【SSS】超短レス短編祭り!【飛び入り参加OK!】
最新 最初 🆕
#440 [桃色]
>>438咲笑サン

ありがとうゴザイマス!
マタ話しが浮かんだら書かせていただきマスねp(^^)q

⏰:08/07/07 11:28 📱:SH703i 🆔:uiLDk8VY


#441 [[記憶のカケラ(1/2)桃色]]
毎日毎日オレの世話を焼く女。飯の世話から何から何まで。

俺が何か言うたびに一喜一憂する女。

正直頭が上がらない。

それに、オレだけに見せる最高の笑顔‥

たまらない。こいつのためなら何でもできる。

だけど最近おかしいんだ。

今まで「アー」だの「ウー」だのしか言えなかったオレの口から、段々言葉が話せるようになってきた。

もちろんそれを聞くたびに、あいつはオレを抱きしめて喜ぶ。

それと同時にオレがオレじゃなくなってくんだ‥

⏰:08/07/07 21:33 📱:SH703i 🆔:uiLDk8VY


#442 [[記憶のカケラ(2/2)桃色]]
‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥
‥‥‥
『お誕生日おめでとう圭』
「圭が生まれてもう一年か」

「ねぇあなた、この間雑誌で読んだんだけど、赤ちゃんって前世の記憶があるらしいの。だけどそれを覚えているうちに話してしまわないように、おしゃべりができるまでに時間がかかるんですって」

「へぇ、じゃあ圭もその記憶ってのがまだあるのかな?」

「どうなのかしら?ねぇ、圭ちゃん‥」

⏰:08/07/07 21:35 📱:SH703i 🆔:uiLDk8VY


#443 [[夏の教室(1/3)]紫陽花]
むせかえるような生ぬるい風。半袖のシャツから伸びる腕に容赦なく熱を浴びせる太陽。

そんな灼熱の外の世界とは裏腹に窓一枚隔てたこの部屋は心地良い一定の寒を保っていた。

まさに科学の進歩。この世界にとってクーラーはなくてはならない生活の必需品だろう。

「あの……さ」

そんな外とは別世界のこの部屋には一人の男と一人の女2、3個の机を隔ててが立っていた。さながら、その数メートルが彼らの心の距離と言ったところだろうか。

女の左手には教科書、右手には鞄のファスナーを開けようとしたのか小さな金具が握られている。

「……なに?」

女は男の顔も見ず淡々と帰り支度を進める。この男の話に、さほど関心がないようだ。

「葛城、これから帰る…よね?」

彼女の名前は葛城と言うらしい。男は下を向き、まるで親の様子をうかがう小さな子供のように怯えた表情で声を震わせながら彼女に問う。

⏰:08/07/09 00:40 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#444 [[夏の教室(2/3)]紫陽花]
「……えぇ、帰るわよ。授業、終わったもの」

彼女は手元の教科書から目を離さず数メートル先に立ち尽くす男に素っ気なく答える。

生徒もおらず、窓も閉め切ってある放課後のこの部屋には彼女の声だけが静かにそして微かに響く。


その言葉を聞いた瞬間、男は意を決したように両手の拳を握りしめ勢いよく頭を上げた。先ほどとは違い、彼の表情に怯えはない。
この男の決意が空気を伝い彼女にも届いたのだろうか、帰り支度をやめ彼女も顔を上げた。

そして二人の視線がぶつかる。

「あのさ、葛城。……俺一緒に帰っていい?」

彼女の瞳が一瞬動く。窓から差し込んでいる光は机と机、向かい合っている二人の間を静かに照らす。男の視線は真っ直ぐに彼女をとらえ、彼女も彼の視線に答えるように瞳を合わせる。

⏰:08/07/09 00:41 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#445 [[夏の教室(3/3)]紫陽花]
少しの沈黙。校庭で力の限り声を張り上げる野球部の声が聞こえるほど静寂は続いた。

「……別に、いいけど」

静寂を破ったのは彼女の方だった。

「本当に!?」

男の瞳は驚きと歓喜の輝きを放ち、きつく握られていた拳はいつの間にか解かれていた。

「私、教室の鍵を返してくるから先に昇降口で待ってて」

彼女はまたも視線を鞄に戻し帰り支度を始めた。

「分かった!!待ってるから」

そう言って男は顔を赤らめながら鞄を背負い、照れくさそうに彼女を見つめながら教室を後にした。

男がいなくなった直後、彼女は帰り支度をする手を止めた。そして、その手はゆっくりと上に伸び彼女の顔を覆った。

「……緊張した」

顔を覆った細く今にも折れてしまいそうな指の間から見える彼女の顔は照りつける太陽よりも熱を帯び、紅く紅く火照っていた。

彼女一人残された教室には既に電源の切られたクーラーからの残された冷気が漂っていたが、それほどの少量の冷気では彼女の火照った心を鎮めることは出来なかった。

---end---

⏰:08/07/09 00:41 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#446 [紫陽花]
あげ(・⌒・)

⏰:08/07/11 23:55 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#447 [[夏恋(1/3)]蜜月◆oycAM.aIfI]
夏休みに入ってもうすぐ一ヶ月。暑さはちっともましにならない。
ユウスケは今日も朝から遊びに出掛けて行った。学校の宿題なんてそっちのけだ。
多分、八月後半になってから家族を巻き込んで焦るんだろう。毎年のことだ。

十歳の夏休みを、ユウスケは心の底から楽しんでいる。
幼なじみのコウタやタモツと集まるのももちろん楽しいが、今年はいつもの夏と少し違っていた。
転校生の女子、ナツメさんも一緒なのだ。ナツメさんにはいつも世話係のようにおてんば娘のレイコがくっついているけど、お盆の間レイコは田舎に帰省している。ユウスケは邪魔者がいないのが嬉しかった。

「ナツメさん、今日はどこ行く?」

「オレ駄菓子屋でジュース!」

「タモツには聞いてないよ!」

「わたし、駄菓子屋さん行ってみたいな」

「えっナツメさん行ったことないの!?」

「うん、前に住んでたとこには無かったの」

⏰:08/07/12 00:47 📱:SH903i 🆔:ImRIP7KU


#448 [[夏恋(2/3)]蜜月◆oycAM.aIfI]
四人は近所の古ぼけた駄菓子屋にやってきた。何歳なのか想像出来ないくらいしわしわのおばあちゃんが店番の駄菓子屋だ。

「おいコウタ、これ買ってくれよ! オレお金足りないや」

「やだよ〜自分で買ってよ〜」

タモツとコウタはチョコレート菓子を手にして言い合いをしている。
ユウスケはナツメさんに駄菓子屋のルールを教えてあげていた。

「これはあんまりおいしくないし高いからやめた方がいいよ、あ、コレ! このジュースはね、ここを歯でちぎって飲むんだ、それからこれは……」

ナツメさんは頷きながら興味津々といった様子で聞き入っていたが、急に見ていた駄菓子を手に取った。

「ユウスケくん、わたしこれにする」

「え、これ……?」

「うん。一緒に食べよう?」

ナツメさんが選んだのは、きれいな色の四角いグミがたくさん入った駄菓子だった。ユウスケの顔がみるみる笑顔になっていく。

「うん!」

⏰:08/07/12 00:48 📱:SH903i 🆔:ImRIP7KU


#449 [[夏恋(3/3)]蜜月◆oycAM.aIfI]
駄菓子屋の外のベンチに座って、買ったばかりの駄菓子を開ける四人。タモツとコウタはすぐに食べ始めた。

「きれいね、このお菓子」

ナツメさんは爪楊枝に刺したグミを見つめるばかりでなかなか口に入れない。ユウスケもつられてグミを見つめた。

「ナツメさん、駄菓子屋楽しかった?」

「うん! あんなにお菓子があるなんてビックリしちゃった。スーパーより多いのね」

ユウスケの目に映るナツメさんの横顔は、夏の太陽に照らされてキラキラ輝いていた。

「ねぇ、食べよう! これ、まあまあおいしいからさ!」

ユウスケがそう言うと、ナツメさんは素直に頷いてグミを口に含む。
ゆっくりと味わって小さな一粒を飲み込むと、ユウスケに笑顔を見せた。

「ふふ、おいしい」

「でしょ!」

「ユウスケくんも食べて、ほら!」

たくさんのグミを、二人は笑顔で分け合った。残ったグミは、あと二つ。

「わたし……これ持って帰ろうかな」

「食べないの?」

「だって……食べたらなくなっちゃうもん」

ナツメさんは淋しそうに呟く。それを見て、ユウスケも少し淋しい気持ちになった。

「じゃあ僕も一個持って帰る! いい?」

これで二人とも淋しくない、ユウスケはそう思ったのだ。ナツメさんはびっくりしたように目を丸くした後で、「うん!」と満面の笑みを見せた。

暑い暑い夏の日、小さな恋の始まりです。

⏰:08/07/12 00:49 📱:SH903i 🆔:ImRIP7KU


#450 [◆vzApYZDoz6]
保守 

⏰:08/07/27 19:38 📱:P903i 🆔:Dsn9imQ6


#451 [◆vzApYZDoz6]
1-164までのまとめ
>>165-170
171-228までのまとめ
>>229-231
232-290までのまとめ
>>291-293
294-348までのまとめ
>>349-352

353から現在までのまとめ↓
有さんの作品
死神さんとおんなのこ(現在2/2、再投下予定あり?)
>>356-357

RIEさんの作品
窓際の私(4/4)
>>361-364

朝海さんの作品
スキ(3/3)
>>371-373
指輪(3/3)
>>378-380
月(3/3)
>>406-408

紫陽花さんの作品
とある無人島での話(3/3)
>>374-376
とある歪んだ恋の話(2/2)
>>382-383
求めるもの(1/1)
>>433
夏の教室(3/3)
>>443-445

⏰:08/07/27 23:44 📱:P903i 🆔:Dsn9imQ6


#452 [◆vzApYZDoz6]
林檎さんの作品
わたしの家(3/3)
>>385-387
殺し屋(2/2)
>>401-402

キノコ。さんの作品
デーブ。(3/3)
>>389-391
定年。(2/2)
>>394
>>396
嗚呼、思春期。(3/3だったけど長すぎて断念)
>>409
マルコ。(3/3)
>>411-413

SH905iの匿名さんの作品
保守ネタ(2/2)
>>403-404

D905iの匿名さんの作品
GAM(1/1)
>>416-417

蜜月◆oycAM.aIfIさんの作品
居場所(3/3)
>>418-420
闇夜の雨、月(1/1)
>>439
夏恋(3/3)
>>447-449

あにさんの作品
時に残酷な。(3/3)
>>423-425

⏰:08/07/27 23:45 📱:P903i 🆔:Dsn9imQ6


#453 [◆vzApYZDoz6]
◆vzApYZDoz6の作品
帰路(3/3)
>>428-430

桃色さんの作品
愛しいあなた(1/1)
>>435
名も無き花(1/1)
>>436
記憶のカケラ(2/2)
>>441-442

なお、タイトルのない作品は文中から抜粋してタイトルをつけました。

⏰:08/07/27 23:46 📱:P903i 🆔:Dsn9imQ6


#454 [◆vzApYZDoz6]
まとめ&作品数集計&現在のお題一覧
>>451-454

現在の作品数集計
1レス短編:39
2レス短編:41
3レス短編:48
レス数オーバー短編:1
総作品数:128

現在のお題
@雨
Aあの頃の思い出
B電話
C卒業
D電車
Eささやかな幸せ
F手紙
G都会
H未来
Iアルバイト
J忘れられない
K空
L窓
M指輪
N怒り
O葬式

⏰:08/07/27 23:47 📱:P903i 🆔:Dsn9imQ6


#455 [◆vzApYZDoz6]
意外とみんな参加してたんだw

つーわけでこれからも参加者募集だぜ
1回投下しただけで満足すんなよ!
きたれリピーター!

あとちょっとで折り返し地点…
次の企画スレを立てるにはどれぐらいかかることやら

⏰:08/07/27 23:50 📱:P903i 🆔:Dsn9imQ6


#456 [紫陽花]
まとめ乙です(・∀・)

私もそろそろSSS書きたいなぁ

⏰:08/07/28 00:13 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#457 [あげ!(1/2)多分二人称]
やぁ、おはよう。
やっとお目覚めかな。ずいぶんと長いこと眠っていたようだけど、気分はどうだい?
……そうだね、あぁ失礼した。なんてことだろう! 僕は礼儀を忘れるところだった。
本当にもうしわけないな。
でも、いや、僕は謝ることが多いみたいだ。もうしわけないけど、君に僕の名前を教えることはできないんだ。
あぁそんな怒った顔をしないでくれないか、そのかわり僕も君の名前を聞いたりしないから。
そう、君が自分のことを知っていればそれでいいから、もしかして記憶がな……ごめんごめん冗談だよ。
それじゃあ、立ってくれないか? 一緒にこの状況を確認しよう。
安心して、そんな危険な場所にいるわけじゃない。
ただ、ちょっと君の勇気がいるだけぐらいだ。

⏰:08/07/29 00:57 📱:N904i 🆔:vh9FAEqw


#458 [あげ!(2/2)多分二人称]
手を伸ばしてくれるかな? そう、ありがとう。そのままちょっと壁に手を付けてくれるとさらにありがたいんだけど。
おや、そんなに驚くとは。ははっごめんよ。
今度はそのでてきたハシゴで上を目指してくれるだけでいい。
そのまま、絶対下をむいてはいけない。
むいてしまったら、……君ならわかるだろう?
さぁ、上って。そうだ! 最後に君へお礼を言わなくちゃ。
ないだい? そんな不思議そうな顔をして。
いいじゃないか。僕が君にお礼をいいたいんだ。
だって君は僕の言葉をちゃんと聞いてくれたから。
ふふ、あたりまえかい? だけどここじゃみんな僕のことを見向きもしなかったんだもの。
限られた人だけが僕の声を聞いて上へ戻っていったんだよ。
危険なことなんて何一つなかったろう? ただ上へ上ったらいつもがあるだけさ。そう、少しの勇気がいるよ。
ここはとてもいいけれど、ここにいたら君の思いを聞いてくれる人なんていないんだ。
え? 僕も一緒に? いや、いいよ。まだまだここには僕の声を聞きたがる人がいるからね。そう、君と違って。
気分を害したかい? ごめんね。けれど事実なのだからしょうがないことさ。
さぁ、こんな話はよそう。
君はこれから言うんだ。ここで唯一みんなが聞いてくれる言葉。
準備はいいかい? 大きな声で言うんだよ。それから上へのハシゴを踏みしめるんだ。何、一瞬だよ。
さぁいくよ!


「あげ!」



****
二人称はむずかしいですね

⏰:08/07/29 00:57 📱:N904i 🆔:vh9FAEqw


#459 [◆vzApYZDoz6]
>>457-458
乙!
ちなみに完全に一人称だぜ、それw

二人称ってのは、人称(平たく言えば主語)が『相手』の文のこと
使われる場面は手紙だったり回想シーンだったり、会話だったり

あなたが私にくれたものを覚えていますか?
あなたは笑いながらそれを差し出しましたね。

みたいな
基本的に問い掛ける形式になる、というかそれ以外では使えない

つまり、難しいとか以前に二人称だけじゃ小説は書けないという罠
もしかしたら語り手と人称の意味をごっちゃにしてるのかな

二人称はそれによって読み手を引き込む力があるからうまく使ってみましょー

⏰:08/07/29 05:39 📱:P903i 🆔:D7JrmyN2


#460 [桃色]
まとめオツです!

何か‥‥歴史を感じるw

たくさんの方がたくさんの作品を残せるSSS!

改めて良スレですよね(^-^)

久々何か思い浮かばないかなァ(人μωμ)

⏰:08/07/29 12:49 📱:SH703i 🆔:5fgmi4/E


#461 [紫陽花]
あげ(・⌒・)

⏰:08/08/07 00:57 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#462 [◆vzApYZDoz6]
過疎すぎる!
こうなったら燃料投下するしかねー!

つーわけでお題、一気にいくぜ
@テレビ
A俺(私)とお前のヒストリー
B街角
C交差点
Dネット掲示板
Eいつかまた
F飛行機雲
G奇
H応援
I保守

過去のお題一覧
@雨
Aあの頃の思い出
B電話
C卒業
D電車
Eささやかな幸せ
F手紙
G都会
H未来
Iアルバイト
J忘れられない
K空
L窓
M指輪
N怒り
O葬式

さぁいけ! 誰かいけ!
俺は暇が無いから無理だw

⏰:08/08/11 00:36 📱:P903i 🆔:eSuLyhPg


#463 [未来1/2 林檎]
目が覚めると一面、白い部屋にいた。
目の前には小さな透明のガラス張りの部屋がある。
その部屋は4畳半ぐらいの大きさで天井は少し低めだ。

よく見るとその小さな部屋の中には可愛い白人の赤ちゃんが4人いる。
皆、人差し指をくわえてお腹を空かしているようだ。

しばらく見ていると3人の赤ちゃんが1人をこしょばがらせ始めた。
始めはそれを笑いながら見ていた私だが、どうやら様子がおかしい。

1人の赤ちゃんが泣き始めたのだ。
近づいて見てみると、なんと3人全員が生えたばかりの爪で1人をひっかき回していた。

慌てて止めようとしたがその部屋には入り口がどこにもない。
どうすることもできなくて、ただ呆然と見ていた。

そして遂に赤ちゃんの皮膚が破け、真っ赤な肉が見えた。
しめたと言わんばかりに3人は顔を合わせる。

⏰:08/08/11 16:19 📱:D705i 🆔:Wohegi.s


#464 [未来2/2 林檎]
次の瞬間1人が肉に食いついた。
それに続けて2人も食らいつく。

泣き叫ぶ赤ちゃん。
どんなに大声で叫んでも誰も助けてくれない。
私は3人の赤ちゃんが3匹の悪魔にしか見えなかった。

いきなり吐き気が私を襲う。
とてもじゃないけど見ていられないので、あてもなく歩き出した。

…どれくらい歩いたのだろう。
歩いても歩いても白い部屋から抜け出せない。
この部屋に終わりはあるのか?

そんな事を考えていると前から白衣を着た男がやってきた。
あの赤ちゃん達は何なんだ、皆狂っていたぞ と言うと
狂っているのはお前だよ と言われ首に噛みつかれた。

この瞬間すべてを思い出した。
これは…地球から食糧が無くなったら人類は生きられるのか。
という実験だ。
食べ物を一番捨てている国が実験台になった。
それが私たちの国だ。
その中でランダムで選ばれた100人が犠牲になった。

私は選ばれたと通知がきた瞬間、自殺しようとしたが何者かにより邪魔され、ここへ連れて来られたんだ。

しかし、このままいくと100人の命が無駄になる。
現実になるかもしれない。
あなたも食べ物は残さず食べてください。
そうしないと次はあなたの国かもしれないですから…

⏰:08/08/11 17:00 📱:D705i 🆔:Wohegi.s


#465 [紫陽花]
あげ(´・ω・`)

⏰:08/08/17 22:26 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#466 [8月のおしまい(3/3)◆vzApYZDoz6]
季節は夏、うだるような暑さの8月の午後。

自転車の前かごには、俺と彼女の黒い鞄が2つ。
途中で漕ぐ気力も無くなった自転車を押しながら、蝉の鳴き声が響く帰り道を歩いていた。

不意に、彼女の足が止まる。

「あ、飛行機雲」

「ん?」

汗を拭いながら、彼女が指差す空を見上げる。

高く、遠くまで突き抜けていく青空に、おもわず片目を瞑ってしまう程に強く輝く太陽。
彼女の指の先には、その太陽の光を受けて白さを増した一筋の雲があった。

「あぁ、俺目ぇ悪いから」
「見えねーのかよ」

まぁそれは嘘で、本当は飛行機雲とそれを吐き出し視界の端まで突き進む銀色の飛行機まで、ばっちりと見えていた。

「ああー…クソ暑い」

彼女は舌打ちをして悪態をつきながら、熱せられた道を再び歩き出す。
しかしこの言葉遣いはどうにかならないものだろうか。

「帰ったら麦茶でも飲むか…」

⏰:08/08/27 10:00 📱:P903i 🆔:EWTxTBzE


#467 [8月のおしまい(2/3)◆vzApYZDoz6]
言ってしまえばド田舎のこの町は道のほとんどが装されておらず、また水をたっぷり湛えた田んぼのど真中を突っ切っているので、舗装された道路よりは暑くない。

ただ、それでも直射日光が、Yシャツに学ランのズボンという格好の俺に容赦なく襲いかかる。

「うへぇ…ズボンの中ぐしょぐしょだ」

「キモいこと言うなよ」

彼女はセーラー服。歩くたびに股下を風が通る。

「男子は冬が暖かいじゃん」なんて言う女子が多いが、夏の長ズボンよりかは冬のスカートの方が絶対にマシだと俺は思う。

なぜこのクソ暑い日にクソ暑い格好をしなければいけないのか。

登校日なんて、なくなればいいのに。

遠くから蝉の鳴き声が響く。
お馴染みのミンミンゼミに、シャーシャーと鳴くアブラゼミ。
それに混じって時折、つくつくぼーし、と別の鳴き声が聞こえてくる。

「夏もそろそろ終わりかぁ」

田んぼを抜けて、小さな交差点で進行方向を変える。

⏰:08/08/27 10:01 📱:P903i 🆔:EWTxTBzE


#468 [8月のおしまい(3/3)◆vzApYZDoz6]
土造りの用水路から、ポチャン、とかわいい音がした。

「切ないなぁ、夏の終わりって」

用水路から目だけを覗かせるトノサマガエルを一瞥して、彼女はそう応えた。

「部活も引退したしな…これから高校受験かぁ……」

俺は今にもこちらに倒れてきそうな入道雲を眺めながら、ぽつりと呟く。

前を歩く彼女が立ち止まり、振り返った。

「…ねぇ」

「なに?」

「高校行ってもさぁ、またこんな夏に会えるかな」

「……えー……?」

柄にもなくセンチな事を言い出したので驚いたが、彼女の目は真剣だった。

ので、至極簡単に答えてみせた。

「…俺らなら大丈夫だろ」

「そっか…そうだよな!!」

彼女は嬉しそうに、きれいな顔で笑ってみせた。

ああ畜生。

そんな顔するからますます夏の終わりが恋しくなるんじゃねぇか。

⏰:08/08/27 10:02 📱:P903i 🆔:EWTxTBzE


#469 [ぁき]

この話めっちゃすきですーっ


てかここが大好き★
最初っからずっと見てます

⏰:08/08/29 02:19 📱:SH905i 🆔:kyWwOBe.


#470 [◆vzApYZDoz6]
>>469
どうもですw
よければ参加してね

⏰:08/08/29 03:55 📱:P903i 🆔:saOknxQ2


#471 [応援(1/3)に]
ー暇だなあ。
普段の忙しさからは考えられないゆっくりとした時間の流れの中でそれを感じずには居られない。
夏とは思えない肌寒さと激しい雷雨の所為か、一番混雑している筈の夕方、院内には殆ど患者の姿が見られない。暖かい膝掛けと、微かに流れている院内の音楽を掻き消して外壁を打つ雨の音が心地良く耳に響いて、私の眠気を誘った。本当に寝てしまいそう。

「ねえねえ、これ見て」
一瞬飛んだ意識を起こして声のする方へ首を捻ると、同僚が嬉々とした様子で茶封筒を差し出していた。
「…なにこれ」
ぼんやりした頭で差出人を読むが、全く記憶が呼び起こされない。既に封が破ってあり、中身を出すと一枚の手紙と写真が入っていた。
「ほら、あの時の患者さんだよ!」
「…ああ」
写真の中でどこかの牧場を背景に女性と幸せそうに微笑んでいる中年男性、この顔には見覚えがある。
「こんな、元気になったんだね」

⏰:08/08/31 09:18 📱:N904i 🆔:rzQdvrtA


#472 [応援(2/3)に]
最初ここに来た時は人生が終わったような顔で来てたっけ。絶対大丈夫、一緒に治そうってその度に励まして。患者のあの泣きそうな笑顔が印象に残ってる。
手紙の内容は、あの時の貴方達の励ましが無ければ今の自分は居なかった、本当に感謝していると言うものだった。
「幸せそうで良かった」
同僚もそれに頷く。こうゆうのは素直に嬉しい。
「写真の裏側、見て」
言われるがままに裏に返すと、丁寧な字で『これからも頑張って下さい』とだけ書かれていた。
「…私、この仕事してて良かったな」
「私も」
嫌な事や悲しい事も沢山あるけど、患者さんと触れ合える、喜びを分かち合えるこの仕事で良かった。辛いことがあったら応援してくれる人の事を思い出して頑張れる気がする。

仕事頑張るぞ。

雨も上がり見覚えの無い顔が入ってきた。何か凄い悩みを抱えてそうな雰囲気を醸し出している。

⏰:08/08/31 09:19 📱:N904i 🆔:rzQdvrtA


#473 [応援(3/3)に]
20代後半と言った所だろうか。男性だ。
「こんにちは。今日はどうされましたか?」
笑顔で話し掛ける。なるべく、緊張を解いてあげられるように。
「えっと…」
目をキョロキョロさせて口をつぐんでしまい中々言いだせない様子。初めてここへ来た人の大半がそうだ。皆それぞれが抱えた深い闇だ、言って認めてしまうことも怖いのだろう。
「大丈夫ですよ」
とびっきりの笑顔で言ってみせた。
「円形脱毛症、絶対治りますから」
張り詰めていた男性の顔が少し弛んだ。
「一緒に頑張りましょうね!」

ここはリーブィーワンダホー。悩み無用だ。

⏰:08/08/31 09:32 📱:N904i 🆔:rzQdvrtA


#474 [我輩は匿名である]
このひとwの意味わかって使ってんのかな

⏰:08/08/31 09:56 📱:W42S 🆔:4cRE.XJk


#475 [◆vzApYZDoz6]
上げます

⏰:08/09/05 13:00 📱:P903i 🆔:eNsEU7Zo


#476 [トイレ]
粉々になってしまえばいい。
泥々になってしまえばいい。

その潤んだ目、か弱き細い腰、唾液が伝う口元、快感で小刻みに震える身体。
ああ、勿論愛しいと思うよ。けれど、鬱陶しさが勝ってしまう。
───全て、壊してしまえたならば、どんな悦楽が僕に降りかかるだろうか。
愛するが故、混沌に駆られる僕の脳はきっとイカれてる。
その血管が透けて見える君の喉を締め付けた。死を拒むその表情は幾度見ても、魅力的だ。

────さぁ落ちよう。

ナラクノソコニ

⏰:08/09/05 21:24 📱:W51SA 🆔:XkGO105s


#477 [愛情表現]
「好きだよ」
…違うな
「愛してる」
ん〜…何か違う

そんな言葉じゃない
そうじゃないんだよ

「何やってんの?」
「ん〜…言葉がね、見付からないの」
「は?バカじゃね?」
「うるさいな〜…」
「そういう時こそこうすんだろ?」

抱きしめてくれる腕に驚いて
抱きしめてくれる体温に安心して
あぁ、そっか…

言葉が見付からないなら
態度で表せれるんだ

そんな方法もあるんだね

ありがとう

END

⏰:08/09/05 22:50 📱:W52S 🆔:8uyV8KuM


#478 [ベリー(1/1)あお☆まる]
恋は中々上手くいかない
今回が最後の恋!!!
…なんて思ってみても、
突然終わりがくる


今回の恋もきっと最後の恋だと思っていたが
冬が終わるそんな時期に私の恋も終わった



そんな寂しい私は別れ話を終えて自宅に帰る帰り道に花屋に寄った


【今話題!恋が実るワイルドベリー】

⏰:08/09/06 05:33 📱:812SH 🆔:JTxLYlWE


#479 [ベリー(1/1)あお☆まる]
あぁ…昔テレビでよく見たっけ。
そう思い出し、その力を信じる訳ではないが、なんとなく買って帰った。



数日後、昔から仲のイイ男友達の春彦に、いつもの様に失恋の経緯を話していた

失恋したら、いつも春彦に電話で愚痴る。昔からの失恋の儀式みたいなもの。
春彦はそれを嫌がる事なく毎回優しく聞いてくれる



「それでね−……」

⏰:08/09/06 05:39 📱:812SH 🆔:JTxLYlWE


#480 [ベリー(1/3)あお☆まる]
ふと鉢植えに目をやると、小さい白い花が、かわいらしく咲いていた


「あっ!!咲いてる!」


「何が?」


「ワイルドストロベリー!!やったぁ。花が咲くとね運命の人に出会えるんだって!誰かなぁ?」


「あぁ…。それ、きっと俺だよ」



春が近づくそんな日に、私は凝りもせず新しい恋の予感を感じていた。
END

⏰:08/09/06 05:45 📱:812SH 🆔:JTxLYlWE


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