*柴日記*
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#901 [○○&◆.x/9qDRof2]
春への想い
雪が降っていた。
しんしんと積もる雪の音に、耳を傾ける。
白に近い灰色の空を見上げながら思うは貴方のこと。
:22/10/04 17:46
:Android
:☆☆☆
#902 [○○&◆.x/9qDRof2]
冷たさも感じないくらい、この白い絨毯の上に寝転んでいる。
それほど貴方のことを考えてる。
重いかな?
重いよね。
:22/10/04 17:46
:Android
:☆☆☆
#903 [○○&◆.x/9qDRof2]
私の想いはまるで雪のよう。
軽そうに見えて、その想いは積もれば積もるほど重くなっていく。
だから貴方は私の前からいなくなってしまったの?
一筋涙が流れて耳へとつたっていく。
:22/10/04 17:46
:Android
:☆☆☆
#904 [○○&◆.x/9qDRof2]
空気のせいか、まだ体温がある顔に触れる涙はひどく冷たく感じた。
まるで貴方の気持ちを表したみたい。
私のことなんて、もう忘れるくらい冷めてしまったのでしょう。
:22/10/04 17:47
:Android
:☆☆☆
#905 [○○&◆.x/9qDRof2]
しんしんと降る音の中で、サクサクと軽快に雪を踏む音が聞こえてきた。
この広く白い草原に足を踏み入れたのは誰?
するとやがて、音が無くなって、またしんしんという音だけが聞こえた。
1つの影が私にかぶさる。
:22/10/04 17:47
:Android
:☆☆☆
#906 [○○&◆.x/9qDRof2]
間近で見えるは、あの人。
待ちわびた人。
愛しい人。
「冷たいね。」
そう言いながら、凍りついた私の頬に、太陽のように温かい貴方の手が触れる。
:22/10/04 17:47
:Android
:☆☆☆
#907 [○○&◆.x/9qDRof2]
そして愛おしそうに私を見つめながら微笑む。
私の心が、寒い冬から草花溢れる春へと変わる。
:22/10/04 17:47
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:☆☆☆
#908 [○○&◆.x/9qDRof2]
温かい日差しの中、私は貴方と手を繋ぎ笑いあう。薬指に、結ばれた証をつけて。
:22/10/04 17:47
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:☆☆☆
#909 [○○&◆.x/9qDRof2]
:22/10/04 17:48
:Android
:☆☆☆
#910 [○○&◆.x/9qDRof2]
ゆびきりげんまん
ゆびきりげんまん、うそついたらはりせんぼんのーます。
ゆびきった。
:22/10/04 17:49
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:☆☆☆
#911 [○○&◆.x/9qDRof2]
「私ね、昔約束したんだ」
「約束?へぇー、誰とよ?」
図書館の机。
私の前に座る友達が読んでいた本を閉じた。こんな話にも興味を持ってくれたらしい。
広辞苑を読んでいたのだから、相当暇だっただけなのかも知れないけど。
:22/10/04 17:49
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:☆☆☆
#912 [○○&◆.x/9qDRof2]
「誰かは思い出せないんだ。どんな約束かもよく憶えていない」
「何それ。約束した事しか憶えていないの?」
「うん。誰かと指切りげんまんしたんだ」
:22/10/04 17:49
:Android
:☆☆☆
#913 [○○&◆.x/9qDRof2]
ゆびきりげんまん、うそついたらはりせんぼんのーます。
ゆびきった。
頭の中で、そのフレーズがずっと反芻される。
あの約束で、初めて交わした指切りげんまん。
:22/10/04 17:50
:Android
:☆☆☆
#914 [○○&◆.x/9qDRof2]
でもいつだったっけ?結構幼い頃だったような気がする。
でも人生4、5年ぐらい生きてりゃあの歌には出会えるし。何とも確証がない。頭の中で壊れたようにあのフレーズがずっと流れる。
:22/10/04 17:50
:Android
:☆☆☆
#915 [○○&◆.x/9qDRof2]
ゆびきりげんまん、うそついたらはりせんぼんのーます。
ゆびきった。
「…あっ」
「…?どしたの?」
「思い出したのよ」
「誰と約束したかを?」
「ううん、約束した事を」
:22/10/04 17:50
:Android
:☆☆☆
#916 [○○&◆.x/9qDRof2]
うそついたら、ね?
約束した相手の声だけが頭の中で再生される。
少し低い女の子の声。顔は忘れたけど、声は思い出せる。
赤いランドセルに黄色い帽子をかぶって、約束したんだ。
あれは多分初めての指切りげんまん。
:22/10/04 17:50
:Android
:☆☆☆
#917 [○○&◆.x/9qDRof2]
「一緒に地獄へ堕ちよう、って約束したんだ」
あの子は、憶えてるのかな。
:22/10/04 17:50
:Android
:☆☆☆
#918 [○○&◆.x/9qDRof2]
【決意】
ベッドの中で彼にしがみつきながら、朦朧とした意識の中で私は考えた。
:22/10/04 17:51
:Android
:☆☆☆
#919 [○○&◆.x/9qDRof2]
―今日、言おう。
きっかけを待っていたらいつまで経っても切り出せない。
彼と私は求めるものが違いすぎる。
:22/10/04 17:52
:Android
:☆☆☆
#920 [○○&◆.x/9qDRof2]
彼を強く感じ、私の思考はそこで途切れた。
ランジェリーを着けながらどう切り出そうか考えていると、3年間の彼との思い出がぼんやりと浮かんできた。
:22/10/04 17:52
:Android
:☆☆☆
#921 [○○&◆.x/9qDRof2]
温かく、そして切なくなった。
でも、これでいい。彼との今までの生活は、決して悲しいものじゃない。愛しているからこそ、大切に思うからこそ、お互いのために離れよう。
:22/10/04 17:52
:Android
:☆☆☆
#922 [○○&◆.x/9qDRof2]
「あのさ、」
刹那。後ろから彼に抱きすくめられた。と同時に左手に無機質な冷たさを感じた。
指輪だった。
「お前は俺と一緒にいればいいんだよ。」
私の決意は、柔らかく崩れていった。
:22/10/04 17:52
:Android
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#923 [○○&◆.x/9qDRof2]
すれ違い
(※すこしホラー※)
昨日、嫌なことがあった。いや、嫌なことなんて毎日ある。なぜなら、ぼくはいじめられているから。良いことなんて、ここ数年あったことがない。
:22/10/04 17:54
:Android
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#924 [○○&◆.x/9qDRof2]
でも、昨日は特別に嫌なことがあった。帰り道にいつも通り、ぼくの好きなひとみちゃんの後をつけていたら、彼女は他校の男子と待ち合わせしていた。
:22/10/04 17:54
:Android
:☆☆☆
#925 [○○&◆.x/9qDRof2]
ぼくは、ひとみちゃんと付き合えるなんて勘違いするほど馬鹿じゃないから、彼女が他の男と待ち合わせしてデートするのは仕方ない。ぼくにはどうしようもないことだ。
:22/10/04 17:54
:Android
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#926 [○○&◆.x/9qDRof2]
しばらくひとみちゃんと男の後をつけて、日が暮れだした頃、二人は公園に入っていった。ベンチに座って楽しそうに話す二人を、ぼくは隠れて見ていた。男がうらやましかった。
:22/10/04 17:55
:Android
:☆☆☆
#927 [○○&◆.x/9qDRof2]
あれがぼくだったら.......そう思っていたら、男がひとみちゃんにキスをした。ぼくの大好きなひとみちゃんに!ひとみちゃんにキスの経験が無いのを知っていたぼくは、彼女が嫌がる、助けなきゃ、とその場に飛び出そうとした.......が、ぼくの考えとは逆に、彼女は自分から舌を入れたり、男の背中を撫で回したり。
:22/10/04 17:55
:Android
:☆☆☆
#928 [○○&◆.x/9qDRof2]
なんて淫乱なんだ!騙された……あんな女だったなんてっ!
ぼくは彼女に幻滅した。そして今日、ここに来た。ぼくはいつも、嫌なことがあると近くの山に登る。
:22/10/04 17:55
:Android
:☆☆☆
#929 [○○&◆.x/9qDRof2]
山と言っても、頂上まで30分もかからない小さな山だ。ぼくは、頂上に続く獣道を慣れた足取りで歩いていた。10分ほど歩くと、茂みの中に見覚えのあるものを発見した。
:22/10/04 17:55
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#930 [○○&◆.x/9qDRof2]
あの淫乱女.......ひとみがいつも首に巻いているマフラーだ。なぜこんなところに?誰か他の人の?いや、毎日後をつけているぼくが見間違うはずはない。ぼくは地面に落ちていたマフラーを拾って匂いを嗅いでみた。
:22/10/04 17:55
:Android
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#931 [○○&◆.x/9qDRof2]
間違いない、何日か前に嗅いだ体操服と同じ匂いだ。ひとみが近くにいるんだと思い、ぼくは茂みの奥へと入り込んでいった。5分ほど茂みの中を突き進んだぼくは、再びひとみの落としものを見つけた。
:22/10/04 17:56
:Android
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#932 [○○&◆.x/9qDRof2]
彼女が肌身離さず持っている白い携帯電話だ。ぼくは素早く拾いあげると、携帯電話のボタンを操作する。この作業は、ぼくが夢にまで見ていたものだった。
:22/10/04 17:56
:Android
:☆☆☆
#933 [○○&◆.x/9qDRof2]
いままで一度もチャンスが無かったのだが、ぼくの気持ちが変化してからこんなことがあるなんて、皮肉なものだ。次々と画面に表れるのは、ひとみと友達のツーショット写真や、男と交わしたメッセージ.......だが、あるメール画面が表示された時、ぼくの手は止まった。
:22/10/04 17:56
:Android
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#934 [○○&◆.x/9qDRof2]
『××山のコテージで待ってる』
送信メールの中で見つけたものだが、宛先の名前には見覚えがない。どうせあの他校生か誰かだろう。
:22/10/04 17:56
:Android
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#935 [○○&◆.x/9qDRof2]
この山の頂上の少し手前には、なぜかひとつだけポツリと建てられた小さなコテージがある。そこで彼女が誰かを待っているようだ。ぼくは迷わずその場所に向かった。
:22/10/04 17:56
:Android
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#936 [○○&◆.x/9qDRof2]
茂みを掻き分けてどのくらい進んだだろうか、コテージが見えてきた。だが、周囲に人影らしきものはない。あの中で、あいつはまた淫らなことをしているんじゃないだろうか。
:22/10/04 17:57
:Android
:☆☆☆
#937 [○○&◆.x/9qDRof2]
見たくない。はずなのに、ぼくのからだは意識を無視して行動していた。ぼくは建物の裏側から、周囲の様子を伺いながら慎重に近づいた。そしてコテージの壁にはりついて、窓からこっそりと内部を覗く。
:22/10/04 17:57
:Android
:☆☆☆
#938 [○○&◆.x/9qDRof2]
緊張しながらも、ぼくはひとみの姿を探した.......だが、ひとみどころか中には誰の姿も無かった。ほっとしたのと同時に、期待を裏切られたような気分だった。
:22/10/04 17:57
:Android
:☆☆☆
#939 [○○&◆.x/9qDRof2]
もう帰った後だったのだろうか。ぼくは、表に回ってコテージのドアを開けた。やはり中には誰もいない。だが、テーブルの上に置かれた赤い布がぼくの目に映った。
:22/10/04 17:57
:Android
:☆☆☆
#940 [○○&◆.x/9qDRof2]
あれは……制服のスカーフだ。近づこうとしてコテージの中に一歩足を踏み入れた瞬間、頭に衝撃が走ってぼくは崩れ落ちた。痛みに顔を歪めているぼくの耳に、男の声が聞こえた。
:22/10/04 17:57
:Android
:☆☆☆
#941 [○○&◆.x/9qDRof2]
「こいつ、やっちゃっていいの?」
「うん。いいよ」
それに答えたのは.......間違いない、ひとみだ!どういうことだ?なぜひとみがぼくを?
:22/10/04 17:58
:Android
:☆☆☆
#942 [○○&◆.x/9qDRof2]
「ずっと付きまとわれててさ。キモいんだよね」
ぼくはもうお前に付きまとうつもりは無い!だが、男の足が倒れているぼくのみぞおちを強打したため、声にはならなかった。
:22/10/04 17:58
:Android
:☆☆☆
#943 [○○&◆.x/9qDRof2]
痛みをこらえて目を開けると、視線の先には嫌悪感に満ちたひとみの顔があった。視界の端を棒のようなものが通りすぎると、すぐに頭に痛みを感じた。何かが弾けるような感覚の後、ぼくは意識を失った。
:22/10/04 17:58
:Android
:☆☆☆
#944 [○○&◆.x/9qDRof2]
現実を遮断する直前に聞いたのは、ひとみの声だった。
:22/10/04 17:58
:Android
:☆☆☆
#945 [○○&◆.x/9qDRof2]
「ストーカーだったなんて、幻滅した.......好きだったのに」
:22/10/04 17:58
:Android
:☆☆☆
#946 [○○&◆.x/9qDRof2]
werewolf
あぁ……
僕は何をしているのだろう。君にはずっと隠していたのに、君が満月が綺麗なんて言うから。
:22/10/04 18:02
:Android
:☆☆☆
#947 [○○&◆.x/9qDRof2]
君がこんな姿になったのは僕のせいじゃない。否、誰のせいでもないんだ。仕方なかったんだ。
:22/10/04 18:02
:Android
:☆☆☆
#948 [○○&◆.x/9qDRof2]
だって僕は【狼男】なんだから。満月を見た瞬間から僕の意志に関係なく、手足には体を切り裂き肉をえぐるための爪が生え、体には人間の体毛とは程遠い動物の毛が生えだす。
:22/10/04 18:02
:Android
:☆☆☆
#949 [○○&◆.x/9qDRof2]
口元は大きく裂け獲物をしとめる為の牙が生える。それから、のどの渇きを潤すために鮮血をを求め、空腹を満たすために肉を求め、欲望のままに女のゾクゾクするような悲鳴を求めてしまう。
:22/10/04 18:03
:Android
:☆☆☆
#950 [○○&◆.x/9qDRof2]
そんな僕を見て君は『化け物!!』と叫んだね。そんな事は分かっていたんだ。自分は人間ではないことぐらい百も承知していたよ。
:22/10/04 18:03
:Android
:☆☆☆
#951 [○○&◆.x/9qDRof2]
それでも人間の姿の時だけは君と同じ時間を過ごし些細なことで幸せを感じられた。幸せだったんだ。こんな淡い時間がずっと続くと思ってた。
:22/10/04 18:03
:Android
:☆☆☆
#952 [○○&◆.x/9qDRof2]
でも狼になった僕は僕の意志では止められない。ふと我に返ったとき僕が噛みついたであろう君の首筋から溢れ出す朱色の血、命が切れる前の微かな呼吸、赤みをなくした小さな唇、全てが美しいと思ってしまった。
:22/10/04 18:03
:Android
:☆☆☆
#953 [○○&◆.x/9qDRof2]
あぁ……
本当に僕は狼なんだな。
もうこれで人を殺したのは4人目だろうか。だがそんな事はもうどうでもいい。僕の愛した人はこの世にいない。否、僕の牙が君をこの世から去らせた。
:22/10/04 18:03
:Android
:☆☆☆
#954 [○○&◆.x/9qDRof2]
あぁ……
僕は狼。
人間でもない
狼でもない化け物さ。
:22/10/04 18:03
:Android
:☆☆☆
#955 [○○&◆.x/9qDRof2]
【黄-yellow-】
初めてあの子と話をした。
ビリビリ、ビリビリ。
雷が落ちたかと思った。
僕の頬はじきに腫れ上がるだろう。
:22/10/04 18:12
:Android
:☆☆☆
#956 [○○&◆.x/9qDRof2]
⏰:11/03/30 15:39 📱:F08B 🆔:iAaeFAuo
#77 [我輩は匿名である]
ああ。
そういえばずっと前にも、これとは別のもっと体中痺れるような電撃が走った事があったのを僕は覚えている。
:22/10/04 18:12
:Android
:☆☆☆
#957 [○○&◆.x/9qDRof2]
⏰:11/03/30 15:41 📱:F08B 🆔:iAaeFAuo
#78 [我輩は匿名である]
―――――――
一年前…
僕はあの子に恋をした。
一目惚れだとすぐに分かった。
身体が痺れたように動かなかった。
目があったその刹那、時が止まったんだ。
:22/10/04 18:12
:Android
:☆☆☆
#958 [○○&◆.x/9qDRof2]
⏰:11/03/30 15:43 📱:F08B 🆔:iAaeFAuo
#79 [我輩は匿名である]
そのすぐ後で同じ学校の生徒で隣のクラスだという事が分かった。
――運命?
などと少し乙女みたいな考えをしてしまったけれど、ただの偶然だろう。
それから僕はあの子を見つける度、無意識に目で追っていたけれど、あの時みたいに目があうことはなかった。
⏰:11/03/30 17:56 📱:F08B
:22/10/04 18:12
:Android
:☆☆☆
#959 [○○&◆.x/9qDRof2]
🆔:iAaeFAuo
#80 [我輩は匿名である]
だがその乙女のような馬鹿みたいな考えは案外的外れではなかった。
暖かい季節が訪れ、僕はあの子と同じクラスになった。
:22/10/04 18:13
:Android
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#960 [○○&◆.x/9qDRof2]
⏰:11/03/30 17:57 📱:F08B 🆔:iAaeFAuo
#81 [我輩は匿名である]
…まさか隣の席だったりして。
そこまで神は優しくなかった。
僕は窓際の一番後ろの席、あの子は廊下側の一番前の席。
:22/10/04 18:13
:Android
:☆☆☆
#961 [○○&◆.x/9qDRof2]
その見事な離れ具合に、誰にも気付かれないよう窓の外を見る振りをして少し笑ってしまった。
⏰:11/03/30 20:55 📱:F08B 🆔:iAaeFAuo
:22/10/04 18:13
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#962 [○○&◆.x/9qDRof2]
#82 [我輩は匿名である]
そうして新しいクラスに慣れはじめ、僕はあの子と話す事なく梅雨が終わり暑い季節を迎えようとしていた。
だけど今日、僕は遂にあの子と話す事になる。
それはお互いにあまり良いことではなかったのだろうか…。
:22/10/04 18:13
:Android
:☆☆☆
#963 [○○&◆.x/9qDRof2]
⏰:11/03/30 20:57 📱:F08B 🆔:iAaeFAuo
#83 [我輩は匿名である]
―――――――
放課後、忘れ物があったのを思い出した僕は廊下を引き返した。
「ねぇーあたしの隣の席の奴!全然話さないし、笑わないの。顔はいいけど鼻にかけんなっつーの!ああいうタイプ苦手だよ。」
教室に入ろうとした僕は、僕の隣の席の人があの子と話しているのが見えた。
「あぁ、私も苦手かな。」
引きつった笑顔のあの子の口から出たその言葉に思わず僕はあの子の元へ向かい、目を見て一言。
「僕は君の事が嫌いだ。」
:22/10/04 18:13
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:☆☆☆
#964 [○○&◆.x/9qDRof2]
そして――
⏰:11/03/30 21:05 📱:F08B 🆔:iAaeFAuo
#84 [我輩は匿名である]
ビリビリ、ビリビリ。
雷が落ちたかと思った。
僕の頬はじきに腫れ上がるだろう
僕はあの子の平手打ちを喰らった
⏰:11/03/30 21:07 📱:F08B
:22/10/04 18:14
:Android
:☆☆☆
#965 [○○&◆.x/9qDRof2]
🆔:iAaeFAuo
#85 [我輩は匿名である]
我ながら馬鹿な事を言ったなぁと。
小学生じゃあるまいし…。
あんな事が言いたかった訳じゃないのに
⏰:11/03/30 21:10 📱:F08B
:22/10/04 18:14
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#966 [○○&◆.x/9qDRof2]
🆔:iAaeFAuo
#86 [我輩は匿名である]
自分の言った言葉と置かれている状況をやっと理解した。
嫌われていた事なんてもうどうでもいい。
僕は教室から出て行ったあの子を追いかけた。
ただ…本当の気持ちを伝える為に。
【黄-yellow-】完
:22/10/04 18:14
:Android
:☆☆☆
#967 [○○&◆.x/9qDRof2]
:22/10/04 18:15
:Android
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#968 [○○&◆.x/9qDRof2]
:22/10/04 18:16
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:☆☆☆
#969 [○○&◆.x/9qDRof2]
:22/10/04 18:17
:Android
:☆☆☆
#970 [○○&◆.x/9qDRof2]
:22/10/04 18:18
:Android
:☆☆☆
#971 [○○&◆.x/9qDRof2]
自分の言った言葉と置かれている状況をやっと理解した。
嫌われていた事なんてもうどうでもいい。
僕は教室から出て行ったあの子を追いかけた。
ただ…本当の気持ちを伝える為に。
【黄-yellow-】完
:22/10/04 18:18
:Android
:☆☆☆
#972 [○○&◆.x/9qDRof2]
:22/10/04 18:19
:Android
:☆☆☆
#973 [○○&◆.x/9qDRof2]
とある禁忌。
これを犯した少年は翼を奪われ下界へ追放された。
そんな彼を愛した少女はその美しい翼で彼の後を追った。
―下界へ堕ちる前、少年と少女が交わした約束。
:22/10/04 18:20
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:☆☆☆
#974 [○○&◆.x/9qDRof2]
《強く生きて再びここで逢おう》
少年リオンはリサという名の少女に転生し、
少女エールはエイトという名の少年に転生した。
:22/10/04 18:21
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:☆☆☆
#975 [○○&◆.x/9qDRof2]
住む世界が変わっても尚、二人は結ばれる運命にあった。
だがリサを庇ったエイトは命を落とし、その魂に宿ったエールは天界へ戻った。
:22/10/04 18:21
:Android
:☆☆☆
#976 [○○&◆.x/9qDRof2]
罪深き天使、リオンの後を追ったエールはこの先リサと会う事を禁じられた。
これを犯せば翼を失う事になるだろう。
:22/10/04 18:21
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:☆☆☆
#977 [○○&◆.x/9qDRof2]
神はエールが天使である事を許したが天界にはもう彼女の居場所など何処にもなく、リオンと約束したあの場所で彼を待ち続ける事にした。
その後、彼女はリサと出会い翼を失う運命にあった。
:22/10/04 18:21
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:☆☆☆
#978 [○○&◆.x/9qDRof2]
「エール、そろそろ時間だ。僕はもう行くよ。」
「えぇ。約束…信じてるから。また逢いましょうリオン。」
―朝、カーテンの隙間から漏れる眩しい光で目が覚めた。
:22/10/04 18:21
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:☆☆☆
#979 [○○&◆.x/9qDRof2]
私は滲んだ視界を拭い、近々父に会いに行こうと思った。
あの日出て行く父に言ったあの台詞。
《最低。あんたと親子だなんて考えただけで吐き気がする。私の前から消えて。二度とその顔見せないで!》
:22/10/04 18:22
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:☆☆☆
#980 [○○&◆.x/9qDRof2]
ちゃんと謝って本当の気持ちを伝えたい。
お父さん、やっぱりあなたは私のお父さんだよ。
あの川覚えてる?今の私には少し辛い場所だけど、昔と変わらず大好きな場所なんだよ。
「新しい家族と幸せに。」
「私達に幸せをくれてありがとう。」
:22/10/04 18:22
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:☆☆☆
#981 [○○&◆.x/9qDRof2]
そして今日も"強く生きよう"
命尽きるその日まで…。
―約束は必ず守るよ、エイト。
【白-white-】完
:22/10/04 18:22
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#982 [○○&◆.x/9qDRof2]
卒業
もうこの学校に先輩はいない。先輩は少しだけ春の木漏れ日が差し込んだ先週の金曜日、わたしの通う高校を卒業した。もうこの学校に先輩はいない。朝わざとぎりぎりに学校に登校しても、昼休みに売店に行っても、移動教室の時友達に無理を言って遠回りしてみても。
:22/10/04 18:23
:Android
:☆☆☆
#983 [○○&◆.x/9qDRof2]
もう先輩を見つけることはできない。
あと二年早く生まれたかった。なんどその言葉を口にしただろう。所詮、わたしは後輩。たまに挨拶をするのがわたしの精一杯の自己表現。
:22/10/04 18:23
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#984 [○○&◆.x/9qDRof2]
だけど先輩は、少しだけめんどくさそうな顔をして頭を下げてくれる。それだけで一日中幸せになれた。名前を呼んでくれた日など一生忘れないと思った。もちろん、いまでも覚えている。
:22/10/04 18:24
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:☆☆☆
#985 [○○&◆.x/9qDRof2]
だけど。そんな先輩はこの学校を卒業してしまった。いまでも、朝学校に来れば、まず先輩の姿を探してしまう。売店へ行くと先輩はいないと頭では分かっているのに、目が勝手に先輩を探してしまう。こころが勝手に今日もパンを買ってるんじゃないかと期待してしまう。
:22/10/04 18:24
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:☆☆☆
#986 [○○&◆.x/9qDRof2]
廊下ですれ違うことは二度とないのに、先輩を一目見ようと遠回りしてしまう。先輩とは、一年しか同じ学校に通っていないけど、その学校の至る所に先輩の思い出が隠れている。
:22/10/04 18:24
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#987 [○○&◆.x/9qDRof2]
それでも。わたしはこの恋を終わらせるつもりはない。確かに想いは届かないだろう。だけど、わたしが先輩に恋した時間は永久にわたしのこころの中に残るから。短い期間だったけどわたしのこころは先輩でいっぱいになったから。
:22/10/04 18:24
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#988 [○○&◆.x/9qDRof2]
だから。わたしは先輩を忘れない。
卒業おめでとうございます。
:22/10/04 18:24
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#989 [○○&◆.x/9qDRof2]
春への想い
雪が降っていた。
しんしんと積もる雪の音に、耳を傾ける。
白に近い灰色の空を見上げながら思うは貴方のこと。
:22/10/04 18:25
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#990 [○○&◆.x/9qDRof2]
冷たさも感じないくらい、この白い絨毯の上に寝転んでいる。
それほど貴方のことを考えてる。
重いかな?
重いよね。
:22/10/04 18:25
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#991 [○○&◆.x/9qDRof2]
私の想いはまるで雪のよう。
軽そうに見えて、その想いは積もれば積もるほど重くなっていく。
だから貴方は私の前からいなくなってしまったの?
一筋涙が流れて耳へとつたっていく。
:22/10/04 18:25
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#992 [○○&◆.x/9qDRof2]
空気のせいか、まだ体温がある顔に触れる涙はひどく冷たく感じた。
まるで貴方の気持ちを表したみたい。
私のことなんて、もう忘れるくらい冷めてしまったのでしょう。
しんしんと降る音の中で、サクサクと軽快に雪を踏む音が聞こえてきた。
:22/10/04 18:25
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#993 [○○&◆.x/9qDRof2]
この広く白い草原に足を踏み入れたのは誰?
するとやがて、音が無くなって、またしんしんという音だけが聞こえた。
1つの影が私にかぶさる。
間近で見えるは、あの人。
待ちわびた人。
愛しい人。
:22/10/04 18:25
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#994 [○○&◆.x/9qDRof2]
「冷たいね。」
そう言いながら、凍りついた私の頬に、太陽のように温かい貴方の手が触れる。
そして愛おしそうに私を見つめながら微笑む。
私の心が、寒い冬から草花溢れる春へと変わる。
温かい日差しの中、私は貴方と手を繋ぎ笑いあう。薬指に、結ばれた証をつけて。
:22/10/04 18:26
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#995 [○○&◆.x/9qDRof2]
どうして僕はこんな底辺にも程がありすぎる高校に入学してしまったんだろう。
:22/10/04 18:28
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#996 [○○&◆.x/9qDRof2]
入学して3年が経とうとしている今でも毎日のように中学生だった自分をボコボコに殴って「楽なんかしないでもっと勉強して普通の底辺高校に行け」と言ってやりたい衝動に駆られる。(あくまで底辺なのは僕は勉強が苦手だからだ)
この高校は、名前を出せばどんな就職先にだって就くことができると有名だった。
:22/10/04 18:29
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#997 [○○&◆.x/9qDRof2]
ただしAV女優や男優、そういう大人の娯楽関係の会社のみだ。
隣の席の可愛いハルカちゃんだって卒業したら「誤背ハルカ」という名前でAV女優デビューが決まっているし、前の席の向井くんは「キャラメル向井」という名前でAV男優のデビューが決まっている。
:22/10/04 18:29
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#998 [○○&◆.x/9qDRof2]
輝かしい(?)未来のために皆今日も一生懸命性の勉強をしている。
「お前いい加減進路決めたらどうだ?男優が嫌ならAV制作会社やポルノ雑誌の編集社なんかもあるぞ?」
「結構です」
母さん、父さん。
僕に社会人としての春は訪れそうにありません。
「何が嫌なんだ?」
:22/10/04 18:29
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#999 [○○&◆.x/9qDRof2]
「全てが嫌です」
「じゃあどうしてこの高校を希望したんだ」
そりゃもう。
入試が「子供はどうやってできるか。3文字の英単語で説明せよ」のみでしたし。
家から徒歩10分でしたし。
ろくにどんな学校かを調べずに入った僕も悪いですけども。
:22/10/04 18:30
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#1000 [○○&◆.x/9qDRof2]
「馬鹿だったからです」
言って酷く虚しくなるのを感じたが、それ以外の回答が思い付かなかった。
「…帰ってよろしい」
そう言って先生から渡されたのはポルノ雑誌の編集社のチラシだった。
『溢れる性欲を満たす雑誌を作りませんか?』なんてキャッチフレーズに溜息しか出なかった。
何で他人の溢れる性欲を満たす雑誌を自分が作らなきゃいけないのか。
冷たい風が吹く帰り道を僕は虚しく一人で歩み始めた。
:22/10/04 18:30
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#1001 [我輩は匿名である]
このスレッドは 1000 を超えました。
もう書けないので新しいスレッドを建ててください。
:22/10/04 18:30
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