・・悪魔なキミ・・
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#600 [みい]

「銀次さん。私をここまで連れてきてくれて、ずっと一緒にいてくれたの」


銀次さんには感謝の一言に尽きる。彼がいなかったら、きっと私は取り乱して、収拾がつかない状態になっていただろう。


私に紹介されぺこりと頭を下げた銀次さんを、蓮は興味なさそうにふーん、と見遣り、


「こいつが世話になったな。…悪いけど出てけ」

⏰:08/08/10 01:06 📱:SH905i 🆔:stLV/.GY


#601 [みい]

と感謝の言葉と同時にまさかの邪魔物扱い。


「蓮!なんてこと…」
「いやいやいいんすよ、柚さん」


蓮への非難の言葉を、苦笑した銀次さんが遮る。


じゃ、お大事にと笑顔で再び頭を下げ、銀次さんは病室を後にした。


「なんでそんなひどいこと言うの!?」

⏰:08/08/10 01:07 📱:SH905i 🆔:stLV/.GY


#602 [みい]

銀次さんがいなくなった病室で、私は蓮に抗議する。


「すごくお世話になったのに…!失礼じゃない!」


が、当の本人は知らん顔して髪の毛を邪魔くさそうにかきあげるだけ。


これにはいくら病人といえど、さすがに私の堪忍袋の緒も切れる。


「蓮っ!聞いてるの!?」

⏰:08/08/10 01:08 📱:SH905i 🆔:stLV/.GY


#603 [みい]

私が椅子から身を乗り出した瞬間だった。


ぐ、と腕を強く捕まれる。


「…邪魔なんだよ」
「……へ?」


何が?何の話よ?


頭の上に?のマークを浮かべる私を見て、蓮は長いため息を一つついた。


「あいつがいたらキス出来ねえだろ」

⏰:08/08/10 01:09 📱:SH905i 🆔:stLV/.GY


#604 [みい]

……きす、ですか?


ああ!キスね!なるほどなるほど、それは確かに…って、


「ぇえ!?なっ!きっ、キス!?//」
「だから…傷口に響く…」


顔を歪める蓮を見て、私は咄嗟に口を覆った。


「…それとも何?あいつに見せ付けたほうが燃えた?」


意地悪く笑う蓮に、茹でだこみたいに顔が赤くなる。

⏰:08/08/10 01:11 📱:SH905i 🆔:stLV/.GY


#605 [みい]

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
更新Stopします
想等もらえるととても嬉
しいので、感想板のほう
へ是非お願いします

>>1みい感想板
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

⏰:08/08/10 01:14 📱:SH905i 🆔:stLV/.GY


#606 [みい]

「そっ、そんなわけっ…!」
「ねえだろ?だから出てってもらった、それだけ」


っしょ、とゆっくり上半身を起こす蓮。パジャマの胸元から、胸からお腹にかけて包帯が巻かれているのが見えた。


「蓮…怪我、だいじょ…わっ!?」


いきなり、掴まれていた腕がぐっ、と引き寄せられ、私達の顔の距離は30センチくらい。

⏰:08/08/12 22:42 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#607 [みい]

「大丈夫じゃねえ。お前のせいで」


真正面で無表情のままそう言われ、私は俯くしかない。



――『お前のせいで』



蓮の一言が心に重くのしかかる。

ね、銀次さん。やっぱり私のせいなんだよ…。蓮だって、私を責めてる。


「ごめっ、なさい…」

⏰:08/08/12 22:44 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#608 [みい]

蓮の顔が見れない。私をどんな目で見ているのか、知るのが恐くて。


「ご、ごめっ……」


せめてちゃんと謝らなければ、と頑張ってみても、溢れる涙のせいで思うように言葉が出てこない。


「柚、泣くな」


この頃よく蓮に「泣くな」って怒られる気がする。

⏰:08/08/12 22:46 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#609 [みい]

「…っとに、お前は冗談通じねえ奴だな」


蓮が頭をぐしゃぐしゃとしながら、溜息混じりに呟く。


「じょー、だん?」
「そ、冗談。お前のせいなんかじゃねえから気にすんな」


蓮はそう言って、私の頬の涙を乱暴に手の平で拭ってくれた。


「…悪かったな、恐い思いさせて。怪我とかしてなかったか?」

⏰:08/08/12 22:47 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#610 [みい]

私はぶんぶんと首を横に振る。

昨日は恐かったけど、蓮がいなくなっちゃうかもしれないことの方が、想像しただけでも何億倍も恐かった。


蓮は私が無傷だと知って、安心したように長く息を吐く。


それでも尚泣きつづける私に、痺れを切らしたようだった。


「泣くなっつーの。…俺、お前が泣くの、なんか苦手ってゆうか…調子狂う」

⏰:08/08/12 22:49 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#611 [みい]

「…よく泣かしてたくせに」


私が少し嫌味ったらしく言うと、


「昔の話だろ。いっちょ前に揚げ足取ってんじゃねえよ」


と私のおでこを小突く蓮。


自分でも涙を拭きながらへへ、と笑うと、蓮も無言で微かに口角を上げる。


「…ってわけで……」

⏰:08/08/12 22:51 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#612 [みい]

…ん?んんん?


途端に穏やかな空気が一変したのが感じられた。


さっきまでより更に強く掴まれた私の右腕。

熱を帯びた色に染まる蓮の瞳。


「れ、蓮…?あの…っ」


これはっ…、この雰囲気はっ…!

⏰:08/08/12 22:52 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#613 [みい]

「そ、そろそろ私、行くねっ…」


明らかに動揺した私が席を立った瞬間、思い切り腕を引っ張られ、再びお互いの顔が近づいた。


「まだ、帰さねえ」


真剣な表情でそんなことを言われると、一気に恥ずかしくなってしまう。


静かな中、自分の心臓の音だけがバクバクとうるさく、蓮にも聞こえてしまうかも、なんて変な心配まで生まれる始末だ。

⏰:08/08/12 22:53 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#614 [みい]

「柚…」


こんなに近くで自分の名前を甘く囁かれると、余計に胸が高鳴る。


息をすることすらままならない。それほど私は緊張していた。

なにせこうゆう雰囲気にはどうも慣れないもので…。


「…再会を祝して」


蓮が薄く笑い、近付いてきたのがわかった。

⏰:08/08/12 22:54 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#615 [みい]

私は強く目を閉じ、覚悟を決めた…が。


「……はれ?」


蓮の唇が触れたのは、意外や意外、私の唇…ではなく。


「涙、残ってたから」


まだ涙の跡が消えずにいる、私の頬だった。

⏰:08/08/12 22:55 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#616 [みい]

唇を舐め、しょっぺえ、と顔をしかめる蓮を見て、私はいてもたってもいられないくらいの恥ずかしさに襲われる。


当然のように、唇にされるものだと思い込んでいた自分が、ひどく自惚れているように思えたのだ。


真っ赤になってしまった顔が蓮に気付かれないよう俯くが…


「なに顔赤くしてんの?」


…ばーれーてーるー……。

⏰:08/08/12 22:57 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#617 [みい]

「や、べ、別っ、に!?」


自分でもどんだけだよ、とツッコミたくなるほどのきょどりようだ。


「…こっち向いてみ」


何となく、勘だけど、蓮の声色がおもしろがっているようなものに思える。


…絶っっ対嫌だ!!こんな林檎みたいな顔、笑われるに決まってる!

⏰:08/08/12 22:59 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#618 [みい]

断固拒否、とでも言うように、私は蓮から素早く顔を背ける。


「柚、こっち向けって」


嫌だってば!あんたはそんなに私を笑い者にしたいのか!


無視を決め込む私に、蓮もいい加減苛立ったようだった。


無言で腕を引っ張られる。


「きゃっ…」

⏰:08/08/12 23:01 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#619 [みい]

咄嗟の出来事に、とろい私はもちろんされるがままで。


思い切り蓮の胸に飛び込む形になってしまった。


本能的につぶった目を恐る恐る開くと、目の前に映るは包帯が巻かれた蓮の胸板。


「…いってえ……」


勢いよくぶつかってしまったせいか、蓮が微かに声を漏らした。

⏰:08/08/12 23:02 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#620 [みい]

私はそれに反応し、慌てて顔を上げる。


「ご、ごめん!大丈夫!?」







……やられた。




真正面に蓮の意地悪な笑み。

⏰:08/08/12 23:05 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#621 [みい]

こっ、この男…!騙しやがったな…!


「俺は平気だけど、お前は大丈夫か?」
「は!?」


蓮の言っている意味がわからなくて、少々強気に聞き返すと、


「…顔、真っ赤」


という声と同時に、私の頬が両手で包み込まれた。


…完敗、です…。

⏰:08/08/12 23:08 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#622 [みい]

「何かあった?なんでそんな赤いわけ?」


明らかに面白がっている蓮の質問。


くそー…。答えるまい!てゆーか答えられません!


両頬を蓮の手に支配され、顔を動かすことができないので、かろうじて視線だけでも下に落とす。



「…さっきの、さ」

⏰:08/08/12 23:09 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#623 [みい]

蓮はそこまで言うと、右手を私の頬から離す。


不思議に思ったが、視線を動かさないでいると、不意に唇に何かが触れて、思わずビクッとしてしまった。


「こっちの方がよかった?」


低く囁くような声と共に、蓮の指先が私の唇をなぞる。


「…っ!」

⏰:08/08/12 23:12 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#624 [みい]

驚きに思わず顔を上げると、お馴染みの、あの嫌ーな微笑みを浮かべる悪魔。


「そ、んなこと、ない…」


強気に振り払いたかったが、正直言うと少々図星だった私は、再び俯き弱々しい否定をする。


「あ、そ。俺はこっちのがよかったんだけどな」


そんなことを言いながら私の唇をなぞり続ける蓮。

⏰:08/08/12 23:14 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#625 [みい]

私の顔は沸点に達したやかんのように、湯気までたってしまいそうな勢いだ。


「……っ!」


俯いた私の両頬が蓮の手の平によって再び包まれ、反射的に少しだけ顔を上げた瞬間だった。


間近に蓮の顔が見えた直後、軽く触れ合う自分達の唇。


間もなく入ってくる蓮の舌。

⏰:08/08/12 23:15 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#626 [みい]

まるで命を持っているように、自在に私の咥内を侵していく。


「ふ……あっ……」


思わず声が漏れる。何かに頼らなければ瞬時に倒れ込んでしまいそうな私は、蓮のパジャマの襟元を掴むのに精一杯だ。


…それなのに。私はこんなにもいっぱいいっぱいなのに、も関わらず。


「……っ!?」

⏰:08/08/12 23:17 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#627 [みい]

敵はまだまだ余裕なのか、私の後頭部に手を回し、更に深く舌を侵入させてきたのだ。



…死ぬかも。



苦しみにもがきながらもぼんやりと冷静にそう思った時、


「蓮っ!…ぅわぁあああっ!!」


ガラッと音を立て、勢いよく病室に飛び込んで来た不運な人は…、矢野君です…。

⏰:08/08/12 23:19 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#628 [みい]

私は蓮が矢野君の登場により少しだけひるんだ隙に、蓮から即座に離れた。


…かなり恥ずかしいけど、グッドタイミングだよ、矢野君…。あなたは正真正銘、私の命の恩人です…。


「…ノックくらいしろよ」


思い切り不機嫌丸だしの蓮が、矢野君を睨み据えながら言う。


「おまっ、お前なあっ!病院のベッドはそういうことに使うものではっ……」

⏰:08/08/12 23:20 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#629 [みい]

対して矢野くんは、私と同じくらい顔を赤くして、蓮を指差しながら大声を出す。あわあわ、という擬態語がぴったりだ。


「うるせえな、まだ使ってねえだろうが」


心底面倒そうな顔をする蓮。


まだって!言っておきますけども、今後も使うつもりなんてないからね、私は!!


うう、と悔しそうに唸ったあと、矢野君は急に思い出したように神妙な顔つきになる。

⏰:08/08/12 23:21 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#630 [みい]

「ちょっと待ってて」

そう言って一度病室を出て、再び入って来た矢野君が連れてきたのは…


「……淕…」


雨宮淕、だった。


「どうしてやろうか悩んだんだけどさ、俺じゃ決めかねたから蓮に引き渡そうと思って」


矢野君はそう言い、淕を蓮のほうへ少し荒っぽく押し出す。

⏰:08/08/12 23:23 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#631 [みい]

淕はポケットに手を突っ込んだまま、ばつが悪そうに俯いている。頬には、大きな傷が出来ていた。


「…あんだろ?二人で話すことの一つや二つ」


矢野君は諭すようにそう言ったあと、私の手をとり病室を出ようとした。


「…矢野」


後ろで蓮の声が聞こえ、私達は立ち止まり、振り返る。

⏰:08/08/12 23:24 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#632 [みい]

「…さんきゅ」


矢野君は大きく目を見開いた後、照れ臭そうに笑ってまたドアに向かう。


「…おい、矢野」


そこでなぜか二回目の待ったがかかった。


私と矢野君が二人して今度は何か、と不思議に思いながら先程と同じように振り向くと、

⏰:08/08/12 23:26 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#633 [みい]

「柚に触んな」


蓮が指差すは、さっき矢野君に手をとられ、そのまま自然に繋がれた私達の手。


矢野君ははいはい、と苦笑すると私の手を放し、おどけるように両手を頭上に置いて病室を出た。



「蓮達…ふたりきりにしちゃって大丈夫かな?」


病室を出たあと、私は矢野君に小声で聞く。

⏰:08/08/12 23:28 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#634 [みい]

「大丈夫だよ。あんなんでも血の繋がった兄弟なんだから」


矢野君が笑ったその時、私は矢野君の頬に出来た、淕のものと同じくらい大きな傷に初めて気が付いた。


「矢野君っ…ほっぺた、怪我してる…!」
「え?…ああ、ほんとだ」


矢野君は自分の頬に手をやり、指先についた血をぺろっと舐めながら苦笑する。

⏰:08/08/12 23:29 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#635 [みい]

「早く手当してもらわなきゃ!ここ、病院だし…」
「だいじょーーぶ!こんくらい平気平気!俺の自然治癒力、まじ半端ないから!」


オロオロする私を茶化すようにウインクをする矢野君。でも、結構派手な傷だ。そんなわけにはいかない。


「駄目だよ、もしばい菌でも入ったりしたら…」


尚も診察を勧める私を、矢野君は目を細めるようにして見つめる。

⏰:08/08/12 23:30 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#636 [みい]

「…柚ちゃんは、優しいね」


てんで期待していなかった褒め言葉に、思わずきょとんとしてしまう。


「久々だな、こんなに人に心配してもらえるの」


どこか悲しみをたたえた笑みと独り言のような小さい呟きに、私の胸は締め付けられる思いがした。


「…俺のこと、恐くないの?」

⏰:08/08/12 23:31 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#637 [みい]

遠慮がちにそんな質問をするのはきっと、矢野君が持つもう一つの"顔"を私が知ってしまったからだろう。


「恐くなんかないよ。だって、矢野君は矢野君だもん」


最初はびっくりした。それは否めないが、本当の姿は、今私の目の前にいる彼なんだとわかるから。恐怖なんて感じない。


私の返事を聞いて矢野君は少し驚いたようだった。

⏰:08/08/12 23:32 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#638 [みい]

でも、またすぐに微笑み、


「そっか」


と私の顔を見る。


矢野君の過去や、どんな心の傷を負っているのかなんてこと、私は知らない。

でも、この優しい笑みの持ち主に、どうか誰かが幸せをもたらしてくれますように。


「柚ちゃんが手当してくれない?俺、医者って嫌いなんだ」

⏰:08/08/12 23:37 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#639 [みい]

長椅子に座り、私を上目に見て笑いながら問う矢野君に、私はこくんと頷いた。


………………………………

「いっ…たあー!痛い痛い!」


病院内のコンビニで買ってきたマキロンをティッシュに含ませ頬の傷口に押し当てると、廊下に響くぐらいの大声で矢野君が叫ぶ。


ちょっと…みんな見てるじゃん!恥ずかしいったらありゃしない…。

⏰:08/08/12 23:38 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#640 [みい]

「も、無理!柚ちゃんもういいよ!」


泣きそうに、というか半分泣きながら矢野君は私の手を拒絶する。


「まだ駄目だよ!ちゃんとやっておかなきゃ…」


私だってSなわけでもないから、そんな矢野君を見るのは心苦しい。でも、これも彼の為なのだ。


矢野君の悲痛な叫び声は、このあともしばらく響き続けた…。

⏰:08/08/12 23:39 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#641 [みい]

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
更新すとっぷします
大量更新、、だったかな?
とりあえず疲れちゃい
ました感想等もらえる
と疲れも吹っ飛ぶので、
ぜひ感想板のほうにエー
ルをお願いします

>>1みい感想板
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

⏰:08/08/12 23:43 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#642 [我輩は匿名である]
>>250-350
>>350-450
>>450-550
>>550-650



失礼しました(´・ω・`)

⏰:08/08/14 12:37 📱:SO705i 🆔:MzuZVnhc


#643 [くぴ]
あげ

⏰:08/08/18 03:51 📱:P705i 🆔:Ijucxmh6


#644 [アカリ]
あげます

⏰:08/08/20 17:48 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#645 [我輩は匿名である]
あげ(・´ω`・)

⏰:08/08/21 01:54 📱:W61SH 🆔:4fEeMT9.


#646 [みい]

――*蓮Side*――

「座れよ」


俺がベッドの隣にある椅子を顎で指すと、淕はそれを拒否するように俺を睨み付ける。


「…ま、立ちっぱでもいいけど。お前には聞いてもらわなきゃなんねえことがあるんだ」


…10年以上も前のこと。俺達が、まだガキだった頃の、こと。

⏰:08/08/26 00:31 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#647 [みい]

「例のことだけど、」


俺が話し始めた途端、


「てめえみたいな奴の話なんか聞きたくねえよ!」


淕が叫びながら俺につかみ掛かってくる。


「てめえみたいな…裏切り者の話なんか…!」


俺を見る淕の目には、確かに憎しみが宿っていた。

⏰:08/08/26 00:31 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#648 [みい]

だが、ここで引き下がるわけにもいかない。


いくら憎まれていようと、こいつにあの日の真実を伝えることが、俺の役目なんだと思うから。


「…何とでも言え。俺を嫌うのも構わない。…ただ、これだけは聞いてほしい」


俺の言葉に、淕は迷うように少し瞳を揺らした後、俺の襟元を放し、力無く椅子に腰を下ろした。

⏰:08/08/26 00:32 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#649 [みい]

すーっ、と息を大きく吸い込みゆっくりと口を開き、一気に言う。



「親父はお前を捨てたわけじゃない」



これがあの日、俺達双子が離れ離れになった日の、真実。


俯いた淕の肩が、びくんと動く。


淕の様子を確認したあと、俺は話を続けた。

⏰:08/08/26 00:33 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#650 [みい]

「あの日の夜、親父は俺に言った。『もうお母さんとは一緒に住めないんだ』。俺はガキながらにあのババアが狂ってたのは分かってたし、親父の苦労もなんとなく感じてた」


あの時の親父の悲しそうな顔や、泣きそうな声は、今でも鮮明に思い出せる。


「親父は俺達を連れて出ていくつもりだった。でも、淕。お前はあの時、寝ていたんだ」


淕が訝しげな顔を俺に向けた。

⏰:08/08/26 00:33 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#651 [みい]

寝ていたから何なんだ、とでも言いたげだ。


「あのババアは、寝ているお前を離さなかった。気違いみたいに物を破壊し、俺や親父に投げ付けてさ」


あの女も、本能的に悟ったのだろう。俺達が自分から離れていく、自分が一人にされてしまう、ということを。


だから、せめて淕だけでも自分の傍に置いておきたい。そう思ったのだろう。

⏰:08/08/26 00:34 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#652 [みい]

しかし、そこに親としての愛情があったかというと、甚だ疑わしいが。


「身の危険を感じた親父は、一旦俺を新しい家まで連れていき、自分は急いで家に戻ったんだ。お前を迎えにな」


『お前はここで待ってろ、すぐに淕と戻ってくるから。』親父は俺の肩を掴んで、確かにそう言った。


「でも…親父は一人で俺のとこに戻ってきた」

⏰:08/08/26 00:35 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#653 [みい]

「親父と俺が家を離れたわずかな隙に、あの女はお前を連れて行方をくらませたんだ」


あの時親父は涙を流しながら、俺にそう説明した。


「俺達は、お前の居場所を捜し続けた。でも、親父の転勤が決まって…」


淕は、俯いたまま静かに俺の話を聞いている。涙をこらえているのか、はたまた怒りに震えているのかはわからないが、小刻みに肩が揺れている。

⏰:08/08/26 00:36 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#654 [みい]

「悪かった。俺達は結局、お前のことを諦めた」


淕がいきなり立ち上がり、再び俺の胸倉を掴む。目は赤く充血していた。


「…殴れよ。気が済むまで、俺を殴れ」


俺は淕の顔を見据えた。俺と、全く同じ顔を。


「……そんなんで、済むかよ」

⏰:08/08/26 00:37 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#655 [みい]

淕の震える小さな声が、病室中に響く。


「…淕?」


俺が淕の肩に触れると、淕の目から、ぽろっと涙が一粒落ちた。


「俺はっ…!兄さんが嫌いだ!」
「…ああ」


淕が俺から離れ、泣きながら怒鳴る。顔を真っ赤にして。

⏰:08/08/26 00:37 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#656 [みい]

「昔から何でも出来て、いつも落ち着き払ってすかしたような顔しやがって…」
「……」


淕の握りしめた拳が震え、しばしの沈黙のあと。


「……羨ましかった」


拳と同様に震えた淕の声が、ぽつりと宙をさ迷った。


「俺の欲しいもの全部、兄さんが持ってた。父さんの愛情も、親戚からの称賛も…全部」

⏰:08/08/26 00:38 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#657 [みい]

「兄さんを見てると、俺は駄目なんだ。双子のうち、出来の悪いほうなんだ、っていつも思い知らされて…」


そこまで言うと、淕は嗚咽して言葉を詰まらせる。


「…淕、それは違う。俺だってお前を羨んでいた」


俺の言葉に、淕がえ、と掠れた声を漏らす。

⏰:08/08/26 00:39 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#658 [みい]

「俺は感情を表に出すのが下手だ。淕みたいに泣いたり笑ったりするの、苦手なんだよ」


俺は、かわいくない子供だった。どこか冷めてるというか、子供らしくない、大人ぶった子供。


比べて淕は、それこそかわいらしい奴だった。無邪気で、悪戯とかが大好きで、俺とは正反対で。


親父の愛情は、間違いなく淕のほうへより多く注がれていた。

⏰:08/08/26 00:40 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#659 [みい]

淕がいなくなって落ち込む親父のために、淕みたいに悪戯っ子になろうとして、柚をいじめたこともあった。


でも、何か違う。どこか無理してる自分がいた。


「どんなに頑張っても、俺はお前の代わりにはなれなかった」


どんなに子供ぶっても、どんなにガキくさく柚をいじめても。


俺は、『淕』にはなれなかった。

⏰:08/08/26 00:41 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#660 [みい]

「…ばっっかみてえ!」
「は?」


いきなりの淕の大声に、俺は驚き目を丸くし、瞬きを繰り返した。


「お互いを羨む双子とか、気持ちわりーっつーの!」
「…ああ」


どちらも大して優れた人間なわけでもないし、な。


淕は顔を背けているから、表情はわからない。

⏰:08/08/26 00:42 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#661 [みい]

「…父さん、元気?」
「ああ。大阪に単身赴任してるけど、今はこっちに戻ってきてる。…会うか?」


淕はちょっと考えたあと、


「…いいや。今更会っても、照れ臭いだけだし」


と苦笑を含めた声で親父との再会を断った。


「母親は、どうしてる?」

⏰:08/08/26 00:43 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#662 [みい]

こんな言い方をしたが、俺が気になっているのは淕のことだ。淕は、今でもあの狂った実母と一緒に暮らしているのだろうか。


「そんなの、とっくにどっかの施設にぶち込んでやったよ」
「…そうか」


ほっとしたのもつかの間、今度は淕は一人で大丈夫だろうかという不安に襲われる。


俺が口を開きかけた瞬間だった。

⏰:08/08/26 00:43 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#663 [みい]

「言っとくけど、別に寂しくなんかないから」


淕の言葉が俺の口をつぐませる。


「一人も、なかなか気軽でいいもんだよ。働いてるから金だってどうにかなるし」


いつの間にこいつはこんなに大人になっていたんだろう。
俺達双子は、昔とは立場が逆転してしまったたらしい。


「…そうか」

⏰:08/08/26 00:44 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#664 [みい]

「…うん。じゃ、俺そろそろ行くわ」
「…淕!」



俺を見ないまま病室を出て行こうとする淕を引き止める。


本能のままにそうしたのだが、次の言葉が出てこない。なぜだか、口が勝手に動いたのだ。


淕は、言葉を選びながら沈黙してしまった俺を振り返る。

⏰:08/08/26 00:45 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#665 [みい]

「…兄さん」


口下手な俺より先に、淕が口を開いた。
俺が呼び止めたのに。気まずいながらも淕に顔を向ける。


「…また、来てもいいかな?」


何を言われるか予想していたわけでもないが、それでもやはりその言葉は想定外で、思わず目を見開く。


「……ああ」

⏰:08/08/26 00:46 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#666 [みい]

なんとかそれだけ言うと、淕はにかっと笑い、病室を出ていった。


…眩しい笑顔。



「…馬鹿が」


淕はまたここへ来てくれるのだろうか。


そう思うとやけに嬉しくて、柄にもなく一人でにやけてしまった表情を隠すように、片手で顔を覆った。

⏰:08/08/26 00:47 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#667 [みい]







・・・・・・・・・・・・・・・
Story10〜弱気。
・・・・・・・・・・・・・・・

⏰:08/08/26 00:50 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#668 [みい]

淕はあれ以来、よく俺の病室にやって来る。


「でさ、そん時浩二が…」


内容はたわいもないこと。仲間の話だったり、バイトの話だったり。

それでも動けなくて退屈な俺には、有り難いことこの上ない。


「失礼しまーす…」
「おっ、柚ちゃんだーあ!」

⏰:08/08/26 00:51 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#669 [みい]

柚は学校が終わると、必ずと言っていいほど見舞いに来てくれる。


「淕も来てたんだあ!」
「おうよ!」


そして、この二人もいつの間にか打ち解け、三人で喋ることが出来るようになった。


三人でいると、柚が学校での出来事を話し、淕がそれに対して相槌を打ち、俺は静かに聞いている、という役回り。

⏰:08/08/26 00:51 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#670 [みい]

そんなことをしているうちに外は暗くなる。


「…あ、もうこんな時間!そろそろ帰らないと…」


…俺が一番嫌な瞬間。


「送ってったげるよ!」
「毎回ごめんね、淕」


柚は女だし、一人で帰すより淕が送ったほうが安全に決まってる。

⏰:08/08/26 00:52 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#671 [みい]

…でも。


「蓮、また明日ね!」
「また来るから〜!」


仲良さ気に病室を後にするあいつらの背中を見ながら、俺はどうしようもない気持ちに駆られる。


無意識に嘆息を漏らしたとき、


「れーんっ♪」


楽しげな声とともに矢野がドアから顔を出した。

⏰:08/08/26 00:54 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#672 [みい]

「廊下で会ったぞー、柚ちゃんと弟君。仲良く手なんか繋いじゃってさ〜…」
「は!?」


手を繋いでいた、だと?柚と淕が?

矢野の垂れ込みに、思わず身を乗り出し大声を出す。


そんな俺を見て、矢野は豪快に笑い出した。


「嘘だよ!冗談冗談〜!」

⏰:08/08/26 00:55 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#673 [みい]

そうと分かると、矢野の悪戯にまんまとはまってしまった自分が恥ずかしくなる。


「…矢野、お前マジで殺すぞ」
「悪い悪い、んな怒んなよ!それにしてもあれだな、お前がそんな焦るとこ、初めて見たよ」


矢野は悪びれることもなく、さぞかしおかしいと言わんばかりに笑いこけた。


「…るせーよ」

⏰:08/08/26 00:56 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#674 [みい]

「しかしさあ、蓮も希少な男だよなあ。淕と柚ちゃん二人にさせて、危機感とかないの?」


柚が、俺以外の男とふたりきり。俺が何も思わないわけないじゃねえか。


「…柚は、俺のもんだから」


言い聞かせるように声に出しても、やはり不安なところはある。
淕と楽しそうに話す柚を見ると、胸がもやもやする。

⏰:08/08/26 00:57 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#675 [みい]

俺と二人でいるときに、あんな笑顔を見せてくれたことがあっただろうか?

俺といるより淕といるほうが、柚は…。



病室で一人、ベッドに寝ていると良からぬ考えばかり浮かぶ。


「…くだらないこと考えんのはよせよ」


まるで俺の頭の中を覗いたかのタイミングで、矢野が忠告する。

⏰:08/08/26 00:58 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#676 [みい]

「ああ」
「ま、淕に取られないようにせいぜい気いつけるんだな」
「…分かってる」


分かってんだよ、んなこと。お前に言われなくたって。


「学校では俺が守ってやってるからさ、心配すんな!」
「むしろお前が近付くな」


女みたいに頬を膨らます矢野に苛立ちを覚えながら、俺は柚と淕の後ろ姿を思い出していた。

⏰:08/08/26 00:59 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#677 [みい]

……………………………

「失礼しまーす…」


今日も学校帰りに制服のまま、病室に訪れる柚。


「柚、おかえり」


俺がそう言うと、いつもは「ただいま!」ってベッドまで駆け寄って来てくれる。


…いつもは。

⏰:08/08/26 01:00 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#678 [みい]

なのに今日はこちらに近づこうとしない。


「柚?」


呼び掛けても、困ったような表情を浮かべ、俺をちらっと見たあと目を泳がせる。



…ああ、わかった。このせいか。


「柚、こっちにおいで」

⏰:08/08/26 01:01 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#679 [みい]

「で、でも…」


柚は目線を俺に向けると、すぐに俯く。


「いいから。早く」


こう言われるともう抗えないのか、柚は覚悟を決めたかのようにゆっくりと俺がいるベッドに歩を進める。


上半身に何も纏っていない俺、に。

⏰:08/08/26 01:01 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#680 [みい]

怪我のせいで風呂に入れない俺は、ベッドの上で自分で身体を拭いていたのだ。


で、幸か不幸か、ちょうどその最中に柚が来たってわけ。


「柚、拭いて」


自分で持っていた濡れタオルを柚に手渡す。


「えっ?」

⏰:08/08/26 01:02 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#681 [みい]

柚は動揺を隠せないらしい。それを裏付けるように、みるみるうちに顔が紅く色づく。


「早く」


低い声で促せば、柚はぎゅっと目をつぶり、震える手で俺の胸板へタオルを押し付ける。


そのままゆっくりとタオルを滑らせる柚。


それでも欲張りな俺は、柚が目を閉じたままなのが気にくわない。

⏰:08/08/26 01:03 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#682 [みい]

「柚、そこもう拭いた」
「あっ…」


不意にぶつけられた不満に驚き一瞬目を開けるが、またすぐに逸らされる視線。


「ちゃんと見ろよ」


手で柚の顎を捉え、自分のほうに向かせる。


…今にも泣きそうな顔。

⏰:08/08/26 01:04 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#683 [みい]

違う。俺はこいつにこんな顔をさせたいわけじゃない…。


「…悪い、もういいよ」


俺は柚からタオルを取り返すと、手早く身体を拭き、パジャマを着た。


その間中、柚はずっと俯いていた。


着替え終わると、物音もなくなって苦しい沈黙。

⏰:08/08/26 01:05 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#684 [みい]

「…り、淕、今日は遅いねっ?」


静まった病室に響く、柚の明るい声。


「あ、でも昨日来たもんね!今日は…来ないかな…」


俺は…


「そうそう、聞いて!淕ったら昨日の帰り…」
「俺は、『淕』じゃない」

⏰:08/08/26 01:06 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#685 [みい]

「…え?」


柚の無理に作った笑顔が強張る。


「淕のほうがよかったか?」


あの時親父がこっちに連れてきたのも、

ガキの頃、お前に出会ったのも、

今、お前の目の前にいるのも。


全部、『淕』のほうが?

⏰:08/08/26 01:07 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#686 [みい]

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
更新すとっぷします

遅くなってしまって本当
すみませんでした..

こんなふがいない主です
が、読者様の感想がパワ
ーの源ですので、是非一
言お願いします..

>>1みい感想板
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

⏰:08/08/26 01:13 📱:SH905i 🆔:fijO4rPk


#687 [アカリ]

安価です

>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400
>>401-450
>>451-500
>>501-550
>>551-600
>>601-650
>>651-700
>>701-750
>>751-800
>>801-850
>>851-900
>>901-950
>>951-1000

失礼しましたm(__)m

⏰:08/08/26 08:07 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#688 [我輩は匿名である]
気になるぅ!あげヘy

⏰:08/08/26 21:36 📱:W51SA 🆔:NFVJSe3s


#689 [我輩は匿名である]
気になる〇2テあげ

⏰:08/08/27 01:54 📱:W61SH 🆔:yTgEusu6


#690 [我輩は匿名である]
あげる

⏰:08/08/29 12:51 📱:W61SH 🆔:WGOQlDg.


#691 [トモ]
あげぇ(*・∀・*)

⏰:08/08/30 00:49 📱:SH906i 🆔:6Z7l2hw.


#692 [ま]
あげ

⏰:08/08/31 12:50 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#693 [みい]

「蓮?何言って…」
「淕のほうがいいだろ?」


こんな妬いてるのが見え見えな台詞、みっともない。


「淕といたほうがお前は楽しそうだもんな」


違う。こんなことを言いたいんじゃない。俺は…。


柚はまた泣きそうな顔をしている。

⏰:08/09/02 01:35 📱:SH905i 🆔:FXcze9Wc


#694 [みい]

淕はお前を笑わせることができるのに。
俺はお前をそんな表情にしかしてやれない。


「…淕んとこに行け」


俺の言葉を聞き、柚はとうとう涙を流し始めた。


泣かせるつもりなんかなかった。なのにまた俺は…。


「…っ、嫌になった…っ?」

⏰:08/09/02 01:36 📱:SH905i 🆔:FXcze9Wc


#695 [みい]

途切れ途切れに、柚が声を発する。


「…は?」
「あた、しの事…っ、嫌いになっちゃった…っ?」


嫌いになった、だと?


んなわけねえだろ。嫌いになんか、ならない。なれるわけがない。


「……」


でも、何も言えない。

⏰:08/09/02 01:37 📱:SH905i 🆔:FXcze9Wc


#696 [みい]

こんな状況の今でさえ、お前が好きで、愛しくて。抱きしめてやりたくて堪らない。


「あたしはっ…あたし、は…」


でも、もう止める。柚を幸せにしてやれるのは、俺じゃない。


「あたしはっ…!蓮が好き、だもんっ…」


柚が駄々っ子のように泣きじゃくる。

⏰:08/09/02 01:38 📱:SH905i 🆔:FXcze9Wc


#697 [みい]

「蓮だもん…!意地悪だし、全然笑ってくれないし、冷たいけど…私が好きなのは蓮なの!」


どうしてこいつはこうも俺を困らせるんだ。


たった今ついたばかりの決心が、すぐに揺らぎ始める。


気持ちを落ち着かせるように、大きく息をついた。


「…俺といると、お前多分泣かされてばっかだぞ?」

⏰:08/09/02 01:38 📱:SH905i 🆔:FXcze9Wc


#698 [みい]

「泣かないもん」


今だって泣いてるくせに。大体お前は泣き虫すぎるんだ。


「やだ…お願いだから…別れるなんて、言わないで。…嫌いに、ならないで…」


柚が俺の腕を弱く握る。


…俺は、とことんこいつの涙に弱いらしい。

⏰:08/09/02 01:39 📱:SH905i 🆔:FXcze9Wc


#699 [みい]

俺の腕を握る柚の手に、ぎこちなく自分の手を重ねる。


「…ん、悪かった。嫌いになんかなってねえから」


前言、すべて撤回。


所詮俺には、こいつを手放すことなんて出来ないんだ。


「…ほ、んとに?」

⏰:08/09/02 01:40 📱:SH905i 🆔:FXcze9Wc


#700 [みい]

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
700

更新すとっぷします
少なくて申し訳ない
パワーの源となる、皆様
の感想お待ちしています
感想板に矢野の絵
をうpしたので、よかっ
たらご覧下さいませ
そちらの方も感想頂ける
とうれしいです(>Д<)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

⏰:08/09/02 01:45 📱:SH905i 🆔:FXcze9Wc


#701 [みい]

・・・・・・・・・・・・・・・
>>1みい感想板
・・・・・・・・・・・・・・・

⏰:08/09/02 01:46 📱:SH905i 🆔:FXcze9Wc


#702 [我輩は匿名である]
>>140-150
>>180-200
>>230-250
>>280-300
>>330-350
>>380-400
>>430-500

⏰:08/09/03 22:53 📱:W51SA 🆔:mTYn/hNc


#703 [我輩は匿名である]
>>580-600
>>630-650
>>680-700

⏰:08/09/05 00:26 📱:W51SA 🆔:eWu/GfFc


#704 [我輩は匿名である]
>>480-500
>>530-550
>>580-600
>>630-650
>>680-700

⏰:08/09/05 01:06 📱:W51SA 🆔:eWu/GfFc


#705 [みい]

――*柚稀Side*――

「嘘ついてどうすんだよ、んな事」


さっきまでとは打って変わり、いつもと同じ調子に戻った蓮に、ほっと胸を撫で下ろす。


…にしても、なんでいきなりそんなこと言い出したのだろう。


淕がどうとかって言ってたよね…?


…まさか……。

⏰:08/09/09 01:50 📱:SH905i 🆔:TKUnuITc


#706 [みい]

「もしかして…蓮、淕にヤキモチ妬いてたの?」


何気なく聞いた私の言葉に、蓮は溜息をつき、片手で顔を覆う。


「…そーゆーコトは、わかっても口に出すもんじゃねーの」


…ってことはやっぱり…、「そーゆーコト」だったってこと…!?


…やばい、嬉しい…。
なんか…なんか蓮がかわいい…!

⏰:08/09/09 01:51 📱:SH905i 🆔:TKUnuITc


#707 [みい]

「…見てんじゃねーよ」


私の視線に気付き、顔を上げた蓮のおでこにキスを落とした。


蓮は驚いたように目を見開いて私を見る。


「…前のお返し」
「はあ?」


怪訝そうに眉を潜め、おでこに手を当てる蓮に、詳しく説明してあげた。

⏰:08/09/09 01:52 📱:SH905i 🆔:TKUnuITc


#708 [みい]

前に蓮がおでこにキスしてくれたとき、実は起きていたのだということを。


私が説明するなり、蓮の顔がかあっと赤くなる。


「だから、そのお返し」


私がそう言うやいなや、蓮は私を勢いづけて自分の腕の中に収めた。


「…悪趣味だ、タヌキ寝入りなんて」

⏰:08/09/09 01:53 📱:SH905i 🆔:TKUnuITc


#709 [みい]

「蓮、照れてるの?」


あの蓮が、あんなに赤面するなんて思いもよらなかったから。


「…黙れ」


私の質問に答えないまま、蓮は腕に力を込めた。


「れ、蓮、苦しっ…!」


呼吸もできない程に強く抱きしめられる。

⏰:08/09/09 01:54 📱:SH905i 🆔:TKUnuITc


#710 [みい]

「俺を小馬鹿にした罰だ」


耳の後ろから聞こえる蓮の声。


馬鹿になんかしてないよ。ちょっとからかっただけ。


こんなこと声に出したら、何されるか分かったもんじゃないから死んでも言わないけどね。


私が好きなのは、あなただけよ。


蓮……。

⏰:08/09/09 01:55 📱:SH905i 🆔:TKUnuITc


#711 [みい]










・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
LastStory〜君のすべてを
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

⏰:08/09/09 01:56 📱:SH905i 🆔:TKUnuITc


#712 [みい]

「ね!蓮は何の種目に出るの?」


蓮が退院してから1ヶ月以上経ち、季節もすっかり秋めいたこの頃。


私達の学校では、一年に一度の大イベントである「球技祭」が今週の土曜日に迫っているのです!


大のイベント好きの私としては、それはそれは楽しみで…楽しみな の に!


「ハア?球技祭なんてたりーの、俺が参加するわけねえじゃん」

⏰:08/09/09 01:57 📱:SH905i 🆔:TKUnuITc


#713 [みい]

「ぇえっ!?参加しないの!?クラス対抗なんだよ!?」
「だから何だよ」


何って…一人でも減ったらうちのクラスが不利じゃん!


「…蓮〜…」
「無理」


上目遣いおねだり作戦も失敗…。


くそう…と次の手を考えていると、

⏰:08/09/09 01:59 📱:SH905i 🆔:TKUnuITc


#714 [みい]

「染谷!お願いだからさ〜、バスケに来てよ!お前が来てくれたら絶対優勝間違いなし!」


とクラスメイトの柏木君が蓮に声を掛ける。


「…あー、悪い、俺その日は用事が」
「おっけいです!染谷蓮はバスケに参加ってことで!」


断りかけた蓮の言葉に声をかぶせると、柏木君は嬉しそうに目をきらきらと輝かせた。

⏰:08/09/09 02:00 📱:SH905i 🆔:TKUnuITc


#715 [みい]

「じゃ、染谷はバスケってことで!」
「うん!よろしくね!」


柏木君の背中を見送ったあと、後ろから寒気を感じる。


「お前…何勝手なことしてくれてんだ」


学校用の仮面が今にも音を立てて崩れんとばかりに、口元をひくつかせる蓮。


「え、いやあの…柏木君も喜んでたし…」

⏰:08/09/09 02:01 📱:SH905i 🆔:TKUnuITc


#716 [みい]

「…ったく、仕方ねーな」


ふうっ、と息を吐いて、蓮が呟く。


「出てくれるの!?」


そんな蓮とは正反対に、もはや小躍りしてしまいそうなくらい喜んでる私。


柏木君だって、「蓮が出れば優勝!」みたいなこと言ってたし…本気でうちのクラス、優勝できちゃうかも!

⏰:08/09/09 02:01 📱:SH905i 🆔:TKUnuITc


#717 [みい]

「…そのかわり、欲しいモンがある」
「欲しいもの?えっと…あの、そんな高くないものならどうにかならなくも、ない…かも…」


今月ピンチだからなあ〜…って、この男はこんなことで彼女に物をせびるんかい!


「てゆうかなんで私がっ…」


この流れのおかしさに気付き、反論しかけた私の耳元で蓮が言う。


「お前」

⏰:08/09/09 02:02 📱:SH905i 🆔:TKUnuITc


#718 [みい]

「…へ?」
「柚のすべてが欲しい」





……ハィイ!?!?




「えっ、あの、すべて…というのはつまり…」
「うちのクラスが優勝したらの話にしてやる。これ決定事項」


…なっ、なんですとーっ!?

⏰:08/09/09 02:03 📱:SH905i 🆔:TKUnuITc


#719 [みい]

……………………………

というわけであって。


早瀬柚稀、悩みに悩んでいます。


だって…「すべて」って…!全部、ってことだよね…?


全部…。心も…カラダ、も?


ひょ、ひょぇえ〜!!!!無理!そんなあ…無理無理!

⏰:08/09/09 02:04 📱:SH905i 🆔:TKUnuITc


#720 [みい]

べっ、別に蓮とその…そうゆうコトするのが嫌ってわけじゃないよ?


…ないんだけど、なんか…まだ、怖いっていうか…。
だって私、何を隠そう…未体験ですし…。


そこまで考えた途端、フラッシュバックのように、蓮が入院していたときの一コマが思い出される。


蓮の身体を拭いてあげた時のことだ。

⏰:08/09/09 02:05 📱:SH905i 🆔:TKUnuITc


#721 [みい]

男の人の身体に触れたことなんか、今までに一度もなくって。


自分とは全然違う体つきに、やっぱり男の人なんだなあ、とか再認識したり。


いっつもこの身体に抱きしめられてたんだ、って思ったり。


そんなこんなで胸がいっぱいになって、息苦しくなっちゃって…


あの時、本気で死ぬかと思った。

⏰:08/09/09 02:06 📱:SH905i 🆔:TKUnuITc


#722 [みい]

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
更新すとっぷします
感想板に蓮君の絵をうp
したので、へぼですがよ
かったらご覧下さい

とうとう最終章突入!励
みになるので感想頂けた
ら嬉しいです..(>Д<)
>>1みい感想板
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

⏰:08/09/09 02:10 📱:SH905i 🆔:TKUnuITc


#723 [ぁゃ]

>>500ー600
>>601ー700
>>701ー800

⏰:08/09/13 11:18 📱:SH903i 🆔:ihtNhjQ6


#724 [ぁゃ]

>>500-600
>>601-700
>>701-800

⏰:08/09/13 11:19 📱:SH903i 🆔:ihtNhjQ6


#725 [我輩は匿名である]
あげるー

⏰:08/09/13 15:01 📱:SO706i 🆔:WLPFsJss


#726 [みい]

たったのあれだけで臨死状態だったのに…。


大丈夫なのか?自分…。


「…とにもかくにも、憂鬱だ〜…」


その日の夜、私の溜息が止むことはなかった…。


………………………………


「おっ、やってるやってる!ほら柚、染谷君いるよ!」

⏰:08/09/17 00:19 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#727 [みい]

放課後、私とさえちゃんは体育館でバスケの練習をしている蓮を偵察?しに来た。


さえちゃんが言う方へ目をやると、そこには…


「う…わあ……」


華麗にドリブルしながらゴールへと走る、蓮の姿。


前から迫る敵を見事にかわしながら、走って走って…


シュート…!

⏰:08/09/17 00:20 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#728 [みい]

パサッという乾いた音と共に、蓮が放ったボールがゴールに入る。


「ナイッシュー」
「お前、本当よくシュート入るよなー」


仲間から様々な声が上がる。


蓮ってだって…昔やってたのはサッカーのはずだよね?
なぜバスケまで出来ちゃうんだ、あの人は…。


「ゆーずーっ!」

⏰:08/09/17 00:21 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#729 [みい]

自分を呼ぶ声にふと我に返ると、目の前にニヤニヤしたさえちゃんの顔。


「なっ…何!?」
「見とれてんじゃないわよ」


見とれてなんか…と否定しようにも、しきれない。


だって事実、蓮に見惚れてしまった自分がいたことに気付いていたから。


「う、うるさい!」

⏰:08/09/17 00:21 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#730 [みい]

からかうようなさえちゃんにそう言い返すことしか出来ない私は、足早に体育館を去った。


………………………………

そして迎えた球技祭当日。


「柚ちゃーん!ドッジボールのほうはどうだったあ?!」


向こうから矢野君が大きく手を挙げて歩いてくる。


「3位だったの!まずまずって感じだよね」

⏰:08/09/17 00:22 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#731 [みい]

私達ドッジボールチームは、かなり張り切ったものの、3位という微妙な成績に終わった。


「お疲れ!3位でも立派なもんだよ!」
「サッカーはどうだった?」


矢野君は蓮とは違い、サッカーチームに属しているのだ。


「いいとこまで行ったんだけどねー…惜しくも2位」


苦笑を浮かべ、矢野君が答える。

⏰:08/09/17 00:23 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#732 [みい]

「すごいじゃん、2位なんて!お疲れ様!」


私が驚いて声を上げると、矢野君はエヘヘというように笑ったあと、


「っとやべ、柚ちゃん急がねえと!バスケの決勝、今から始まるってよ!」


と私の手をとって走り出した。


蓮達、決勝まで進んだんだ…!

⏰:08/09/17 00:24 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#733 [みい]

体育館のドアを開けると、中はものすごい人と熱気に包まれていた。


「うわ、すっげえ人…。ちょ、すんません、通して〜」


矢野君が半ば強引に人混みを掻き分け、最前列に連れて来てくれた。


「よっしゃ、蓮頑張れー!」


矢野君が大声を出すと、靴紐を結んでいた蓮がこちらを向く。

⏰:08/09/17 00:24 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#734 [みい]

そして呆れたような顔をする。


矢野君はにししと笑い、自分の隣にいる私を指差した。


私に気付いた蓮は、一瞬驚いた顔をしたあと、笑みを浮かべ拳を出し、その親指を上げる。


そして口パクで


マ カ シ ト ケ


と言葉を送ってきた。

⏰:08/09/17 00:25 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#735 [みい]

私が蓮に笑い返していると、蓮に誰かが近付いてくるのが見えた。


…佐々木君だ。


私の淡い恋心を弄んだにっくき男!


佐々木君が蓮に何やら話し掛けている。が、もちろんこちらには聞こえるはずもなく。


でも、蓮の顔が険しくなったのは私にもわかった。

⏰:08/09/17 00:26 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#736 [みい]

「…何話してんだ、あいつら」


不穏な雰囲気の二人に、矢野君も眉を潜める。



・・*蓮Side*・・


「染谷、前はよくもやってくれたな」


えーっと、こいつは確か…そうだ、佐々木だ。変態みたいな趣味持ってる奴。

⏰:08/09/17 00:27 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#737 [みい]

「は?何が?」
「何がじゃねえよ!ミキちゃんがいる前で、俺をボコボコにしやがって!」


ああ、素で忘れてた。あん時のことか。


「んな昔のことかよ。あれはお前がわりいんだろ」


お前が、柚の気持ち踏みにじったんじゃねえか。


少々呆れ気味に言葉を放つ。

⏰:08/09/17 00:28 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#738 [みい]

それでもタコみたいに真っ赤な顔をした佐々木は引き下がらない。


「あのあとミキちゃんに振られたんだ!お前のせいで…!」


あ゙ー、まじ勘弁。逆恨みもいいとこだな。そんでもって唾飛ばすな、汚ねえから。


「あーわりいわりい、あの程度でやられちまうとは思わなかったからさ」


面倒臭くなった俺は、立ち上がりその場から去ろうとした。

⏰:08/09/17 00:29 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#739 [みい]

「俺、バスケ部なんだよね〜」


佐々木から逃れようとしたのに、奴はそんなことを言いながらまだついて来る。


「…だから何?」
「お前より俺のが絶対上手い!」


自慢げに言い切る佐々木に、いい加減うんざりした。


「あっそ。じゃあ頼りにしてるよ。どうせ同じチームだろ」

⏰:08/09/17 00:30 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#740 [みい]

クラス対抗なんだから同じクラスの佐々木とは同じチームだ。


「お前なんかより俺のがかっこいいってことを、全校生徒に知らしめてやる!覚悟しとけ!」


手に負えねー…。勝手にほざいてろ、変態佐々木。


・・*柚Side*・・


蓮は私が佐々木君に騙されてたことなんか知らないだろうし…。

⏰:08/09/17 00:31 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#741 [みい]

二人の接点といえば、私が知る限りでは佐々木君が私を映画に誘った朝くらいなんだけど…。


そんな二人が、なぜ今更あんな長話を?


…作戦会議とか、そんなのだったらいいんだけど…。


何か嫌な予感がしていた。



けたたましく笛が鳴り、試合が始まる。

⏰:08/09/17 00:32 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#742 [みい]

次々に点が入り、蓮達がリードしていながらも相手チームとはどうやら互角のようだ。


「頑張れーっ!」
「行けっ!走れっ!」


体育館には声援が響く。


蓮がシュートを決めれば、黄色い声援がより一層増す。


「きゃーっ!かっこいい!」
「染谷くーんっ!」

⏰:08/09/17 00:33 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#743 [みい]

でも、そんな中私は声すら出せないでいた。


場の雰囲気に飲まれた、とでもいうのだろうか。
あまりにも眩しくて、息を飲んでしまうくらいだ。


私って、あんな人の彼女なのかあ…。




ハーフタイムに入った。選手は各々休んでいる。

⏰:08/09/17 00:34 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#744 [みい]

パイプ椅子に座る蓮は、半袖のTシャツを捲り上げ、首にかけたタオルで汗を拭いている。


でも次の瞬間、私は見てしまった。


肋骨の辺りを抑え、微かに顔を歪める蓮の姿を。


蓮…もしかして、淕の時の傷、まだ痛むの!?


そんなこと一言も言わないから、ちっとも気づかなかった。

⏰:08/09/17 00:35 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#745 [みい]

考えてみたら、いつも咳ばらいとかする時だって一瞬眉間に皺を寄せる気がする。


まだ、痛いんだ…!


どうしよう、どうすればいい?


迷う暇なんかない。これ以上続けたら、蓮が辛いだけだ。止めさせなきゃ…!


しかし、私がコートへ一歩踏み出した瞬間、再び笛が鳴り響く。

⏰:08/09/17 00:37 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#746 [みい]

蓮は何事もなかったようにコートに戻り、試合が再開された。


蓮…!無理しないで、お願い…!


しかし、この時蓮の不調に気付いたのは私だけではなかったのだ。


前半と変わらない活躍を見せる蓮に異変が起きたのは、すぐだった。

「…なんかあいつ、邪魔じゃね?」


矢野君が独り言のように呟く。
あいつとは、佐々木君のことだろう。

⏰:08/09/17 00:41 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#747 [みい]

私も、さっきから蓮の横にぴったりくっつくようにしている佐々木君に気付いていたから、矢野君の言葉がすぐ理解できた。


確かに邪魔だ。まるで敵をマークしてるかのような動き…。


そんなことを考えている私の目に飛び込んできたのは、佐々木君の肘が蓮の肋骨の辺りに当たっているところ。


それも一度や二度ではない。


わざと、だ…。佐々木君はわざとやっているんだ。

⏰:08/09/17 00:41 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#748 [みい]

そう思えば、カーッと頭に血が上るのがわかった。


やめて!やめて、やめて、ヤメテヤメテヤメテ…!!


「やめてーーっ!!」


心の中の叫びが声に変わった瞬間、蓮が倒れたのが目に飛び込んできた。


……………………………


保健室のベッドで眠っていた蓮が、目を覚ました。

⏰:08/09/17 00:42 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#749 [みい]

「蓮!わかる!?」


私は蓮に駆け寄り、顔を覗き込む。


「…試合は?」
「勝ったみたい、矢野君からメールがあったよ」


そっか、と蓮は言うと、小さく笑った。


「佐々木君に、やられたんでしょ…?」

⏰:08/09/17 00:43 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#750 [みい]

「…知らねえよ、あんな雑魚。俺が勝手にくたばっただけだ」
「…嘘だ。私、見たんだからね」


ちょっとだけ沈黙が流れた後、蓮が口を開いた。


「お前には関係ねえ。いちいち首突っ込むな」


その言葉に私の苛立ちは募る。


「心配してるだけじゃん!なんでそんなこと言うの!?」

⏰:08/09/17 00:44 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#751 [みい]

「お前の心配なんかいるかよ。逆に荷物になるだけだ」


私の方を一切見ないまま言葉を吐き捨てる蓮に、とうとう私の苛立ちは形となる。


「あーそーですか!わかりましたよ!お荷物ですいませんでしたっ!!」


負けじと言い返し、保健室を後にすると乱暴にドアを閉める。


むっ…かつくー!何よあれ!せっかく人が心配してやったのに…!

⏰:08/09/17 00:45 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#752 [みい]

もう金輪際、心配なんかしてやんないんだから!


ドスドスと廊下を歩いていると、矢野君に出会った。


「蓮、どう!?平気!?」
「さあ!?知らない!」


あんな奴知るもんかと言わんばかりの勢いで答えると、


「喧嘩でもした?」


と矢野君が困ったように笑いながら聞いてくる。

⏰:08/09/17 00:47 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#753 [みい]

「別に…」


したくてしたわけじゃない。…なんで、こうなっちゃうんだろう。


黙り込む私を見て、矢野君が話し始める。


「佐々木にさ、全部吐かせた。蓮、あいつの逆恨みにあったらしい」
「…逆恨み?」


それから矢野君の話は昔のことに遡り…

⏰:08/09/17 00:48 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#754 [みい]

「……ってわけ。それを根に持って、佐々木は今日、蓮に復讐しようとしたって」


全く知らなかった。蓮が佐々木君にそんなことをしただなんて…。


「自分の大事なものを傷つけられて、腹が立ったんだろ。よっぽど大切なんだね、柚ちゃんのこと」


ニッコリ笑いながらそんなことを言う矢野君に、思わず顔が熱くなる。

⏰:08/09/17 00:50 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#755 [みい]

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
更新すとっぷします
感想等頂けるとすっご
く嬉しいので、よけれ
ば一言でも感想板のほ
うへお願いします

>>1みい感想板
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

⏰:08/09/17 00:52 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#756 [我輩は匿名である]
あげー!

⏰:08/09/19 01:30 📱:W51SA 🆔:/TpqGlIY


#757 [みい]

「あの…私、保健室に戻ります…」「はい、いってらっしゃい」


赤面しながら呟く私に、矢野君は笑ったままそう言い、手を振る。


「あ!うちのクラス、総合1位だってー!」


走り出した私の背後で、矢野君が思い出したように叫ぶのが聞こえた。


1位…!本来だと万々歳のはずだけど、私は手放しには喜べない。

⏰:08/09/20 00:01 📱:SH905i 🆔:xTsxErYM


#758 [みい]

すべてが欲しいと囁く、蓮の声が耳元に蘇る。


うわわわ!どっ、どうしよう!?


更に熱を持つ顔を両手で抑えながら、とりあえず保健室まで急いだ。



「蓮…起きてる…?」
「文句なら聞かない」


遠慮がちに声を掛けると返事があったので、私はベッド周りのカーテンを少し開いた。

⏰:08/09/20 00:02 📱:SH905i 🆔:xTsxErYM


#759 [みい]

ベッドの上の蓮は、腕で目元を隠すようにしているから、表情がよくわからない。


「そんなんじゃないよ。…謝りにきたの」


この言葉に、蓮は少し腕をずらして私を横目で見る。


「ごめんね。私のせいで、佐々木君に…」
「何の話?」


不機嫌な蓮の声が、私の言葉を途切らせる。

⏰:08/09/20 00:03 📱:SH905i 🆔:xTsxErYM


#760 [みい]

「私が佐々木君にひどいことされたの知ってて、蓮は…」


私が言葉を詰まらせると、蓮が小さく息をもらす。


「いつの話だよ。んな昔のことなんか、忘れた」


そう言いながら、上体を起こす蓮。

本当は、覚えてるくせに…。


「…嘘ばっかり」

⏰:08/09/20 00:04 📱:SH905i 🆔:xTsxErYM


#761 [みい]

「あ?何か言ったか?」


思わず口をついた私の声に、蓮がすかさず反応する。


「んーん!何でもない!」


これ以上言ったら、どうなるかわかったもんじゃないからやめとこう…。


「んなことより、俺等のクラスは何位だったわけ?」
「えっ!?」

⏰:08/09/20 00:05 📱:SH905i 🆔:xTsxErYM


#762 [みい]

いきなりそのことを聞かれ、心臓がドクンと鳴る。


「何間抜けな声出してんだよ。おい、結果は?」
「えっと、あの…1位です…」


呆れたように片目をつむる蓮に、怖ず怖ずと順位を告げる。


すると蓮が右の口角だけを上げて、立っている私を見上げた。


「…お前、もちろん覚えてるよな?」

⏰:08/09/20 00:07 📱:SH905i 🆔:xTsxErYM


#763 [みい]

「あ、あの、一体何のことでございましょうか…?」
「とぼけんじゃねえ」


だ、だってー!あれはあんたが半ば無理矢理押し付けたんじゃないか!


「えっと、あの…」


なかったことにはならないかと粘る私に、


「今夜11時。下のロビー集合」

⏰:08/09/20 00:08 📱:SH905i 🆔:xTsxErYM


#764 [みい]

と言い付ける蓮。


「へっ!?」
「絶対遅れんなよ」


そっ、そんなあーー!!


………………………………


現在、夜の10時半…。


あー!もう、どうしよう!!


私は部屋でひたすらぐるぐると歩き回っていた。

⏰:08/09/20 00:09 📱:SH905i 🆔:xTsxErYM


#765 [みい]

大体ロビーで待ち合わせってどうゆうこと!?どっか行くの?


…ハッ!ま、まさか…ホテル、とか…!?


そこまで考えて、私は頭から湯気を出す。


いやいや、考えすぎなのよ柚は!そんなの気楽に行っちゃえばいいんだって!


自分の中の悪魔が人差し指を突き立てる。

⏰:08/09/20 00:10 📱:SH905i 🆔:xTsxErYM


#766 [みい]

でも、「欲しい」とか言っといて、夜に待ち合わせだなんて絶対怪しいよ!止めておこ!?


今度は天使が手足をばたつかせて反抗する。


そーう?てゆうか別にいいじゃん、付き合ってんだし。何がそんなに嫌かなあ?好きなんじゃないの?蓮のこと。


呆れたように溜息をつく悪魔。


「違うよ、悪魔さん」

⏰:08/09/20 00:11 📱:SH905i 🆔:xTsxErYM


#767 [みい]

嫌なんじゃないし、蓮のことだってもちろん、好き…だ。


嫌なわけじゃ、ないんだけど…。


「んー…って、え!?もうこんな時間!?早く出なきゃ!」


私はバタバタと家を出た。


階段を降りて、降りて降りて…最後の角を曲がると…


「おせえ」

⏰:08/09/20 00:11 📱:SH905i 🆔:xTsxErYM


#768 [みい]

壁にもたれかかって腕組みしながら怒る、蓮の姿。


「ごっ、ごめん!」
「いいからほら、早く行くぞ」


い、行くってどこにーー!?


蓮は私に有無も言わさぬ間に、私の手をとり歩き始めた。


「ね、ねえ蓮!どこ行くの!?」


私の質問に答えもせずに蓮はどんどん歩を進める。

⏰:08/09/20 00:12 📱:SH905i 🆔:xTsxErYM


#769 [みい]

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
更新すとっぷします
感想等、ものすごく励み
になるので、よかったら
是非お願いします

>>1みい感想板
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

⏰:08/09/20 00:15 📱:SH905i 🆔:xTsxErYM


#770 [我輩は匿名である]
>>001-200
>>201-400
>>401-600
>>601-800


アンカー失礼しますm(__)m

⏰:08/09/21 21:41 📱:SH903iTV 🆔:noZapREc


#771 [我輩は匿名である]
あげ
これ大スキ
毎日楽しみにしてるよ

⏰:08/09/23 15:36 📱:D903i 🆔:EzHC8p4Y


#772 [そら]
あげッ
頑張って下さい

⏰:08/09/26 07:35 📱:P903i 🆔:☆☆☆


#773 [AOI]
失礼しますコ

>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400
>>401-450
>>451-500
>>501-550
>>551-600
>>601-650
>>651-700
>>701-750
>>751-800

⏰:08/09/26 14:23 📱:W51SA 🆔:aDjQEYNg


#774 [やほい]
悪魔で候っぽい

⏰:08/09/27 03:02 📱:F904i 🆔:J1INXK2.


#775 [みき]
ぁげ
更新楽しみに
してます

⏰:08/09/29 01:07 📱:SH903i 🆔:dXIzyf62


#776 [我輩は匿名である]
あげヘ!

⏰:08/09/30 23:49 📱:W51SA 🆔:xWGnPcr2


#777 [かな]
上げます

⏰:08/10/01 01:54 📱:D705i 🆔:n4XOR9RA


#778 [みつき]
あげ

⏰:08/10/04 14:03 📱:P703imyu 🆔:y69R1rI2


#779 [はな]
楽しみにしてますU

⏰:08/10/04 20:44 📱:W61PT 🆔:iktb.Xdg


#780 [我輩は匿名である]
あげ(^ω^)イ

⏰:08/10/05 21:34 📱:W51P 🆔:8A87xfzg


#781 [我輩は匿名である]
主さんが更新したかと
期待するだけだから
「あげ」とかやめて
がっかりする

⏰:08/10/06 00:06 📱:W53T 🆔:Kov7xCKY


#782 [匿名]
別にいいんじゃないですか?
個人的にあなたが
嫌なだけでしょ。
主さんは、嬉しいと思いますけど。

⏰:08/10/07 14:27 📱:W61T 🆔:.GtIwtzw


#783 [我輩は匿名である]
>>782
しつこく何回も
あげたら何か
意味があるんですか?
しつこく何回もあげる
必要はあるんですか?
個人的にではなく
私と同じように
感じている人もいるから
書き込んだんです
自分の一存で
わざわざ書き込みません

⏰:08/10/07 22:30 📱:W53T 🆔:0m8IurYU


#784 [匿名]
感想を貰った
主さんは嬉しいと
思いますけど

皆、この小説が
面白いから
あげてるだけです。
主さんだって
楽しんでもらえたら
感無量ですッて
言ってるじゃないですか。

皆、あなたと
同じように楽しみにしてるだけです。

⏰:08/10/07 23:58 📱:W61T 🆔:.GtIwtzw


#785 [我輩は匿名である]
あげって感想なんですか?
感想だったら
感想板があるじゃない
ですか

何回もしつこくあげるのは
主さんへの遠回しの
催促にしか見えませんが

⏰:08/10/08 13:03 📱:W53T 🆔:x1VXIAp2


#786 [かな]
頑張ってくださいx
すごく楽しみにしています

⏰:08/10/08 14:06 📱:W61PT 🆔:rGyZenKw


#787 [我輩は匿名である]
主さん書いてくださーいx

⏰:08/10/12 11:29 📱:W51SA 🆔:gX6IFrlg


#788 [あい]
こんな感じに上げられていたら、書くのイヤに
なりますよね………


応援してます

⏰:08/10/12 13:59 📱:D902iS 🆔:yDCmSylo


#789 [我輩は匿名である]
ぁげ
書いて

⏰:08/10/19 19:38 📱:SH903i 🆔:OUQx5r1E


#790 [我輩は匿名である]
頑張って下さいイ。
応援してます!

⏰:08/10/21 00:31 📱:W61SH 🆔:ZBZu63Us


#791 []
>>001-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000

⏰:08/10/22 18:23 📱:P906i 🆔:dA8f7eCQ


#792 [我輩は匿名である]
ぁげ↑↑

⏰:08/10/25 00:29 📱:SH903i 🆔:q9GgROaU


#793 [まりあ]
放置???

⏰:08/10/25 16:51 📱:D902iS 🆔:eE7w3qi6


#794 [我輩は匿名である]
主サンの小説楽しみにしています
また時間がある時に更新お願いします

⏰:08/10/26 04:57 📱:SH903iTV 🆔:DHAKZ6Po


#795 [にー]
あげっ

⏰:08/10/27 01:42 📱:D903i 🆔:LsMY2rSk


#796 [あ〜ちやん]
めっちやすきッ☆
はよ見たいぃ―!!

⏰:08/10/27 10:06 📱:P904i 🆔:S1NcvtRc


#797 [_]
めっちゃおもしろいイ!
主さんもう書かないんで
しょうか続き見たいですm

⏰:08/10/27 18:19 📱:W44K 🆔:wyTHeT6Y


#798 [みい]

読者の皆様、大変申し訳ありませんでした。

感想板のほうに謝罪をコメントしましたので、よろしければ目を通してみて下さい。


今からラストまで更新します!

⏰:08/11/08 17:52 📱:SH905i 🆔:vNKBvMlI


#799 [みい]

>>768

こうなったらもう、腹をくくるしかない。


私はすたすたと歩く蓮の後を、小走りで着いていった。




そして、着いた先は…


「へ?ここ…?」


私が想像していた、安っぽいお城のようなホテル、ではなく…

⏰:08/11/08 17:55 📱:SH905i 🆔:vNKBvMlI


#800 [みい]

「何ぼーっと突っ立ってんだよ。入んぞ」
「ちょっ、待ってよ!こんなとこ勝手に入っちゃ怒られ…」


咎める私に構いもせず、蓮はその建物の扉を開く。


ギィイ…と重い音をたて、扉が開くと、蓮はさっさと中へ入っていってしまった。


「蓮!怒られるってば…!」
「誰もいねーよ。ほら、早く来い」


だって、こんな神聖な場所、勝手に入ったりしたらバチが当たりそうだし…。

⏰:08/11/08 17:56 📱:SH905i 🆔:vNKBvMlI


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