気に静まり返って
視線が俺らに集中。
まじ焦りの俺ら。
確かに、ちょっと力入れたかもやけど…
そんな叫ぶか???
未来は気にせずほっぺたを触りながら半泣きになっている。
:08/01/07 16:46 :PC :pM13hlKs
#14 [しゅん]
嵐に
《お前、アホか!目立ちたいんか?ボケ!》
っちちっちぇー声で突っ込まれていた。
なんに、嵐は未来のほっぺたを摩りながら
《コイツ、アホやから。痛かったなぁ〜》
とか言いやがって、明らかに俺を悪者にする態度。
未来も、ウンウンっち頷いて俺を敵のような目で見つめた。
俺???っち思いながらも
周りはめっちゃ笑いよるし、とりあえず笑いが取れたっちことでコント終了。
まッ狙ってしたわけやないんやけど...
自然コント??
みたいなね。笑
その後嵐から
《お前、声デカすぎ!こっちが焦ろうが!!アホ!》
っち未来は言われていた。
やっぱね。
ざまーみろ!未来め。
:08/01/07 16:47 :PC :pM13hlKs
#15 [しゅん]
俺が未来に突っ込めば、あいつはすぐ嵐に助けを求めて
嵐も嵐で未来の味方をする。
俺と未来をてんびんに掛けたら、嵐は未来を取るけんね。
やけん、嵐が突っ込んでくれるまで俺は何も言わんの。
まぁ、ここぞっち時は俺がぎゃふんと言わせるけどね。
俺の出番はいざと言うときだけ。
そんなんして、出店の食い物を買って
未来が当番の時間が終わるのを待った。
ミスコンとかはやっぱきれーな奴が出とったし
ギャルやないのもおって
未来とタメに見えんよーな大人っぽい人もいっぱいおった。
:08/01/07 16:48 :PC :pM13hlKs
#16 [しゅん]
一時して、未来の出店に戻ろうとすると
未来が一人の男と話している。
俺が黙って見ていると嵐が
《あれ誰?》
っち聞いてきた。
「知らん」
っち答える俺。
出店からまだ遠い位置で顔もはっきり見えんやったし。
そのまま様子を見ていると
めちゃめちゃ親しいよな素振り。
中学、高校の同級生か?いや、タメっぽくねぇし。。。とか思いながら
めちゃめちゃ楽しそうな未来に少し苛立っていた。
:08/01/09 11:23 :PC :F5QOf54g
#17 [しゅん]
嵐も自分のことのようにイライラした様子で
眉間にしわがよっていた。
《行こーや。》
っち言う嵐に、何となく躊躇する俺。
別に行ってもいんやけど…
ただの友達とか先輩かもしれんし、悪いことっち決まったわけでもねぇし。
話しよるぐらいでイライラすんなやっち自分に言い聞かせた。
しかも、俺らが今行って、わざと気まづくなるような状況を作りたくなかった。
「いや、いい。」
っち答えると、
嵐は
《は?》
っち言いながら、更に眉間にしわをよせた。
:08/01/09 11:23 :PC :F5QOf54g
#18 [しゅん]
そのまま俺は反対を向き、とりあえず未来が見えないところに移動しようとした。
それを止める嵐。
《ちょっと待てちゃ。どしたん?》
「いや、何か別によくね?未来が他の男と話しよるぐらい。そこまで束縛する必要ねぇなっち思って」
《いや、そうやけど…》
「やろ?ここにまで来てそんなんしたって更におもろくねぇやん。未来にだって友達ぐらいおるやろ」
納得したんかしてないんかわからんけど
無言の嵐の顔は苛立ったままやった。
:08/01/09 11:24 :PC :F5QOf54g
#19 [しゅん]
「とりあえず、あの未来を見たらイライラするけん移動する」
そう言うと
嵐はちょっとだけ笑いながら
《俺、未来の彼氏でもねぇんにイライラするんやけど…好きなんやか?》
とかふざけたことを言ってきた。
「そーなんやね?多分、未来もお前のこと好きやし。仲良くやってくれ」
投げやりに言うと
頭を叩かれ
《アホか!》
っち突っ込まれた。
:08/01/09 11:24 :PC :F5QOf54g
#20 [しゅん]
嵐は、俺のことも未来のことも大好きで
心配なんやろーね。
多分、親友とか言うレベルやねぇし。
あっ、ぜってぇ。
俺が思っとる以上に、あいつは俺らのことを考えてくれとって大事にしてくれとんと思う。
そんな嵐に、いつも適当な感じの俺やけど…
それも、わかってくれとるもんね。。。あいつは。
:08/01/09 11:28 :PC :F5QOf54g
#21 [しゅん]
俺を見つけた未来は、めちゃめちゃ笑顔で寄ってくる。
『終わった〜〜〜』
っち嬉しそうに走ってきた。
「もう回れる?」
っち聞くと、速攻で
『うん!!』
と返ってきた。
その返事をした瞬間、未来の友達から
【まだ片付け終わってないやん!!】
っち突っ込みが入り、あっけなく店に戻る未来。
俺らは爆笑しながらそんな未来を見ていた。
:08/01/09 11:29 :PC :F5QOf54g
#22 [しゅん]
次の店番のグループが来て交替。
未来と嵐と俺で大学内を回った。
一回りして、中庭にある椅子に座っていると
男4人組が俺らに向かって歩いてきた。
良く見ると、さっき未来に話し掛けていた男がいる。
ん?っち思いながらも嵐と未来と話を続けていた。
「こいつ、どっかで見たことある。さっき話しよった男やねーやか」
そう心の中で思いながら、目で追っていると
未来の隣で止まった。
:08/01/09 11:29 :PC :F5QOf54g
#23 [しゅん]
その瞬間
『浅田さ〜〜〜ん!!!もう帰ったかと思いました』
っち未来の言葉に顔が強張る。
浅田??
あいつか!!!
俺の中で見たことある顔と名前が繋がった。
しかも、さっき話しよった相手もこの人。
でも、何でここにおるん?
そんな風に浅田さんっちゅー人を見ながら考えよったら
浅田さんが未来の問いかけに答えた。
[いや、まだ帰ってねぇよ!!これからやん!!]
未来も楽しそうに会話をしている。
:08/01/09 11:29 :PC :F5QOf54g
#24 [しゅん]
何か視線を感じて、嵐の方を見ると口パクで
《誰?》
っち言っている。
知っとるんやけど軽く目で、訴えわざと曖昧な態度をとった。
[久しぶり!!元気そうやね!]
その浅田さんの言葉に、嵐はますます《は?》っち感じで
顔には出ていないが、明らかにイライラしていた。
「ども!元気っス。」
その一言だけ返すと、俺らの機嫌をさとったんか
[じゃあ、またバイトでな!]
そう言ってどっかに行ってしまった。
:08/01/09 11:30 :PC :F5QOf54g
#25 [しゅん]
姿が遠くなってすぐ、嵐が発言。
《誰?》
明らかに不機嫌。
嵐が不機嫌になる意味がいまいちわからんけど…
あいつに悪い予感がしたんかどーなんか…
未来はきょとんとしたまま嵐を見ている。
『バイトの先輩』
未来がそう答えると
嵐は淡々と質問した。
:08/01/09 11:40 :PC :F5QOf54g
#26 [しゅん]
《じゃあ、何でしゅんのこと知っとん?久しぶりっち》
「いや、それは俺が会ったことあるけ。この前バイト先に行ったときに挨拶したん。深い意味とかねぇよ」
そう俺が答えると、ふーーん的な返事しか返ってこなかった。
俺の話を聞いたのか聞いてないのかわからないまま
未来にこう聞く。
《何でここにおるん?》
『学園祭いつ?っち聞かれたけん日にち言ったら来とった。みたいな?わからんけど。女引っ掛けにかもしれんね。あたしに聞かんでや』
《ふーん》
:08/01/09 11:40 :PC :F5QOf54g
#27 [しゅん]
一時無言のままやって、俺が違う話をしようと思った瞬間
嵐が話しだした。
《あいつ、浅田っち言いよったよね?》
『うん!浅田さん』
《そっか!年上?》
『二個上!!』
《そーなん!まぁ…あんましゅんに嫉妬させるようなことすんなよ!》
こんな会話をしながらその場は終わった。
:08/01/09 11:41 :PC :F5QOf54g
#28 [しゅん]
でも、前に未来からあんな話を聞いとったし、なんとなく気になっていた。
普通、ここまで来るか?とか
やっぱ、未来に気があるんやか?とか
いたらん心配ばっかしていた。
嵐も、何か感じたんか様子が違ったしね。
まぁ、結局は未来がどう思っていたのか今もわからない。
:08/01/09 11:42 :PC :F5QOf54g
#29 [しゅん]
未来と別れて野球部と合流し、飲みに行く前。
嵐から、驚くことを聞かされた。
《お前さ、浅田っち名前聞いてピンっちこんやった?》
急に話し出した嵐にビックリして
呆気に取られる俺。
:08/01/16 18:46 :PC :XdGqGfMs
#30 [しゅん]
「は?」
もう一回聞き返すと
《いや、あの浅田っち男ちゃ。さっき学祭で会ったやん》
「あ〜あの人?知らん。」
《あれ、浅田さんやろ?お前見たことねんかね?》
「は?誰?浅田さんっち」
《お前知らんわけねぇやろ!あの浅田さんちゃ!!2個上におったやん》
:08/01/16 18:47 :PC :XdGqGfMs
#31 [しゅん]
そう聞いて、繋がった。
見たことあった顔、聞いたことあった名前。
全てが繋がった。
地元っちゅーか、まぁ広い範囲やけど。
俺らの地元らへんでは有名な人。
多分、俺の友達に知らん奴はおらん。
浅田さんの地元は俺らの地元とはちょっと離れとるんやけど。。。
そん中でも名の知れた人。
:08/01/16 18:51 :PC :XdGqGfMs
#32 [しゅん]
俺らの2個上は歴代めちゃめちゃつえー先輩がひしめいとって
とりあえず、最低でも2,3回はボコられた記憶がある。
俺と嵐はその上に兄貴がおったけん、あんまやられたっち記憶はねぇけど
他の奴らはめちゃめちゃにされている。
そんな2個上の先輩たちと浅田さんの地元の人達がケンカをして負けたっち話を聞いたことがあった。
それを聞いたときは、ありえんの一言。
俺らの2個上が負けたとか、本と信じられんかった。
そんぐらい強かったけんな。
:08/01/16 18:52 :PC :XdGqGfMs
#33 [しゅん]
実際手を出したメンバーの中に浅田さんがおったかはわからんけど
そのグループとつるんでいた一人なんは確かや。
何度か顔を見たことあったと思うけど、俺らには怖すぎる存在で自分から近づいたことすらなかった。
まぁそのグループの中にも、仲のいい先輩もおったけん時々遊んだりはしよったんやけど…
とりあえず、世間的にやべぇ奴とかもおってあんまり関わりたくねかったのが本心かな。
浅田さんはでっけーグループの一人。
しかも、その中で浅田さんの名前は知らんやつがおらんぐらい知れ渡っていた。
そーとーつえーけやろね。
:08/01/16 18:52 :PC :XdGqGfMs
#34 [しゅん]
しかも、元野球部で、肩を壊してやめざるをえんやったっちゅー噂も聞いたことがある。
そんな恐ろしい記憶がよみがえってきて
振るえがおきた。
「やべくね?」
《やろ?向こう気づいとるやか?》
「どーやろ。多分わかってねんやね?何百人も後輩おる中で俺らあんま関わってねぇし。」
《それやったらいいけど…》
「こえ〜〜〜〜!!!!!!」
思わず叫ぶ俺。
だって、本とこえーんやもん。
:08/01/16 18:53 :PC :XdGqGfMs
#35 [しゅん]
《いや、まじそれわかっとったら、シャレにならんけん。でも、もし気づいとったとしても、もうあん時みたいな勢いはねぇやろーし。2個上やけ22やろ?いい加減落ちついとるやろ!》
「そやな。そう願うしかねぇわ。っち…そーでもねぇかも」
《ん?》
「前さ、未来が言いよったんやけど...浅田さんが未来のこと好きかもしれんっち。」
《は?どういう意味???》
「いやだけね、未来が言うには、浅田さんが自分のこと好きっち思うっち。自意識過剰やけど、そう思うっち」
《何で??お前と付き合いよること知っとるんやねん?》
「知っとる。やけど未来の話によればな、最近まで彼氏がおるっちことを言ってなかったらしいでさ。それで、遊び行こうやとか結構頻繁に誘われよったみたいなん。で、あんまりしつこいけん、彼氏います!っち言ったらしん。したら、それはそれで俺と付き合ったいきさつとか色々聞いて来たんやって。
こんなん聞いたら、明らかに未来に気があるやろ。」
:08/01/16 18:53 :PC :XdGqGfMs
#36 [しゅん]
《まじ?ありえんな。まぁ…男おるっち知っとって、間違いは起こさんやろーけど…
浅田さんとはほとんど関わってねぇもんね。俺ら。
でもお前のこと知っとるんやし、さすがに手は出してこんと思うばい。
未来もその気ねぇし。》
「そやな。至らんことに惑わされたくねぇし。いい加減、未来と俺に平和をもたらせやっち感じ。」
《そんな山あり谷ありやからこそ、今のお前らがおるんと思うけどね》
「まぁな…何かあれば、俺らの兄貴に登場してもらうしかねぇわ!浅田さんでも手でらんやろーし笑」
《あ〜〜そや!!兄貴たち出てきたら、無敵やけね。まぁとりあえず、様子見れや》
そんな会話をしながら、居酒屋に入った。
:08/01/16 18:54 :PC :XdGqGfMs
#37 [しゅん]
店に入って席に座る。
もちろん、俺と嵐は隣同士に座った。
入口に背を向けた状態で、前の席は開いている。
野球部5人、女5人の飲み会。っちゅーか合コン。
やけど、男は実際3人。
俺と嵐は彼女持ちやからな。
もちろん未来も、ゆーちんもこのことは知っている。
理解してくれた上で、この場に来た。
まぁ女の子からしたら、そんなんで来んなや!っち感じやろーけどな…
そんな中、女は何も知らずに、部屋に入ってきた。
:08/01/16 18:54 :PC :XdGqGfMs
#38 [しゅん]
【こんばんわ〜〜〜〜】
キャピキャピした声で入ってくる。
香水の匂いと化粧の匂いが混じった匂いと思う。
まだ、部屋には入ってきてないのに
女!!っちゅー感じの雰囲気を感じとった。
入口に背を向けた状態の俺らには姿も見えん。
嵐が
《くせーし。》
っち言ったことに、同じことを思っとったんかと笑ってしまった。
:08/01/16 18:55 :PC :XdGqGfMs
#39 [しゅん]
息を止めとったんやけど、苦しくなって一気に吸うと
匂ったことある匂いがした。
未来の匂い。
ん?っち顔をして嵐を見ると、嵐も同じような顔をしている。
未来がおるんか?
そう思って、周りを見渡したがそんなはずもなく
同じ香水をつけていた女るんやなぐらいの感覚で気にもとめなかった。
:08/01/16 19:00 :PC :XdGqGfMs
#40 [しゅん]
みんなが席について始まる乾杯。
自己紹介。
猫かぶった女どもと飲む酒はありえんぐらいマズかった。
:08/01/19 00:05 :SH903i :EZAT9Kl6
#41 [しゅん]
俺も嵐も酒に強く、どんだけ先輩に飲まされても潰れたことはなかった。
浴びるように飲んでも、吐いたこともねぇし気分が悪くなったこともねぇ。
親父も酒が強かったっち聞いとったし、遺伝やな^^;
まぁ、飲み放題やったから飲むだけ飲んだけど…
気分はよくねかった。
:08/01/19 00:06 :SH903i :EZAT9Kl6
#42 [しゅん]
便所に行きたくなって、席をたったときのこと。
未来の笑い声が聞こえたような気がして回りを見渡した。
そこに見た光景。
楽しそうに男としゃべりよる未来の姿。
2対2で飲んでいた。
:08/01/19 00:08 :SH903i :EZAT9Kl6
#43 [しゅん]
俺は今日、未来から飲みに行くことなんか一言も聞いてねぇ。
今日どうするんか聞いたときも、未来は短大の友達と打ち上げっち言った。
目の前の現実を受け入れられず、夢か?とか思う自分がいた。
:08/01/19 00:09 :SH903i :EZAT9Kl6
#44 [しゅん]
その場に行こうか迷ったが、周りに飲みよる人もおったし迷惑かかるかもっち思って
とりあえずトイレの前で未来に電話を掛けた。
出るやか?っち思ったけど、未来はすんなり電話に出た。
:08/01/19 00:10 :SH903i :EZAT9Kl6
#45 [しゅん]
『もしもし?どした〜?しゅん合コン楽しんだらダメやけ』
いつもの未来やない。
声で酔っ払ったのが丸分かり。
未来は酒に弱い。
飲めんに等しいぐらいやな。
:08/01/19 00:11 :SH903i :EZAT9Kl6
#46 [しゅん]
みんなで飲んだりしたときも、みんなが面白がって未来に酒を飲ませ急性アル中にさせてしまったことすらある。
飲んだら吐いて、寝て、吐いて、次の日起きたら記憶がねぇっちパターン。
吐いたら強くなるっちゅーけど、未来にとってこの言葉は無縁やった。
:08/01/19 00:13 :SH903i :EZAT9Kl6
#47 [しゅん]
苦しくなるのがわかっとるから、自分から進んで飲むこともねかったし、俺が一緒の時は絶対飲ませんやった。
無理矢理飲まそうとするやつおったけど、こればっかりはまじであぶねぇけね。
俺がおらん飲み会は飲まんっち約束して行きよったし。
俺がおらんでもほとんどはゆーちんが一緒やけん、未来のことをわかっている分安心して行かすことができた。
:08/01/19 00:18 :SH903i :EZAT9Kl6
#48 [しゅん]
シラフでもめちゃめちゃテンションが高い未来は、友達の中でジンジャーで酔える人として通っていた。
その未来が酒を飲んでいる。
今日も、飲まんっち約束した。なんに、明らかにいつもと違う。
そんな未来をまだ俺は信じられず、受け入れられなかった。
:08/01/19 00:21 :SH903i :EZAT9Kl6
#49 [匿名]
バカー
:08/01/21 08:59 :SH903i :tmBSMKy2
#50 [しゅん]
「お前さ、今どこにおるん?」
『今?居酒屋で飲みよるよ〜〜』
「そーなん。ちょっとトイレに来い!俺から呼び出しがあったっちことをみんなに悟られるなよ!気づかれんように来い。」
状況が呑み込めたのか未来は
『わかった。じゃあ明日ね』
と辻褄の合わない言葉を言って電話を切った。
完璧に酔っ払いやった。
:08/01/22 11:19 :PC :tBOYzC/A
#51 [しゅん]
一時して、未来が来た。
多分、電話の内容もわけわかってねかったんやろーな。
少し時間がたってから来た。
未来は俺の目を見ない。
「ちょっと外出ようや。」
そう言って、店の外に出た。
:08/01/22 11:20 :PC :tBOYzC/A
#52 [しゅん]
「お前さ、ここで何しよん?今日、打ち上げやなかった?」
そう言う俺に、未来は躊躇すらなくすんなり答える。
目はうつろなんに、受け答えははっきりしていた。
多分、俺に飲んだことを悟られんようにするためやと思う。
:08/01/22 11:20 :PC :tBOYzC/A
#53 [しゅん]
『打ち上げ行ったよ。でも早めに終わって、今浅田さんたちと飲みよん』
「聞いてねぇ。しかもまた浅田さん?最近よー出てくるね。その名前」
『だって、たまたま会ったんやもん。おごるけ飲み行かん?っち言われたん。それで来た』
「俺、聞いてねぇけど。しかもお前酒飲んどるやろ?」
『言ってなかったのはごめん。でも、しゅんは合コンやろ?しゅんは知らん女の子と飲みよるんやん。
何で?しゅんに言う権利ないやろ。ましてやしゅんは浅田さんのこと知っとるばい?
あたしが、合コンに良い気でいってらっしゃいっち送り出しとると思う?
どんな気持ちで行ってきていいよっち言いよるんかとか全然考えてもないんやね』
:08/01/22 11:21 :PC :tBOYzC/A
#54 [しゅん]
そう未来に言われると何も言えんで言葉を探していた。
確かに、未来は俺に行って来ていいと言った。
素直に送り出してくれたとも思っていない。
多分、俺は未来ならわかってくれるはずっち感じで深くも考えず、話していたんと思う。
好きな人がたとえ人数合わせとはいえ、合コンとか女の子がおる場に飲みに行くんは誰だって嫌やよな。
「別に、浅田さんと飲み行くのがダメとは言ってねぇ。ただ聞いてねかったし、まさかここでお前を見るとは思わんやん?
ビックリしたし。何かわからんけど、とりあえず浅田さんとお前が関わるのが嫌なだけ。
疑っとるとかやねぇでからさ。何か上手く言えんけど。
お前は酒よえーんにさ、飲んで。受け答えははっきりしとるけど、目すわっとーで?
心配ならんわけねぇーやろ?
まぁ、こんなこと言っても俺は、飲み会来とんし。言える立場やねぇけど。自分のことしか考えてねぇしな。ごめん。」
わけわからんけど、こんなことを言っていた。
:08/01/22 11:22 :PC :tBOYzC/A
#55 [しゅん]
未来を見ると、顔は真っ青で明らかに気分が悪そう。
俺の話なんか聞いている場合やないような状態だった。
俺の言葉に反応はなく、下を向いた未来の顔を上げると
吐きそうな顔で俺を見た。
口を膨らませたまま、目で無理っち言いよるのがわかって
焦った俺は未来を抱きかかえ人目のつかない所まで連れて行った。
おろした瞬間、その場で未来は吐く。
苦しそうにハァハァ言いながら俺の手を握って吐く。
水を買ってくるっち言いよるのに、未来は俺の手を離さなかった。
仕方なく、反対の手で背中をさすった。
:08/01/22 11:25 :PC :tBOYzC/A
#56 [しゅん]
全部出し切った後、俺の顔を見て
『スッキリ』
っち笑顔で答える未来。
「お前アホか!!」
っち言うと
ていさいが悪そうに苦笑いをした。
「水買ってくるけん、ちょっと待とっけ」
っち言って、近くの自販で水を買った。
未来に飲ませると、落ち着いた様子で
『もっとスッキリ』
とかぬかした。
さっきまでのあの、顔はどこにいったんかわからんぐらい爽快な顔。
でも酔っ払っとるのは変わらんし、足もフラフラ顔も緩みっぱなしの状態。
ちょっとでも酔いを覚まさせる為に椅子に座らせて涼んだ。
:08/01/22 11:28 :PC :tBOYzC/A
#57 [しゅん]
携帯を開くと、嵐から電話が何件も電話が入っとって…
おまけにキレたメールも。
そりゃそーやわな。
便所っちたってからそーとー時間たっとるし。
どんだけなげぇ便所なん?っち話。
嵐の気持ちはわかったけど、とりあえずキレた嵐を笑わせようと思い、未来と組んで
吐いた所に戻り、さっき未来が苦しかった時の状況を再現し、写メった。
それを、メールに添付して送信。
:08/01/22 11:28 :PC :tBOYzC/A
#58 [しゅん]
ありえんぐらいのスピードで嵐から電話がかかってきた。
《お前?今どこなん?》
「店の裏ちゃ〜!でたんウケるやろ?」
そう言うと
いまいち状況が把握できてないみてぇで
反応が悪かった。
《未来がなんでおるん?》
「それがさ、あいつ同じとこで飲みよったんちゃ!しかも浅田さんと。
んで、呼び出し〜〜!!」
《未来飲みよったん??》
「ありえんやろ?もう今俺の隣で死んどるんやけど」
《どんぐらい飲んどるん??大丈夫なんか?》
「とりあえず、全部吐かせたし大丈夫と思うわ。」
《んで、この写メは?その吐きよるところを激写したっちわけ?》
「そそ!!」
そう言うと、ありえんぐらいの笑い声が電話の向こうから聞こえた。
嵐、爆笑中。笑
こっちもつられて爆笑したけね。
:08/01/22 11:29 :PC :tBOYzC/A
#59 [しゅん]
「俺戻れんけど大丈夫かね?そっちのが心配なんやけど…」
《いや、いいやろ!!何かそれぞれ自由にしよるし!!俺もそっち行くわ!》
「いやいや、お前まで来たらまじーやろ!!」
《それがさ、何か俺目当ての女がおってからさ逃げてぇし。何か理由つけて行くけ!》
嵐は、そう言って一方的に電話を切った。
嵐を待つ間未来は俺の手を握ったまま、肩に寄りかかり
頭が痛いとかお腹空いたとか繰り返していた。
外は寒く上着を着ていない未来は震えていて
俺が着ていたパーカーを着せた。
:08/01/22 11:31 :PC :tBOYzC/A
#60 [しゅん]
10分ぐらいして。
嵐が抜けてきた。
速攻未来に
《お前バカか〜?飲めんくせに何で飲むかね〜アホ!!》
っち突っ込みほっぺたを軽く摘んだ。
いつもなら痛い!!!!っち叫ぶ未来も
酔っ払って痛みが麻痺しているのか、それとも頭が痛いで大きな声を出さないのか
おとなしく、うーーっと繰り返していた。
:08/01/22 11:32 :PC :tBOYzC/A
#61 [しゅん]
酔っ払いの未来の隣に座る嵐。
未来がここにいるわけとかを話した。
浅田さんのこともな。
んで。
これからが問題。
未来は携帯だけ持って、ここにいる。
店の中には上着もバックも置いたまま。
こんな状態のまま、飲み屋に戻らせるっちこともしききらんし
かといって、俺らが未来の変わりに行くのも変な感じ。
浅田さんおるしな。
嵐とどーする?っち話をしていたらちょうど未来の携帯が鳴った。
:08/01/22 11:33 :PC :tBOYzC/A
#62 [しゅん]
「未来!!携帯!鳴りよるで!!」
《未来!!浅田さんと思うぞ!!出らなまじーちゃ!!》
その嵐の一声で
未来はふと起き上がって電話を手にした。
が、電話に出られるような状況やなくそのまま撃沈。
電話はつながったまま。
受話器の向こうから、浅田さんの声がする。
俺が出るしかなかった。
:08/01/22 11:34 :PC :tBOYzC/A
#63 [しゅん]
[未来!お前どこおるん?]
その浅田さんの言葉にイラっちする俺。
でも、そんなことにイライラしとる場合でもなかった。
「すいません。俺、しゅんです。」
そう言うと
は?っ的な感じでズシっとした声に変わる。
[おお!何で?未来ちゃんは?]
俺っちわかってからは、未来ちゃんっちちゃん付けで呼んだのも俺には引っかかった。
:08/01/22 11:34 :PC :tBOYzC/A
#64 [しゅん]
「今、外にいます。たまたま同じ所で飲みよって…話よったら未来が気分悪くなったみたいで吐きだしてしまって。看病してるんすけど…すいません。心配かけて」
[あ!そうなん?いまいち状況がわからんけど・・・大丈夫なんかね?急にトイレっち言ったまま帰ってこんけさぁ!しゅんくんとおるなら心配ねぇね!!よかった]
意外にもあっさりした感じで俺が予想していた答えと違った。
こうなってしまった経緯を詳しく説明して、納得してもらった。
:08/01/22 11:38 :PC :tBOYzC/A
#65 [しゅん]
[てかさ、未来ちゃんカシオレ半分も飲んでねぇけど?体調わりかったんかね?]
「いや、未来酒よえーんすよ。カシオレとかカクテルでさえちょっとでも飲んだらこうなります。自分もわかっとるとは思うんですけど…」
[マジで?弱いとは聞いとったけど…そんなよえーんや。そーなんやね。知らんやったけさ〜飲ませたみたいになってわりー。]
「いえいえ、言わんやったこいつが悪いです!!ほんとすいません。今も電話に出れんぐらいの状況で。このまま連れて帰ってもいいっすかね?」
[今度から気をつけるわ!!よかった!しゅんくんおってから。こっちは気にせんでいいよ!!
未来ちゃんが正常に戻ったら、また連絡してっち伝えとって!!]
「はい!わかりました。とりあえず、会計いいっすかね?俺払い行きます!」
[いや、今日はおごりっち言っとったけん!!気にせんで連れて帰ってや!!]
:08/01/22 11:38 :PC :tBOYzC/A
#66 [しゅん]
こんな会話をした。
俺が予想した浅田さんの言葉は一個も出てこず、むしろイイ人っち感じ。
このまま顔も見せないまま帰るのもなんか申し訳ねぇで
とりあえず、挨拶だけしとこうと思い、未来の面倒を嵐に頼んで飲み屋に戻った。
「失礼します。浅田さん、すいませんでした。」
そう言いながら席に行くと
浅田さんはニコニコしながら俺を自分の隣に座らせた。
[まじで気にせんでいいけん!!とりあえず、未来ちゃんを無事に連れて帰ってや!!心配やから]
「はい。迷惑かけてしまって本当申し訳ありませんでした」
[はいはい!!じゃあまたな!]
「失礼しました」
そう言って席を立ち、深く頭を下げて店を後にした。
:08/01/22 11:46 :PC :tBOYzC/A
#67 [まな]
書かないんですか
早く見たい
:08/01/28 00:59 :SH902iS :mdxw83jc
#68 [しゅん]
まなさん
読んでくれてありがとう^^
よかったら感想の方に書き込みお願いします!!!
よろしく^^
:08/01/31 11:45 :PC :afyc6Es.
#69 [しゅん]
未来と嵐のところに戻ると
未来は嵐の肩にもたれかかり
撃沈状態。
俺が浅田さんの所に行っている間に
嵐が友達に連絡をしてくれて
迎えにきてもらうことになっていた。
:08/01/31 11:46 :PC :afyc6Es.
#70 [しゅん]
嵐にもたれかかっている未来を
自分に引き寄せて、楽な体制に変え
ベンチに座ったまま迎えの車を待っていると
嵐に電話がかかってきた。
迎えの友達から。
「未来!!帰るぞ!!」
ほっぺたを叩きながらそう話しかけると
半目で俺を見て、
『だっこ』
っち言いながら抱きついてきた。
:08/01/31 11:50 :PC :afyc6Es.
#71 [しゅん]
未来が人前で、こんなこと言うなんか考えられんし
嵐も爆笑しながら未来を見ている。
「は??お前しっかりしろちゃ!!」
そう言っても未来は
『だっこー』
の一点張りでそれ以外は言わない。
:08/01/31 11:51 :PC :afyc6Es.
#72 [しゅん]
仕方なく、未来をお姫様だっこして
車の場所まで連れて行った。
唯一の救いは回りに人がいなかったこと。
嵐は俺らの姿を写メに撮って
多分、こんな姿みたらあいつ狂うやろーなとか言いながら
未来に見せよっち笑っていた。
:08/01/31 11:52 :PC :afyc6Es.
#73 [しゅん]
もちろん、未来を寮に連れて帰るわけもいかず
俺らはラブホでおろされた。笑
次の日帰る足がないけん、迎えに来てもらう予定やったけど
嵐が機転を利かし、2台でホテルまで来て俺の車を置いていってくれていた。
俺は朝、メールで気づいたんやけどな。
さすがに、朝バタバタするんに迎えにくる暇とかねぇしな。
歩いて帰るわけもいかんし…
さすが、俺の嵐くんっち感じ笑
:08/01/31 11:53 :PC :afyc6Es.
#74 [しゅん]
何もすることなく未来はそのまま爆睡。
服を着替えさせても起きなかった。
俺は風呂に入って、目覚ましをかけてベットに入った。
気持ち良さそうに寝る、未来の寝顔を見ながら
髪をなでると、無意識で俺の手を取り繋いだ。
ほっぺたは赤く火照っていて酔っているせいなのか
それともチークを濃く塗っているからなのか分からなかった。
未来のあったかい手を感じながら色んなことを考えた。
:08/01/31 11:54 :PC :afyc6Es.
#75 [しゅん]
些細なことでケンカしたり、会えんやったり、言い合いでお互い引かんやったりして
うまくいかんっちイライラすることもあるけど
こうやって、未来の隣に俺がいて
俺らが付き合っていると言う事実は何も変わらない。
好きという気持ちも。
いつも当たり前に感じていることが、時々わからなくなる。
当たり前を当たり前にしたらいけんのにな。
未来は、俺の隣におって当たり前。
空気みたいな存在や。
やから、ないと生きていけん。
こんな些細な出来事も、幸せやと思える。
そんなこと、未来には死んでも言えないが
俺は、ほんとにこいつが好きなんやなぁと思った夜だった。
:08/01/31 11:54 :PC :afyc6Es.
#76 [しゅん]
未来は好きと言う言葉を口に出して言わない。
俺も。
俺は、特別な時にしか言わんようにしとるし、何か照れくせーし。
未来は好きに相当する言葉は言うが、『好き』と言う2文字はなかなか言わなかった。
普段から、好き?とか聞いてくる女はあんま苦手やしな。
未来みたいにあまりにも聞いてこんと、ん?っち思うこともあるが
言われたときの、可愛さと嬉しさは半端ねぇ。
それを分かった上での未来の作戦かもしれんのやけどな笑
未来にそっとキスをして俺も眠りに入った。
:08/01/31 11:55 :PC :afyc6Es.
#77 [しゅん]
たしか夜中3時ぐらい。
やっと爆睡モードに入った俺に話しかけてくる奴がいる。
未来や。
『ねぇねぇ〜〜〜起きて』
しかめながら目を開けると
未来が隣で俺をゆすぶっている。
:08/01/31 11:55 :PC :afyc6Es.
#78 [しゅん]
「なん?」
そう言うと未来はありえないことを言い出した。
『お腹すいた。』
まだ寝ぼけ気味の俺は
目をつぶったまま
「は?さっき食ったやん。寝ろ!」
そう言うと
『いや!!!お腹すいたと!!』
っち駄々をこねる。
「夜中食ったら太るけん、我慢して寝ろ!!」
俺はそう説得するのに
未来はありえない言葉を口にした。
:08/01/31 11:57 :PC :afyc6Es.
#79 [しゅん]
『じゃあ、エッチする!!!』
一気に目が覚めてた俺。
未来がこんなことを口にするわけがねぇ。
「は?お前何言いよるん?アホか!」
そう言うと
『どっちか選んでくれんとずっと起こす』
とか言い出して。
ずっと言い続けてうるさいで。
無視してそのまま寝ようとしたけど、目が覚めて眠れん。
:08/01/31 11:58 :PC :afyc6Es.
#80 [しゅん]
とりあえず、食いもんもねぇし
ギャーギャーうるせぇ未来を黙らせる方法は…と考え、とりあえず口を塞いだ。
まぁそんなんしよると流れでやるモードになり
そのまま未来を押し倒し、スタート。
未来はやるとお腹いっぱいになるっち習性があってからさ。
何でかわからんけど。
多分未来だけと思うけど。
んで、見事にお互い爆睡。
朝を迎えた。
:08/01/31 11:59 :PC :afyc6Es.
#81 [みな]
おもしろいですね
性欲と食欲は比例するらしいですしね!!
とくに女性は食べて満腹になれば満たされるので誘うならなら食前がいいそうです
:08/02/03 02:32 :N905imyu :tSN9Y2CE
#82 [しゅん]
みなさん
読んでくれてありがとう!
誘うなら食前な!!笑
参考にさせてもらうわ!!
:08/02/16 09:47 :PC :FK6aZlkI
#83 [しゅん]
俺が目覚ましで起きると未来はまだ隣で寝ていた。
死んだように。
昨日のことを思い出し
やっぱありえんやろ!とか自分に突っ込みながら
未来を起こす俺。
まだ酔っ払っているのか
俺に抱きついてきた。
ううーーーーっちうなりながら
未来は起きない様子。
そのままキスをすると一瞬ニコっち笑いながらもすぐにしかめっ面に戻り目が開いた。
:08/02/16 09:48 :PC :FK6aZlkI
#84 [しゅん]
第一声は
『頭痛い。』
第二声は
『頭痛い。』
第三声は
『頭痛い。』
見事な二日酔い。
「お前風呂入らな!!」
っち言うと何も返事をしないまま
立って風呂に向かう未来。
素っ裸のまま頭を抱え、ドアをあちらこちら開けて風呂を探す未来の姿に笑いがでた。
声に出して笑うと
第四声も
『痛い』
まぁ、つまりは黙れっちことやな。笑
:08/02/16 09:49 :PC :FK6aZlkI
#85 [しゅん]
そんな二日酔いの未来をほったらかしたまま
風呂に入らせるのもこえーで、一緒に入った。
初2人お風呂も何もないまま
っちゅーかあるっち期待しとるほうがおかしんかもしれんけど笑
ちゃっちゃと、あがった。
水を飲ませ、落ち着くとだいぶ良いのか
顔色も戻り、いつもの未来に戻ってきた。
頭が痛いのはかわらんやったみたいやけど…
:08/02/16 09:50 :PC :FK6aZlkI
#86 [しゅん]
未来は化粧をする間、俺はテレビを見て暇をつぶしていた。
何の気なしにふと
「お前さ〜昨日のこと覚えとる?」
っち聞くと
『ん〜〜何か所々しかっち感じ。何であたししゅんとおるんけ?』
やって。
出た出たっち感じやけね。
ほんとありえん。
まぁいつもの通りやけど…
:08/02/16 09:51 :PC :FK6aZlkI
#87 [しゅん]
「やっぱ覚えてねぇね。俺おらんかったら、どーなっとったん。本とこえぇわ。覚え取るのはどこまで?」
『浅田さんと飲むことなって、居酒屋行ったらしゅん達が合コンしよるのを見て。
んでイライラして飲んで。そっから覚えてない』
「お前、見たん?俺がおるの知っとったん?」
『たまたまね。前通ったら、女の子たちが入っていきよって。見てしまったっち感じ。
女の子キャピキャピしっとって楽しそうやったね。こそーっと見よったん。』
:08/02/16 09:51 :PC :FK6aZlkI
#88 [しゅん]
それを聞いて、未来の匂いがしたのを思い出した。
やっぱ、俺の鼻は間違ってなかった。
未来があんときおったけや。
あえて、未来にこのことは言わんやったけど。
「ごめん。何か軽く考え取ったわ。もう行かんけん。」
『いいよ〜〜別に。』
そう言いながらも、ふてくされとるのはまるわかりやった。
「ごめんっちゃ!俺もお前が浅田さんと飲みよるの見てめっちゃ腹立ったけね。」
『ふーーーーん。』
まだご機嫌ななめのご様子。
「俺はお前だけやから。ほんとに。わかっとると思うけど」
そう言いながら未来のところに行き
後ろから抱きしめながら、二の腕を摘んでやった。
:08/02/16 09:52 :PC :FK6aZlkI
#89 [しゅん]
「お前が俺とおる経緯聞きてぇ?」
そう言うと
『いい。聞いたら、また気分下がるし。聞きたくない』
っち言った。
今までの未来なら絶対聞きたい!!っち言うはずなんに
この日はちがった。
「なんで?俺言いてんやけど?」
『いや!!!聞きたくない!!』
そう言う未来に
昨日会ったことを無理矢理話した。
ちょこちょこはぶきながらやけど。
一番言いたかったのは、未来からエッチがしたいっち言ってきたこと。笑
:08/02/16 09:53 :PC :FK6aZlkI
#90 [しゅん]
それを話すと
未来は狂ったように
『そんなん絶対言ってない!!!!!』
と言い張っていた。
そんな未来をからかうのがめちゃめちゃおもしろいでずっと言い続けた。
わりーね俺。
:08/02/16 09:53 :PC :FK6aZlkI
#91 [しゅん]
ふてくされる未来に
「そんなふてくされんなちゃ!!酔ったときっちさ、本心が出るっちゅーやん?何か俺嬉しかったけん」
俺の本心。
未来から言ってくることとかねぇし
これからもねぇと思う。
未来としかやりたくねぇし、やる気もおきんし。
そんな相手から、そう言われたら
男なら嬉しいやろ〜〜〜。
まぁ未来にはここまで言ってないけどね〜
:08/02/16 09:53 :PC :FK6aZlkI
#92 [しゅん]
『絶対言ってない!!』っち言いながらも
照れて顔が赤くなっていた。
「はいはい!あけぇーちゃ顔が!!」
『チークやもん』
何か色々言いよったけどめちゃめちゃひつこくいじってやった。
酒に弱えーくせに、回復の早えー未来。
意味わからんけど、後にひかんだけましやな。
元気に戻った未来に浅田さんに連絡させ、この件も一件落着。
そんなこんなで、無事に練習にも間に合い、
未来も学園祭の片付けに行った。
:08/02/16 09:55 :PC :FK6aZlkI
#93 [しゅん]
それから何日かして。
あの日、嵐が撮った写メを未来に見せた。
俺らは大爆笑。
未来は一人で大激怒。
知らない自分がそこにはおって…
俺らはめちゃめちゃウケたんやけどね〜〜
まぁ。
ここまで酔っ払った未来が悪いっちことを言うとあいつは何も言えなかった。
:08/02/16 09:55 :PC :FK6aZlkI
#94 [ゆり]
読みたいです、待ってますー(^O^)
:08/02/25 11:32 :P905i :kjDNASRE
#95 [あ]
しゅんさん
☆!
この小説,
いいですね!
続き気になります
応援してます
★
:08/03/03 21:56 :D904i :XniPk6UE
#96 [しゅん]
ゆりさん
読んでくれてありがとう!!
コメントくれるのはありがたいし励みになるんやけど
感想用にトピックがあるけんそっちにお願いします!!
あさん
読んでくれてありがとう!
初コメントよな?サンキュ!!
ゴメンけど、感想は総合にトピックがあるけんそっちに書いてくれるかなぁ〜〜。
まじひつこいけどよろしくお願いします。
:08/03/07 15:57 :PC :hjqdaoJ6
#97 [しゅん]
放置ごめんなさい。
最近忙しいでから〜〜
ちょっと時間が出来たけん、更新します!!!
待っててくれた人ありがと!!
ほんとちょっとでごめん!!
:08/03/07 16:01 :PC :hjqdaoJ6
#98 [しゅん]
学園祭が終わると
クリスマスや年末年始、バレンタインとめちゃめちゃ色んなイベントが続く。
そして、何より俺たちの2年記念が来ようとしていた。
:08/03/07 16:01 :PC :hjqdaoJ6
#99 [しゅん]
未来は就活をしていなかった。
短大を卒業した後、どうするのかはっきりきまっていない曖昧のまま。
やりたいことが決まってないのか
それとも、ただ就活するのがめんどくさいのか。
じっくり考えればいいっち、思っとったし
やりたくないことを無理矢理するよりも
やりたいことが見つけて、それを一生懸命頑張るほうがいい。
それが俺の考え。
:08/03/07 16:02 :PC :hjqdaoJ6
#100 [しゅん]
俺は、どの道に進んでも応援するつもりやったしね。
未来は学校でメイクを履修しとったり、ファッション関係を履修しとったりしとったけん
そっち方面に行くんかなとか勝手な想像をしとったけど
未来に聞くと、予想外の答えが返ってきた。
:08/03/07 16:02 :PC :hjqdaoJ6
★コメント★
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