他人の情事(18禁)
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#801 [兎]
なんだよ、俺悪もんみてーじゃねぇか…。
「怒ってねぇよ」
「ほ、ほんと?
ごめんね?本当にごめんね?」
「はぁ…だから怒ってねぇっつってんだろ」
「う、うん。
ねぇ、どーすればいいの?早く教えて?」
うんざりしながら言った俺の言葉に笑みを見せるメタボは、性欲も取り戻したようで目をギラつかせ、俺は行動を開始した。
:08/12/25 18:44 :N905i :☆☆☆
#802 [兎]
「なぁまりちゃん、どこ触ってほしい?」
まりちゃんに問い掛けながらベッドに近寄る。
俺を見るまりちゃんの目は、明らかにメタボを見る目と違う。
目を潤ませ口を半開きにして俺に欲情したんだ。
「気持ち良くなりたいんだろ?」
まりちゃんと目を合わせたままベッドへ行くと、ギシッ…ベッドを軋ませメタボが俺のために場所を開けた。
:08/12/25 18:45 :N905i :☆☆☆
#803 [兎]
今までメタボがいた場所に陣取りまりちゃんの体を隅々まで見る。
ベッドの上で縛られた手足
乱れた髪
涙を浮かべた瞳
ピンクに染まった頬
精子で白く濁った口元
首筋に光るメタボの唾液
ピンッと勃起した乳首
皮の剥けたクリ〇リスと
「ひひっ俺に見られて感じてんのか?」
とろみのある液体を溢れさせるむき出しのマ〇コ。
:08/12/25 18:46 :N905i :☆☆☆
#804 [兎]
「はぁ、はぁ、感じて…ないよ…」
触ってもないのに呼吸が乱れてきたな。
「見られて感じるなるていやらしい先生だな、まりちゃんは」
「んんっ…違う…今は先生なんて呼ばないで…」
ギシッ…ギシッ…
手も足もベッドに縛られたままのまりちゃんが、ぎこちなく腰を振りだした。
:08/12/25 18:47 :N905i :☆☆☆
#805 [兎]
「ひひひっそんなに触ってほしいのか?」
「う、うん…触って…?」
まりちゃんは、メタボには言わなかった言葉をあっさり口にする。
メタボはショックを受けたようで床の上で軽くよろけた。
:08/12/25 18:48 :N905i :☆☆☆
#806 [兎]
感じさせたいのは山々だが俺は躊躇し手が出せない。
「岸本くん、お願い…」
お願いされても…なんつーかあれだ。
まりちゃんの体やマ〇コにゃメタボの唾液がベッチャベチャに付いてんだよ…。
メタボの唾液に触れたくない気持ちでいっぱいだ。
…っと、いいこと思いついた。
:08/12/25 18:49 :N905i :☆☆☆
#807 [兎]
:08/12/25 18:53 :N905i :☆☆☆
#808 [兎]
>>797-807続き
「なぁ、オナニーしろよ」
「えぇっ!?」
「オナニーだよ、オナニー。毎日してんだろ?」
「そんなこと…」
まりちゃんは恥じらいを含んだ顔でプイッと横を向く。
「そんな顔しても俺は触んねーよ?」
今度は頬を膨らませた。
:09/01/19 15:46 :N905i :☆☆☆
#809 [兎]
正直触りたい。
何度もイかせたい。
俺のをブチこんでやりたいがメタボのせいで…。
わりぃな、まりちゃん。
俺はまりちゃんの右手のネクタイを外した。
「なにすんだよ岸本くん!」
「そー怒るなメタボ。
手が自由じゃなきゃオナれねーだろ?
見たくねーのか?まりちゃんのオナニー」
「み、見たいっ!!」
「ならおとなしくしとけ」
:09/01/19 15:46 :N905i :☆☆☆
#810 [兎]
「ほ、ほんとにするの…?」
「当たり前だろ?
しっかり見ててやるよ」
ニヤついて言った俺の言葉にまりちゃんは、再びマ〇コを潤ませた。
「んふぅっあんっあ、あ、あ、あんっ…ああぁん」
自由になった右手を使いクリ〇リスに刺激を送り腰を浮かす。
:09/01/19 15:47 :N905i :☆☆☆
#811 [兎]
「やぁっ、いいのぉ、クリ気持ちいよぉ…あんっもっと、もっと良く見て岸本くん!
私のいやらしいオマ〇コもっと見てえぇ!!」
すげぇエロい。
勃起したクリ〇リスは赤く充血し、マ〇コは物欲しげにパクパクくちを開ける。
俺も我慢の限界だが、メタボは毛の中に手を突っ込み息を荒くし始めた。
「はぁ、はぁ…うぅっ、すごい、すごいよかんなちゃん」
:09/01/19 15:48 :N905i :☆☆☆
#812 [兎]
目の前でこんなに激しくオナられたらメタボじゃなくてもそーなるわな。
「はあぁんっ!!
いいっ、ああっ、あ、あ、あ、あっイクイクイクー見られながらイッちゃうー」
まりちゃんの爪先に力が入り手の動きが加速する。
「はぁっ、はぁはぁはぁ…んんっ…あっあんっ…ああああーーイックゥッ!!」
ビクンッ。
ひときわ大きく鳴くと体を浮かせ濃い液体をシーツに飛ばす。
:09/01/19 15:49 :N905i :☆☆☆
#813 [兎]
ひくひくマ〇コ痙攣させるまりちゃんは、ベッドの上で小刻みな息を繰り返す。
ひひっ、これからどーしてやろうか?
「う、うおぉっ」
ガバッ。
俺が行動を起こす前にメタボが先に動いた。
:09/01/19 15:50 :N905i :☆☆☆
#814 [兎]
「んふぅ、ああんっ」
「フー、フー、ズュブグチュチュックチュクチュッ」
メタボがベッドの横から体を前のめりに倒し、ヒクヒク痙攣を続けるまりちゃんのマ〇コに口を当て舐め始めたんだ。
「お、おいし、はぁ、おいしい…かんなちゃんのエッチな味がして美味しいよ」
「んっ、ああっ今ダメ…やっ、感じちゃ、あぁんっ」
ここはメタボに任せて俺は保健室を物色するか。
:09/01/19 15:51 :N905i :☆☆☆
#815 [兎]
「あっ、やっやっやぁんっ、やめっ佐藤くんやめて」
背中越しにまりちゃんのあえぎ声が聞こえる。
はりきってんなメタボ。
「や、やだ。僕がかんなちゃんをイカせるんだ。
はぁ…はぁ…もっともっと僕で感じて」
:09/01/19 15:52 :N905i :☆☆☆
#816 [兎]
「ひやあぁっ!!
クリ舐めないで!ま、またイクッ!
指抜いてっお願い。
やっイッちゃうっ…あっあっあっあっイクゥッ!!
ああぁああんっ!」
「はぁ、はぁ…ぐふっ、イッちゃったねかんなちゃん。僕の指気持ち良かったでしょ?
この小さい穴に3本も入ってたんだよ?ぐふふっ」
「はぁ…ち、ちがう…ちがうの…いやっ!」
泣きそうな声で言うとまりちゃんは、自由な右手で顔を隠す。
:09/01/19 15:54 :N905i :☆☆☆
#817 [兎]
「ぐふふっ。
まだ僕の指しめつけてるのに何が嫌なの?
はぁ、はぁ、僕のオチンチンも気持ち良くしてよ」
「オチン…チン…」
嫌よ嫌よも好きのうち。
とはよく言ったもんだ。
ひひっ、指とオナニーだけでイッたまりちゃんにその言葉は危険だろ。
ほら、目が輝きだした。
>>644必読
>>808-817更新分
:09/01/19 15:56 :N905i :☆☆☆
#818 [兎]
「そんな顔してどーしたの?かんなちゃん」
「えっ…?」
「ぐふっ、そんなに僕のオチンチン欲しいの?」
「ちがあっ…んんっ…」
:09/02/23 14:25 :N905i :☆☆☆
#819 [兎]
「ちょっと指動かしただけでかんなちゃんの中がウネウネするよ」
「う、動かさないで…」
「なんで?」
「感じたく、ないの…」
:09/02/23 14:26 :N905i :☆☆☆
#820 [兎]
「感じたくない?
さっきまであんなに乱れてたのに僕じゃダメだってゆーの!?」
メタボが大声を出すもんだから俺まで驚いた。
「ち、違う、違うわ!」
「何が違うんだよっ!
岸本くんはよくて僕はダメなんだろ!」
逆上して顔を赤く染めたメタボがまりちゃんの上にまたがった。
:09/02/23 14:28 :N905i :☆☆☆
#821 [兎]
「お、落ち着いて、落ち着いて佐藤くん。
先生の言い方が悪かったわ謝るから、ね?お願い…」
「いいや許さない」
俺はどうするべきだ…?
止めた方がいいよな?
「こないで岸本くん!
いくら岸本くんでもそれ以上くるなら僕許さないよ」
「あ?」
チッ、まぁいいか。
ヤバくなったら止めよう。
:09/02/23 14:30 :N905i :☆☆☆
#822 [兎]
「僕、知識だけならゲームで知ってるから大丈夫だよ。ぐふふっ」
ゲーム?
ああ、エロゲか…。
俺の思いとは裏腹にメタボは自信に満ちた笑い声をあげた。
「お願いやめて…。
ねぇ、ネクタイと包帯解いて…手足自由にして…」
:09/02/23 14:32 :N905i :☆☆☆
#823 [兎]
まりちゃんの泣きそうな声。
俺も心が痛い。
「そそ、そんな声出されると僕興奮しちゃうっ」
「やだぁっやめて!お願い謝るから…」
「泣いても許さないよ?
僕が気持ち良くしてあげるからね、かんなちゃん」
:09/02/23 14:33 :N905i :☆☆☆
#824 [兎]
>>818-823更新分
ぱんぱんに膨れあがった顔。
そこらの女より肉が付いてる胸まわり。
太くて短い手足と指。
何段にも重なったぶよぶよの腹。
こんな体を目の前にその気になれる女は数少ないだろう。
泣いてるとこを見るとまりちゃんも苦手のようだ。
ちなみに俺もそんな性癖は無い。
:09/06/18 16:29 :N905i :☆☆☆
#825 [兎]
「可愛い顔が台無しだよ。
僕の舌で舐めとってあげる。でも足が邪魔だね」
ベッドの上のパイプ。
腕の両脇に縛り付けた足。
顔を舐めるには足の間に体をねじ込むしかないが、メタボの体じゃ入らない。
「しょうがないなぁー足外してあげる。
でも僕を蹴ったら許さないよ」
「蹴らないっ、蹴らないから外してっ!」
:09/06/18 16:30 :N905i :☆☆☆
#826 [兎]
「ぐふふっ」
「あっ…」
メタボはまりちゃんの上にまたが…いや、まりちゃんのマ〇コにチンコ押しつけるように座りながら足の包帯を外していく。
「やっ…当たってる…佐藤くんの当たってる…」
「ぐふふっ騒いだらこのまま入れちゃうよ?」
右足の包帯を外し、左足にとりかかるメタボ。
まりちゃんは息を呑み体を強ばらせる。
:09/06/18 16:31 :N905i :☆☆☆
#827 [兎]
「ほら、両足取れた。
でもこーしなきゃね」
自由になったまりちゃんの両足を今度は横のパイプに縛り付けた。
ちょうど股を開いた状態になったわけだ。
「あれ、涙乾いちゃった?
せっかくペロペロしてあげよーと思ったのに残念」
「やっ!!」
まりちゃんが息を呑み顔を引きつらせるのを俺は、先生用の椅子にまたがりながら見ていた。
:09/06/18 16:32 :N905i :☆☆☆
#828 [兎]
「濡れるのは顔だけじゃないよね。感じたらいっぱい濡れるよねっ?」
「や、やだよ…吸わないでっ…」
「ぐふふっ嫌なの?
でもかんなちゃんの乳首僕の口のなかで堅くなってきたよ」
「ちっ、がうっんっ…やめ…あ、やっ」
まりちゃんは嫌々と目を瞑って首を振る。
「かんなちゃんは感じてない。感じてないよね、うん。それでいーよ。
でも僕はやめない」
まりちゃんの体に覆いかぶさったメタボは、口をすぼめ歯を立てながら左の乳首を吸い上げ右手で、右の乳首を摘む。
:09/06/18 16:33 :N905i :☆☆☆
#829 [兎]
「んふっやだ…、乳首痛いっやめてっ…」
「痛くない痛くない。
かんなちゃんのやだ!は、もっとして。だよね?
僕だんだんわかってきた」
なにが分かってきた。だ、全然分かってねぇ。
俺も乱暴に扱う時はあるが、ありゃ酷い。
そんなに歯を立てて吸う馬鹿がいるか!
乳首の触り方もなっちゃねぇ。
痛くすりゃ感じるとでも思ってんのかね、あいつは。
「はぁはぁはぁはぁ…かんなちゃんのオッパイ美味しい。
ぐふっ、こんなに伸びちゃってエッチなオッパイ」
メタボはまりちゃゎの乳首を親指と人差し指で摘み目一杯上に引き上げた。
:09/06/18 16:33 :N905i :☆☆☆
#830 [兎]
「ひぎっ!?
や、痛いっ!」
「かんなちゃんは痛いの好きでしょ?
もっともっとオッパイいじめてあげるよ」
「やだ止めてっ!痛いのやだっ!!」
メタボはまりちゃんに構わず行為を続ける。
「かんなちゃんのマシュマロオッパイ。
ミルクの匂いのやわらかオッパイ美味しいなぁ〜」
「んんっ!やめてっ!」
「やめていーの?
乳首こんなにコリコリしてるのに?」
「し、してないわ!」
「してるよしてる。ツンッて勃起してる。ぐふふっ」
:09/06/18 16:35 :N905i :☆☆☆
#831 [兎]
メタボは乳首から口を離しまりちゃんを見つめ嬉しそうに笑った。
いや、笑ってる場合じゃねぇ!
「こっち来いメタボ!」
ちらっと俺を見て何事もなかったように行為を続ける。
チッ、あいつシカトかよ。
ゴツンッ!!
「いたっ何するんっ「いーから耳かせ」
メタボの頭を叩きまりちゃんに聞こえないよう耳打ちした。
:09/06/18 16:36 :N905i :☆☆☆
#832 [兎]
「あっあっやだっあんっ」
乳首をめちゃくちゃにイジッてたメタボを見兼ねて俺が直々にレクチャーしたかいあってか、まりちゃんの口から喘ぎ声が漏れはじめた。
「かんなちゃんの顔トロトロしてる。
乳首だけでイきそう?ここ気持ちい?
ハァハァハァ…僕も、僕も気持ち良くなりたい」
「んっはぁ…あん、あっ、オッパイ…あぁんっオッパイ気持ちい…」
:09/06/18 16:37 :N905i :☆☆☆
#833 [兎]
「かんなちゃんかんなちゃんかんなちゃんっ!!僕もっ」
「ダメッ!!もーすぐイきそーなの止めないで!」
あんなに嫌がってたのに止めないで、か。
ちょっと複雑だな。
メタボはまりちゃんの言葉に気を良くしたのか止めていた手を動かしだした。
:09/06/18 16:38 :N905i :☆☆☆
#834 [兎]
「あっあっあっやっあんっ気持ちい…はぁ、気持ちいよ…」
「かんなちゃんの乳首さっきより勃起してる。
オマ〇コなんて触ってないのにビシャビシャだ」
「オマ〇コも気持ち良くなりたあぁっ、だめっやぁんっ本当に、本当に乳首だけでイッちゃう!
ひやああぁぁぁぁああイックゥッッ!!!!」
:09/06/18 16:40 :N905i :☆☆☆
#835 [兎]
ビクッ、ビクッ。
まりちゃんは大きな声をあげて絶頂に達した。
「ほ、本当に乳首だけでイッちゃたね。
そんなに気持ち良かった?
かんなちゃんイッパイいかせてあげたから今度は僕の番だよ。ぐふっ」
メタボに何度もイかされたまりちゃんがベッドの上でグッタリしてるのが妙に腹立つ。
あんなつたない愛撫で簡単にイきやがって。
「フゥーフゥー」
メタボは鼻息を荒くして自分の手でチンコをさすりだした。
:09/06/18 16:41 :N905i :☆☆☆
#836 [兎]
「かんなちゃんのグチュグチュマ〇コに僕のオチンチンが入るんだ。
そ、想像しただけで僕イきそーだよ」
「きしもとくん…おちんちん…先生のオマ〇コ熱いの…早く…早…」
まりちゃんは虚ろな目で小さく呟いたがハッとして目を見開いた。
自分でも気付いたんだろう。
岸本は俺。メタボの名字は佐藤だ。
:09/06/18 16:41 :N905i :☆☆☆
#837 [兎]
「かんなちゃんっ!
今なんて言った?ねぇ、なんて言ったの!?」
顔を赤くして迫るメタボと顔を青くして怯えるまりちゃん。
「さ、佐藤くんって言ったわ!」
「岸本くんて言ったでしょ!僕ちゃんと聞いてたんだから!
かんなちゃんの包帯解いて僕のこと縛ってもらいたかったけどやめた」
あぁ、そーいやこいつMだったな。
縛ってもらいたかったのか…。
:09/06/18 16:42 :N905i :☆☆☆
#838 [兎]
「悪い子にはお仕置きしちゃうもんね」
「なにっムグッ」
「ちょっと黙ってて!」
まりちゃんの口はメタボのチンコによってふさがれた。
>>644必読・他
>>824-838更新分
:09/06/18 16:45 :N905i :☆☆☆
#839 [兎]
>>824-838前回更新分
「むぐっむぐふっぶふっ」
メタボが腰を動かすたびまりちゃんの口が聞いたこともない音を奏でる。
「うぅっ…もっと舌使って吸い上げてよかんなちゃん」
「ず、ずびゅるるっんぐっ」
「あぁ気持ちい…かんなちゃんのフェラきもちふっ、ふあぁぁっ!!」
:09/08/24 17:23 :N905i :DGRO4Rlg
#840 [兎]
ドプドプドプッ
「あーあ…我慢してたからもー出ちゃった。
口に出すつもりなかったのに…」
「ふぐっぬちゅぬちゅ」
最後まで絞り出そうとしてるんだろう。
メタボはイッたあともまりちゃんの口のなかをかき回す。
「うはっ、ぼ、僕の精子とかんなちゃんの唾液が交ざってぬちゃぬちゃしててき、気持ちい。
か、かんなちゃん、僕の精子全部飲まなきゃダメだよ?」
:09/08/24 17:25 :N905i :DGRO4Rlg
#841 [兎]
「んぐっ…ごくごく…んちゅっ…じゅるっ…」
「くうぅっ、僕のオチンチンまで吸われてる。
そ、そんな激しく吸うからまた起っちゃったじゃないか。
や、やっぱり射れて欲しかったんだね?」
「んんっ違う…吸えって言ったから」
:09/08/24 17:26 :N905i :DGRO4Rlg
#842 [兎]
ちゅるんっとまりちゃんの口からチンコを抜きメタボはまりちゃんの腰に手を当てた。
「僕の童貞ありがたく味わってね?かんなちゃん」
グッ、ズブブブッ
「んはあぁぁぁあっ!!!」
グチュッ…
:09/08/24 17:28 :N905i :DGRO4Rlg
#843 [兎]
「そんなに声出しちゃって気持ちいんだね?
ハァハァ…僕も気持ちいよ…かんなちゃんのお肉が僕のオチンチン締めあげて…うっ、動いたらまたすぐイッちゃいそうだよ」
「やっ、中でビクビク動いてるっ」
「くぅ…だ、だってかんなちゃんが締め付けるから。
ハァハァハァハァじ、自分でするよりき、気持ちい…ぐふふっイきそうで動けない」
:09/08/24 17:30 :N905i :DGRO4Rlg
#844 [兎]
「…………………………」
まりちゃんはそんなメタボから目を離さず息を呑んでいたが、その時
「いやあぁぁぁぁあっ!!」
ブルブルブルッ。
メタボの体が小刻みに震えまりちゃんの絶叫がこだました。
:09/08/24 17:31 :N905i :DGRO4Rlg
#845 [兎]
「か…かんなちゃんのなか気持ち良すぎて…動く前にイッちゃった…」
逝ったのがよほどショックだったのかガックリ肩を落としマ〇コからブツを引き抜いた。
ギュッと目を摘むり不快感をあらわにするまりちゃんの接合部からメタボの精液が溢れだす。
:09/08/24 17:31 :N905i :DGRO4Rlg
#846 [兎]
「い、いっぱい出したのにかんなちゃんのオマ〇コがいやらしく動いてるからまた勃起しちゃうよ。
ほら、また大きくなってきた。
こ、今度はいっぱい動いてあげるからね。ぐふふっ」
ズプッ
「いやあぁぁぁっ!抜いてっ抜いてよっ!」
まりちゃんは嫌だ!と泣きながら体をゆらすが縛られてるせいで身動きが取れない。
:09/08/24 17:33 :N905i :DGRO4Rlg
#847 [兎]
「ハァハァ、うぅっ、かんなちゃんの中さっきよりぬちゅぬちゅしてて気持ちい…ハァハァ…こ、腰がとまらない」
「や、やだ、やめて!」
「ぐふふっかんなちゃん、エッチなお汁がどんどん濡れてきてるよ?」
メタボは一定のリズムで突き上げる。
:09/08/24 17:35 :N905i :DGRO4Rlg
#848 [兎]
「や、や、やだ!
濡れてない!濡れてないよっ…んふぅっ…やっあぁっ…」
マ〇コを突かれながら胸を揉まれたまりちゃんは我慢しきれず喘ぎ声をあげた。
「ぐふふっ、気持ちいでしょ?かんなちゃんの乳首がさっきから勃起してたの僕知ってるんだよ?
も、もっと触ってあげる」
:09/08/24 17:36 :N905i :DGRO4Rlg
#849 [兎]
「だ、だめっ…おっぱい感じちゃう…」
強く揉まれすぎたのか、まりちゃんの胸に赤みがさす。
「ハァハァハァハァ…か、かんなちゃんのおっぱい舐めたい…ベチョベチョに舐め回したい…ぼ、僕の精子で汚してもいい…?」
返事を聞く間もなくメタボは、まりちゃんに覆い被り口の中で乳首を転がし腰を早く打ち付けだした。
:09/08/24 17:37 :N905i :DGRO4Rlg
#850 [兎]
「やんっあっあっあっだっだめぇ!
動かないで、だめイッちゃう!やぁっイクゥ!!」
「ででで出ちゃうよ!
かんなちゃんっそんなに締め付けちゃっ…ああ出る、出るうぅ!!」
「あぁぁあっいくぅっ!」
ビクンッ!!
まりちゃんの体が跳ねると同時にメタボも中で達したようだ。
:09/08/24 17:41 :N905i :DGRO4Rlg
#851 [兎]
「か、かんなちゃん気持ち良かった?
僕も気持ちよかったよグフフッ。
でも最後おっぱいに出せなかったからまたしようね?
かんなちゃん」
俺なんの為に保健室にいたんだ…?
収穫もこれだけか…。
俺はまりちゃんの机からバイブ二本とローター一個を盗み保健室を後にした。
:09/08/24 17:43 :N905i :DGRO4Rlg
#852 [兎]
【メタボEND】
:09/08/24 17:44 :N905i :DGRO4Rlg
#853 [兎]
:09/08/24 17:52 :N905i :DGRO4Rlg
#854 [兎]
:09/08/24 17:54 :N905i :DGRO4Rlg
#855 [兎]
次の話書くまでオーダー解除します。
:09/08/31 19:22 :N905i :lNIkyRjY
#856 [我輩は匿名である]
:09/09/01 00:28 :825SH :eYsEfl7.
#857 [あかね]
オーダーです
父と娘
母と息子(岸本)
岸本と妹
とか、
部活マネと岸本
近所のお姉さんとか
:09/09/01 02:00 :SH906i :Mk4Wmg0E
#858 [兎]
オーダーはリクじゃありません。
リク受けはしてません。
:09/09/01 08:41 :N905i :RPBPjH3I
#859 [我輩は匿名である]
:09/09/03 01:22 :W61SH :D6XH2SIk
#860 [我輩は匿名である]
:09/09/03 19:10 :F706i :BlaSY4UQ
#861 [かな]
ぁげッ('∀`Pq)
つぎのぉ話、楽しみにしてます:09/09/05 21:15 :SH906i :☆☆☆
#862 [兎]
:09/09/07 00:11 :N905i :t7pUQvdk
#863 [我輩は匿名である]
:09/09/07 10:28 :N03A :☆☆☆
#864 []
:09/09/07 19:12 :D904i :t6INtDTw
#865 [我輩は匿名である]
:09/09/08 14:31 :W61S :3BqEoFWg
#866 [我輩は匿名である]
:09/09/08 14:32 :W61S :3BqEoFWg
#867 [兎]
:09/09/11 10:19 :N905i :yDmGNKYY
#868 [A!]
:09/09/12 03:23 :F02A :rZZaaNu6
#869 [兎飼ってる]
あげ
続き気になるぅw
こんなに面白い小説書いてくれてありがとうございます
:09/09/12 10:22 :SH906i :FFvMpffo
#870 [ゆき]
:09/09/12 22:42 :W52SH :KgsXjAvY
#871 [兎]
:09/09/13 09:58 :N905i :hobz8TOo
#872 [兎]
【まとめ】
>>871みなさん上げありがとうございます。
Uもよろしくお願いします。
:09/09/13 10:00 :N905i :hobz8TOo
#873 []
:09/09/13 15:01 :D904i :R71t/eKM
#874 [(´ー`)]
:09/09/13 16:32 :P02A :HiCeAqXc
#875 [我輩は匿名である]
:09/09/13 23:48 :W64SA :tV7W6PrY
#876 [\(^O^)/]
:09/09/14 01:10 :S001 :3QLnwaGE
#877 [ゆき]
:09/09/20 11:46 :W52SH :DBbi.SnY
#878 [γёй]
:09/09/21 17:56 :SO903i :☆☆☆
#879 [ゆき]
>>871日本ただいま(笑)
てことであげ∩^ω^∩
_
:09/10/01 00:29 :W52SH :R/hMioc6
#880 [我輩は匿名である]
:09/10/01 00:45 :W64SA :MzS9w2mA
#881 [我輩は匿名である]
:09/10/01 00:45 :W64SA :MzS9w2mA
#882 [兎]
まとめ安価
>>872まとめ上げてくれた方ありがとうございます。
※
読みにくい所多々あると思うので修正加えながらアップし直したいと思います。
全部書き直したらこちらオーダーして上がらない用にしますので御了承ください。
:09/10/01 10:42 :N905i :mqF8Xt76
#883 […☆…☆…☆…]
:09/12/08 13:08 :SH903i :☆☆☆
#884 […☆…☆…☆…]
:09/12/08 13:09 :SH903i :☆☆☆
#885 […☆…☆…☆…]
:09/12/08 13:45 :SH903i :☆☆☆
#886 […☆…☆…☆…]
:09/12/08 14:27 :SH903i :☆☆☆
#887 [我輩は匿名である]
:10/01/04 18:06 :W61T :P4KTG6Cc
#888 [兎]
:10/01/21 07:31 :N905i :i6stkcJo
#889 [我輩は匿名である]
:10/04/30 22:54 :SH001 :8mfamgoI
#890 [我輩は匿名である]
:10/04/30 22:55 :SH001 :8mfamgoI
#891 [我輩は匿名である]
:10/05/20 15:19 :N703iD :P79.K/gk
#892 [我輩は匿名である]
:10/05/21 23:01 :SH001 :.Uwcc1IE
#893 [我輩は匿名である]
あーげ
:10/08/21 12:21 :SH705i2 :AkjRJzMg
#894 [我輩は匿名である]
あげあげ
:10/10/28 16:03 :PC :wBo0NcQg
#895 [我輩は匿名である]
スコーン
:10/11/22 20:15 :SH06B :UItF12gk
#896 [◆3zNBOPkseQ]
:10/11/23 00:40 :N08A3 :6Fd7FiWc
#897 [我輩は匿名である]
保守あげ
:11/03/18 06:42 :N04B :stRmFhIg
#898 [我輩は匿名である]
:11/03/18 09:15 :740SC :LY276vio
#899 [我輩は匿名である]
(・∀・)ギューン
:11/03/19 18:51 :SH06B :t.R4VnP2
#900 [我輩は匿名である]
ぬーん
:11/03/21 15:29 :CA004 :U7izJenw
#901 [我輩は匿名である]
:11/03/27 08:50 :SH06B :zGYSXOoM
#902 [らん]
あげます
:11/04/01 21:43 :940P :m3a8hG.k
#903 [我輩は匿名である]
あげま
:11/05/13 23:45 :N04B :9NFqv91A
#904 [我輩は匿名である]
:11/05/28 09:54 :W62SH :9k4rt1XY
#905 [我輩は匿名である]
あげる
:11/07/02 11:32 :SA001 :vC9DWE36
#906 [我輩は匿名である]
:11/08/08 15:54 :SH001 :sP3BiKwk
#907 [我輩は匿名である]
ほしゅ
:11/08/27 14:03 :SH005 :ujx3QRnM
#908 [我輩は匿名である]
:11/09/15 10:00 :W64SA :IUebSndo
#909 [我輩は匿名である]
:11/09/15 13:48 :W64SA :IUebSndo
#910 [我輩は匿名である]
あげげ
:11/11/29 09:22 :SH02A :83vIn37s
#911 [我輩は匿名である]
ほしゅ
:12/01/15 09:11 :N02A :4xo.DeA.
#912 [我輩は匿名である]
:12/01/16 16:47 :N03B :☆☆☆
#913 [我輩は匿名である]
あげ。
:12/03/21 01:29 :iPhone :NCrM7Kyw
#914 [我輩は匿名である]
:12/04/02 00:31 :iPhone :752tOqpc
#915 [我輩は匿名である]
:12/05/03 12:47 :N04B :j/hqpD7I
#916 [我輩は匿名である]
アッー!
:12/05/06 08:41 :P06C :reewsxtc
#917 [、]
51-100
:12/05/12 16:03 :iPhone :9zYgfP7o
#918 [、]
〉〉51-100
:12/05/12 16:04 :iPhone :9zYgfP7o
#919 [我輩は匿名である]
:12/05/27 11:40 :K002 :e6se7X1w
#920 [我輩は匿名である]
あげます
:12/09/14 00:38 :S007 :KdYy4Csc
#921 [我輩は匿名である]
かなや
:12/10/29 16:46 :P06C :IEDvjHoA
#922 [我輩は匿名である]
:14/04/14 20:56 :SC-06D :TYgjQeRk
#923 [我輩は匿名である]
:14/05/09 19:18 :D705imyu :KZwf/OpQ
#924 [&◆JJNmA2e1As]
(´∀`∩)↑age↑
:22/10/01 19:35 :Android :rYsbLV12
#925 [○○&◆.x/9qDRof2]
(´∀`∩)↑age
:22/10/02 03:31 :Android :Ltpo.xA.
#926 [○○&◆.x/9qDRof2]
:22/10/04 23:13 :Android :nH.OoPsQ
#927 [○○&◆.x/9qDRof2]
おれの彼女は、とんでもない猫かぶりだった。
容姿はこれといって秀でていたわけではない。ただ、コミュニケーション能力は抜群にあったし、声と笑顔はめちゃくちゃかわいかったもので、おれはすぐさま虜になった。
「ねえね、きみ、頭いいの?」
:22/10/18 21:49 :Android :h3l12Mig
#928 [○○&◆.x/9qDRof2]
それがおれと彼女の、初めての接触だった。猫みたいなふうに首を傾げながら、それでもすこし高慢な雰囲気を漂わせながら、彼女はおれに話しかけてきた。
「え、ああ、まあ、うん」
「ふうん、勉強すき?」
「う、うん」
:22/10/18 21:49 :Android :h3l12Mig
#929 [○○&◆.x/9qDRof2]
「じゃ、今度教えて?」
おれは言葉もなく頷くほかなかった。きらきらした瞳に見つめられると、言葉が恥ずかしがって喉元から出てこなくなってしまうのだ。
しかしそれきり、彼女と会話を交わすことはなかった。おれは至極ふつうな男子生徒だったし、彼女はクラスメイトとのコミュニケーションで、毎日駆け回っていた。
:22/10/18 21:50 :Android :h3l12Mig
#930 [○○&◆.x/9qDRof2]
すこし、寂しい。いや、かなり寂しい。
彼女がほかの誰かに笑いかけるたびに、おれのなかの焦燥感が鎌首をもたげた。どうしようもなく愛しいその姿に、ただ一度でも触れてみたいと思った。いけないと知りながらも、情欲の炎は燃え上がるばかり。
:22/10/18 21:50 :Android :h3l12Mig
#931 [○○&◆.x/9qDRof2]
そしておれは、見てしまった。
彼女が、泣いている。斜陽を一身に浴びながら、ただただ泣いているのだ。
音はない。しゃくりあげる様子もない。ただ静かに、口元をかたくつぐんでいる。
「……見ないでよ」
:22/10/18 21:50 :Android :h3l12Mig
#932 [○○&◆.x/9qDRof2]
おれの存在は、いつの間にか彼女にバレていたらしい。彼女はおれをねめつけて言った。
「あんたなんかには、ぜったい分かりっこないんだから」
おれはもうどうすればいいのかわからなかった。いつも愛らしい笑顔を振りまいている彼女が、泣きながら牙を剥いているのだ。
:22/10/18 21:50 :Android :h3l12Mig
#933 [○○&◆.x/9qDRof2]
おれは彼女にとって気の許せる人間でないから、触れることなんてできない。当然ながら同情さえも、いまの彼女にとっては余計なお世話といったところか。
:22/10/18 21:50 :Android :h3l12Mig
#934 [○○&◆.x/9qDRof2]
ほんとうは、その涙を拭ってやりたいと思ったし、冷え切った心身を抱き締めてやりたいと思った。行き場を失った衝動が、彼女のうちを食い破るのなら、それがすべておれに向けばいいのにと思った。
:22/10/18 21:51 :Android :h3l12Mig
#935 [○○&◆.x/9qDRof2]
それでも、おれは彼女にとって他人であり、さしたる会話を交わしたわけでもない。彼女からすればおれは日常を彩るただの記号で、下手をすれば踏み台にすらならない程度の存在なのだから、今のおれには彼女のためにしてやれることなど、なにひとつないのだ。
:22/10/18 21:51 :Android :h3l12Mig
#936 [○○&◆.x/9qDRof2]
どうしようもない沈黙がおれと彼女を包み込む。それでも彼女の涙が止むことはないし、おれの緊張が治まることもない。どうすればいいのだろうと思案したところで、おれにはなにも出来ない。
「出てって」
:22/10/18 21:51 :Android :h3l12Mig
#937 [○○&◆.x/9qDRof2]
そのときのおれには、彼女の言葉に従うのが精一杯だった。動揺が喉元でせせら笑って、声すら出せない状況において、むしろなにが出来たというのだろうか。
おれは彼女を救いたいという衝動に後ろ髪を引かれながら、やむなく背を向けた。
:22/10/18 21:51 :Android :h3l12Mig
#938 [○○&◆.x/9qDRof2]
彼女の特別になりたい。もう二度と泣くことのないよう、おれの胸で暖めてやれるよう。彼女がおれだけを、見てくれるように。
:22/10/18 21:51 :Android :h3l12Mig
#939 [○○&◆.x/9qDRof2]
そう一度覚悟を決めてしまえば、もうなにも躊躇うことなどなかった。
まず真っ先におれは彼女の友達になった。いや、友達というのはいささか無理があるかもしれない。彼女のグループの一員となった、というのが正しい。
:22/10/18 21:51 :Android :h3l12Mig
#940 [○○&◆.x/9qDRof2]
まだ彼女はまっすぐにおれを見ることはなかったけれども、おれは確かに彼女の周囲に溶け込み、また、上辺といえども定期的に彼女と談笑を交わすようになった。
:22/10/18 21:52 :Android :h3l12Mig
#941 [○○&◆.x/9qDRof2]
そして彼女の周囲にいて改めて気付いたことといえば、やはり彼女の笑みは花も綻ぶほどにかわいいということである。笑うと、ちいさく口角がへこむ。すると年中赤いほっぺがすこし持ち上がって、やけに突っつきたくなる衝動に駆られる。
:22/10/18 21:52 :Android :h3l12Mig
#942 [○○&◆.x/9qDRof2]
もしかしたらおれは、彼女のことを加護すべき小動物だと認識しているのかもしれないとも思う。背丈は小さいし、よく転ぶ。おまけにちょこまかと、動き回る。正直言ってしまえば、我が家のハムスターにそっくりである。
:22/10/18 21:52 :Android :h3l12Mig
#943 [○○&◆.x/9qDRof2]
:22/10/18 21:52 :Android :h3l12Mig
#944 [○○&◆.x/9qDRof2]
:22/10/18 21:53 :Android :h3l12Mig
#945 [○○&◆.x/9qDRof2]
:22/10/18 21:53 :Android :h3l12Mig
#946 [○○&◆.x/9qDRof2]
:22/10/18 21:54 :Android :h3l12Mig
#947 [○○&◆.x/9qDRof2]
木枯らし吹きすさぶこの季節。万年遅刻魔のこの俺。今日も軽快に裏門の奥にあるフェンスを越える。
:22/10/19 06:28 :Android :A4ZzuHng
#948 [○○&◆.x/9qDRof2]
間宮 カケル 十七歳。カケル。その名の通り、いつかこの大空を翔けるようなデッカイことをやらかしたいと思ってる。.......なんて。
:22/10/19 06:28 :Android :A4ZzuHng
#949 [○○&◆.x/9qDRof2]
鼻唄まじりに昇降口までスキップする。冬の匂いって何か好き。深呼吸するとキンッて冷たい空気が肺いっぱいに広がって、五感が鋭くなる感じも大好き。上履きをパタパタ鳴らして誰もいない廊下を歩く。
:22/10/19 06:28 :Android :A4ZzuHng
#950 [○○&◆.x/9qDRof2]
俺のクラスは2−C、三階のグラウンド側。このタイミングだとホームルームとかぶるなぁ。なんて考えながら窓の外を眺める。枯れた木の枝に三羽の雀(すずめ)。
:22/10/19 06:28 :Android :A4ZzuHng
#951 [○○&◆.x/9qDRof2]
昔、雛太(ひなた)と圭太郎(けいたろう)と、誰が一番高いとこまで登れるか競ったっけなぁ。ガキの頃からふざけたことしか言わない圭太郎。それに比べて寡黙(かもく)で男気溢れる、雛太。二人とも俺の幼なじみなんだけど、雛太は小学校に上がると同時に転校しちゃってそれっきり。
:22/10/19 06:29 :Android :A4ZzuHng
#952 [○○&◆.x/9qDRof2]
圭太郎はまぁいいとして、ひなた.......元気でやってっかなぁ。なんてセンチに物思いに耽っていると。
「間宮ああ!お前は、まぁた遅刻かあ!?」
:22/10/19 06:29 :Android :A4ZzuHng
#953 [○○&◆.x/9qDRof2]
学年主任の武田先生、通称ハゲ先が首にぶら下げたホイッスルをカチャカチャ振り回しながら怒鳴ってきた。その音量ったら半端ない。思わず飛び跳ねちゃった俺。
:22/10/19 06:29 :Android :A4ZzuHng
#954 [○○&◆.x/9qDRof2]
すると、ハゲ先の陰から長い巻き毛を細かく揺らしてクスクス笑う女の子が見えた。幽霊!?ビビりな俺は、またもやビックリ。だけど、よく見るとちゃんと足だって付いてるし、ちらっと見えた笑顔が、笑顔が.......か、
「わいい.......」
:22/10/19 06:29 :Android :A4ZzuHng
#955 [○○&◆.x/9qDRof2]
は?俺、いま、何つった!?
「何だ間宮?わけわからんこと言ってないで、はよ教室入れ!」
ハゲ先に首根っこをつかまれ、半ば強引に教室に放り込まれた俺。何だ何だと駆け寄ってくる圭太郎を無視して、さっきの彼女を目だけで追う。真っ白な肌に栗色の巻き毛。化粧っ気はなくてナチュラルな感じ。だけど唇はぷるんぷるん。
:22/10/19 06:29 :Android :A4ZzuHng
#956 [○○&◆.x/9qDRof2]
「もう、ガッとしてギュッとして、チュウゥゥゥってしたい.......」
耳元でいきなり聞こえた圭太郎の声のせいで、背筋に気持ち悪い心地が走る。
「なっななな何言ってんの?バッカじゃねぇ!?ぶぁーか!ぶぁーあぁか!」
:22/10/19 06:30 :Android :A4ZzuHng
#957 [○○&◆.x/9qDRof2]
変な汗をかきながらうろたえまくる俺を、鼻で笑う圭太郎。
「ストライクゾーンどんぴしゃってとこですか!」
至って冷静に俺の感情を逆なでする。
「だぁかぁらぁー!」
ハゲ先にも負けないくらいの怒鳴り声で圭太郎にかみ付く。
:22/10/19 06:30 :Android :A4ZzuHng
#958 [○○&◆.x/9qDRof2]
教室中がしんとしたところでホームルーム終了のチャイムが鳴った。もちろん俺は担任から呼び出し。こってり説教をくらって教室に戻ると、ニタニタと嬉しそうに圭太郎が駆け寄って来た。
:22/10/19 06:30 :Android :A4ZzuHng
#959 [○○&◆.x/9qDRof2]
「女の子のケツばっか追っかけてるからこんな目に合うんだぜ〜?んっとしょうがねぇなぁ、カケルちゃんは」
「カケルちゃん言うな」
頭を撫でようとしてくる圭太郎の手を思い切りよく振り払う。
「はぁぁ‥昔は可愛かったのになぁ.......俺のカケルちゃんを返せ!!」
そう言って今度は首を絞めてくる。
:22/10/19 06:30 :Android :A4ZzuHng
#960 [○○&◆.x/9qDRof2]
「やめとけって!今じゃ俺のが十センチは背ぇ高いんだぜ?」
いつまでもガキのイメージ引きずられてちゃ困る!そう思ってわざと襟を正しながら、ぴんと背筋を張って見せた。
:22/10/19 06:31 :Android :A4ZzuHng
#961 [○○&◆.x/9qDRof2]
「くっそぉ!正確には9.8センチだけどな!!もぉいいや‥せっかく聞いてきてやったのに、転校生情報.......お前には教えてやんないっ」
ぷいっとあっちを向いたかと思うと圭太郎はそのまま教室を出て行ってしまった。転校生って.......さっきの美少女?うそうそ、気になる!
:22/10/19 06:31 :Android :A4ZzuHng
#962 [○○&◆.x/9qDRof2]
「待ってくれよ親友〜!」
「るせっ!しっしっ!あっち行けよ!俺は忙しいの」
足早に廊下をすり抜ける圭太郎。さすがチビっこなだけあるぜ。
「待てよ圭太郎ぉ!ごめんってば圭ちゃん許して〜」
いつもこう言えばたいていのことは許される。ほら今回もこうやって
:22/10/19 06:31 :Android :A4ZzuHng
#963 [○○&◆.x/9qDRof2]
「しゃあねぇなぁ.......俺がいないと生きてけなぁい!っつったら許してやるよ」
「それはさすがにキモいって!」
二人で笑って階段を下りる。向かった先は音楽準備室。ここが圭太郎と俺のおサボりスポットだ。
「で?情報って何?どうせ名前とかどっから来たとかだろ?」
:22/10/19 06:31 :Android :A4ZzuHng
#964 [○○&◆.x/9qDRof2]
焦る気持ちが口に伝わりついつい早口になってしまう。
「まぁまぁそうせっつくんじゃねぇよ」
すると圭太郎は準備室の椅子に腰掛け、足を組んでから大きく息を吸った。
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
:22/10/19 06:31 :Android :A4ZzuHng
#965 [○○&◆.x/9qDRof2]
俺の喉がゴクリと鳴った。沈黙に耐えれなくて目をそらそうとした瞬間、
「やっぱやめた!自分で聞いた方がいいよ、こういう事は」
思わず前につんのめった俺はその勢いのまま圭太郎につかみ掛かった。
「そりゃないぜ圭ちゃぁぁあん!」
言ったと同時に口元を手で抑えられて「しー!」と人差し指を立てられる。こうなるとますます気になる謎の美少女。
:22/10/19 06:32 :Android :A4ZzuHng
#966 [○○&◆.x/9qDRof2]
「名前だけでも、」
「だぁめ!」
頑として口を開かない圭太郎に苛立ちながらも、こうなったら自力で聞きに行くしかないとよわっちい根性を奮い立たせていると
「なぁお前、とうどうひなたのこと覚えてる?」
急にトーンを抑えた圭太郎が神妙な面持ちで話し掛けてきた。
:22/10/19 06:32 :Android :A4ZzuHng
#967 [○○&◆.x/9qDRof2]
「え?あぁ、覚えてるよ。よく三人で木に登ったじゃん。お前と違って優しくてカッコよくて、俺の憧れだったよ」
それがいま、どう関係あんだよ!俺はそんな事よりどうやってあの美少女に近づくかを考える事に集中したいんだ。
:22/10/19 06:32 :Android :A4ZzuHng
#968 [○○&◆.x/9qDRof2]
「そっか.......お前、あれからあいつと会ったか?」
「だぁ!もぉ何なんだよ?会ってねぇよ!雛太が転校して、いまの一度も!見かけた事すらない!」
お願いだからシュミレーションの邪魔をしないでくれ。
「.......そっか、だったらいいんだ」
:22/10/19 06:33 :Android :A4ZzuHng
#969 [○○&◆.x/9qDRof2]
その時、圭太郎がどんな表情してたかなんて覚えてないけど、今なら想像がつく。きっと目新しいおもちゃを手にした子供のように、目をキラキラ.......いや、ギラギラ輝かせてたに違いない。
:22/10/19 06:33 :Android :A4ZzuHng
#970 [○○&◆.x/9qDRof2]
圭太郎の真意を知るのはこの数時間の後だった。まさか俺にこんな運命が待っていようなんて.......。
「ねぇねぇ、あの子の名前わかる?」
昼休み、まずは隣のクラスの女子にリサーチ。本当根性ないんだ、俺。こんな時だけ圭太郎のノリの良さが羨ましくなる。
:22/10/19 06:33 :Android :A4ZzuHng
#971 [○○&◆.x/9qDRof2]
「あぁ、七川さん?なんか前にもこっちに住んでたことあるらしいよ」
思ってもみない名前以外の情報ゲット!七川さんかぁ.......名字もなんか可愛い。
「こっちに住んでたっていつ頃?」
「さぁ?あたしのクラスの子はみんな知らないって言ってたし、小さい頃じゃない?」
:22/10/19 06:33 :Android :A4ZzuHng
#972 [○○&◆.x/9qDRof2]
それだけ言うとナントカさんは行ってしまった。まだもうちょっと聞きたいことはあったけど、我慢我慢。次のターゲットを絞っていると、七川さんの周りに人だかりができているのが目にとまった。少しうつむいて顔を赤くしてる七川さん。そんな表情もたまらなく可愛い。
:22/10/19 06:33 :Android :A4ZzuHng
#973 [○○&◆.x/9qDRof2]
「あぁあ〜お前いいの?あれ」
またも、俺の背後からちょうど耳元めがけて囁いてくる圭太郎。
「気持ち悪いなぁ、何がだよ?」
「あれだよあれ」
そう言って圭太郎が指さした方へ視線をたどれば、学年一、いや、校内一のモテ男、石橋一樹が視界に入った。何でも石橋に触れられたら、誰でもかれでもイチコロらしいのだ。その石橋が向かう先には.......なんと愛しの七川さんが!
:22/10/19 06:34 :Android :A4ZzuHng
#974 [○○&◆.x/9qDRof2]
「あっどうしよ!圭太郎!どうしたらいい?」
焦った俺は、やり場のない感情を圭太郎に訴えかける。
「知〜らね!自分で何とかすればぁ?」
そう言うと圭太郎は意地悪そうに歯を見せてヒヒヒと笑ってみせた。.......ぐ、ちぐじょー!どうすりゃいいんだこんな時!?俺はここでただただ指加えて見てる事しかできないのか?
:22/10/19 06:34 :Android :A4ZzuHng
#975 [○○&◆.x/9qDRof2]
それでも動こうとしないこの足.......ヘタレにもほどがある。そうこうしているうちに何とも華麗な手さばきで、石橋が七川さんの白魚のような手にそっと自分の手を重ねた。
:22/10/19 06:34 :Android :A4ZzuHng
#976 [○○&◆.x/9qDRof2]
終わった。
さようなら俺の愛しい人。せめて一言だけでも会話したかった。だけど次の瞬間奇跡が起こった。石橋の手を物凄い勢いで払いのけた七川さんが、俺めがけて走って来たんだ。半泣きで頬を紅潮させた七川さん。スローモーションで再生されてるような感覚。ゆっくり、ゆっくりと俺の方へ翔けてくる。
:22/10/19 06:34 :Android :A4ZzuHng
#977 [○○&◆.x/9qDRof2]
そのたび揺れる栗色の巻き毛。俺の方へ伸ばされる腕は折れそうなほどか細くて、思わず一歩前に出ると同時に飛び込んできた七川さんを、からだごと抱きとめた。
「カケルちゃんっ!」
:22/10/19 06:35 :Android :A4ZzuHng
#978 [○○&◆.x/9qDRof2]
わずかに聞こえた七川さんの声も「ヒュ〜♪」という圭太郎の口笛のせいで掻き消された。.......え?いま、何つった?カケルちゃん?疑問符を飛ばしながらも俺の心臓は限界を優に越えていた。
:22/10/19 06:35 :Android :A4ZzuHng
#979 [○○&◆.x/9qDRof2]
絶対、七川さんに聞こえてるよなコレ。だけどわずかに動くたび鼻をかすめる七川さんの甘い香りが、俺の正気を奮い立たせる。
「あっあの、七川さん?」
俺の胸元に埋もれる七川さんに、恐る恐る話しかける。すると俺にしがみついた七川さんの手に、さらに力が入るのがわかった。
「大丈夫だよ、もう恐くない」
:22/10/19 06:35 :Android :A4ZzuHng
#980 [○○&◆.x/9qDRof2]
よしよし、と栗色の髪を撫でてやる。そんなに全身で頼られちゃうと、いくらヘタレな俺でもカッコイイセリフの一つくらい言えてしまった。もちろん耳まで真っ赤だろうけど。はっと我に返ったのか、急に俺から離れた七川さんは俺よりさらに顔を赤くして戸惑いを隠せないようだった。
:22/10/19 06:35 :Android :A4ZzuHng
#981 [○○&◆.x/9qDRof2]
まごまごしているその仕草も可愛いすぎる。
「おい、ひなたぁー、お前そんなに大胆だったっけ?」
圭太郎の言葉に、俺は自分の耳を疑った。
ひ、ひ.......
「ひなたぁ!?」
からかってるとしか思えない。何て失礼なこと言うんだコイツは!さてはヤキモチ妬いてるな。
:22/10/19 06:36 :Android :A4ZzuHng
#982 [○○&◆.x/9qDRof2]
「圭太郎、何言ってんだよ!雛太なわけないだろ?ごめんね七川さん、コイツたまに変なんだ!」
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#985 [○○&◆.x/9qDRof2]
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#986 [○○&◆.x/9qDRof2]
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#987 [○○&◆.x/9qDRof2]
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#988 [○○&◆.x/9qDRof2]
笑ってごまかそうにも俺の頭をよぎったのは、さっき呼ばれた「カケルちゃん」の一言。え?まさか?うそ、だって.......。
「そう、そのまさかだよ。正真正銘、藤堂 雛太、本人だ」
踏ん反り返る圭太郎に目の前の七川さんもコクリと頷く。は?え?有り得ないだろ?
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#989 [○○&◆.x/9qDRof2]
「だって、雛太は男だし!一緒に木ぃ登ったし!だいたい名字が違うじゃん!アイツ藤堂!目の前にいるの七川さん!!」
「親が離婚して.......こっちに帰ってきたの」
申し訳なさそうに上目使いでそう言ったのは七川さん。
「あはは、あ、そう、そうなんだ?」
多分俺いま、涙目。
「改めまして。七川雛多です。ただいま、カケルちゃん」
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#990 [○○&◆.x/9qDRof2]
そういって、本人である証明の学生証をおずおずと見せる。刹那に、はっとした。ひなたは、女で.......七川さん?しかも“雛多”って!なになに?いつから漢字を間違ってたの?遠ざかる意識の中で“雛多”と圭太郎の手が俺を支えてくれるのがわかった。
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#991 [○○&◆.x/9qDRof2]
いつかもこんなことあったっけ。嗚呼、そうだ、あの時。
それは。俺達がまだ木に登ってじゃれ合っていた日のこと。俺が木の枝にひっついてた何かのサナギを取ろうとして、木から落ちそうになったのを二人が支えきれずに三人一緒に落っこちて、仲良く病院送りになった日までさかのぼる。
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#992 [○○&◆.x/9qDRof2]
俺だけ処置が長引き、あとの二人は待合室で俺のことを待っててくれた。その時、まさかこんな会話がされてたなんて、当時の俺が知るはずもなく、
「転校、するんだ.......」
雛多のいきなりの告白にうろたえる圭太郎。
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#993 [○○&◆.x/9qDRof2]
「もう会えないの?」
「わかんない.......だけど、次会う時にはちゃんと女の子らしくなってるから」
大きな目をさらに大きくして驚く圭太郎。
「カケルちゃんには、そのいつかまで言わないで。いまはまだ、このサナギにもなれてないけど。絶対、蝶々みたいに綺麗になって、綺麗に、なって.......カケルちゃんのとこへ戻ってくるから!」
ーーー「てな事があったわけよ!」
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#994 [○○&◆.x/9qDRof2]
なんとか意識を保った俺は、引き続き昼休みの音楽準備室で昔話を聞かされた。俺の隣には、雛太改め、雛多がいる。もちろん俺と同じくらい顔を真っ赤にして。
「何て言うかその.......」
まごつく俺を見るに見兼ねた圭太郎が「ま、そういう事だから!後は二人でごゆっくり!」と、また意地悪そうにヒヒヒと笑って俺達を残し準備室から去って行った。
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#995 [○○&◆.x/9qDRof2]
「.......ひ、雛多?」
ここにいるのがあの、ひなた?信じられない思いでいっぱいの俺を、雛多が笑顔で包んでくれる。
「あの時は、おてんばだったし、みんなわたしのこと男の子だって思ってたから.......でも、騙すつもりはなかったの、ごめんなさい」
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#996 [○○&◆.x/9qDRof2]
そんな事はどうでもいい!
「俺んとこに戻ってくるって.......どういう意味?」
ヤベっ、圭太郎の意地悪がうつっちゃったかな。
「えっ」と小さく呟くと、さらに顔を赤くしてうつむく雛多。
「こっこういう意味って思っても、いい?」
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#997 [○○&◆.x/9qDRof2]
そんなきみがめちゃくちゃ可愛い過ぎて、思わず日向を抱き寄せる。コクンとわずかに首が揺れて、きみの甘い香りが俺達を包む。人ってこんなにあったかいんだ。窓から漏れる光に反射して、きみの髪がキラキラ光る。
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#998 [○○&◆.x/9qDRof2]
そういえば、雛太の髪も、柔らかかったっけ.......だけど、こんなにいい匂いはしなかったな。なんて、幼い頃の“雛太”の面影を、俺の傍らで小さくなってる“雛多”の姿に重ねてみる。すると、わずかに白い息を吐きながら、雛多がぽつりと呟いた。
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#999 [○○&◆.x/9qDRof2]
「.......カケルちゃん、知ってる?」
その声が少しかすれてて、思わず耳を傾けると同時に、雛多の肩をもう一度強く引き寄せた。
「知ってる?青虫はね、空に恋い焦がれて一生懸命綺麗になるの。少しでも空に近づきたくて、羽まで伸ばして空を翔けるの.......」
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#1000 [○○&◆.x/9qDRof2]
俺の胸にうずくまりながら、雛多が窓の外を見る。
「ねぇカケルちゃん.......わたし、蝶々になれた?」
「あぁ、俺にはもったいないくらい、綺麗.......に、なったよ」
自分で自分が恥ずかしい。俺ってこんなセリフ言えるんだ。
「まさか蝶に帰省本能があるとは知らなかったけどな!」
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