【SSS】超短レス短編祭り!【飛び入り参加OK!】
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#130 [ずっと大好き]
医者「妊娠してますね」
「え…妊娠…」
アタシは即座に産むと決めた
アタシは空を見上げた
タク…アタシ妊娠してたょ
頑張って産むからタク見守っててね
その日アタシは夢をみた
タク「アミ俺ずっとお前が好きだし
生まれ変わってもお前をまた見つけてやる自信がある
俺はずっとかわんねぇからな」
アタシは目が覚めた
アタシは大声で泣いた
「タク…ヴッヒック…アタシもずっと好きなの変わらないよ…ヒック…今までもこれからもタクだけだょ…」
完
:08/03/08 12:26 :V803T :OM4BGBho
#131 [梓【決意】(1/2)]
ベッドの中で彼にしがみつきながら、朦朧とした意識の中で私は考えた。
―今日、言おう。
きっかけを待っていたらいつまで経っても切り出せない。
彼と私は求めるものが違いすぎる。
「ん…あっ…!」
彼を強く感じ、私の思考はそこで途切れた。
:08/03/08 17:29 :SO703i :☆☆☆
#132 [梓【決意】(2/2)]
下着を着けながらどう切り出そうか考えていると、3年間の彼との思い出がぼんやりと浮かんできた。
温かく、そして切なくなった。
でも、これでいい。彼との今までの生活は、決して悲しいものじゃない。愛しているからこそ、大切に思うからこそ、お互いのために離れよう。
「悠介…」
瞬間、後ろから彼に抱きすくめられた。と同時に左手に無機質な冷たさを感じた。
指輪だった。
「お前は俺と一緒にいればいいんだよ。」
私の決意は、柔らかく崩れていった。
*End*
:08/03/08 17:43 :SO703i :☆☆☆
#133 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
:08/03/08 18:12 :SH905i :☆☆☆
#134 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
:08/03/08 18:15 :SH905i :☆☆☆
#135 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
:08/03/08 18:15 :SH905i :☆☆☆
#136 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
:08/03/08 18:16 :SH905i :☆☆☆
#137 [紫陽花]
:08/03/08 19:24 :F905i :☆☆☆
#138 [紫陽花[卒業(1/2)]]
もうこの学校に先輩はいない。
先輩は少しだけ春の木漏れ日が差し込んだ先週の金曜日私の通う高校を卒業した。
もうこの学校に先輩はいない。
朝わざとぎりぎりに学校に登校しても、昼休みに売店に行っても、移動教室の時友達に無理を言って遠回りしてみても、もう先輩を見つけることはできない。
あと二年早く生まれたかった。
なんどその言葉を口にしただろう。所詮私は後輩……。たまに挨拶をするのが私の精一杯の自己表現。
だけど先輩は、少しだけめんどくさそうな顔をして頭を下げてくれる。それだけで一日中幸せになれた。名前を呼んでくれた日など一生忘れないと思った。もちろん今でも覚えている。
:08/03/08 19:25 :F905i :☆☆☆
#139 [紫陽花[卒業(2/2)]]
だけどそんな先輩はこの学校を卒業してしまった。
今でも、朝学校に来ればまず先輩の姿を探してしまう。売店へ行くと先輩はいないと頭では分かっているのに目が勝手に先輩を探してしまう。心が勝手に今日もパンを買ってるんじゃないかと期待してしまう。廊下ですれ違うことは二度とないのに先輩を一目見ようと遠回りしてしまう。
先輩とは一年しか同じ学校に通っていないけど、その学校の至る所に先輩の思い出が隠れている。
それでも私はこの恋を終わらせるつもりはない。
確かに想いは届かないだろう。だけど私が先輩に恋した時間は永久に私の心の中に残るから。短い期間だったけど私の心は先輩でいっぱいになったから。
だから私は先輩を忘れない。
卒業おめでとうございます。
ーーーendーーー
:08/03/08 19:26 :F905i :☆☆☆
#140 [◆vzApYZDoz6]
おお、いつの間にかものすごい量の投下がw
そろそろ俺も投下しよw
:08/03/08 21:29 :P903i :dQoHT8FQ
#141 [朝海『初恋』(1/3)]
アタシは今日も病院のベッドの上
今まで恋なんかした事がないアタシはこれからそんなモノは無縁だど思っていた
アイツに会うまでは…
看護師「秋サン今日天気良いから散歩行きましょうか」
秋「はい…」
アタシは看護師サンに中庭に連れてこられた
看護師「秋サン飲み物買って来ますね」
そう言うと看護師サンは行ってしまった
アタシは空を見上げて溜め息を着いた…
「こんな青空の日に溜め息なんか吐くんじゃねぇょ」
アタシは隣に居た男を見た
秋「アナタ誰?」
「俺?宙(ソラ)お前は?」
宙は無邪気に笑った
宙―‐アンタはアタシの光だったよ
:08/03/08 21:57 :V803T :OM4BGBho
#142 [朝海『初恋』(2/3)]
秋「アタシ秋」
アタシは宙を見た
宙「そんな暗い顔してっと幸せになれねぇぞ」
宙はまた無邪気に笑った
秋「笑い方なんか忘れたよ…」
すると看護師サンが戻ってきた
看護師「秋サンお待たせ」
看護師サンはアタシにココアを渡した
看護師「あら―‐宙君じゃない検査は終わったの?」
宙「終わりましたハハ」
秋「宙どっか悪いの?」
宙「ただの骨折(笑)」
宙とアタシは仲良くなり宙が退院してもアタシのお見舞いに毎日来てくれた
そんな生活が半年経った
今日もアタシは中庭に居る
宙もアタシを見つけるとこっちにきた
:08/03/08 22:10 :V803T :OM4BGBho
#143 [朝海『初恋』(3/3)]
宙「よッ!」
宙はアタシの隣に座った
秋「よッ」
アタシも同じく返した
するといきなり宙は
宙「俺―‐秋が大好き」
宙は空を見上げ照れながら言った
秋「アタシも宙が大好き」
ホントの恋をした少女は白血病と言う難病にたたかう強さも知った
1年後―‐
秋はベッドから起き上がる事ができなくなっていた
宙「秋…俺のそばから居なくならないでな…」
秋「宙…アタシ離れたくないょ…ヒック…」
秋は天国へ逝った
宙は看護師から秋からの手紙をもらった
秋「アタシの初恋の相手が宙でよかった―‐大好き」
宙「秋…俺もお前が大好きだ」
:08/03/08 22:27 :V803T :OM4BGBho
#144 [恋文(1/1)◆vzApYZDoz6]
先程から便箋を汚しては消して、汚しては消しての繰り返しで、なかなか筆が進まない。
恋文なんていうのは、自分の『好き』という心中を伝えれればそれだけで役割が果たされた事になるのだが、それが難しい。
そうしている内に、だんだん嫌になってきてしまった。
悩めば悩むほど小難しい文章になるんだから、どうせなら今思っている事をありのままに書いてやろう。
そう考えると、ペンを握る手に自然と力が入った。
「えーっと、お前はクラスのマドンナとか言われてるけど太ももが太いから俺はそうは思わない。というかお前なんて好きじゃない。ちょっとぐらい容姿がいいからって調子に乗るなよバーカ。結局、一番いいのは幼女なんだよバーカ」
書き上げた便箋を三つ折りにして封筒に入れる。
ペンを置き、座っている椅子の背凭れに盛大に寄りかかって、天井を見つめながら大きく溜め息をついた。
「…ったくあの野郎、俺にラブレターの代筆なんか頼みやがって」
この内容のままであいつの想う人に渡せば、間違いなくあいつは振られる。
だが別に構わない。むしろ、振られた方があいつのためになるだろう。
天井を見つめたまま、再度溜め息をついた。
そして再び机に向かい、新しい便箋を取り出す。
ペンを握り、振られて泣くあいつへの慰めの言葉と、失敗したラブレターの言い訳を、吟味しはじめた。
:08/03/09 00:41 :P903i :IRJGZ9R2
#145 [[邪魔モノ(1/1)]蜜月◆oycAM.aIfI]
私は標的を真っすぐに見つめながら、そろりそろりと近づく。
――あなたには悪いけど、こうするしかないのよ。
心の中で呟いたつもりだったが、聞こえてしまったのだろうか、標的が私に気付いたような気がした。
どうせ、何度同じことを繰り返すのだ、などと思われているのだろう。
だが、私はこうやって生きてきたのだ。今さらどうしようもない。
あの人と結ばれるため、邪魔モノがあらわれる度に私は排除してきた。何度も何度も。
罪悪感が無いわけではない。けれど、あの人のためと思えば少しぐらいの痛みなど無いに等しい。
私の中に残っていく悲しい傷痕。しかし、それさえもあの人への愛情からのものと思えば、愛しい。
そして私は、この愚かな行為を今日も繰り返す。
自らの右頬を両手で挟み込む。嫌な音がして潰れるニキビ。
「あ〜また跡残っちゃうな、コレ」
:08/03/09 02:07 :SH903i :J0vT8dP.
#146 [◆vzApYZDoz6]
:08/03/09 14:28 :P903i :IRJGZ9R2
#147 [ふむ]
:08/03/09 14:33 :SH905i :☆☆☆
#148 [蜜月◆oycAM.aIfI]
:08/03/09 17:46 :SH903i :J0vT8dP.
#149 [きゆん]
<1>
「…好きよ」
そう言えば君は
どんな顔をするの?
このまま友達でも
いい、そう思ってた。
けどやっぱり
ずっとずっと
大好きだった
私の気持ちを伝えたい。
:08/03/09 17:53 :W52SA :8lv7aSTk
#150 [きゆん]
<2>
「…好きだ」
そう言えば君は
どんな顔をする?
このままいい奴として
君の隣にいられるなら
それでもいいと思ってた。
けど、すげぇ大好きな
気持ち…やっぱり伝えたい。
:08/03/09 17:55 :W52SA :8lv7aSTk
#151 [きゆん]
<3>
こっちを見て。
こっちを見ろ。
私に微笑んで。
俺に微笑えめ。
愛してるって言って。
愛してるって言ってくれ。
今君に
全てを告げる。
-END-
:08/03/09 17:58 :W52SA :8lv7aSTk
#152 [きゆん]
「告白」>>1-3
:08/03/09 17:59 :W52SA :8lv7aSTk
#153 [「君と魔法」向日葵(1/2)]
上を向けば涙は流れない。
そう言った筈なのに涙が流れていく。
そう言った君は、ここにはもういない。
夜中の突然の知らせ。
君の事だった。
必死に病魔と言う敵と戦ってた君は、最後の最後まで力一杯抵抗したけど……負けてしまったんだね。
空を見上げれば、君が見えると思ったけど、煙しか見えない。
あんなに温かかった君は、もう今じゃ白い塊。
:08/03/09 23:03 :SO903i :HufwFHOk
#154 [「君と魔法」向日葵(2/2)]
病室は狭かったけど、今の部屋の方がよっぽと狭いよね。
あちらへ行けば、一面お花畑なのかな?
どうしよう。
君の魔法、効かないよ。
ずっとずっと効いてたのに、効かないよ。
急に降ってきた雨みたいに、山奥にある滝のように、滴が頬に流れていく。
喉の奥が苦しい。息が出来ない。
君と笑い合った日々が、何故か次々に溢れてくるんだ。
いつか、そんな事あったなって、君の魔法が効く日がやってくるのかな。
それはそれで、寂しいな……。
:08/03/09 23:08 :SO903i :HufwFHOk
#155 [夕闇と少年(1/3)天音]
「ぼくはこの世界に絶望したよ。もう本当に、何もかもが疎ましくて無意味に思えてくる。今すぐに空を自由に飛び回る鳥を撃ち落としてやりたいよドチクショウ」
気づくと、ぼくは河川敷で夕日に向かいそう叫んでいた。叫ぶ前に何をしていたかは覚えていない。
ジョギングをしていた中年男性は驚いて振り返り、痛々しいものを見る目でぼくを見たあと足早に去っていった。
:08/03/10 00:38 :L704i :2fderNsg
#156 [夕闇と少年(2/3)天音]
ぼくは無意識のうちにごめんなさいごめんなさいと泣きながら謝っていた。
何故なら中年男性のぼくを見る目はぼくに折檻をする父にそっくりだったからである。
他人にみた父の面影に怯えるなんて。ぼくはぼくがますます嫌いになった。
:08/03/10 00:45 :L704i :2fderNsg
#157 [夕闇と少年(2/3)天音]
絶望しているうちに、ぼくはじわじわと夕闇に飲み込まれていった。怖くはなかった。闇にすっぽりと包まれると、安堵にも似た感覚に侵された。そのいいしれぬ安堵感に、ぼくはまだ見ぬ母の姿と永遠の眠りを垣間見た気がした。
そんな、夢をみた。
:08/03/10 00:55 :L704i :2fderNsg
#158 [我輩は匿名である]
ついてない。
あたしの今日一日は、その一言で表される。
朝から寝坊はするし、電車は混んでるし、上司には叱られるし、一人で残業させられるし……
そして極めつけが、これだ。
あたしは、会社の窓から雨が降りしきる町を見て溜め息をついた。
:08/03/10 01:19 :P702iD :jviBZqKc
#159 [我輩は匿名である]
……カサ、持ってきてたっけ?
持ってきてる訳がない。朝から忙しかったんだから。
何度目かの馬鹿らしい自問自答。繰り返すほど憂鬱になっていく。
……もう嫌だ。
残業なんてどうでもいい。上司にどう思われようと知ったことじゃない。
:08/03/10 01:20 :P702iD :jviBZqKc
#160 [我輩は匿名である]
帰ろう。
そう思い立って席を立とうとした時、
「三井?残業?」
って後ろから若い男の声が聞こえた。
……ああ、この声はよく知ってる。
同期で入社した男、大野の声だ。
3レスじゃこれが限界ですたww
:08/03/10 01:21 :P702iD :jviBZqKc
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