○ビー玉ラバーズ○
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#651 [向日葵]
ドアを開ける音に、滲んできた涙を慌てて拭いた。

「なぁんだ。また橋田か。」

「丹下君……。」

丹下君は今日は私の隣に座って私をじっと見る。

「チョコなんて眺めて……何、お目当ての男に失恋でもしたか?」

「……かもね。」

誠は呆れてしまったかもしれない。
こんな恋愛ベタな私に。
年上のクセに、すごく情けない……。

「あの中坊だろ?有名だよなあの子。」

「……うん。」

⏰:08/01/06 00:28 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#652 [向日葵]
誠の顔を思い出すと、ふいに引っ込めた筈の涙が1粒流れ落ちた。

私何やってんだろ。
不安にさせたのは、原因は私なのに、誠にヒドイ事言っちゃった……。
誠は私の為に、常に自然体で接してくれた。

なのに私は、ギクシャクするわまともな返事出来ないわ……挙句の果てには文句まがいの事まで……。

こんな事なら、もっと早くに言っておくんだった。

気持ちが離れるその前に……。

「橋田。泣くなって。」

⏰:08/01/06 00:33 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#653 [向日葵]
そう言いながら私の頭を撫でようとしたらしい丹下君は、手を私の方へ伸ばしてきた。

その時だった。

ガラガラガラ

誰かがドアを開けた。

私は涙を拭いて、ぼやける視界をクリアにする。

そこに立っていたのは

誠だった。

「お前……よくも加寿姉泣かしやがったな……っ!!」

へ?

⏰:08/01/06 00:36 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#654 [向日葵]
誠は私の鞄を持つと、グイッと私を引っ張って教室から連れ去った。

「何されたの?」

昇降口まで来て、私に向き直った誠は心配そうに私を見上げた。

私は涙で濡れたまつ毛をパシャパシャ瞬きしながら誠を見た。

「何もされてないよ……?丹下君は、慰めようとしてくれただけ。」

「慰め?」

「泣いてたのは……自分が情けなかったから……。」

誠は眉を寄せて困った顔をしながら私を見つめる。

⏰:08/01/06 00:40 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#655 [向日葵]
「……私、誠が好き。私はこの通り、恋愛なんてこれっぽっちもわからないから、誠にどう接したらとか迷ってたの。告白の返事だって……するのすごく恥ずかしくて今まで言えなかった。」

私は自分の手の中にある物に気づく。

今日の為に、沢山の誠への気持ちを詰め込んだ、小さな、でも中身は一杯詰まった箱……。

それを誠に差し出す。

「誠は人気者だから……自分に自信がなかったの。だからバレンタインデーって言う特別な日から勇気をもらって、今日伝える事に決めてた。……受け取って、くれる?」

⏰:08/01/06 00:46 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#656 [向日葵]
その瞬間……

ポロ……

また1粒涙が落ちた。
でも今度は自分の目からじゃない。

落ちたのは、誠の目から。

「……わ、カッコ悪……っ。男のくせに、嬉し泣きとか……っ。」

誠は乱暴に袖で目を拭くと、箱を包みこんでいる私の手ごと、いつの間にか私より大きくなった手で温かく包んだ。

「ありがとう……加寿姉。」

「私も……好きになってくれて、ありがとう誠……。」

⏰:08/01/06 00:50 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#657 [向日葵]
・・・・・・・・・・・・・・・・

幸せな気持ちで、だけどどこかお互い初々しい雰囲気を漂わせながら、仲良く手を繋いで帰っていた。

「気にしないでいいからね。俺の抱き合ってた事。あれ、無理矢理抱きつかれただけだから。」

「なら、誠も気にしなくていいからね。丹下君。彼、彼女いるから。」

「そっか……。」と呟いた誠の顔は、ホッとして嬉しそうに微笑んでいた。

そんな彼が、とても愛しくて、頬に唇を一瞬押し付けた。

⏰:08/01/06 00:54 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#658 [向日葵]
「――――っ!!」

手を繋いだまま、距離をおく誠。

「クスクス……。すごい顔赤い……っ。」

箱に詰め込んだ、大好きって気持ちが、ちゃんと誠に届いたみたい。

今、とても穏やかな気持ち……。

みんな……そうじゃないのかな。

大好きな人といれば、嬉しい事、辛い事、楽しい事、悲しい事……。
沢山、共有出来る。

様々な形。
様々な色。

⏰:08/01/06 00:57 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#659 [向日葵]
そんな恋愛模様を、人はこんな風に例えるのだった。







まるで、ビー玉みたいだと……。

⏰:08/01/06 00:59 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#660 [向日葵]
*ビー玉ラバーズ*

*END*

⏰:08/01/06 01:00 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#661 [向日葵]
*あとがき*

と、言う訳で

ビー玉ラバーズはこれにて終わりでございます
読んで頂いた皆様、又、応援して頂いた皆様、本当にありがとうございました


よろしければ
>>283の方に感想板がありますんで、感想頂けると嬉しいです

⏰:08/01/06 01:02 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#662 [向日葵]
アンカーよければお使い下さい

>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-670

⏰:08/01/06 01:06 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#663 [我輩は匿名である]
集まり

⏰:10/03/23 14:30 📱:W43H 🆔:☆☆☆


#664 [我輩は匿名である]
>>1-50
>>50-100
>>100-150
>>150-200
>>200-250
>>250-300
>>300-350
>>350-400

⏰:10/04/07 19:40 📱:SH06A3 🆔:☆☆☆


#665 [我輩は匿名である]
>>400-450
>>450-500
>>500-550
>>550-600
>>600-650

⏰:10/04/07 19:41 📱:SH06A3 🆔:☆☆☆


#666 [我輩は匿名である]
666 666 666
666 666 666
666 666 666

⏰:10/04/07 22:23 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#667 [我輩は匿名である]
>>651-680

⏰:10/04/07 23:26 📱:N08A3 🆔:☆☆☆


#668 [我輩は匿名である]
大好き!あげ!

⏰:11/02/12 03:49 📱:SH03A 🆔:☆☆☆


#669 [○○&◆.x/9qDRof2]
>>1-40

⏰:22/10/04 23:19 📱:Android 🆔:☆☆☆


#670 [○○&◆.x/9qDRof2]
>>600-630

⏰:22/10/05 00:12 📱:Android 🆔:☆☆☆


#671 [○○&◆.x/9qDRof2]
>>630-650

⏰:22/10/05 00:13 📱:Android 🆔:☆☆☆


#672 [○○&◆.x/9qDRof2]
>>30-60

⏰:22/10/05 01:01 📱:Android 🆔:☆☆☆


#673 [○○&◆.x/9qDRof2]
>>60-90

⏰:22/10/05 01:02 📱:Android 🆔:☆☆☆


#674 [○○&◆.x/9qDRof2]
>>90-120

⏰:22/10/05 01:03 📱:Android 🆔:☆☆☆


#675 [○○&◆.x/9qDRof2]
>>110-140

⏰:22/10/05 01:04 📱:Android 🆔:☆☆☆


#676 [○○&◆.x/9qDRof2]
>>140-170

⏰:22/10/05 01:05 📱:Android 🆔:☆☆☆


#677 [○○&◆.x/9qDRof2]
>>170-200

⏰:22/10/05 01:07 📱:Android 🆔:☆☆☆


#678 [わをん◇◇]
それに気付いてほしかった

―――――――――……

目を覚ました。
あれからどれくらい経ったのだろう?
ここは天国‥?

「橘様!ナナシが目覚めました…!」

たち‥ばな……橘?
何故…?

「私がお前を手放すと思ったか?」

何故父がいるの。
私は…死んでいないの?

⏰:22/11/03 18:37 📱:Android 🆔:☆☆☆


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