宝物。
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#851 [ポカリ]
:10/04/11 01:36
:SH06A3
:3H/TvUPk
#852 [ポカリ]
:10/04/11 01:38
:SH06A3
:3H/TvUPk
#853 [みぉり]
>>ポカリさん☆
アンカーありがとうございます!!
なかなか更新できずごめんなさい(>_<)
:10/04/11 23:27
:PC
:WH6mz90s
#854 [みぉり]
>>850から
そう言いながら、軽く森くんの背を押して
自転車のハンドルを握る
カゴの中のカバンを差し出す先は
「はい、森くんの」
俯き加減で、しぶしぶ・・・・
:10/04/11 23:31
:PC
:WH6mz90s
#855 [みぉり]
「ほらッ!!夜道に一人は危ないでしょッ!!」
楓ちゃんがいる道に身体を押しやる
「・・・お前は?」
私に押されることに抵抗はせず、楓ちゃんに向かって歩き出そうとしながらもこちらを心配してくれる
「え?自転車でちゃーんと帰るから大丈夫!!」
そんな森くんに満面の笑みで、手を振りササッと自転車を漕ぎ出した
「じゃね!また学校で〜」
:10/04/11 23:37
:PC
:WH6mz90s
#856 [みぉり]
振り返らず走って、角を曲がるときにチラッと見た森くんはまだこちらを見ていて
遠くても吸い込まれそうな、そんな瞳に目を奪われ
思わず落ちかけた自転車をなんとか漕ぎ続けて
知らず知らずのうちに、自分の心臓が速くなっていたのに気づいた
:10/04/11 23:54
:PC
:WH6mz90s
#857 [みぉり]
それが、自転車を早く漕いだせいなのか
去り際に見た、森くんの瞳のせいなのか
どちらのせいなのか、と考えている自分に困惑しながら
それでも必死に夜の町を駆け抜けて、ただひたすら家を目指したー・・・
:10/04/11 23:57
:PC
:WH6mz90s
#858 [みぉり]
━━━―――……
陽臣side
園田の自転車が、角を曲がるのを確認して
大きくため息をつく
そのまま、向かいの道路を、そこで信号待ちをしている楓に向かって
足を踏み出した
:10/04/12 00:53
:PC
:t37IgOjI
#859 [みぉり]
「・・・・楓、」
後ろから呼びかけても、楓の足が止まることはない
ヘッドフォンから音が漏れるほどの音量で音楽をかけながら歩いているのだから無理はないけれど
ーったく、あぶねぇなぁ、本当に
これが俺じゃなかったらどうする?
いきなり、夜道で襲われたってこいつはぎりぎりまで気配すら感じとれないだろうな
:10/04/12 00:58
:PC
:t37IgOjI
#860 [みぉり]
そんなことを考えてはため息がでたが、とにかくこちらに気づいてもらわないと
ひょいっと楓のヘッドフォンに手を伸ばし、外すと
「?!?!?!?!」
目を大きく見開いた楓が勢いよく、振り返った
「えっ?!?!ハルッ?!?!?!」
:10/04/12 01:03
:PC
:t37IgOjI
#861 [みぉり]
「よ、」
「何してんの?!っていうか、びっくりしたよぉ〜」
手を胸に当てて、はぁーっとため息をつく姿に
これまで感じていたイライラする気持ちじゃなくて
ただ、単純にふ、と笑いがでた
:10/04/17 21:56
:PC
:Rn5QrFyg
#862 [みぉり]
「や?ちょっと用があってその帰り道」
「へぇ〜、あ、じゃあ途中まで一緒に帰ろう?」
楓にヘッドフォンを手渡しながら、軽く同意すると
嬉しそうな、子どもの頃によく見た笑顔で並んで歩き出した
こんな風に笑って、並んで歩くなんて
ずっとこない、と思っていたのに
:10/04/17 22:14
:PC
:Rn5QrFyg
#863 [みぉり]
「・・・・・ねぇ?久ぶりだね、こうして話すの」
歩き出してすぐ、楓が切り出した
「・・・・・あぁ」
この1年、ずっと俺に聞きたかったことだろう
突然、俺は楓を突き放していたのだから
:10/04/17 22:22
:PC
:Rn5QrFyg
#864 [みぉり]
「・・・・・あのさ、・・・・」
そこまで話して口をつぐんだ楓
続いて聞きたいことは想像ができていた
けれど、そこに触れることをためらっているのもよくわかった
:10/04/17 22:48
:PC
:Rn5QrFyg
#865 [みぉり]
それ以上、俺からも口を開かず、そのまま歩き続けた
沈黙、でも気まずい空気じゃなくて
ただ、そこにお互いがいる昔の当たり前の空気が、今のこの沈黙を守っていた
「私・・・来月に留学することにしたんだ」
:10/04/17 22:57
:PC
:Rn5QrFyg
#866 [みぉり]
あと少しで、楓の家が見えてくる
そんな上り坂の途中で、楓が口を開いた
思わず、足が止まった
「・・・・・・へぇ」
:10/04/18 13:52
:PC
:wMNVx6oY
#867 [みぉり]
それに合わせて、楓も足を止め、こちらを向く。
「2年、オーストラリアへ行くの」
「・・・そ、か」
突然のことに、それ以上の言葉は出てこなくて
ポケットに突っ込んでいた手を、いつのまにか握り締めていた
「何よ、それだけぇ?寂しくなるなぁ、とか、気をつけろよ、とかないの?」
:10/04/18 15:08
:PC
:wMNVx6oY
#868 [みぉり]
頬を膨らませて言う楓、
「もー、ハルは昔っから本当に周りには関心がないんだから」
くるりと前を向いて、歩きだす
俺もそれを追うように足をすすめた
:10/04/18 17:48
:N905i
:yno7w.RM
#869 [みぉり]
少し前を歩く、楓の後姿
『留学することにしたんだ』
いつ決まった?お前はいつから行こうと思ってた?
遠い地で、一人だぞ?
怖くないのか?頼れる人間はちゃんといるんだよな?
想う言葉は浮かんでくるのに、声は出ない
:10/04/19 01:09
:PC
:4EEpFk..
#870 [みぉり]
「・・・・じゃ、ね」
無言のまま、坂を上りきり楓の家の前で立ち止まる
再び、俺を見るまっすぐな瞳は
幼い頃となんら変わらない。
ずっとずっと、俺を見る楓の目は
『幼なじみ』を大切に想っていることを伝えていた
:10/04/19 23:01
:PC
:4EEpFk..
#871 [みぉり]
「直接、話せてよかった。話せないかもしれないなって思ってたから」
真っすぐ、俺に向けられる視線
楓にとって『男』として、映らないことを認めたくなくて
逸らしてきた、この一年
:10/04/20 18:17
:N905i
:mCGHKb16
#872 [みぉり]
「また、詳しく決まったら話すね」
ばいばい、と手を振って背を向けた瞬間
……―ぐぃッ
「……ッなに?」
:10/04/22 20:24
:N905i
:anplJSYU
#873 [みぉり]
急に引っ張られ、驚いた顔で振り返った楓を
腕の中へ、抱き込んだ
ぎゅうっ
「?!ちょっ・・・・・・ハル??」
落ち着いた声で、様子を伺うように、話す楓
:10/04/24 02:42
:PC
:RJUy41LU
#874 [みぉり]
「・・・・・どうしたの?寂しくなった?笑」
腕を振りほどくわけでなく、触れるわけでなく
ただ、そのままで話しかける。
・・・・・・・・やっぱり、か。
:10/04/24 02:44
:PC
:RJUy41LU
#875 [みぉり]
「……………ハル??」
何も言わない俺に、違和感を感じたのか
腕の中の楓が、声色を変えた
「……………好きだ」
:10/04/25 18:44
:N905i
:chnKzOHM
#876 [みぉり]
今まで、口にして来なかった
楓に対しての想い
「俺は、楓のことがずっと好きだったんだ」
「………………」
「………………」
:10/04/25 19:13
:N905i
:chnKzOHM
#877 [みぉり]
しばし、沈黙
楓も、俺も
.
:10/05/02 15:14
:N905i
:OjY.RZTc
#878 [みぉり]
不思議と、焦りや後悔のように心臓が波打つことなく
楓の言葉を待った
:10/05/02 15:30
:N905i
:OjY.RZTc
#879 [みぉり]
「……………いつから?」
やっと返ってたのは、静かな声
「さぁ………自覚したのは、中2…………けど、」
ずっと、ずっと小さい頃から
:10/05/04 11:11
:N905i
:/oqQPYak
#880 [みぉり]
「ずっと、こどもの時からおまえが好きだったよ」
楓しか、女の子に見えなかった
話した後、少しだけ、腕の中で身体を固くした楓
「…………ハル」
「ん?」
:10/05/04 11:45
:N905i
:/oqQPYak
#881 [みぉり]
「ごめんなさい」
「ん。わかってる」
そのまま、俺の背中に楓が腕を回した
少し、肩が震えてるのが伝わる
「……なんでぇ?」
:10/05/04 11:53
:N905i
:/oqQPYak
#882 [みぉり]
声が震えるのを、必死に堪えながら紡ぐ
「なんで……今、言うのよぅ」
ぎゅぅ、と少し腕の力を強めて俺の身体を掴む
「…………ごめん、な」
:10/05/04 11:55
:N905i
:/oqQPYak
#883 [みぉり]
ふるふると、腕の中で頭を振る楓を撫でて
そっと、身体を離した
正面の顔は、涙を流して目を真っ赤にして
:10/05/04 15:46
:N905i
:/oqQPYak
#884 [みぉり]
「ハルは……大事な、幼なじみなの。……失くしたくない」
ぽろり、流れた涙はそのままで、だけど
しっかり俺の目を見据えていて
「今みたいに、話せなくてもいいから、だけど、避けたりしないで」
また一つ、涙が流れた
:10/05/04 20:01
:N905i
:/oqQPYak
#885 [みぉり]
「うん、わかってる。俺も、ずっと避け続けてごめん」
目を見て、こうやって素直に話ができるなんて思わなかった
「これは、けじめだから」
笑って楓の頭を撫でる
:10/05/04 20:05
:N905i
:/oqQPYak
#886 [みぉり]
「……けじめ、…さっき“だった”って過去形で話してたのも…?」
首を傾げて、涙を拭う楓から手を降ろして深呼吸した
「そ。たぶん……だけど、俺、お前を思い出にできそ」
:10/05/04 20:17
:N905i
:/oqQPYak
#887 [みぉり]
「……そ、か。…じゃぁ、……?」
「ん、大丈夫。もう、お前を避けたりもしないから」
それだけ伝えて、くるっと楓に背を向けて歩きだした
「ハルッ!!また明日ねっ!!」
:10/05/04 23:06
:N905i
:/oqQPYak
#888 [みぉり]
背を向けたまま、手を振って
顔をあげて
まっすぐ、前をみて歩きだした
……わかった。
俺、楓を過去にできるようになっていた
:10/05/04 23:22
:N905i
:/oqQPYak
#889 [みぉり]
大きく、息を吸い込んで、吐き出す
俺にとっての、『女の子』が変わりつつあることに気付いた
「…っし。」
:10/05/05 12:15
:N905i
:t8fCc0Bg
#890 [みぉり]
今度は、きちんと向き合おう。
今、あいつが『凪』と向き合っているように
俺も、自分の気持ちと向き合って、どうしたいか考えよう
:10/05/05 12:37
:N905i
:t8fCc0Bg
#891 [みぉり]
━━━―――……
有希side
ヴーッ…ヴーッ…
お風呂を出て、部屋に戻るとベットの上で震える携帯が目に入り
手に取り、画面を操作する
ピッ……ピッ……
:10/05/05 13:02
:N905i
:t8fCc0Bg
#892 [みぉり]
受信:森陽臣
『楓を送って、俺も帰宅した。気遣ってくれてありがとう。また、明日。おやすみ』
ピッ……
なんだろう、この気持ちは
素直に『よかった』と、感じられない私は
:10/05/05 15:04
:N905i
:t8fCc0Bg
#893 [みぉり]
━━━―――……
凪side
ピッピッ……ブツ………
画面に表示されるのは
【有希】の文字と
携帯ナンバー
「…………はぁ」
さっきから、画面にそれを、出しては消しての繰り返し
:10/05/08 22:31
:N905i
:UDxLxikM
#894 [みぉり]
ぐるぐる回るのは、店の外で見た光景
・・・・ハル、か
『付き合ってるのかな』
楓の言葉の言葉と、その光景のこと
:10/05/22 01:39
:PC
:u7uqnkhs
#895 [みぉり]
別に、それはそれで良いことなんだけれど……
もやもや、もやもや
気持ちが渦を巻いて
でも、有希に聞くこともできない
:10/05/29 23:24
:N905i
:X4KUC8x6
#896 [みぉり]
「っだよ……わけわかんねぇよ」
いらいら、いらいら、
膨らむのは、漠然とした不安
:10/06/12 17:33
:N905i
:HY5PXHcU
#897 [みぉり]
♪〜♪〜
いきなり、鳴りだした着信に思わず掴んだ
「もしもし?」
『あ、凪?楓だよ』
「……おぅ。どうした?」
電話の声は、わずかに涙声な気がして
トーンが落ちた。
:10/06/12 17:37
:N905i
:HY5PXHcU
#898 [みぉり]
「ん……ね、これからちょっと、会える?」
「今から?」
ちら、と見た壁の時計が示すのは11時すぎ
明日は、休日というわけじゃない
なのに、今から?
:10/06/14 08:04
:N905i
:hZRkMaz2
#899 [みぉり]
「……わかった、場所は?」
━━━――……
ザザ……ザ…
電話から15分、楓のバイクでついたのは近くの海
:10/06/22 12:23
:N905i
:71Wk5y0o
#900 [ポカリ]
久しぶりにあげ

みぉりさんふぁいと

:10/07/09 21:02
:SH06A3
:9dKhgkB6
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