ギンリョウソウ
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#901 [○○&◆.x/9qDRof2]
黒猫の棲むところ
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#1 [イリア]
:22/10/04 03:21
:Android
:☆☆☆
#902 [○○&◆.x/9qDRof2]
:22/10/04 03:22
:Android
:☆☆☆
#903 [○○&◆.x/9qDRof2]
:22/10/04 03:22
:Android
:☆☆☆
#904 [○○&◆.x/9qDRof2]
:22/10/04 03:29
:Android
:☆☆☆
#905 [○○&◆.x/9qDRof2]
#35 [イリア]
「…大丈夫かな、猫さん…」
少しでも寒くないように
猫を覆(オオ)うよう抱きしめる。
「…早く元気になってね」
⏰:09/03/22 15:16 📱:W61P
:22/10/04 03:29
:Android
:☆☆☆
#906 [○○&◆.x/9qDRof2]
#36 [イリア]
ザ―…
本格的に降り出した雨が
私の心を軽やかにした。
:22/10/04 03:29
:Android
:☆☆☆
#907 [○○&◆.x/9qDRof2]
⏰:09/03/22 15:17 📱:W61P 🆔:☆☆☆
#37 [イリア]
「…♪ラララ…♪」
唄を歌う。
懐かしい唄。
⏰:09/03/22 15:18 📱:W61P
:22/10/04 03:30
:Android
:☆☆☆
#908 [○○&◆.x/9qDRof2]
🆔:☆☆☆
#38 [イリア]
その揺りかごが風に揺れて
私は大きくなった
私は風にさらわれて
もうあなたは見えない―…
:22/10/04 03:30
:Android
:☆☆☆
#909 [○○&◆.x/9qDRof2]
⏰:09/03/22 15:18 📱:W61P 🆔:☆☆☆
#39 [イリア]
「懐かしいなあー…イタッ!」
:22/10/04 03:30
:Android
:☆☆☆
#910 [○○&◆.x/9qDRof2]
―……?
一瞬、頭に痛みが走る。
何か、何か…
私は―……?
⏰:09/03/22 15:19 📱:W61P
:22/10/04 03:30
:Android
:☆☆☆
#911 [○○&◆.x/9qDRof2]
40 [イリア]
ビクッ
猫が腕の中で跳ねた。
ハッとする。
「…あ…起きた…?
こんにちはー…こんばんは?」
⏰:09/03/22 15:20 📱:W61P
:22/10/04 03:31
:Android
:☆☆☆
#912 [○○&◆.x/9qDRof2]
🆔:☆☆☆
#41 [イリア]
さっきの変な感じに
少し焦りながらも
私は目覚めた猫に話しかける。
:22/10/04 03:31
:Android
:☆☆☆
#913 [○○&◆.x/9qDRof2]
「…あ」
猫は私の腕から飛び出し、
洞穴の向こう側で私を見据えた。
⏰:09/03/22 15:20 📱:W61P 🆔:☆☆☆
#42 [イリア]
「…何よー
そんなに威嚇(イカク)しなくても…
私は一応、
あんたを助けたのにさーって
まぁ猫に言っても仕方ないか…」
:22/10/04 03:31
:Android
:☆☆☆
#914 [○○&◆.x/9qDRof2]
独り言。
そろそろ誰かと
会話がしたい頃だけど
生憎(アイニク)そんな相手はいない。
あ、でも猫に言ってるから
ふたりごと?
⏰:09/03/22 15:21 📱:W61P
:22/10/04 03:31
:Android
:☆☆☆
#915 [○○&◆.x/9qDRof2]
#43 [イリア]
ザ―…
「雨だねー…」
一応、少し遠くで私を威嚇する
黒猫さんに話しかけてみる。
⏰:09/03/22 15:23 📱:W61P 🆔
:22/10/04 03:32
:Android
:☆☆☆
#916 [○○&◆.x/9qDRof2]
#44 [イリア]
「私、雨は好きなんだ。
雨の音は嫌いだけど。」
⏰:09/03/22 15:23 📱:W61P 🆔:☆☆☆
#45 [イリア]
ピクッ
猫の私を見る瞳(メ)が変わる。
:22/10/04 03:32
:Android
:☆☆☆
#917 [○○&◆.x/9qDRof2]
何も映さなかった漆黒の瞳に、
私が映った。
⏰:09/03/22 15:24 📱:W61P 🆔:☆☆☆
#46 [イリア]
少し私を見つめたあと、
ゆっくりと一歩
猫は私のほうに足を進めた。
:22/10/04 03:32
:Android
:☆☆☆
#918 [○○&◆.x/9qDRof2]
「どうしたの…?」
その時
⏰:09/03/22 15:24 📱:W61P 🆔:☆☆☆
#47 [イリア]
ピカッ
「キャッ!」
雷が光った。
すぐに大きな音がする。
「…びっくりしたぁ…
落ちたよね、近そうだな…」
⏰:09/03/22 15:25 📱:W61P 🆔
:22/10/04 03:32
:Android
:☆☆☆
#919 [○○&◆.x/9qDRof2]
#48 [イリア]
すると猫は私からまた体を遠ざけ、
タッ と洞穴の外に駆け出す。
「…え?ちょっ!危ないよ!
雨降ってるから!雷も落ちたし!
戻りなよーッ!!」
すぐに猫の姿は視界から消え、
私の声だけ虚(ムナ)しく響いた。
数時間経っただろうか。
雨は上がり、
空は元の曇天に戻った。
:22/10/04 03:33
:Android
:☆☆☆
#920 [○○&◆.x/9qDRof2]
1
黒猫の詩
「リア、お前の瞳は本当に綺麗だね」
ご主人様はいつも笑いながらわたしにそう言う。まるで口癖のように。
“ブルーの瞳が綺麗だ”と。
わたしはご主人様にそう言われるのが嬉しかった。
笑いながら、頭を撫でて貰うのが好きだった。ご主人様の手は、温かくて、大きくて。撫でて貰うと、なんだかとても安心するの。
わたしは。真っ黒な毛、真っ青な瞳が特徴のごく普通の黒猫。ご主人様に助けてもらう前は、その辺の道端で歩いている普通の野良猫だった。
「リア、ご飯だよ」
そしていま、わたしの目の前に餌の入った皿を置いてくれたのが.......わたしの大好きな、大好きなご主人様。
名前は確か.......セツナ。
あまり覚えてないけど、ご主人様のお友達が「セツナ」と呼んでいた。
そしてご主人様の髪の毛はとても綺麗な蜂蜜色。
ふわふわ柔らかくて。
私はご主人様の髪の毛が大好きなんだ。
:22/10/04 03:37
:Android
:☆☆☆
#921 [○○&◆.x/9qDRof2]
その涙がポタリと床に落ちて滲む。
…これが、ご主人様の流した涙……。
私はぐいっと涙を拭い、ドアへ手を掛けた。
:22/10/04 03:38
:Android
:☆☆☆
#922 [○○&◆.x/9qDRof2]
泣いてる暇なんてない。今はとりあえずこの家から出よ
:22/10/04 03:39
:Android
:☆☆☆
#923 [○○&◆.x/9qDRof2]
38 [あんず]
“この家から出る”
そう決心し、私はドアを引いた。
ドアを引き、狭い隙間から外を覗く。
…………あ、やばい。
一瞬で私はそう思い、
静かに上を見上げた。
⏰:09/08/20 23:29 📱:W61K 🆔:s2zljno.
#39 [あんず]
大好きなご主人様の甘い香りが鼻を掠める。
そして視界いっぱいに広がるご主人様の、柔らかいふわふわな蜂蜜色
:22/10/04 03:39
:Android
:☆☆☆
#924 [○○&◆.x/9qDRof2]
⏰:09/08/20 23:34 📱:W61K 🆔:s2zljno.
#40 [あんず]
「……………っ!!」
驚き過ぎて声が出なかったのか、私は口をパクパクしながらご主人様を見上げる。
ご主人様は目を見開く。
まさかこんな所で
ご主人様と鉢合わせになるなんて―――。
:22/10/04 03:39
:Android
:☆☆☆
#925 [○○&◆.x/9qDRof2]
黒猫の棲むところ
最新 最初 全 🆕
#1 [イリア]
黒猫の棲むところ
クロネコノ スムトコロ
:22/10/04 03:41
:Android
:☆☆☆
#926 [○○&◆.x/9qDRof2]
:22/10/04 03:42
:Android
:☆☆☆
#927 [○○&◆.x/9qDRof2]
:22/10/04 03:42
:Android
:☆☆☆
#928 [○○&◆.x/9qDRof2]
#3 [イリア]
『―…雨よ、猫』
あの人の声が、響く。
『雨は好きよ
雨の音は嫌いだけど』
懐かしい、これは…夢?
『貴方に声をあげる
生きていくための、声を』
:22/10/04 03:42
:Android
:☆☆☆
#929 [○○&◆.x/9qDRof2]
⏰:09/03/22 12:14 📱:W61P 🆔:☆☆☆
#4 [イリア]
第一話: opening
⏰:09/03/22 12:14 📱:W61P 🆔:☆☆☆
#5 [イリア]
――…………?
目を開けた。
知らない景色。
空が見える
雨でも降りそうな曇天…
⏰:09/03/22 12:15 📱:W61P 🆔:☆☆☆
#6 [イリア]
「…ん?」
何で空が…
―…ガバッッ!!
体を起こすと、
あちこちに痛みが
:22/10/04 03:45
:Android
:☆☆☆
#930 [○○&◆.x/9qDRof2]
すると、赤黒いものが
川と地面ギリギリのところ見えた。
「―…?何あれ…」
:22/10/04 03:45
:Android
:☆☆☆
#931 [○○&◆.x/9qDRof2]
ゆっくり近づこうとすると、
それが川に流されかける。
:22/10/04 03:45
:Android
:☆☆☆
#932 [○○&◆.x/9qDRof2]
🆔:☆☆☆
#24 [イリア]
「あ!待って!」
私はそれに走って近づき、
両手で抱き上げ
:22/10/04 03:46
:Android
:☆☆☆
#933 [○○&◆.x/9qDRof2]
#25 [イリア]
「猫……?」
最初は人形かなんかだと思ったが、
抱き上げてみるとそれは
確かに熱をもった…生きた猫だった。
:22/10/04 03:46
:Android
:☆☆☆
#934 [○○&◆.x/9qDRof2]
#26 [イリア]
「すっごいぐったりしてる…
傷だらけだし…この子の血が
流れてきてたのか…」
私は猫の体を水で少しずつ洗う。
:22/10/04 03:46
:Android
:☆☆☆
#935 [○○&◆.x/9qDRof2]
1
黒猫の詩
「リア、お前の瞳は本当に綺麗だね」
ご主人様はいつも笑いながらわたしにそう言う。まるで口癖のように。
“ブルーの瞳が綺麗だ”と。
わたしはご主人様にそう言われるのが嬉しかった。
笑いながら、頭を撫でて貰うのが好きだった。ご主人様の手は、温かくて、大きくて。撫でて貰うと、なんだかとても安心するの。
:22/10/04 03:47
:Android
:☆☆☆
#936 [○○&◆.x/9qDRof2]
わたしは。真っ黒な毛、真っ青な瞳が特徴のごく普通の黒猫。ご主人様に助けてもらう前は、その辺の道端で歩いている普通の野良猫だった。
「リア、ご飯だよ」
そしていま、わたしの目の前に餌の入った皿を置いてくれたのが.......わたしの大好きな、大好きなご主人様。
名前は確か.......セツナ。
あまり覚えてないけど、ご主人様のお友達が「セツナ」と呼んでいた。
そしてご主人様の髪の毛はとても綺麗な蜂蜜色。
ふわふわ柔らかくて。
私はご主人様の髪の毛が大好きなんだ。
⏰:09/08/11 15:34 📱:W61K 🆔:qGBM5BGk
#9 [あんず]
――ご主人様と出会ったのは去年の冬。
凄く寒くて、まだ小さかった私は草むらで凍えていた。
そんな所を、ご主人様が見つけてくれた。
…助けてく
:22/10/04 03:50
:Android
:☆☆☆
#937 [○○&◆.x/9qDRof2]
いつものように聞こえる鳥の鳴き声。
この街の朝が来た。
私は重たい身体を起こし、漆黒の長い髪を手で掻きあげた。
:22/10/04 03:51
:Android
:☆☆☆
#938 [○○&◆.x/9qDRof2]
………………え?
:22/10/04 03:51
:Android
:☆☆☆
#939 [○○&◆.x/9qDRof2]
長い髪……?
手で掻きあげた…?
:22/10/04 03:51
:Android
:☆☆☆
#940 [○○&◆.x/9qDRof2]
よく考えたら、
いつもは大きいベッドが凄く小さい………。
…………もしかして!!
:22/10/04 03:52
:Android
:☆☆☆
#941 [○○&◆.x/9qDRof2]
#30 [あんず]
私はベッドから降り、
洗面所の鏡に向かって足を走らせる。
心の中は、
喜びで溢れてた。
:22/10/04 03:52
:Android
:☆☆☆
#942 [○○&◆.x/9qDRof2]
#31 [あんず]
いつもはご主人様に開けて貰わないと入れないドアも、全て自分で開けて進む。
……気持ちいい。
そして私は洗面所のドアを開け、鏡に向かった。
:22/10/04 03:52
:Android
:☆☆☆
#943 [○○&◆.x/9qDRof2]
#32 [あんず]
鏡に映るのは、黒い髪で青い瞳の“女の人。”
あ、私女なんだ、とその時初めて気付いた。
私は感激して、その場から動けずにいた。
―私、人間になれた!!
:22/10/04 03:53
:Android
:☆☆☆
#944 [○○&◆.x/9qDRof2]
#33 [あんず]
―――――神様、本当にありがとうございます!!
私、ご主人様のために
精一杯頑張ります。
:22/10/04 03:53
:Android
:☆☆☆
#945 [○○&◆.x/9qDRof2]
#34 [あんず]
…さて、早速ご主人様に会いに行かなきゃ…。
そう思い、私は鏡から目を反らした。
………でも、
よく考えたらこの姿でご主人様に会いに行ってもご主人様が驚くだけ…。
この姿では、ご主人様に会いに行けない……。
:22/10/04 03:54
:Android
:☆☆☆
#946 [○○&◆.x/9qDRof2]
#35 [あんず]
どうしよう……!!
私はパニックになり、おろおろとその場を歩く。
ご主人様に会えない。
:22/10/04 03:54
:Android
:☆☆☆
#947 [○○&◆.x/9qDRof2]
#36 [あんず]
私はなんて
馬鹿なんだろう。
ご主人様は気付くわけないのに。
わかるわけないのに。
悔しさで胸がいっぱいになる。
悔しさと混乱からか、私の瞳にはじわり、と涙が浮かんだ。
:22/10/04 03:54
:Android
:☆☆☆
#948 [○○&◆.x/9qDRof2]
#37 [あんず]
その涙がポタリと床に落ちて滲む。
…これが、ご主人様の流した涙……。
私はぐいっと涙を拭い、ドアへ手を掛けた。
泣いてる暇なんてない。今はとりあえずこの家から出
:22/10/04 03:55
:Android
:☆☆☆
#949 [○○&◆.x/9qDRof2]
#38 [あんず]
“この家から出る”
そう決心し、私はドアを引いた。
ドアを引き、狭い隙間から外を覗く。
…………あ、やばい。
一瞬で私はそう思い、
静かに上を見上げた。
:22/10/04 03:55
:Android
:☆☆☆
#950 [○○&◆.x/9qDRof2]
#39 [あんず]
大好きなご主人様の甘い香りが鼻を掠める。
そして視界いっぱいに広がるご主人様の、柔らかいふわふわな蜂蜜色の髪。
「…君は………?」
不思議そうな顔をした
ご主人様が、ドア越しの目の前に立ってい
:22/10/04 03:56
:Android
:☆☆☆
#951 [○○&◆.x/9qDRof2]
「……………っ!!」
驚き過ぎて声が出なかったのか、私は口をパクパクしながらご主人様を見上げる。
ご主人様は目を見開く。
まさかこんな所で
ご主人様と鉢合わせになるなんて―――。
:22/10/04 03:56
:Android
:☆☆☆
#952 [○○&◆.x/9qDRof2]
「お母さぁぁん!人拾ったぁぁ!!」
「え、ちょ、アンタそんな犬拾ったみたいなテンションで!」
優雅に紅茶をすすっていたお母さんは私の叫びにびっくりした。
私はずぶ濡れの彼を家にいれて、タオルを貸してやった。
「ハイ。拭いて。風邪ひいちゃうから。」
私の言葉なんか聞いてないのか、綺麗な茶色い髪から滴る雫もそのままに、彼はぼんやりしていた。
お母さんが風呂を沸かしてあげると言って、風呂場へ向かった後、私は彼を拭いてあげる。
:22/10/04 03:57
:Android
:☆☆☆
#953 [○○&◆.x/9qDRof2]
そこで私はハッとする。
伸びている髪の毛の隙間から覗いた瞳は、グレーだった。
外人……さん……?
もしかして日本語通じないとかかな……。
「わ……ワットユアネーム?」
カタコトな英語で話かければ少し反応したのか、こちらを見た。
「分かるから……日本語。」
ぽつりとだけど、確かにそう言った。
「良かった!あ、私は神田 越(カンダ エツ)。この家の長女。貴方は?」
:22/10/04 03:58
:Android
:☆☆☆
#954 [○○&◆.x/9qDRof2]
#5 [向日葵]
さっきまで私に向けていた魅力的な瞳を僅かにそらして、またポツリと呟いた。
「勝手に……呼べばいい……」
何でだろう。
でも何故か分かる事は、彼はとても傷ついてるように見えると言う事。
何故そんな悲しい目をしているんだろう……。
「どうして……うちの前にいたの?」
「……疲れた。どこにも行く場所なくて、さまよって……休んでただけ……。」
:22/10/04 03:58
:Android
:☆☆☆
#955 [○○&◆.x/9qDRof2]
#6 [向日葵]
行く場所がない?
つまり家出って事なのかな。
そう思いながら、今日初めてあった人をあれこれ詮索するのはよくないと思い、私は何も聞かなかった。
「じゃあ……とりあえず貴方は柴(シバ)ね。犬みたいにうちの前にいたから!」
特に反応する訳でなく、柴は黙ったまま私に拭かれた。
―――――――……
「行くとこないっていうなら、まぁいてもいいよ。」
お母さんは寛大すぎる程寛大で、お母さんだけど男気溢れる人だ。
:22/10/04 03:58
:Android
:☆☆☆
#956 [○○&◆.x/9qDRof2]
柴がお風呂に入ってる間、さっき彼から聞いた事をお母さんに言ったところ、さっきのような返事が帰ってきた。
「今更家族が1人増えようが5人増えようがどうでもいいよ」
「5人て……。そうなったら大家族だよお母さん」
「あぁ!おねーちゃん!」
後ろから声がするので振り向いてみれば、三女で4歳の苺(イチゴ)と、長男で10歳の空(ソラ)がそこにいた。
苺はトテトテと走ってきて私の足に抱きついた。
:22/10/04 03:59
:Android
:☆☆☆
#957 [○○&◆.x/9qDRof2]
#8 [向日葵]
「おかえりなさぁい!あのね、いちご今日おうたおぼえたんだよー!」
「そうなんだぁ。またお姉ちゃんに聞かせてね。」
苺は「うん!」と元気よく言って、お母さんの膝によじ上った。
「越姉!俺今日野球でホームラン打ったよ!」
「空はさすがだねー!この調子で頑張りなよ!」
空はニカッと笑う。
それにつられて私も笑うと、玄関の方から叫び声が聞こえた。
「うわぁぁ!!」
:22/10/04 03:59
:Android
:☆☆☆
#958 [○○&◆.x/9qDRof2]
「あ、さくらおねえちゃんだ!」
桜とは、次女で14歳。
おそらく部活から帰って来たのだろう。
それはいい。
多分……柴がいたな。
玄関へつけば、風呂上がりで、さっきと変わらず頭びちょびちょの柴と、見知らぬ柴に驚いた桜がいた。
「え!?ちょ、お姉ちゃんこの人誰!?」
「柴。ちょっと柴。ちゃんと頭拭かなきゃダメでしょうが。」
すると柴は頭にタオルを乗っけて、私に頭を差し出してきた。
⏰:08/03/18 01:10 📱:SO903i 🆔:☆☆☆
#10 [向日葵]
拭けと言ってるらしい。
桜の叫びにかけつけた苺と空も、驚いていた。
「わ!誰!?」
「いちごのおにいちゃん?」
いっぺんに説明しなくちゃならないようだった。
:22/10/04 04:00
:Android
:☆☆☆
#959 [○○&◆.x/9qDRof2]
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
小さな苺もいると言う事で、分かりやすく丁寧に話した所、最初こそ驚いたものの、皆次第に納得していった。
「分かったよお姉ちゃん」
「俺も」
「いちごもー!」
:22/10/04 04:00
:Android
:☆☆☆
#960 [○○&◆.x/9qDRof2]
色んな人にぶつかりながら
「…ってぇ!オイ、気を付けろ!」
それでも私はただただ、
走り続けた。
突然私を襲った何かから、
過酷な現実から
必死に逃げるように…。
:22/10/04 04:07
:Android
:☆☆☆
#961 [○○&◆.x/9qDRof2]
#92 [.]
.
そうやって走り続けているうちに
突然、自分の足が止まった。
……いや、
動かなくなった。
みるみるうちに
ぐにゃぐにゃと曲がっていく視界…
周りの喧騒も遠くなっていき…
やがてひんやりとした静寂に包まれた頃、
真っ暗な闇が、
私を襲った………――――――
:22/10/04 04:07
:Android
:☆☆☆
#962 [○○&◆.x/9qDRof2]
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
光があるから闇が生まれ、
闇があるから光が輝く。
人の人生も同じ。
光ばかりでなく、闇が存在する。
人が光のある幸せを、忘れないように。
そして闇ばかりが続いたとしても、
必ずいつか光が射すようになっている。
人が、希望を捨てないように。
2つはいつも表と裏、背中合わせで、
どちらが欠けてもいけない。
きっと神様は
人が幸せを忘れないように、
この世界に闇を作ったんだよ。
:22/10/04 04:08
:Android
:☆☆☆
#963 [○○&◆.x/9qDRof2]
.
きっとこの真っ暗な闇にもいつか…
"うそつき"
明るい一筋の光が差して
"うそつき"
あなたを照らしてくれる時が来る。
"うそつき"
だから……祈るのよ。
神は必ず私達を見ている。
―――…嘘つき。
神様ってやつがほんとに居るなら、
この手で殺してやるよ。
:22/10/04 04:08
:Android
:☆☆☆
#964 [○○&◆.x/9qDRof2]
―――ザーッ…
手を洗いながら便所の鏡をふと見上げる。
頬が少しこけて、目の下には真っ黒なクマ……
まるで絵に書いたようなやつれた顔がこちらを見つめていた。
:22/10/04 04:09
:Android
:☆☆☆
#965 [○○&◆.x/9qDRof2]
最近ろくに寝てないからな…。
毎年"あの日"が近付くと
イヤな夢ばかり見てしまって眠れない日が続く。
まるでオレに忘れる事を許さないかのように。
:22/10/04 04:09
:Android
:☆☆☆
#966 [○○&◆.x/9qDRof2]
あれこれ考えてぼーっとしていると
"ゆうき……"
ふと耳元でオレを呼ぶ声がして、胸がドクリと跳び跳ねる。
ばっと振り返るが、…やはりそこには誰も居ない。
そう、居るはずなんてないのに、
今更何を期待しているのか…。
:22/10/04 04:10
:Android
:☆☆☆
#967 [○○&◆.x/9qDRof2]
オレはどうやら相当、キているらしい。
:22/10/04 04:10
:Android
:☆☆☆
#968 [○○&◆.x/9qDRof2]
1
黒猫の詩
「リア、お前の瞳は本当に綺麗だね」
ご主人様はいつも笑いながらわたしにそう言う。まるで口癖のように。
“ブルーの瞳が綺麗だ”と。
わたしはご主人様にそう言われるのが嬉しかった。
笑いながら、頭を撫でて貰うのが好きだった。ご主人様の手は、温かくて、大きくて。撫でて貰うと、なんだかとても安心するの。
:22/10/04 04:11
:Android
:☆☆☆
#969 [○○&◆.x/9qDRof2]
わたしは。真っ黒な毛、真っ青な瞳が特徴のごく普通の黒猫。ご主人様に助けてもらう前は、その辺の道端で歩いている普通の野良猫だった。
「リア、ご飯だよ」
そしていま、わたしの目の前に餌の入った皿を置いてくれたのが.......わたしの大好きな、大好きなご主人様。
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#970 [○○&◆.x/9qDRof2]
名前は確か.......セツナ。
あまり覚えてないけど、ご主人様のお友達が「セツナ」と呼んでいた。
そしてご主人様の髪の毛はとても綺麗な蜂蜜色。
ふわふわ柔らかくて。
私はご主人様の髪の毛が大好きなんだ。
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#971 [○○&◆.x/9qDRof2]
――ご主人様と出会ったのは去年の冬。
凄く寒くて、まだ小さかった私は草むらで凍えていた。
そんな所を、ご主人様が見つけてくれた。
…助けてくれたんだ。
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#972 [○○&◆.x/9qDRof2]
何も言わずに私の上に積もった雪を払い、コートに包んで温めてくれた。
優しく微笑みながら、
頭を撫でてくれた。
あの日、ご主人様は私を助けてくれた。
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#973 [○○&◆.x/9qDRof2]
ご主人様は野良猫の私を拾ってくれたんだ。
優しくて、かっこよくて、面白いご主人様。
私はすぐにご主人様が大好きになった。
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#974 [○○&◆.x/9qDRof2]
大好きなご主人様には、いつも笑顔でいて欲しい
ずっと笑ってて欲しい。
ご主人様は
私に幸せをくれた。
だからご主人様も幸せでいてほしい。
猫ながらも、ご主人様の幸せを願っていたんだ。
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#975 [○○&◆.x/9qDRof2]
でも…でも……
私は見てしまったんだ。
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#976 [○○&◆.x/9qDRof2]
ご主人様が、
ベッドに座りながら俯いているのを。
そのご主人様の手には、綺麗な女の人の写真があるのを。
そしてその写真に、水滴がぽたりぽたりと落ちているのを。
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#977 [○○&◆.x/9qDRof2]
それがご主人様の“涙”だってことに気づくのに時間はかからなかった。
ご主人様が泣いている。
いつも笑顔でいてほしい、大好きなご主人様が泣いている。
なんで?なんで?
……………なんで…。
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#978 [○○&◆.x/9qDRof2]
私はただご主人様の膝に乗り、涙を舐め取ることしか出来なかった。
そんなことしか出来ない自分がふがいなくて、やるせない。
でもご主人様は私の頭を撫でて、「くすぐったいよ」と笑ったんだ。
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#979 [○○&◆.x/9qDRof2]
その笑顔はとても無理してるように見えた。
だって…ご主人様の頬には、今でも涙が伝っている。
無理して笑ってくれるのは、私を心配させないため?
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#980 [○○&◆.x/9qDRof2]
ご主人様…、ご主人様はどうしてそんなに優しいんですか?
もうご主人様を
泣かせたくない……。
――――私がご主人様を支えたい。
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#981 [○○&◆.x/9qDRof2]
その想いが一気に強くなり、私の小さな心はぎゅっと締め付けられた。
でも…
ご主人様を支えるには、どうしたらいい…?
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#982 [○○&◆.x/9qDRof2]
あぁ、どうして自分は
猫なんだろう。
私は猫だから、ご主人様と話すことも、慰めることも出来ない。
自分は凄く無力で、何も出来ない。
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#983 [○○&◆.x/9qDRof2]
ご主人様と話したい。
ご主人様を慰めたい。
ご主人様と笑いたい。
…………私も、ご主人様みたいになりたい。
ご主人様と同じ、
“人間”になりたい!!
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#984 [○○&◆.x/9qDRof2]
その時、ブルーの瞳が一層に輝いた。
人間になれば、私でも出来ることがあるかもしれない…!!
1つの閃きで、リアの気持ちは一気に高まった。
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#985 [○○&◆.x/9qDRof2]
ご主人様、もう少し待ってて下さい。
私絶対、絶対に人間になって、ご主人様に会いに行きます。
その想いを込めて、私は1つ「みゃー」と鳴いた
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#986 [○○&◆.x/9qDRof2]
するとご主人様は少し微笑みながら「リアの鳴き声は可愛らしいね。」と私の頭を撫でた。
その笑顔を見て、少し安心しながら私はご主人様の部屋を後にした。
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#987 [○○&◆.x/9qDRof2]
パチパチ、と音を立てながら燃える炎。
そんな炎、暖炉の目の前で私は体を丸めた。
窓に映るお月様におやすみなさい、と告げて。
神様に祈りを捧げるかのように空を見つめて。
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#988 [○○&◆.x/9qDRof2]
――――神様、
どうか、どうか私を
人間にして下さい――
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#989 [○○&◆.x/9qDRof2]
いつものように聞こえる鳥の鳴き声。
この街の朝が来た。
私は重たい身体を起こし、漆黒の長い髪を手で掻きあげた。
………………え?
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#990 [○○&◆.x/9qDRof2]
長い髪……?
手で掻きあげた…?
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#991 [○○&◆.x/9qDRof2]
:22/10/04 04:20
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#992 [○○&◆.x/9qDRof2]
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#993 [○○&◆.x/9qDRof2]
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#994 [○○&◆.x/9qDRof2]
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#995 [○○&◆.x/9qDRof2]
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#996 [○○&◆.x/9qDRof2]
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#997 [○○&◆.x/9qDRof2]
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#998 [○○&◆.x/9qDRof2]
:22/10/04 04:27
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#999 [○○&◆.x/9qDRof2]
:22/10/04 04:28
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#1000 [○○&◆.x/9qDRof2]
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#1001 [我輩は匿名である]
このスレッドは 1000 を超えました。
もう書けないので新しいスレッドを建ててください。
:22/10/04 04:30
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