゚*。+-想いの行方-+。*゚
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#601 [三ッ葉]
《次は―…》
種目で呼び出しの放送がかかった―…
笙「あッ……行かないとダメじゃん!!」
新「……だな」
笙吾先輩と新先輩は、青色のはちまきを頭に結びはじめた
新「梨緒……タオルもっといて!!!」
新先輩が私の手にタオルを預けた……
新「俺頑張るからちゃんと、見といて…」
:07/01/28 10:15 :N902i :☆☆☆
#602 [三ッ葉]
梨『あ……はいッ!!』
そう答えると新先輩は笑って歩きだした
バサッ―…
笙「俺のもよろしくぅ!!」
笙吾先輩が私の頭にタオルを乗せて新先輩のところまで走っていった……
ほんと………
気持ちくるうな―…
:07/01/28 10:18 :N902i :☆☆☆
#603 [三ッ葉]
ぎゅ……
二人のタオルを両手で握りしめた
亜「皆ッ……!!!」
亜梨沙先輩は、競技を終えて私達の元へ駆け付けた
栞「お疲れさまです
亜梨沙先輩格好よかったですよ!!」
亜「照れちゃうなぁ〜///笑」
会話の後、亜梨沙先輩が私の手元をみた―…
タオル――…
:07/01/28 10:25 :N902i :☆☆☆
#604 [三ッ葉]
亜「梨緒ちゃん、それ笙吾のだよね?
あたしがもっとくよ!!
貸してくれる??」
亜梨沙先輩が笑顔で手差し出す…………
私は、その手に笙吾先輩のタオルをのせた
ぎゅ……
でも、のせただけで離せなかった―…
手に力が入る
だってこれは、笙吾先輩が私に渡したもの…………
:07/01/28 10:32 :N902i :☆☆☆
#605 [三ッ葉]
亜「梨緒ちゃん??」
亜梨沙先輩が首をかしげた
パッ――
梨「あ…すみません;」
私は、笙吾先輩のタオルから手を離した
龍「………」
栞「………」
龍也と栞がだまっていた
二人共私の気持ち知ってたもんね…………
:07/01/28 10:35 :N902i :☆☆☆
#606 [三ッ葉]
パンッ………
銃声の音に耳を傾けた
先輩達の競技…
リレーが始まったのだ――――…!!!
私は、先輩達の姿を目で探した………
あっ………いたッ!!!
新先輩がバトンを受け取ったのを発見した……
先輩達のクラスが最後なようだ……
一位はムリだろうと思った!!!
:07/01/28 10:41 :N902i :☆☆☆
#607 [♪]
毎日見てるょ
F
頑張ってね(・O・)
:07/01/28 10:45 :810SH :☆☆☆
#608 [三ッ葉]
新先輩が走りだす―…!!
周りから歓声があがる
それもそのはず
最後だった新先輩が凄いスピードで2番目まで追い抜いたからだ――ッ!!
梨『すごいッ――!!』
でも、一位の人との距離はかなり空いていて追い抜けないまま新先輩は、一周走り終えた
新先輩の手からバトンが渡る――――……
笙吾先輩に――…!!
:07/01/28 10:46 :N902i :☆☆☆
#609 [三ッ葉]
:07/01/28 10:47 :N902i :☆☆☆
#610 [三ッ葉]
笙吾先輩は、ぐんぐんとスピードをあげていく
一位の人もとても速い人だ
でも距離は、少しずつ縮まっていく
ゴール場所には白いテープ
その何メートル前に一位の人と笙吾先輩の姿が並んでいた………
パァン―――!!!
:07/01/28 10:52 :N902i :☆☆☆
#611 [三ッ葉]
私達は、歓声をあげた
一位は、もちろん青色!!
先輩達のクラスだった!
二人とも凄く格好よかった……………
《次の種目は――》
また放送が入り、私は足を動かした☆
皆にエールをもらって!!
:07/01/28 10:55 :N902i :☆☆☆
#612 [三ッ葉]
種目はリレー
チーム戦ではなく、個人戦のもの
龍也もでるので一緒に集合場所にいくと、
競技を終わらせた笙吾先輩と新先輩の姿があった
新「お前リレーできんの?見るからに遅そ;;」
一言目にでてきたのがこの言葉――…
軽く傷ついた;;笑
:07/01/28 11:00 :N902i :☆☆☆
#613 [三ッ葉]
新「龍也がでるのは納得だけど………梨緒は;;」
新先輩がやばいだろ
という感じの視線を向ける
笙「新……お前は知んねーかもしれねぇけど、梨緒まじ足速いぜ??
まぁ、俺には勝てねぇけどな!!!!!」
新「……まじ??」
梨『以外にやりますよ、私!!!!』
龍「小さい頃、俺ら駆けっこばっかやってたんで!!」
そぅ―――…
小さい時、三人でよく駆けっこをしていた……
:07/01/28 11:06 :N902i :☆☆☆
#614 [三ッ葉]
がんばれ
と、先輩の応援に見送られ足を進ませたとき
笙「一位とんね―とチューしちゃうからね??」
と、突然笙吾先輩が後ろから私の耳元に呟いた
梨『えッ…///?
何いってんですか!!亜梨沙先輩がいるのに……』
ズキン
先輩……あんまり私にそんなこと言わないでよ
壊れちゃいそうになるよ……………
:07/01/28 11:10 :N902i :☆☆☆
#615 [三ッ葉]
笙吾先輩は、悪魔の笑みを浮かべて手を振った
………………
競技が始まる――…
龍也はぶっちぎりで一位だった
私は、複雑な心境のままスタート地点についた
かならず一位をとる!!!
:07/01/28 11:14 :N902i :☆☆☆
#616 [三ッ葉]
結果は一位
亜梨沙先輩のものの笙吾先輩にキスなんかいらない――……
前みたいな強引なキスも……………
だから、一位になった
自分の気持ちを押さえて笙吾先輩と接することがそろそろ限界に近づいていた……………
先輩……私にあんまり近づいちゃやだよ…
気持ちおさえらんない
:07/01/28 11:20 :N902i :☆☆☆
#617 [三ッ葉]
うえの文章の二文目のを
【亜梨沙先輩がいる笙吾先輩のキスなんかいらない………】
にしてください
すみません
:07/01/28 11:23 :N902i :☆☆☆
#618 [三ッ葉]
栞と亜梨沙先輩のいる場所に皆で戻った……
栞「ほんと皆速かった!!凄かったです!!!」
と、一番興奮していた
新「梨緒……俺のタオルは?????」
梨『………え?
あッ!!!自分の席においてるんで』
私は、そう言って新先輩のタオルを席からとって渡した
新「さんきゅ」
:07/01/28 11:27 :N902i :☆☆☆
#619 [三ッ葉]
新先輩が頭を撫でた…
笙「梨緒……俺のは?」
梨『あ……』
亜「私がもってるよ!!
はいッ!!!」
亜梨沙先輩が笙吾先輩の前にきてタオルを渡した
笙「あ…ありがと」
チラッ……
そう言いながら笙吾先輩は私に視線を送ってきた
バッー
私は、すぐにその視線から目をそらしてしまう……
:07/01/28 11:33 :N902i :☆☆☆
#620 [三ッ葉]
新「一位とった記念にアイスおごってやるよ!!」
この体育祭では、アイスとジュースの販売がゆるされている……
梨『え??いいんですか?』
新「うん……だから、一緒に買いにいこ??」
新先輩が手を握ってきた……
梨『……ッ!あのッ……私トイレにいってきます!!』
ダダッ――…
私は、とっさに嘘をついて走ってしまった
:07/01/28 11:38 :N902i :☆☆☆
#621 [三ッ葉]
ジャ――…キュッ…
私は、水で火照った顔を冷やした
新先輩は、いつも私が困ってるときにフォローしてくれる………
優しさをくれるんだ…
でも、私の気持ちは中途半端で――…
優しさに甘えてばかりで――…
弱い……
鏡には弱い自分が映っていた―…
:07/01/28 11:55 :N902i :☆☆☆
#622 [三ッ葉]
ペチンッ――
私は、俯いてから軽く頬を両手で叩いた…………
梨『強くならないとダメ』
そう一言呟いて、鏡をもう一度見た………
そこには、笑顔な自分
多少弱さが見え隠れしているけど、笑顔な自分がいた――…
これで大丈夫……
私は、トイレから足を踏み出した――…
:07/01/28 11:59 :N902i :☆☆☆
#623 [三ッ葉]
外にでると
誰かが立っていた……
「……梨緒」
その声で、私の笑顔は一瞬にして消えた
再び弱い自分が表れてくるのを感じた――…
:07/01/28 12:01 :N902i :☆☆☆
#624 [三ッ葉]
:07/01/28 12:28 :N902i :☆☆☆
#625 [我輩は匿名である]
:07/01/28 18:45 :SH902i :☆☆☆
#626 [ヒトミ]
あげ(`・ω・)印x
:07/01/28 20:15 :W32SA :☆☆☆
#627 [三ッ葉]
匿名さん
ヒトミさん
あげてくださって有難うございます(。・ロ・
)
*
最近は読んでくださる人も増えたようで嬉しいです
:07/01/28 20:58 :N902i :☆☆☆
#628 [奈々x]
いつ頃書きますか[
それに合ゎせて来ようと思いますxx
あっ!!!!急かしてるつもりぢゃ無いのでホホ頑張ってください
:07/01/28 21:40 :W31K :☆☆☆
#629 [三ッ葉]
:07/01/29 01:15 :N902i :☆☆☆
#630 [三ッ葉]
>>623から
私は、胸をぎゅっと押さえた――…
前にいたのは
梨『笙……吾先輩ッ…』
私は、ジリジリと足を後退させた――…
やばい……
涙がでそう―…
先輩がいつになく真剣な目だった………
後退する私に笙吾が近づいてくる
:07/01/29 01:27 :N902i :☆☆☆
#631 [三ッ葉]
ドンッ――…
私の体はトイレの壁にぶつかり行き場がなくなった
梨『………ッ…』
私は、顔を見られないように俯いた
笙吾先輩は、私の目の前に来て、トイレの壁に腕をつけた
笙「なぁ……。なんでいつも俺といてると泣きそうな顔すんだよ………」
私の顎が笙吾先輩によってクイッと持ち上げられる―――…
:07/01/29 01:34 :N902i :☆☆☆
#632 [三ッ葉]
私の目に写る先輩の目は、触れてしまうと
すぐに割れてしまいそうなガラス玉みたいだった――…
私が先輩をこんな目にさせてしまってるのかな?
苦しめてるのかな??
先輩――…
私があなたといると泣きそうになるのは
大好きだからなんですょ…………
私の想いの所為……
あなたの所為――…
:07/01/29 01:42 :N902i :☆☆☆
#633 [三ッ葉]
でも、言わない
言えないよ……
梨『…………』
笙「黙んなよ……
なぁ、俺…お前に……ムカついてたはずなのに分かんねえよ―……」
梨『――…え…』
シャラン……
私の首元のネックレスが音を小さなたてた―…
潤にもらったもの……
笙「傷つけたくないのに……止めらんねぇッ…」
:07/01/29 01:49 :N902i :☆☆☆
#634 [三ッ葉]
梨『きゃッ……!』
ブチッ………
シャラン――…ッ
ネックレスの装飾のハートの部分が乾いた地面に落ちて輝いた………
パラパラ………
チェーンのビーズが私の体を伝って落ちていく―…
梨『しょ…笙吾先輩……?』
:07/01/29 01:53 :N902i :☆☆☆
#635 [めーたん]
:07/01/29 02:09 :SH902i :☆☆☆
#636 [我輩は匿名である]
<<315
:07/01/29 13:44 :SH902i :☆☆☆
#637 [x心愛x]
更新ヨ頑張ってさぃ~~~
:07/01/29 15:56 :W42K :☆☆☆
#638 [三ッ葉]
:07/01/29 17:34 :N902i :☆☆☆
#639 [三ッ葉]
笙「………」
スッー
笙吾先輩の顔が私の首元に―――……
梨『………ッ』
先輩の吐息が私の首元にかかる……
チュ………
梨『ひゃッ………!!!』
:07/01/29 22:22 :N902i :☆☆☆
#640 [三ッ葉]
ビクッ…………
思わぬ出来事に私の体は反応してしまう――…
先輩が私の首筋に唇を重ねたのだ
梨「ふッ……や…め―…ッ」
体が押さえつけられていて振り払えない
変な感覚に襲われて、手にも力が入らなくなる
目から涙がこぼれてきてしまう――…
:07/01/29 22:31 :N902i :☆☆☆
#641 [三ッ葉]
ツゥ――…
私の涙が頬から首筋を伝って肌を濡らした
笙「………俺のもん…の…証――…」
笙吾先輩は、首筋に強くキスをしてきた――…!!
梨『………んぁッ…///』
声をあげたくないのに声がでてしまった
首筋を強く吸われる
私は、自分の口を片手でふさいだ……
:07/01/29 22:43 :N902i :☆☆☆
#642 [三ッ葉]
トイレの前だし人に見られるとまずい―…
梨『……ッせんぱ……何でこ…んなこっ……と』
喋ろうとすると涙も更に流れた
笙吾先輩は答えてくれないし、動きを止めてくれない!!!
梨『……ッやぁ』
――――ガリッ――――
:07/01/29 22:48 :N902i :☆☆☆
#643 [姫x]
続きがめちゃ気になる(*v∀vx)
感想トピへのカキコぁリがとぅござぃましたテ∀`シ)x~
返事書いておきました~
:07/01/29 22:50 :W42K :☆☆☆
#644 [三ッ葉]
ズキンッ――…
梨『――――ッ!!!』
首元からの激しい痛みが私を襲った――…
笙吾先輩に噛まれた―…
梨『ハァ…ハッ…』
息の乱れる私の首元から笙吾先輩の唇がそっと離れる
笙「ずっと前のお返し……だよ?」
:07/01/29 22:56 :N902i :☆☆☆
#645 [三ッ葉]
:07/01/29 23:01 :N902i :☆☆☆
#646 [三ッ葉]
:07/01/29 23:13 :N902i :☆☆☆
#647 [リナ]
読んでますょ
めちゃめちゃぉもしろぃデスイ
:07/01/29 23:15 :W41SH :☆☆☆
#648 [まぃ]
:07/01/29 23:16 :SO702i :☆☆☆
#649 [姫x]
見てます(xvUvシ)g*゜。~この後、どなるの(*v∀vx)
:07/01/29 23:20 :W42K :☆☆☆
#650 [三ッ葉]
:07/01/29 23:29 :N902i :☆☆☆
#651 [まぃ]
待ってるね
:07/01/30 00:01 :SO702i :☆☆☆
#652 [三ッ葉]
>>643から
この前のお返し………
あの時―…先輩の唇噛んじゃったから―……
笙「唇じゃないだけマシだろ……??」
そう言う笙吾先輩は、複雑な笑みを浮かべていた――…
でも、目はどことなく悲しそうに見えた気がした…
先輩の唇には、血がついている……
私の血だ………
:07/01/30 00:28 :N902i :☆☆☆
#653 [三ッ葉]
涙が止まることを知らないように流れてくる
笙「やっぱり俺がなかせちまうのかよ…
ごめんね?
梨緒ちゃん………?」
笙吾先輩は、血を手で拭って私の傍から離れていた………………
ズキンッ……
首筋が痛くて小さく悲鳴をあげている
梨『……痛ぃ…』
バタバタッ………… 数人の足音が聞こえた
:07/01/30 07:20 :N902i :☆☆☆
#654 [三ッ葉]
その足音は遠ざかっているようだった――…
もしかして………
誰かに見られたりしたのかな……………
私は、足に力が入らなくなってその場でストンッとしゃがみこんだ
足元には、ハートの飾りと小さなビーズ達が落ちている
梨『ッ…う…グスッ…』
首筋より違う何かが痛かった――…
:07/01/30 07:25 :N902i :☆☆☆
#655 [三ッ葉]
何分かたつと、私はトイレの鏡の前に再び立った…
涙は止まったが目が真っ赤な私が映る
首筋には、キスマークとまだ血が滲み出ている噛み跡がくっきり残っていた――…
私は、それを隠すために絆創膏などをはろう、と保健室に行こうとしてトイレを出た――…
ズキンッ……ズキン―…
:07/01/30 07:31 :N902i :☆☆☆
#656 [三ッ葉]
:07/01/30 07:38 :N902i :☆☆☆
#657 [三ッ葉]
「遅い」
歩いていると、腕組みをしながら壁にもたれている人にそう言われた
新先輩だった…
梨『あはッ;;すみません』
私は、左手で頭をさすりながら言った
右手は、跡を隠すために首元にあり……
目は、赤くなっている
新先輩は、少し困った顔をした――…
:07/01/30 19:48 :N902i :☆☆☆
#658 [三ッ葉]
そして、片手にもっていた袋からアイスをとりだして
新「お前の所為で溶けかけてるんだよ;;」
と、ムスッとしていた
そのアイスには、チョコレート味とピンク色のアイスがあった――…
ピンク色――ッ!!
梨『ストロベリーだぁ!!』
私は、赤い目を光らせて声をあげた
新「ほらよ」
:07/01/30 19:56 :N902i :☆☆☆
#659 [三ッ葉]
新先輩は、私に向かってアイスをヒョイッと投げてきた
私は、それを両手で受けた
梨『有難うございます!
私がストロベリー好きなのどうして分かったんですか??』
屈託のない笑顔でアイスの袋を破りながら聞いた
新「俺のカン……」
新(嘘だし……
本当は、遊園地の時の話を覚えてただけだし;;
:07/01/30 20:04 :N902i :☆☆☆
#660 [三ッ葉]
梨『すごいですね!!
先輩も早く食べないと更に溶けちゃいますよ??』
私は、新先輩の顔を下から覗き込んだ
新「俺は、アイスよりこっちがいい――…」
新先輩の唇が私の唇に近付きだす――…!
ドクンッ……
ビクンッ……
笙吾先輩との出来事が頭の中に浮かび、
唇が近づいてくるにつれて私の体が震えていく――…
:07/01/30 20:12 :N902i :☆☆☆
#661 [三ッ葉]
チュッ………
梨『――え………?』
唇が触れた……
私の唇に―――……
いや、違った…
私の頬にだった―…
新先輩は、私の首元にそっと手で触れる―…
梨『……ッ……』
:07/01/30 20:15 :N902i :☆☆☆
#662 [三ッ葉]
新「なんでここ…こんなに赤くなってんの?
血もでてるし………」
新先輩は、私の目も赤いことにも気付いていた
梨『蚊にかまれて、掻きむしっちゃって――…』
新「これ、噛み跡だろ」
新先輩は、私の目を真っすぐみて聞いてきた
私は、視線をずらしてからうつむいた
梨『言え…ません…』
:07/01/30 20:49 :N902i :☆☆☆
#663 [三ッ葉]
そう言うと、私の首元から新先輩の手が離れた……
新(ぜってぇ笙吾だ…
新先輩は、チョコ味のアイスの袋を取り出して
新「俺のん食べれなくなっちゃった;;」
はにかんで笑った
梨『ふはッ……』
私は、笑った
私の手にもピンク色のアイスの雫がこぼれていた――…
:07/01/30 20:53 :N902i :☆☆☆
#664 [三ッ葉]
それから、新先輩は私を引っ張って保健室までいき、絆創膏を私の首元にはってくれた―――……
二人でいろんな少し話をしてから保健室をでた……
その頃には、赤い目も普通に戻っていた
―――…………
:07/01/30 20:56 :N902i :☆☆☆
#665 [三ッ葉]
それからの体育祭は、
笑って過ごしていたけど本当は笑っていられる心境ではなかった――……
━━━━━━………
━━━━━……
時間が経てば首筋の跡は消えるんだろう
でも、
心の傷は癒えないままなのかな―――………
:07/01/30 21:01 :N902i :☆☆☆
#666 [三ッ葉]
…………………
目が覚めると次の日
あの後からの記憶はあまり覚えていない――…
楽しい体育祭になるはずだったのにな……
気が沈むが用意をして食堂へ足を傾けた
龍也と栞と共に……
:07/01/30 21:05 :N902i :☆☆☆
#667 [三ッ葉]
食堂についたのは、私達が一番のりだった
好きな品をとって椅子に腰をおろした
栞「あれ?ハートのネックレスは???
いつもつけてたじゃん!
それに首の絆創膏どうかしたの;!?」
私は、突然の栞の質問に言葉をつまらせた……
梨『別に何にもないよ』
栞、龍「……」
:07/01/30 23:49 :N902i :☆☆☆
#668 [姫x]
新センパイかっこぃぃデス.+゚。~
三ッ葉さんも自分のペースで頑張って下さぃ咐~
:07/01/31 00:26 :W42K :☆☆☆
#669 [三ッ葉]
:07/01/31 07:42 :N902i :☆☆☆
#670 [三ッ葉]
少しの間だけ沈黙ができる
龍「………無理す――」
「ねぇ、あの子が人の彼氏に手だした子だよね〜」
龍也が喋り終わる前に女子が私の方を指差して言っているのが耳に届く――…
ガタッ――…
私は、動揺して勢いよく椅子から腰をあげた
梨『………』
女子「昨日……トイレの前で私見たんだから!!
笙吾先輩といるところを――…」
見られてたんだ……
私の顔がこわばった
:07/01/31 07:57 :N902i :☆☆☆
#671 [三ッ葉]
栞「は??
あんた何いってんの??
嘘ついてんじゃないの?」
栞が席をたって女子の前まで歩いていく――…
女子は一年で同じ学年だった………
女子「嘘なんかじゃない!トイレの前で――…ッ」
や………め…て
や……めて
梨『ゃだ……思い出したくない……』
私は、小声で言った
絆創膏を貼った噛み跡がまた痛みだす―…
ズキンッ
:07/01/31 08:04 :N902i :☆☆☆
#672 [三ッ葉]
そんな気持ちとは、裏腹に女子は口をあけて何か言おうとしていた―…
食堂に人が集まりだす
その中には新先輩の姿もあった――…
女子「あの子最低だよ??
何でか教えてあげようか?
あの子……笙吾先輩と――――』
梨『―――やめてぇッ!!』
私は、両耳をしっかり両手で塞いで避けんだ――…
食堂に響き渡るくらいの声で…………
:07/01/31 08:11 :N902i :☆☆☆
#673 [三ッ葉]
女子はきょとんとした表情をして、にやりと笑みを浮かべた――…
女子「言わないであげよっか???」
コツコツ……
私の前へ足音をたてながら近づいてきた
私は、さっきの質問に目をそらして首をたてにふった………
女子「………そっか………でも――――!!」
突然女子が私の絆創膏に手をかけた――…!!
梨『――いやッ…』
―――ビリッ―――
:07/01/31 08:19 :N902i :☆☆☆
#674 [我輩は匿名である]
:07/01/31 11:09 :SH901iS :☆☆☆
#675 [我輩は匿名である]
:07/01/31 11:11 :SH901iS :☆☆☆
#676 [三ッ葉]
:07/01/31 15:38 :N902i :☆☆☆
#677 [三ッ葉]
剥がれた絆創膏がヒラヒラと宙を舞って床に落ちる
梨『あ………』
私は、片手で噛み跡を隠そうとした
ガシッ
女子「隠そうとしたって無駄よ!!」
その腕は、頑丈に掴まれ身動きできなくなった…
「あれ…キスマーク……よ…ね??」
まわりにいた人が口を押さえながら言った
:07/01/31 15:47 :N902i :☆☆☆
#678 [三ッ葉]
梨『………』
私は、目をキツくつむった
こんな行為で周りから逃げられるわけじゃないのに――……
フッ
私の腕が突然自由になった
新「放せよ」
目を開けると新先輩が女子の腕を掴んでいた
新「梨緒……行くぞ」
グイッ……
:07/01/31 15:51 :N902i :☆☆☆
#679 [三ッ葉]
私は、周りの視線と声の飛び交う食堂から新先輩によって逃げ出した――…
━━━━━━…………
…………………
来たのは2-Aのクラス
新先輩と笙吾先輩のクラスだった――…
何の音もしない教室
誰もいないからだ……
私は、新先輩がだしてきた椅子に腰を降ろした……
:07/01/31 15:56 :N902i :☆☆☆
#680 [三ッ葉]
新「やっぱ笙吾だったんだな…………」
梨『分かってたんですね…………??』
新「このマークは……笙吾が無理矢理か??」
新先輩は膝に置いた手をグーにしていた
その手には力が入っていて、震えている
新先輩の目から怒りがみえていた
梨『ち……がいま…す』
:07/01/31 16:03 :N902i :☆☆☆
#681 [三ッ葉]
新「………まじかよ…」
梨『………』
"そうです"
の一言が言えなかった…
言ってしまったら
新先輩が笙吾先輩に何かしてしまいそうな気がしたから――――……
二人の仲が悪いところなんてみたくなかったから
新先輩は、辛そうな表情をしていた――…
ガタッ
梨『私……自分のクラスに行きますね……』
:07/01/31 16:06 :N902i :☆☆☆
#682 [三ッ葉]
新「………」
新(まじでキタ……
俺……勝ち目ねぇじゃん
…………
辛そうな新先輩を見ていられなくて
私は、教室から素早く立ち去った
いつのまにか
嫌な事から目をそらすことに慣れてしまっていた―――……………
――――誰よりも最低な人間だ……
:07/01/31 16:10 :N902i :☆☆☆
#683 [三ッ葉]
ドクンッ
自分のクラスに向おうと階段を降りる途中に笙吾先輩にあった――……
梨『…………』
お互いの体は動かなくなった―――
そんな時…
女子「あ〜笙吾ッ!!
こんな女の子に手だされたって嘘だよね??」
四人の女の先輩達が笙吾先輩に駆け寄ってきた
私にいやがらせをした先輩達だ―…
笙「黙ってくんね〜かな??」
笙吾先輩は笑顔で答えた
:07/01/31 16:17 :N902i :☆☆☆
#684 [三ッ葉]
女子「やっぱり、こんな子相手にする訳ないよね
こ〜んなことしても――…」
ある一人の女の先輩が私の体を人差し指で軽くついてきた…………
梨『こっから落とす気ですか………??』
女子「まさかッ!!
冗だ―――――えッ??」
ガクンッ………
私の体のバランスが急に崩れて傾く――……
梨『………』
私はもがきもせず、
そのまま体を力に任せた――…
いっそのこと落ちちゃって傷ついた方がいい――……
:07/01/31 16:25 :N902i :☆☆☆
#685 [三ッ葉]
:07/01/31 16:32 :N902i :☆☆☆
#686 [三ッ葉]
笙「梨緒ッ―――!!」
ドサッ
私は、先輩の声と共に階段からずり落ちた――…
梨『う……ッ……!!』
頭を強打してしまって意識が朦朧とする―…
あれ…?
何故か体は痛くない――…
どうし……て?
スッ――!!
目を開けると…………
:07/01/31 21:35 :N902i :☆☆☆
#687 [三ッ葉]
笙吾先輩の体が私の体を包み込んでいた――…
梨『ど……して…』
笙「…………」
笙吾先輩は目を開かなかった――……
梨『しょ…ぅ……』
フッ―…
先輩の名前を呼び終わる前に意識を失った………
先輩の心地よい温もりに包まれたまま――…
━━━━━……
━━━━━━………
:07/01/31 21:45 :N902i :☆☆☆
#688 [三ッ葉]
………………………
…………………
梨『んんッ……』
目を覚ますと私の顔を覗きこむ新先輩の顔があった
新「やっと目覚めたか
頭大丈夫か??」
ズキンッ………
私は痛む頭をさすってみると、大きなたんこぶを発見した――…
強く打ったみたいだ…
梨『なんとか………』
新「そ………」
:07/01/31 21:56 :N902i :☆☆☆
#689 [三ッ葉]
ガバッ――…
私は、ある事が頭に浮かび上半身を起こした
周りを見渡すと自分の部屋だった
新「どうしたの……?」
梨『あ……え―…と、笙吾先輩は……??』
新「………笙吾なら自分の部屋。
体と頭強打したみてぇ
さっき目覚ましたけど…」
笙吾先輩――…
わざわざ私を庇ってくれたんだ―――…
:07/01/31 22:04 :N902i :☆☆☆
#690 [まぃ]
三ッ葉
チャン
頑張ってね
まぃ
は最後まで見てるからね
:07/01/31 22:07 :SO702i :☆☆☆
#691 [三ッ葉]
梨『私……ッ――』
新「……行ったら?」
新先輩は、私に顔を向けないままそういった
梨『……はい』
私は、笙吾先輩の部屋へ行くため自分の部屋をでた
:07/01/31 22:08 :N902i :☆☆☆
#692 [大空]
:07/01/31 22:09 :W41K :☆☆☆
#693 [三ッ葉]
まい
ちゃん
最後までみてくれるなんて嬉しいなッ
まい
ちゃんの優しさに三ッ葉泣いちゃいます
:07/01/31 22:10 :N902i :☆☆☆
#694 [三ッ葉]
大空さん
初めまして
細かいアンカー
どうも有難うございます
泣
とっても嬉しいです
頑張ります
:07/01/31 22:11 :N902i :☆☆☆
#695 [三ッ葉]
私がドアの前に立ったとき
ガチャッ――…
亜「あッ……!!梨緒ちゃん目覚めたんだ!!
良かったあ〜」
亜梨沙先輩がでてきた…
梨『心配かけてすみませんでした…………;;』
亜「大丈夫ッ!!
私、用事あるから一旦自分の部屋へ戻るね」
と、言って亜梨沙先輩は去っていった
:07/01/31 22:17 :N902i :☆☆☆
#696 [三ッ葉]
ずっと亜梨沙先輩が笙吾先輩の傍にいてたんだ……
私……
行かなくてもいいのかも――…
でも、お礼ぐらいしなきゃ………
なんでだろう?
凄く笙吾先輩の顔が見たくなる――…
ペタッペタッ……
私は部屋の中へ――…
:07/01/31 22:20 :N902i :☆☆☆
#697 [三ッ葉]
笙「梨緒……」
ベットに横になっていた笙吾先輩がいた
梨『先輩……ごめんなさいッ………!!』
私は深く頭を下げて謝った
笙「いいって……梨緒は大丈夫なのかよ??」
先輩は私の手を握って軽く微笑んだ
梨『笙吾先輩のおかげで平気ですよ??
私なんかの心配より……自分の心配してください』
:07/01/31 22:25 :N902i :☆☆☆
#698 [三ッ葉]
私も先輩の手を握りかえした――…
笙「そうだな……
あのさ、いつも泣かせてごめん………ッ…
お前苦しめてわりぃッ…」
笙吾先輩は顔をくしゃくしゃにして言った
梨『何で…そんな事言うんですかッ……
大…丈夫ですよ?』
私は涙をこぼした……
笙「約束……本当にお前…覚えてる??」
梨『当り前じゃないですか………』
:07/01/31 22:31 :N902i :☆☆☆
#699 [三ッ葉]
笙「嘘つくなって…」
先輩は私の手をより強く握ってきた………
梨『嘘じゃないです!!
私ッ……信じてたから誰とも付き合わなかったんですよ…………??』
笙「潤って奴は??」
梨『なんにもないですよ………友達、です』
先輩は、ほっとした顔をしてから―…手を優しく握り直してきた………
笙「そ…っか…
あのさ、助けたお礼として聞いて欲しいことあんだけど……………」
:07/01/31 22:37 :N902i :☆☆☆
#700 [三ッ葉]
梨『何ですか??』
笙「俺が……俺が眠るまで手つないでて……??」
梨『は……い…』
………………
……………………
先輩は眠りについてしまった――…
私の手は笙吾先輩の手を握ったまま――…
ふと、先輩の机の上に目をやると、思わぬものを見つけてしまった!!
梨『!!!!』
:07/01/31 22:42 :N902i :☆☆☆
#701 [三ッ葉]
ずっと前に笙吾先輩にビリビリに破られた写真が
セロハンテープで貼り付けられたもの―――……
ぐしゃぐしゃだけど、元の一枚の写真
私は、なぜか嬉しくなった――…
ずっと………
幸せが続けばいいのに―――………
:07/01/31 22:45 :N902i :☆☆☆
#702 [三ッ葉]
━━━━━━………
でも、そんな訳にはいかない……………
ガシャッ……ガキッ……
私の想いの行方を自分で壊すことになるなんて――…
それがこの後に起こる事だなんて―――…
まだ今の私は知らない……
━━━━━━…………
:07/01/31 22:50 :N902i :☆☆☆
#703 [三ッ葉]
ガチャツ………
亜「…………」
亜梨沙先輩が部屋に無言で入ってきた―…
パッ――
私は、見つからないように笙吾先輩の手から自分の手をそっと離した………
亜「……梨緒ちゃん…笙吾寝てるの??」
梨『あ……はい
私、邪魔なので失礼しますね!!』
足を動かした…
亜「まって!!」
:07/01/31 23:16 :N902i :☆☆☆
#704 [三ッ葉]
…………………
私は、今……亜梨沙先輩の部屋にいる――…
同室の人は今はいなかった――…
亜「あのさぁ……噂って本当の事……な…の??」
これが亜梨沙先輩が口を開いてでてきた言葉だった
ドクンッ…
亜梨沙先輩の耳まで届いちゃったんだ――…
梨『………』
私は、何も答えられなかった
:07/02/01 01:17 :N902i :☆☆☆
#705 [三ッ葉]
亜梨沙先輩が話たい事がある―――――
と、言ったので来てみたら……
やっぱり思っていたどおりの事を聞かれた
亜「きっと本当なんだね……………
私さ、笙吾の事……中一の頃からずっと好きだったんだ………」
梨『え…………?』
亜「でも、笙吾にはずっと想いを寄せてる人がいた………
それは―――」
:07/02/01 01:22 :N902i :☆☆☆
#706 [x心愛x]
めッッちゃ面白ぃデスy(*シ>∀<~)*~~笑
頑張ってさぃなぁ_~
:07/02/01 07:07 :W42K :☆☆☆
#707 [大空]
やっといままでの全部読みました
すごくおもしろいです 続きも期待してます
:07/02/01 14:43 :W41K :☆☆☆
#708 [三ッ葉]
:07/02/01 20:03 :N902i :☆☆☆
#709 [三ッ葉]
大空さん
全部読んでくださって有難うございます
期待に応えられるか分かりませんが
頑張りますネ
:07/02/01 20:05 :N902i :☆☆☆
#710 [三ッ葉]
亜「自己紹介した時にすぐに分かったの………
楠未………梨緒。」
亜梨沙先輩が私の名前を
聞こえるか聞こえないかぐらいの声で呟いた
私…………の名前??
亜「梨緒ちゃん……
笙吾が想い続けた人は
梨緒ちゃん………
………あなたなの」
―――――え。
:07/02/01 21:03 :N902i :☆☆☆
#711 [三ッ葉]
亜梨沙先輩からでてきた言葉によって
私の心臓は、止まりそうになった――――……
ズキンッ
普通は嬉しいはずなのに……今は心が痛いだけだった
だって今は……
笙吾先輩の隣には
ちゃんと亜梨沙先輩がいるじゃない――………
梨『………』
亜「私……それを知ってたから…それまで告白できなかった……」
:07/02/01 21:35 :N902i :☆☆☆
#712 [三ッ葉]
亜「でもッ……
気持ちは押さえられなかったの………
忘れたくても忘れなくて――――……」
亜梨沙先輩の顔が歪み始めた…………
目には溢れんばかりの涙が溜まっている
亜「そして、告白…した――――……
私が全部変えてあげるから…………
気持ちを変えてあげるから…………
って笙吾に言ったの…」
:07/02/01 21:41 :N902i :☆☆☆
#713 [三ッ葉]
梨「………」
私は、何も言うことができなかった………
ガシッ……
亜梨沙先輩の綺麗な手が私の両腕をつかんだ
亜梨沙先輩の顔は、今までに見たことがないくらい涙で濡れていて……
心の痛みを表していた
亜「でも……やっと付き合えたのにッ――…
不安で押しつぶされそうなのッ………!!!」
:07/02/01 21:45 :N902i :☆☆☆
#714 [三ッ葉]
亜「私じゃ……変えられないのっ???
笙吾は、私と付き合ってるのに………
いつだって梨緒ちゃんの事考えてるようにしか見えないのッ…」
亜梨沙先輩の目からこぼれる涙が私の服の上に無数のシミをつくっていた
亜「こんな事言うなんて最悪だッ……けど……
梨緒ちゃん……
笙吾をとらないで――…
お願い――……」
:07/02/01 21:51 :N902i :☆☆☆
#715 [三ッ葉]
……………
私は――…
いろんな人を傷つけてばかりだ………………
自分は傷ついたって構わない
もぅ……人を苦しくさせるのは嫌だよ……
だから―――――
梨『亜梨沙先輩……泣かないでください……
私が………
笙吾先輩と上手くいくように協力します……から』
私は、唇を何回か噛み締めながら擦れた声で言った
:07/02/01 21:59 :N902i :☆☆☆
#716 [三ッ葉]
亜「でも…………
梨緒ちゃんの気持ちは?
笙吾のこッ……と――」
梨『好きじゃな…いですよ』
亜梨沙先輩が話終える前に答えた――…
亜「…………ッ!!
ごッ……めんなさ、い
ごめんな………さい!!!」
亜梨沙先輩は、何回も涙を流しながら私に頭を下げて謝ってきた…………
梨『……大丈夫です!!』
:07/02/01 22:03 :N902i :☆☆☆
#717 [まあ]
失礼します
!
>>>1-100
>>>101-200
>>>201-300
>>>301-400
>>>401-500
>>>501-600
>>>601-700
>>>701-800
:07/02/01 22:14 :P701iD :☆☆☆
#718 [まあ]
:07/02/01 22:15 :P701iD :☆☆☆
#719 [三ッ葉]
:07/02/01 23:22 :N902i :☆☆☆
#720 [三ッ葉]
>>716から
……………………
………………………
私は、涙を堪えながら亜梨沙先輩の部屋からでた
パタンッ………
鍵の閉まっていない部屋に入る――…
自分の部屋ではない…
笙吾先輩と新先輩の部屋…
そこには、すやすやと眠る笙吾先輩と
ベットの上で雑誌を読んでいる新先輩がいた………
:07/02/02 01:18 :N902i :☆☆☆
#721 [三ッ葉]
新「………」
新先輩は、私に一瞬だけ視線を移して何も言わずにまた雑誌を読み始めた――…
………
私は、ある物に静かに手をかけた……
それを持って部屋からでるためにドアへと向う
新「……梨緒」
そんな時、後ろから新先輩の声が聞こえた――…
:07/02/02 01:26 :N902i :☆☆☆
#722 [三ッ葉]
梨『おじゃましました……………』
私は、振り向かないでそのまま部屋からでていった
振り向けなかった――…
また――…
泣いちゃってるから…
私は、何でこんなに泣き虫なんだろ??
いつから泣き虫になっちゃったんだろ……
:07/02/02 07:51 :N902i :☆☆☆
#723 [三ッ葉]
━━━━……
夜………………
龍也が寝息をたてた頃――…
ビリッ……ビリビリッ…
梨『……ッ……グスッ』
私は、声を押し殺して泣きながら取ってきた写真を破った…………
それをごみ箱へ捨てて……
:07/02/02 07:55 :N902i :☆☆☆
#724 [三ッ葉]
━━━━━━━
━━━━━━━━━
亜梨沙先輩が言ったとおり、気持ちは変えられるのかもしれない………
なら―――…
私が、君が愛としいと想う気持ちも
時間が経てば忘れられる…………
きっと…………
━━━━━━━━ ━━━
:07/02/02 08:00 :N902i :☆☆☆
#725 [三ッ葉]
それからは……
笙吾先輩には、前より話し掛けられる事が多くなって――…
その度に軽く促して避けた……………
笙吾先輩から逃げた――…
大丈夫。
いつか忘れられるよ…
:07/02/02 08:04 :N902i :☆☆☆
#726 [三ッ葉]
━━━━━━…………
━━━━━………
季節は、いつしか秋
紅葉で山が赤、黄、茶の色に染まるころ――…
枯れきった落ち葉のように私の心は乾いていた……
今日は
文化祭の日―――…
………
:07/02/02 08:08 :N902i :☆☆☆
#727 [三ッ葉]
首にあった跡は、すっかり消えていた
でも、
噂は広まる一方で――
皆は、悪人を見るような目で私を見るようになった
それでも深くは気にしていない様に振る舞い続けた………
:07/02/02 15:41 :N902i :☆☆☆
#728 [我輩は匿名である]
:07/02/02 15:58 :D901iS :☆☆☆
#729 [三ッ葉]
:07/02/02 18:00 :N902i :☆☆☆
#730 [りか]
はじめまして。~~この小説ぉもしろすぎてどぅしょぅかと思っちゃうくらぃはまりましたぁy勉強大変かもしれなぃケド,ぁんまり無理しなぃで頑張ってくださぃ(x。3-シ~・゜
:07/02/02 18:02 :W41S :☆☆☆
#731 [我輩は匿名である]
:07/02/02 19:53 :D901iS :☆☆☆
#732 [三ッ葉]
:07/02/02 22:13 :N902i :☆☆☆
#733 [三ッ葉]
匿名さん
めっちゃはまってくださって有難うございます
いぇ
2
何回でもかまいませんょ
と言うより、
何回でもやっちゃってください
笑
頑張りますね
:07/02/02 22:20 :N902i :☆☆☆
#734 [三ッ葉]
>>727から
梨、栞「『お帰りなさいませご主人様ッ!!』」
何故こんな台詞を言っているのかと言うと――…
私達の出し物は、ありきたりな
メイド喫茶……
になったから―…
と、いっても
男のお客さまには女、
女のお客さまには男が接待するようになっている
:07/02/02 22:36 :N902i :☆☆☆
#735 [三ッ葉]
栞「う――……;;」
栞が浮かない顔をして、うめいた………
梨『栞ッ……??
どうしたの??』
栞「龍也格好良すぎる…………だから、周りに女の子いっぱいいるし―――
何か不安で……」
そんな時――…
私はある事に気付いた
梨『大丈夫!!
だって―――――』
:07/02/02 22:53 :N902i :☆☆☆
#736 [三ッ葉]
龍「栞ッ…そんな顔して何かあった……??」
龍也がお客をほったらかして栞の元へ駆け寄ってきた……………
栞「あ……もぅ…何でもないよ!!」
栞はすぐに笑顔になった
栞「龍…也の…タブリエ姿格好良いな……////」
龍「ありがと
栞も良いと……思う///」
そう言って龍也は仕事に戻っていった………
:07/02/02 22:59 :N902i :☆☆☆
#737 [三ッ葉]
二人ともいい感じ!!
栞「梨緒……あたし…今日告白する!!!」
栞は顔を真っ赤にして言った
梨『うん!!頑張れッ……』
私は、栞の両肩をポンッと叩いて応援した……
栞「ありがとう!!」
:07/02/02 23:02 :N902i :☆☆☆
#738 [三ッ葉]
……………………
………………………
男子達は、タブリエ
女子達は、メイド服に猫耳
という衣裳――…
栞はいつもより可愛いらしくなったし、
龍也は、タブリエを来ていつもより大人っぽく見えた――…
私もいつもと違うように見えてたりするのかなぁ??
な〜んて、考えながら仕事をしていた
ガシッ……
:07/02/02 23:08 :N902i :☆☆☆
#739 [三ッ葉]
急に誰かに腕を掴まれて振り返った――…
梨『………』
そこにいたのは、
笙吾先輩でも新先輩でもなかった――…
まったく知らない男の人――――……
「へぇ〜君が楠未 梨緒かぁ………」
私の胸につけている名前入りのワッペンを見て、
怪しい笑みを浮かべながらその人は口を開いてきた…………
:07/02/02 23:15 :N902i :☆☆☆
#740 [x心愛x]
來ちゃいましたーー印咐~
勉強お疲れ様デスN
先輩xx
(*シuvuヌ)⌒~ 体に気を付けて*゜
:07/02/03 00:03 :W42K :☆☆☆
#741 [三ッ葉]
梨『誰ですか……??』
陽「あ―…俺??
新橋 陽介っつうんだけど〜
あッ!笙吾や新と一緒のクラスでサッカー部だよ!!」
私は、その人から離れようと後退しようとした
が、腕を離してくれないので動けなかった………
陽「逃げちゃ駄目だよ?」
……
:07/02/03 00:07 :N902i :☆☆☆
#742 [三ッ葉]
心愛ちゃん
来てくれて有難うございます
嬉しいです
体にもちゃんと気を付けますネ
:07/02/03 00:44 :N902i :☆☆☆
#743 [三ッ葉]
梨『………ッ』
何だか少し恐かった
陽「君が、女に興味を持たないあの新を引き付けてる子かぁ〜〜
それと―――…
人の男に……
亜梨沙がいる笙吾に手だしたって噂がたってる子だよね〜??」
ドクンッ…………
陽「純粋で可愛い顔しといて、結構黒いんだ〜」
陽介先輩は、笑っている
腕も離してくれない……
:07/02/03 07:02 :N902i :☆☆☆
#744 [三ッ葉]
梨『…ッ…や…めてください……!!!』
私は、陽介先輩の私を掴む手に触れて小さな声で言った…
ここには、たくさんの人が来て楽しんでいるために、大きな声をだせなかった
陽「まだ離さないよ」
その時隣にいてた男の先輩が………
「楠未 梨緒ってあの噂の奴だろ〜
あんま関わんなよ…
人の男に手だすとか、魔性の女じゃん……」
:07/02/03 07:14 :N902i :☆☆☆
#745 [三ッ葉]
ズキンッ………
早くこの場所から立ち去りたい―――…
陽「魔性……ね
俺は結構好きなタイプなんだけど――――なッ!」
グイッ――
梨『……ッ…!!!』
陽介先輩が私のあごを引っ張って、私の顔を自分の目の前に近付けた……
動くと唇が触れてしまいそうなくらい近い距離……
:07/02/03 07:21 :N902i :☆☆☆
#746 [三ッ葉]
陽「ねぇ……笙吾と新の心をうばっちゃったみたいに
俺の心も奪ってよ……梨緒ちゃん??」
陽介先輩は、にやりと笑った…………
私の顔がこわばっていく――…
周りにいる男やメイド役の子達の数人の視線が感じらる――…
私は、唇を噛み締めた
まだ動けない……
:07/02/03 07:27 :N902i :☆☆☆
#747 [三ッ葉]
グイッ―――!!
突然私の体が後ろから引っ張られた
陽介先輩は、腕を掴んでいるので私の体はある地点で急に止まった
笙「陽介……梨緒に何してんだよッ……!!」
私が後ろに振り返った時に、笙吾先輩が怒鳴った
笙吾先輩の後ろには新先輩がいて、陽介先輩を睨んでいた………
皆の視線がこちらに集まる――…
:07/02/03 07:36 :N902i :☆☆☆
#748 [三ッ葉]
陽「二人して怒んないでよ〜〜;;笑
ただ、梨緒ちゃんにひかれただけだからさッ」
陽介先輩は、友達と席を立った
陽『お勘定お願い〜』
私の腕を引っ張ってレジまでいく……
私は、会計をしてお釣りを渡した
陽介は、教室から出るときに振り返った
:07/02/03 07:44 :N902i :☆☆☆
#749 [三ッ葉]
陽「二人がこの子になんでひかれたのか何でか分かるわ………
"またね"
可愛いメイドの子猫ちゃん☆」
そう言い残して去っていった……
またね……
っていつかまた会うの?
ガヤガヤ……
静まりかえった教室は、再びにぎわいだした
笙「梨緒ッ…何かされたのか??」
梨「大丈夫です……それに笙吾先輩には…関係ないです!!」
:07/02/03 07:52 :N902i :☆☆☆
#750 [三ッ葉]
笙「関係ねぇことねぇだろ……」
梨『………』
二人の間に沈黙がつもる
栞「梨緒ッ……店番交代だよ☆
遊びにいけるよ!!」
栞が私に飛び付きにきた
龍也も現れる
:07/02/03 07:57 :N902i :☆☆☆
#751 [三ッ葉]
新「龍也、いつもより大人っぽく見える」
龍「まじっすか??」
龍也は笑った……
龍「あの……お願いがあるんですけど――…」
笙、新「何??」
龍「栞と回っていいですか??」
龍也は、少し頬を赤くした
栞「えッ……!!!」
栞は真っ赤になる
:07/02/03 08:01 :N902i :☆☆☆
#752 [三ッ葉]
新「いいよ」
笙「いってらっしゃい☆」
二人の顔はにやけている
龍「栞ッ行くぞ………!!」
龍也は栞を手で招いた
栞「うんッ☆」
栞は特別に幸せそうに笑って龍也とでていった
恋って楽しいものだよね――――…
何で私は…………
:07/02/03 08:06 :N902i :☆☆☆
#753 [三ッ葉]
取り残される私と、笙吾先輩と、新先輩……
梨『新先輩ッ!!
一緒にまわりましょッ』
新「お…ぅ……」
笙「………」
私は、新先輩を引っ張ってでていく……
梨『笙吾先輩は、亜梨沙先輩とですよッ!!
ちゃんと誘うんですよ☆』
そう言って………
:07/02/03 08:11 :N902i :☆☆☆
#754 [三ッ葉]
私と新先輩は、人の行き交う廊下を歩いた……
梨『………///』
私は恥ずかしかった
なぜなら
メイド服のままで回らないといけないから;;
せめて、猫耳だけ外そうとした
新「つけとけよ……
ご主人様命令!!笑」
梨『え〜〜ッ!』
とか、言いつつ付けとくままに…………;;
:07/02/03 08:17 :N902i :☆☆☆
#755 [三ッ葉]
いろんな場所をまわった
途中で栞と龍也
笙吾先輩と亜梨沙先輩にあった……
気が付くと夜で前夜祭が始まる――…
この学園は、
楽しむ時は、楽しめ!!
がモット――!!
前夜祭では、綺麗な洋風の室内で踊ることになっています!
:07/02/03 08:23 :N902i :☆☆☆
#756 [三ッ葉]
私は栗色の長い髪の毛先を巻いて、真っ白なふわふわのドレスを来た
足には銀色の靴
胸元には、潤からもらって壊れてしまったネックレスを自分で直して付けている……………
キィ………
装飾のついたドアを開けると、シャンデリアが照らす綺麗な部屋が私の視界を輝かせた――…
梨『す…ごい…』
:07/02/03 13:08 :N902i :☆☆☆
#757 [三ッ葉]
中には、既にたくさんの人がいた………
栞は、淡い黄色のドレス
を着ていた
横には正装した龍也がいて、二人は手を握っていた
梨『…もしかして』
龍「付き合っちゃわりいかよ???」
梨『全然いいよ!!
邪魔者は去りますね〜』
栞は、すごく幸せそうに笑っていた……
おめでとう
私は、適当に歩いた
:07/02/03 13:14 :N902i :☆☆☆
#758 [三ッ葉]
…………
私も想いを伝えないといけない―――…
そう思った
私は、笙吾先輩を探してドレスを裾を揺らしながら歩く――…
笙吾先輩……どこ??
「梨緒ッ……!!」
私は誰かに呼び止められる
梨『先輩………』
:07/02/03 13:20 :N902i :☆☆☆
#759 [我輩は匿名である]
どっち[ホ気になるぅ
主さんx
面白いです`
新先輩かっこぃぃx主さんのペースで頑張ってください~
:07/02/03 13:30 :W31K :☆☆☆
#760 [三ッ葉]
新「ハァ………やっと見つけた……やべぇ……////
梨緒…白にあうな」
新先輩が息を軽くきらして私の元へ来た……
先輩は手で顔を隠して言うので、顔が見えない
周りの人の視線が集まる
梨『あ……有難うごッざいます……////』
誉められると照れてしまう……
……………
急に周りが静かになる
:07/02/03 13:34 :N902i :☆☆☆
#761 [三ッ葉]
匿名さん
初めまして
呼び止めたのは、新先輩でしたぁ
新が人気ですね
面白いですか
嬉しいです
有難うございます
:07/02/03 13:37 :N902i :☆☆☆
#762 [三ッ葉]
〜♪
そして、スローテンポのしっとりとした曲調の曲が流れだす………
スッ――…
新先輩は、
私の前にひざまつき
私の片手をとって
私の目を見つめる
新「一緒に踊っていただけますか……??
………お姫さま……」
ドクンッ……ドクンッ
私は…………
私は―――…!!
:07/02/03 13:44 :N902i :☆☆☆
#763 [めーたん]
:07/02/03 13:58 :SH902i :☆☆☆
#764 [三ッ葉]
:07/02/03 14:23 :N902i :☆☆☆
#765 [我輩は匿名である]
:07/02/03 14:35 :W32H :☆☆☆
#766 [三ッ葉]
:07/02/03 17:19 :N902i :☆☆☆
#767 [まぃ]
三ッ葉
チャン
いつもxoz更新ご苦労さま
ゆっくりでいいから小説&受験
頑張ってネ
:07/02/03 23:34 :SO702i :☆☆☆
#768 [三ッ葉]
:07/02/03 23:38 :N902i :☆☆☆
#769 [三ッ葉]
>>762から
梨『新先輩ッ……ちょっとすみませんッ………!!!』
ダッ…………
私は、新先輩の手を優しく払って走った―――…
新「………」
:07/02/03 23:44 :N902i :☆☆☆
#770 [三ッ葉]
…………
梨『ハァ……ッハァ…』
私は、人込みを無理矢理かけわけて走った――…
笙吾先輩に逢いたいから…
気持ちを伝える為に――…
梨『あ……』
白いタキシードで正装した笙吾先輩が遠くを見つけた
:07/02/03 23:54 :N902i :☆☆☆
#771 [三ッ葉]
上のレスの最後の文を
【白いタキシードで正装した笙吾先輩を遠くに見つけた】
にして読んでください
すみません
:07/02/04 00:03 :N902i :☆☆☆
#772 [三ッ葉]
笙「……!!」
笙吾先輩と目が合った
私の元に走ってきた……
梨『白のタキシード似合ってますね………』
亜梨沙先輩は近くにいないようだ――…
笙「梨緒も白じゃん……
まじで綺麗……///
天使みてぇッ////笑」
笙吾先輩は、少し顔を赤らめて言った…
:07/02/04 00:08 :N902i :☆☆☆
#773 [(pq¨)・゚]
ドキドキ(・∀・)
:07/02/04 00:22 :SH700iS :☆☆☆
#774 [三ッ葉]
梨『天使……///』
すごく本当に嬉しい……
私、幸せだ……
ずっとこのままが良かったなぁ
梨『私……笙吾先輩に伝えたい事があって――…』
笙「…何……??」
私は、大きく息を吸ってから笑顔を作った
:07/02/04 00:26 :N902i :☆☆☆
#775 [めーたん]
:07/02/04 00:28 :SH902i :☆☆☆
#776 [三ッ葉]
:07/02/04 00:30 :N902i :☆☆☆
#777 [三ッ葉]
………
梨『私……笙吾先輩の事が―――…
好き――………』
でも……
でも―――………
…
:07/02/04 00:34 :N902i :☆☆☆
#778 [三ッ葉]
梨『凄く……
凄くッ…………
好き…………"でした"』
私は、言い直した
笙「………でした?」
笙吾先輩が擦れた声で聞いてくる
梨『はい。
好きでした………。』
ぎゅッ…………
笙吾先輩が私を抱き締めにきた――…
:07/02/04 00:40 :N902i :☆☆☆
#779 [三ッ葉]
近くにいた周りの人は皆驚いていた………
梨『笙吾先輩………
約束解除です…………』
笙「は?意味分かんねえ……ッ…」
梨『だから――…こういう事も駄目です…』
私は、笙吾先輩の体を押して離れた――
笙「梨緒……」
梨『私や他の女の子に簡単に触れちゃ駄目です!!』
:07/02/04 00:48 :N902i :☆☆☆
#780 [三ッ葉]
梨『亜梨沙先輩が不安になっちゃいます!!
自分の気持ちを大切にしてください……
亜梨沙先輩を……
大切にしてあげてください――…』
自分の気持ちを大切に…
本当の気持ちに嘘をついてる自分が言える言葉ではない――……
でも、嘘も必要な時だってある
だから――…
今はこれで良いんだよ…
:07/02/04 00:57 :N902i :☆☆☆
#781 [めーたん]
切ないね…
:07/02/04 00:58 :SH902i :☆☆☆
#782 [三ッ葉]
:07/02/04 01:05 :N902i :☆☆☆
#783 [めーたん]
謝んないで下さいょ
切ないケドすごぃイィ話だと思います
これからも頑張って下さい
無理しなぃで下さいね
:07/02/04 01:11 :SH902i :☆☆☆
#784 [三ッ葉]
梨『笙ちゃん……
本当に大好きでした!!
お幸せにッ』
とびっきりの笑顔で言った
そして
私は笙吾先輩に背を向けて足を進ませる
笙「―――ッ今はどうなんだよぉ!!」
後ろから笙吾先輩の声が私の耳にまっすぐ届く
梨『……ッ…』
私は、耳を塞いで人混みの中へと走った………
:07/02/04 01:12 :N902i :☆☆☆
#785 [三ッ葉]
めーたんサン
そう言っていただけるとホッとします
はい
自分のペースで頑張りますね
嬉しいです
:07/02/04 01:16 :N902i :☆☆☆
#786 [三ッ葉]
…………………… ……………
そんな二人のやりとりを
亜梨沙が二階の階段の隅で見ていた事に
誰も気付いていなかった
亜「梨緒ちゃん……
…………笙吾ッ」
………………
……………………
:07/02/04 01:19 :N902i :☆☆☆
#787 [三ッ葉]
梨『新先輩ッ………』
私は新先輩の元へ戻った――…
新「遅い――…」
梨『怒ってるんですか?』
新「怒ってねーよ??
元の顔がこんななの;;
つーか、いいのかよ…?」
梨「見てたんですか?
覗きは駄目ですよ?」
クスッ……
新先輩は笑ってからまた私の前に跪いた……
:07/02/04 01:34 :N902i :☆☆☆
#788 [三ッ葉]
新「今度こそ…踊ってくださいますか??
気まぐれお姫さま?」
私は、手をとった
梨『仕方ないですね
踊ってあげましょう!!
お願いします……しかめっ面の騎士様!!笑』
私達は、笑い合った……
私は誰にも心の中を知られたくなくて、笑い続けた……
私達は、テンポにのってクルクルと踊った
:07/02/04 01:40 :N902i :☆☆☆
#789 [三ッ葉]
周りの人が見ていても気にしなかった………
笙吾先輩が見ていても気にしないようにした…
笙「………梨緒…」
笙吾は誰にも聞こえない声で小さく名前を呼んだ……
そんな声は、梨緒には届かない――…
:07/02/04 01:46 :N902i :☆☆☆
#790 [三ッ葉]
━━━━………
今日の出来事は
今までで一番辛くて
苦しすぎた
それでも私は……
泣かなかったよ??
━━━━━……………
:07/02/04 01:50 :N902i :☆☆☆
#791 [三ッ葉]
━━━━…………… ………………
気が付くと
私の想いの先に
道はなかった
私が壊したから――……
私の後ろにも道はない…
私は、そこから動けず留まることしかできなかった
一体どうしろというの?
…………………
━━━━━━━………
:07/02/04 09:54 :N902i :☆☆☆
#792 [三ッ葉]
ガチャッ………
自分の部屋のドアを開くと新先輩がいる
新「お迎えにあがりました、お姫さま……!笑」
新先輩は小さく笑う
梨『またその口調ですかぁ??』
新「なんかはまった!
梨緒………行こ」
梨『はい!!!』
:07/02/04 10:10 :N902i :☆☆☆
#793 [三ッ葉]
文化祭は二日にわたって行われる
今日は、その二日目で
イベントが多い日
私の周りは
栞と龍也
笙吾先輩と亜梨沙先輩
と、付き合ってる人なので残った新先輩と私は、
一緒にまわる事になった
新「それじゃあ、仕事あいたこの時間にあそこへ集合しろよ」
梨『分かりました』
私達は、それぞれの出し物の仕事に向かった……
:07/02/04 10:15 :N902i :☆☆☆
#794 [三ッ葉]
………………………
…………………
仕事が終わり、新先輩の姿を集合場所で探していた
格好は、仕事のままで
猫耳とメイド服だ;;;
新「こっち」
後ろにいた新先輩が私に向かって手招きをする
新「手みせて?」
スッ――…
私は、手を言われるままに差し出した
ギュッ………
梨『え………』
:07/02/04 10:21 :N902i :☆☆☆
#795 [三ッ葉]
新「……恋人ごっこ」
新先輩は子供みたいに嬉しそうに笑って、手を握ってきた――――………
梨『いいかもしれませんね…………』
私は、何も思わなかった
気持ちを失った後だから……………
二人で手をつないでまわった
もちろん視線が集まった
:07/02/04 10:26 :N902i :☆☆☆
#796 [三ッ葉]
私がストロベリーのアイスを買いに行ったとき―…
「カップルですか??
ラブラブですね!!!!」
と、優しそうな三年の先輩に言われた
新「有難うございま〜す」
梨『あっ……新先輩!!』
慌てる私を見て新先輩は笑った………
:07/02/04 10:30 :N902i :☆☆☆
#797 [三ッ葉]
イベントが行われるころ………………
「あの〜イベント参加者が少ないので、出てもらえませんか??」
と男の人がチラシを差し出す
私は、チラシに目をとおした
梨『えッ………!!!!』
新「いいよ、参加する」
新先輩は、無理矢理私を引っ張ってステージ裏へ
私は、戸惑った
:07/02/04 10:34 :N902i :☆☆☆
#798 [まー]
毎日見てます
めっちゃぃぃですね
切なくて
前の自分と似てて涙がとまりません
今日ゎ何時頃更新しますか
:07/02/04 14:37 :SH903i :☆☆☆
#799 [三ッ葉]
:07/02/04 14:45 :N902i :☆☆☆
#800 [三ッ葉]
:07/02/04 14:47 :N902i :☆☆☆
#801 [三ッ葉]
>>797から
梨『ちょっと新先輩ッ………このイベントってカップルの人たちがでるものじゃないですかッ……;;』
私は、新先輩の前へズイズイと近寄った!!
新「カップルに見られたみたいだし、いいじゃんか♪」
私の心境も知らずに新先輩は、余裕の表情で椅子に腰掛けていた……
梨『うッ…………こういうのは、誤解を招いちゃいます!!!』
私は、うめいた
:07/02/05 01:10 :N902i :☆☆☆
#802 [三ッ葉]
ドサッ………
「この箱の中から一枚くじをひいてください」
さっきの男の人が箱を持ってやってきた
梨『あッ……』
ガサガサッ……
新先輩がすぐにくじをひいてしまう――…
そして
折り畳んでいる紙を開いた
新「………;;」
:07/02/05 01:17 :N902i :☆☆☆
#803 [三ッ葉]
梨『……不思議のく…にの…………;;』
私の目に写る字に頭が混乱する
………………………
不思議の国のアリス
………………………
と確かに書いてある??
新「これ……どういう意味???;」
:07/02/05 13:29 :N902i :☆☆☆
#804 [三ッ葉]
「あれ??さっきチラシみせませんでしたっけ……
このイベントは、
カップルでコスプレをして ベストカップル
を決めるものですよ??」
男の人は、きょとんとした顔で言う
え……;;
ちょっと待ってよ――ッ!!
新「そうなん??
衣裳貸してよ」
梨「えッ――!!」
私は、叫んだ
:07/02/05 22:56 :N902i :☆☆☆
#805 [三ッ葉]
……………………
……………。
梨『なんでこんな事に……………;;』
結局私は着替えるはめに;;
しかもお題通りに
アリスの格好だった……
新「もう着替えた??」
着替え室の部屋の外から新先輩が私を呼んだ
梨『え……あッ、はい!!』
:07/02/06 01:21 :N902i :☆☆☆
#806 [三ッ葉]
シュル………
私は、急いで青いリボンを首に巻いて外にでた
ガチャッ
梨『わッ………;』
ドアを開けた私は、目を見開いた
新「あんま見んな…///」
少し照れ隠ししている新先輩。
:07/02/06 01:25 :N902i :☆☆☆
#807 [三ッ葉]
なぜなら、新先輩の格好は白いタキシードに
赤いリボンを首につけて
少し大きな時計を持っていたから…………
しかも頭に長い耳をつけている
それは、まさしく
ウサギさんッ!!
プッ―…
私は思わず吹き出した
:07/02/06 16:25 :N902i :☆☆☆
#808 [三ッ葉]
新「……笑うな;;」
梨『だって……性格と格好が噛み合ってないんですもんッ………プッ;笑』
新先輩は私の目を覆いにきた
新「見えねよーにしてやるしッ!!」
前は真っ暗で見えない
「スタンバイしてくださ〜〜い」
男の人は、手招きして私達を呼んだ
:07/02/06 16:31 :N902i :☆☆☆
#809 [三ッ葉]
私たちはステージ裏に移動した
《次は、学園一の美女美男カップル!!
有馬 笙吾くんと
羽月 亜梨沙さんです》
え……………
先輩達もでてたんだ…
気にしない気にしない
:07/02/06 16:36 :N902i :☆☆☆
#810 [我輩は匿名である]
切なぁいホホK
新先輩ヵっこょ杉でつxxx
:07/02/06 16:43 :W31K :☆☆☆
#811 [三ッ葉]
ほんの少しのためらいはあったが、ステージ裏から笙吾先輩達の姿を見ていた
お題は
結婚式だろう……
亜梨沙先輩がウエディングドレスを着ているから…
綺麗だった……
とても――――
まるで、
本当の結婚式だと思わせるくらいに――――……
:07/02/06 16:44 :N902i :☆☆☆
#812 [三ッ葉]
:07/02/06 16:49 :N902i :☆☆☆
#813 [三ッ葉]
ズキッ…………
頭に痛みが走った
………
――私、笙ちゃんのお嫁さんに絶対なるから!!
………
小学五年生の時、
泣きながら笙吾先輩と約束した言葉が頭を巡りだす……
思い出させないで……
痛い……痛いッ…
:07/02/06 16:54 :N902i :☆☆☆
#814 [三ッ葉]
そんな時―――
《では、キスをしていただきましょう!!
学園一のカップルは、きっとすごいんでしょうね!!》
私は、目を開いたまま停止した―――…
笙吾先輩が亜梨沙先輩に近づいて―――……
チュッ…
梨『………』
:07/02/06 21:19 :N902i :☆☆☆
#815 [三ッ葉]
な……んで??
何で手にキスなの??
そう――…
笙吾先輩は亜梨沙先輩の唇ではなく、手にキスをした
《あれ??
唇にキスしないのッ!??》
司会の人がマイクを通して聞く
笙「なんつーか、今はできねぇ……………ごめん。亜梨沙」
亜「…しょ…ご…??;」
そう言う亜梨沙先輩の顔は不安を表していた
:07/02/06 21:27 :N902i :☆☆☆
#816 [三ッ葉]
笙吾先輩………
何があったんだろう??
でも
心の底で安心している自分がいたような気がした
《次は―――…??
急誕生カップルの
楠未 梨緒さんと
滝川 新くんです!》
嘘――…
出番がきた;;
ってゆーか、本当は付き合ってないのに……
:07/02/06 21:32 :N902i :☆☆☆
#817 [めーたん]
:07/02/06 21:36 :SH902i :☆☆☆
#818 [三ッ葉]
私達がステージに足を踏みいれると同時に
笙吾先輩達がステージの端に移動する……
笙「………は?」
私達を見た笙吾先輩のこの声に気付いたのは、亜梨沙先輩だけだった
亜「………」
私は、笙吾先輩の方を見てしまわないように気をつけた………
:07/02/06 21:38 :N902i :☆☆☆
#819 [三ッ葉]
めーたんサン
又見てくださって嬉しいです
感謝の嵐です
あとちょっと更新して、勉強してから又更新再開させますね
:07/02/06 21:41 :N902i :☆☆☆
#820 [三ッ葉]
《あれ???
そういえば……
メイドの子猫ちゃんじゃーん!!!》
司会の人の声がしっかりと耳についた
この声の主は……;;
梨『よ…洋介先輩;;』
私は顔を歪ませた
《名前覚えてくれてたんだぁ!!!!
つーか、君らマジで付き合ってんの??》
こんな時に質問するな;;
:07/02/06 21:45 :N902i :☆☆☆
#821 [三ッ葉]
そんな時に会場の人が騒つきだす
――あの二人お似合いじゃ ね??
――あの可愛い顔してる女 の子って、あの噂の子 だよね??
――昨日の前夜祭でも、何 か笙吾と新行き来して たしね………
――笙吾には、亜梨沙がい るのに近づくとかあり えない……;;
――結局新をとったってわ け!?
何なのあの子;;
:07/02/06 21:55 :N902i :☆☆☆
#822 [三ッ葉]
この場から消えてしまいたいくらいに私に浴びるクレーム…………
――あの子以外に最悪なん だね……
――以外じゃないよ……
"マジ最悪な子"
ガクンッ……
最後の言葉を聞いた瞬間私は立っていられなくなり、ステージの真ん中に崩れ落ちた………
梨『わッ…わた……し……は………ッ……』
:07/02/06 21:59 :N902i :☆☆☆
#823 [三ッ葉]
:07/02/06 22:03 :N902i :☆☆☆
#824 [三ッ葉]
全身が震えきっていた
足に力が入らない…
口も上手く動かせず、声がでなくなった
新「……ッ……」
そんな私に新先輩は、駆け寄った
シュル……
そして、首元の青いリボンをほどきだす
梨『……』
:07/02/07 01:39 :N902i :☆☆☆
#825 [三ッ葉]
新先輩の行動は私には、理解不能だった……
新「勘違いすんなよ
この前の噂の梨緒についてたキスマークは、
笙吾じゃねぇ……俺が付けたんだ!!」
大きな声で叫んで言った
え…………
私…新先輩には何もされてないのに――…
何で嘘つくの??
スッ……
梨『………ッ!』
:07/02/07 01:47 :N902i :☆☆☆
#826 [三ッ葉]
新先輩が私の首元に唇をつける――…
梨『……ッ!?』
跡が残るくらいの強さで吸われる……
会場は騒つきだす――
新先輩……??
:07/02/07 01:55 :N902i :☆☆☆
#827 [三ッ葉]
梨『あ…らた…せッ…』
私は、手に力が入らず抵抗することも不可能だった
――え??
キスマークは新がつけ たの??
――なら、あの子は悪くな いんじゃない??
新先輩の行為での驚きでこんな事を言われているのが聞こえなかった
陽(こいつらマジで付き合ってたっけ??
あ……証明させるいいアイデア発見!!
陽介が怪しい笑みを浮かべた……
:07/02/07 02:03 :N902i :☆☆☆
#828 [三ッ葉]
《では、こんなハレンチ(?)な二人に熱いキスをしていただきましょ〜う!!》
陽介先輩がマイクをとって喋りだす……
…………;;
いくらなんでも、キスはムリだよ
新先輩だって、いつもみたいに上手にフォローしてくれ――……
そんな事を考えながら新先輩の目を見ると、真っすぐ私を見ていた
グイッ………!!
顔が少し持ち上げられる
:07/02/07 02:09 :N902i :☆☆☆
#829 [三ッ葉]
☆━━新Side━━☆
順番はすぐ回ってきた
俺は性格と噛み合ってないって、梨緒に言われたうさぎの格好で進んだ
ステージにあがるなり梨緒の事で騒つくやつら……
梨緒やばいんじゃねぇの?
ガクンッ……
案の定、梨緒の顔は青ざめていた――…
ぐちぐち言ってる奴らムカツクんだよ
:07/02/07 02:17 :N902i :☆☆☆
#830 [三ッ葉]
梨緒の話があれば、必ず笙吾がでてくる……
俺だって男だけど辛いんだっつーの!!
俺はやけくそになり、大声で嘘を叫んでから、梨緒の首筋にキスをした
梨『……ッ』
梨緒が抵抗しようとしたみたいだけど、力入ってなくて、男の俺にはかなうはずなかった
こいつの体…
小せぇし、白いし、やわらかいし、細ぇ……///
:07/02/07 02:23 :N902i :☆☆☆
#831 [三ッ葉]
俺は、梨緒の綺麗な白い首筋にキスマークを付けた
梨緒の顔を見ると泣きそうになっていた……
こんな顔に俺がさせたんだ………最悪;;
でも止めらんなかった
陽介が何かを見抜いてキスしろ、とマイクで俺たちに言ってきた……
俺は唇にキスは、梨緒を深く傷つけるからできねぇはずだった……
普段の俺なら……
:07/02/07 02:30 :N902i :☆☆☆
#832 [三ッ葉]
でも、今の俺には止めらんね――…
梨緒の泣きそうな顔…
身長差で自然に上目遣いで見られる
なぁ、梨緒……??
その泣きそうな顔でもすんげぇ可愛く見えんだけど……………
そう思う俺って最悪??
でも、梨緒が俺をそうさせてんだよ…………
気付かないうちに俺の手は梨緒の顔に触れていて
グイッ―…
:07/02/07 02:34 :N902i :☆☆☆
#833 [ぁゆ]
:07/02/07 03:51 :N902i :☆☆☆
#834 [まぁ]
すごく面白いですッッI~私も高校生活もっと満喫したかったなぁ~
:07/02/07 06:03 :W43S :☆☆☆
#835 [我輩は匿名である]
:07/02/07 11:32 :SH903i :☆☆☆
#836 [三ッ葉]
ぁゆサン
まぁサン
匿名サン
コメントやアンカー有難うございます
朝少し見にきた時に自分の小説がアガってたので、凄く嬉しかったです
未熟者ですがよろしくお願いします
:07/02/07 15:33 :N902i :☆☆☆
#837 [三ッ葉]
>>832から
☆━━梨緒Side━━☆
私は、新先輩のまっすぐな瞳から目がそらせない
新先輩ならちゃんとフォローして……く…
梨『――ッ…ん///』
そんな事を考えている場合ではなかった……
唇が………
フォローも何もない―
唇と唇のキス――――
:07/02/07 15:51 :N902i :☆☆☆
#838 [三ッ葉]
体が震えていてさっきよりも抵抗することができない…………
梨『…ッ…』
私は、笙吾先輩の時みたいに新先輩の唇を噛もうとした……その時―――
スッ―
梨『ふッ……あ、あらッ………た……ッ…///』
深いキスになる…
唇の中に舌が入ってきた…
:07/02/07 15:56 :N902i :☆☆☆
#839 [三ッ葉]
唇を始めとして体中の体温が上昇していった……
唇と唇の隙間から息が微かにもれる
私は新先輩のキスから逃れる事ができない
い………いやッ――!!!
力強く閉じた目蓋の隙間から出てくるモノが私の頬を伝った――――
新「………ッ…!!」
:07/02/07 16:02 :N902i :☆☆☆
#840 [三ッ葉]
スッ………
唇が離れた……
梨『は………ぁ…///』
新「わりぃ……ッ」
新先輩は手で顔を隠していった
私は、手で唇を覆った
新先輩じゃないみたい…………
梨『…………』
立ち上がる新先輩とは、反対に私は、ずっと座り込んでいた
:07/02/07 16:07 :N902i :☆☆☆
#841 [三ッ葉]
《凄い愛のある深いキスでした〜!!;;
え〜次は……》
陽介先輩が司会を進めていく……
次の組が来るのに動けない私――…
ヒョイッ……
そんな私は、
無言の新先輩に抱き抱えられてステージから出ていかされる――…
:07/02/07 16:17 :N902i :☆☆☆
#842 [三ッ葉]
でていく時に自然に笙吾先輩の目を見てしまった
笙「………」
梨『…………』
目はすぐにあったけど、お互いにそらした
そして、私と新先輩は騒つくステージから姿を消した…………
:07/02/07 16:20 :N902i :☆☆☆
#843 [三ッ葉]
…………………………
……………………
ドンッ……パンッ
小さな打ち上げ花火を打ち上げていた
時刻は夜………
厚手の浴衣みたいなのを皆着ていて
運動場で花火を楽しんでいた
それを、寮の屋上から見下ろしている……
私と新先輩――…
:07/02/07 16:24 :N902i :☆☆☆
#844 [我輩は匿名である]
あげッ
:07/02/08 16:10 :W31K :☆☆☆
#845 [三ッ葉]
あれから一言も話していない――…
ずっと1メートルくらい間隔を開けて傍にいた
もちろん今も――…
そんな私達とは、うらはらに花火は綺麗に輝いていた
梨『き…れい…』
気が付いたら口を開いていた自分………
:07/02/08 16:13 :N902i :☆☆☆
#846 [三ッ葉]
ガタッ
新先輩が突然後ろから抱き締めてきた
新「まじ……わりぃ…」
すごく擦れていて弱々しい声だった
さっきの出来事が鮮明に頭にでてきた
梨『い………いやッ…だ』
私は抵抗した
:07/02/08 16:42 :N902i :☆☆☆
#847 [三ッ葉]
匿名さん
あげてくださって有難うございます
マイペースで頑張らせていただきますネ
:07/02/08 16:43 :N902i :☆☆☆
#848 [三ッ葉]
それでも離れなかった
私は、体をクルリと回して新先輩と向き合う形になった
梨『な…んであんな事ッ………
新先輩は…あんな事する人じゃないと思ってたのに――…』
本当にそう思ってた
新「……お前が周りの奴らに何か言われてんの嫌なんだよ…」
ぎゅう………
:07/02/08 17:00 :N902i :☆☆☆
#849 [三ッ葉]
更に新先輩の腕に力がこもる………
梨『でもッ…あんな形のキスなんて………
誤解を説くための気持ちのないキスなんか――――――ッ!!』
言いかけた時、新先輩が私を見た
真剣な目だった
言葉が思わずつまる
新「……るよ…
…気持ちなら………
ある………」
:07/02/08 18:44 :N902i :☆☆☆
#850 [三ッ葉]
梨『えッ……』
私の目は、大きく泳いだ
それだけ動揺しているという事―――…
驚きのあまり抵抗することを忘れてしまう
新「ずっと……平然を装ってきたけど、もう止めらんねぇよ………
俺だって男なんだよ?」
:07/02/08 21:13 :N902i :☆☆☆
#851 [三ッ葉]
:07/02/08 21:15 :N902i :☆☆☆
#852 [ナチビ]
:07/02/09 02:07 :SH901iC :☆☆☆
#853 [三ッ葉]
:07/02/09 07:17 :N902i :☆☆☆
#854 [三ッ葉]
>>850から
新「何とも思ってねぇ奴なんかにキスなんかしねぇよ―……
梨緒だからじゃん…」
え…………
私は、驚きのあまり言葉を返せなかった
新「お前が笙吾の事引きずってんのも知ってる………………でも、
俺は、梨緒が好きだ…
早く気付けよ、馬鹿」
ちょっとはにかんで笑う新先輩………
笑っているけど、辛そうにしか見えなかった
:07/02/09 13:40 :N902i :☆☆☆
#855 [三ッ葉]
梨『………』
私は、黙りこんでいた
頭の中でいろんな事が混ざってしまって、
状況も判断もつかないくらいだった
新「返事は……すぐじゃなくていい……
その前に俺を
優しい先輩じゃなくて
ちゃんと男として見てよ」
ガチャンッ……
新先輩は私から離れて、そう言い残して屋上から消えていった
:07/02/09 14:01 :N902i :☆☆☆
#856 [三ッ葉]
☆━━笙吾Side━━☆
――約束を覚えてたから今 まで彼氏をつくってこ なかった
俺が、階段から落ちる梨緒をかばった日に梨緒がこんな事を言っていた
それからかなり期待してた俺がどこかにひっそりといた――…
でも、梨緒は俺を避けるよう益々なった
素直に辛かった
:07/02/09 14:08 :N902i :☆☆☆
#857 [三ッ葉]
文化祭の日――…
陽介から引き離してやった時も……
文化祭で梨緒が新と回るとか言ったときも……
梨緒は、平気な顔で俺を避けてくんだ
前夜祭……
―――好きでした
梨緒が俺に眩しい笑顔で言った言葉
:07/02/09 14:12 :N902i :☆☆☆
#858 [我輩は匿名である]
アンカー失礼します
>301-400
>401-500
>501-600
>601-700
>701-800
>801-900
:07/02/09 15:01 :D902i :☆☆☆
#859 [我輩は匿名である]
:07/02/09 15:03 :D902i :☆☆☆
#860 [三ッ葉]
:07/02/09 18:41 :N902i :☆☆☆
#861 [ユウナ]
:07/02/09 21:18 :P902i :☆☆☆
#862 [三ッ葉]
:07/02/09 21:53 :N902i :☆☆☆
#863 [我輩は匿名である]
:07/02/10 00:36 :N900iS :☆☆☆
#864 [三ッ葉]
匿名さん
わざわざアンカー有難うございます(。・ロ・
)
*
嬉しいです
未熟ですが頑張りますネ
:07/02/10 00:46 :N902i :☆☆☆
#865 [三ッ葉]
>>857から
何だよ………
過去形かよ――…
しかも、俺からスタスタと離れてったし
言った先は――…
新の隣
梨緒達が笑顔でくるくると踊る姿が目にこびりついていた…………
何より辛かったのは――
キス……
:07/02/10 00:50 :N902i :☆☆☆
#866 [三ッ葉]
何で新とキスなんかしてんだよッ…………;;
やべぇくれぇ辛かった
男なのに泣きそうになって、すれ違う時に梨緒と合った視線をそらした
なぁ――…
梨緒は……
新の事好きなのか??
:07/02/10 00:56 :N902i :☆☆☆
#867 [三ッ葉]
あ………………
梨『笙ちゃん……大好きだよ。』
――――うん。俺も。
梨『私、笙ちゃんのお嫁さんに絶対なるから!!』
――――うん。
まってるよ。笑
ばいばい、梨緒。
俺たちが子供の時交わした約束がぱっと頭の中を占領した…………
:07/02/10 01:01 :N902i :☆☆☆
#868 [三ッ葉]
まってるよ。
かぁ―――…
俺ちゃんと梨緒にそう言ったんだ……
今の俺は………
一体何してんだよ!!?
嘘つきじゃんか;;
最低…………
:07/02/10 01:05 :N902i :☆☆☆
#869 [三ッ葉]
―――自分の気持ちを大切 にしてください
―――亜梨沙先輩の事、大 切にしてあげてくだ さい
そんな事――…
笑顔で俺に言ってくんな
逆に心が抉りとられちゃったみたいなるし
でも………
お前の言ったとおりにするわ、俺……
:07/02/10 01:10 :N902i :☆☆☆
#870 [三ッ葉]
自分の気持ち――…
大切にするわ…
梨緒………
何があったって半端ねぇくらい大好きだ!!
今更離したくねえ……
マジで俺のモンにして、キツイくらい抱き締めてやりてぇ…………
自分の気持ちに嘘ついてきた――…
亜梨沙と付き合てしまった
今ならまだ引き返せるか??
:07/02/10 01:14 :N902i :☆☆☆
#871 [三ッ葉]
最悪
ってどれだけの人に言われてもかまわねぇ――…
自分の気持ちに嘘ついてる方が一生後悔する
梨緒………
約束は果たすまで消えねえよ――…………??
俺――…
お前と自分自身を信じるよ……
今度こそあきらめねぇ……
だからッ――――
:07/02/10 01:18 :N902i :☆☆☆
#872 [三ッ葉]
――――――
亜「笙吾ッ!!
花火すごくきれいッ!!」
横には、線香花火を持って笑顔で話しかけにくる亜梨沙の無邪気な姿――…
笙「亜梨沙――…俺ッ…」
……………………
……………
ポトッ
俺がある言葉を告げた時………線香花火は光を失って地面に静かに落ちた
:07/02/10 01:22 :N902i :☆☆☆
#873 [三ッ葉]
………………………
…………………
俺の想いはずっと歩いてきた道を引き返した――…
最初の地点へ戻って再び梨緒のいる道の先へいくために――…
だが……
俺の想いの道は、梨緒の道につくまでに砕かれていた―――…
梨緒が壊したんだ
壊れたんならまた作り直せばいいだけだ――…
…………………
…………………………
:07/02/10 01:29 :N902i :☆☆☆
#874 [三ッ葉]
☆━━梨緒Side━━☆
ガチャンッ……
ザ―――ザ――――…
私は帰ってきたなりすぐにシャワーを浴びる
唇を何回も強くこすった
ヒリヒリする……
きっと赤く腫れただろう
全部洗い流せ………
全部忘れろ……
:07/02/10 01:33 :N902i :☆☆☆
#875 [三ッ葉]
新先輩も…………
笙ちゃんも………
皆嫌だ――…
こんなに辛い思いするなら
恋なんてしなければよかった…………
恋なんてしたくない……
梨『ふッ……グスッ………』
私は両腕で自分の体を力任せに締め付けた
:07/02/10 01:37 :N902i :☆☆☆
#876 [三ッ葉]
ガララッ………
お風呂のドアを開けて、体を拭かないまま
鏡の前へ―――…
梨『また……泣いてるの――………??』
私は、鏡に写る自分に問いかけた
それとも水で顔が濡れてるだけなの……??
答えは両方だ……
:07/02/10 01:41 :N902i :☆☆☆
#877 [三ッ葉]
梨『自分が嫌いになりそう―――…』
私は鏡に映る自分に皮肉っぽく笑ってやった
ずっと泣いてばっか…
いつも我慢しきれない……
梨『……泣き虫…』
私は近くにあったはさみを手に取った
:07/02/10 17:15 :N902i :☆☆☆
#878 [ミン]
続きが気になるぅぅ
:07/02/10 23:21 :N901iC :☆☆☆
#879 [我輩は匿名である]
:07/02/11 00:20 :F901iS :☆☆☆
#880 [我輩は匿名である]
:07/02/11 00:20 :F901iS :☆☆☆
#881 [三ッ葉]
ミンさん
匿名サン
コメント、アンカーどうも有難うございます
これからも頑張りますので読んでやってくださると嬉しいです
勉強があるので後で更新できたらしますネ
:07/02/11 00:48 :N902i :☆☆☆
#882 [三ッ葉]
>>877から
ジャキン ジャキンッ ジャキンッ…
私は、ビショビショの髪の毛にはさみの刃をあてて切っていった
胸のした辺りまでの長い栗色の髪は、
肩より少し下ぐらいの長さまでになっていく――…
足場に目をやると水が全身から滴れて水溜まりを作っていた……
その上に髪の毛が散らばっている―――…
:07/02/11 02:18 :N902i :☆☆☆
#883 [三ッ葉]
……………………
――俺は、長い髪の女が好 きだ!!だから、梨緒は 髪長くしてろよ〜
笙ちゃんと………
笙吾先輩と約束をするずっと前に笙吾先輩が言ってた言葉…………
私、ずっと長いままにしてたんだよ、髪――…
でも、今短く切っちゃった……
:07/02/11 02:25 :N902i :☆☆☆
#884 [三ッ葉]
いい加減変わるんだ……
今までの弱い私とは、
さよならだ――。
私はタオルで全身を拭き、髪をドライヤーで乾かした…………
鏡をじっと見つめた
そして、口元をあげた
梨『バイバイ……今までの 私――…』
:07/02/11 07:45 :N902i :☆☆☆
#885 [三ッ葉]
………………………
………………
ピピピピ…
目覚ましの音が部屋中に響き渡った――…
朝だ
私は、いつもの様に支度をする
龍「髪……切ったのか??」
龍也が髪の長さのあまりの変わりように驚いていた
:07/02/11 07:50 :N902i :☆☆☆
#886 [三ッ葉]
梨『そうだよ?
あ……私、今日は朝はここで済ませるから…』
私は、顔を背けながら言った
龍也は顔をしかめた
龍「そ〜〜分かった…」
龍也は私に何も聞かないででていってくれた…
:07/02/11 08:25 :N902i :☆☆☆
#887 [みゅ(>∀<)]
一気に読みましたッッ
この話...
メチャ
ィィ
続き気になるゥо(><)о
応援してます
頑張ってさぃ
:07/02/11 10:11 :D901iS :☆☆☆
#888 [三ッ葉]
:07/02/11 11:42 :N902i :☆☆☆
#889 [三ッ葉]
カチャッ……
静かな部屋の中で一人で朝食を食べ終え
食器を洗った――…
洗剤から泡立ってできたシャボン玉みたいなものは、ふわりと宙を舞って
静かにはじけた……
自分の気持ちを表しているようだった
:07/02/11 12:13 :N902i :☆☆☆
#890 [三ッ葉]
寂しいような気もしたが、今は
一人の方が落ち着いた
パタンッ……
私は、部屋をでた
髪の毛を切ったので、いつもより頭が軽くなった
秋風と冬風が交ざったような風が
私の短い髪の間をしなやかに通っていく………
なんていうか……
スースーする;;
:07/02/11 12:20 :N902i :☆☆☆
#891 [三ッ葉]
食堂の前を通るとき、笙吾先輩達の姿を横目で見つける――………
だがそこに亜梨沙先輩はいなかった
新先輩も笙吾先輩も黙っているようだった
話しているのは、栞と龍也だけ―――…
スッ―――
私は、すぐさま食堂の前を通り過ぎようと、足を伸ばした
:07/02/11 14:34 :N902i :☆☆☆
#892 [妃芽]
ぁげp(∀`q*●o)
:07/02/11 20:10 :W43T :☆☆☆
#893 [三ッ葉]
:07/02/11 20:47 :N902i :☆☆☆
#894 [ユウナ]
:07/02/12 00:14 :P902i :☆☆☆
#895 [三ッ葉]
:07/02/12 01:40 :N902i :☆☆☆
#896 [三ッ葉]
>>891から
ドンッ……
よそ見をしていた私は、誰かとぶつかってしまった
梨『すッ……すみません』
「ごめんッ……」
気が付いたらお互い頭を下げていた
私は、顔をあげた
そこには――――
:07/02/12 01:50 :N902i :☆☆☆
#897 [三ッ葉]
目が少し赤くて、腫れている亜梨沙先輩がいた―…
亜『り…お…ちゃん』
腫れた目蓋は、見てても重そうだった
梨『わっ……わたしッ…もぅ朝食済ませたんで失礼しますッ……』
パタパタッ……
私は、まだ話かけようとする亜梨沙先輩がとっさに離れるため走った
:07/02/12 01:56 :N902i :☆☆☆
#898 [三ッ葉]
――あの子が噂の子??;
――あの噂は違うって新先 輩が言ってたじゃん
――あの子、新と付き合っ てるなんて良いよねぇ
――キス凄かったよね///
自分の教室の自分の席に腰を下ろすまでに
何回もこんな事を指を差されながら
ヒソヒソと言われた
うるさい
違うんだって――…
:07/02/12 02:00 :N902i :☆☆☆
#899 [三ッ葉]
私は、まわりにうんざりして顔を伏せていると
「ねぇねぇッ……」
誰かの声が上からふってきた
その声の主は、
竹中 花奈絵-タケナカ カナエ-
クラスの女の子だった
梨『???』
:07/02/12 02:05 :N902i :☆☆☆
#900 [三ッ葉]
花「私達…あんましゃべったことなかったよね!!
新先輩と付き合ってるなんて知らなかったよ〜」
またその話か………
新先輩ばっかり――…
梨『花奈絵ちゃん違うよ……付き合ってなんかない――――…』
花「えッ……!!??
まさか、もう別れちゃったの??」
なんでそうなるの;;;
私は、言い返す気力もなく黙っていた
:07/02/12 02:12 :N902i :☆☆☆
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