その日が来る前に、
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#751 [愛華]
「でも今、那佑も同じこと
思ってたからもしかして…って
思ったんだけどさ」
「?????」
全くわけがわからない。
でも、いいずらいこと
なんだろうな……
「じゃあ聞いてみれば?」
「え?あ、うん。そだね。
それがてっとりばやいか」
:10/09/12 19:53
:840SH
:VI0xE8fM
#752 [愛華]
ちょうど直純くんが教室に
戻ってきていたので、
梓は直純くんの席に近づいた。
「し、品野くん」
「ん?えっと……速水さん…
だったかな?ごめんね、まだ
覚えてなくて……」
「あ、うん。速水であってる。
でさ……品野くん。
隆則…赤石隆則ってわかる?」
:10/09/12 20:03
:840SH
:VI0xE8fM
#753 [愛華]
「たか……のり?」
「うん。あたし、速水梓。
覚えて……るかな?」
「覚えてるってゆーか…え?
速水さんとは昨日初めて
会ったよな?あと……ごめん、
隆則って人も俺の知り合いには
いないよ?」
「あ……そっか。ごめんね。
人ちがいだったみたい」
「そう?よかったよ」
:10/09/12 20:07
:840SH
:VI0xE8fM
#754 [愛華]
「うん、それじゃあ」
梓が席から離れる瞬間。
「知り合いにはね……」
直純くんがそうつぶやいたこと。
この時のあたしには
知るはずもなかったのです。
:10/09/12 20:15
:840SH
:VI0xE8fM
#755 [愛華]
′
「………………なんなの?」
「え、なにが?」
目の前にはニコニコ微笑む
直純くん。………ムカつく。
「なんでずーっとあたしに
つきまとうのって聞いてんの!」
「好きだからっていったじゃん」
:10/09/13 00:07
:840SH
:nHthB5Cw
#756 [愛華]
あれから一週間。
毎日のように直純くんは
あたしにつきまとう。
女子たちも次第に
好意は直純くんからの一方的な
ものと気づき始めたみたいで
直純くんが好きならしょーがない
的な感じで、直純くんを
応援する流れになりつつある。
「……あたし彼氏いるって
いったよね?直純くんに」
「うん。言ったね」
:10/09/13 00:13
:840SH
:nHthB5Cw
#757 [愛華]
「二度と近づくな、とも言った」
「うん、言われたね」
「一目惚れなんてありえない…
とも言ったよね?」
「うん、ばっちり言われた」
「………じゃあ、なんで?」
何度このセリフを言っただろう…
あぁ………疲れた。
:10/09/13 00:16
:840SH
:nHthB5Cw
#758 [愛華]
「那佑のこともっと知りたい。
だから那佑に近づきたいんだ。」
「やめて。あんたキライだから」
「あはは、そゆとこ好き〜」
直純くんはあたしに抱き着く。
……はぁ。だめだこりゃ。
あたしはぺしっと軽く
直純くんを払いよける。
抱き着かれてたまるか!!
:10/09/13 00:20
:840SH
:nHthB5Cw
#759 [愛華]
「あんたらまたやってんの?」
「梓〜たすけてよー(泣)」
梓は呆れ顔で席についた。
「品野くん。この子はダメ。
だーいじな彼氏がいるから。」
「知ってる。でも好きでいる
ぶんには別にいーだろ?」
「……まぁ、気持ちは
どーしようもないけどさ……」
:10/09/13 00:24
:840SH
:nHthB5Cw
#760 [愛華]
「梓!!納得しないでよ!」
「あ、ごめんごめん。
まぁ大丈夫でしょ、那佑なら。
隆則がいるしね〜」
梓は妙に能天気。
多分、直純くんの告白を本気だと
思っていないらしい。
まぁ、あたしもそうだけど…
いつかは飽きるだろうと思っても
それまでつきまとわれると思うと
やっぱり気が重い……
:10/09/13 00:27
:840SH
:nHthB5Cw
#761 [愛華]
「……直純くんさぁ、
あたしのどこが好きなの?」
「最初は顔。今は全部?」
「………あ、そ」
ばかみたい。はぁ……
最近はお昼の時もべったりなので
必然的に、梓と三人でのお昼。
でも今日は梓が委員会でいない。
よって二人きりのお昼……
:10/09/13 20:03
:840SH
:nHthB5Cw
#762 [愛華]
ひどく憂鬱な昼ごはんだ。
はっきり言っちゃうと、
あたしは直純くんのことが嫌い。
嫌いな人につきまとわれる事ほど
嫌なことはない。
かかわらないでほしい。
ほうっておいてほしい。
でもそう言ったって、
聞いてなんかもらえない。
どうすればわかってもらえる?
:10/09/13 20:06
:840SH
:nHthB5Cw
#763 [愛華]
自分の気持ちを言っただけじゃ
わかってもらえないのかな。
昼。あたしは直純くんから
逃げるために中庭にいた。
すると知らないアドレスから
一通のメールが届いた。
『いい天気だね』
あたしは、それが直純くんから
だとわかったので当然無視。
:10/09/13 20:10
:840SH
:nHthB5Cw
#764 [愛華]
するとまたメールが。
『上』
上?あたしは上を見上げた。
すると屋上から直純くんが
手をふっているのが見えた。
その直後にメール。
『天気いい日は屋上へカモン!』
ぶっっ!!
あたしは思わず笑ってしまった。
カモンって……
:10/09/13 21:30
:840SH
:nHthB5Cw
#765 [愛華]
『なんでアドレス知ってるの』
あたしは直純くんにメールを
送った。
『速水から教えてもらった』
……梓のやろー…
屋上から直純くんが見えなく
なったので、あたしは
お昼を再開。
3分後。
「よかったーまだいた!!」
:10/09/13 22:38
:840SH
:nHthB5Cw
#766 [愛華]
直純くんが息をきらしながら
走ってきた。
屋上から…わざわざ来たの?
「お昼たべよー!!」
「……別にいーけど」
なんか直純くんって……弟?
人懐っこくて仔犬みたいな。
なんかそんなイメージ。
でもやっぱり男の子としては
見ることはできない。
:10/09/14 18:52
:840SH
:BRO8ELOY
#767 [愛華]
「〜♪」
お昼を直純くんと食べていると
あたしの携帯に電話が。
画面には『隆則』の文字。
わっ……めずらしいな。
少し緊張しながら電話に出る。
「もしもしー?」
「おー出た出た。何してた?」
「お昼ご飯食べてたよー。
てゆかなんか用?」
:10/09/14 18:58
:840SH
:BRO8ELOY
#768 [愛華]
「…用なきゃ電話しちゃダメ?」
「え?あ、いや…………ぷっ」
「オイ、なに笑ってんだよ?」
「ん?いーや。…ありがとう」
隆則かわいいな。
電話の声はいつもと違って新鮮。
となりでは直純くんが
じーって見つめてくる。
:10/09/14 19:03
:840SH
:BRO8ELOY
#769 [愛華]
「………かれし?」
直純くんがヒソヒソと聞いてくる
「………そこ、誰かいる?」
「え?あ、友達だよ」
「ふぅん?ま、いーけど。
んじゃ、切るな。またあとでー」
「うん、ばいばい」
プツッ
:10/09/14 19:08
:840SH
:BRO8ELOY
#770 [愛華]
「隆則……だとかいう名前の」
「うん。大事な人。すごく。
………多分、いちばん」
「ふぅん………」
あ、あたしのろけてた…?
いや、今のはなんてゆーか……
「……ね、さっき友達って。
あれ、ほんとう??」
「え?あ、さっきの?」
とっさに友達って言ったけど。
てゆーか、隆則に直純くんの事
話してないしなー…
:10/09/14 21:08
:840SH
:BRO8ELOY
#771 [愛華]
直純くんは満面の笑顔で。
「…すっげぇ嬉しかった!
嫌われてると思ってたし。
今は友達でも全然うれしい!」
いや、嫌いなんだけど……
なんてこの流れで言えるわけない
だってこんな笑顔で……
あぁやっぱり……隆則に似てる。
とか言ったら怒るんだろうな。
:10/09/14 21:11
:840SH
:BRO8ELOY
#772 [愛華]
隆則に直純くんのこと話した
ほうがいいのかな?
隠し事するなって言われたけど。
でも、押し倒されたなんて
言った日には……
次の日、直純くんは多分
学校には来ないだろう。
まぁ本人も反省(?)してるし…
友達ってことで……いっか。
:10/09/14 21:15
:840SH
:BRO8ELOY
#773 [我輩は匿名である]
:10/09/15 12:25
:W65T
:☆☆☆
#774 [愛華]
:10/09/15 18:18
:840SH
:HE8GW.p6
#775 [愛華]
「…あたし、直純くんあんま
好きじゃない。むしろキライ」
「……はっきり言うね」
「でも友達でいいなら…いいよ」
「………うん!!」
「名前で呼ばないで」
「……えー」
「いやなら友達やめる?」
「OKです!!白石!!」
:10/09/15 21:10
:840SH
:HE8GW.p6
#776 [愛華]
「あとベタベタしないで」
「……はい」
「スキンシップ禁止」
「………」
「やめる?」
「……スイマセン」
あたしは笑った。
なんだかんだ言って……
この人もふつーの人なんだな。
:10/09/15 21:40
:840SH
:HE8GW.p6
#777 [愛華]
「卒業生送別会??」
「うん。プチ学園祭?みたいな」
いつものように梓とお昼ご飯。
あれから直純くんはあまり
ベタベタしてこなくなった。
まぁ馴れ馴れしいけどさ。
「各クラスで出し物して。
まぁちっさいもんだから学校の中
だけのもんだけらしいけどー」
「ふーん……」
:10/09/15 23:05
:840SH
:HE8GW.p6
#778 [愛華]
クラスでの出し物。
みんなでやるおまつり。
生まれてはじめてだな、こんなの
「うちのクラスなにやんの?」
「え、さぁ?まだ話でてないし」
喫茶店とかかな?
プリン食べれたりするかな?
なにげにちょっと楽しみだな。
:10/09/15 23:08
:840SH
:HE8GW.p6
#779 [愛華]
「なーにしてんの?」
ひょこっと直純くんが現れた。
「あ、送別会の話だよー」
「あー来月あるってゆーやつね」
なんだ知ってんだ……
あたしだけ?知らなかったの。
「…そだ、那佑。タカ呼べば?」
「「え!」」
直純くんとハモった。
:10/09/15 23:11
:840SH
:HE8GW.p6
#780 [愛華]
「卒業っていっても上にあがる
人がほとんどじゃん?
トナリの大学から歓迎会的な
意味で何人か手伝いに来る
んだって。
回る人もいるみたいだから
タカ呼んで一緒にまわれば?」
「え、いーのかな…」
「……………」
チラっと隣を見ると、
直純くんが気難しそうな顔を
していた。
……なしたんだろ??
:10/09/15 23:16
:840SH
:HE8GW.p6
#781 [愛華]
「直純くん……なしたの?」
「え、あーいや……」
なんか顔色わるそうだなー…
風邪ひいたのかなぁ?
あたしは直純くんのおでこに
手の平を当てた。
「……あれ、むしろ冷たい」
「……えっ…あ……」
「…なーんだ!風邪じゃないよ」
:10/09/15 23:20
:840SH
:HE8GW.p6
#782 [愛華]
「へ……あ、うん」
直純くんは真っ赤になって
教室から出ていった。
……?
「……意外と……本気…かな?」
「え、梓なんか言った?」
「いや…てゆか那佑、品野くん
キライっつってなかった??」
「うーん。普通?よく考えたら
あそこまでしてあげる
必要なかったな。」
:10/09/15 23:24
:840SH
:HE8GW.p6
#783 [愛華]
まぁ前はキライだったけど。
自分を好いてくれてる人を
邪険にするのって……
好きとかそーゆーの抜きにして
なんかダメなことなのかなって。
自分を否定してるみたいで。
「今はふつーの友達?くらい」
「そっか?ならいーけど」
あたしは食べかけだったプリンを
食べ終えて、ゴミ箱に投げた。
あ、外れた。ちくしょ。
:10/09/15 23:28
:840SH
:HE8GW.p6
#784 [愛華]
′
白石の手の平がふれた時。
今までに感じたことがない
感覚が全身に走った。
あったかい。心地好い。
そっか、俺……
今まで冷たいところにいたから
人の手の平がこんなに
あったかいって知らなかったな。
:10/09/15 23:31
:840SH
:HE8GW.p6
#785 [愛華]
あいつは……
このあたたかさに惹かれたのか。
だとしたら好都合だな。
俺が冷たいところまで
引きずりおとしてやるよ。
痛みも感じないところまで。
「……そろそろ、動き時かな」
:10/09/15 23:35
:840SH
:HE8GW.p6
#786 [愛華]
利用するものは全て利用する。
自分の目的のためなら
平気で人だって傷つける。
嘘だってつく。
笑いたくもないのに笑ってやる。
傷つけて傷つけて
ボロボロにして
あんたの目の前で捨て去ってやる
:10/09/16 00:30
:840SH
:tCwo9UR.
#787 [愛華]
-隆則side-
:10/09/16 18:27
:840SH
:tCwo9UR.
#788 [愛華]
『…………かれし??』
確かにそう聞こえた。
男の声。思ったより高い。
ただ………それだけのこと。
友達だと那佑は言ったけど…
でもやっぱり気になるもんは
気になってしまうんだ。
うーん……俺って……
:10/09/17 21:21
:840SH
:arJ9BkW6
#789 [愛華]
「やっぱり………独占欲
つぇえんかなぁ……」
独り言のようにつぶやく。
いつからだっけ。
那佑と出会ってからだっけ?
いや、違う。もっともっと前。
あのころ俺はなにもかもを
自分のものにしたくて
欲しいものも食べたいものも
自由さえも
:10/09/17 21:31
:840SH
:arJ9BkW6
#790 [愛華]
「………隆則??」
「え……わっっ!!
なに、いつ来てた!?」
「今さっき…ピンポン鳴らしても
出ないからさ。鍵あいてたから
入っちゃった。 誨さんは??」
「誨?レポート終わってねぇって
残ってるらしいけど……」
あ、あせった……
すげ、ぼーっとしてたんだな俺。
:10/09/17 23:15
:840SH
:arJ9BkW6
#791 [愛華]
「うん、そぃでね。隆則さー
今度の送別会くる??」
「あー…文化祭みたいなやつか。
そういえば俺のとこの大学からも
けっこう手伝いにいったり
回るやつもいるみたいだな」
「隆則てつだいに来るの?」
「んー多分。どこのクラスかは
わかんねぇけどな」
てつだいに行くやつらは
手伝うクラスが割り当てられる。
誰が決めたわけでもないけど
いつのまにかそういう決まり。
:10/09/18 01:06
:840SH
:ezr.uR82
#792 [愛華]
「じゃあさ、時間あったら
一緒にまわろーよ」
那佑はそういいながら
俺の隣にポスッと腰をおろした。
「那佑のクラスなにやんの?」
「まだきまってないんだー。
喫茶店とかそーゆーのじゃん?」
………喫茶店?
この流れは…………
:10/09/18 01:09
:840SH
:ezr.uR82
#793 [愛華]
「メイド喫茶とかでは………
ないよなぁ?」
「はぁ!?メイド!?
んなの女子が反対するよー」
「こーゆー催しではメイド喫茶が
なんとなくお約束になってんの!
絶対やめろよ!!」
那佑のそんなカッコは
他の男子には見せたくない!!
那佑はフツーにかわいいし……
:10/09/18 01:13
:840SH
:ezr.uR82
#794 [愛華]
「メイド喫茶ってきまった
わけじゃないじゃんー
隆則ばかだなぁー」
那佑はそういうと俺の頭を
ヨシヨシと撫でた。
いつもなら俺がやることなのに。
ガキみてぇだな…俺……
俺は那佑の手を掴んだ。
:10/09/18 01:16
:840SH
:ezr.uR82
#795 [愛華]
「隆則……?」
那佑は不思議そうな顔で
俺を見上げる。 かわいい……
「………んっ……」
俺は無意識のうちに
那佑にキスをしていた。
最初は優しく。
だんだん深く。
那佑は苦しそうな顔をする。
:10/09/18 01:20
:840SH
:ezr.uR82
#796 [愛華]
でも、やめられない。
理性がきかない。
俺は唇をはなすと
ゆっくりと那佑のシャツの
ボタンに手をのばした。
ひとつボタンを外す。
「ちょ………隆則?」
ハッ!!
那佑の声で我に返る。
:10/09/18 01:22
:840SH
:ezr.uR82
#797 [愛華]
「わり、ごめん俺……」
「え、いやそうじゃなくて…
なんかいつもと違ったから……」
なにしてた?俺、今。
なんか知らないあいだにこう…
勝手に体が動くっつーか……
……那佑を傷つけるとこだった。
「……隆則?」
「え、あ、ごめんな?
もうしないから。嫌だったよな」
:10/09/18 01:25
:840SH
:ezr.uR82
#798 [愛華]
「………」
あれ?なんで悲しそうな顔?
だって……怖かっただろ?
「嫌なんかじゃ…ないもん」
「……へ?」
「隆則あたしといても、あんま
手ださないじゃん。
大事にしてくれてるのは
わかるけど……でもさ……」
那佑はそう言うと、赤くなり
俯いたままになってしまった。
:10/09/18 01:28
:840SH
:ezr.uR82
#799 [愛華]
「嫌じゃない………の?」
「あたりまえ、じゃん……」
理性が飛ぶって、こういうことを言うのかもしれない。
俺は那佑をソファに押し倒す。
那佑は驚くほど素直に倒れた。
首にゆっくりキスをする。
何度も、何度も。
:10/09/18 10:48
:840SH
:ezr.uR82
#800 [愛華]
顔をあげて那佑を見る。
那佑は潤んだ目で俺を見ていた。
う……やべーかわいい……
制服をちょっとずつ脱がせると
那佑の白い肌がだんだんと
見えてくる。
「隆則……ちょ、はずかしい…」
そんな那佑の声も聞こえない。
:10/09/18 10:52
:840SH
:ezr.uR82
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